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boonyugioh 2007年10月11日(木) 18:11:39履歴
時を少しさかのぼり、ブーンとドクオがビルの屋上で死闘のタッグデュエルを繰り広げていた頃。
ここはとあるカードショップ。バトルシティ開催中だけあってかなりの込み合い具合である。
とそこへ、スーツをきっちりと着こなした紳士が入店してきた。その顔を見るや、なぜか誰もが一歩引いて彼に道を譲る。
彼はまっすぐカウンターに向かい、パックを二つ、適当に選んで購入した。
そしてそのままトイレへと向かうと、個室に入り、鍵をかけ、デュエルディスクからデッキを取り出した。
(さっきの喫茶店の辺りは町外れだったとはいえ、誰かにデュエルを見られていたかもしれない…
やはり、ある程度はカードを交換しておいたほうがいいだろう。デッキを把握されて対策を立てられては大変だ…}
彼はデッキをシャッフルし、上から10枚ドローしてそれらを1枚1枚確認した。
(これは抜き、これも抜き、これも…(中略)…これで9枚抜いた。これが最後の一枚か)
『火の粉』
彼の脳裏に、先ほどのデュエルがよみがえる。
(ばーちゃんの為にも、あの少年の為にも、必ず優勝せねば…)
彼は火の粉をデッキに戻し、別のカードを1枚抜いた。
そして、先ほど買った2パックを開けて10枚をそのままデッキに混ぜ、シャッフルすると、
《車椅子の方専用》と書かれた個室を出て、次の相手を探して町へとくりだした…
<<バトルシティ ダディ編 〜EPISODE 02〜>>
バトルシティも中盤となると、ほとんどのデュエリストは少なくとも一回は対戦をしている。
逆に言えば、残っている人間は最初の半分以下ということである。
ダディはなかなか相手を見つけられないまま、いつの間にか中央広場へとやって来ていた。
ここは町の中心にある広場兼公園のような場所で、町内随一の広さを誇っている。
当然、普通のデュエリストたちはここで相手を探す事が多い。
と、広場の一角に人だかりができている。どうやらデュエルの最中のようだ。ダディはそちらの方へ向かっていった。
???? 「・・・ド・スキャン!ユーの伏せカードは・・・」
やじ馬が騒いでいるのでよく聞こえないが、どうやら白髪…いやむしろ銀髪の外国人風の青年と、
小学校高学年くらいの少年がデュエルをしているようだ。
???? 「これで終わりデ〜ス!ブルーアイズ・トゥーン・ドラゴンでユーにダイレクトアタック!
トゥーンバーストストリーム!」
( ´・ω・)「うわぁぁぁぁ!」
少年が膝をつき、銀髪の青年が彼の肩を叩いて慰めている。
(;,(●)ゞ(●)(どうやら決着がついたようだな…デュエルはどちらかが勝ち、どちらかが負ける…厳しい世界だ…)
???? 「私の勝ちデ〜ス。ユーもなかなかグッドなデュエリストでしたが、相手が悪かったデ〜ス」
( ´・ω・)「う、うぐ…ゲ、ゲホッ…」
???? 「約束どおり、パズルカードとユーの賭けカード、サウザンド・アイズ・サクリファイスはいただきマ〜ス」
( ´・ω・)「う、うぅっ…ゲホッゲホッ」
そこまで言うと、少年はその場に倒れた。
ダディはつかつかと群集から抜け出すと、スーツを脱いでその上に彼を寝かせた。
(;,(●)ゞ(●)「…ダディクール!」
(;,(●)ゞ(●)「君、顔色が悪いけど大丈夫かね?」
( ´・ω・) 「う、うぅっ…吐き気と頭痛が…」
(;,(●)ゞ(●)「名前と家の電話番号は?」
( ´・ω・) 「僕の…名前は…川井…楚須…でs」
そこまで話すと彼は気を失ってしまった。
川 ゜⊆ Θ 川 「ユーはこの子の保護者デスか?疲れているようなので家で休ませてあげてくだサ〜イ」
(;,(●)ゞ(●)「いや、私はただの通りがかりのデュエリスト、ダディ=クールだ。君にデュエルを挑みたい」
その瞬間、周りの人々がどよめいた
観客A「ま、マジでやるのか…勇気あるな」
観客B「や、やめとけって…勝ち目はねーぞ…」
観客C「ってかなんだあのおっさん…キモイ…」
川 ゜⊆ Θ 川 「オーケーオーケー、売られたデュエルは買いマ〜ス。私の名前はペガソス・J・黒歩道デ〜ス。
ただ、今手に入れたカードで少しデッキを組み替えるので待ってほしいのデ〜ス」
(;,(●)ゞ(●)「了承した」
相手が手に入れたカードをデッキに入れ、他にもカードを入れ替えている間に、ダディは少年を観察した。
(;,(●)ゞ(●)(かなり苦しそうだ…ただデュエルに負けたくらいで、こんなに体にダメージを受けるものだろうか…?」
数分後…
川 ゜⊆ Θ 川 「大変お待たせしマ〜シタ、準備はオーケーデ〜ス」
と言うと彼はダディに近づいた。ダディは初めて、彼の顔を間近で見た。
と、突然相手はダディの肩に手を回し、頬ずりをしてきた。
(;,(○)ゞ(○)「も、もしかしてそっち系の方…?」
川 ゜⊆ Θ 川 「Ohソーリー、これは私の国における握手のようなものデ〜ス。驚かせてすみまセ〜ン」
(;,(●)ゞ(●)「これは変な早とちりをしてしまい失敬。ところで君のその左目…」
川 ゜⊆ Θ 川 「イエス、これは義眼デ〜ス。生まれた時から私の左目の機能は働いていなかったのデ〜ス」
(;,(●)ゞ(●) 「これは失礼な事を尋ねてすまなかった。そろそろデュエルを始めようか、私の最高レアは混沌の黒魔術師だ」
川 ゜⊆ Θ 川「ノープロブレム、気にしてマセ〜ン。私はブルーアイズ・トゥーン・ドラゴンを賭けマ〜ス」
(;,(●)ゞ(●) 「おっと聞き忘れる所だった。私はとある事情から早急に決勝に進まねばならない。
そこでこのデュエル、パズルカード2枚賭けで行いたいのだがどうだろう」
観客「ざわ・・・ざわ・・・」
川 ゜⊆ Θ 川「了承デ〜ス(私が負ける可能性は0%、これはいいカモを拾ったのデ〜スwww)。
私もたった今パズルカードが2枚になったところデ〜ス。では…」
(;,(●)ゞ(●) ダディ=クール LP8000
[シールドデッキ] 賭け:混沌の黒魔術師
(;,(●)ゞ(●) VS 川 ゜⊆ Θ 川 「デュエル!!!!!!1」
川 ゜⊆ Θ 川 ペガソス・J・黒歩道 LP8000
[トゥーンデッキ]賭け:ブルーアイズ・トゥーン・ドラゴン
川 ゜⊆ Θ 川「先攻は譲るのデ〜ス」
(;,(●)ゞ(●) 「では私の先攻、ドローさせてもらおう」
つ レインボー・フィッシュ 手札:サイバーポッド、混沌の黒魔術師、翻弄するエルフの剣士、大嵐、はさみ撃ち
(;,(●)ゞ(●) (相手は初手から強力モンスターを出してくるかもしれない…ならば!)
