最終更新:ID:xWgwkBScug 2012年12月19日(水) 13:10:41履歴
それは普通の旅行の筈だった。
久遠寺ととこを中心とするその集いは、
旅行先の島、紅薔薇島にて怪異に遭遇する。
それは事件の発端であり、次第にその全様を明らかにして行く。
隠された伝承とは。島の正体とは。ととこの追う遺跡の秘密とは。
それが明かされた時、紅薔薇島が血に染まって行く。
血薔薇療養所-べにばら さなとりうむ-
久遠寺ととこを中心とするその集いは、
旅行先の島、紅薔薇島にて怪異に遭遇する。
それは事件の発端であり、次第にその全様を明らかにして行く。
隠された伝承とは。島の正体とは。ととこの追う遺跡の秘密とは。
それが明かされた時、紅薔薇島が血に染まって行く。
血薔薇療養所-べにばら さなとりうむ-
PCより
これは本来皆様にお伝えすべき事だと思いますが、
代表して道城さんにお伝えする事と致します。
私こと”ペルソナ”は”久遠寺ととこ”に残留する事により互いを侵食しています。
これにより、私と”久遠寺ととこ”は近い内に同一存在となりますでしょう。
私は”久遠寺ととこ”と同一化し、彼女となるのです。
個としての私が消滅する前に、一つ皆様にお伝えしたい事があります。
私は、皆様と過ごしたあの島の思い出を、私が消えるまで決して放しません。
療養所で頂いた皆さんの言葉一つ一つをこの身に刻みたく思います。
空ちゃん、卯月さん、小和田君、いつせさん、そして道城さん
有難うございました。
僅かなお付き合いでしたが、私は幸せでした。
宜しければこの先も”久遠寺ととこ”を宜しくお願い致します。
PLより
○月×日
久遠寺ととこくんに誘われて出かけた休暇旅行から帰還する。
予定より早い帰宅になったが、その内容は濃密すぎるものだった。
のんびり観光旅行をするつもりだったのが、目的地で銃を握ることになるとは。
状況は思い出してもゾッとすることばかりであったが、今冷静になって思い出して見ると現場で自分は不思議と死の恐怖は感じていなかったように思う。
危険と背中合わせ、一歩何かを踏み間違えれば、誰も帰れなかったかもしれない。
そんな状況だったのは間違いなかったのにだ。
自分と共に居た人達、彼らの力強さ、明るさが、常に自分に前を向く勇気を与えてくれていたのだろう。
自衛官として彼らを守ろうと必死になっていたが、「自分だけが」「守る」という思考は結局自身の奢りに過ぎず、
彼らがいたからこそ、自分は自衛官の誇りを手放さないまま引き金を引くことができたのだと、振り返れば強く自覚できる。
守る、だけではなく、自分自身も守られていた、のだと。
卯月くん…まっすぐな瞳をした男だった。
医療という、ある意味自分とは方向性が真逆の道の上にあって、誰1人取りこぼさんと歯を食い縛り、命を守るために戦う姿は年下ながら気迫に溢れ尊敬に値する。
どこか冷めた目で物事を見つめてしまうようになったオレにないものを彼は持って居て少し羨ましくなる。
小和田くん…大人しそうな容貌とは裏腹に、どんな厳しい状況であっても弱音を吐くことなく着いてきてくれた。
民間人に銃を押しつけるという暴挙に対しても彼は決して非難せず、状況を吟味して自分の気持ちを汲み取って取ってくれたように思う。
彼のような人がこの国に居る限り、自衛隊という職に就いた自分の判断は決して間違っていないとまた一つ確信が持てた。
佐々木さん…昔から今日まで、オレが知る彼女は変わらない。どこか飄々としていて、そして先を見据える聡明な瞳は立派な成人女性になったことでより強い輝きを増しただろうか。
彼女に対しては民間人だと解っていても背中を預ける事に抵抗感を覚えない。
彼女の強さにオレは憧れる。強く逞しく、しなやかに生きる女性。
今後も彼女と接する事で、彼女の強さを少しでも己に学び取らせたい。
横田さん…佐々木さんが駆け抜ける風なら、彼女はその風に揺られて笑う稲穂のようだと思う。彼女の朗らかな照れた笑みはオレ達が居る場を何度も和ませてくれていた。
名前そのままに、空を映す純朴な心を持つ彼女がととこくんの友人であったことに深く感謝する。
そしてあの釣りの腕前……鮫とマグロを釣り上げる超絶技巧、見た目からは全く想像出来なかった、と付け加えておこう。
出来るだけ早く、また彼らと会って昨日のことを語り合いたい。
酒宴開催の計画を早めるつもりだ。
大切なモノを、人を守る為に自衛官という職業を選んだが、心と体を鍛えたつもりになっていても、いつでも思うように出来るわけじゃない。
実際に行うには困難が多く、そして現実はどこまでも厳しい。
ととこくんについても、いくら自身が当時はガキだったからとはいえ、この年まで気づかぬ事が多すぎた。
防衛大に入る前に少しでも彼女の事に気づけたのなら、もう少し、僅かであっても、彼女の苦しみを取り除くことが出来たかも知れない。
この瞬間の彼女は守れても、過去の彼女は守れては居なかった。
望むモノ全てに手を伸ばすことは出来ないが、少なくともオレはあの時、彼女の近くには居たのだ。
「たら」「れば」を言ったところでどうしようもないとは思う。
思うが、それでも振り返り、悔やんでしまうこの感情を消し去ることも今のオレには難しい。
今彼女は別室で休んで居る。親父とお袋には話しがついた。
二人とも彼女の事を知っていたせいか、話しがすんなり通ったのがありがたい。
後悔の上に未来を被せて、哀しい過去を思い出に変えたい。
その為の努力はこれからも惜しまないつもりだ。
もっと強くありたい。強くなりたい。
―――――ペンを置く。
久遠寺ととこくんに誘われて出かけた休暇旅行から帰還する。
予定より早い帰宅になったが、その内容は濃密すぎるものだった。
のんびり観光旅行をするつもりだったのが、目的地で銃を握ることになるとは。
状況は思い出してもゾッとすることばかりであったが、今冷静になって思い出して見ると現場で自分は不思議と死の恐怖は感じていなかったように思う。
危険と背中合わせ、一歩何かを踏み間違えれば、誰も帰れなかったかもしれない。
そんな状況だったのは間違いなかったのにだ。
自分と共に居た人達、彼らの力強さ、明るさが、常に自分に前を向く勇気を与えてくれていたのだろう。
