アイドルマスターシンデレラガールズ8周年記念として、2019/11/28に実装されたコンテンツ。
アイドルやユニットのエピソードコミュが新録され、過去に開催されたイベントやガチャとのつながりなどの歴史を振り返ることができる。
アイドルやユニットのエピソードコミュが新録され、過去に開催されたイベントやガチャとのつながりなどの歴史を振り返ることができる。
誘惑イビル(とテンプテーション・アイズ)の3人にスポットが当てられたエピソード。変装用か眼鏡をかけた周子がモバマスで初登場。相変わらず自由すぎる3人。
──千葉県──某所
その日、我々取材班は、千葉県の海沿いにある、オシャレなカフェの一角にいた──。
フレデリカ「ん〜、いい天気だね〜♪ シューコちゃんや。こんな日は京都に行きたくならないかね?」
周子「今からー?」
フレデリカ「今からー♪」
周子「んー。もう少し待ってみようか。そろそろ志希ちゃん来るし。」
フレデリカ「来たら行っていい〜?」
周子「いいよー。」
京都──それは突拍子もない、ある種クレイジーともいえるアイデアのように思われた。
取材班は、同行するため急遽京都行きのチケットを手配しようとした。が、しばらく様子を見ることにした。
フレデリカ「京都着いたら何する? カラオケ行く?」
周子「それ東京でもよくない? ここ千葉だけど。……なんで今日千葉集合なんだっけ?」
フレデリカ「ここのカフェ来たかったんだよね〜♪」
周子「京都ってあたしも行くの?」
フレデリカ「モチのロンだよー。案内してもらわないとフレちゃんきっと一生京都を彷徨ってるよ。」
周子「それはちょっと面白そうだね。」
フレデリカ「でもでも、シューコちゃんがいれば一緒に彷徨えるでしょ? マストバイアイテムだね♪」
周子「あたしは売りもんじゃないけどね。」
周子「あと一応言っとくけど地元で一緒に彷徨う気もないからねー。さすがに土地勘あるわー。」
フレデリカ「じゃーアタシが彷徨うのを見つめる係ね。」
志希「じゃー志希ちゃんは撮影係。飽きるまで♪」
周子「……じゃ、それで。」
突如現れたアイドル・一ノ瀬志希に特別反応することもなく、会話は続く。これが彼女たちの日常らしい。
志希「で、どう? 二人のユニットは順調? 何か面白いことあった〜?」
周子「うーん、普通に楽しいよ。フレちゃん相手だと何も気ィ遣わなくていいからめっちゃラクだし。」
フレデリカ「え……?」
フレデリカ「気……遣ってくれてなかったんだね……アタシは常に気を張って、シューコちゃんのために雑誌何種類も揃えたり、」
フレデリカ「ブランケット常備したり常温の水持ち歩いてたり楽屋あっためたり荷物持ったりしてるのに……。」
周子「うん。何か1つぐらい真実が欲しかったよね。」
フレデリカ「善処するね〜☆」
これが、今話題のアイドルユニット、テンプテーション・アイズ。
まだ謎が多い彼女たちの貴重なプライベートトークに、取材班の間に緊張が走った。
フレデリカ「それでさー、シキちゃんが合流したら北海道行こーって話してたんだけど、どうです? 一ノ瀬さん。」
志希「いいですね、宮本さん。ではさっそく参りましょ〜。ハイ周子ちゃんも立って〜。」
周子「え? ほんとに行くの? ていうか北海道? ……まいっか。」
志希「クンカクンカ……うん、ナトリウムにカルシウム……塩化物泉と硫酸塩泉のニオイがするねー♪」
──数時間後、アイドルたちと我々取材班は、伊豆にいた。
京都では、北海道ではなかったのか。そう尋ねたい気持ちをぐっとこらえ、このあとの予定だけを尋ねてみた。
フレデリカ「このあとはねー、城ヶ崎海岸で写真撮って、城ヶ崎さんに送るよー。」
志希「それから、温泉に入るカピバラの観察だね〜。」
周子「それ今から行けるかな?」
志希「ムリかなー? じゃ、カピバラくんにこっちまで降りてきてもらお〜。」
フレデリカ「来てくれますかねー、一ノ瀬さん。」