(;,(●)ゞ(●) 「私はモンスターを一体(サイバーポッド)セットし、ターンエンドだ」
(;,(●)ゞ(●) LP:8000、手札5 場:裏守備(サイバーポッド) 伏せカード0
川 ゜⊆ Θ 川LP:8000、手札5 場:なし 伏せカード0
川 ゜⊆ Θ 川「私のターン、ドローデ〜ス」
川 ゜⊆ Θ 川「さて…説明し忘れていたのデスが、この義眼はただの義眼ではないのデ〜ス」
(;,(●)ゞ(●) 「というと?」
観客「ざわ・・・ざ・・ざわ・・ざわ・・」
( ^ω^)「いやーさっきのデュエルは危なかったお」
('A`) 「ああ…向こうは元々タッグ用のデッキ、こっちはバラバラだったからな。
しかもヒーローデッキの弱点である除外とくるとは…」
( ^ω^)「でも所詮僕とドクオの結束の力には勝てなかったおwww」
('A`) 「ああ、俺達昔から、互いの心の内は読め合える仲だしな」
( ^ω^)「おっおっおっ、いい事思いついたお。ドクオもいざと言う時のためにヒーローデッキを組んでおくんだお」
('A`) 「…それで?」
( ^ω^)「そうすれば、もしまたタッグになった時、二人で融合しまくりんぐだおwwwww
これは我ながらナイスアイデアだおwwさっそくツンのバイトしてる店d…ってアッーーーー!!!」
('A`) 「突然大声を出すなww」
( ^ω^)「ツンの事すっかり忘れてたお!!結局どこにいるんだお!!」
('A`) 「案外さらわれたっていう所から嘘で、今頃普通に家に帰ってるかもしれないな」
( ^ω^)「そ、そうかもしれないお!!さっそく確認してくるお!!」
('A`) 「ちょ、おま、待てって…」
⊂二二二二二( ^ω^)二二二二⊃ ブーン
('A`)(まったく、あいつはツンの事になると見境がつかなくなるから困る…さてどうするか…)
ふと見ると、広場の一角に人だかりができている。どうやらデュエルの見物のようだ。
('A`)(…人のデュエルを見て、デッキを把握するのは俺のポリシーに反するしな…そこらでヒーローデッキでも組むか…)
川 ゜⊆ Θ 川「これは千年アイテムの一つ、【Millennium Optical Eye】なのデ〜ス!!!」
('A`)「!!!!!!!」
(確かブーンがモララーとやらに乗っ取られた時…そいつが…
モララー『〜。ただ彼の神経の奥で眠っていた欲望を少しだけ刺激しただけだ。この【千年トンファー】でね』
千年トンファー…千年アイテム…考えすぎか?いや間違いない。あそこでデュエルしているのはモララーの手先!!!)
そこまで考えるやいなや、ドクオは群集の方向へと走り出した。
(;,(●)ゞ(●) 「千年アイテム…?」
川 ゜⊆ Θ 川「百聞は一見に如かずデ〜ス、ミレニアム・OP・アイの効果発動!!」
川 ゜⊆ ★ 川「マインド・スキャン!!!」
ペガソスの義眼が不思議な色合いを帯びて輝いた。
(;,(○)ゞ(○) 「くっ…な、なんだ…!?(この光、どこかで…)」
川 ゜⊆ Θ 川「ミレニアム・OP・アイは、相手の目を通してその心理を読む事ができるのデ〜ス」
(;,(●)ゞ(●) 「青年よ、アニメの見すぎではないかね?」
川 ゜⊆ Θ 川「フフ…ではユーのフィールドの裏守備モンスターを当ててみせマ〜ス」
(;,(●)ゞ(●) 「そんな事ができたらへそで茶を沸かしてやろうではないか」
川 ゜⊆ Θ 川「ユーのセットしたモンスターは…『サイバー・ポッド』!!』
(;,(○)ゞ(○) 「なっ・・・・!!」
ダディはすばやく左右前後上下を見渡した。観客は規定通り二人のデュエリストから10メートル離れているし、
開けた広場なので近くにビルなどもない。手札をどこかから観察する事は不可能な状況だ。
川 ゜⊆ Θ 川「別に私の仲間がユーの手札を覗いている、などという姑息な手段は用いておりまセ〜ン。
これが千年アイテムの力なのデ〜ス」
(;,(●)ゞ(●) 「だが残念だったな…ハズレだ。(私は履歴書の特技の欄に『ポーカーフェイス』と書くほどの
ポーカーフェイサー…顔色には出ていないはずだ)」
川 ゜⊆ Θ 川「まあすぐにわかる事デ〜ス。私は手札よりデビルズ・サンクチュアリを発動しマ〜ス!」
《デビルズ・サンクチュアリ》 通常魔法
「メタルデビル・トークン」(悪魔族・闇・星1・攻/守0)を自分のフィールド上に1体特殊召喚する。
このトークンは攻撃する事ができない。
「メタルデビル・トークン」の戦闘によるコントローラーへの超過ダメージは、かわりに相手プレイヤーが受ける。
自分のスタンバイフェイズ毎に1000ライフポイントを払う。払わなければ、「メタルデビル・トークン」を破壊する。
(;,(●)ゞ(●) 「…攻守0/0を雑魚と呼ぶ気はないが、それでどうしようというのだね?」
川 ゜⊆ Θ 川「まだこれは下準備デ〜ス。私はこのトークンを生贄に捧げ…突然変異を発動しマ〜ス!」
《突然変異(メタモルフォーゼ)》 通常魔法
自分のフィールド上のモンスター1体を生け贄に捧げる。
生け贄に捧げたモンスターのレベルと同じレベルの融合モンスターを融合デッキから特殊召喚する。
(;,(●)ゞ(●) 「つまりレベル1の融合モンスターを召喚できるというわけだね?所詮レベル1などおそるるに足らず」