自衛官として彼らを守ろうと必死になっていたが、「自分だけが」「守る」という思考は結局自身の奢りに過ぎず、
彼らがいたからこそ、自分は自衛官の誇りを手放さないまま引き金を引くことができたのだと、振り返れば強く自覚できる。
守る、だけではなく、自分自身も守られていた、のだと。
卯月くん…まっすぐな瞳をした男だった。
医療という、ある意味自分とは方向性が真逆の道の上にあって、誰1人取りこぼさんと歯を食い縛り、命を守るために戦う姿は年下ながら気迫に溢れ尊敬に値する。
どこか冷めた目で物事を見つめてしまうようになったオレにないものを彼は持って居て少し羨ましくなる。
小和田くん…大人しそうな容貌とは裏腹に、どんな厳しい状況であっても弱音を吐くことなく着いてきてくれた。
民間人に銃を押しつけるという暴挙に対しても彼は決して非難せず、状況を吟味して自分の気持ちを汲み取って取ってくれたように思う。
彼のような人がこの国に居る限り、自衛隊という職に就いた自分の判断は決して間違っていないとまた一つ確信が持てた。
佐々木さん…昔から今日まで、オレが知る彼女は変わらない。どこか飄々としていて、そして先を見据える聡明な瞳は立派な成人女性になったことでより強い輝きを増しただろうか。
彼女に対しては民間人だと解っていても背中を預ける事に抵抗感を覚えない。
彼女の強さにオレは憧れる。強く逞しく、しなやかに生きる女性。
今後も彼女と接する事で、彼女の強さを少しでも己に学び取らせたい。
横田さん…佐々木さんが駆け抜ける風なら、彼女はその風に揺られて笑う稲穂のようだと思う。彼女の朗らかな照れた笑みはオレ達が居る場を何度も和ませてくれていた。
名前そのままに、空を映す純朴な心を持つ彼女がととこくんの友人であったことに深く感謝する。
そしてあの釣りの腕前……鮫とマグロを釣り上げる超絶技巧、見た目からは全く想像出来なかった、と付け加えておこう。
出来るだけ早く、また彼らと会って昨日のことを語り合いたい。
酒宴開催の計画を早めるつもりだ。
大切なモノを、人を守る為に自衛官という職業を選んだが、心と体を鍛えたつもりになっていても、いつでも思うように出来るわけじゃない。
実際に行うには困難が多く、そして現実はどこまでも厳しい。
ととこくんについても、いくら自身が当時はガキだったからとはいえ、この年まで気づかぬ事が多すぎた。
防衛大に入る前に少しでも彼女の事に気づけたのなら、もう少し、僅かであっても、彼女の苦しみを取り除くことが出来たかも知れない。
この瞬間の彼女は守れても、過去の彼女は守れては居なかった。
望むモノ全てに手を伸ばすことは出来ないが、少なくともオレはあの時、彼女の近くには居たのだ。
「たら」「れば」を言ったところでどうしようもないとは思う。
思うが、それでも振り返り、悔やんでしまうこの感情を消し去ることも今のオレには難しい。
今彼女は別室で休んで居る。親父とお袋には話しがついた。
二人とも彼女の事を知っていたせいか、話しがすんなり通ったのがありがたい。
後悔の上に未来を被せて、哀しい過去を思い出に変えたい。
その為の努力はこれからも惜しまないつもりだ。
もっと強くありたい。強くなりたい。
―――――ペンを置く。
これは本来皆様にお伝えすべき事だと思いますが、
代表して道城さんにお伝えする事と致します。
私こと”ペルソナ”は”久遠寺ととこ”に残留する事により互いを侵食しています。
これにより、私と”久遠寺ととこ”は近い内に同一存在となりますでしょう。
私は”久遠寺ととこ”と同一化し、彼女となるのです。
個としての私が消滅する前に、一つ皆様にお伝えしたい事があります。
私は、皆様と過ごしたあの島の思い出を、私が消えるまで決して放しません。
療養所で頂いた皆さんの言葉一つ一つをこの身に刻みたく思います。
空ちゃん、卯月さん、小和田君、いつせさん、そして道城さん
有難うございました。
僅かなお付き合いでしたが、私は幸せでした。
宜しければこの先も”久遠寺ととこ”を宜しくお願い致します。
久遠寺ととこが2重存在で無くなったのは紅薔薇島壊滅から1月経過した後であった。
彼女に関する監視体制も解除となり、計画も一時停止となる。これはもう一つのサンプルも
死亡扱いと言うことになった為である。彼女らの挙げた戦果と彼女らを構築したカリキュラムは
即時組織のデータとして今後の研究材料となる。
何処かの研究施設なのであろうか。慌しく動き回る研究員風の男達の奥に、2人の人物が机を挟み会話していた。
一人は男性。年齢不詳、にこやかな笑顔を携えもう1人の人物に向き直る。相対する人物は女性。こちらも年齢不詳。
「それにしても随分とお粗末な結果でしたね?。」と切り出す女性。男性は一言も返さず。
「掛けた労力に伴う結果があの程度では、この計画ももうお終いと言うところでしょうか?。」畳み掛けるように続ける女性。
「上に対する申し開きはございまして?。」女性にはとある人物の面影が残っている。彼女を制するように男性が口を動かす。
「十分な結果を頂いたよ。」笑顔のまま女性に語る男性。「実験は成功。既に上には報告を済ませているよ。」
変わらぬ笑顔に不安にも似た感情を抱き、女性が男性に尋ねる。
「私の与り知らない所でそれを済ましたと?。今回の計画の一端は私のクローンも加わっていたのですよ?。」詰問に近い問い掛け。
「魔術師のクローン体と一般人の魔術師化したもの。それら夫々の2重化が成す、より強い魔術師の練成。これが目的の筈?」
息を吸い込み次の言葉を放つ。「どちらも失敗に終わった訳ですが?、どの様な十分な成果がおありで・・・・・?。」
女性の目の前に別のレポートが置かれる。そのレポートに視線を送る女性。初めて見る題材らしく、その柳眉が困惑に曲がる。
「どうぞ、目を通されると良い。」と笑顔のままの男性。促されるままにレポートを取る女性。1枚1枚捲って行く毎にその表情は驚愕のそれになる。
「・・・そんな・・・・まさか。この様な事をいつの間に。」驚きを隠しえない表情でレポートを読み続ける。
「それが”十分な成果”です。以降局面は次のステップへと移行するでしょう。」男性の笑顔はまるで仮面のように変わることは無かった。
道城家にて世話を受けていた久遠寺ととこは、高熱で倒れた後に変調をきたす。
