エロパロ板「おむつ的妄想」スレッドに投下された作品のまとめwikiです。



 朝の風にも暑さが篭る八月の半ば、夏休みの終わりを意識し始めた絵里名は、
庭でホースを手にしていた。白いワンピースを着た少女が、大き目の帽子を被り、
水を撒いているというのは、それだけで絵になる光景だが、その少女が大人しい
顔立ちで、黒髪を真っ直ぐ背中にかけているとなると尚更だろう。道を通る人は、
その姿に目元を和ませて通り過ぎて行く。
「今日も暑そー・・・」
 熱帯夜の連続記録こそ途切れたものの、まだ昼中は相当に暑い。雲の無い空
に夏日を予感した絵里名は、うんざりとした表情を浮かべながら玄関へと廻った。
「図書館にでも行こうかなぁ。美琴ちゃん誘って」
 冷房の効いた場所は他にもあるが、小学生の経済力で長く涼める場所となると
限られてきてしまう。だが、夏休みの後半に訪れたせっかくの好天に、本に囲ま
れる一日を過ごすと言うのも、なんとなく勿体無い感じもする。
「どーしよーかなぁ」
 絵里名は被っていた帽子を両手で胸の前に持ち、晴れ渡った空を見上げた。
「何を見てるんだ?」
 青一色だった視界に、不意に人の影が飛び込んだ。タバコを咥えた無表情な
顔に、絵里名が一瞬驚きを浮かべ、すぐに照れた笑いへと切り替えた。
「こんにちは、晶さん」
「ああ」
 答えではなく挨拶を返されてしまったが、晶は特に気にした様子も見せなか
った。興味が無いのか、淡白な性格なのか、無表情にタバコを吸い込む。さっ
ぱりとしたショートカットで、化粧気が薄いことから、男性っぽく見えてしまうが、
細身の体にあって主張の激しい胸元と、珍しく身に着けているスカートが、そ
の人物の性別を伝えていた。
「なぎさ、いるよね?」
「うん。お部屋でころころしてる」
バイトをするでもなく、だらだらと過ごしている姉を思い起こし、絵里名が肩を
竦めた。小さく頷いた晶は、携帯灰皿にタバコを収めると、ゆっくりと玄関へと
向かう。普段の活動的な足取りを知る絵里名が、背後で小首を傾げた。
「誰か来たの?」
「あ、晶さんがね」
 晶について家に入り、階段を見上げていた絵里名の背中に、不意に声が掛け
られた。振りかえると、たった今トイレから出てきたばかりの次姉が、パジャマ姿
のまま立っている。どうやら、ついさっきまで寝ていたらしく、頭にはまだ寝癖が
残っている。高校生になるというのに、どうにも色気の感じられない姉の姿に、絵
里名はため息を殺しながら答えた。告げられた名前に、眠そうだった目をしっか
りと開いた少女は、僅かに眉根を寄せて階段を見上げる。
「どうしたの、冬乃おねーちゃん?」
「あ、なんでもないよ」
 不審そうな妹の声に、その場を取り繕った冬乃は、寝癖頭を手櫛で押さえな
がら、洗面所へと向かって行った。
「そうそう、美琴ちゃんに電話しなきゃ」
 姉を見送るうちに、遊び相手の顔を思い出した絵里名は、今日の約束を取り
つけるために、電話の置かれているリビングへと向かった。


「いらっしゃい、晶。早かったね」
「ん・・・。早く、会いたくて」
 なぎさの部屋に入った晶は、ベッドの上であぐらをかいている部屋主に迎え
られていた。明るい笑顔を正面から見られず、微かに赤らみながら、目を逸ら
して答える。その言葉に、なぎさは嬉しそうに笑い、すぐに表情を引き締めた。
「どうして早く会いたかったのかな?」
「・・・判ってるだろ?」
 意地の悪い質問に、晶は不満を滲ませた。しかしなぎさは手を緩めず、悪意