川 ゜⊆ Θ 川「甘いデ〜ス。私が融合デッキから召喚するのは…サウザンド・アイズ・サクリファイス!」
《サウザンド・アイズ・サクリファイス》 融合・効果モンスター
星1/闇属性/魔法使い族/攻 0/守 0 「サクリファイス」+「千眼の邪教神」
このカードがフィールド上に存在する限り、他のモンスターは表示形式を変更できず、攻撃もできない。
相手モンスター1体を指定してこのカードに装備する。
(この効果は1ターンに1度しか使用できず、同時に装備できるモンスターは1体のみ)
このカードの攻撃力・守備力は装備したモンスターの数値になる。
戦闘によってこのカードが破壊される場合、かわりに装備したモンスターが破壊される。
川 ゜⊆ Θ 川「このカードを守備表示で特殊召喚しマ〜ス」
(;,(●)ゞ(●) 「なんだ、やはり攻守0/0ではないか。手札を2枚損したわりにそれでは少々悲しいのではないか?ダディクール!」
川 ゜⊆ Θ 川「…ここからがこのモンスターの真価発揮デ〜ス。サウザンドryの効果発動!ダークホール!
ユーの裏守備カードをいただき、このカードに装備しマ〜ス」
(;,(●)ゞ(●) 「ナヌッ」
裏守備(サイバーポッド)がサウザンドryの装備カードとなった。
川 ゜⊆ Θ 川「さて、これで先ほどの私の予想が本当に外れていたのかわかりマ〜ス。
しかし、私だけがわかっても観客の皆さんが楽しめないので、公開しマ〜ス」
そういうとペガソスは吸収したカードを掲げた。
観客 「おおおお〜〜!!また当たった!!本物だ!!」
観客A「もしもし?太郎?中央広場来いよ、すごいことになってるぜ!?」
観客B「な、なんて力だ…」
観客C「ヤ、ヤバス…」
川 ゜⊆ Θ 川「これで私のミレニアムOPアイが本物だとわかっていただけましたか?」
(;,(●)ゞ(●) 「くっ…一度くらい、まぐれで当たる事だってある…」
川 ゜⊆ Θ 川「まあいいでショウ。私はカードを1枚伏せてターンエンドデ〜ス」
(;,(●)ゞ(●) LP:8000、手札5 場:なし 伏せカード0
川 ゜⊆ Θ 川 LP:8000、手札3 場:サウザンドry(守)←裏サイバーポッド装備 伏せカード*1
(;,(●)ゞ(●) 「私のターン、ドロー。」
つ 破壊輪 手札:混沌の黒魔術師、翻弄するエルフの剣士、大嵐、はさみ撃ち、レインボー・フィッシュ
(;,(●)ゞ(●)(なんだかやっかいなカードだが所詮0/0…攻撃あるのみ!)
私は手札から翻弄するエルフの剣士を召喚!
《翻弄するエルフの剣士》 効果モンスター 星4/地属性/戦士族/攻1400/守1200
このカードは攻撃力1900以上のモンスターとの戦闘では破壊されない。(ダメージ計算は適用する)
(;,(●)ゞ(●) 「そしてサウザンドryに攻g」
川 ゜⊆ Θ 川「サウザンドryの効果をよく見てほしいのデ〜ス」
《サウザンド・アイズ・サクリファイス》 融合・効果モンスター
このカードがフィールド上に存在する限り、他のモンスターは表示形式を変更できず、攻撃もできない。
(;,(○)ゞ(○) 「・・・」
川 ゜⊆ Θ 川「攻守0/0が裸で置かれてるなんて事、普通はありえないデ〜ス」
観客A「何?聞こえない?とにかく中央広場来いって。超能力者がいるんだよ!」
(;,(●)ゞ(●) (…こうなったら勿体無いが破壊輪で倒すしかないか…)
(;,(●)ゞ(●) 「わ、私はまだ攻撃とは言っていない。つまりまだメインフェイズ1だ。
カードを1枚伏せ(破壊輪)ターンエンド…」
川 ゜⊆ ★ 川「マインド・スキャン!」
(;,(●)ゞ(●) 「くっ!」
ダディはとっさに目をそらし、ちょうど観客の中で目にとまった、ロングヘアーの女の子を見つめた。
(゜_゜儿「こっち見んなwww」
川 ゜⊆ Θ 川「ユーの伏せたカードは…破壊輪デスね。しかしサウザンドryは破壊させまセ〜ン!
川 ゜⊆ Θ 川「ユーのエンドフェイズに私は伏せカード発動、砂塵の大竜巻!」
《砂塵の大竜巻》 通常罠
相手フィールド上の魔法または罠カード1枚を破壊する。
破壊した後、自分の手札から魔法か罠カード1枚をセットする事ができる。
川 ゜⊆ Θ 川「ユーの伏せカードを破壊!さらに砂塵ryの効果によりカードを1枚セットしマ〜ス」
(;,(●)ゞ(●) 「な、何…!?また当たった…私はターンエンドだ」
川 ゜⊆ Θ 川「当たるとか当たらないの問題ではないのデ〜ス。私には全て見えているのデ〜ス」
(;,(●)ゞ(●) LP:8000、手札4 場:翻弄するエルフ(攻) 伏せカード0
川 ゜⊆ Θ 川 LP:8000、手札2 場:サウザンドry(守) 裏サイバーポッド装備 伏せカード*1
川 ゜⊆ Θ 川「私のターン、ドローデ〜ス」
川 ゜⊆ Θ 川「手札より強欲な壺を発動しマ〜ス。カードを2枚ドローしマ〜ス」
川 ゜⊆ Θ 川「ではそろそろ私のデッキの真価を見せてあげマ〜ス。ライフを1000払い、手札よりトゥーン・ワールドを発動!」
《トゥーン・ワールド》 永続魔法
このカードは1000ライフポイントを払う事で発動する。
川 ゜⊆ Θ 川 LP:8000→7000
(;,(●)ゞ(●) 「なんだねそのカードは。コストしか効果がないではないか」
川 ゜⊆ Θ 川 「焦りすぎデ〜ス。今からユーをトゥーンの世界にご案内いたしマ〜ス!