彼女が目を覚ました時には、もう子供の様な彼女の本質も、暗い影を携えていたペルソナも存在しなかった。
本来、在るべくしてあった筈の久遠寺ととこがそこに居た。過去に受けた傷が消えた訳ではない。今の思い出が無くなった訳でもない。
過去も今も兼ね備えた一人の存在として生まれ変わったのだ。
「秋兄ちゃん・・・。」非番で実家に戻った秋を複雑な笑顔で迎えるととこ。
自分の身に起こった事は十分に理解しているようだ。理解はしているが未だ戸惑っている。
これが吉兆の兆しなのか、凶兆の現われなのかを知る者は存在しなかった。
それでも、秋はととこに笑顔を向け、ととこは秋に笑顔を返す。
かつて、紅薔薇島で秋がととこに伝えた言葉を互いに守るように。
![](http://dl.dropbox.com/u/99414202/%E3%81%A8%E3%81%A8%E3%81%93LAST.png)
彼女に関する監視体制も解除となり、計画も一時停止となる。これはもう一つのサンプルも
死亡扱いと言うことになった為である。彼女らの挙げた戦果と彼女らを構築したカリキュラムは
即時組織のデータとして今後の研究材料となる。
何処かの研究施設なのであろうか。慌しく動き回る研究員風の男達の奥に、2人の人物が机を挟み会話していた。
一人は男性。年齢不詳、にこやかな笑顔を携えもう1人の人物に向き直る。相対する人物は女性。こちらも年齢不詳。
「それにしても随分とお粗末な結果でしたね?。」と切り出す女性。男性は一言も返さず。
「掛けた労力に伴う結果があの程度では、この計画ももうお終いと言うところでしょうか?。」畳み掛けるように続ける女性。
「上に対する申し開きはございまして?。」女性にはとある人物の面影が残っている。彼女を制するように男性が口を動かす。
「十分な結果を頂いたよ。」笑顔のまま女性に語る男性。「実験は成功。既に上には報告を済ませているよ。」
変わらぬ笑顔に不安にも似た感情を抱き、女性が男性に尋ねる。
「私の与り知らない所でそれを済ましたと?。今回の計画の一端は私のクローンも加わっていたのですよ?。」詰問に近い問い掛け。
「魔術師のクローン体と一般人の魔術師化したもの。それら夫々の2重化が成す、より強い魔術師の練成。これが目的の筈?」
息を吸い込み次の言葉を放つ。「どちらも失敗に終わった訳ですが?、どの様な十分な成果がおありで・・・・・?。」
女性の目の前に別のレポートが置かれる。そのレポートに視線を送る女性。初めて見る題材らしく、その柳眉が困惑に曲がる。
「どうぞ、目を通されると良い。」と笑顔のままの男性。促されるままにレポートを取る女性。1枚1枚捲って行く毎にその表情は驚愕のそれになる。
「・・・そんな・・・・まさか。この様な事をいつの間に。」驚きを隠しえない表情でレポートを読み続ける。
「それが”十分な成果”です。以降局面は次のステップへと移行するでしょう。」男性の笑顔はまるで仮面のように変わることは無かった。
道城家にて世話を受けていた久遠寺ととこは、高熱で倒れた後に変調をきたす。
彼女が目を覚ました時には、もう子供の様な彼女の本質も、暗い影を携えていたペルソナも存在しなかった。
本来、在るべくしてあった筈の久遠寺ととこがそこに居た。過去に受けた傷が消えた訳ではない。今の思い出が無くなった訳でもない。
過去も今も兼ね備えた一人の存在として生まれ変わったのだ。
「秋兄ちゃん・・・。」非番で実家に戻った秋を複雑な笑顔で迎えるととこ。
自分の身に起こった事は十分に理解しているようだ。理解はしているが未だ戸惑っている。
これが吉兆の兆しなのか、凶兆の現われなのかを知る者は存在しなかった。
それでも、秋はととこに笑顔を向け、ととこは秋に笑顔を返す。
かつて、紅薔薇島で秋がととこに伝えた言葉を互いに守るように。
![](http://dl.dropbox.com/u/99414202/%E3%81%A8%E3%81%A8%E3%81%93LAST.png)
PCより
修さんと一緒に居て不安になる事があります。
この先の事、周囲の生活環境、貴方の心変わり。
これは人と人とであっても同じ事を悩むのだと思います。
人に紛れて生きる術は従姉妹に詳しい者が一人居ますので
その伝手を頼ろうかとは思います。
心変わりだけは私にはどうする事もできません。
今は只管貴方が私にくれた言葉に縋るのみです。
私たちの未来を救ってくれたもう一人の私が、
貴方の言葉を支えにそれを成し得た事に比べれば、
私のそれは容易い事と思えます。
縁と言えば、療養所に送られた事で実家と私との縁も切れております。
これで人間との縁が繋がっているのは貴方のみとなるのです。
(ああ、無論ご友人皆様や歩さんもなんですが、近しい者と言う意味ではね?)
天涯孤独の身も覚悟はしましたが、そこは私の男運が良かったのでしょう。
貴方の人生に合せて生きるでも私と共に歩んで頂けるでも、
これ以降寂しい思いはしなくて済みそうです。
改めてではありますが、これからも宜しくお願い致します。
-夜子-
![](http://dl.dropbox.com/u/99414202/%E3%82%88%E3%82%8B%E3%81%93LAst.png)
PLより
Diary
紅薔薇島から全員で無事に帰還できたのは良かった。
いや、良かったと思い込もうとしているのかもしれない。
心残りな事が幾つも幾つも脳裏を過っては消えていく。
残されてしまった村の人達は無事なのだろうか?
俺は、それが気がかりで仕方がない。
岸田先生の思いは果たせたのだろうか?
岸田先生の思いは継げたのだろうか?。
生前、最後に見た先生の顔は愁いを帯びており何かを恐れているようだった。
それは、あのウイルスだけなのだろうか?
他にも何か有ったのではないのかと考えてしまう。
しかし、それを確認する手段は持っていない。
それを解決する手段を持っていないことが無念で仕方がない。
……そして、何よりも心残りなのは、もう1人の夜子さんを助けられなかった事。
あの悲劇という言葉が生ぬるい惨劇を目の当たりにしながら、何もできず、ただ茫然としていた自分が嫌になってしまう。
本当にあれしか方法は無かったのか?
もっと良い結果は無かったのか?
