ニュー速VIP及び製作速報のスレッド「( ^ω^)ブーンが遊戯王の世界で頂点を目指すようです」のまとめwikiです

前回のあらすじ。
ライフポイント8000対0の醜態を全校生徒に晒されたモララーはデュエルアカデミアから脱走した。

ここはとある都市に設立された学校。

「デュエルアカデミア」

在籍する生徒は、全国からやってくる最強のデュエリストを目指す何万というデュエリストの中から選ばれし、デュエルエリート達だ。
彼らは切磋琢磨し、時には憎しみあい、日々しのぎを削っている。

(*゚∀゚)「あァ!?モララーが逃げただぁ!?」

(,,^Д^)「ううむ、流石にあの決闘は結果は辛かったのでしょうねぇ……」

(;´∀`)「ど、どうしようモナ……!」

(*゚∀゚)「……チッ」

(,,^Д^)「実家にも返って居ないようですし……とりあえず学校に連絡しておいて、こちらからも捜索を……」

(*゚∀゚)「あぁー!いらねぇいらねぇ!ほっとけって!けッ。あんなヘタレ!」

(,,^Д^)「ツーチャン!実の弟でしょう。一応、原因は僕達なんだからほっとくわけには……」

(*゚∀゚)「おい、タカラぁ……オレはな?弱い奴が嫌いなんだよ。デュエルもだけどな、頭ン中もだ!弟だろうが関係ねぇ!」

(*゚∀゚)「プロの世界じゃ格上と戦って公開処刑なんざ日常茶飯事。もっとひでぇ事もある。ヤツはそれから逃げた!」

(*゚∀゚)「こんなもんで逃げ出すくらいだったら最初ッから向いてねぇって事さ!アイツがバカだったってだけの話さね……ふーんだ」

(;^Д^)「……ううん (素直じゃないなぁ……。彼女はそう言っていますが、一応、捜索は出しておきますかね……)」


あれから、数日が経過した。

( ・∀・)「僕は強い!」

「ぐわー!」LP:1300→0

( ・∀・)「僕は超強い……!」

「ぎゃー!」LP:2000→0

アカデミアから抜けだしたモララーは辺り構わずデュエリストを狩りまくっていた。
モララーの通る道にはデュエリストが死屍累々と転がっていた────。

( ・∀・)「フフフ……天才、まさに天才!その辺の野良デュエリストを一切寄せ付けない強さ……」

(;・∀・)「……。こんなに強いのに、モナーにカスリ傷も負わせられなかった……」

デュエルアカデミアに居た頃とは打って代わり勝って勝って勝ちまくるモララー。
しかし、どこか満足しない。勝利の先に虚しさを感じていた頃……背後に一人の男が立っていた。