の潜んだ笑顔で追い詰めていく。
「晶の口から聞きたいの。ねえ、どうして?」
「なぎさと・・・したいから・・・・・」
「するって、何を?」
「・・・エッチ」
 いまどき高校生すら恥ずかしげもなく口にするような言葉を、晶は躊躇いが
ちに呟いた。頬を染めて僅かに俯くその横顔が、たまらなくかわいく、なぎさは
思わず目元を緩める。
「やらしいなあ、晶は」
「・・・自分でもそう思う」
 心の中では葛藤があるのだろう。女同士の関係を否定する良心が自分を責め
るが、教えられた快楽がそれを上回る。欲望に負けてしまう自分が、浅ましく感じ
られるのか、晶は嫌悪を浮かべて自嘲ぎみに吐き捨てた。
「誉めてるんだよ。無愛想だった晶が、こんなにかわいくなったのは、エッチを覚
えたからなんだから」
 フォローになっているのかいないのか、今一つわからないことを言いながら、
なぎさはベッドの端に移動し、広く場所を空けた。立ったままで不機嫌な表情を
作っている晶を見上げ、淫靡に笑いながら前の空間を指差す。
「ちゃんと言ったとおりにしてきた?」
「・・・うん」
「じゃ、見せてよ」
「・・・」
 そう言われることは判っていたのに、いざその場になると躊躇われた。晶は
上だけを脱ぎ、豊かな胸を手で隠しながら、困惑した様子でなぎさを見下ろす。
「下は?」
「いま・・・脱ぐ」
 面白がっている声にため息交じりに答え、晶はスカートを床に落とした。
その下に隠されていた下着を目にしたなぎさが目を丸くする。


「へ・・・?」
「・・・」
 誰に命じられたわけでもなく、自分から身に着けたその下着を、なぎさがじ
っと見つめている。晶の頬が自然と赤くなった。目線を落とし、もじもじと足を
すり合わせながら、視線に耐える。
「どうして、おむつ?」
「こうでもしないと、怖くて・・・」
 その言葉に、ようやく合点がいったらしい。なぎさが軽く手を打ち、何度も頷
いた。
「そっか、考えたね」
「あの、すぐ外すから・・・」
「ああ、いいよ。せっかくだから、あたしが外してあげる」
 立ったままおむつに手をかけていた晶が、困惑を浮かべた。にこやかなまま、
繰り返し手で床を示され、ゆっくりと腰を下ろしていく。おむつを手で隠しながら
尻を着け、上目で伺う晶の肩を、なぎさが軽く押した。さりげなくクッションを手
渡し、背中に回させる。
「・・・」
 クッションに背中を預けた晶は、自分を包むおむつと、それを面白そうに見
つめるなぎさの瞳に、羞じて目を逸らした。それが晶の弱さだと知るなぎさは、
ぴったりと閉じられている膝をゆっくりと押し開く。おむつを押さえる両手を一
つずつ外し、体の横に動かす。
「うーん、なんかいいねぇ。こう、マニアックで」
「恥ずかしい・・・よ」
「うんうん、そういうのがなおさらいいね」
 淡白で、いつもそっけない晶が見せる恥らいに、なぎさが嬉しさを隠さない。
この顔が見たくて色々と画策してきたのだから、予想外のプレゼントをもらっ
たようなものだろう。恥ずかしさを煽るように、股間を覆うおむつを撫で回して
いる。
「いいなぁ、これ。うん、面白いよね」
 おむつというアイテムが、よほど気に入ったらしい。なぎさはおむつに包まれ
たお尻を様々に見つめ、恥ずかしさに体を固くする晶を眺めまわした。成長し
た体と紙おむつのアンバランスに、いたく心を動かされた様子に見える。
「それじゃ、開けてみようか」
「・・・」
 押さえきれない昂ぶりを乗せた顔が、股間を包むおむつに寄せられた。おむ
