最終更新:
boonyugioh 2007年10月11日(木) 18:10:32履歴
(゚ε゚ ) 「俺が引いたのは…自業自得、地獄の暴走召喚、早すぎた埋葬、成金ゴブリン、ミラーフォース
…チクショー、出せるモンスターがいねぇ!!」
(;,(●)ゞ(●)「罠と魔法に頼りすぎではないかね…?私が引いたのは…
ダイヤモンドガイ、正々堂々、黒いペンダント、ドーピング、魔導師の力
ダイヤモンドガイを裏守備でセットさせてもらうよ」
二人は残りのカードを手札に加えた
(゚ε゚ ) 「俺はカードを2枚伏せてターンエンドだ!」
(;,(●)ゞ(●) LP:1800、手札4 場:裏守備(ダイヤモンドガイ) 伏せカード0
(゚_゚ ) LP:7700、手札5 場:なし 伏せカード*3
(;,(●)ゞ(●)「私のターン、ドロー!」
つ サイクロン 手札:正々堂々、黒いペンダント、ドーピング、魔導師の力
(;,(●)ゞ(●)「ふふ、どうやら運命は私に傾いているようですね…ダイヤモンドガイを反転召喚!」
《D−HERO(デステニーヒーロー) ダイヤモンドガイ》 効果モンスター 星4/闇属性/戦士族/攻1400/守1600
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する時、自分のデッキの一番上のカードを確認する事ができる。
それが通常魔法カードだった場合そのカードを墓地へ送り、 次の自分のターンのメインフェイズ時に
その通常魔法カードの効果を発動する事ができる。 通常魔法カード以外の場合にはデッキの一番下に戻す。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
(;,(●)ゞ(●)「いよいよフィナーレです!ダイヤモンドガイのエフェクト発動!ロードオブデスティニー!」
(゚ε゚ ) 「…ゴクリ」
つ 死 者 蘇 生
(゚ε゚ ) 「!!!それは遊戯王界最強ともいえる魔法カード!!な、なんでこんな時に…」
(;,(●)ゞ(●)「やはり勝つのは私のようだ…次の私のターンのメインフェイズ、死者蘇生の効果を発動する事ができる!
さらに手札より、黒いペンダント、ドーピング、魔導師の力をダイヤモンドガイに装備!」
ダイヤモンドガイATK:1400→1900→2600→4100、DEF:1600→3100
(゚ε゚ ) 「なっ!!(だがミラーフォースがあるww)」
(;,(●)ゞ(●)「さらにカードを1枚セットする、魔導師の力によりry」
ダイヤモンドガイATK:4100→4600、DEF3100→3600
(゚ε゚ ) (確かあれは正々堂々…警戒する必要はない)
(;,(●)ゞ(●)「手札よりサイクロンを発動!君が今伏せたミラーフォースを破壊させてもらう!」
(゚ε゚ ) 「ちっ!おっさん賢くなってきやがったな。だが1/2の確率だぜ」
(;,(●)ゞ(●)「確率が高すぎておもしろくもない!」
(゚ε゚ ) 「・・・」
(;,(●)ゞ(●)「私から見て一番右のカードを破壊する!」
(゚ε゚ ) 「(くっ…ここは耐える所か!?)当たりだ、悪運強いぜ…)」
ミラーフォースが破壊された
(;,(●)ゞ(●)「バトルフェイズに移行!ダイヤモンドガイでダイレクトアt」
(゚ε゚ ) 「トラップ発動!リビングデッドの呼び声!墓地からサイコショッカーを召喚する!」
(;,(●)ゞ(●)「それでも攻撃を続行!」
ダイヤモンドガイATK:4600 VS サイコショッカーATK:2400
(゚ε゚ ) LP:7700→5500
(;,(●)ゞ(●)「ターンエンドだよ、ダディクール!」
(;,(●)ゞ(●)「だいぶ焦っているようだね。
今のはサイコショッカーではなくマジックキャンセラーを召喚しておくべきだったんじゃないかね?
攻撃力最大のモンスターが常に最良というわけではないよ」
(゚ε゚ ) 「UZEEEEEE!!!1俺に指図するな!!」
(;,(●)ゞ(●) LP:1800、手札0 場:ダイヤモンドガイ ペンダント、ドーピング、魔導師 伏せカード*1
(゚_゚ ) LP:5500、手札5 場:なし 伏せカード*1
(゚ε゚ ) (正直かなりヤバイぜ…ライフで勝っているとはいえ、ここでモンスターを引き当てないと…
しかしATK4600なんて倒せるモンスターいるはずないし…
地砕き当たりが来てくれれば何とか…でも次の死者蘇生が防げない…まてよ?)
「そうか、わかったぞwww」
(;,(●)ゞ(●)「?」
(゚ε゚ ) 「俺は今、絶対的ピンチだ。つまり、主人公補正がかかるのは俺!次のドローであのカードを引く!」
(;,(●)ゞ(●)「何か勘違いしているね…主人公は私に決まっているじゃないか、ダディクール!」
(゚ε゚ ) 「それは俺のドローが示してくれるさ!俺のターン、ドr」
(;,(●)ゞ(●)「トラップ発動!正々堂々!」
《正々堂々》 永続罠 プレイヤーはお互いに自分のターンには手札を全て公開しなければならない。
(;,(●)ゞ(●)「ここはお互い、ダンディに手の内を見せ合おうではないか」
(゚ε゚ ) 「ふん、どうせこのターンで勝負はつく!改めてドロー!!」
※以降、少年の手札も見えます
つ魔道書整理 手札:自業自得、早すぎた埋葬、成金ゴブリン、地獄の暴走召喚、連続魔法
(;,(●)ゞ(●)「どうやら逆転のカードは引けなかったようだね」
(゚ε゚ ) 「おっさんの目は節穴か?思いっきりチャンスじゃんww」
手札より速攻魔法魔道書整理!」
《魔導書整理》 速攻魔法
自分のデッキの上から3枚カードをめくり好きな順番でデッキの上に戻す。相手はそのカードを確認できない。
(゚ε゚ ) 「パパ、僕にチャンスを!!」
少年は三枚めくった。
(゚ε゚ ) 「はは、ははは、やった、やったよパパ!僕の勝利はこの瞬間決定した!無敵のコンボが完成したよ!」
(;,(●)ゞ(●)「・・・この状況を逆転できるカードなど…」
少年はカードを並び替え、デッキに戻した。
(゚ε゚ ) 「いくよ!手札から早すぎた埋葬を発動!プロトサイバードラゴンを特殊召喚!」
(;,(●)ゞ(●)「ば、ばかな、そのカードは確かにゲームから除外したはずじゃ…」
(゚ε゚ ) 「初手の手札抹殺で墓地に送られてたんだよ!ボーッとしてたおっさんは気づかなかったけどな!」
(;,(○)ゞ(○)「み、みてなかった・・・」
(゚ε゚ ) 「早すぎた埋葬のコストを払い、召喚!」
(゚ε゚ ) LP:5500→4700
(゚ε゚ ) 「さらにプロトサイバーが特殊召喚された事により、手札から速攻魔法・地獄の暴走召喚を発動!」
《地獄の暴走召喚》速攻魔法
相手フィールド上に表側表示モンスターが存在し、自分フィールド上に攻撃力1500以下のモンスター
1体の特殊召喚に成功した時に発動する事ができる。その特殊召喚したモンスターと同名カードを
自分の手札・デッキ・墓地から全て攻撃表示で特殊召喚する。相手は相手フィールド上のモンスター1体を選択し、
そのモンスターと同名カードを相手自身の手札・デッキ・墓地から全て特殊召喚する。
(゚ε゚ ) 「プロトサイバーはフィールド上にいる限り名前がサイバードラゴンになる!