そればかりが頭にこびりついて後悔の念が押し寄せてくる
ただ、これだけは言える
俺達は……俺は夜子さんに助けられた。
出会って、わずかの間しか経っていないのに命をかけてまで俺の事を思ってくれた。
その思いは絶対に忘れない。
俺は、2人の夜子さんの思いを背負ってこれからを生きていく。
例え、何が有ろうとも“もう1人の夜子さん”を忘れない。
そして、俺の傍にいてくれる“夜子さん”を最後まで守り抜く。
2人分の思いを大切に胸の中に閉まい明日へ進んでいく。
愛する彼女たちと共に
最初の第一歩は自分の無力さを噛みしめ彼女たちの思いを守れるように精進すること
俺には出来ない事が多すぎる。
彼女が必要としている“モノ”の確保についても両親に相談するつもりだ。
特に命を大事に考える父なら彼女の事を話せば協力してくれる。
現在の未熟な身では、誰かに頼るしか方法は無いが、必ず俺1人でも彼女たちを守れるようになる
そのために全力で努力していくつもりだ
彼女たちと“3人”で、これからの生涯を何処までも歩いていこう
彼女と相談しながら
彼女の思いを大切にしながら
そのためにも、俺は、ここに誓いを立てる
何が起ころう最後まで彼女たちの味方であり続ける
何が待ち受けていようとも彼女たちの思いを抱きしめ続ける
そして、変化した先でも彼女たちに愛して貰えるような俺になってみせる
俺は最後まで俺の信念を貫き彼女たちを愛する
Diary END
「……必ず守ります」
「俺の傍にいてくれる夜子さんも……もう1人の夜子さんの思いも……」
「2人分の思いを背負って俺は生きていきます」
「……もう1人の夜子さん……俺の中には貴方が生きています……俺の命は貴方達と共にあります」
「……必ず、貴方達が誇れる俺になりますから見ていて下さい」
胸を抑え、そこに息づく彼女を思い、中空に向かい呟くのであった
これからの将来に対しての不安は有るが、彼女たちと共にあれば乗り越えて行ける……そう不思議と確信を持てた
そして、しばらくの後、日記を閉じ、自分の事を待っている彼女の元へと向かうのであった。
未来は不確定で移ろい変わりゆくものであるが、どの様に変化しようとも彼女たちと共に歩き続けていく事は間違いない
ただ前を向いて歩いていくだけである
彼女たちを支え、彼女たちに支えられて…………
卯月修END「彼女たちと共に」
紅薔薇島から全員で無事に帰還できたのは良かった。
いや、良かったと思い込もうとしているのかもしれない。
心残りな事が幾つも幾つも脳裏を過っては消えていく。
残されてしまった村の人達は無事なのだろうか?
俺は、それが気がかりで仕方がない。
岸田先生の思いは果たせたのだろうか?
岸田先生の思いは継げたのだろうか?。
生前、最後に見た先生の顔は愁いを帯びており何かを恐れているようだった。
それは、あのウイルスだけなのだろうか?
他にも何か有ったのではないのかと考えてしまう。
しかし、それを確認する手段は持っていない。
それを解決する手段を持っていないことが無念で仕方がない。
……そして、何よりも心残りなのは、もう1人の夜子さんを助けられなかった事。
あの悲劇という言葉が生ぬるい惨劇を目の当たりにしながら、何もできず、ただ茫然としていた自分が嫌になってしまう。
本当にあれしか方法は無かったのか?
もっと良い結果は無かったのか?
そればかりが頭にこびりついて後悔の念が押し寄せてくる
ただ、これだけは言える
俺達は……俺は夜子さんに助けられた。
出会って、わずかの間しか経っていないのに命をかけてまで俺の事を思ってくれた。
その思いは絶対に忘れない。
俺は、2人の夜子さんの思いを背負ってこれからを生きていく。
例え、何が有ろうとも“もう1人の夜子さん”を忘れない。
そして、俺の傍にいてくれる“夜子さん”を最後まで守り抜く。
2人分の思いを大切に胸の中に閉まい明日へ進んでいく。
愛する彼女たちと共に
最初の第一歩は自分の無力さを噛みしめ彼女たちの思いを守れるように精進すること
俺には出来ない事が多すぎる。
彼女が必要としている“モノ”の確保についても両親に相談するつもりだ。
特に命を大事に考える父なら彼女の事を話せば協力してくれる。
現在の未熟な身では、誰かに頼るしか方法は無いが、必ず俺1人でも彼女たちを守れるようになる
そのために全力で努力していくつもりだ
彼女たちと“3人”で、これからの生涯を何処までも歩いていこう
彼女と相談しながら
彼女の思いを大切にしながら
そのためにも、俺は、ここに誓いを立てる
何が起ころう最後まで彼女たちの味方であり続ける
何が待ち受けていようとも彼女たちの思いを抱きしめ続ける
そして、変化した先でも彼女たちに愛して貰えるような俺になってみせる
俺は最後まで俺の信念を貫き彼女たちを愛する
Diary END
「……必ず守ります」
「俺の傍にいてくれる夜子さんも……もう1人の夜子さんの思いも……」
「2人分の思いを背負って俺は生きていきます」
「……もう1人の夜子さん……俺の中には貴方が生きています……俺の命は貴方達と共にあります」
「……必ず、貴方達が誇れる俺になりますから見ていて下さい」
胸を抑え、そこに息づく彼女を思い、中空に向かい呟くのであった
これからの将来に対しての不安は有るが、彼女たちと共にあれば乗り越えて行ける……そう不思議と確信を持てた
そして、しばらくの後、日記を閉じ、自分の事を待っている彼女の元へと向かうのであった。
未来は不確定で移ろい変わりゆくものであるが、どの様に変化しようとも彼女たちと共に歩き続けていく事は間違いない
ただ前を向いて歩いていくだけである
彼女たちを支え、彼女たちに支えられて…………
卯月修END「彼女たちと共に」
修さんと一緒に居て不安になる事があります。
この先の事、周囲の生活環境、貴方の心変わり。
これは人と人とであっても同じ事を悩むのだと思います。
人に紛れて生きる術は従姉妹に詳しい者が一人居ますので
その伝手を頼ろうかとは思います。
心変わりだけは私にはどうする事もできません。
今は只管貴方が私にくれた言葉に縋るのみです。
私たちの未来を救ってくれたもう一人の私が、
貴方の言葉を支えにそれを成し得た事に比べれば、
私のそれは容易い事と思えます。
縁と言えば、療養所に送られた事で実家と私との縁も切れております。
これで人間との縁が繋がっているのは貴方のみとなるのです。
(ああ、無論ご友人皆様や歩さんもなんですが、近しい者と言う意味ではね?)