サウザンドryを生贄に…手札からトゥーン・デーモンを特殊召喚しマ〜ス!」
サウザンドryが破壊され、装備されていたサイバーポッドも、効果が発動しないまま墓地へと送られた。
《トゥーン・デーモン》 トゥーンモンスター 星6/闇属性/悪魔族/攻2500/守1200
このカードは通常召喚できない。
フィールドに自分の「トゥーン・ワールド」が存在する場合のみ特殊召喚できる(レベル5以上は生け贄が必要)。
特殊召喚ターンには攻撃できない。500ライフポイント払わなければ攻撃できない。
「トゥーン・ワールド」が破壊された時このカードも破壊する。
相手がトゥーンをコントロールしていない場合このカードは相手を直接攻撃できる。
トゥーンが存在する場合、相手のトゥーンを攻撃対象に選択しなければならない。
(;,(●)ゞ(●) 「トゥ、トゥーン系モンスターは効果が長いから困る…」
川 ゜⊆ Θ 川「私のプレイはまだ途絶えていまセ〜ン!手札からモンスターを裏守備でセットし…」
(;,(●)ゞ(●) 「ま、待て。今さっきデーモンをしょうか…ってあれは特殊召喚なのか…」
川 ゜⊆ Θ 川「デーモンを召喚したもう一つの理由を教えてあげまショ〜ウ!手札より魔法カード太陽の書を発動しマ〜ス!」
《太陽の書》 通常魔法
裏側表示でフィールド上に存在するモンスター1体を表側攻撃表示にする。
川 ゜⊆ Θ 川 「私は、今セットしたモンスターを反転しマ〜ス!メタモルポットのリバース効果発動!」
(;,(●)ゞ(●) 「し、しまった…私の手札は4、相手は0…大損だ…」
ペガソスはデッキから5枚ドローした。
ダディは、手札を全て捨て(混沌の黒魔術師、大嵐、はさみ撃ち、レインボー・フィッシュ)5枚ドローした。
つ ダンディライオン、クリボー、死者蘇生、王座の侵略者、バスター・ブレイダー
(;,(●)ゞ(●)(よし…次のターンで死者蘇生でばーちゃんの黒魔術師を呼び出し、大嵐を回収してトゥーンワールドを壊せば…)
川 ゜⊆ ★ 川「マインド・スキャン!!」
(;,(●)ゞ(●) 「うわっ!」
ダディはとっさに目をそらし、ちょうど目にとまった、母親と手をつないでいる幼女をじっと見つめた。
川 ̄_ゝ ̄)(幼女の母親)「こっち見んなwww」
川 ゜⊆ Θ 川「…死者蘇生で混沌ryを蘇生させるつもりデスね…そうはさせまセ〜ン。伏せカードオープン、」
(;,(●)ゞ(●) 「ばかな…伏せカードはさっき発動しt…そうか、砂塵で伏せておいたカード…!」
川 ゜⊆ Θ 川「そうデ〜ス。いちいち発言の邪魔をしないでほしいデ〜ス。マインドクラッシュ発動!」
《マインドクラッシュ》 通常罠
カード名を1つ宣言する。
相手は手札に宣言したカードを持っていた場合、そのカードを全て墓地へ捨てる。
持っていなかった場合、自分はランダムに手札を1枚捨てる。
観客「ざわ・・ざわ・・出たぞ、ペガソスの極悪カード・・ざわ・・」
(;,(●)ゞ(●) 「…本当に心が読まれているとしたら、恐ろしいカードだ…」
川 ゜⊆ Θ 川「私が宣言するカードは『死者蘇生』デース。さあ、ユーの手札を公開するのデ〜ス」
(;,(●)ゞ(●) 「…ダンディライオン、クリボー、死者蘇生、王座の侵略者、バスター・ブレイダー、だ…死者蘇生は存在する。」
観客「おお〜〜〜!!!!」
川 ゜⊆ Θ 川「ではそのカードを墓地に送ってくだサ〜イ!」
(;,(●)ゞ(●) 「うぬぅ…」
ダディは死者蘇生を捨てた。
川 ゜⊆ Θ 川「私のプレイングはまだ続きマース。手札よりトゥーンのもくじを発動しマ〜ス!」
《トゥーンのもくじ》 通常魔法
「トゥーン」という名のついたカードをデッキから1枚手札に加える。
(;,(●)ゞ(●) 「ほほう、それでそれで?もう通常召喚はできないぞ、青年よ」
川 ゜⊆ Θ 川「私がサーチするのは…マイフェイバリットカード、ブルーアイズ・トゥーン・ドラゴン!」
そして場のメタモルポットとトゥーン・デーモンを生贄に…
その姿を現しなサ〜イ!ブルーアイズ・トゥーン・ドラゴン!!」
《ブルーアイズ・トゥーン・ドラゴン》 トゥーンモンスター 星8/光属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
このカードは通常召喚できない。
フィールドに自分の「トゥーン・ワールド」が存在する場合のみ特殊召喚できる(レベル5以上は生け贄が必要)。
特殊召喚ターンには攻撃できない。500ライフポイント払わなければ攻撃できない。
「トゥーン・ワールド」が破壊された時このカードも破壊する。
相手がトゥーンをコントロールしていない場合このカードは相手を直接攻撃できる。
トゥーンが存在する場合、相手のトゥーンを攻撃対象に選択しなければならない。
(;,(●)ゞ(●) 「し、しまった…また特殊召喚か…」
川 ゜⊆ Θ 川「これがトゥーンの強みなのデ〜ス。しかし彼らは、召喚ターンには攻撃できないのデ〜ス。
私はカードを1枚伏せ、ターンエンドデ〜ス」
続く
ここはとあるカードショップ。バトルシティ開催中だけあってかなりの込み合い具合である。
とそこへ、スーツをきっちりと着こなした紳士が入店してきた。その顔を見るや、なぜか誰もが一歩引いて彼に道を譲る。
彼はまっすぐカウンターに向かい、パックを二つ、適当に選んで購入した。
そしてそのままトイレへと向かうと、個室に入り、鍵をかけ、デュエルディスクからデッキを取り出した。
(さっきの喫茶店の辺りは町外れだったとはいえ、誰かにデュエルを見られていたかもしれない…
やはり、ある程度はカードを交換しておいたほうがいいだろう。デッキを把握されて対策を立てられては大変だ…}