デッキからサイバードラゴンを特殊召喚!」
(;,(●)ゞ(●)「私のデッキにはダイヤモンドガイはこれ一枚だ。効果は君だけだが…
サイバードラゴンは確かに除外した。君の場に三体揃う事はないよ?」
(゚ε゚ ) 「おっさん、三言しゃべるだけでもう忘れてない?プロトサイバーはフィールド上にry」
(;,(○)ゞ(○)「し、しかし君の手札には融合はないぞ。さらにサイバードラゴンではダイヤモンドガイにはかなわない」
(゚ε゚ ) 「融合はこれから引くんだよ!自業自得をセットし、手札から成金ゴブリンを発動!」
さらに速攻魔法、連続魔法!」
《連続魔法》 速攻魔法
自分の通常魔法発動時に発動する事ができる。手札を全て墓地に捨てる。
このカードの効果は、その通常魔法の効果と同じになる。
(゚ε゚ ) 「僕の手札は0枚!捨てる必要はない!成金ゴブリンを二枚発動した事になる!」
(;,(●)ゞ(●)「ちょっと待った、手札を捨てるのはコストだから捨てないと発動できないよ?」
(゚ε゚ ) 「しっしまった…じゃあ成金ゴブリンを普通に発動!」
(;,(●)ゞ(●)「では私は回復させていただこう」
(;,(●)ゞ(●)LP:1800→2800
(;,(●)ゞ(●)「ところで少年よ、君は先ほどサイバードラゴンを呼び出した際、デッキをシャッフルした事を忘れていないかい?」
君のデッキの上三枚はもうめちゃくちゃだよ?」
(゚ε゚ ) 「アッーー!!」
(;,(●)ゞ(●)「カードを使う順番を間違えたね…残念だったな、少年。私の勝ちの様だ」
(゚ε゚ ) 「なーんちゃって。おっさん今まで僕がプレイしたカードの枚数覚えてる?」
(;,(●)ゞ(●)「知る分けなかろう」
(゚ε゚ ) 「じゃあもう少しわかりやすく解説してあげるよ。僕のデッキはね、 残 り 4 枚 なんだ。」
(;,(●)ゞ(●)「それがどうした」
(゚ε゚ ) 「でね、その4枚は『パワーボンド、ハリケーン、成金ゴブリン、大嵐』なんだ。
パワーボンドが来る確立は…シラネ。とにかく高すぎておもしろくもないよww」
(;,(●)ゞ(●)「…ゴクリ」
(゚ε゚ ) 「パパ、僕に力を!デスティニードロー!」
つ 成金ゴブリン 手札:連続魔法
(゚ε゚ ) 「ふひひ、数秒寿命が延びたね…手札より成金ゴブリンを発動!」
(;,(●)ゞ(●)LP:2800→3800
(゚ε゚ ) 「なにがでるかな♪なにがでるかな♪」
つ パワーボンド 手札:連続魔法
(;,(○)ゞ(○)「・・・・」
(゚ε゚ ) 「キタ━━━(゚∀゚)━━━!!パパ、やっと会えるね…手札より魔法カード、パワーボンドを発動!!」
《パワー・ボンド》 通常魔法
手札またはフィールド上から、融合モンスターカードによって決められたモンスターを墓地へ送り、
機械族の融合モンスター1体を融合デッキから特殊召喚する。このカードによって特殊召喚したモンスターは、
元々の攻撃力分だけ攻撃力がアップする。発動ターンのエンドフェイズ時、このカードを発動したプレイヤーは
特殊召喚したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを受ける。(この特殊召喚は融合召喚扱いとする)
(゚ε゚ ) 「場の三体のサイバードラゴンを融合!いでよ!サイバーエンドドラゴン強化形態!!」
《サイバー・エンド・ドラゴン》 融合・効果モンスター 星10/光属性/機械族/攻4000/守2800
「サイバー・ドラゴン」+「サイバー・ドラゴン」+「サイバー・ドラゴン」
このカードの融合召喚は上記のカードでしか行えない。守備表示モンスターを攻撃した時、
このカードの攻撃力がそのモンスターの守備力を越えていれば、その数値だけ相手に戦闘ダメージを与える。
(゚ε゚ ) 「さらにパワーボンドの効果により攻撃力は4000アップ!!」
サイバーエンドATK:4000→8000
(;,(○)ゞ(○)「は、8000…!?スカウt−の故障じゃないのか?」
(゚ε゚ ) 「サイバーエンドでダイヤモンドガイを攻撃!エターナル・エボリューション・フルバースト!!」
サイバーエンドATK8000 VS ダイヤモンドガイATK:4600
(;,(●)ゞ(●)LP:3800→400
(;,(●)ゞ(●)「だ、だがかろうじてライフは残った!墓地に送られた黒いペンダントの効果発動!」
《黒いペンダント》 装備魔法
装備したモンスターの攻撃力は500ポイントアップする。
このカードがフィールドから墓地に送られた時、相手に500ポイントのダメージを与える。
(゚ε゚ ) LP:4700→4200
(;,(●)ゞ(●)「ふふ、ふはははは、このターンを耐えられた…君にはパワーボンドのダメージがくだる!」
(゚ε゚ ) 「そうですね。僕はターンエンドします」
(;,(○)ゞ(○)「何…?動揺してない…」
(゚ε゚ ) LP:4200→200
(;,(●)ゞ(●) LP:400、手札0 場:なし 正々堂々
(゚_゚ ) LP:200、手札1 場:サイバーエンド(ATK8000) 伏せカード*2
;,(●)ゞ(●) LP:400、手札0 場:なし 正々堂々
(゚_゚ ) LP:200、手札1 場:サイバーエンド(ATK8000) 伏せカード*2
(゚ε゚ ) 「ところでおっさん、もうおっさんの負けは決定してるんだ」
(;,(●)ゞ(●)「なんだと…!?」
(゚ε゚ ) 「伏せカードのうちの一枚が自業自得だってのはわかるよね?」
(;,(●)ゞ(●)「あたりまえではないか」
《自業自得》 通常罠
相手のフィールド上モンスター1体につき、相手に500ポイントのダメージを与える。
(゚ε゚ ) 「おっさんのライフは400…ダイヤモンドガイの死者蘇生を使うと、何を蘇らそうがその瞬間ジ・エンド。」
(;,(●)ゞ(●)「…だが、主人公にはデスティニードローがつきものだ。デュエルは最後の最後までわからないものだよ」
(゚ε゚ ) 「それが違うんだ。もう一枚が何かわかる?」
(;,(●)ゞ(●)「それは結構前から伏せてあった気がするね。残念ながらわからない。」
(゚ε゚ ) 「特別に教えてあげるよ…はたき落としさ!!!」
(;,(○)ゞ(○)「…」
コンマ2分後
(;,(●)ゞ(●)「ふん、そうやって私にサレンダーさせるつもりだね?
残念ながら経験豊富な私には、嘘を見抜くことなどたやすい。特に君は顔に出やすいしね。」
(;,(●)ゞ(●)「さあラストターンだ、デスティニ〜〜ドロー!!!!」
(゚ε゚ ) 「トラップカード発動!はたき落とし!」
《はたき落とし》通常罠
相手のドローフェイズ時に発動する事ができる。相手はドローフェイズでドローしたカード1枚をそのまま墓地に捨てる。
(;,(○)ゞ(○)
((○)ゞ(○),)
ダディのドローカードが墓地へと吸い込まれていく…
ダディはひざをついてorz状態になった。開かれて地面に置かれた両手が、手札0を痛々しく表していた
(ま、負けた…完全に少年の計画通りだ…)
(゚ε゚ ) 「あっはっは、そのおっさんのダンディとはかけ離れた姿が見たかったんだ!!