つを止めるテープを一つ一つ外し、前あてをゆっくりと開く。
「ふふっ」
 おむつを開いた場所の光景に、小さな笑いがこぼれ出た。おむつは本来の目
的とは違う形で働いている。鼻に届いた女の匂いと広がる染みが、なぎさにそ
れを伝えていた。
「えっちだなぁ、晶は」
 おむつに押さえ込まれていた、控えめな主張をする飾り毛を、指に絡ませな
がら軽く引く。蜜を絡めた柔らかな肉が、それに合わせて形を変えた。気づか
れないようにと願った控えめな嘆息が、意に反して艶やかに響く。


「見せてくれるかな?」
「ん・・・」
 冷たい微笑に見つめられ、晶は小さく頷いた。唇を歪め、眉間にしわを寄せ
る。下腹に力を込めているその姿を、なぎさが楽しそうに見下ろし、指先でヘ
ソの下をつついた。
「ほら、がんばって」
「は・・・んぅ」
 なぎさの応援に答えてか、晶が軽く頷いた。直後、わずかに口を開けていた
秘肉を押し割って、白い塊が顔を覗かせる。ゆっくりと押し出されたそれは、
やがて卵としての形を見せると、粘液の糸を引きながらおむつの上に落ちた。
「あはは、おめでとう。立派な卵が生まれたよ」
 晶のぬくもりを宿した卵を拾い上げたなぎさが、粘液にまみれたそれに軽く
口付けた。そむけた視線の先に動かし、晶に自分が生み出したものを見せ付け
る。
「んふ、それじゃいただこうかな」
 机の引き出しから一本の針を取り出したなぎさは、卵のてっぺんに小さな穴
を開けた。晶の視線を意識しながらそれに口をつけ、中身を吸い取る。
「うん、晶の卵おいしいよ」
 ちゃんと生の卵を入れていたことに満足したのだろう。殻を机に乗せたなぎ
さは、恥じ入る晶の頭を撫でた。期待に満ちた視線を受けながらスリムジーン
ズを下ろし、顔の上にお尻を下ろす。
「ちゃんとできたごほうびよ」
しっとりと濡れた布に包まれると同時に、濃密な女の匂いがなだれ込んでき
た。晶は咽そうになりながらも何とか堪え、舌を突き出し、下着の上からなぎ
さへの奉仕を始めた。
「そう、しっかりがんばりなさい。上手くできたら、晶も気持ちよくしてあげ
るから」
 手で頭を押さえつけながら、自ら腰を突き出す。一人の女性を征服している
満足に浸り、なぎさは昂ぶった笑みを浮かべた。
「だめだめ。そんなんじゃ、ぜんぜんだめ。まったく、すこしも上達しないん
だから」
「んぁ・・・うぅ・・、むぅ・・・」
 不満の声に、晶が舌に力を込めた。晶を支配し、奉仕させているという現実
に、それだけで気持ちを高めているなぎさは、熱い息を繰り返し吐き出しなが
らも、わざと不満を含ませた声を投げつける。
「ほんと、下手なんだから。冬乃の方がずっと上手ね」
「え・・・・?」
 思いがけない名前に、晶が奉仕の動きを止め、目だけを上に向けた。悠然と
見返すなぎさは、頭を押さえる手に力を込め、続けるように無言で命じる。
「晶とするようになるまでは、あの子にさせてたの。一生懸命で、どんどん上
手くなっていったよ」
 だが、そんな技術よりも、あまりに従順過ぎる性格に不満を抱いたなぎさは、
晶を得た事をきっかけに、冬乃との関係を一方的に断ち切ってしまった。初め
て聞かされたその話に、晶は驚くと同時に、一つ納得もしていた。
(そうか・・・。それで、冬乃ちゃん・・・)
 家を訪れ、顔を合わせると、冬乃はどこか隔意をもって接してきていた。出
来るだけ顔を合わせないようにしていたし、ばったりと会った時も、形だけの
挨拶をして、すぐに離れて行ってしまった。嫌われるような事をした覚えの無