彼はデッキをシャッフルし、上から10枚ドローしてそれらを1枚1枚確認した。
(これは抜き、これも抜き、これも…(中略)…これで9枚抜いた。これが最後の一枚か)
『火の粉』
彼の脳裏に、先ほどのデュエルがよみがえる。
(ばーちゃんの為にも、あの少年の為にも、必ず優勝せねば…)
彼は火の粉をデッキに戻し、別のカードを1枚抜いた。
そして、先ほど買った2パックを開けて10枚をそのままデッキに混ぜ、シャッフルすると、
《車椅子の方専用》と書かれた個室を出て、次の相手を探して町へとくりだした…
<<バトルシティ ダディ編 〜EPISODE 02〜>>
バトルシティも中盤となると、ほとんどのデュエリストは少なくとも一回は対戦をしている。
逆に言えば、残っている人間は最初の半分以下ということである。
ダディはなかなか相手を見つけられないまま、いつの間にか中央広場へとやって来ていた。
ここは町の中心にある広場兼公園のような場所で、町内随一の広さを誇っている。
当然、普通のデュエリストたちはここで相手を探す事が多い。
と、広場の一角に人だかりができている。どうやらデュエルの最中のようだ。ダディはそちらの方へ向かっていった。
???? 「・・・ド・スキャン!ユーの伏せカードは・・・」
やじ馬が騒いでいるのでよく聞こえないが、どうやら白髪…いやむしろ銀髪の外国人風の青年と、
小学校高学年くらいの少年がデュエルをしているようだ。
???? 「これで終わりデ〜ス!ブルーアイズ・トゥーン・ドラゴンでユーにダイレクトアタック!
トゥーンバーストストリーム!」
( ´・ω・)「うわぁぁぁぁ!」
少年が膝をつき、銀髪の青年が彼の肩を叩いて慰めている。
(;,(●)ゞ(●)(どうやら決着がついたようだな…デュエルはどちらかが勝ち、どちらかが負ける…厳しい世界だ…)
???? 「私の勝ちデ〜ス。ユーもなかなかグッドなデュエリストでしたが、相手が悪かったデ〜ス」
( ´・ω・)「う、うぐ…ゲ、ゲホッ…」
???? 「約束どおり、パズルカードとユーの賭けカード、サウザンド・アイズ・サクリファイスはいただきマ〜ス」
( ´・ω・)「う、うぅっ…ゲホッゲホッ」
そこまで言うと、少年はその場に倒れた。
ダディはつかつかと群集から抜け出すと、スーツを脱いでその上に彼を寝かせた。
(;,(●)ゞ(●)「…ダディクール!」
(;,(●)ゞ(●)「君、顔色が悪いけど大丈夫かね?」
( ´・ω・) 「う、うぅっ…吐き気と頭痛が…」
(;,(●)ゞ(●)「名前と家の電話番号は?」
( ´・ω・) 「僕の…名前は…川井…楚須…でs」
そこまで話すと彼は気を失ってしまった。
川 ゜⊆ Θ 川 「ユーはこの子の保護者デスか?疲れているようなので家で休ませてあげてくだサ〜イ」
(;,(●)ゞ(●)「いや、私はただの通りがかりのデュエリスト、ダディ=クールだ。君にデュエルを挑みたい」
その瞬間、周りの人々がどよめいた
観客A「ま、マジでやるのか…勇気あるな」
観客B「や、やめとけって…勝ち目はねーぞ…」
観客C「ってかなんだあのおっさん…キモイ…」
川 ゜⊆ Θ 川 「オーケーオーケー、売られたデュエルは買いマ〜ス。私の名前はペガソス・J・黒歩道デ〜ス。
ただ、今手に入れたカードで少しデッキを組み替えるので待ってほしいのデ〜ス」
(;,(●)ゞ(●)「了承した」
相手が手に入れたカードをデッキに入れ、他にもカードを入れ替えている間に、ダディは少年を観察した。
(;,(●)ゞ(●)(かなり苦しそうだ…ただデュエルに負けたくらいで、こんなに体にダメージを受けるものだろうか…?」
数分後…
川 ゜⊆ Θ 川 「大変お待たせしマ〜シタ、準備はオーケーデ〜ス」
と言うと彼はダディに近づいた。ダディは初めて、彼の顔を間近で見た。
と、突然相手はダディの肩に手を回し、頬ずりをしてきた。
(;,(○)ゞ(○)「も、もしかしてそっち系の方…?」
川 ゜⊆ Θ 川 「Ohソーリー、これは私の国における握手のようなものデ〜ス。驚かせてすみまセ〜ン」
(;,(●)ゞ(●)「これは変な早とちりをしてしまい失敬。ところで君のその左目…」
川 ゜⊆ Θ 川 「イエス、これは義眼デ〜ス。生まれた時から私の左目の機能は働いていなかったのデ〜ス」
(;,(●)ゞ(●) 「これは失礼な事を尋ねてすまなかった。そろそろデュエルを始めようか、私の最高レアは混沌の黒魔術師だ」
川 ゜⊆ Θ 川「ノープロブレム、気にしてマセ〜ン。私はブルーアイズ・トゥーン・ドラゴンを賭けマ〜ス」
(;,(●)ゞ(●) 「おっと聞き忘れる所だった。私はとある事情から早急に決勝に進まねばならない。
そこでこのデュエル、パズルカード2枚賭けで行いたいのだがどうだろう」
観客「ざわ・・・ざわ・・・」
川 ゜⊆ Θ 川「了承デ〜ス(私が負ける可能性は0%、これはいいカモを拾ったのデ〜スwww)。
私もたった今パズルカードが2枚になったところデ〜ス。では…」
(;,(●)ゞ(●) ダディ=クール LP8000
[シールドデッキ] 賭け:混沌の黒魔術師
(;,(●)ゞ(●) VS 川 ゜⊆ Θ 川 「デュエル!!!!!!1」
川 ゜⊆ Θ 川 ペガソス・J・黒歩道 LP8000
[トゥーンデッキ]賭け:ブルーアイズ・トゥーン・ドラゴン
川 ゜⊆ Θ 川「先攻は譲るのデ〜ス」
(;,(●)ゞ(●) 「では私の先攻、ドローさせてもらおう」
つ レインボー・フィッシュ 手札:サイバーポッド、混沌の黒魔術師、翻弄するエルフの剣士、大嵐、はさみ撃ち
(;,(●)ゞ(●) (相手は初手から強力モンスターを出してくるかもしれない…ならば!)