志希「問題ないでしょう、宮本さん。」
周子「はいはい、行くよー。先にチェックイン済ませちゃった方がいいでしょ。」
フレデリカ「賛成〜☆ ついでにコンビニ寄ってしるぶぷれ♪」
志希「志希ちゃん足湯したーい S'il vous plaît♪」
その夜、我々はようやく宮本から、じっくりと話を聞くことに成功した。
ディレクター「こういった弾丸ツアーは、よくやるのですか?」
フレデリカ「たまにね〜。せっかくの日本だから、いっぱい観光したいしー☆」
ディレクター「たしか5才から日本に住んでますよね……?」
フレデリカ「そうだったかも〜☆ でも日本のことはまだまだ知らないことばっかりだし、行ったことないとこも」
フレデリカ「多いんだー。それってちょっと勿体ないよね〜。」
その時、取材班に激震が走った。
ディレクター「たしかに、東京に生まれながら東京タワーに登ったことのない人も多いですね。」
フレデリカ「うんうん。手を伸ばせば届くんならさー、せっかくだし、味わってみないと〜☆」
ディレクター「ご自身も、そのスタンスでアイドル活動に身を投じていらっしゃると……!」
フレデリカ「んー? どうかな〜☆ 面白そうなことはなんでもやりたいけどね〜♪」
肝心な部分ははぐらかされてしまったが、何気ない言葉の中に、宮本フレデリカの本質を見た気がした。
──この密着取材を通して、我々はアイドル・宮本フレデリカに少しでも近づくことができたのだろうか……。
フレデリカ「ん〜。どうだろうね☆ その答えはアタシのみぞ知る的な〜?」
我々はいつしか、彼女のペースに巻き込まれ、その軽妙な語り口に心地よさすら覚えていた。
フレデリカ「フレちゃんにハマっちゃった? だよね〜♪ フレちゃんの魅力は噛めば噛むほど広がるから☆」
フレデリカ「味がなくなった頃にまた来てー☆ 味変したくなった時でもいいよー♪」
ディレクター「ありがとうございました。」
フレデリカ「こちらこそ〜☆」
周子「フレちゃーん、志希ちゃんが脱走したー。」
フレデリカ「何それ、楽しそ〜! アタシもまぜてー♪」
宮本フレデリカ。彼女への興味が尽きることはない……。
宮本フレデリカ 〜パリが生んだシュペルノヴァ〜 Fin
END
──千葉県──某所
その日、我々取材班は、千葉県の海沿いにある、オシャレなカフェの一角にいた──。
フレデリカ「ん〜、いい天気だね〜♪ シューコちゃんや。こんな日は京都に行きたくならないかね?」
周子「今からー?」
フレデリカ「今からー♪」
周子「んー。もう少し待ってみようか。そろそろ志希ちゃん来るし。」
フレデリカ「来たら行っていい〜?」
周子「いいよー。」
京都──それは突拍子もない、ある種クレイジーともいえるアイデアのように思われた。
取材班は、同行するため急遽京都行きのチケットを手配しようとした。が、しばらく様子を見ることにした。
フレデリカ「京都着いたら何する? カラオケ行く?」
周子「それ東京でもよくない? ここ千葉だけど。……なんで今日千葉集合なんだっけ?」
フレデリカ「ここのカフェ来たかったんだよね〜♪」
周子「京都ってあたしも行くの?」
フレデリカ「モチのロンだよー。案内してもらわないとフレちゃんきっと一生京都を彷徨ってるよ。」
周子「それはちょっと面白そうだね。」
フレデリカ「でもでも、シューコちゃんがいれば一緒に彷徨えるでしょ? マストバイアイテムだね♪」
周子「あたしは売りもんじゃないけどね。」
周子「あと一応言っとくけど地元で一緒に彷徨う気もないからねー。さすがに土地勘あるわー。」
フレデリカ「じゃーアタシが彷徨うのを見つめる係ね。」
志希「じゃー志希ちゃんは撮影係。飽きるまで♪」
周子「……じゃ、それで。」
突如現れたアイドル・一ノ瀬志希に特別反応することもなく、会話は続く。これが彼女たちの日常らしい。
志希「で、どう? 二人のユニットは順調? 何か面白いことあった〜?」