パパの召喚を邪魔する奴はみんなその炎に包まれる事になるのさ!」
(ばーちゃん、ごめんよ…俺のバトルシティはここで終わりみたいだ…)
(゚ε゚ ) 「そうそう、僕はパパのカードを召喚して負けた事がないんだ!あぁ、いつ見てもかっこいいよ、パパ…」
(お医者様は、あのタイプの癌は今週が山場だって言ってた…この期を逃したらもう、手術費を手に入れる手立てがない…)
(゚ε゚ ) 「は〜や〜く〜し〜ろ〜よ〜おっさんの選択肢は
サレンダー、死者蘇生で自滅、または何もせずターンエンド、この3つしかないんだからさw」
(ばーちゃん、ごめんね…小さい時から育ててもらった結果がこれだよ…孝行の一つくらいしたかったのに…)
ダディの頭の中で、ばーちゃんとの思い出が走馬灯のように駆け巡り始めた。
(そうそう、俺幼稚園から高校まで、いっつも忘れ物ばっかりしてたなぁ…)
(゚ε゚ ) 「UZEEE!!、いつまで待たせるつもり?あっそうだ、確かこんな時のために…
あったあった。このボタンでいいんだよな?」
少年はデュエルディスクの片隅についている、赤いボタンを押した
~(゚_゚ ) 「もしもし、バトルシティ管理室ですか?」
~(゚∈゚ ) 「はい、こちらバトルシティサポートセンターのクックルです。何かお困りでも?」
~(゚_゚ ) 「私の勝利が確定しているのに、相手がプレイを中断してるんです…なんとかしていただけませんか?
私のデュエリストナンバーは17番で名前は南奈四といいます」
~(゚∈゚ ) 「はい、ただ今検索を…カチャカチャ…本当だ、もう2分ほどプレイが止まっていますね
少々お待ちください、今対処します。ピッ ♪Get on the deck! Get on the deck! その手で舵を〜♪」
@バトルシティ管理室・・・
(゚∈゚ )「やれやれだ…潔くサレンダーすればいいものを、手間をかけさせる」
ピッ
~(゚∈゚ ) 「モナー社長?t…」
~( ´∀`)「ふざけるなクックル!緊急時以外私への連絡はするなと言ったはずだ!」
~(゚∈゚ ) 「(ま、まだ何も言ってないのに…)デュエルに関する質問がきt…」
~( ´∀`)「まだわからないのか!私は今は主催者ではなくバトルシティの一参加者だ!現に今もデュエル中だぞ!?
ルールは全て、渡しておいたバトルシティ完全ルールブックに載っている!プチッ」
(゚∈゚ )「はぁ…この800ページのルールブックを嫁とおっしゃるのか…」
~(゚∈゚ ) 「大変お待たせしました。」
~(゚_゚ ) 「どうなりました?」
~(゚∈゚ ) 「このバトルシティでは考える時間を長めに取っておりますが、あまりの長考の際は強制サレンダーとなります。
それまであと…1分13秒きっかりです。これは相手のデュエルディスクからも伝えられます」
~(゚_゚ ) 「お手数おかけしました」
(゚ε゚ ) 「聞こえたおっさん?あと1分ちょっとだって!強制サレンダーで終わりはちょっと悲しいなぁww」
(小学校の頃なんか、今日教科書全部忘れたと思ったら次の日はカバン忘れて、その次の日は靴履き忘れたりしたなぁ)
ピピッ「ノコリジカン アト 1フン デス」
(その度にばーちゃん、「あんたはそそっかしすぎるよ!…ちゃんと全部確認してから家を出なさい!」って・・・)
ピピッ「ry 40ビョウ デス」
(それから決まって、「あんたは大人になってもきっと変わんないね。常に自分の周りを全部確認するんだよ!?」って…)
(確認…してみるか…)
(;,(●)ゞ(●) LP:400、手札0 場:なし 正々堂々
(゚_゚ ) LP:200、手札1 場:サイバーエンド(ATK8000) 伏せカード(自業自得)
(やっぱ無理だよ…僕のカードは正々堂々だけ…こんなのじゃどうしようもない…)
ピピッ「ry 30ビョウ デス」
その瞬間、ダディにはどこからともなく声が聞こえた気がした
___ o
( ;;;;;_;;;;; )/'''
丶.-'~;;;;;;;;;;;;;;~'-、
/~;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,ヽ、
,;';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
./;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヘ
l;;;;;;;;;' ~~ ';;;;;;;;l
.l;;;;;;;;;; ;;;;;;;l
l;;;;;;;;;;' .;;;;;;l
k;;;;;;;' '' ;;;;;l
ヘ ヽ;; (●), 、(●)、.::;; ノ
∧. ,,ノ(、_, )ヽ、,, l
/ キ `-=ニ=- ' /ヽ、 <まだ何か確認してないものがあるんじゃないかい?
./ ヽ 、 `ニニ´ / ヽ
/ ヽヽ、_ ___ / |
`\\//
(今のは…ばーちゃん!?でももう全部かくにn…そっか、さっきのデスティニードローのカードをまだ見てなかった)
ダディはディスクのボタンを押し、一番上のカードを見た。その瞬間、彼の頭の中で何かがはじけた。
(;,(★)ゞ(★)「少年よ、待たせたな。すまなかった」
(゚ε゚ ) 「おっさん何その目wwww」
(;,(★)ゞ(★)「説明しづらいんだが…あえて言葉にするならば急に頭の中クリアになった、とでもいう所か」
(゚ε゚ ) 「で?サレンダー・自滅・ターンエンドのどれを選ぶ事にしたんだ?」
(;,(★)ゞ(★)「そのどれでもない。私の勝利は確定した。ダディクール!!」
(゚ε゚ ) 「ぶはははw手札0、場には正々堂々のみ、ドローはもう終わった。よくそんな口が利けるよww」
ピピッ「アト 10ビョウ デス」
(;,(★)ゞ(★)「おっと時間がないな。私はドローフェイズを終了し、スタンバイフェイズに入る!」
(゚ε゚ ) 「はぁ?スタンバイフェイズにおっさんがする事なんてねーよwww」
(;,(★)ゞ(★)「それはどうかな?墓地より堕天使マリーの効果発動!」
(゚ε゚ ) 「なにっ?そんなカード今まで使ってない…さっきのはたき落としで!?」
(;,(★)ゞ(★)「そうだ。逆に言えば、君が叩き落としてくれなければ私は負けていた。ダディクール!!」
《堕天使マリー》 効果モンスター 星5/闇属性/悪魔族/攻1700/守1200
このカードが墓地に存在する限り、自分のスタンバイフェイズ毎に200ライフポイント回復する。
(;,(●)ゞ(●)LP:400→600
(;,(★)ゞ(★)「これで心置きなく死者蘇生が使える!ダディクール!!」
(゚ε゚ ) 「だが、俺は今まで墓地に送られたモンスターを全て覚えている…そのどれを蘇生させようと、
パパのカードには勝てない!
最高攻撃力を持つアンティーク・ギアゴーレムでさえ3000、しかも特殊召喚はできない!
バブルマンを出しても正々堂々のせいでドロー効果は発動しない!
お得意のダンディライオンを守備で出したって、パパのカードには貫通効果がある!僕の勝ちは変わらない!」
(;,(★)ゞ(★)「言いたい事はそれだけかね…?私はメインフェイズへ移行、前ターンでのダイヤモンドガイのエフェクトによる
死者蘇生を発動!蘇生させるのは…混沌の黒魔術師!!」
《混沌の黒魔術師》 効果モンスター 星8/闇属性/魔法使い族/攻2800/守2600
このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、自分の墓地から魔法カード1枚を選択して手札に加える事ができる。
このカードが戦闘によって破壊したモンスターは墓地へは行かずゲームから除外される。
このカードがフィールド上から離れた場合、ゲームから除外される。
(;,(★)ゞ(★)「今なら思い出せる…こんなレアカードを私が持っていた理由、
これはばーちゃんが大学合格祝いになけなしの金でプレゼントしてくれたカードだったんだ」
(゚ε゚ ) 「なるほど、そっちの最高攻撃力のカードで来たか…だがパパのカードには遠く及ばない!」
(;,(★)ゞ(★)「混沌には魔法回収効果がある」
(゚ε゚ ) 「そいつだって想定の範囲内だ!おっさんの使った魔法カードも全部覚えてるけど、この場はひっくり返せない!
ライトニングボルテックスを戻しても手札が他にないし、
悪夢の鉄檻を戻しても僕は次のターン大嵐かハリケーンを引く事になってるから無駄だ!
