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boonyugioh 2007年10月11日(木) 18:58:52履歴
(;,(●)ゞ(●) LP:3200、手札2 場:綿毛トークン*1(守) 悪夢の鉄檻(ラストターン) 伏せカード0
川 ゜⊆ Θ 川 LP:5500、手札2 場:ブルーアイズトゥーン(攻)、ブラマジガールトゥーン(攻) トゥーンワールド 伏せカード0
川 ゜⊆ Θ 川「私のターン、ドローデ〜ス」
(このターンで鉄檻は消えマ〜ス。あの手札からでは何もできないはずデ〜スが、保険はかけておきマ〜ス)
川 ゜⊆ Θ 川「私は手札から魔法カードタイムカプセルを発動しマ〜ス」
《タイムカプセル》 通常魔法
デッキからカードを1枚選択し、裏側表示でゲームから除外する。
発動後2回目の自分スタンバイフェイズにこのカードを破壊し、除外されたカードを手札に加える。
(;,(★)ゞ(★) 「ほほう」
川 ゜⊆ Θ 川「私はデッキから1枚選び…一時的に除外しマ〜ス。さらにカードを1枚伏せてターンエンドデ〜ス。
この瞬間、鉄檻は消えマ〜ス」
(;,(★)ゞ(★) 「もはや私に盾は必要ない…」
(;,(●)ゞ(●) LP:3200、手札2 場:綿毛トークン*1(守) 伏せカード0
川 ゜⊆ Θ 川 LP:5500、手札1 場:ブルーアイズトゥーン(攻)、ブラマジガールトゥーン(攻) トゥーンワールド、タイムカプセル 伏せカード*1
(;,(★)ゞ(★) 「私のターン…の前に、予告しておいた奥義を披露しようではないか」
そういうと、ダディは手札を裏向きにしてシャッフルした。
川 ゜⊆ Θ 川「それで自分でも何を伏せたかわからなくするつもりデ〜スか?むちゃくちゃデ〜ス」
(;,(★)ゞ(★) 「まあそう焦るな、青年よ…これはただの下準備だ。ではゆくぞ!」
観客「( ゚д゚)シーン」
('A`)(一体何をやらかすつもりだ…?)
(;,(★)ゞ(★) 「では見せてご覧に入れよう、ここまでのデュエルから推測するに、最もミレニアムおっぱいに効く攻撃…
それは…!『ダンディ・タップダンス』!!」
そう言うやいなや、ダディは突然、プロもびっくりのタップダンスを踊り始めた。
観客は数秒間、呆然としていたが…
観客「なんだよそれwwwww」
観客A「期待してたらただのダンスかよwww」
観客B「酔っ払ってるんじゃないのか?www」
しかし爆笑の渦の中、その場で3人、笑っていない人物がいた。
一人は、ダディ。彼は大真面目な顔でステップを踏み続けている。
そして二人目は…ドクオである。
('A`)(・・・確かに狂ったようにしか見えない…だが、ペガソスの顔は引きつっている…効果があるのか!?」
そう、三人目はペガソス。彼は必死で笑おうとしていたが、明らかに顔が引きつっていた。
川 ゜⊆ Θ 川「そ、それがユーの奥義デ〜スか?まあ、観客のみなさんは楽しんでいるようなので結構デ〜スが…」
(;,(★)ゞ(★) 「タカタカタッタカ…何か問題でもあるかね?デュエルの最中踊ってはいけないという規則はないはずだ。
私のターン、ドロー!」
('A`)(…このターンで仕掛けなければ、まずいことになるぞ・・・)
ダディは裏向きにしていた手札を再び見て…
(;,(★)ゞ(★) 「タカタカタカ…私はカードを1枚伏せ、ターンエンドだ」
('A`)(…いいカードは引けず、シリンダーを伏せ、という所か…?)
川 ゜⊆ Θ 川「威勢がいいわりに、こちらにはちっとも被害が来まセ〜ン」
(;,(●)ゞ(●) LP:3200、手札2 場:綿毛トークン*1(守) 伏せカード*1
川 ゜⊆ Θ 川 LP:5500、手札1 場:ブルーアイズトゥーン(攻)、ブラマジガールトゥーン(攻) トゥーンワールド、タイムカプセル 伏せカード*1
川 ゜⊆ Θ 川「私のターン、ドローデ〜ス。そんなダンスはミレニアムOPアイには通じまセ〜ン!」
川 ゜⊆ ★ 川「マインド・スキャン!」
川 ゜⊆ Θ 川「ユーの伏せカードは…火の粉と見せかけて魔法の筒デ〜ス!」
観客「やっぱあんなダンスじゃ意味ねぇwww」
川 ゜⊆ Θ 川「そのカードはバトルフェイズにしか使えないという弱点がありマ〜ス。
手札より魔法カードおとり人形を発動しマ〜ス!」
《おとり人形》 通常魔法
裏側表示の罠カード1枚を強制発動させる。発動タイミングが正しくない罠カードだった場合
その効果を無効にしてそのカードを破壊する。発動後このカードは墓地へは行かず、デッキに入れシャッフルする。
川 ゜⊆ Θ 川「さあ、その伏せカードを発動するのデ〜ス」
(;,(★)ゞ(★) 「タカタカタカ…やはりダンディタップダンスの効果は抜群だったようだね。
強制発動されるカードは…サンダー・ブレイク!!」
《サンダー・ブレイク》 通常罠
手札からカードを1枚捨てる。フィールド上のカード1枚を破壊する。
観客「!!!!!!!!!!」
('A`)(外れた!!!)