( ・∀・)「(本当は分かってる……僕はどこまで言っても秀才レベル、
      或いは準天才!姉さんや……モナーみたいな本物の天才には敵わない……)」

( ・∀・)「(姉さんはデュエルの天才……ッ!だけど、弟の僕は、どうして……ッ!!)」ギュウッ。

行き場の無い怒りを自分にぶつけるように、モララーが思い切り手を握り締めると、ようやく背後の男が話しかける。

( ・−・ )「…………こんにちは……駄目ですよ。デュエリストの命は大事に……しないとね……」

(;・∀・)「うぎゃっ!びっくりしたー!」

( ・−・ )「噂に違わぬ小心ぶり……貴方が、最近巷で有名な……・デュエリスト狩り…………」

(;・∀・)「(え、僕ってそんなに小物で有名になってるの……!?)」

( ・−・ )「満足……してますか…………こんな……もので…………」

( ・∀・)「い、いきなり何だよ、アンタは……!」

( ・−・ )「聞くところによれば貴方は"元"……デュエルアカデミアの生徒と聞きました…………」

(;・∀・)「そ、そうだけと……だから、何だよ、何ですかぁ!?」

( ・−・ )「デュエルアカデミア…………その生徒であった貴方……デュエリストではエリート中の"元"エリート……」

( ・∀・)「(元!元!うるせーな!ほっとけよ!無礼なおっさんだな!)まあ、はい」

( ・−・ )「相手にならないのは当然……"遊び"でデュエルをやっているような下々の者では……」

( ・−・ )「こんな事を続けていても……昇華しない……貴方の才能は……っ!あるのは堕落……っ 沈んでいくだけ……」

( ・−・ )「あるのは……つまらない……満足感……っ!安っぽい自尊心が埋まるだけ……っ!」

(;・∀・)「うっ……!」

( ・−・ )「貴方はアカデミアを辞めた後もデュエルを続けている……未練があると考えて宜しいかな……?」

( ・−・ )「プロの…………"デュエリスト"に……!」

( ・∀・)「だったら、だったら何だって……」

( ・−・ )「私の名前は……シーン……。そんな貴方のお手伝いをする人です……」

どうぞ、とモララーに名刺を渡すと。すっ──と、モララーの横を通り抜けていき。

( ・−・ )「表の世界に行けないのなら……裏がある。……黒き輝きに興味があるのなら……」

──裏に書いてある地図の場所に来て下さい。

( ・∀・)「……」

翌日。

( ・∀・)「……地図にある場所って」

指定されたのは路地裏のとある場所。
そして、ある看板が立てられている場所だった。

【CARD BAR ギコ】

( ・∀・)「子供が来ちゃいけない系のお店じゃないですかねぇ、これ!」

( ・−・ )「こんにちは……」

昨日と同様、気づいた時にはモララーの背後にシーンが立っていた。

(;・∀・)「ほぎゃーー!」

( ・−・ )「付いて……来て下さい……」

( ・∀・)「ああ、はい……うん……」

店内は怪しい感じのライトで照らされた異質な雰囲気を醸し出すイケない感じのお店だった。
昼間だからだろうか。飲んでいる客は非常に少ない。
そして、異質な雰囲気の正体、それは全ての客が仮面をつけているという点だ。

( ・−・ )「フフフ……ここは業界の著名人などもお忍びで来る名店……」

シーンは尤も、彼らの目当ては別にあるのですが……と付け足すと。

( ・−・ )「では、こちらに……」

(,,゚Д゚)「ククク……シーンよぉ。お前も悪いやつだなー!また一人堕としたか」

( ・−・ )「人聞きの悪い事を……」

( ・∀・)「お、堕とすって、やっぱヤバい系ですか……」

( ・−・ )「見てわかりませんか?」

(;・∀・)「……分かるけど」

(,,゚Д゚)「やべェよ、やべェ!もしかしたら生きて帰れない……かもなぁ……?」

( ・−・ )「何、大丈夫ですよ。貴方自身に自信があれば……ね……フフフ」

(;・∀・)「(UWAWA……生きて帰れない事に関しては否定していない……!)」

( ・−・ )「今なら引き返す手はありますよ……?」

( ・∀・)「あ、そうなの?」

( ・−・ )「貴方には選択する権利がある……。人として死ぬか。デュエリストとして死ぬか……!」

( ・−・ )「或いは────」

シーンはその無表情で無機質な声でモララーに対して真っ直ぐに、

     「デュエリストとして生きるか」

( ・∀・)「……ッ!行くよ!行けば……良いんだろう……!」

( ・ー・ )「(フフフ……)」

( ・−・ )「では行きましょうか。少なくとも、その選択。私は……正しいと思っていますよ……」

シーンは店内にある扉を開く。
そこには地下に繋がる階段があった。

シーンが降りていくとモララーもそれに付いていく。
二人がいなくなると、BARのマスターと思われる先程の男は、一言呟く。

(,,゚Д゚)「ふっ……悪いやつ……」


二人が降りた先には地下ホールが広がっていた。
そこには、いくつもの牢で覆われたデュエルリングが設置されており。
先ほどのBARにもいた仮面を付けた男女がワインなどを嗜みながら牢の中のデュエルを楽しんでいた。


