qolo's Web Page ( http://qolo.sakura.ne.jp )のSTUDYページです。分割して保存する目的も兼ねて、別ページでWikiを作成しました。文句/意見は9010@qolo.sakura.ne.jpかTwitter(@kureizyu)まで。

 本ページではVMDのTIPSを掲載しています。適当に追加するかもしれませんし、しないかもしれません。

 分子表示・編集・解析ソフトのVMD。GUIで操作することにあまり焦点が置かれていないので、慣れないと使いにくい部分も多いと思います。このため、初心者の僕が色々調べた結果をメモって行こうと思います。とはいえ、VMDは本当にかなり色々なことができるので、書けることはごく一部。間違っていることとか、もっと便利な使い方がアレばお教えいただければ幸いです。


Selected Atoms編

 本セクションではGraphical representationなどで用いる、Selected Atomsのボックスに入れるコマンドを紹介したいと思います。コレが出来ると、論文や学会などの資料で、必要な部分をフォーカスした図が作成出来ます。


例(とある蛋白質のPDBデータの一部を抜粋):
1 ATOM 1 N CYS P 1 -10.475 -0.899 -0.011 1.00 0.00 P1 N$
2 ATOM 2 C CYS P 1 -8.613 -2.336 0.540 1.00 0.00 P1 C$
3 ATOM 3 O CYS P 1 -8.251 -1.484 1.357 1.00 0.00 P1 O$
4 ATOM 4 N TYR P 2 -8.122 -3.568 0.536 1.00 0.00 P1 N$
5 ATOM 5 C TYR P 2 -5.791 -3.116 0.443 1.00 0.00 P1 C$
6 ATOM 6 O TYR P 2 -5.717 -3.259 -0.781 1.00 0.00 P1 O$
7 ATOM 7 N ASN P 3 -4.988 -2.314 1.127 1.00 0.00 P2 N$
8 ATOM 8 HN ASN P 3 -5.017 -2.183 2.117 1.00 0.00 P2 $
9 ATOM 9 C ASN P 3 -2.688 -1.501 1.257 1.00 0.00 P2 C$
10 ATOM 10 O ASN P 3 -2.630 -0.890 2.316 1.00 0.00 P2 O$
11 ATOM 11 OH2 TIP3W 4 -17.244 23.344 -26.144 1.00 0.00 WT1 O$
12 ATOM 12 H1 TIP3W 4 -17.473 23.366 -25.167 1.00 0.00 WT1 H$
13 ATOM 13 H2 TIP3W 4 -17.961 23.747 -26.546 1.00 0.00 WT1 H$

・全体を選択する
all

・蛋白質だけを選択する
protein
今回は蛋白質以外は水だけなので、
not water
でもOK。

・Cysteineのみを選択する
resname CYS
または
resid 1
(resname は左から5番目の3文字表記に対応。最大4文字まで対応しているので、水を選択したい場合にはresname TIP3とし、TIP3Wとはしない。Wは水の識別子であり、残基名ではない。
resid は残基ナンバーに対応。CYS P 1の「1」がその数字。CYSが複数ある場合、残基ナンバーで指定すると一意に定まるので、うまく組み合わせて使おう。)

・1残基目から3残基目までを選択する。
resid 1 to 3
または
resid 1 2 3

・Cysteineの炭素のみを選択する
resname CYS and name C
または
resid 1 and name C
(nameで原子の名前(左から4番め)を選択。name Cだけだと、TYR, ASNのCも選択してしまう。そのため、andで結ぶ。今回の場合、ASNのHNを選ぶ場合、name HNで一意に選択できるが、その場合でもやはり残基名も明示的に選択するのが無難。)

・ひとつの蛋白質のみを選択する。
segname P1
(PDBファイルに複数量体の蛋白質が含まれている場合、それぞれのポリマーで右から2番目のセグメント識別子が異なる。これを選択する命令はsegnameである。)

・蛋白質P1のCysteineのCおよび蛋白質P2のAsparagineのCのみを選択する。
(segname P1 and resname CYS and name C) or (segname P2 and resname ASN and name C)
(左の括弧では蛋白質P1のCysteineのC、右の括弧をでは蛋白質P2のAsparagineのCを選択している。orで結ぶことで、ふたつの選択を可能にしている。)

・蛋白質P1から5Å以内の水のみを表示
water and within 5 of segname P1
(蛋白質P1といっしょに表示させたい場合は、water and の部分を抜く。)

・ある点(例えば(1, 2, -3))から4Å以内の原子のみを表示
sqr(x-1)+sqr(y-2)+sqr(z+3) < sqr(4)
(We may someday add the selection 'within distance of point x y z to simplify this very common selection.
ということらしい。)

・αヘリックスとβシートを表示
alpha_helix or sheet
(helix = (alpha_helix + helix_3_10 + pi_helix)、
sheet = beta_sheet = (extended_beta + bridge_beta)、
turn、coilが選択可能)

structure Hでも選択可能。ただし、この場合はalpha_helixの選択と同じ。
structure Bはbridge_beta、structure Eはextended_betaに対応など。


・他にも表記法はあるけど、俺が良く使うのはこれくらい。

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

Menu

コンテンツ

計算化学について

インストール・使い方

GAMESS関連

NAMD関連

その他

【メニュー編集】

管理人/副管理人のみ編集できます