(;,(★)ゞ(★) 「タッタカタ…私は手札より火の粉を捨て…ブルーアイズ・トゥーン・ドラゴンを破壊!!!ダディクール!!」
('A`)(これはいけるか・・・!?)
川 ゜⊆ Θ 川「カウンタートラップ発動、神の宣告!!」
《神の宣告》 カウンター罠
ライフポイントを半分払う。
魔法・罠の発動、モンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚のどれか1つを無効にし、それを破壊する。
川 ゜⊆ Θ 川 LP:5500→2750
(;,(○)ゞ(○)
('A`)(ダメだったか…)
川 ゜⊆ Θ 川「そ、それくらい予想してマ〜シタ。ユーの最後の作戦も微塵に散ったようデ〜スね。
私はおとり人形の効果により、おとりryをデッキに戻してシャッフルしマ〜ス。
そして、私は安全にバトルフェイズに移行させてもらいマ〜ス。
ブラマジガール・トゥーンで最後の綿毛トークンに攻撃!ぶらっく・ばーにんぐ!」
ブラマジガール・トゥーンATK:2000 VS 綿毛トークンDEF:0
川 ゜⊆ Θ 川「さらにライフを500払い…ブルーアイズトゥーンドラゴンでダイレクトアタックデ〜ス!
トゥーンバーストストリーム!!」
川 ゜⊆ Θ 川 LP:2750→2250
(;,(○)ゞ(○) LP:3200→200
川 ゜⊆ Θ 川「メインフェイズ2でカードを1枚伏せ、ターンエンドデ〜ス。ユーのライフは風前のともし火デ〜ス」
(;,(●)ゞ(●) LP:200、手札1 場:なし 伏せカード0
川 ゜⊆ Θ 川 LP:2250、手札0 場:ブルーアイズトゥーン(攻)、ブラマジガールトゥーン(攻) トゥーンワールド、タイムカプセル 伏せカード*1
(;,(★)ゞ(★) 「タカタカ…今のターンで確信した。私は今からミレニアムおっぱいを無力化させてもらう」
そういうと、ダディはダンスを止めた。
川 ゜⊆ Θ 川「Oh、もうダンスは終了デ〜スか?」
(;,(★)ゞ(★) 「うむ、もう必要なくなるからな」
(;,(★)ゞ(★) 「では少々長くなるが、観客の皆さんにもミレニアムおっぱいの全貌をお教えしよう」
観客「ざわ・・ざわ・・」
(;,(★)ゞ(★) 「まず、彼が私の心ではなく別の方法でカードを見ている、というのは前に語った通りだ。
しかし、ここはひらけた広場で周囲にビルもなく、どこかから誰かが私の手札を見ているとは思えない。
そこで思い返していただきたいのは、序盤で一度、ペガソスが裏守備を外した事だ」
川 ゜⊆ Θ 川「クリボー裏守備の事デ〜スか?あれはただのショウデ〜ス」
(;,(★)ゞ(★) 「あの時と他の時で何が違ったか…そう、あの時私は、携帯電話でドクターと電話をしていた。
しかし、電話がミレニアムおっぱいが外れた原因ではないと思っていた…
なぜなら、周りでも観客のみなさんが電話を使っているが、その影響がないからだ」
('A`)(・・・何が言いたいんだ・・・?)