( ・∀・)「ここは……」

( ・−・ )「そう、地下デュエル場……」

( ・∀・)「良いのか……これ……(ネタ被りとか……!)」

( ・−・ )「勿論……法外……(そんな事をいちいち気にしていたら書きたいSSなど書けないのですよ……!)」

( ・−・ )「ここは表のプロデュエルを超えた裏のプロデュエル場……!」

( ・∀・)「要するに金持ちの見世物小屋って事かよ……」

( ・−・ )「不満ですか……?」

( ・∀・)「……そりゃあ……」

( ・−・ )「フワハハハハハ!」

( ・∀・)「無表情で笑うなよ!気持ち悪いな!」

( ・−・ )「いや、失礼……若い人はプロデュエルに幻想を抱いている人が多いのでね、貴方みたいな人は少なくはない……」

( ・∀・)「幻想って、何さ」

( ・−・ )「貴方は……金持ちの見世物小屋とココを称しました……が……」

( ・−・ )「表のプロデュエルは……違うのですか……?」

( ・∀・)「……?」

( ・−・ )「いや、あそこはもっと酷い。全てが仕組まれた、まさに"見世物"プロレスのようなもの……いや、プロレスに失礼か」

( ・−・ )「宣伝効果や、キャラクターイメージに合わせたデッキを使わされ、自由にデュエルが出来ない。
      ビジュアル面にアドバンテージのあるデュエリストが優遇され、真に才能があるものが評価されない!
      時には、勝敗さえも左右されてしまう……!プロデュエリストなどサーカス小屋の動物のようなもの……!」

(;・∀・)「…………〜〜ッ!」

( ・−・ )「しかし、ここは違う。完全なる実力主義!プロとしての生き残りを掛けた弱肉強食……!」

( ・−・ )「同じ"見世物"でもレベルが違う。ここではカードのデュエルが本物の決闘として昇華するのです……!」

(;・∀・)「ゴクリ……な、なるほど……」

( ・−・ )「分かってくれましたか。では、コレを付けて下さい」

パチン。とシーンが指を鳴らすと。
屈強な男たちがモララーを取り囲み、可笑しな装置を体中に付けていく。

( ・∀・)「え、ちょ」

( ・−・ )「見世物である以上、視覚的に楽しみが無ければ商売としては成り立ちません」

( ・∀・)「なにこれ」

( ・−・ )「衝撃増幅装置……!それでは、地獄をお楽しみ下さい……」

(;・∀・)「うえー!」

くるりと踵を返し、シーンは立ち去っていく。
モララーはそのまま屈強な男たちに連れていかれ、デュエルリングの中にぶち込まれた。

( `ー´)「……次の相手は、ガキか。随分と落ちたな、俺も」

(;・∀・)「あ、貴方は……ッッ!」

牢獄デュエルリングの中で対峙した男に、モララーは見覚えがあった。

( `ー´)「お、俺の事知ってんの?」

( ・∀・)「知ってんのって……ファンですよ。ネーノ!不死鳥と呼ばれた男、星屑のネーノ!」

男は、ポリポリと頭をかいて、照れくさそうに言った。

( `ー´)「元ファンか。むず痒いな……」

( ・∀・)「元って……。ていうか、なんでこんな所に居るんだよ……あんた……ッ!」

( `ー´)「何でって、ファンなら知ってるんじゃネーノ……」

(;・∀・)「(ネーノは、かつてどんな逆境からも復活する不屈の男としてプロリーグで活躍していたデュエリストだ……!)」

(;・∀・)「(そう、まる不死鳥の様に!そして、その特徴とマッチした効果のエースカードから付いた二つ名は"星屑"ッ!)」

(;・∀・)「(一時期、長期の入院でプロを休止していたけど、退院後、退院後…………)」

( `ー´)「俺は、退院後、環境について行けず、まったく勝てなくなっていた……」

( ・∀・)「……!」

( `ー´)「テレビには出なくなったが、しばらくマイナーリーグでデュエルをしていた」

( `ー´)「はっきり言って、見下していたような連中だったが、そこでも、俺は勝てなくなっていた……」

( `ー´)「で、復帰を諦めてプロは引退。今はここでデュエルしてる訳。不死鳥は死んだ。って事で、お前は元ファン、って訳」

(;・∀・)「ふざけんな!」

(;`ー´)「!?」

( ・∀・)「あんた、不死鳥のネーノだろ!?どんな逆境からも蘇る男じゃないのかよ!僕はそんなアンタに憧れて……!」

( `ー´)「……眩しいね。はっきり言って、そういうのがキツかったんだよね、重いんだ」

( ・∀・)「えっ……」

( `ー´)「不死鳥だの、どうのこうのってのは事務所が決めたこと……。たまたま、最初の頃の展開でさぁ」

( `ー´)「プロ成り立てだった俺は負けに負けた。悔しくて必死に努力した。それがたまたま身を結んだ……」

( `ー´)「それだけさ、それでイメージ付いちまって……俺は走ることを止められなくなっちまった……」

( ・∀・)「それがプロじゃないのかよ!?皆、必死にデュエルしている……!なのに、アンタはこんな所で腐って……」

( `ー´)「青いね。プロ連中は皆天才なんだよ。俺はたまたま最初だけ上手く行ったタダの秀才だったってことよ」

( `ー´)「……腐ってる、か。人に言える立場じゃないと思うがね。ここに堕ちてくるのは、俺みたいな奴なんだぜ……」

(;・∀・)「…………あ……」

モララーは何も言えなかった。
才能に押しつぶされ、自分は天才じゃないからと諦めた秀才、それはまさに……自分の事。
ネーノはまるで鏡。将来の自分。いや、随分とショートカットしてしまい、自分は既にここに居た。

