俺ロワ・トキワ荘にて行われている二次創作リレー小説企画の一つ。Perfect World Battle RoyaleのまとめWikiです。

・兵力増強計画「電光戦鬼」概要
電光機関の扱いには多量のATPを要する。
そこでよりよい適正を持つ人間を選出する手段としてこの電光戦鬼を提唱する。
数十人の人間にそれぞれ電光機関のみを配布し、最後の一人になるまで生き残れない状況を作る。
逆らえば命を奪う、などの極限状況を作り出した上で発揮される限界能力を観測し、生き残った最後の人間を優秀な電光兵士と認定させる。
この選出を行うことで各個体に秘められている潜在能力の観測、及び電光機関への適性を調査することが可能。
死体は終了後に回収し、電光戦車計画へと受け渡しを行う。
なお、この計画で選出された電光兵士の中でも優秀な人間の情報、細胞を人体増殖計画へと提供する。
そしてこの計画に必要不可欠な極限状態の作成に用いる、四拾弐式電光機関の解説を、次の項目で行う。

・四拾弐式電光機関解説書
首輪型の特殊な電光兵器。
各個体の首に装着するように用いる。
内部には電光地雷と同様の原理で炸裂する爆薬と、装着者のATPをごく微量消費して生存報告を行う機能を装備。
装着は以下の手順で行う。
1.大部品を対象の首に合わせ、長さを可変させる。
2.大部品を首に装着させた後、小部品を合体させる。
3.装着後、小部品の一部が点灯すれば完了である。
なおこの装着手順と電光機関への扱いを熟知していれば、解除も容易に行うことができる。
計画後の首輪を回収して次の計画に用いることが出来、複数回の計画を短期間で行うことが可能。

その他、電光戦鬼について解説することを次項等に記載する――――



「暇があったらソースを読め」
彼が常日頃から口走っているフレーズだ。
その言葉通り、支給品に含まれていた一冊の冊子を熟読していた。
そして書かれていた凄惨な事実を知ることになる。
自分も伝聞でしか聞いたことのない兵器、電光機関が実在しただけでなく、その適性を持つ人間を選出するためにこのような極悪非道の行為が行われていた。
正直、考えるだけで目眩のする文章だ。
あの国のどこかでこんなことが行われていたのだと、この冊子は告げている。
そして、何よりも凶悪なのは。
この冊子に記されている計画が、今のこの殺し合いに類似しているということである。
この場もこの計画と同じように、最後の一人になるまで殺し合わなければいけない。
しかし既に多数の電光兵士を抱えているはずの完全者ミュカレが、この殺し合いを通じて電光機関適性のある人間を捜しているとは考えにくい。
何か別の要素がある、具体的にはわからないがこの殺し合いを開催する目的が完全者にはあるのだ。
人の命を握り、殺しを強制させ、極限状態に陥れる。
そこまでして新人類たる彼女が得られるメリットは何か?
考えても考えてもいまいちピンと来はしない。
まあ目的がどうあれ、この殺し合いを転覆させるのは確定事項である。
今思考するべきは別の案件であると判断し、早急に頭を切り替えていく。

気になるのはこの「四拾弐式電光機関」についてだ。
タブレットの同梱動画で解説されている、自分たちの命を握っている首輪にこれでもかというほど酷似している。
もし、この首輪がこの四拾弐式電光機関だとするならば。
この解説書通りの手順で、解除することができる。
電光機関について熟知しており、自在に操ることができるなら簡単に解除はできるようだ。
だが、それには疑問も少し残る。
この首輪は四拾弐式電光機関によく似た別の装置で、この手順を踏むと爆発してしまうのではないか?
そもそも手順が記載されているこの冊子が偽物なのではないか?
パッと思いつくだけでもこの二つの疑問点が生じる。
そもそも主催者側から殺し合いの促進のために支給されているはずの道具に、殺し合いを転覆させる要素の物資が入っていること自体がおかしい。
やはりこれは甘い香りを醸し出す罠なのか。
それとも、首輪解除されたところで殺し合いは止められないという完全者の余裕の現れなのか。
この冊子に記載されている情報はあまりにも魅力的で、あまりにも危険である。
「……ま、とりあえずは保留にするか」
今の自分には電光機関に関する知識が少ない。
その状態で自分の首輪に挑めば、いくら解除手順を知っているとはいえ自殺行為に等しいだろう。
まずは電光機関に関する知識の会得、そしてどこかで首輪を調達することが最優先。
プログラミングのソースコードからバグを見つけるように、この殺し合い上での課題へも一つ一つ確実に対処していく。
事を急いてもよいことは起こらないということは、経験上よく知っている。
だから、一つずつ対処していくのだ。
疑惑の情報が記載された小冊子を懐にしまい、マルコ=ロッシは決意と共に行動を開始した。

【F-8/無学寺/1日目・朝】
【マルコ=ロッシ@メタルスラッグ】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、不明支給品(0〜2)、小冊子
[思考・状況]
基本:殺し合いの打破
1:電光機関について知識の習得
2:首輪サンプルの取得
Back←
025
→Next
024:理想郷へ飛び立つ荒鷲
時系列順
027:彼は誰かに、詩唄う。
投下順
026:『ローズのために、がんばってね、お兄様』
始動
マルコ=ロッシ
040:DOG WAY

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

Menu


資料、小ネタ等

ガイド

リンク


【メニュー編集】

管理人/副管理人のみ編集できます