(;,(★)ゞ(★) 「私は混乱し、千年アイテムは本当に不思議な力を持つ道具なのかと思いかけた。
しかし私が火の粉を引いた時、君はマインドスキャンをする前に思わず吹き出した。
これは紛れもなく、マインドryがただの演技であり、私の手札は常に見られていると言う事を意味する!!」
川 ゜⊆ Θ 川「・・・・・」
(;,(★)ゞ(★) 「そしてその時気づいた…私の電話では撹乱されるが、周りの電話では何も起こらない理由…
それは、私のカードを監視する小型カメラが、私のすぐ近くにあるからだ!!」
観客は静まっていた。一方のペガソスは、わずかではあるが震えていた。
(;,(★)ゞ(★) 「そこで私はここまでの予想が正しいか試してみた…それがダンディ・タップダンスだ。
思ったとおり、君は私の伏せカードを読みきれなかった…
ここまで来れば、後は君が私に近づいた事があったかどうか思い出せばいい…
そう、その機会は一度だけあった、君が挨拶と称し私の肩に手を回してきた時…
よって、ミレニアムおっぱいの本体はここにある!!」
そういうと、ダディは手刀で自分の肩を叩いた。かすかに、クシャっという音がした。
(;,(★)ゞ(★) 「ミレニアムおっぱい敗れたり、ダディクール!!!」
川 ゜⊆ Θ 川「オーマイガーーーーッ!」
観客「おお〜〜〜〜〜!!!!!」
('A`)(小型カメラを相手の肩にさりげなくセットし、そこから電波で情報を送り義眼で受信する…
本物の千年アイテムではなく、ただの偽物だったという事か…)
観客「ダディ!!ダディ!!ダディ!!」
誰からともなく、ダディコールがわきあがった。
(……わーわー!ダディ!ダディ!…)
僕はどこ…?ここは誰…?
(…ペガソスの卑怯もの!!…)
そうだ…僕はバトルシティで…アッーー!!
慌てて起き上がろうとしてふらついた彼を、誰かが受け止めた。
?????? 「急に動かないほうがいい。ゆっくり深呼吸をするんだ」
( ´・ω・)「すーはーすーはー…あなたは?」
('A`) 「俺の名前はドクオだ。君はペガソスに負けた河井 楚須君だね?
大体の話は観客の会話から把握した。起き上がれるか?」
( ´・ω・)「な、なんとか…アッ、あのペガソスとデュエルしてる人に教えなきゃ!あいつの目は…ゲホッ」
('A`) 「まあもちつけ。ミレニアムOPアイなら、たった今あのダディという男が無力化したところだ」
( ´・ω・)「えぇっ!!一体どうやって…」
('A`) 「かくかくしかじか、というわけだ。」
( ´・ω・)「そ、そんな…小型カメラなんて…」
('A`) 「ダディは最初から千年アイテムなど信じていなかったようだ…だからこそトリックに気づけたのだろう」
( ´・ω・)「じゃ、じゃあもうダディさんは勝ったも同然なんですね!?」
('A`) 「むしろ逆だ…フィールドを見てみるんだ…」
川 ゜⊆ Θ 川「なかなか見事な推理デ〜ス。まさかこのトリックがばれるとは思いまセ〜ンでした。
しかし、ユーがカメラを破壊したのは失敗デ〜シタね。通報しようにも証拠がありまセ〜ン」
( ´・ω・)「なんて卑怯な…僕はダディさんを応援します」
('A`) 「ああ、俺もだ。デュエルでイカサマをするやつは許せない」
(;,(★)ゞ(★) 「元より通報するつもりなどない。反則負けになっても君は反省せず、またどこかでこの汚い手を使うだろう。
デュエルの中で、君を倒す。ダディクール!!」
川 ゜⊆ Θ 川「威勢がいいのは結構デ〜スが、ユーの手札は1枚、しかも消去法によりシリンダーとばれていマ〜ス」
('A`) 「状況がわかったか…?手札は1枚、しかもばれている。ダディの場にカードは1枚もない。
一方ペガソスの場には強力モンスターが2体、伏せカードもあり次ターンにはタイムカプセルも開く」
( ´・ω・)「・・・・どうしようもないじゃないですか・・・」
(;,(★)ゞ(★) 「一枚のカードが戦況を変える事もある…私のターン、デ ス テ ィ ニ ー ド ロ ー !!」
( ´・ω・)「ここで早すぎた埋葬辺りを引ければ…」
('A`) 「いや、ライフ足りなくて自滅だから」
(;,(★)ゞ(★) 「ふふふ・・少し君のショウとやらを盛り上げてあげようではないか」
川 ゜⊆ Θ 川「?」
(;,(★)ゞ(★) 「君の技をアレンジさせてもらうよ…」
(;,(☆)ゞ(☆) 「フューチャー・マインド・スキャン!!ダディクール!!」
川 ゜⊆ Θ 川「・・・・」
(;,(★)ゞ(★) 「次のターンの君の心の中が手に取るようにわかる…私の勝利は確定した、青年よ。