ブーブー!観客のブーイングが飛んで来る。

( `ー´)「おっと、話しこんじまったようだなぁ……ま、いいんじゃネーノ。楽しかったぜ。デュエルを始めようか」

ネーノがデュエルディスクを構えると、モララーも反射的に構える。

( `ー´)「お、いい反応。……"元"ファンに忠告しとくぜ、ここは負けときな。勝って変にファンが付くと抜けられなく成るぜ、本当に」

( ・∀・)「……」

( `ー´)「だんまりか、ま、いいんじゃネーノ」

( `ー´)「デュエル!」(・∀・ )
  • TURN 1-

( `ー´)「俺のターン、ドロー。モンスターを裏守備表示で召喚。さらにリバースカードを2枚伏せてターンエンドだ」
  • TURN 2-

( ・∀・)「(あの伏せカード、おそらく……)僕のターン、…………ドロー」

( `ー´)「(さて、どうするかね、この坊やは)」

( ・∀・)「……手札からカオスエンドマスターを召還!」

LEVEL 3 ATK 1500

( ・∀・)「バトルだ……カオスエンドマスターで裏側守備表示モンスターに攻撃を仕掛ける!カオス・フェザー・アタック!」

( `ー´)「その攻撃は通るぜ……守備モンスターは、ダンディ・ライオン」

DEF 300 vs ATK 1500 !!

ダンディ・ライオンは破壊された。

( `ー´)「ダンディ・ライオンは戦闘によって破壊され、効果が発動する!」

( ・∀・)「(やっぱり通った!)カオスエンドマスターも戦闘によって相手を破壊した時、効果を発動!」

( `ー´)「守備力0の綿毛トークンを2体、守備表示で特殊召喚だ」

DEF 0 × 2

( ・∀・)「デッキから、レベル5以上、攻撃力1600以下のモンスターを特殊召喚、僕はジャンク・コレクターを特殊召喚」

LEVEL 5 ATK 1000

( ・∀・)「ジャンク・コレクターで綿毛トークンに追撃を仕掛ける!」

DEF 0 vs ATK 1200 !!

綿毛トークンは破壊された。

( ・∀・)「メインフェイズ2に移行!」

( `ー´)「(ま、レベル8のシンクロを召還って所か……)」

( ・∀・)「手札を1枚捨てて、ワン・フォー・ワンを発動する……!デッキのレベル1モンスターを特殊召喚」

( ・∀・)「デッキから、チューニング・サポーターを特殊召喚!」

LEVEL 1

( `ー´)「なに!」

( ・∀・)「チューニング・サポーターは、シンクロ召喚に利用される時、レベル2として扱える……」

( ・∀・)「レベル2のチューニング・サポーターをレベル3のカオスエンドマスターでチューニング!」

( ・∀・)「戦場で煌く癒しのマシーン!宿命背負いし、シンクロ召喚、来たれ。マジカル・アンドロイド!」

LEVEL 5 ATK 2400

(;`ー´)「(マジカル・アンドロイドだと……?)」

( ・∀・)「チューニング・サポーターがシンクロ召喚に利用されたため、カードを1枚ドローさせて貰う……」

( `ー´)「あ、あぁ……」

( ・∀・)「そして、このレベル5のモンスター2体でオーバーレイ……ッッ!」

( ・∀・)「エクシーズ召喚!セイクリッド・プレアデス!」

( `ー´)「くッ、モンスターエクシーズだと、ちょっち想定外だぜ……!」

( ・∀・)「セイクリッド・プレアデスは相手ターンにバウンス効果を発動出来る、エクストラキラー」

( ・∀・)「あんたのやり口は知っている、スターダスト・ドラゴンは召喚させない…………」


《セイクリッド・プレアデス》
エクシーズ・効果モンスター
ランク5/光属性/戦士族/攻2500/守1500
光属性レベル5モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除く事で、
フィールド上に存在するカード1枚を選択して持ち主の手札に戻す。
この効果は相手ターンでも発動する事ができる。