天涯孤独の身も覚悟はしましたが、そこは私の男運が良かったのでしょう。
貴方の人生に合せて生きるでも私と共に歩んで頂けるでも、
これ以降寂しい思いはしなくて済みそうです。
改めてではありますが、これからも宜しくお願い致します。
-夜子-
![](http://dl.dropbox.com/u/99414202/%E3%82%88%E3%82%8B%E3%81%93LAst.png)
百鬼 夜子(なぎり よるこ) (性別♀) 職業 看護師[吸血鬼]年齢23歳
STR:20(10) DEX:15 INT:16 アイデア:80
CON:10 APP:17 POW:15 幸 運:75
SIZ:10 SAN:75 EDU:17 知 識:85
H P:10 M P:15 回避:30 ダメージボーナス:+1d4
――――――――――――――――――――――――――
[技能] 職業技能:340 趣味技能:160
職業技能
目星: 75(25+50)% 跳躍: 70(25+45)%*
組付: 75(25+50)% 医学: 75( 5+70)%
選択技能
コンピュータ:76( 1+75)% 図書館: 75(25+50)%
趣味技能
聞き耳: 65(25+40)% 回避: 50(30+20)%*
催眠術: 50(00+50)% 精神分析 51( 1+50)%
STR:20(10) DEX:15 INT:16 アイデア:80
CON:10 APP:17 POW:15 幸 運:75
SIZ:10 SAN:75 EDU:17 知 識:85
H P:10 M P:15 回避:30 ダメージボーナス:+1d4
――――――――――――――――――――――――――
[技能] 職業技能:340 趣味技能:160
職業技能
目星: 75(25+50)% 跳躍: 70(25+45)%*
組付: 75(25+50)% 医学: 75( 5+70)%
選択技能
コンピュータ:76( 1+75)% 図書館: 75(25+50)%
趣味技能
聞き耳: 65(25+40)% 回避: 50(30+20)%*
催眠術: 50(00+50)% 精神分析 51( 1+50)%
PLより
お疲れ様でした
風見鶏で御座います
まず初めに、この度、同卓させて頂きましたKPとPLの皆様、本当にありがとうございました
この様な素敵なセッションに参加できて、とても幸せでした
シナリオの構成が非常に素晴らしく、私も見習うべき点が多々御座いました
複線の張り方、シナリオの構成、NPCの動かし方、アドリブの仕方、等々、勉強になりました
私も、何時かは、Akiottoさんの様な素晴らしいシナリオとキーパリングをできるように頑張りたいと存じます
そして、この度、同卓させて頂いたPLが皆様で、なければ、このEndingには辿り着けなかった……素晴らしいセッションにはならなかったと思います
本当にありがとうございました
もう1人の夜子さんを救いたかったと言う思いに偽りは有りませんが、彼女の犠牲が無ければ納得のいくものにはならなかったとも思ってしまいます
最後の選択肢も、悩み抜いた末での回答で苦しかったです……が、見なければならなかった……見てよかったと思っております
故に上記のような後日談とさせて頂きました
さて、この辺りで終わらせて頂きます
長々とした文章となってしまい失礼いたしました
まだまだ、未熟者ですので、これからも精進していきたいと存じております
また、同卓する機会が御座いましたら、よろしくお願いいたします
それでは、また会う日まで
風見鶏で御座います
まず初めに、この度、同卓させて頂きましたKPとPLの皆様、本当にありがとうございました
この様な素敵なセッションに参加できて、とても幸せでした
シナリオの構成が非常に素晴らしく、私も見習うべき点が多々御座いました
複線の張り方、シナリオの構成、NPCの動かし方、アドリブの仕方、等々、勉強になりました
私も、何時かは、Akiottoさんの様な素晴らしいシナリオとキーパリングをできるように頑張りたいと存じます
そして、この度、同卓させて頂いたPLが皆様で、なければ、このEndingには辿り着けなかった……素晴らしいセッションにはならなかったと思います
本当にありがとうございました
もう1人の夜子さんを救いたかったと言う思いに偽りは有りませんが、彼女の犠牲が無ければ納得のいくものにはならなかったとも思ってしまいます
最後の選択肢も、悩み抜いた末での回答で苦しかったです……が、見なければならなかった……見てよかったと思っております
故に上記のような後日談とさせて頂きました
さて、この辺りで終わらせて頂きます
長々とした文章となってしまい失礼いたしました
まだまだ、未熟者ですので、これからも精進していきたいと存じております
また、同卓する機会が御座いましたら、よろしくお願いいたします
それでは、また会う日まで
PCより
佐々木いつせ様。
この度は色々と有難うございます。
道が途絶えた私には先が無いものと思いましたにね。
生きる機会を頂いた御礼は必ず利子をつけてお返し致します。
イヤだといってもお渡しします。それまで息災でお過ごし下さい。
それまでは、私も身を粉にし仕事に勤しむ所存です。
こういう手紙を書くのは初めてで慣れていないかも。
仕事がひと段落着くようなら日本に遊びに行く方が早いかしら。
それでは、またね。
-日暮 歩-
![](http://dl.dropbox.com/u/99414202/%E5%BA%97%E9%95%B7LAST.png)
※ED NOは適当ですよ?
PLより
いつせには苦手なモノが三つあった。お化けと、朝と、家事である。
今回の旅で、彼女は苦手なモノの一つ「お化け」を克服してしまった。
「ふぅ…。やっぱり、お話って尾ひれがつくものなのねぇ。」
そうつぶやく彼女の顔は、どこか寂しそうだった…。
弟「そう思うんなら、朝は一人で起きて、家事も自分でやれよ」
いつせ「あら?私をこれ以上完璧な女にしないでほしいわ!弱点があるくらいが丁度いいのよ?」
今回の旅で、彼女は苦手なモノの一つ「お化け」を克服してしまった。
「ふぅ…。やっぱり、お話って尾ひれがつくものなのねぇ。」
そうつぶやく彼女の顔は、どこか寂しそうだった…。
弟「そう思うんなら、朝は一人で起きて、家事も自分でやれよ」
いつせ「あら?私をこれ以上完璧な女にしないでほしいわ!弱点があるくらいが丁度いいのよ?」
いつせの姉の一人が海外で要人警護として雇われている。彼女が歩の経歴を聞き「一度会ってみたい」と興味を持った。
現在、姉のいる南アフリカへ向けて旅の準備中である。もちろん、いつせは同行するつもりだ。
姉と会い、それからどうするのか?それは歩の物語だ。
いつせ「ふふふ、歩と一緒に南アフリカの旅!楽しみだわッ!」
姉「いえ、いつせは呼んでいませんから。来るなら自費で来てください。大体貴方、大学はどうしてるんです?姉さんから聞きましたよ?
今はモデルの仕事で稼いでいるとはいえ、そんな仕事、年齢を重ねていけば出来なくなるでしょう?そもそもあなたは昔から(以下、長くなるため省略)」
現在、姉のいる南アフリカへ向けて旅の準備中である。もちろん、いつせは同行するつもりだ。
姉と会い、それからどうするのか?それは歩の物語だ。
いつせ「ふふふ、歩と一緒に南アフリカの旅!楽しみだわッ!」
姉「いえ、いつせは呼んでいませんから。来るなら自費で来てください。大体貴方、大学はどうしてるんです?姉さんから聞きましたよ?