デュエルという神聖な戦いにイカサマを持ち込んだ君にはそれなりの罰が下るだろう」
観客「ざわ・・・ざわ・・・」
(;,(★)ゞ(★) 「私はカードを一枚セットし、ターンエンドだ。」
川 ゜⊆ Θ 川「HAHAHA、良かったのは威勢だけだったようデ〜スね。
モンスなし、伏せカードたったの1枚で勝ったとはジョークもほどほどにしてほしいデ〜ス」
(;,(●)ゞ(●) LP:200、手札1 場:なし 伏せカード*1
川 ゜⊆ Θ 川 LP:2250、手札0 場:ブルーアイズトゥーン(攻)、ブラマジガールトゥーン(攻) トゥーンワールド、タイムカプセル 伏せカード*1
( ´・ω・)「あの伏せは間違いなくシリンダーですね」
('A`) 「…」
( ´・ω・)「下級モンスターを引いたならセットするはずですし、使える魔法・トラップを引いたなら使うか伏せるはずです。
最悪、状況に合わないカードだったとしてもブラフとして伏せるはずです。
つまり、ダディさんは不幸にも上級モンスターを引いてしまい、シリンダーに全ての望みを託したのでしょう。」
('A`) 「河井君、遊戯王歴はどれくらいだい?」
( ´・ω・)「まだ1ヶ月くらいですが…」
('A`) 「では仕方ないな。あの伏せカードには、他にも色々可能性がある。
わかりやすく例えれば、ドローカードが和睦の使者だったら2枚とも伏せるかね?」
( ´・ω・)「…?」
('A`) 「もし2枚とも伏せたら、相手がトゥーン破壊を覚悟で大嵐等を使用してきた場合、
和睦は発動できてもシリンダーが無駄になってしまう。
場合により、なんでもかんでも伏せればいいというものではないのだよ」
( ´・ω・)「な、なるほど…メモメモ」
('A`) (いや、メモするほどの事じゃ…しかしあの伏せ、一体なんだ…?シリンダーではない気がするが…)
('A`)「おっと言い忘れていた。真のデュエリストである君達には言うまでもないと思うが、
ダディの戦略がわかっても口には出さず、心の中だけに留めておいてくれ。ここが一応、最大の山場なんだ」
川 ゜⊆ Θ 川「さて、このターンで勝負が決まりそうデ〜ス、私のターン、ドロー!」
その瞬間、ペガソスの顔が狂喜にゆがんだ。
川 ゜⊆ Θ 川「HAHAHA、どうやらデュエルの神は私に味方しているようデ〜ス。
このカードで、ユーを完全に封じるコンボが完成しマ〜シタ」
川 ゜⊆ Θ 川「まずは私のドローフェイズ終了時、伏せていたトラップカード、刻の封印を発動しマ〜ス」
《刻の封印》 通常罠
次の相手のドローフェイズをスキップする。
観客「ざわ・・卑怯すぎる・・・ざわ・・」
('A`) 「…このバトルシティでは制限されていないものの、大抵の大会では禁止級のカード…」
( ´・ω・)「ダディさんは、あの1枚の手札と伏せカード1枚で2ターンも耐えなきゃいけないって事ですね!?」
川 ゜⊆ Θ 川「これでユーが和睦の死者を伏せていようと、ホーリーライフバリアーを伏せていようと、
1ターン命が延びるだけデ〜ス」
(;,(★)ゞ(★) 「・・・・・」
川 ゜⊆ Θ 川「さらに私はスタンバイフェイズに移行、この瞬間2ターンが経過した事によりタイムカプセルを破壊し、
中に保存されていたカードを手札に加えマ〜ス」
ペガソスはタイムカプセルを墓地に送り、除外されていたカードを手札に加えようとして…
川 ゜⊆ Θ 川「どうせこのターンで勝負はついてしまうので、このカードが何なのか教えてあげまショ〜ウ。
私がタイムカプセルに入れておいたのは…速攻魔法、防御輪デ〜ス」
('A`) 「何っ!」
( ´・ω・)「あれは確か、トラップによるダメージを0にするカード…」
('A`) 「ああ・・・これでシリンダーはおろか、相打ち狙いの破壊輪でもペガソスは倒せなくなってしまった…
炸裂装甲でもトゥーンのどちらか一方残ってしまうし、つり天井は条件を満たしていない…」
( ´・ω・)「スケープゴートなんて可能性は?」
('A`) 「ウボァ…トゥーンには直接攻撃能力がある…全く無駄だ…」
( ´・ω・)「そ、そんなぁ…もうダディさんの負けは決定と言う事ですか!?」
('A`) 「いやそんな事はない、可能性はまだあるはずだ…とりあえず、ミラーフォースという手はある」
( ´・ω・)「なるほど!いやむしろそれに違いありませんって!!」
('A`) 「気になるのは、ペガソスがこのデュエルで除去魔法をまだ一度も使用していないと言う事だ…まさかとは思うが…」