( `ー´)「なるほどね、俺のファンだって言う事はある。だったら忠告も聞いて欲しかった所だが……」

( ・∀・)「ダメだよ、どんな理由が有っても、腐ったあんたには、負けらんねぇ……!僕はデュエリストだからな!」

( `ー´)「デュエリスト、か。ま、だったら、しょうが無いんじゃネーノ……」

( ・∀・)「そうだろ?アンタも……!」

( `ー´)「……」

( ・∀・)「リバースカードを1枚セットしてターンエンドだよ」
  • TURN 2- 終了時までの状況

 ( `ー´)LP:8000 手札:3枚
 場:綿毛トークン 伏せ:2枚 フィールド:無し

 ( ・∀・)LP:8000 手札:3枚
 場:セイクリッド・プレアデス 伏せ:1枚 フィールド:無し
  • TURN 3-

( `ー´)「俺のターン、ドロー」

( `ー´)「(デュエリストね……そりゃ、そうだけどよ……。若いな、眩しいぜ、ふッ)」


( `ー´)「(ま、でも……) ンな言われたら、負けらんネーよなぁ、こっちも……舐めんなよ、ガキが……!」


( ・∀・)「!」

( `ー´)「いくぜ、手札からデブリ・ドラゴンを召喚!」

LEVEL 4

( `ー´)「このカードは召喚時、墓地から攻撃力1000以下のモンスター復活させる!」

( `ー´)「当然、復活させるのはダンディ・ライオンだ!」

LEVEL 3

(;・∀・)「(リバースカードはおそらくバスター・モード……!一瞬でもスターダスト・ドラゴンの存在を許すわけにはいかない!)」

( ・∀・)「セイクリッド・プレアデスの効果!オーバーレイユニットを墓地に送り、効果発動!」

( ・∀・)「ダンディ・ライオンを手札に戻す」

( `ー´)「ま、そう来るわな……デブリを戻しゃ結局ダンディ・ライオンをまた蘇生させる訳だからな」

( `ー´)「ク、ククク……ははは……」

(;・∀・)「な、何が可笑しいんだッ!」

( `ー´)「満足かよぉ?予定通り、想定通りに物事が進んでよ……」

( ・∀・)「それは、どういう……」

( `ー´)「はッっはぁ!だから、お前は駄目なんだよぉおおお!」

( `ー´)「手札から、ワン・フォー・ワンを発動!」

(;・∀・)「ああっ!」

( `ー´)「さっき手札に戻されたダンディ・ライオンを捨て、デッキからレベル1のレベル・スティーラーを特殊召喚!」

( `ー´)「ダンディ・ライオンが墓地に置かれ、綿毛トークン二体が俺の場に特殊召喚される!」


( `ー´)「レベル1のレベル・スティーラー!レベル1、綿毛トークン3体にデブリ・ドラゴンをチューニング!」

LEVEL 1 × 4 + 4 !!

( `ー´)「争いを諌めしは」

──キュイン!キュイン!キュイン!キュイン!

( `ー´)「散りゆく魂が創りだす、夜空の星々!」

デブリ・ドラゴンが4つのリングに変化。

( `ー´)「戦場に吹き荒れし一陣の風────」

リングを中心に渦が巻くように、ソリットビジョンの風が吹き荒れる。
4体のモンスターが渦の中に吸い込まれていき、

( `ー´)「シンクロ召喚!鎮魂の スターダスト・ドラゴン ッッ!!」

渦の中から白銀の竜が召喚される。
戦場を照らすのはホログラフィックの神々しい輝きだ!


(;・∀・)「許してしまった……スターダスト・ドラゴンの召喚を……う、うあぁ!」

( `ー´)「リバースカードオープン!バースターモード!スターダスト・ドラゴンをリリースし、モードチェンジ!」

( `ー´)「来ぉい! ス タ ー ダ ス ト ・ ド ラ ゴ ン / バ ス タ ー  ァアアアアア!!」


《スターダスト・ドラゴン/(スラッシュ)バスター/Stardust Dragon/Assault Mode》
効果モンスター
星10/風属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
このカードは通常召喚できない。
「バスター・モード」の効果及び 
このカードの効果でのみ特殊召喚する事ができる。
魔法・罠・効果モンスターの効果が発動した時、
このカードをリリースする事でその発動を無効にし破壊する。
この効果を適用したターンのエンドフェイズ時、
この効果を発動するためにリリースされ墓地に存在するこのカードを、
自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。
また、フィールド上に存在するこのカードが破壊された時、
自分の墓地に存在する「スターダスト・ドラゴン」1体を特殊召喚する事ができる。