…そうか、強欲な壺でデスティニードローに賭けるつもりだな!?これは見落としてた…」
{当初はダディには使わせない予定だったからな。by作者}
(;,(★)ゞ(★)「一つ言わせてもらおう。デスティニードローを宣言してカードをドローするということは、
そのドローに自分の全てを賭けるという事だ。ゆえに1デュエルでデスティニードローは一度しか宣言できない。
また、デスティニードローを宣言したら何が何でもそのターンで決着をつけなきゃならないんだよ…
これは遊戯王における最低限のダンディズムだ。ダディクール!」
(゚ε゚ ) 「なんだよその自分縛りのルールwwwあっそうか、黒いペンダントで引き分け狙いか。
ここまできて引き分けなんて、いかにもダンディじゃないぜ?www」
(;,(★)ゞ(★)「私は先ほど『勝利は確定した』といったはずだ。引き分けを勝利とは言わない」
(゚ε゚ ) 「わかったわかった…じゃあさっさと混沌の効果を発動しろよ」
(;,(★)ゞ(★)「デュエルが終わる前に一つだけ言っておこう。君は力に頼りすぎている…
そのせいでデュエルの全体像を見失っている。
確かにサイバーエンドは強い。その炎は全てを焼き尽くすほどのエネルギーを持っている。だが…」
そこまで言うと、ダディは内ポケットからタバコを取り出し、100円ライターで火をつけた。
(;,(★)ゞ(★)y-
「だが、こんな小さな炎でもこのように快楽を得る事ができる。
戦いにおいても同様だ。小さな炎が、大きな相手を倒す事だってありえるんだ」
(゚ε゚ ) 「はいはい、御託を並べるのはいいからさっさと魔法を手札に戻せって」
(;,(★)ゞ(★)「言われなくてもだ。混沌の黒魔術師の効果発動!特殊召喚に成功した今、墓地から魔法カードを手札に加える!」
選ぶのは…「火の粉」だ。ダディクール!!!」
(゚ε。 ) 「そ、そんなカードあんたは使ってない…そ、そうか、初手の手札抹殺の捨てカードにあった…
そんな雑魚カードは脳内消去してた…」
(;,(★)ゞ(★)「これで終わりだ!手札より火の粉を発動!相手にライフに200のダメージ!!ダディクール!!」
(゚_゚ ) LP:200→0
勝負は決した。その瞬間、ダディはデュエルディスクを放り捨て、少年の方へ走った。
そして危ういところで、倒れ掛かった少年を受け止めた
(。ε゜ ) 「パパの…パパのカードが負けた…」
(;,(●)ゞ(●)「その、パパのカードというのはどういう意味なんだい?よかったら教えてくれないかい」
(。ε゜ ) 「このカードは、パパがくれた誕生日プレゼントなんだ…」
(;,(●)ゞ(●)「そうだったのか…君のパパはその時、カード以外に何か、
大切な物を一緒にプレゼントしてくれたんじゃないかね?」
(。ε゜ ) 「大切な…もの…?」
(;,(●)ゞ(●)「パパはその時何か君に言ったんじゃないのかね?」
(。ε゜ ) 「そういえば…」
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
あれは僕の13歳の誕生日…パパとデパートに買い物に行ったんだ…
r(-◎_◎-)「そういえば今日は誕生日だったね、何かプレゼントを買ってあげよう。何がいいかい?」
(^_^ ) 「遊戯王カード!!」
r(-◎_◎-)「はっはっは、聞くまでもなかったね。遊戯王大好きだもんなあ」
それで…カード売り場に行って…
r(-◎_◎-)「さあ、どれでも好きなのを選びなさい。」
(^_^ ) 「じゃあ、あの一番上の棚のやつがほしい!」
r(-◎_◎-)「サイバーエンドドラゴンアルティメットレア(完全未使用傷なし)、これかい?
ほほぅ、これは強そうなカードだね。よしよし、買ってあげよう。」
…
r(-◎_◎-)「お金で買えない価値がある。支払いはカードで。」
店員 「お買い上げありがとうございま〜す!」
…
r(-◎_◎-)「はい、誕生日おめでとう。」
(^_^ ) 「わーい、ありがとうパパ!攻撃力4000もあれば僕は無敵だ!!」
r(-◎_◎-)「…」
(^_^ ) 「どうしたの、パパ?顔が暗いよ?」
r(-◎_◎-)「今から大切な話をするから、よく聞くんだ、いいね?」
(^_^ ) 「う、うん…」
r(-◎_◎-)「今、君は大きな力を手に入れた。でも、この世界は力だけで全てが決まるわけじゃない。
これはカードゲームに限った話じゃないよ。
例えば、お金さえあればなんでもできると思っている人たちもいるけれど、それは違う。
周りを見渡し、自分のすべき事を見つけ、その目標を見失わない事が大切なんだ。」
(^_^ ) 「…難しくてよくわからないよ、パパ…」
r(-◎_◎-)「そのうちきっと、わかる時が来る。その時、思い出してくれればいいんだ。」
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
(;,(●)ゞ(●)「いい話じゃないか、私の思った通りだ。
父親は常に、息子に何か伝えたい事があるものさ。ダディクール!」
(。ε゜ ) 「でもそれから二日間、パパは家に帰ってこなくて…
パパは…パパは…ビジネスホテルの一室で手首を切って死んでたんだ!!」
(;,(○)ゞ(○)「な、なに…!?」
(。ε゜ ) 「警察の人は自殺だって言ってたけど、きっと違う…
パパは会社でちょっと偉い人だったんだけど、その会社は不正をしてたんだ。
パパはその口封じのために殺されたんだ!!
僕は探偵を雇って調べてもらおうと思って、そのお金のためにバトルシティ優勝を目指してたのに…
よりによってパパの言葉を忘れて力に溺れちゃった…もうだめだ…」
(;,(○)ゞ(○)「・・・」
(゚_゚ ) 「さあおじさん、僕の負けだ。パズルカードとサイバーエンドを持っていっていいよ」
(;,(●)ゞ(●)「だが断る」
(゚_゚ ) 「えっ…!?」
(;,(●)ゞ(●)「ルール上、私は勝った。パズルカードはいただこう。だが私は君の賭けカードを拒否する」
(゚_゚ ) 「・・・」
(;,(●)ゞ(●)「そんなカード、融合すら持っていない私にはただの飾りだ。私は代わりに…
君の「ダンディライオン」をいただく。いいね?ダディクール!!」
(゚_゚ ) 「お、おじさん…」
(;,(●)ゞ(●)「バトルシティにはもう出れないが、まだ君には未来がある。
これからは無闇にパワーボンドなんか使わずに、パパのカードを大切にするんだ。」
(;,(●)ゞ(●)「それからお金の事だが…実は私も祖母の手術のためにお金が必要だ。
だがバトルシティ優勝の賞金は半端な額ではない。手術が終わったら残りは全て君にあげよう」
(゚_゚ ) 「そ、そんなこと・・・」
(;,(●)ゞ(●)「何も言わず従いなさい。決勝は確か町中に放映されるはずだ。
私が優勝する姿を、必ず見てくれたまえよ」
(^_^ ) 「あ、ありがとうダディおじさん…がんばって決勝まで勝ち進んでね!応援してるよ!」
(;,(●)ゞ(●)「しばしの別れだ、少年よ。ダディクール!!」
逆方向に歩き出す二人。ふと、少年が振り向いて言った
(^_^ ) 「でもダディおじさん、1デッキにダンディライオン4体は入れられないよ?」
(;,(○)ゞ(○)
(;,(●)ゞ(●)「こ、コレクションさ。コレクション。ははは」
そういうと、ダディは計2枚のパズルカードをしっかりと握りしめ、
「路上喫煙禁止区」と書かれた看板の横を通って、雑踏の中へと消えていった…
バトルシティ ダディ編 〜EPISODE 01〜、完
⇒「バトルシティ ダディ編 〜EPISODE 02〜」へと続く
…チクショー、出せるモンスターがいねぇ!!」
(;,(●)ゞ(●)「罠と魔法に頼りすぎではないかね…?私が引いたのは…
ダイヤモンドガイ、正々堂々、黒いペンダント、ドーピング、魔導師の力
ダイヤモンドガイを裏守備でセットさせてもらうよ」
二人は残りのカードを手札に加えた
(゚ε゚ ) 「俺はカードを2枚伏せてターンエンドだ!」
(;,(●)ゞ(●) LP:1800、手札4 場:裏守備(ダイヤモンドガイ) 伏せカード0
(゚_゚ ) LP:7700、手札5 場:なし 伏せカード*3
(;,(●)ゞ(●)「私のターン、ドロー!」
つ サイクロン 手札:正々堂々、黒いペンダント、ドーピング、魔導師の力
(;,(●)ゞ(●)「ふふ、どうやら運命は私に傾いているようですね…ダイヤモンドガイを反転召喚!」
《D−HERO(デステニーヒーロー) ダイヤモンドガイ》 効果モンスター 星4/闇属性/戦士族/攻1400/守1600
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する時、自分のデッキの一番上のカードを確認する事ができる。
それが通常魔法カードだった場合そのカードを墓地へ送り、 次の自分のターンのメインフェイズ時に
その通常魔法カードの効果を発動する事ができる。 通常魔法カード以外の場合にはデッキの一番下に戻す。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。
(;,(●)ゞ(●)「いよいよフィナーレです!ダイヤモンドガイのエフェクト発動!ロードオブデスティニー!」
(゚ε゚ ) 「…ゴクリ」
つ 死 者 蘇 生
(゚ε゚ ) 「!!!それは遊戯王界最強ともいえる魔法カード!!な、なんでこんな時に…」
(;,(●)ゞ(●)「やはり勝つのは私のようだ…次の私のターンのメインフェイズ、死者蘇生の効果を発動する事ができる!