(;,(●)ゞ(●) 「私はモンスターを一体(サイバーポッド)セットし、ターンエンドだ」
(;,(●)ゞ(●) LP:8000、手札5 場:裏守備(サイバーポッド) 伏せカード0
川 ゜⊆ Θ 川LP:8000、手札5 場:なし 伏せカード0
川 ゜⊆ Θ 川「私のターン、ドローデ〜ス」
川 ゜⊆ Θ 川「さて…説明し忘れていたのデスが、この義眼はただの義眼ではないのデ〜ス」
(;,(●)ゞ(●) 「というと?」
観客「ざわ・・・ざ・・ざわ・・ざわ・・」
( ^ω^)「いやーさっきのデュエルは危なかったお」
('A`) 「ああ…向こうは元々タッグ用のデッキ、こっちはバラバラだったからな。
しかもヒーローデッキの弱点である除外とくるとは…」
( ^ω^)「でも所詮僕とドクオの結束の力には勝てなかったおwww」
('A`) 「ああ、俺達昔から、互いの心の内は読め合える仲だしな」
( ^ω^)「おっおっおっ、いい事思いついたお。ドクオもいざと言う時のためにヒーローデッキを組んでおくんだお」
('A`) 「…それで?」
( ^ω^)「そうすれば、もしまたタッグになった時、二人で融合しまくりんぐだおwwwww
これは我ながらナイスアイデアだおwwさっそくツンのバイトしてる店d…ってアッーーーー!!!」
('A`) 「突然大声を出すなww」
( ^ω^)「ツンの事すっかり忘れてたお!!結局どこにいるんだお!!」
('A`) 「案外さらわれたっていう所から嘘で、今頃普通に家に帰ってるかもしれないな」
( ^ω^)「そ、そうかもしれないお!!さっそく確認してくるお!!」
('A`) 「ちょ、おま、待てって…」
⊂二二二二二( ^ω^)二二二二⊃ ブーン
('A`)(まったく、あいつはツンの事になると見境がつかなくなるから困る…さてどうするか…)
ふと見ると、広場の一角に人だかりができている。どうやらデュエルの見物のようだ。
('A`)(…人のデュエルを見て、デッキを把握するのは俺のポリシーに反するしな…そこらでヒーローデッキでも組むか…)
川 ゜⊆ Θ 川「これは千年アイテムの一つ、【Millennium Optical Eye】なのデ〜ス!!!」
('A`)「!!!!!!!」
(確かブーンがモララーとやらに乗っ取られた時…そいつが…
モララー『〜。ただ彼の神経の奥で眠っていた欲望を少しだけ刺激しただけだ。この【千年トンファー】でね』
千年トンファー…千年アイテム…考えすぎか?いや間違いない。あそこでデュエルしているのはモララーの手先!!!)
そこまで考えるやいなや、ドクオは群集の方向へと走り出した。
(;,(●)ゞ(●) 「千年アイテム…?」
川 ゜⊆ Θ 川「百聞は一見に如かずデ〜ス、ミレニアム・OP・アイの効果発動!!」
川 ゜⊆ ★ 川「マインド・スキャン!!!」
ペガソスの義眼が不思議な色合いを帯びて輝いた。
(;,(○)ゞ(○) 「くっ…な、なんだ…!?(この光、どこかで…)」
川 ゜⊆ Θ 川「ミレニアム・OP・アイは、相手の目を通してその心理を読む事ができるのデ〜ス」
(;,(●)ゞ(●) 「青年よ、アニメの見すぎではないかね?」
川 ゜⊆ Θ 川「フフ…ではユーのフィールドの裏守備モンスターを当ててみせマ〜ス」
(;,(●)ゞ(●) 「そんな事ができたらへそで茶を沸かしてやろうではないか」
川 ゜⊆ Θ 川「ユーのセットしたモンスターは…『サイバー・ポッド』!!』
(;,(○)ゞ(○) 「なっ・・・・!!」
ダディはすばやく左右前後上下を見渡した。観客は規定通り二人のデュエリストから10メートル離れているし、
開けた広場なので近くにビルなどもない。手札をどこかから観察する事は不可能な状況だ。
川 ゜⊆ Θ 川「別に私の仲間がユーの手札を覗いている、などという姑息な手段は用いておりまセ〜ン。
これが千年アイテムの力なのデ〜ス」
(;,(●)ゞ(●) 「だが残念だったな…ハズレだ。(私は履歴書の特技の欄に『ポーカーフェイス』と書くほどの
ポーカーフェイサー…顔色には出ていないはずだ)」
川 ゜⊆ Θ 川「まあすぐにわかる事デ〜ス。私は手札よりデビルズ・サンクチュアリを発動しマ〜ス!」
《デビルズ・サンクチュアリ》 通常魔法
「メタルデビル・トークン」(悪魔族・闇・星1・攻/守0)を自分のフィールド上に1体特殊召喚する。
このトークンは攻撃する事ができない。
「メタルデビル・トークン」の戦闘によるコントローラーへの超過ダメージは、かわりに相手プレイヤーが受ける。
自分のスタンバイフェイズ毎に1000ライフポイントを払う。払わなければ、「メタルデビル・トークン」を破壊する。
(;,(●)ゞ(●) 「…攻守0/0を雑魚と呼ぶ気はないが、それでどうしようというのだね?」
川 ゜⊆ Θ 川「まだこれは下準備デ〜ス。私はこのトークンを生贄に捧げ…突然変異を発動しマ〜ス!」
《突然変異(メタモルフォーゼ)》 通常魔法
自分のフィールド上のモンスター1体を生け贄に捧げる。
生け贄に捧げたモンスターのレベルと同じレベルの融合モンスターを融合デッキから特殊召喚する。
(;,(●)ゞ(●) 「つまりレベル1の融合モンスターを召喚できるというわけだね?所詮レベル1などおそるるに足らず」
川 ゜⊆ Θ 川「甘いデ〜ス。私が融合デッキから召喚するのは…サウザンド・アイズ・サクリファイス!」
《サウザンド・アイズ・サクリファイス》 融合・効果モンスター
星1/闇属性/魔法使い族/攻 0/守 0 「サクリファイス」+「千眼の邪教神」
このカードがフィールド上に存在する限り、他のモンスターは表示形式を変更できず、攻撃もできない。
相手モンスター1体を指定してこのカードに装備する。
(この効果は1ターンに1度しか使用できず、同時に装備できるモンスターは1体のみ)
このカードの攻撃力・守備力は装備したモンスターの数値になる。
戦闘によってこのカードが破壊される場合、かわりに装備したモンスターが破壊される。
川 ゜⊆ Θ 川「このカードを守備表示で特殊召喚しマ〜ス」
(;,(●)ゞ(●) 「なんだ、やはり攻守0/0ではないか。手札を2枚損したわりにそれでは少々悲しいのではないか?ダディクール!」
川 ゜⊆ Θ 川「…ここからがこのモンスターの真価発揮デ〜ス。サウザンドryの効果発動!ダークホール!