( `ー´)「用意された展開に、まんまと釣られるようじゃ3流以下もいい所……」

( `ー´)「相手の行動に喜んで釣られてるようじゃ、デュエリストとは言えないのさ」

(;・∀・)「……ぐッ!」

( `ー´)「スターダスト・ドラゴン/バスターでセイクリッド・プレアデスを攻撃!」

( `ー´)「デュエルアカデミアからやり直してこい!ドロップアウボォオオイ!シューティング・メテオブラスト!」

ATK 3000 vs DEF 2500 !!

(;・∀・)LP:8000→7500「うあっ!」

ビリビリビリ!

モララーの四肢にセットされた衝撃増幅装置の衝撃が襲いかかる!

( ・∀・)「くッ……」ガクッ

( `ー´)「セイクリッド・プレアデスの効果発動タイミングは2回あった……!」

( `ー´)「バスターモードが読めていたのなら、俺のリバースカードを狙うべきだった。お前は全てにおいて未熟だ」

( -∀-)「……」

( `ー´)「ん、ダメージに怖気付いたか?ま、いいんじゃネーノ。お前にゃ、まだ────」

(#-∀-)ブチィ!

( `ー´)「ん?」

(#・∀・)「うるッッッっせぇんだよぉおおおおお!!」

(;`ー´)「な、なッ!?」

(#・∀・)「終わった事をぶつくさとよぉ!結果論で偉そうな事ほざきやがって!だからテメェも二流止まりなんだよ!」

(#・∀・)「ドロップアウトしてんのはお互い様だろうが!アンタこそ色々とやり直してこいよ!」

(;`ー´)「くッ、言うね。これがキレる若者ってヤツ?ま、言い返せネーけど……」

( ・∀・)「言っとっけど、僕は自分のプレイングが間違ってた何て思ってないんだからな……!」

( ・∀・)「強敵に怯えて展開を引き伸ばすのではなく、僕は攻めの一手を選んだんだ!!」

( `ー´)「ふッ、若いね……だが、デュエルは結果が物を……」

( ・∀・)「あァ!?つーか、さっきから僕の事を若い若い言ってるけどさぁ!」


(#・∀・)「 あ ん た 、 ま だ ────   2  3  だ ろ う が ! ! 」


(#・∀・)「世の酸いも甘いも知り尽くしたみたいな態度取りやがって!あんたこそ近頃の若者の権化みたいなもんじゃねーかYO!」

(;`ー´)「ううっ…… (マジで言い返せネー──ッ!)」


( ・∀・)「はァ──はァ──……」

(;`ー´)「すっきりしたかよ……/バスターのレベルを1つ下げて、レベル・スティーラーを墓地から守備表示で特殊召喚してターンエンドだ」

LEVEL:10→9

DEF:0
  • TURN 4-


( ・∀・)「(どいつもこいつも舐めやがって……)僕のターン、ドロー。……!」

モララーはドローしたカードと、ネーノの場でふんぞり返っているスターダスト・ドラゴン/バスターとを交互に見つめる。

( `ー´)「(なんか引いたか?)」

( ・∀・)「このカードは相手の場にのみモンスターが存在する時、特殊召喚出来る、サイバー・ドラゴンを特殊召喚!」

ATK:2100

( ・∀・)「さらに、墓地の光属性であるカオスエンドマスター、ジャンク・コレクターを除外して神聖なる魂を特殊召喚だ!」

ATK:2000

( `ー´)「攻撃力2000のモンスターが……2体!」

( ・∀・)「このモンスターは攻撃力2000以上のモンスターを2体リリースして特殊召喚が可能!来ォい!」

( ・∀・)「 銀 河 眼 の 光 子 竜 !!」


《銀河眼の光子竜(ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン)/Galaxy-Eyes Photon Dragon》
効果モンスター
星8/光属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
このカードは自分フィールド上に存在する
攻撃力2000以上のモンスター2体をリリースし、
手札から特殊召喚する事ができる。
このカードが相手モンスターと戦闘を行うバトルステップ時、
その相手モンスター1体とこのカードをゲームから除外する事ができる。
この効果で除外したモンスターは、バトルフェイズ終了時にフィールド上に戻る。
この効果でゲームから除外したモンスターがエクシーズモンスターだった場合、
このカードの攻撃力は、そのエクシーズモンスターを
ゲームから除外した時のエクシーズ素材の数×500ポイントアップする。


( ・∀・)「バトルだ!銀河眼の光子竜でスターダスト・ドラゴン/バスターに攻撃!」

( `ー´)「攻撃力は同じ……」

ATK 3000 vs ATK 3000 !!

