Substance Designerのチュートリアルをまとめたい

目次


RingMakerグラフの作成





前回FX-Mapでリングを作成しました。
しかしそのままでは実用性に乏しいですので、加工を施し使えるテクスチャにしましょう。
ここでは最終的にRingMakerと呼ばれるグラフを作り、画像を入力したら自動でリング用の画像を生成してくれるようにします。



マスクをアウトプット&AOで丸みを表現

作成
Output InvertGrayscale AmbientOcclusion ブレンド
パラメータ
Output
AmbientOcclusion
ブレンド
ひとまずどちらでもいいので片方のFX-Mapをつなげましょう。
AOで丸みを出し、ブレンドで背景を黒くする事で使いやすいテクスチャにしています。



ライティング調整

作成
Output トランスフォーム 2D ブレンド
パラメータ
Output
トランスフォーム 2D
ブレンド
AOは均一に陰影を出すため、パースがあるような画像でも立体感が薄れてしまいます。
なのでトランスフォーム2DでAOの結果を少し下にずらすことにより、よりパース感を強調しています。
もし逆向きのFX-Mapで試している方は、トランスフォーム2D>オフセットYを0.01に変えてください。



奥行き感を出す

作成
Output Gradient Linear 1 ブレンド
パラメータ
Output
Gradient Linear 1
ブレンド
これはノーマル用に作っています。
これにより、チェインを作る時のリングが複数重なった時に、奥行き感が増幅されます。

逆向きのFX-Mapで試している方は、Gradient Linear 1>Rotationを0°のままにしてください。


これで3種類のテクスチャをアウトプットしてくれるようになりました。



もうひとつのFX-Mapにも対応させる


2つあるFX-Mapのうち1つを作ったので、同じ処理をコピペしてパラメータをいじればすぐにもうひとつも作れます。
しかし、ほぼ同じ処理なのに同じノードを大量に複製するのは非常に見栄えが悪く、パラメータ修正も面倒です。
なので、一連の処理をリング生成専用のグラフ化をしてノード数を最低限に抑える必要があります。




RingMakerグラフを作成

RingMakerグラフを作成し、先ほど作ったデータをコピー&ペーストする
まずは全く同じグラフを作りましょう。




FX-MapをInput Grayscaleに差し替える

作成
Input Grayscale
FX-Mapはパラメータ修正時の確認用に残していても良いですが、最終的には消しましょう。
これでグレースケール画像の入力が出来るようになりました。



New_Graphのデータを整理しよう

New_Graphに戻る
RingMakerグラフを二つ配置する
図の通りになるよう、不要なデータを削除する
これでシンプルな処理に置き換える事が出来ました。
しかし、もうひとつの方のFX-MapのRingMaker結果がおかしい事に気が付くと思います。
この図で言うと下側のFX-Mapの奥行きやライティングが逆になっています。これはパラメータをいじっていないので当たり前ですね。

RingMakerグラフのノードをエクスポーズして様々な入力に対応できるようにしましょう。



RingMakerグラフの各ノードをエクスポーズ

エクスポーズ(exp:と書かれたフレームに囲まれたノードを対象)
ノード名パラメータインプットパラメータ名
トランスフォーム2DオフセットLightingOffset
Gradient Linear 1RotationLightingAngle
ブレンド不透明度Depth
特に関数を用いる必要はないので、単純にエクスポーズしましょう。





RingMakerノード調整

パラメータ
RingMaker A
RingMaker B
これで入力に応じてパラメータを調節できるようになりました。

以上でRingMakerグラフは完成です。

次は生成されたリングをチェインにするグラフ、ChainMakerグラフを作りましょう。



コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

どなたでも編集できます