さらに手札より、黒いペンダント、ドーピング、魔導師の力をダイヤモンドガイに装備!」
ダイヤモンドガイATK:1400→1900→2600→4100、DEF:1600→3100
(゚ε゚ ) 「なっ!!(だがミラーフォースがあるww)」
(;,(●)ゞ(●)「さらにカードを1枚セットする、魔導師の力によりry」
ダイヤモンドガイATK:4100→4600、DEF3100→3600
(゚ε゚ ) (確かあれは正々堂々…警戒する必要はない)
(;,(●)ゞ(●)「手札よりサイクロンを発動!君が今伏せたミラーフォースを破壊させてもらう!」
(゚ε゚ ) 「ちっ!おっさん賢くなってきやがったな。だが1/2の確率だぜ」
(;,(●)ゞ(●)「確率が高すぎておもしろくもない!」
(゚ε゚ ) 「・・・」
(;,(●)ゞ(●)「私から見て一番右のカードを破壊する!」
(゚ε゚ ) 「(くっ…ここは耐える所か!?)当たりだ、悪運強いぜ…)」
ミラーフォースが破壊された
(;,(●)ゞ(●)「バトルフェイズに移行!ダイヤモンドガイでダイレクトアt」
(゚ε゚ ) 「トラップ発動!リビングデッドの呼び声!墓地からサイコショッカーを召喚する!」
(;,(●)ゞ(●)「それでも攻撃を続行!」
ダイヤモンドガイATK:4600 VS サイコショッカーATK:2400
(゚ε゚ ) LP:7700→5500
(;,(●)ゞ(●)「ターンエンドだよ、ダディクール!」
(;,(●)ゞ(●)「だいぶ焦っているようだね。
今のはサイコショッカーではなくマジックキャンセラーを召喚しておくべきだったんじゃないかね?
攻撃力最大のモンスターが常に最良というわけではないよ」
(゚ε゚ ) 「UZEEEEEE!!!1俺に指図するな!!」
(;,(●)ゞ(●) LP:1800、手札0 場:ダイヤモンドガイ ペンダント、ドーピング、魔導師 伏せカード*1
(゚_゚ ) LP:5500、手札5 場:なし 伏せカード*1
(゚ε゚ ) (正直かなりヤバイぜ…ライフで勝っているとはいえ、ここでモンスターを引き当てないと…
しかしATK4600なんて倒せるモンスターいるはずないし…
地砕き当たりが来てくれれば何とか…でも次の死者蘇生が防げない…まてよ?)
「そうか、わかったぞwww」
(;,(●)ゞ(●)「?」
(゚ε゚ ) 「俺は今、絶対的ピンチだ。つまり、主人公補正がかかるのは俺!次のドローであのカードを引く!」
(;,(●)ゞ(●)「何か勘違いしているね…主人公は私に決まっているじゃないか、ダディクール!」
(゚ε゚ ) 「それは俺のドローが示してくれるさ!俺のターン、ドr」
(;,(●)ゞ(●)「トラップ発動!正々堂々!」
《正々堂々》 永続罠 プレイヤーはお互いに自分のターンには手札を全て公開しなければならない。
(;,(●)ゞ(●)「ここはお互い、ダンディに手の内を見せ合おうではないか」
(゚ε゚ ) 「ふん、どうせこのターンで勝負はつく!改めてドロー!!」
※以降、少年の手札も見えます
つ魔道書整理 手札:自業自得、早すぎた埋葬、成金ゴブリン、地獄の暴走召喚、連続魔法
(;,(●)ゞ(●)「どうやら逆転のカードは引けなかったようだね」
(゚ε゚ ) 「おっさんの目は節穴か?思いっきりチャンスじゃんww」
手札より速攻魔法魔道書整理!」
《魔導書整理》 速攻魔法
自分のデッキの上から3枚カードをめくり好きな順番でデッキの上に戻す。相手はそのカードを確認できない。
(゚ε゚ ) 「パパ、僕にチャンスを!!」
少年は三枚めくった。
(゚ε゚ ) 「はは、ははは、やった、やったよパパ!僕の勝利はこの瞬間決定した!無敵のコンボが完成したよ!」
(;,(●)ゞ(●)「・・・この状況を逆転できるカードなど…」
少年はカードを並び替え、デッキに戻した。
(゚ε゚ ) 「いくよ!手札から早すぎた埋葬を発動!プロトサイバードラゴンを特殊召喚!」
(;,(●)ゞ(●)「ば、ばかな、そのカードは確かにゲームから除外したはずじゃ…」
(゚ε゚ ) 「初手の手札抹殺で墓地に送られてたんだよ!ボーッとしてたおっさんは気づかなかったけどな!」
(;,(○)ゞ(○)「み、みてなかった・・・」
(゚ε゚ ) 「早すぎた埋葬のコストを払い、召喚!」
(゚ε゚ ) LP:5500→4700
(゚ε゚ ) 「さらにプロトサイバーが特殊召喚された事により、手札から速攻魔法・地獄の暴走召喚を発動!」
《地獄の暴走召喚》速攻魔法
相手フィールド上に表側表示モンスターが存在し、自分フィールド上に攻撃力1500以下のモンスター
1体の特殊召喚に成功した時に発動する事ができる。その特殊召喚したモンスターと同名カードを
自分の手札・デッキ・墓地から全て攻撃表示で特殊召喚する。相手は相手フィールド上のモンスター1体を選択し、
そのモンスターと同名カードを相手自身の手札・デッキ・墓地から全て特殊召喚する。
(゚ε゚ ) 「プロトサイバーはフィールド上にいる限り名前がサイバードラゴンになる!
