白桜女子大学付属第一高校に通学する少女・一ノ宮麗奈、日本でも有数の大財閥の令嬢であり、今日も取り巻きの女子生徒を数人引き連れている。見るものを引きつける容姿に、白い白磁のような肌、Eカップの巨乳、まるでゆるくカールがかかり絹糸のようにキラキラと煌く美しい金髪をなびかせる。彼女が今日開催される白桜女子大学付属第二高校の生徒との交流会の代表に選出されるのは必然でしかなかった。
「どうして私が第二高校の下女などと交流をしなければなりませんの?納得いきませんわ!」
取り巻きの女子生徒達になだめられながら、仕方なく交流会の会場である第一高校の公会堂に向かう。
そもそも第一高校と第二高校には大きな違いがあり、第一高校はまさに超名門のお嬢様学校で大企業の社長、政治家、医者、大物芸能人などの所謂上流階級の令嬢でなければ受験資格すら許されない学校であった。
それに比べ第二高校は、名門のお嬢様学校でありながら、一般の家庭の娘であっても品性や素行、学力、スポーツなどで優秀な成績を納めていれば入学が許される学校ある。
元々自分よりも格下の者を見下す癖がある麗奈にとって、第二高校の生徒は石ころ同然の相手であり、その連中と交流会など絶対にやりたくない汚れ仕事のような物だった。しかし、教師や理事長の猛烈なプッシュで仕方なくそれを了承、今に至るのだ。
麗奈は取り巻きの1人に指示を出し公会堂の扉を開かせる。そして用意された自分の席に着いた。
「こんにちは、第二高校の桜月乃と申します。今日はよろしくお願いしますね。」
「ふん…」
席に着くや否や、第二高校側の女子生徒の1人が挨拶をしてきた。名乗ってきた少女・桜月乃、雪のように白い肌で艶やかな黒髪を腰まで伸ばしている、胸は小さいが引き締まった体をしている、資料を見るとどうやら第二高校の風紀委員をしているとのことで麗奈とはまた別なベクトルの美少女だった。麗奈は月乃の挨拶を鼻で笑い無視する、正義感が強い月乃がそれを見過ごすことができるはずもなかった。
「ちょっとあなた、なんですか?財閥の御令嬢様か何か知りませんけれど、その態度はどうなんですか?」
「下女ごときがワタクシに説教?生意気ですわよ?」
「このっ!」
月乃は気付けば麗奈の胸倉を掴み上げていた。月乃は元々感情的になりやすい性格であり、それが災いすることも多かった。
同級生3人が止めようとするが月乃の怒りは収まらず、麗奈に向けて拳を振り上げようとする。
「はぁ…第二高校の下女共は随分と野蛮ですのね?」
「えっ……?」
尻もちを付いたのは月乃のほうだった。麗奈は月乃の腕を捻り上げ投げるような要領で彼女を突き飛ばしたのだ。しかしそれでも月乃の怒りが収まらず、麗奈を殴ろうと飛びかかるが同級生3人がかりに抑えられてなんとかすんでの所で止まる。
「全く下女ごときがワタクシに歯向かおうなど本当に生意気ですわ、お里が知れますわね。」
「麗奈お嬢様、あちらの下女はどうしても勝負をつけたい様子…では、最近生徒の間でも噂になっているあの格闘技大会で勝負を着けてはいかがでしょう?もっとも、麗奈お嬢様の勝利は確定してますが…」
「なるほど…それはいいですわね。」
取り巻きの女子生徒の1人が麗奈に耳打ちをする。それは最近生徒の間で噂になっている格闘技大会の話だった。もちろん麗奈もその存在は知っており、格闘技を嗜む彼女にとって腕試しとして出場してみたくはあったが、どのような組織が運営しているのかなど多くの部分が謎だったため出場を憚っていたのだ。しかし今ここで出場の大義名分ができた以上、麗奈は取り巻きの提案を快諾した。
「ねぇ貴方、そんなに勝負を着けたいのなら例の格闘技大会で勝負をつけましょう?貴方も知らないわけではないでしょう?