川 ゜⊆ Θ 川「2ターン前、ユーは私のトリックを全て見破ったと言いマ〜シタ。
私はミレニアムOPアイに絶対の自信がありマ〜シタ・・
しかし、優秀なデュエリストは常に非常事態に備えておくものデ〜ス。
あの時、私は2ターン後を考え、シリンダー対策に、このカードをタイムカプセルに入れておいたのデ〜ス」
( ´・ω・)「なかなかやりますね…」
('A`) 「敵に感心してどうする。トゥーンデッキは性質上、自分のライフが減りやすい。
これくらいの対策はあってもそれほどおかしくはない」
川 ゜⊆ Θ 川「これでユーの勝つ可能性はほぼ0になりマ〜シタ。
しか〜し、優秀なデュエリストはどんな小さな可能性も見逃しまセ〜ン。
ユーのようなヘボデッキにミラーフォースが入っているとは思えまセ〜ンが、0とは言い切れまセ〜ン。
さらに、ほかにもこの状況を切り抜けるカードが伏せてある可能性もありマ〜ス。そこで…」
('A`) 「まさか・・まさかな・・・」
川 ゜⊆ Θ 川「私はメインフェイズに移行、そして手札から、たった今ドローしたサイクロンを発動しマ〜ス!!!」
観客('A`)( ´・ω・)「!!!!!!!!!!!!!!!」
(;,(★)ゞ(★) 「ふふふ…やはり先ほど私が読んだ、『未来の君の心』は予想通りだったよ。
ミレニアムOPアイやら超能力やら小型カメラやら、そんな物に頼らなくても君程度のデュエリストの心は読める・・
今まで相手の手札を見ながら、伏せカードも全て把握しながらデュエルをしてきた人間が、
謎の伏せカードに行き当たった時取る行動…それは、自分が負ける可能性を0にする事…
君がなんらかの手段で私の伏せカードを破壊してくる事は予想していた…」
('A`)(サイクロンをトリガーに発動するカード…?ま、まさかアレか…?しかし普通あんなカードをデッキには…)
(;,(★)ゞ(★) 「終わりだ!私は君のサイクロンにチェーンし、手札より魔法の筒を捨て・・・・
カウンタートラップ発動、アヌビスの裁き!!ダディクール!!」
《アヌビスの裁き》 カウンター罠
手札を1枚捨てる。相手がコントロールする「フィールド上の魔法・罠カードを破壊する」効果をもつ
魔法カードの発動と効果を無効にし破壊する。その後、相手フィールド上の表側表示のモンスター1体を破壊し、
そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手プレイヤーに与える事ができる。
('A`)(やっぱり!!!!!111)
(;,(★)ゞ(★) 「サイクロンを無効化し、さらに君のブルーアイズ・トゥーン・ドラゴンを破壊する!!
デュエルの神の裁きを受けるのだ、ダディクール!!」
フィールド上に巨大なアヌビス像が現れ、ブルーアイズryを飲み込んだ。そして像の目がかっと見開き…
川 ゜⊆ Θ 川「ちょ、ちょっとタンマデ〜ス!!手札より速攻魔法、防御輪をはつd」
(;,(★)ゞ(★)('A`)「カウンタートラップに速攻魔法はチェーンできないぜ!!!(ダディクール!!)」
アヌビス像の目から一筋の光線が放たれ、ペガソスに命中した。
川 ゜⊆ Θ 川 LP:2250→0
川 ゜⊆ Θ 川「そ、そんな…アンビリーバブル・・・」
ダディはペガソスの方へ向かい…
(;,(●)ゞ(●) 「さあ、約束どおりパズルカード2枚をいただこう」
川 ゜⊆ Θ 川「きっとこれは夢デ〜ス…」
(;,(●)ゞ(●) 「…聞こえていないようだな。それから賭けカードだが…ブルーアイズトゥーンなど必要ない」
そういうとダディはペガソスの墓地を確認し…
(;,(●)ゞ(●) 「代わりにこのカードをいただこう。
そうそう、もし君がまだデュエリストを続けるならば、自分を完全な初心者だと思うことだな。
今まで君が行ってきたのはデュエルではなかったのだ。ダディクール!!」
そこまで語ると、ダディは手に入れた2枚のパズルカードと1枚の賭けカードを手に持ち、河井君の方へと向かった。
('A`)(…なぜだろう…今は、あの男と顔をあわせるべきではない気がする…)
ドクオはそっとその場を離れた。
('A`)(いつか、あの男ともデュエルをする日が来るのだろうか…)
( ´・ω・) 「おめでとうございます!!」
(;,(●)ゞ(●)「うむ、ありがとう。そうそう、君が負けてしまった時、ペガソスが君の肩を叩いて慰めていたのも、
トリックに気づく一つのきっかけだったんだ」
( ´・ω・) 「あ、あの時カメラを回収してたんですね…ところでその手に持ってるサウザンドアイズサクリファイス…
僕に返すとか言うつもりですね?