今はモデルの仕事で稼いでいるとはいえ、そんな仕事、年齢を重ねていけば出来なくなるでしょう?そもそもあなたは昔から(以下、長くなるため省略)」
佐々木いつせ様。
この度は色々と有難うございます。
道が途絶えた私には先が無いものと思いましたにね。
生きる機会を頂いた御礼は必ず利子をつけてお返し致します。
イヤだといってもお渡しします。それまで息災でお過ごし下さい。
それまでは、私も身を粉にし仕事に勤しむ所存です。
こういう手紙を書くのは初めてで慣れていないかも。
仕事がひと段落着くようなら日本に遊びに行く方が早いかしら。
それでは、またね。
-日暮 歩-
![](http://dl.dropbox.com/u/99414202/%E5%BA%97%E9%95%B7LAST.png)
日暮 歩(ひぐれ あゆむ) (性別♀) 職業 コンビニ店長[デルタグリーン]年齢28歳
STR:14 DEX:13 INT:15 アイデア:75
CON:10 APP:17 POW:15 幸 運:75
SIZ:12 SAN:75 EDU:20 知 識:99
H P:10 M P:15 回避:30 ダメージボーナス:+1d4
――――――――――――――――――――――――――
[技能] 職業技能:400 趣味技能:150
職業技能
目星: 85(25+60)% 聞き耳: 85(25+60)%
ライフル: 85(25+60)% 隠れる: 75(10+60)%
応急手当: 60(30+30)% 英語: 76( 1+75)%
破壊工作: 55%
趣味技能
経理: 50(10+40)% 回避: 76(26+50)%
図書館: 75(25+50)% 運転: 30(20+10)%
STR:14 DEX:13 INT:15 アイデア:75
CON:10 APP:17 POW:15 幸 運:75
SIZ:12 SAN:75 EDU:20 知 識:99
H P:10 M P:15 回避:30 ダメージボーナス:+1d4
――――――――――――――――――――――――――
[技能] 職業技能:400 趣味技能:150
職業技能
目星: 85(25+60)% 聞き耳: 85(25+60)%
ライフル: 85(25+60)% 隠れる: 75(10+60)%
応急手当: 60(30+30)% 英語: 76( 1+75)%
破壊工作: 55%
趣味技能
経理: 50(10+40)% 回避: 76(26+50)%
図書館: 75(25+50)% 運転: 30(20+10)%
名前を「佐々木 りっか(六花)」と改めて、正式に佐々木家の養子になる。父親曰く「今更、1人2人増えても同じだろう」との事。
「妹が欲しかったのよねー」といつせは上機嫌である。これから、たっぷり可愛がられることだろう。そう、たっぷり。
いつせ「りっか、今日もお姉ちゃんと一緒に寝ましょうね。うふふふ…」
…頑張れ、りっか!いつか記憶を取り戻すその日まで!
「妹が欲しかったのよねー」といつせは上機嫌である。これから、たっぷり可愛がられることだろう。そう、たっぷり。
いつせ「りっか、今日もお姉ちゃんと一緒に寝ましょうね。うふふふ…」
…頑張れ、りっか!いつか記憶を取り戻すその日まで!
※ED NOは適当ですよ?
皆様お疲れ様でした。誰一人欠ける事無く帰還できて嬉しく思います。
とても楽しい時間を過ごす事が出来ました。この場を借りて、改めてKP&PLの皆様に御礼申し上げます。ありがとうございました。
とても楽しい時間を過ごす事が出来ました。この場を借りて、改めてKP&PLの皆様に御礼申し上げます。ありがとうございました。
PCより
防波堤に腰を下ろし、糸を垂れる。
陽の光を、竿の黒が反射する。鈍く、重い煌きが目に沁みた。
・・・・・・脳裏を翳めたのは、もうこの世にはいないであろう、あの人の姿。
つと顔を上げると、一転、視界に飛び込む青い海と白い雲。
この水平線の遥か向こうに、あの島がある。
紅薔薇島。
あの日、あの晩から惨劇の舞台と化した島。
思わぬ釣果に頬を緩ませながら歩いた、夕映えの道。
突然迎えに来たおまわりさん、背後から迫るのは闇を載せた車。
原付のエンジン音と嗚咽に交じり、背中で聞いた最期の声。
滲んだ涙を手の甲で拭う。
潮風に晒された小さな手は、血に染まったかのように赤く見えた。
吐きかける息は白く、そして残酷なまでに温かい。
この生命の温もりを留めたかった。
目の前で、死んで欲しくなかった。
そして、その結果は彼女にとって幸か不幸かは分からない。
・・・・・・助けられたと、救えた命もあるのだと、
なによりわたしがそう思いたいんだ。
「・・・・・・坊主だなぁ、今日も・・・・・・」
聞く人もいない呟きがまた一つ、黄昏に消えていく。
PLより
防波堤に腰を下ろし、糸を垂れる。
陽の光を、竿の黒が反射する。鈍く、重い煌きが目に沁みた。
・・・・・・脳裏を翳めたのは、もうこの世にはいないであろう、あの人の姿。
つと顔を上げると、一転、視界に飛び込む青い海と白い雲。
この水平線の遥か向こうに、あの島がある。
紅薔薇島。
あの日、あの晩から惨劇の舞台と化した島。
思わぬ釣果に頬を緩ませながら歩いた、夕映えの道。
突然迎えに来たおまわりさん、背後から迫るのは闇を載せた車。
原付のエンジン音と嗚咽に交じり、背中で聞いた最期の声。
滲んだ涙を手の甲で拭う。
潮風に晒された小さな手は、血に染まったかのように赤く見えた。
吐きかける息は白く、そして残酷なまでに温かい。
この生命の温もりを留めたかった。
目の前で、死んで欲しくなかった。
そして、その結果は彼女にとって幸か不幸かは分からない。
・・・・・・助けられたと、救えた命もあるのだと、
なによりわたしがそう思いたいんだ。
「・・・・・・坊主だなぁ、今日も・・・・・・」
聞く人もいない呟きがまた一つ、黄昏に消えていく。
KPのあきおっとさんを始め、PLの皆さん、改めましてお疲れさまでした&ありがとうございました!
横田の中の人・ケイです。
釣り無双、非常に楽しかったです! より一層、お魚が好きになりました。お刺身最高!
が、釣り釣りしまくった結果、NPCさんをお二人も亡き者にしてしまったのは、無念です・・・・・・。
致し方なかった、のかもしれませんが・・・・・・。
そしてPLの皆さんの堂々とした素晴らしいRPに圧倒されて、
横田と同様、中の人も「右往左往」していました。ここはイケメン卓だったのか、と(笑)
・・・・・・ぎぶみー、RP力・・・・・・。
プロットシステムに関しましては、理解力が及ばず、序盤にかなり時間を割いてしまったかと反省しています。
が、イベント名から内容を想像したり、IP消費などでPL間の協力を図ることにより、良い一体感を得られたのでは、と感じています。
前回に引き続き、曲リスト、ありがとうございます!
ちらっと再生してみると、そのシーンの雰囲気が自然と思い出され、刷り込みって怖いなぁ、と思いました(笑)
では長々と書き連ねてしまいましたが、今は一旦失礼を。
また何処かでお会いできますことを願いつつ。
横田の中の人・ケイです。
釣り無双、非常に楽しかったです! より一層、お魚が好きになりました。お刺身最高!
が、釣り釣りしまくった結果、NPCさんをお二人も亡き者にしてしまったのは、無念です・・・・・・。
致し方なかった、のかもしれませんが・・・・・・。
そしてPLの皆さんの堂々とした素晴らしいRPに圧倒されて、
横田と同様、中の人も「右往左往」していました。ここはイケメン卓だったのか、と(笑)
・・・・・・ぎぶみー、RP力・・・・・・。
プロットシステムに関しましては、理解力が及ばず、序盤にかなり時間を割いてしまったかと反省しています。
が、イベント名から内容を想像したり、IP消費などでPL間の協力を図ることにより、良い一体感を得られたのでは、と感じています。
前回に引き続き、曲リスト、ありがとうございます!