デッキからサイバードラゴンを特殊召喚!」
(;,(●)ゞ(●)「私のデッキにはダイヤモンドガイはこれ一枚だ。効果は君だけだが…
サイバードラゴンは確かに除外した。君の場に三体揃う事はないよ?」
(゚ε゚ ) 「おっさん、三言しゃべるだけでもう忘れてない?プロトサイバーはフィールド上にry」
(;,(○)ゞ(○)「し、しかし君の手札には融合はないぞ。さらにサイバードラゴンではダイヤモンドガイにはかなわない」
(゚ε゚ ) 「融合はこれから引くんだよ!自業自得をセットし、手札から成金ゴブリンを発動!」
さらに速攻魔法、連続魔法!」
《連続魔法》 速攻魔法
自分の通常魔法発動時に発動する事ができる。手札を全て墓地に捨てる。
このカードの効果は、その通常魔法の効果と同じになる。
(゚ε゚ ) 「僕の手札は0枚!捨てる必要はない!成金ゴブリンを二枚発動した事になる!」
(;,(●)ゞ(●)「ちょっと待った、手札を捨てるのはコストだから捨てないと発動できないよ?」
(゚ε゚ ) 「しっしまった…じゃあ成金ゴブリンを普通に発動!」
(;,(●)ゞ(●)「では私は回復させていただこう」
(;,(●)ゞ(●)LP:1800→2800
(;,(●)ゞ(●)「ところで少年よ、君は先ほどサイバードラゴンを呼び出した際、デッキをシャッフルした事を忘れていないかい?」
君のデッキの上三枚はもうめちゃくちゃだよ?」
(゚ε゚ ) 「アッーー!!」
(;,(●)ゞ(●)「カードを使う順番を間違えたね…残念だったな、少年。私の勝ちの様だ」
(゚ε゚ ) 「なーんちゃって。おっさん今まで僕がプレイしたカードの枚数覚えてる?」
(;,(●)ゞ(●)「知る分けなかろう」
(゚ε゚ ) 「じゃあもう少しわかりやすく解説してあげるよ。僕のデッキはね、 残 り 4 枚 なんだ。」
(;,(●)ゞ(●)「それがどうした」
(゚ε゚ ) 「でね、その4枚は『パワーボンド、ハリケーン、成金ゴブリン、大嵐』なんだ。
パワーボンドが来る確立は…シラネ。とにかく高すぎておもしろくもないよww」
(;,(●)ゞ(●)「…ゴクリ」
(゚ε゚ ) 「パパ、僕に力を!デスティニードロー!」
つ 成金ゴブリン 手札:連続魔法
(゚ε゚ ) 「ふひひ、数秒寿命が延びたね…手札より成金ゴブリンを発動!」
(;,(●)ゞ(●)LP:2800→3800
(゚ε゚ ) 「なにがでるかな♪なにがでるかな♪」
つ パワーボンド 手札:連続魔法
(;,(○)ゞ(○)「・・・・」
(゚ε゚ ) 「キタ━━━(゚∀゚)━━━!!パパ、やっと会えるね…手札より魔法カード、パワーボンドを発動!!」
《パワー・ボンド》 通常魔法
手札またはフィールド上から、融合モンスターカードによって決められたモンスターを墓地へ送り、
機械族の融合モンスター1体を融合デッキから特殊召喚する。このカードによって特殊召喚したモンスターは、
元々の攻撃力分だけ攻撃力がアップする。発動ターンのエンドフェイズ時、このカードを発動したプレイヤーは
特殊召喚したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを受ける。(この特殊召喚は融合召喚扱いとする)
(゚ε゚ ) 「場の三体のサイバードラゴンを融合!いでよ!サイバーエンドドラゴン強化形態!!」
《サイバー・エンド・ドラゴン》 融合・効果モンスター 星10/光属性/機械族/攻4000/守2800
「サイバー・ドラゴン」+「サイバー・ドラゴン」+「サイバー・ドラゴン」
このカードの融合召喚は上記のカードでしか行えない。守備表示モンスターを攻撃した時、
このカードの攻撃力がそのモンスターの守備力を越えていれば、その数値だけ相手に戦闘ダメージを与える。
(゚ε゚ ) 「さらにパワーボンドの効果により攻撃力は4000アップ!!」
サイバーエンドATK:4000→8000
(;,(○)ゞ(○)「は、8000…!?スカウt−の故障じゃないのか?」
(゚ε゚ ) 「サイバーエンドでダイヤモンドガイを攻撃!エターナル・エボリューション・フルバースト!!」
サイバーエンドATK8000 VS ダイヤモンドガイATK:4600
(;,(●)ゞ(●)LP:3800→400
(;,(●)ゞ(●)「だ、だがかろうじてライフは残った!墓地に送られた黒いペンダントの効果発動!」
《黒いペンダント》 装備魔法
装備したモンスターの攻撃力は500ポイントアップする。
このカードがフィールドから墓地に送られた時、相手に500ポイントのダメージを与える。
(゚ε゚ ) LP:4700→4200
(;,(●)ゞ(●)「ふふ、ふはははは、このターンを耐えられた…君にはパワーボンドのダメージがくだる!」
(゚ε゚ ) 「そうですね。僕はターンエンドします」
(;,(○)ゞ(○)「何…?動揺してない…」
(゚ε゚ ) LP:4200→200
(;,(●)ゞ(●) LP:400、手札0 場:なし 正々堂々
(゚_゚ ) LP:200、手札1 場:サイバーエンド(ATK8000) 伏せカード*2
;,(●)ゞ(●) LP:400、手札0 場:なし 正々堂々
(゚_゚ ) LP:200、手札1 場:サイバーエンド(ATK8000) 伏せカード*2
(゚ε゚ ) 「ところでおっさん、もうおっさんの負けは決定してるんだ」
(;,(●)ゞ(●)「なんだと…!?」
(゚ε゚ ) 「伏せカードのうちの一枚が自業自得だってのはわかるよね?」
(;,(●)ゞ(●)「あたりまえではないか」
《自業自得》 通常罠
相手のフィールド上モンスター1体につき、相手に500ポイントのダメージを与える。
(゚ε゚ ) 「おっさんのライフは400…ダイヤモンドガイの死者蘇生を使うと、何を蘇らそうがその瞬間ジ・エンド。」
(;,(●)ゞ(●)「…だが、主人公にはデスティニードローがつきものだ。デュエルは最後の最後までわからないものだよ」
(゚ε゚ ) 「それが違うんだ。もう一枚が何かわかる?」
(;,(●)ゞ(●)「それは結構前から伏せてあった気がするね。残念ながらわからない。」
(゚ε゚ ) 「特別に教えてあげるよ…はたき落としさ!!!」
(;,(○)ゞ(○)「…」
コンマ2分後
(;,(●)ゞ(●)「ふん、そうやって私にサレンダーさせるつもりだね?
残念ながら経験豊富な私には、嘘を見抜くことなどたやすい。特に君は顔に出やすいしね。」
(;,(●)ゞ(●)「さあラストターンだ、デスティニ〜〜ドロー!!!!」
(゚ε゚ ) 「トラップカード発動!はたき落とし!」
《はたき落とし》通常罠
相手のドローフェイズ時に発動する事ができる。相手はドローフェイズでドローしたカード1枚をそのまま墓地に捨てる。
(;,(○)ゞ(○)
((○)ゞ(○),)
ダディのドローカードが墓地へと吸い込まれていく…
ダディはひざをついてorz状態になった。開かれて地面に置かれた両手が、手札0を痛々しく表していた
(ま、負けた…完全に少年の計画通りだ…)
(゚ε゚ ) 「あっはっは、そのおっさんのダンディとはかけ離れた姿が見たかったんだ!!
