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阿内美咲、告白を受ける。
あの後、椎名さんの診察を受けて、完全に混乱がおさまったわけじゃないけれど警察の事情聴取に応じることもできた。
ようやく解放されたときには日が沈んでいて、このまま帰ろうかと考えていたときに、徳田さんから食事のお誘いを受けた。まあここ数日一緒だったし、と思って軽い気持ちでOKした後で、午後の記憶がどっと押し寄せてくる。
取り乱して自分の首を絞めた私を、徳田さんが止めてくれて、それで……それ以上考えかけてくらっとしたので、細かいことは一旦忘れることにした。
それでも一度思い出してしまえば気になるもので、今まで一緒だった椎名さんもいないし、食事中はなんだか緊張して、あまり味がわからなかった。
ちょっともったいなかったな、と思いつつお店を出て、どちらが何を言うでもなく、居心地の悪い沈黙が流れる。
「……そ、それじゃあ、これで……色々、ありがとうございました。おやすみなさい」
どこか寂しい気分になりながらも、一礼してから背を向けようとして、引き止められる。
「美咲ちゃん.いきなりキスなんかしてごめん.
落ち着かせるためとはいえ,他に方法もあったはずなのに…
それでも…さっきもいったけど,俺はもう好きな人が目の前からいなくなるのはごめんだ.
それで,えっと,つまり…俺は美咲ちゃんが好きなんだ.俺の彼女になってくれないか?」
たどたどしく、それでも真剣にそんなことを言うものだから、ぽかんとしてしまった。きっとこの時の私は、ものすごい間抜け面だったんじゃないだろうか。
頭の中が真っ白になって、一瞬遅れて顔にかっと熱が集中する。直前のことが嘘みたいに、いろんな感情がごちゃごちゃと頭の中で渦巻いて、でも、それがどこか遠くのことのようにも感じていた。
私がすぐに返事をしないからだろうか、何やらそわそわし始めた徳田さんの腕を握って、一歩前に出て、背伸び。
「……これで、おあいこですね」
私にしては、頑張れただろうか。
「ええ……こちらこそ、よろしくお願いします」
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茶番……恐ろしい子……!
皆さま、本当にお疲れ様でしたー!
他の方も言ってみえますが、まさかリア充大量生産卓になるとは……w
最終的に全員が落ち着くところに落ち着いたので、まあよかったよかった、なんでしょうかw
るぼぅさん、ならびに徳田さんはすみません、正直めちゃくちゃ遊んでました。
とりあえず、追加で2ヶ月後の後日談も書いてみようと思ってましたが、この時点で長いので正直躊躇しております。オウフ。
ではでは、皆さまありがとうございました! また機会がありましたら、是非卓を囲みたいと思いつつ、この辺りで。
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