い晶としては、そんな冬乃の態度が気になっていたのだが、これでその原因が
はっきりした。なぎさを奪い去った自分に対する嫉妬と憎しみとが、あんな態
度を取らせていたのだろう。


「晶には、早く冬乃よりも上手くなって欲しいんだから。ほら、がんばって舌
を動かして」
 そう言いはするが、なぎさは具体的な命令を一切与えない。男女を問わず経
験の足りない晶は、それでも考えて舌を使っているが、それではなぎさを満足
させるには程遠い。晶が見せる無駄な努力を楽しんでいるのだろう。なぎさは
愉悦を目元に浮かべて頭を見下ろしている。
「もういいよ。時間の無駄みたいだし」
 しばらくの間、拙い奉仕を楽しんだなぎさは、やがて押さえつけていた頭を
押しやり、唾液に塗れた下着を自ら脱ぎ落とした。悄然とする晶の前にしゃが
み込み、細い顎を指先で持ち上げると、不自然に優しい表情で語りかける。
「違った事で私を楽しませて。卵、まだ残ってるよね?」
「うん・・・」
「割ってみせて」
 にっこりと微笑み、お尻の下のおむつを指差す。晶はおずおすと手を伸ばし、
開いたおむつを自らにあてがった。ちらりとなぎさを覗い、期待に満ちた表情
をそこに見出すと、嫌々ながら力を込めようとする。
「あ、立ったままでやってみてくれる?」
「・・・」
 命令にゆっくり頷き、晶はその場で立ち上がった。裸におむつだけをあてが
った姿を、なぎさが楽しそうに眺め渡す。晶を手招き、おむつに耳をあてたな
ぎさは、左手で晶の腰を抱えると、右手で合図を送った。
「ん・・・ぁ?」
 命令を果たそうとした晶の動きが途中で止まった。軽やかなノックを届けて
きた扉に、おびえた視線を向ける。返事が返されない事に焦れたのか、ドアか
らは再び、控えめなノックが届けられてきた。
「誰?」
「絵里名だよ。お茶持ってきたんだけど」
 さりげなさを作って放った問いかけに、妹の明るい声が返された。どうして
いいのか判らないのだろう。晶は惨めな姿のまま固まり、怯えた表情で首を振
っている。その姿を見るうちに、なぎさの顔に酷薄な笑みが広がり、そのまま
の表情が扉に向けられた。この向こうに立つ少女は、凛とした態度を崩さない
晶に憧憬を抱いている。そんな絵里名に、今の晶の姿を見せたら、どんな顔を
するだろう。心に浮かんだ興味は、すぐさま答えを求めた。なぎさはドアへと
歩み寄り、晶の怯えた視線を受けながら、ゆっくりとドアを開いた。
「・・・!!」
「おっと!」
 開かれた扉の奥にあった光景に、絵里名の笑顔が凍りつき、手にしていたト
レイを取り落とした。なぎさは慌ててそれを支え、床の上に置く。そして立ち
尽くしている絵里名を部屋に引き込むと、急いでドアを閉ざし、鍵を掛けた。
「な、なに? なに・・・してるの?」
 自分の目が捉えている現実が信じられないのか、認められないのか、絵里名
は泣きそうな顔でなぎさに問い掛けた。なぜ、なぎさの部屋にほぼ全裸の女性
がいるのか。その女性は、なぜおむつをあてて立ち尽くしているのか。そして、
どうしてそんな恥ずかしい姿を晒しているのが、あの凛々しい晶であるのか。
「なんで・・・晶さんが・・・こんな・・・?」
 晶の姿ばかりが頭を占め、姉が下半身を丸出しにしていることにすら気づい
ていない。そんな妹の背後に廻り、両肩に手を置いて座らせたなぎさは、振り
かえって見上げる顔に、にこやかに伝えた。

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