やめてください、ペガソスのトリックに気づけなかった僕が馬鹿だったんです…それはあなたの物です…」
(;,(●)ゞ(●)「何か勘違いをしているようだね」
( ´・ω・) 「えっ?」
(;,(●)ゞ(●)「私は先ほどのダンディ・タップダンスで少々のどがかわいたので、缶コーヒーでも買おうと思ったのだ」
( ´・ω・) 「・・・?」
(;,(●)ゞ(●)「しかしあいにくと手持ちのキャッシュがない。
そこで、このサウザンドryを100円でぜひ買い取ってもらえないだろうか?」
( ´・ω・) 「だ、ダディさん・・・う、うぅ・・・」
観客の間から静かな拍手が巻き起こった。
ダディはサウザンドryを河井君に渡すと、計4枚のパズルカードを持ち、その場を去りかけた。
( ´・ω・) 「・・・で、でも100円じゃ缶コーヒー買えませんよ・・・」
(;,(○)ゞ(○)「な、何…!?私の在籍していた大学では、90円で買えたというのに…」
そしてダディは再び、町の雑踏の中へと消えていった…
<バトルシティ ダディ編 〜EPISODE 02〜、完>
⇒「バトルシティ ダディ編 〜EPISODE 03〜」へと続く
川 ゜⊆ Θ 川 LP:5500、手札2 場:ブルーアイズトゥーン(攻)、ブラマジガールトゥーン(攻) トゥーンワールド 伏せカード0
川 ゜⊆ Θ 川「私のターン、ドローデ〜ス」
(このターンで鉄檻は消えマ〜ス。あの手札からでは何もできないはずデ〜スが、保険はかけておきマ〜ス)
川 ゜⊆ Θ 川「私は手札から魔法カードタイムカプセルを発動しマ〜ス」
《タイムカプセル》 通常魔法
デッキからカードを1枚選択し、裏側表示でゲームから除外する。
発動後2回目の自分スタンバイフェイズにこのカードを破壊し、除外されたカードを手札に加える。
(;,(★)ゞ(★) 「ほほう」
川 ゜⊆ Θ 川「私はデッキから1枚選び…一時的に除外しマ〜ス。さらにカードを1枚伏せてターンエンドデ〜ス。
この瞬間、鉄檻は消えマ〜ス」
(;,(★)ゞ(★) 「もはや私に盾は必要ない…」
(;,(●)ゞ(●) LP:3200、手札2 場:綿毛トークン*1(守) 伏せカード0
川 ゜⊆ Θ 川 LP:5500、手札1 場:ブルーアイズトゥーン(攻)、ブラマジガールトゥーン(攻) トゥーンワールド、タイムカプセル 伏せカード*1
(;,(★)ゞ(★) 「私のターン…の前に、予告しておいた奥義を披露しようではないか」
そういうと、ダディは手札を裏向きにしてシャッフルした。
川 ゜⊆ Θ 川「それで自分でも何を伏せたかわからなくするつもりデ〜スか?むちゃくちゃデ〜ス」
(;,(★)ゞ(★) 「まあそう焦るな、青年よ…これはただの下準備だ。ではゆくぞ!」
観客「( ゚д゚)シーン」
('A`)(一体何をやらかすつもりだ…?)
(;,(★)ゞ(★) 「では見せてご覧に入れよう、ここまでのデュエルから推測するに、最もミレニアムおっぱいに効く攻撃…
それは…!『ダンディ・タップダンス』!!」
そう言うやいなや、ダディは突然、プロもびっくりのタップダンスを踊り始めた。
観客は数秒間、呆然としていたが…
観客「なんだよそれwwwww」
観客A「期待してたらただのダンスかよwww」
観客B「酔っ払ってるんじゃないのか?www」
しかし爆笑の渦の中、その場で3人、笑っていない人物がいた。
一人は、ダディ。彼は大真面目な顔でステップを踏み続けている。
そして二人目は…ドクオである。
('A`)(・・・確かに狂ったようにしか見えない…だが、ペガソスの顔は引きつっている…効果があるのか!?」
そう、三人目はペガソス。彼は必死で笑おうとしていたが、明らかに顔が引きつっていた。
川 ゜⊆ Θ 川「そ、それがユーの奥義デ〜スか?まあ、観客のみなさんは楽しんでいるようなので結構デ〜スが…」
(;,(★)ゞ(★) 「タカタカタッタカ…何か問題でもあるかね?デュエルの最中踊ってはいけないという規則はないはずだ。
私のターン、ドロー!」
('A`)(…このターンで仕掛けなければ、まずいことになるぞ・・・)
ダディは裏向きにしていた手札を再び見て…
(;,(★)ゞ(★) 「タカタカタカ…私はカードを1枚伏せ、ターンエンドだ」
('A`)(…いいカードは引けず、シリンダーを伏せ、という所か…?)
