東静高速鉄道グループの資料集へようこそ。このページでは、静岡県を中心に鉄道やバスを運行している架空交通企業グループ『東静高速鉄道グループ』の資料をご覧いただけます。

東静高速鉄道2000形電車(とうせいこうそくてつどう2000がたでんしゃ)は、東静高速鉄道が保有する近郊型電車。4両編成10本の計40両が在籍している。また、全盛期には4連20本の80両が在籍し、主力車両として活躍していた事もある。この項目では、この2000形のVVVF化改造車である2500形電車と、愛佳交通にリースされた2000形電車についても記述する。



車両概要

静岡東部交通時代、老朽化が進んでいた従来型車両の置き換えを図るために製造された。Tc+M2+M1+Tcの4連を基本とし、朝夕ラッシュ時などには2編成を併結して8両編成として運行できるように前面貫通扉及び幌を装備。また、つりかけ駆動式の電車が主だった時代に抵抗制御を採用し、駆動方式については中空軸平行カルダン駆動方式とした。車体についても、それまでの鋼鉄製車体からステンレス製車体へと一新し、車両の近代化を第一に図った車両となった。

運用面

昭和52年5月10日に晴れてデビューし、実際に運行が開始されると、駅での連結及び切り離し作業が原因で、発車までに大きなロスタイムを生じる事となった。そのため、多くの編成は2編成併結の8両編成のままで運行され、4両編成単独で運行された列車はさほど多くなかった。結果、ほとんどの車両が短編成思考だった旧型車が普通列車として運用に入り、2000形については8両編成で快速列車の運用に入る事が多かった。

最初の引退

2006年12月ごろ、塩田鉄道より譲渡された元713系(5100形)や元739系(5200形5700形)、自社発注で増備された3000形及び6000形などに運用を置き換えられていく。まず最初に、普通列車を主に使用されていた4連10本が運用を離脱、(当時)新静岡車両センターなどに分散留置された後、2008年3月頃に運用を離れた5編成とともに愛佳交通へリースされた。残った5編成も2007年8月31日を持って運用を離脱した。

編成表

←東静浜松   三島→
各停用(単独4連)
(Tc)2000(M2)2010(M1)2020(Tc)2050

朝夕ラッシュ時の各停及び快速用(8連)
(Tc)2000(M2)2010(M1)2020(Tc)2050(Tc)2000(M2)2010(M1)2020(Tc)2050
Tc:制御車
M1:中間電動車(パンタ付)
M2:中間電動車(パンタなし)

復活

名古屋急行電鉄線との相互直通運転に際して、優等列車などに用いる全車平面の8両編成の車両が必要になってきた。当初、東静高速鉄道は11000形電車を増備・デビューするまでは京神急行電鉄から急行・快速列車として直通、或いは借り入れていた8000系を充当する事で補う事にしていた。しかし、京神急行電鉄から借用していた8000系電車8連3本は要請により返却となった。そのため、直通列車に関しては、充当できる車両に予備車両などがなくなっていた。そんな中、愛佳交通に貸し出されていた2000形電車4連15本のうち、10編成の返却を受けた。当初は、返却後は解体する予定を立てていたが急遽変更し、名急線直通列車運用に使用するために東静車として復帰。デビュー当初と同じように4両2編成を固定して8両編成化、優等列車などに充当されている。

再びの引退

長らく東静高速鉄道のピンチヒッターとして8連運用に従事していた2000形8連7本(4連14本を2編成ずつ連結し8両固定編成化)だったが、2018年4月を最後に運用を離脱した。運用は5900形及び11000形増備車に置き換えられ、しばらくは予備車として留置されていた。しかし、3度目の運用復帰をすることはなく、2500形に改造された車両以外は全車が引退した。

編成表

←東静浜松   三島→
(Tc)2000(M2)2010(M1)2020(Tc)2050(Tc)2000(M2)2010(M1)2020(Tc)2050
Tc:制御車
M1:中間電動車(パンタ付)
M2:中間電動車(パンタなし)
2007年8月31日まで運行されていた2000形電車5編成については、沼津総合車両基地に全編成が留置されていた。この頃になると主な任務路線だった静岡線の各停列車の大半は5両編成或いは3両・6両での運転が主になっていた。しかし、三島線を通して接続している西伊豆線東伊豆線からは乗り入れてくる東海電気鉄道及び愛佳交通の列車の各停列車は4両編成であった。最終的に2000形を置き換えた7000形電車だけでは乗り入れ運用としては不足するため、一部列車は5両編成或いは6両編成で運転されていた。しかし、運用面で限りがあることなどの理由に、4両編成の車両が必要になった。このため、引退した2000形電車に白羽の矢が立った。このうち静態保存される1編成を除いた4編成を種車に、足回り品を7000形と揃えたもの(IGBT-VVVFインバータなど)に交換すると同時に大々的な更新工事を行った。そして、形式は500を追加して2500形となり、7000形と共通運用を組んで運行を開始した。

編成表

←東静浜松   三島→
(Tc)2500(M2)2510(M1)2520(Tc)2550
Tc:制御車
M1:中間電動車(パンタ付)
M2:中間電動車(パンタなし)
 愛佳交通が鉄道線の復旧の後、運行を再開する際に不足する車両を補う目的で、東静高速鉄道にて運用を離脱していた2000形電車4連15本の計60両を借り入れて運行した車両。愛佳交通に入線する際には、自動連結器を装備し、ラインも改められた。また、編成番号と車両番号も変更が行われた。主に各駅停車及び快速列車として活躍し、単独4編成或いは2編成併結の8両編成として運行された。
 しかし、完全なる自社発注車であるN2200形電車の増備などによって運用を失い、10編成が運用を離脱し、東静高速鉄道へと返却回送された。その後、これらの車両は車籍復帰の後に、8両固定編成となって静岡線で運行されている。残る5編成は、朝夕ラッシュ時を主に運行されているため、日中は車庫で後輩たちの活躍を見守りながら、体を休めていたが、平成22年9月30日を最後に全車が愛佳交通の運用から引退し、古巣である東静高速鉄道へと返却された。

編成表

←愛佳   茜ヶ崎・夏美崎→
(Tc)2000(M2)2010(M1)2020(Tc)2050
Tc:制御車
M1:中間電動車(パンタ付)
M2:中間電動車(パンタなし)

備考

某架空鉄道のページには、これと同型の車両を『東静高速鉄道から譲り受けた』という記述があるが、全くのデタラメである。

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