はじめに

 21世紀の初めに、世界各地を襲った超大型怪獣「GODZILLA」により文明社会は衰退した。世界中の名ある強国たちもGODZILLAの前には全くの無力であり、最新鋭の兵器や科学技術によって保護されていた要塞は全く役に立たなかったのである。そしてそれはかつて私がいた国カリフォーニエンも例外ではなかった。ああカリフォーニエンよ!神に祝福された美しい国、温暖な大地と豊かな食物、広大なグロースベルゲン、そして魅力的な海ハワイ…。これらは皆、一瞬のうちに失われてしまった!
 私、マーク・ザンドロックは公室補佐省の主席書記官として事の始まりから終わりを見届け、詳細に記録していた。私はあの惨禍を前半は政府内部の人間として、後半は国を捨てて逃れた避難民の一員として体験したため、私の記録はあの時代において一定の信頼性があると思う。これらを考慮した上でアインツ・カリフォーニエン様は私に、その全てを推敲し書に記すようにと命じられた。私は全てその通りに行い、その結果できた手記が今読者が読んでいるものである。
 私は今これを読んでいる読者のあなたがどこの誰で、何をしているどのような方なのかを知らない。しかれどもこれを読んで何かに役立てて貰えば書を記した私にとって幸いである。どんなに栄華を極めた国家も、社会体制も、一瞬にして崩れさることを、そして人間の無力さを学んでほしい。さらに進んで将来また人類に危機的な状況が生じた際にこの記録からなんらかの教訓が生み出され、そして役立てていただければ筆者冥利に尽きるというものである。



 2051年6月12日 かつてのウルベーン市内をみつつ

10月20日

 いま思えば「予兆」はいくつかあったのだ。

10月21日

10月22日

10月23日

10月24日

10月25日

10月26日

10月27日

10月28日

10月29日

10月30日

11月1日

その後

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