ちらっと再生してみると、そのシーンの雰囲気が自然と思い出され、刷り込みって怖いなぁ、と思いました(笑)
では長々と書き連ねてしまいましたが、今は一旦失礼を。
また何処かでお会いできますことを願いつつ。
PCより
PLより
先ほど到着したばかりの通販で買った商品――「第一空挺団」のロゴとドクロのマークがある黒地のTシャツ――を開封しながら、あの人のことを思い出す。
道城秋さん(国家公務員だとは聞いていたけどまさか自衛官、それも幹部で第一空挺団所属だったなんて)。
普通の旅行のはずがいきなり銃撃戦に巻き込まれ、民間人を連れながら避難することとなったその重圧は如何程のものだったのか。
「何かあったら迷わずに引き金を引け。責任は自分が取る」
止むを得ない事態ではあったとはいえ道城さんの立場を考えると、あの言葉の裏には並外れた覚悟があったに違いない。
ただ単に体力があるとか武器の扱いが上手いというだけでなく、本当意味で強いというのはああいうことだと思う。
今回の件では銃撃戦だの核兵器だのとんでもないことが強烈な印象として残っているが、人の心の闇をまざまざと見せ付けられた事件でもあった。
久遠寺先輩、そして黒薔薇こと黒須優姫さん。その苦悩は平凡な生活を送ってきた自分にとって、想像を絶するものだろう。
最近は臨床心理士を目指し、心に傷を負った人が社会復帰する一助となりたいと思うようになってきた。
医学と臨床心理学、畑は違えど卯月さんが患者さんに向き会うときの真摯な姿勢は、本気で臨床心理士を目指すならば模範とするべきものだろう。
今回の事件では誰かに引っ張られていくばかりだったが、いつの日が誰かの支えになれる、そんな人間になれるためにこれからの時間を使っていこうと思う。
こんなことを考えることができるのも無事に帰れたからこそだが、あのとき何者かがミサイルを撃ち落としてくれなかったらクルーザーごと吹き飛ばされていたはず・・・。
あの出来事にはどう考えても横田さんが関わっているとしか思えないが、救助船を沈めた巨大鮫を釣り上げたことといい謎の多い人だ・・・。
でも一つだけ分かっていることがある。
俺が脱出のことしか考えていなかったときにも常に黒須優姫さんを気遣い、道城さんによって能力を封じられた「黒薔薇」が狙撃されたときには身を挺して守れるほど、誰かのために懸命になれる人。
それだけ分かっていれば十分だろう。
しかし、そう考えると「黒薔薇」は横田さんに二度も命を救われたことになるな。
そして佐々木 いつせさん。
掴みどころのない人だったけど、改めて思い返してみると妙に核心をついたことを言うことが多かったし、困ってたときには見計らっていたかのようなタイミングで助け舟を出してくれたことが何度もあったな。
いつせさんが取った行動が問題解決の突破口になったことも度々あったし、見るからに天然そうな人だったけど実は物凄く賢い人だったのでは・・・?
別れ際に日暮さんと俺を見比べながら、ニヤリと笑ってた気がするのが妙に印象に残っている・・・。
再びあの人達と歩く道が交わることがあったら、今度は後を追うだけではなく肩を並べて歩いて行きたいと思う。
PS.廃墟探索マニアとしては、廃棄された大和級戦艦の艦体は是非とも見てみたかった・・・。
道城秋さん(国家公務員だとは聞いていたけどまさか自衛官、それも幹部で第一空挺団所属だったなんて)。
普通の旅行のはずがいきなり銃撃戦に巻き込まれ、民間人を連れながら避難することとなったその重圧は如何程のものだったのか。
「何かあったら迷わずに引き金を引け。責任は自分が取る」
止むを得ない事態ではあったとはいえ道城さんの立場を考えると、あの言葉の裏には並外れた覚悟があったに違いない。
ただ単に体力があるとか武器の扱いが上手いというだけでなく、本当意味で強いというのはああいうことだと思う。
今回の件では銃撃戦だの核兵器だのとんでもないことが強烈な印象として残っているが、人の心の闇をまざまざと見せ付けられた事件でもあった。
久遠寺先輩、そして黒薔薇こと黒須優姫さん。その苦悩は平凡な生活を送ってきた自分にとって、想像を絶するものだろう。
最近は臨床心理士を目指し、心に傷を負った人が社会復帰する一助となりたいと思うようになってきた。
医学と臨床心理学、畑は違えど卯月さんが患者さんに向き会うときの真摯な姿勢は、本気で臨床心理士を目指すならば模範とするべきものだろう。
今回の事件では誰かに引っ張られていくばかりだったが、いつの日が誰かの支えになれる、そんな人間になれるためにこれからの時間を使っていこうと思う。
こんなことを考えることができるのも無事に帰れたからこそだが、あのとき何者かがミサイルを撃ち落としてくれなかったらクルーザーごと吹き飛ばされていたはず・・・。
あの出来事にはどう考えても横田さんが関わっているとしか思えないが、救助船を沈めた巨大鮫を釣り上げたことといい謎の多い人だ・・・。
でも一つだけ分かっていることがある。
俺が脱出のことしか考えていなかったときにも常に黒須優姫さんを気遣い、道城さんによって能力を封じられた「黒薔薇」が狙撃されたときには身を挺して守れるほど、誰かのために懸命になれる人。
それだけ分かっていれば十分だろう。
しかし、そう考えると「黒薔薇」は横田さんに二度も命を救われたことになるな。
そして佐々木 いつせさん。
掴みどころのない人だったけど、改めて思い返してみると妙に核心をついたことを言うことが多かったし、困ってたときには見計らっていたかのようなタイミングで助け舟を出してくれたことが何度もあったな。
いつせさんが取った行動が問題解決の突破口になったことも度々あったし、見るからに天然そうな人だったけど実は物凄く賢い人だったのでは・・・?
