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東静高速鉄道3000形電車(とうせいこうそくてつどう3000がたでんしゃ)は、東静高速鉄道が保有する近郊型電車。3両編成20本の計60両が製造された。


車両概要

静岡東部交通(後の東静高速鉄道、現:東静ホールディングス)は、車両の老朽化並びに利用客数の減少に悩まされていた。そこで運行する列車の短編成化及び多頻度運行、車両編成数を極力統一して運用を効率化を図ることなどを目的として設計・製作された。
 今まで運転されてきた旧形電車の老朽化などによる置換えや、短編成化による編成増により運用効率化を図るべく登場した車両。自社発注車では初めて電動制御車と中間電動車のユニットに制御車をつなげた3両編成とした。これは当時、使いやすい最小限の編成数であったためで、静岡線などで運行する際には2編成併結して6両編成で運行するという形を取られていた。

編成表

←東静浜松  (SS00〜SS09編成) 三島→
(Mc1)3010(M2)3030(Tc)3050
←東静浜松  (SS10〜SS19編成) 三島→
(Mc1)3020(M2)3040(Tc)3060
Mc1:電動制御車(パンタあり)
M2:中間電動車(パンタなし)
Tc:制御車

運用

 現在は6000形電車と運用を共通とし、沼津線や西伊豆線などで運用に就いている。一部のダイヤでは朝夕ラッシュ時に6両編成として運用されている。それでも、車両本数の都合上、営業線上で見かける機会は少ない。

過去の運用

 静岡線内を同形式or6000形電車との併設で6両編成で走っていた。これは3両編成では輸送力不足だったためで、せっかくの短編成志向の3両編成の長所は生かせなかった。そのため、別の長い編成が運用に就き、3000形は西伊豆線などの運用に就くようになった。

配置

 当初は静岡線三島新静岡間の運行用に残されていた旧形電車を置き換える事を第一目的とされていたため、まずは沼津総合車両基地に8編成24両が新製配備された。その後、東海電気鉄道より引き継いだ静岡県内の路線のうち、沼津線での運行用にも用いることとなった。その後、設計改良された6000形電車も随時増備されることとなったため、最終的には沼津車両基地に14編成42両、静岡車両基地に6編成18両、計20編成60両が配備された。
 最盛期は20編成の大所帯が属していた3000形であったが、その後の静岡線の乗客増により、優等列車は8〜10両編成の運転となり、この車両を主に充当していた各駅停車の運用も4〜5両編成が主軸となり、改良を加えた6000形共々、徐々に運用の一翼を担う立場からは外れていった。次第に余剰が出始めた同車は、車両不足となっていた愛佳交通に7編成21両、京神急行電鉄羽田空港線再開業時の一時的な車両不足の補填用として6編成18両がリースされた。
 2015年3月31日、それまで愛佳交通に貸し出し扱いとなっていた7編成21両が正式に譲渡された。後を追うように、京神急行電鉄から返却された6編成18両と共に4編成12両が6月30日で除籍、東海電気鉄道へ譲渡された。現在では残る3編成9両が沼津総合車両基地にしており、6000形電車に混じって活躍を続けている。

関連項目

愛佳交通3100形電車:東静高速鉄道3000形電車の譲渡車両
東静高速鉄道6000形電車:当形式に設計改良を加えて登場した車両。

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