どうやら貴方も素人ながら格闘技に覚えがあるように見えますし。」
「いいわ、その挑戦受けます。その時は今日のようにはいかないから覚悟しなさい。」
「ほほほっ、その言葉そっくりお返ししますわ。ワタクシが女王になるための踏み台にしてあげますから、覚悟なさい。」
2人の美少女の挑発合戦、見る人が見ればたまらない光景だった。
「あなたのそのお高くとまった態度を改めさせて、地べたに這わせてあげるわ……」
「言ってなさいな。もっとも、そのような無様な姿を晒すのは貴方の方でしょうけど…じゃあ格闘場でお会いしましょう?」
互いに格闘技大会で勝負をつけることに同意する。
その時の麗奈は自分が罠に嵌められたことを知るはずもなかった。そして、この軽はずみな考えが自身にとって一生の屈辱になることも知るはずもなかった。
「どうして私が第二高校の下女などと交流をしなければなりませんの?納得いきませんわ!」
取り巻きの女子生徒達になだめられながら、仕方なく交流会の会場である第一高校の公会堂に向かう。
そもそも第一高校と第二高校には大きな違いがあり、第一高校はまさに超名門のお嬢様学校で大企業の社長、政治家、医者、大物芸能人などの所謂上流階級の令嬢でなければ受験資格すら許されない学校であった。
それに比べ第二高校は、名門のお嬢様学校でありながら、一般の家庭の娘であっても品性や素行、学力、スポーツなどで優秀な成績を納めていれば入学が許される学校ある。
元々自分よりも格下の者を見下す癖がある麗奈にとって、第二高校の生徒は石ころ同然の相手であり、その連中と交流会など絶対にやりたくない汚れ仕事のような物だった。しかし、教師や理事長の猛烈なプッシュで仕方なくそれを了承、今に至るのだ。
麗奈は取り巻きの1人に指示を出し公会堂の扉を開かせる。そして用意された自分の席に着いた。
「こんにちは、第二高校の桜月乃と申します。今日はよろしくお願いしますね。」
「ふん…」
席に着くや否や、第二高校側の女子生徒の1人が挨拶をしてきた。名乗ってきた少女・桜月乃、雪のように白い肌で艶やかな黒髪を腰まで伸ばしている、胸は小さいが引き締まった体をしている、資料を見るとどうやら第二高校の風紀委員をしているとのことで麗奈とはまた別なベクトルの美少女だった。麗奈は月乃の挨拶を鼻で笑い無視する、正義感が強い月乃がそれを見過ごすことができるはずもなかった。
「ちょっとあなた、なんですか?財閥の御令嬢様か何か知りませんけれど、その態度はどうなんですか?」
「下女ごときがワタクシに説教?生意気ですわよ?」
「このっ!」
月乃は気付けば麗奈の胸倉を掴み上げていた。月乃は元々感情的になりやすい性格であり、それが災いすることも多かった。
同級生3人が止めようとするが月乃の怒りは収まらず、麗奈に向けて拳を振り上げようとする。
「はぁ…第二高校の下女共は随分と野蛮ですのね?」
「えっ……?」
尻もちを付いたのは月乃のほうだった。麗奈は月乃の腕を捻り上げ投げるような要領で彼女を突き飛ばしたのだ。しかしそれでも月乃の怒りが収まらず、麗奈を殴ろうと飛びかかるが同級生3人がかりに抑えられてなんとかすんでの所で止まる。
「全く下女ごときがワタクシに歯向かおうなど本当に生意気ですわ、お里が知れますわね。」
「麗奈お嬢様、あちらの下女はどうしても勝負をつけたい様子…では、最近生徒の間でも噂になっているあの格闘技大会で勝負を着けてはいかがでしょう?もっとも、麗奈お嬢様の勝利は確定してますが…」
「なるほど…それはいいですわね。」
取り巻きの女子生徒の1人が麗奈に耳打ちをする。それは最近生徒の間で噂になっている格闘技大会の話だった。もちろん麗奈もその存在は知っており、格闘技を嗜む彼女にとって腕試しとして出場してみたくはあったが、どのような組織が運営しているのかなど多くの部分が謎だったため出場を憚っていたのだ。しかし今ここで出場の大義名分ができた以上、麗奈は取り巻きの提案を快諾した。
「ねぇ貴方、そんなに勝負を着けたいのなら例の格闘技大会で勝負をつけましょう?貴方も知らないわけではないでしょう?
どうやら貴方も素人ながら格闘技に覚えがあるように見えますし。」
「いいわ、その挑戦受けます。その時は今日のようにはいかないから覚悟しなさい。」
「ほほほっ、その言葉そっくりお返ししますわ。ワタクシが女王になるための踏み台にしてあげますから、覚悟なさい。」
2人の美少女の挑発合戦、見る人が見ればたまらない光景だった。
「あなたのそのお高くとまった態度を改めさせて、地べたに這わせてあげるわ……」
「言ってなさいな。もっとも、そのような無様な姿を晒すのは貴方の方でしょうけど…じゃあ格闘場でお会いしましょう?」
互いに格闘技大会で勝負をつけることに同意する。
その時の麗奈は自分が罠に嵌められたことを知るはずもなかった。そして、この軽はずみな考えが自身にとって一生の屈辱になることも知るはずもなかった。
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