、
暫くの間、ベッドに頬杖をついて･･･眠るシンさんを見ていると。
パッと目を開けギロリと私を睨みつけた。
「何のつもりだ？･･･そんなに俺と寝たいのか？」
意地悪く言うけれど、やっぱりいつもの迫力はない。
だからつい、笑ってしまった。
「なにがおかしい！！！！」
「だって弱々しいシンさんなんて、めったに見られませんから」
「･･････お前ッ！！！」
頬が赤くなったように見えるのは気のせいだろうか？
顔を逸らしたシンさんがまた、天井を向いてポツリと呟く。
「俺は見せ物か」
「ふふっ、やっぱり」
「何が、やっぱりなんだ？」
「だっていつもなら、もっと怒るくせに」
「く･･･ッ！」
横目でまた睨んだけれど、すぐにシンさんは顔を逸らせて、黙り込む。
いつもの迫力が無いどころか、拗ねたようなシンさんが、可愛く見える。
可愛いなんて言ったら怒るだろうから、言わないけど･･･
「おい、何を笑ってんだ」
「いえ、別に･･･」
慌てて口を両手で隠す。
シンさんの口が、ふっと緩んだ。
「たく、覚えてろ･･･」
それだけ言って目を逸らすシンさんは、やっぱり可愛くて
私は笑いながら立ち上がって、おでこのタオルを掬いあげた。
「冗談ですよ。･･･もう見ませんから、ゆっくり休んで下さいね？」
絞ったタオルをおでこに乗せる。
シンさんの顔が少し緩んだ気がして
ベッドを背に床に座り、ポケットから本を取り出した。
背中になんとなく視線を感じる
少しして首だけで振り返ると、シンさんはこちらに顔を向けたまま眠っていた。
←前ページ 次ページ→
※
暫くの間、ベッドに頬杖をついて･･･眠るシンさんを見ていると。
パッと目を開けギロリと私を睨みつけた。
「何のつもりだ？･･･そんなに俺と寝たいのか？」
意地悪く言うけれど、やっぱりいつもの迫力はない。
だからつい、笑ってしまった。
「なにがおかしい！！！！」
「だって弱々しいシンさんなんて、めったに見られませんから」
「･･････お前ッ！！！」
頬が赤くなったように見えるのは気のせいだろうか？
顔を逸らしたシンさんがまた、天井を向いてポツリと呟く。
「俺は見せ物か」
「ふふっ、やっぱり」
「何が、やっぱりなんだ？」
「だっていつもなら、もっと怒るくせに」
「く･･･ッ！」
横目でまた睨んだけれど、すぐにシンさんは顔を逸らせて、黙り込む。
いつもの迫力が無いどころか、拗ねたようなシンさんが、可愛く見える。
可愛いなんて言ったら怒るだろうから、言わないけど･･･
「おい、何を笑ってんだ」
「いえ、別に･･･」
慌てて口を両手で隠す。
シンさんの口が、ふっと緩んだ。
「たく、覚えてろ･･･」
それだけ言って目を逸らすシンさんは、やっぱり可愛くて
私は笑いながら立ち上がって、おでこのタオルを掬いあげた。
「冗談ですよ。･･･もう見ませんから、ゆっくり休んで下さいね？」
絞ったタオルをおでこに乗せる。
シンさんの顔が少し緩んだ気がして
ベッドを背に床に座り、ポケットから本を取り出した。
背中になんとなく視線を感じる
少しして首だけで振り返ると、シンさんはこちらに顔を向けたまま眠っていた。
←前ページ 次ページ→
※
最新コメント