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ふと目を覚ますと、見覚えのない本が視界に入る。
そのまま視線を上にずらせば、●●●がベットにうつ伏せて、穏やかな寝息をたてている。
「たく･･････」
幸せそうに眠る顔。
寝息と共に華奢な肩が、定期的に上下に揺れる。
「なんでこうも無防備なんだ･････」
その寝顔を見つめたまま手を伸ばして頬に触れる。
温かくて柔らかだ。
その手を首筋へと滑らせればヤマト特有の白い肌。
ふとシャツの隙間から、赤いシルシがいくつか見えた。
まだつけられて新しいシルシは･･････船長に抱かれた、愛の証。
「･･････なに考えてんだ俺は･･････」
先日の光景が頭をよぎる。
コイツの柔肌を揉む船長の手。
苛立ち露に手を離したちょうどその時――
目がパッと開いて、●●●が勢いよく顔を上げた。
「やだ、ごめんなさい！！！寝ちゃってました！」
「たく･･･アホ」
慌てる様に苛立つ気持ちも拍子抜けして、溜め息がでる。
「ホントすいません！！それで･･････具合はどうですか？」
「まあまあだ。･･･まったく俺の看病にきて寝るとは、いい度胸だな？」
いつものように睨みつけると、しゅんと肩を落としながらも
赤い顔でへへっと笑う。
なんでお前はそうなんだ･････
なんでそうやって、俺の心を掻き乱す･･････
俺が溜め息をつく中、●●●は額のタオルを掬い上げ、冷たい指でまた乗せた。
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ふと目を覚ますと、見覚えのない本が視界に入る。
そのまま視線を上にずらせば、●●●がベットにうつ伏せて、穏やかな寝息をたてている。
「たく･･････」
幸せそうに眠る顔。
寝息と共に華奢な肩が、定期的に上下に揺れる。
「なんでこうも無防備なんだ･････」
その寝顔を見つめたまま手を伸ばして頬に触れる。
温かくて柔らかだ。
その手を首筋へと滑らせればヤマト特有の白い肌。
ふとシャツの隙間から、赤いシルシがいくつか見えた。
まだつけられて新しいシルシは･･････船長に抱かれた、愛の証。
「･･････なに考えてんだ俺は･･････」
先日の光景が頭をよぎる。
コイツの柔肌を揉む船長の手。
苛立ち露に手を離したちょうどその時――
目がパッと開いて、●●●が勢いよく顔を上げた。
「やだ、ごめんなさい！！！寝ちゃってました！」
「たく･･･アホ」
慌てる様に苛立つ気持ちも拍子抜けして、溜め息がでる。
「ホントすいません！！それで･･････具合はどうですか？」
「まあまあだ。･･･まったく俺の看病にきて寝るとは、いい度胸だな？」
いつものように睨みつけると、しゅんと肩を落としながらも
赤い顔でへへっと笑う。
なんでお前はそうなんだ･････
なんでそうやって、俺の心を掻き乱す･･････
俺が溜め息をつく中、●●●は額のタオルを掬い上げ、冷たい指でまた乗せた。
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