ユーの裏守備カードをいただき、このカードに装備しマ〜ス」
(;,(●)ゞ(●) 「ナヌッ」
裏守備(サイバーポッド)がサウザンドryの装備カードとなった。
川 ゜⊆ Θ 川「さて、これで先ほどの私の予想が本当に外れていたのかわかりマ〜ス。
しかし、私だけがわかっても観客の皆さんが楽しめないので、公開しマ〜ス」
そういうとペガソスは吸収したカードを掲げた。
観客 「おおおお〜〜!!また当たった!!本物だ!!」
観客A「もしもし?太郎?中央広場来いよ、すごいことになってるぜ!?」
観客B「な、なんて力だ…」
観客C「ヤ、ヤバス…」
川 ゜⊆ Θ 川「これで私のミレニアムOPアイが本物だとわかっていただけましたか?」
(;,(●)ゞ(●) 「くっ…一度くらい、まぐれで当たる事だってある…」
川 ゜⊆ Θ 川「まあいいでショウ。私はカードを1枚伏せてターンエンドデ〜ス」
(;,(●)ゞ(●) LP:8000、手札5 場:なし 伏せカード0
川 ゜⊆ Θ 川 LP:8000、手札3 場:サウザンドry(守)←裏サイバーポッド装備 伏せカード*1
(;,(●)ゞ(●) 「私のターン、ドロー。」
つ 破壊輪 手札:混沌の黒魔術師、翻弄するエルフの剣士、大嵐、はさみ撃ち、レインボー・フィッシュ
(;,(●)ゞ(●)(なんだかやっかいなカードだが所詮0/0…攻撃あるのみ!)
私は手札から翻弄するエルフの剣士を召喚!
《翻弄するエルフの剣士》 効果モンスター 星4/地属性/戦士族/攻1400/守1200
このカードは攻撃力1900以上のモンスターとの戦闘では破壊されない。(ダメージ計算は適用する)
(;,(●)ゞ(●) 「そしてサウザンドryに攻g」
川 ゜⊆ Θ 川「サウザンドryの効果をよく見てほしいのデ〜ス」
《サウザンド・アイズ・サクリファイス》 融合・効果モンスター
このカードがフィールド上に存在する限り、他のモンスターは表示形式を変更できず、攻撃もできない。
(;,(○)ゞ(○) 「・・・」
川 ゜⊆ Θ 川「攻守0/0が裸で置かれてるなんて事、普通はありえないデ〜ス」
観客A「何?聞こえない?とにかく中央広場来いって。超能力者がいるんだよ!」
(;,(●)ゞ(●) (…こうなったら勿体無いが破壊輪で倒すしかないか…)
(;,(●)ゞ(●) 「わ、私はまだ攻撃とは言っていない。つまりまだメインフェイズ1だ。
カードを1枚伏せ(破壊輪)ターンエンド…」
川 ゜⊆ ★ 川「マインド・スキャン!」
(;,(●)ゞ(●) 「くっ!」
ダディはとっさに目をそらし、ちょうど観客の中で目にとまった、ロングヘアーの女の子を見つめた。
(゜_゜儿「こっち見んなwww」
川 ゜⊆ Θ 川「ユーの伏せたカードは…破壊輪デスね。しかしサウザンドryは破壊させまセ〜ン!
川 ゜⊆ Θ 川「ユーのエンドフェイズに私は伏せカード発動、砂塵の大竜巻!」
《砂塵の大竜巻》 通常罠
相手フィールド上の魔法または罠カード1枚を破壊する。
破壊した後、自分の手札から魔法か罠カード1枚をセットする事ができる。
川 ゜⊆ Θ 川「ユーの伏せカードを破壊!さらに砂塵ryの効果によりカードを1枚セットしマ〜ス」
(;,(●)ゞ(●) 「な、何…!?また当たった…私はターンエンドだ」
川 ゜⊆ Θ 川「当たるとか当たらないの問題ではないのデ〜ス。私には全て見えているのデ〜ス」
(;,(●)ゞ(●) LP:8000、手札4 場:翻弄するエルフ(攻) 伏せカード0
川 ゜⊆ Θ 川 LP:8000、手札2 場:サウザンドry(守) 裏サイバーポッド装備 伏せカード*1
川 ゜⊆ Θ 川「私のターン、ドローデ〜ス」
川 ゜⊆ Θ 川「手札より強欲な壺を発動しマ〜ス。カードを2枚ドローしマ〜ス」
川 ゜⊆ Θ 川「ではそろそろ私のデッキの真価を見せてあげマ〜ス。ライフを1000払い、手札よりトゥーン・ワールドを発動!」
《トゥーン・ワールド》 永続魔法
このカードは1000ライフポイントを払う事で発動する。
川 ゜⊆ Θ 川 LP:8000→7000
(;,(●)ゞ(●) 「なんだねそのカードは。コストしか効果がないではないか」
川 ゜⊆ Θ 川 「焦りすぎデ〜ス。今からユーをトゥーンの世界にご案内いたしマ〜ス!