川 ゜⊆ Θ 川「威勢がいいわりに、こちらにはちっとも被害が来まセ〜ン」
(;,(●)ゞ(●) LP:3200、手札2 場:綿毛トークン*1(守) 伏せカード*1
川 ゜⊆ Θ 川 LP:5500、手札1 場:ブルーアイズトゥーン(攻)、ブラマジガールトゥーン(攻) トゥーンワールド、タイムカプセル 伏せカード*1
川 ゜⊆ Θ 川「私のターン、ドローデ〜ス。そんなダンスはミレニアムOPアイには通じまセ〜ン!」
川 ゜⊆ ★ 川「マインド・スキャン!」
川 ゜⊆ Θ 川「ユーの伏せカードは…火の粉と見せかけて魔法の筒デ〜ス!」
観客「やっぱあんなダンスじゃ意味ねぇwww」
川 ゜⊆ Θ 川「そのカードはバトルフェイズにしか使えないという弱点がありマ〜ス。
手札より魔法カードおとり人形を発動しマ〜ス!」
《おとり人形》 通常魔法
裏側表示の罠カード1枚を強制発動させる。発動タイミングが正しくない罠カードだった場合
その効果を無効にしてそのカードを破壊する。発動後このカードは墓地へは行かず、デッキに入れシャッフルする。
川 ゜⊆ Θ 川「さあ、その伏せカードを発動するのデ〜ス」
(;,(★)ゞ(★) 「タカタカタカ…やはりダンディタップダンスの効果は抜群だったようだね。
強制発動されるカードは…サンダー・ブレイク!!」
《サンダー・ブレイク》 通常罠
手札からカードを1枚捨てる。フィールド上のカード1枚を破壊する。
観客「!!!!!!!!!!」
('A`)(外れた!!!)
(;,(★)ゞ(★) 「タッタカタ…私は手札より火の粉を捨て…ブルーアイズ・トゥーン・ドラゴンを破壊!!!ダディクール!!」
('A`)(これはいけるか・・・!?)
川 ゜⊆ Θ 川「カウンタートラップ発動、神の宣告!!」
《神の宣告》 カウンター罠
ライフポイントを半分払う。
魔法・罠の発動、モンスターの召喚・反転召喚・特殊召喚のどれか1つを無効にし、それを破壊する。
川 ゜⊆ Θ 川 LP:5500→2750
(;,(○)ゞ(○)
('A`)(ダメだったか…)
川 ゜⊆ Θ 川「そ、それくらい予想してマ〜シタ。ユーの最後の作戦も微塵に散ったようデ〜スね。
私はおとり人形の効果により、おとりryをデッキに戻してシャッフルしマ〜ス。
そして、私は安全にバトルフェイズに移行させてもらいマ〜ス。
ブラマジガール・トゥーンで最後の綿毛トークンに攻撃!ぶらっく・ばーにんぐ!」
ブラマジガール・トゥーンATK:2000 VS 綿毛トークンDEF:0
川 ゜⊆ Θ 川「さらにライフを500払い…ブルーアイズトゥーンドラゴンでダイレクトアタックデ〜ス!
トゥーンバーストストリーム!!」
川 ゜⊆ Θ 川 LP:2750→2250
(;,(○)ゞ(○) LP:3200→200
川 ゜⊆ Θ 川「メインフェイズ2でカードを1枚伏せ、ターンエンドデ〜ス。ユーのライフは風前のともし火デ〜ス」
(;,(●)ゞ(●) LP:200、手札1 場:なし 伏せカード0
川 ゜⊆ Θ 川 LP:2250、手札0 場:ブルーアイズトゥーン(攻)、ブラマジガールトゥーン(攻) トゥーンワールド、タイムカプセル 伏せカード*1
(;,(★)ゞ(★) 「タカタカ…今のターンで確信した。私は今からミレニアムおっぱいを無力化させてもらう」
そういうと、ダディはダンスを止めた。
川 ゜⊆ Θ 川「Oh、もうダンスは終了デ〜スか?」
(;,(★)ゞ(★) 「うむ、もう必要なくなるからな」
(;,(★)ゞ(★) 「では少々長くなるが、観客の皆さんにもミレニアムおっぱいの全貌をお教えしよう」
観客「ざわ・・ざわ・・」
(;,(★)ゞ(★) 「まず、彼が私の心ではなく別の方法でカードを見ている、というのは前に語った通りだ。
しかし、ここはひらけた広場で周囲にビルもなく、どこかから誰かが私の手札を見ているとは思えない。
そこで思い返していただきたいのは、序盤で一度、ペガソスが裏守備を外した事だ」
川 ゜⊆ Θ 川「クリボー裏守備の事デ〜スか?あれはただのショウデ〜ス」
(;,(★)ゞ(★) 「あの時と他の時で何が違ったか…そう、あの時私は、携帯電話でドクターと電話をしていた。
しかし、電話がミレニアムおっぱいが外れた原因ではないと思っていた…
なぜなら、周りでも観客のみなさんが電話を使っているが、その影響がないからだ」
('A`)(・・・何が言いたいんだ・・・?)