パパの召喚を邪魔する奴はみんなその炎に包まれる事になるのさ!」
(ばーちゃん、ごめんよ…俺のバトルシティはここで終わりみたいだ…)
(゚ε゚ ) 「そうそう、僕はパパのカードを召喚して負けた事がないんだ!あぁ、いつ見てもかっこいいよ、パパ…」
(お医者様は、あのタイプの癌は今週が山場だって言ってた…この期を逃したらもう、手術費を手に入れる手立てがない…)
(゚ε゚ ) 「は〜や〜く〜し〜ろ〜よ〜おっさんの選択肢は
サレンダー、死者蘇生で自滅、または何もせずターンエンド、この3つしかないんだからさw」
(ばーちゃん、ごめんね…小さい時から育ててもらった結果がこれだよ…孝行の一つくらいしたかったのに…)
ダディの頭の中で、ばーちゃんとの思い出が走馬灯のように駆け巡り始めた。
(そうそう、俺幼稚園から高校まで、いっつも忘れ物ばっかりしてたなぁ…)
(゚ε゚ ) 「UZEEE!!、いつまで待たせるつもり?あっそうだ、確かこんな時のために…
あったあった。このボタンでいいんだよな?」
少年はデュエルディスクの片隅についている、赤いボタンを押した
~(゚_゚ ) 「もしもし、バトルシティ管理室ですか?」
~(゚∈゚ ) 「はい、こちらバトルシティサポートセンターのクックルです。何かお困りでも?」
~(゚_゚ ) 「私の勝利が確定しているのに、相手がプレイを中断してるんです…なんとかしていただけませんか?
私のデュエリストナンバーは17番で名前は南奈四といいます」
~(゚∈゚ ) 「はい、ただ今検索を…カチャカチャ…本当だ、もう2分ほどプレイが止まっていますね
少々お待ちください、今対処します。ピッ ♪Get on the deck! Get on the deck! その手で舵を〜♪」
@バトルシティ管理室・・・
(゚∈゚ )「やれやれだ…潔くサレンダーすればいいものを、手間をかけさせる」
ピッ
~(゚∈゚ ) 「モナー社長?t…」
~( ´∀`)「ふざけるなクックル!緊急時以外私への連絡はするなと言ったはずだ!」
~(゚∈゚ ) 「(ま、まだ何も言ってないのに…)デュエルに関する質問がきt…」
~( ´∀`)「まだわからないのか!私は今は主催者ではなくバトルシティの一参加者だ!現に今もデュエル中だぞ!?
ルールは全て、渡しておいたバトルシティ完全ルールブックに載っている!プチッ」
(゚∈゚ )「はぁ…この800ページのルールブックを嫁とおっしゃるのか…」
~(゚∈゚ ) 「大変お待たせしました。」
~(゚_゚ ) 「どうなりました?」
~(゚∈゚ ) 「このバトルシティでは考える時間を長めに取っておりますが、あまりの長考の際は強制サレンダーとなります。
それまであと…1分13秒きっかりです。これは相手のデュエルディスクからも伝えられます」
~(゚_゚ ) 「お手数おかけしました」
(゚ε゚ ) 「聞こえたおっさん?あと1分ちょっとだって!強制サレンダーで終わりはちょっと悲しいなぁww」
(小学校の頃なんか、今日教科書全部忘れたと思ったら次の日はカバン忘れて、その次の日は靴履き忘れたりしたなぁ)
ピピッ「ノコリジカン アト 1フン デス」
(その度にばーちゃん、「あんたはそそっかしすぎるよ!…ちゃんと全部確認してから家を出なさい!」って・・・)
ピピッ「ry 40ビョウ デス」
(それから決まって、「あんたは大人になってもきっと変わんないね。常に自分の周りを全部確認するんだよ!?」って…)
(確認…してみるか…)
(;,(●)ゞ(●) LP:400、手札0 場:なし 正々堂々
(゚_゚ ) LP:200、手札1 場:サイバーエンド(ATK8000) 伏せカード(自業自得)
(やっぱ無理だよ…僕のカードは正々堂々だけ…こんなのじゃどうしようもない…)
ピピッ「ry 30ビョウ デス」
その瞬間、ダディにはどこからともなく声が聞こえた気がした
___ o
( ;;;;;_;;;;; )/'''
丶.-'~;;;;;;;;;;;;;;~'-、
/~;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,ヽ、
,;';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、
./;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヘ
l;;;;;;;;;' ~~ ';;;;;;;;l
.l;;;;;;;;;; ;;;;;;;l
l;;;;;;;;;;' .;;;;;;l
k;;;;;;;' '' ;;;;;l
ヘ ヽ;; (●), 、(●)、.::;; ノ
∧. ,,ノ(、_, )ヽ、,, l
/ キ `-=ニ=- ' /ヽ、 <まだ何か確認してないものがあるんじゃないかい?
./ ヽ 、 `ニニ´ / ヽ
/ ヽヽ、_ ___ / |
`\\//
(今のは…ばーちゃん!?でももう全部かくにn…そっか、さっきのデスティニードローのカードをまだ見てなかった)
ダディはディスクのボタンを押し、一番上のカードを見た。その瞬間、彼の頭の中で何かがはじけた。
(;,(★)ゞ(★)「少年よ、待たせたな。すまなかった」
(゚ε゚ ) 「おっさん何その目wwww」
(;,(★)ゞ(★)「説明しづらいんだが…あえて言葉にするならば急に頭の中クリアになった、とでもいう所か」
(゚ε゚ ) 「で?サレンダー・自滅・ターンエンドのどれを選ぶ事にしたんだ?」
(;,(★)ゞ(★)「そのどれでもない。私の勝利は確定した。ダディクール!!」
(゚ε゚ ) 「ぶはははw手札0、場には正々堂々のみ、ドローはもう終わった。よくそんな口が利けるよww」
ピピッ「アト 10ビョウ デス」
(;,(★)ゞ(★)「おっと時間がないな。私はドローフェイズを終了し、スタンバイフェイズに入る!」
(゚ε゚ ) 「はぁ?スタンバイフェイズにおっさんがする事なんてねーよwww」
(;,(★)ゞ(★)「それはどうかな?墓地より堕天使マリーの効果発動!」
(゚ε゚ ) 「なにっ?そんなカード今まで使ってない…さっきのはたき落としで!?」
(;,(★)ゞ(★)「そうだ。逆に言えば、君が叩き落としてくれなければ私は負けていた。ダディクール!!」
《堕天使マリー》 効果モンスター 星5/闇属性/悪魔族/攻1700/守1200
このカードが墓地に存在する限り、自分のスタンバイフェイズ毎に200ライフポイント回復する。
(;,(●)ゞ(●)LP:400→600
(;,(★)ゞ(★)「これで心置きなく死者蘇生が使える!ダディクール!!」
(゚ε゚ ) 「だが、俺は今まで墓地に送られたモンスターを全て覚えている…そのどれを蘇生させようと、
パパのカードには勝てない!
最高攻撃力を持つアンティーク・ギアゴーレムでさえ3000、しかも特殊召喚はできない!
バブルマンを出しても正々堂々のせいでドロー効果は発動しない!
お得意のダンディライオンを守備で出したって、パパのカードには貫通効果がある!僕の勝ちは変わらない!」
(;,(★)ゞ(★)「言いたい事はそれだけかね…?私はメインフェイズへ移行、前ターンでのダイヤモンドガイのエフェクトによる
死者蘇生を発動!蘇生させるのは…混沌の黒魔術師!!」
《混沌の黒魔術師》 効果モンスター 星8/闇属性/魔法使い族/攻2800/守2600
このカードが召喚・特殊召喚に成功した時、自分の墓地から魔法カード1枚を選択して手札に加える事ができる。
このカードが戦闘によって破壊したモンスターは墓地へは行かずゲームから除外される。
このカードがフィールド上から離れた場合、ゲームから除外される。
(;,(★)ゞ(★)「今なら思い出せる…こんなレアカードを私が持っていた理由、
これはばーちゃんが大学合格祝いになけなしの金でプレゼントしてくれたカードだったんだ」
(゚ε゚ ) 「なるほど、そっちの最高攻撃力のカードで来たか…だがパパのカードには遠く及ばない!」
(;,(★)ゞ(★)「混沌には魔法回収効果がある」
(゚ε゚ ) 「そいつだって想定の範囲内だ!おっさんの使った魔法カードも全部覚えてるけど、この場はひっくり返せない!
ライトニングボルテックスを戻しても手札が他にないし、
悪夢の鉄檻を戻しても僕は次のターン大嵐かハリケーンを引く事になってるから無駄だ!