周子「うーん、普通に楽しいよ。フレちゃん相手だと何も気ィ遣わなくていいからめっちゃラクだし。」
フレデリカ「え……?」
フレデリカ「気……遣ってくれてなかったんだね……アタシは常に気を張って、シューコちゃんのために雑誌何種類も揃えたり、」
フレデリカ「ブランケット常備したり常温の水持ち歩いてたり楽屋あっためたり荷物持ったりしてるのに……。」
周子「うん。何か1つぐらい真実が欲しかったよね。」
フレデリカ「善処するね〜☆」
これが、今話題のアイドルユニット、テンプテーション・アイズ。
まだ謎が多い彼女たちの貴重なプライベートトークに、取材班の間に緊張が走った。
フレデリカ「それでさー、シキちゃんが合流したら北海道行こーって話してたんだけど、どうです? 一ノ瀬さん。」
志希「いいですね、宮本さん。ではさっそく参りましょ〜。ハイ周子ちゃんも立って〜。」
周子「え? ほんとに行くの? ていうか北海道? ……まいっか。」
志希「クンカクンカ……うん、ナトリウムにカルシウム……塩化物泉と硫酸塩泉のニオイがするねー♪」
──数時間後、アイドルたちと我々取材班は、伊豆にいた。
京都では、北海道ではなかったのか。そう尋ねたい気持ちをぐっとこらえ、このあとの予定だけを尋ねてみた。
フレデリカ「このあとはねー、城ヶ崎海岸で写真撮って、城ヶ崎さんに送るよー。」
志希「それから、温泉に入るカピバラの観察だね〜。」
周子「それ今から行けるかな?」
志希「ムリかなー? じゃ、カピバラくんにこっちまで降りてきてもらお〜。」
フレデリカ「来てくれますかねー、一ノ瀬さん。」
志希「問題ないでしょう、宮本さん。」
周子「はいはい、行くよー。先にチェックイン済ませちゃった方がいいでしょ。」
フレデリカ「賛成〜☆ ついでにコンビニ寄ってしるぶぷれ♪」
志希「志希ちゃん足湯したーい S'il vous plaît♪」
その夜、我々はようやく宮本から、じっくりと話を聞くことに成功した。
ディレクター「こういった弾丸ツアーは、よくやるのですか?」
フレデリカ「たまにね〜。せっかくの日本だから、いっぱい観光したいしー☆」
ディレクター「たしか5才から日本に住んでますよね……?」
フレデリカ「そうだったかも〜☆ でも日本のことはまだまだ知らないことばっかりだし、行ったことないとこも」
フレデリカ「多いんだー。それってちょっと勿体ないよね〜。」
その時、取材班に激震が走った。
ディレクター「たしかに、東京に生まれながら東京タワーに登ったことのない人も多いですね。」
フレデリカ「うんうん。手を伸ばせば届くんならさー、せっかくだし、味わってみないと〜☆」
ディレクター「ご自身も、そのスタンスでアイドル活動に身を投じていらっしゃると……!」
フレデリカ「んー? どうかな〜☆ 面白そうなことはなんでもやりたいけどね〜♪」
肝心な部分ははぐらかされてしまったが、何気ない言葉の中に、宮本フレデリカの本質を見た気がした。
──この密着取材を通して、我々はアイドル・宮本フレデリカに少しでも近づくことができたのだろうか……。
フレデリカ「ん〜。どうだろうね☆ その答えはアタシのみぞ知る的な〜?」
我々はいつしか、彼女のペースに巻き込まれ、その軽妙な語り口に心地よさすら覚えていた。
フレデリカ「フレちゃんにハマっちゃった? だよね〜♪ フレちゃんの魅力は噛めば噛むほど広がるから☆」
フレデリカ「味がなくなった頃にまた来てー☆ 味変したくなった時でもいいよー♪」
ディレクター「ありがとうございました。」
フレデリカ「こちらこそ〜☆」
周子「フレちゃーん、志希ちゃんが脱走したー。」
フレデリカ「何それ、楽しそ〜! アタシもまぜてー♪」
宮本フレデリカ。彼女への興味が尽きることはない……。
宮本フレデリカ 〜パリが生んだシュペルノヴァ〜 Fin
END
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