二体の上級ドラゴンのブレスが十字を切る様に重なりあい、激突。両者粉砕した。

( `ー´)「はッ、馬鹿が!お前のやった事は3枚使ってバスター・モード1枚分の消費を打ち消したに過ぎないんだよ!」

( `ー´)「/バスターが破壊されたとしても俺のスターダスト・ドラゴンは戻ってくる訳だからな!」

DEF 2000

( `ー´)「戻って来い、スターダスト・ドラゴン!守備表示だ!」

( ・∀・)「スターダスト・ドラゴンシリーズはいずれも強力な効果を持っている」

(;`ー´)「な、なんだよ、そんな分かりきった事をいきなり」

( ・∀・)「強力効果にあぐらをかいてるから、こういう馬鹿を見るんだと言っている……!」

(;`ー´)「……!?」

ネーノは目を見開いた。モララーがオープンした1枚のリバースカードを見て。

( ・∀・)「奇跡の残照、発動!」


通常罠
このターン戦闘によって破壊され自分の墓地へ送られた
モンスター1体を選択して発動する。
選択したモンスターを墓地から特殊召喚する。


( ・∀・)「甦れ銀河眼の光子竜!!」

ATK 3000 !!

( -∀-)「バトルフェイズ中に蘇ったこのモンスターは再度攻撃する権利を得る……スターダスト・ドラゴンに攻撃──」
       ハメツ ノ フォトンストリーム
( ・∀・)「破滅の光子照射砲!!」

DEF 2000 vs ATK 3000 !
スターダスト・ドラゴン焼殺!

(;`ー´)「スターダスト!!」

(;`ー´)「(以前の俺なら/バスターを出して早々にやられるような真似はしなかった。強力効果にあぐらをかいて馬鹿を見る、か)」

(;`ー´)「(分かってんだよ、今や俺はスターダストが強いだけ、俺の自身の実力が落ちてる事くらいな……)」

カードの枚数的には、未だネーノの若干有利。
本来、モララーに偉そうな事を言えるはずは無い。
しかし、モララーは以前のネーノの実力を知っている。

だから、こその発言だったのだ。

( `―´)「(でもよ、だから、こんな所に居るんだろうが……。どうしようも、ネーンだよ……)」

( `ー´)「(かといって、デュエルを止められネー、こんな場所でしがみついてる、情けネーよなぁ……?星屑よぉ……)」

( `ー´)「(コイツ。俺のファンつってたしな、許せネーんだろうな。ヒーローだった"不死鳥のネーノ"を殺した、この俺が)」

( ・∀・)「……リバースカードをセットしてターンエンド」

  • TURN 4- 終了時までの状況

( `ー´)LP:8000 手札:2枚
場:レベル・スティーラー 伏せ:1枚 フィールド:無し

( ・∀・)LP:7500 手札:0枚
場:銀河眼の光子竜 伏せ:1枚 フィールド:無し


( `ー´)「(さてと、"元ファン"のために気張ってみたけど、ここらが限界かな、銀河眼が倒せネーぞ、っと)」

( `ー´)「(ま、しょうが無いんじゃネーノ……。本気でデュエルしたのなんざ、久しぶりだったしな……)」

( `ー´)「(ファンを喜ばせようなんてプロ根性が俺にも一応は残ってたんだよなぁ、なあ?)」

( `ー´)「(デュエリストとしても潮時に近いのかね……悪いな、スターダスト・ドラゴン……)」

( ・∀・)「……」

( `ー´)「っと、悪い悪い、遅延行為だったな……俺のターン、ドロー。──!!(こ、これは……)」

( `ー´)「は、──ははッ、あっはっはっは!」

(;・∀・)「!?」

( `ー´)「いや、何でもネー……って事はネーけどよ……いくぜ……!!」

(;・∀・)「(目付きが、変わった、──明らかに!)」

( `ー´)「リバースカード、オープン。リビングデッドの呼び声……甦れ、スターダスト・ドラゴン!」

( ・∀・)「(スターダスト・ドラゴンを復活させてきた!でも、仮にシューティング・スター・ドラゴンを喚ばれても……)」

(;・∀・)「ま、さ か………」

( `ー´)「手札から、召喚……救世竜セイヴァー・ドラゴン!!」

LEVEL 1 !