…そうか、強欲な壺でデスティニードローに賭けるつもりだな!?これは見落としてた…」
{当初はダディには使わせない予定だったからな。by作者}
(;,(★)ゞ(★)「一つ言わせてもらおう。デスティニードローを宣言してカードをドローするということは、
そのドローに自分の全てを賭けるという事だ。ゆえに1デュエルでデスティニードローは一度しか宣言できない。
また、デスティニードローを宣言したら何が何でもそのターンで決着をつけなきゃならないんだよ…
これは遊戯王における最低限のダンディズムだ。ダディクール!」
(゚ε゚ ) 「なんだよその自分縛りのルールwwwあっそうか、黒いペンダントで引き分け狙いか。
ここまできて引き分けなんて、いかにもダンディじゃないぜ?www」
(;,(★)ゞ(★)「私は先ほど『勝利は確定した』といったはずだ。引き分けを勝利とは言わない」
(゚ε゚ ) 「わかったわかった…じゃあさっさと混沌の効果を発動しろよ」
(;,(★)ゞ(★)「デュエルが終わる前に一つだけ言っておこう。君は力に頼りすぎている…
そのせいでデュエルの全体像を見失っている。
確かにサイバーエンドは強い。その炎は全てを焼き尽くすほどのエネルギーを持っている。だが…」
そこまで言うと、ダディは内ポケットからタバコを取り出し、100円ライターで火をつけた。
(;,(★)ゞ(★)y-
「だが、こんな小さな炎でもこのように快楽を得る事ができる。
戦いにおいても同様だ。小さな炎が、大きな相手を倒す事だってありえるんだ」
(゚ε゚ ) 「はいはい、御託を並べるのはいいからさっさと魔法を手札に戻せって」
(;,(★)ゞ(★)「言われなくてもだ。混沌の黒魔術師の効果発動!特殊召喚に成功した今、墓地から魔法カードを手札に加える!」
選ぶのは…「火の粉」だ。ダディクール!!!」
(゚ε。 ) 「そ、そんなカードあんたは使ってない…そ、そうか、初手の手札抹殺の捨てカードにあった…
そんな雑魚カードは脳内消去してた…」
(;,(★)ゞ(★)「これで終わりだ!手札より火の粉を発動!相手にライフに200のダメージ!!ダディクール!!」
(゚_゚ ) LP:200→0
勝負は決した。その瞬間、ダディはデュエルディスクを放り捨て、少年の方へ走った。
そして危ういところで、倒れ掛かった少年を受け止めた
(。ε゜ ) 「パパの…パパのカードが負けた…」
(;,(●)ゞ(●)「その、パパのカードというのはどういう意味なんだい?よかったら教えてくれないかい」
(。ε゜ ) 「このカードは、パパがくれた誕生日プレゼントなんだ…」
(;,(●)ゞ(●)「そうだったのか…君のパパはその時、カード以外に何か、
大切な物を一緒にプレゼントしてくれたんじゃないかね?」
(。ε゜ ) 「大切な…もの…?」
(;,(●)ゞ(●)「パパはその時何か君に言ったんじゃないのかね?」
(。ε゜ ) 「そういえば…」
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
あれは僕の13歳の誕生日…パパとデパートに買い物に行ったんだ…
r(-◎_◎-)「そういえば今日は誕生日だったね、何かプレゼントを買ってあげよう。何がいいかい?」
(^_^ ) 「遊戯王カード!!」
r(-◎_◎-)「はっはっは、聞くまでもなかったね。遊戯王大好きだもんなあ」
それで…カード売り場に行って…
r(-◎_◎-)「さあ、どれでも好きなのを選びなさい。」
(^_^ ) 「じゃあ、あの一番上の棚のやつがほしい!」
r(-◎_◎-)「サイバーエンドドラゴンアルティメットレア(完全未使用傷なし)、これかい?
ほほぅ、これは強そうなカードだね。よしよし、買ってあげよう。」
…
r(-◎_◎-)「お金で買えない価値がある。支払いはカードで。」
店員 「お買い上げありがとうございま〜す!」
…
r(-◎_◎-)「はい、誕生日おめでとう。」
(^_^ ) 「わーい、ありがとうパパ!攻撃力4000もあれば僕は無敵だ!!」
r(-◎_◎-)「…」
(^_^ ) 「どうしたの、パパ?顔が暗いよ?」
r(-◎_◎-)「今から大切な話をするから、よく聞くんだ、いいね?」
(^_^ ) 「う、うん…」
r(-◎_◎-)「今、君は大きな力を手に入れた。でも、この世界は力だけで全てが決まるわけじゃない。
これはカードゲームに限った話じゃないよ。
例えば、お金さえあればなんでもできると思っている人たちもいるけれど、それは違う。
周りを見渡し、自分のすべき事を見つけ、その目標を見失わない事が大切なんだ。」
(^_^ ) 「…難しくてよくわからないよ、パパ…」
r(-◎_◎-)「そのうちきっと、わかる時が来る。その時、思い出してくれればいいんだ。」
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
(;,(●)ゞ(●)「いい話じゃないか、私の思った通りだ。
父親は常に、息子に何か伝えたい事があるものさ。ダディクール!」
(。ε゜ ) 「でもそれから二日間、パパは家に帰ってこなくて…
パパは…パパは…ビジネスホテルの一室で手首を切って死んでたんだ!!」
(;,(○)ゞ(○)「な、なに…!?」
(。ε゜ ) 「警察の人は自殺だって言ってたけど、きっと違う…
パパは会社でちょっと偉い人だったんだけど、その会社は不正をしてたんだ。
パパはその口封じのために殺されたんだ!!
僕は探偵を雇って調べてもらおうと思って、そのお金のためにバトルシティ優勝を目指してたのに…
よりによってパパの言葉を忘れて力に溺れちゃった…もうだめだ…」
(;,(○)ゞ(○)「・・・」
(゚_゚ ) 「さあおじさん、僕の負けだ。パズルカードとサイバーエンドを持っていっていいよ」
(;,(●)ゞ(●)「だが断る」
(゚_゚ ) 「えっ…!?」
(;,(●)ゞ(●)「ルール上、私は勝った。パズルカードはいただこう。だが私は君の賭けカードを拒否する」
(゚_゚ ) 「・・・」
(;,(●)ゞ(●)「そんなカード、融合すら持っていない私にはただの飾りだ。私は代わりに…
君の「ダンディライオン」をいただく。いいね?ダディクール!!」
(゚_゚ ) 「お、おじさん…」
(;,(●)ゞ(●)「バトルシティにはもう出れないが、まだ君には未来がある。
これからは無闇にパワーボンドなんか使わずに、パパのカードを大切にするんだ。」
(;,(●)ゞ(●)「それからお金の事だが…実は私も祖母の手術のためにお金が必要だ。
だがバトルシティ優勝の賞金は半端な額ではない。手術が終わったら残りは全て君にあげよう」
(゚_゚ ) 「そ、そんなこと・・・」
(;,(●)ゞ(●)「何も言わず従いなさい。決勝は確か町中に放映されるはずだ。
私が優勝する姿を、必ず見てくれたまえよ」
(^_^ ) 「あ、ありがとうダディおじさん…がんばって決勝まで勝ち進んでね!応援してるよ!」
(;,(●)ゞ(●)「しばしの別れだ、少年よ。ダディクール!!」
逆方向に歩き出す二人。ふと、少年が振り向いて言った
(^_^ ) 「でもダディおじさん、1デッキにダンディライオン4体は入れられないよ?」
(;,(○)ゞ(○)
(;,(●)ゞ(●)「こ、コレクションさ。コレクション。ははは」
そういうと、ダディは計2枚のパズルカードをしっかりと握りしめ、
「路上喫煙禁止区」と書かれた看板の横を通って、雑踏の中へと消えていった…
バトルシティ ダディ編 〜EPISODE 01〜、完
⇒「バトルシティ ダディ編 〜EPISODE 02〜」へと続く
このページへのコメント
いつ読んでもデュエルのラストにシビれる
ああいう勝ち方がしたい