サウザンドryを生贄に…手札からトゥーン・デーモンを特殊召喚しマ〜ス!」
サウザンドryが破壊され、装備されていたサイバーポッドも、効果が発動しないまま墓地へと送られた。
《トゥーン・デーモン》 トゥーンモンスター 星6/闇属性/悪魔族/攻2500/守1200
このカードは通常召喚できない。
フィールドに自分の「トゥーン・ワールド」が存在する場合のみ特殊召喚できる(レベル5以上は生け贄が必要)。
特殊召喚ターンには攻撃できない。500ライフポイント払わなければ攻撃できない。
「トゥーン・ワールド」が破壊された時このカードも破壊する。
相手がトゥーンをコントロールしていない場合このカードは相手を直接攻撃できる。
トゥーンが存在する場合、相手のトゥーンを攻撃対象に選択しなければならない。
(;,(●)ゞ(●) 「トゥ、トゥーン系モンスターは効果が長いから困る…」
川 ゜⊆ Θ 川「私のプレイはまだ途絶えていまセ〜ン!手札からモンスターを裏守備でセットし…」
(;,(●)ゞ(●) 「ま、待て。今さっきデーモンをしょうか…ってあれは特殊召喚なのか…」
川 ゜⊆ Θ 川「デーモンを召喚したもう一つの理由を教えてあげまショ〜ウ!手札より魔法カード太陽の書を発動しマ〜ス!」
《太陽の書》 通常魔法
裏側表示でフィールド上に存在するモンスター1体を表側攻撃表示にする。
川 ゜⊆ Θ 川 「私は、今セットしたモンスターを反転しマ〜ス!メタモルポットのリバース効果発動!」
(;,(●)ゞ(●) 「し、しまった…私の手札は4、相手は0…大損だ…」
ペガソスはデッキから5枚ドローした。
ダディは、手札を全て捨て(混沌の黒魔術師、大嵐、はさみ撃ち、レインボー・フィッシュ)5枚ドローした。
つ ダンディライオン、クリボー、死者蘇生、王座の侵略者、バスター・ブレイダー
(;,(●)ゞ(●)(よし…次のターンで死者蘇生でばーちゃんの黒魔術師を呼び出し、大嵐を回収してトゥーンワールドを壊せば…)
川 ゜⊆ ★ 川「マインド・スキャン!!」
(;,(●)ゞ(●) 「うわっ!」
ダディはとっさに目をそらし、ちょうど目にとまった、母親と手をつないでいる幼女をじっと見つめた。
川 ̄_ゝ ̄)(幼女の母親)「こっち見んなwww」
川 ゜⊆ Θ 川「…死者蘇生で混沌ryを蘇生させるつもりデスね…そうはさせまセ〜ン。伏せカードオープン、」
(;,(●)ゞ(●) 「ばかな…伏せカードはさっき発動しt…そうか、砂塵で伏せておいたカード…!」
川 ゜⊆ Θ 川「そうデ〜ス。いちいち発言の邪魔をしないでほしいデ〜ス。マインドクラッシュ発動!」
《マインドクラッシュ》 通常罠
カード名を1つ宣言する。
相手は手札に宣言したカードを持っていた場合、そのカードを全て墓地へ捨てる。
持っていなかった場合、自分はランダムに手札を1枚捨てる。
観客「ざわ・・ざわ・・出たぞ、ペガソスの極悪カード・・ざわ・・」
(;,(●)ゞ(●) 「…本当に心が読まれているとしたら、恐ろしいカードだ…」
川 ゜⊆ Θ 川「私が宣言するカードは『死者蘇生』デース。さあ、ユーの手札を公開するのデ〜ス」
(;,(●)ゞ(●) 「…ダンディライオン、クリボー、死者蘇生、王座の侵略者、バスター・ブレイダー、だ…死者蘇生は存在する。」
観客「おお〜〜〜!!!!」
川 ゜⊆ Θ 川「ではそのカードを墓地に送ってくだサ〜イ!」
(;,(●)ゞ(●) 「うぬぅ…」
ダディは死者蘇生を捨てた。
川 ゜⊆ Θ 川「私のプレイングはまだ続きマース。手札よりトゥーンのもくじを発動しマ〜ス!」
《トゥーンのもくじ》 通常魔法
「トゥーン」という名のついたカードをデッキから1枚手札に加える。
(;,(●)ゞ(●) 「ほほう、それでそれで?もう通常召喚はできないぞ、青年よ」
川 ゜⊆ Θ 川「私がサーチするのは…マイフェイバリットカード、ブルーアイズ・トゥーン・ドラゴン!」
そして場のメタモルポットとトゥーン・デーモンを生贄に…
その姿を現しなサ〜イ!ブルーアイズ・トゥーン・ドラゴン!!」
《ブルーアイズ・トゥーン・ドラゴン》 トゥーンモンスター 星8/光属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
このカードは通常召喚できない。
フィールドに自分の「トゥーン・ワールド」が存在する場合のみ特殊召喚できる(レベル5以上は生け贄が必要)。
特殊召喚ターンには攻撃できない。500ライフポイント払わなければ攻撃できない。
「トゥーン・ワールド」が破壊された時このカードも破壊する。
相手がトゥーンをコントロールしていない場合このカードは相手を直接攻撃できる。
トゥーンが存在する場合、相手のトゥーンを攻撃対象に選択しなければならない。
(;,(●)ゞ(●) 「し、しまった…また特殊召喚か…」
川 ゜⊆ Θ 川「これがトゥーンの強みなのデ〜ス。しかし彼らは、召喚ターンには攻撃できないのデ〜ス。
私はカードを1枚伏せ、ターンエンドデ〜ス」
続く
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