別れ際に日暮さんと俺を見比べながら、ニヤリと笑ってた気がするのが妙に印象に残っている・・・。
再びあの人達と歩く道が交わることがあったら、今度は後を追うだけではなく肩を並べて歩いて行きたいと思う。
PS.廃墟探索マニアとしては、廃棄された大和級戦艦の艦体は是非とも見てみたかった・・・。
石田巡査・・・横田 空を守る為、怪異に身を呈し殉職。
岸田先生・・・米軍特務部隊の急襲により死亡。
村長・・・デルタグリーンの殲滅作戦により死亡。
魚唇(ぎょしん)さん・・・横田 空(と他の一行)を守る為ミサイルの軌道を変更。爆死。
うん、後半になればなるほどクラシック卓じゃありませんね。
岸田先生・・・米軍特務部隊の急襲により死亡。
村長・・・デルタグリーンの殲滅作戦により死亡。
魚唇(ぎょしん)さん・・・横田 空(と他の一行)を守る為ミサイルの軌道を変更。爆死。
うん、後半になればなるほどクラシック卓じゃありませんね。
参加者各位方々に、後日談含め7日間となりました事、まずはお詫び申し上げます。
オンラインセッション2回目と言う事で色々と仕込んでおりましたらセッション予定時間を軽く超えました。
気が付けばヒロイン3人同時攻勢とか、SKPも居ないのに正気の沙汰とも思えぬキーパリングをかましておりました。
今回、心底感じましたのはプレイヤーの技量の及ぼす卓への影響…ですね。本卓の95%はそれで成り立っておりました。
5人と言う人数の中で各々の個性をだし、かつ、シナリオ攻略を進めるといった姿勢はPLとして自分も見習うべきものでした。
この場をお借りして、参加者各位方々に賞賛の言葉を送らせて頂きます。
シナリオ結果としましては『True Good END』にてございます。
PLの方によっては「あれでGoodは満足いかない…。」方もいらっしゃるでしょうが、
KPが想定した終わりより相当幸せに終わっております。それに免じて許してください。
今回シナリオ進行の円滑化を狙ったプロットシステムは、プロセッサが1人で有る事がネックとなり、思った効果が狙えませんでした。
複数プロセッサの場合、これがどう化けるかは今後の課題とします。まぁ、また別のシステムも考えたりしますけど。
PLの動きを束縛しないしっかりとした遊び場つくりは未だ発展途上であります。
PLの技量向上を著しく感じる中、プレッシャーでもありますが、PL諸氏方々が楽しんで頂けるならKP冥利にも付きます。
最後に、参加頂いた方々に御礼の言葉を。
「有難うございました。またの機会に宜しくお願い申し上げます。」
2012/11/29 あきおっと
オンラインセッション2回目と言う事で色々と仕込んでおりましたらセッション予定時間を軽く超えました。
気が付けばヒロイン3人同時攻勢とか、SKPも居ないのに正気の沙汰とも思えぬキーパリングをかましておりました。
今回、心底感じましたのはプレイヤーの技量の及ぼす卓への影響…ですね。本卓の95%はそれで成り立っておりました。
5人と言う人数の中で各々の個性をだし、かつ、シナリオ攻略を進めるといった姿勢はPLとして自分も見習うべきものでした。
この場をお借りして、参加者各位方々に賞賛の言葉を送らせて頂きます。
シナリオ結果としましては『True Good END』にてございます。
PLの方によっては「あれでGoodは満足いかない…。」方もいらっしゃるでしょうが、
KPが想定した終わりより相当幸せに終わっております。それに免じて許してください。
今回シナリオ進行の円滑化を狙ったプロットシステムは、プロセッサが1人で有る事がネックとなり、思った効果が狙えませんでした。
複数プロセッサの場合、これがどう化けるかは今後の課題とします。まぁ、また別のシステムも考えたりしますけど。
PLの動きを束縛しないしっかりとした遊び場つくりは未だ発展途上であります。
PLの技量向上を著しく感じる中、プレッシャーでもありますが、PL諸氏方々が楽しんで頂けるならKP冥利にも付きます。
最後に、参加頂いた方々に御礼の言葉を。
「有難うございました。またの機会に宜しくお願い申し上げます。」
2012/11/29 あきおっと
ええ、前回から恒例の使用曲です。
アーティスト敬称略です。
今回の選曲は相当カオス。
前回はテーマがあったからまだ良かったですが…。
KPからの説明
テッテッテー
Opening
Supercell 「星が瞬くこんな夜に」
プロット時BGM
魔法使いの夜 メインテーマ
■イベント関係
日中平和時
ゴンチチ 放課後の音楽室
夜間平和時
ショパン 夜想曲
釣り
ブレスオブファイアIV 「とととんととんと」
Innocence 「傀儡謡_陽炎は黄泉に待たむと」
温泉
和琴による「戦場のメリークリスマス」メインテーマ
宴会
民謡「ソーラン節」
吸血鬼イベント
「吸血姫美夕OVA版」 メインテーマ
秘術結社G∴Dイベント曲
珠洲ノ宮より 「XaaaCi」
久遠寺ととこイベント曲
メルルのアトリエ 「キケン大好き!」
天門 「The 5th movement of Flandre Suite」
百鬼夜子イベント曲
メルルのアトリエ 「先生教えて」
「ご先祖様万々歳」 胡蝶の夢より 道行のテーマ
日暮歩イベント曲
ピアノ版Nanacoのテーマ
咲夜琉命より 「EXEC_COSMOFLIPS-」
黒須 優姫関連曲
ヴァンパイア騎士 Guilty「輪舞」Inst版
村長登場曲
仮面ライダー 「悪魔のショッカー」
岸田先生登場曲
怪奇大作戦 「恐怖の町」
駐在さん登場曲
SirenNT 「奉神御詠歌」
紅薔薇療養所内
少女革命ウテナ 「根室記念館」
戦闘イベント曲
東方紅魔郷 「UNオーエンは彼女なのか」
Angela 「蒼穹」
ツバサクロニクル 「Storm and Fire」
ENDING
志方あきこ 花帰葬
今回の選曲は相当カオス。
前回はテーマがあったからまだ良かったですが…。
KPからの説明
テッテッテー
Opening
Supercell 「星が瞬くこんな夜に」
プロット時BGM
魔法使いの夜 メインテーマ
■イベント関係
日中平和時
ゴンチチ 放課後の音楽室
夜間平和時
ショパン 夜想曲
釣り
ブレスオブファイアIV 「とととんととんと」
Innocence 「傀儡謡_陽炎は黄泉に待たむと」
温泉
和琴による「戦場のメリークリスマス」メインテーマ
宴会
民謡「ソーラン節」
吸血鬼イベント
「吸血姫美夕OVA版」 メインテーマ
秘術結社G∴Dイベント曲
珠洲ノ宮より 「XaaaCi」
久遠寺ととこイベント曲
メルルのアトリエ 「キケン大好き!」
天門 「The 5th movement of Flandre Suite」
百鬼夜子イベント曲
メルルのアトリエ 「先生教えて」
「ご先祖様万々歳」 胡蝶の夢より 道行のテーマ
日暮歩イベント曲
ピアノ版Nanacoのテーマ
咲夜琉命より 「EXEC_COSMOFLIPS-」
黒須 優姫関連曲
ヴァンパイア騎士 Guilty「輪舞」Inst版
村長登場曲
仮面ライダー 「悪魔のショッカー」
岸田先生登場曲
怪奇大作戦 「恐怖の町」
駐在さん登場曲
SirenNT 「奉神御詠歌」
紅薔薇療養所内
少女革命ウテナ 「根室記念館」
戦闘イベント曲
東方紅魔郷 「UNオーエンは彼女なのか」
Angela 「蒼穹」
ツバサクロニクル 「Storm and Fire」
ENDING
志方あきこ 花帰葬
コメントをかく