( `ー´)「さあ、行こうぜ!!」

ネーノに呼応するかのように、咆哮するスターダスト・ドラゴン。

( `ー´)「レベル1、レベル・スティーラーとレベル8、スターダスト・ドラゴンに、救世竜セイヴァー・ドラゴンをチューニング!!」

( `ー´)「輝く想いの星々が、戦火渦巻く世界に救済をもたらす!いでよ、破滅の流星!!」

LEVEL 1 + 8 + 1 !

( `ー´)「セイヴァー・スター・ドラゴォオン!!」


《セイヴァー・スター・ドラゴン/Majestic Star Dragon》
シンクロ・効果モンスター
星10/風属性/ドラゴン族/攻3800/守3000
「救世竜 セイヴァー・ドラゴン」+「スターダスト・ドラゴン」
+チューナー以外のモンスター1体
相手が魔法・罠・効果モンスターの効果を発動した時、
このカードをリリースする事でその発動を無効にし、
相手フィールド上のカードを全て破壊する。
1ターンに1度、エンドフェイズ時まで
相手の表側表示モンスター1体の効果を無効化できる。
また、無効化したモンスターに記された効果を
このカードの効果として1度だけ発動できる。
エンドフェイズ時にこのカードをエクストラデッキに戻し、
自分の墓地に存在する「スターダスト・ドラゴン」1体を特殊召喚する。


( `ー´)「効果発動!銀河眼の光子竜の効果を無効化する!」

( `ー´)「銀河眼の光子竜の効果は俺のスターダスト・ドラゴンと違ってコストで場を離れない……逃げ場はねぇって事さ!」

(;・∀・)「分かってるよ、んなこと……っ!」

( `ー´)「墓地のレベル・スティーラーの効果を発動し、セイヴァー・スター・ドラゴンのレベルを下げて特殊召喚してからの……」

( `ー´)「バトルだ!ヤれ!セイヴァー・スター・ドラゴン!」

( ・∀・)「リ、リバースカード発動!聖なるバリア−ミラーフォース……」

( `ー´)「そうだ、お前はそうするしかない。セイヴァー・スター・ドラゴンをリリース!」

( `ー´)「その効果を無効化し、お前のフィールド上のカード全てを破壊する」

(;・∀・)「あ、あ、あ、あ、あ、あああぁあああッ!」

銀河眼の光子竜は破壊された!
  • TURN 5- バトルフェイズ終了時点までの状況

 ( `ー´)LP:8000 手札:2枚
 場:無し 伏せ:無し フィールド:無し


( `ー´)「ククク……手札尽き!」


 ( ・∀・)LP:7500 手札:0枚


( `ー´)「フィールドは消し飛んだ!」


 場:無し 伏せ:無し フィールド:無し


( `ー´)「さあ、どうする……ドロップアウボーイ!!」


(;・∀・)「──ッ……!」

( `ー´)「どうした!立ち上がれ!お前、言ったよなぁ、自分の事をデュエリストだって!」

( ・∀・)「!!」

( `ー´)「(まっ、不死鳥とまではいかないけどよ……)」

(;・∀・)「……」

( `ー´)「(最後まで来て、俺を見捨てなかった相棒と……)」

(;・∀・)「やっぱ、強いんだね……」

( `ー´)「(俺の事を忘れないでいてくれた、"元ファン"のために……)」

(;・∀・)「(燃えて、……来たよ、来た気がする……)熱いものを感じるよ」

( `ー´)「(燃え尽きるまで!戦い抜いてやるよ、このデュエル)ああ……」

( ・∀・)「……へへ」

( `ー´)「ふふッ」


周りは鉄格子、両手足には拷問器具。
デュエリストとして戦うには底の底の環境で、笑っていた、
────二人の決闘者が……!!

( ・−・ )「フフフ……」

その姿を見て、ほくそ笑む男もまた、一人。

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