(;,(★)ゞ(★) 「私は混乱し、千年アイテムは本当に不思議な力を持つ道具なのかと思いかけた。
しかし私が火の粉を引いた時、君はマインドスキャンをする前に思わず吹き出した。
これは紛れもなく、マインドryがただの演技であり、私の手札は常に見られていると言う事を意味する!!」
川 ゜⊆ Θ 川「・・・・・」
(;,(★)ゞ(★) 「そしてその時気づいた…私の電話では撹乱されるが、周りの電話では何も起こらない理由…
それは、私のカードを監視する小型カメラが、私のすぐ近くにあるからだ!!」
観客は静まっていた。一方のペガソスは、わずかではあるが震えていた。
(;,(★)ゞ(★) 「そこで私はここまでの予想が正しいか試してみた…それがダンディ・タップダンスだ。
思ったとおり、君は私の伏せカードを読みきれなかった…
ここまで来れば、後は君が私に近づいた事があったかどうか思い出せばいい…
そう、その機会は一度だけあった、君が挨拶と称し私の肩に手を回してきた時…
よって、ミレニアムおっぱいの本体はここにある!!」
そういうと、ダディは手刀で自分の肩を叩いた。かすかに、クシャっという音がした。
(;,(★)ゞ(★) 「ミレニアムおっぱい敗れたり、ダディクール!!!」
川 ゜⊆ Θ 川「オーマイガーーーーッ!」
観客「おお〜〜〜〜〜!!!!!」
('A`)(小型カメラを相手の肩にさりげなくセットし、そこから電波で情報を送り義眼で受信する…
本物の千年アイテムではなく、ただの偽物だったという事か…)
観客「ダディ!!ダディ!!ダディ!!」
誰からともなく、ダディコールがわきあがった。
(……わーわー!ダディ!ダディ!…)
僕はどこ…?ここは誰…?
(…ペガソスの卑怯もの!!…)
そうだ…僕はバトルシティで…アッーー!!
慌てて起き上がろうとしてふらついた彼を、誰かが受け止めた。
?????? 「急に動かないほうがいい。ゆっくり深呼吸をするんだ」
( ´・ω・)「すーはーすーはー…あなたは?」
('A`) 「俺の名前はドクオだ。君はペガソスに負けた河井 楚須君だね?
大体の話は観客の会話から把握した。起き上がれるか?」
( ´・ω・)「な、なんとか…アッ、あのペガソスとデュエルしてる人に教えなきゃ!あいつの目は…ゲホッ」
('A`) 「まあもちつけ。ミレニアムOPアイなら、たった今あのダディという男が無力化したところだ」
( ´・ω・)「えぇっ!!一体どうやって…」
('A`) 「かくかくしかじか、というわけだ。」
( ´・ω・)「そ、そんな…小型カメラなんて…」
('A`) 「ダディは最初から千年アイテムなど信じていなかったようだ…だからこそトリックに気づけたのだろう」
( ´・ω・)「じゃ、じゃあもうダディさんは勝ったも同然なんですね!?」
('A`) 「むしろ逆だ…フィールドを見てみるんだ…」
川 ゜⊆ Θ 川「なかなか見事な推理デ〜ス。まさかこのトリックがばれるとは思いまセ〜ンでした。
しかし、ユーがカメラを破壊したのは失敗デ〜シタね。通報しようにも証拠がありまセ〜ン」
( ´・ω・)「なんて卑怯な…僕はダディさんを応援します」
('A`) 「ああ、俺もだ。デュエルでイカサマをするやつは許せない」
(;,(★)ゞ(★) 「元より通報するつもりなどない。反則負けになっても君は反省せず、またどこかでこの汚い手を使うだろう。
デュエルの中で、君を倒す。ダディクール!!」
川 ゜⊆ Θ 川「威勢がいいのは結構デ〜スが、ユーの手札は1枚、しかも消去法によりシリンダーとばれていマ〜ス」
('A`) 「状況がわかったか…?手札は1枚、しかもばれている。ダディの場にカードは1枚もない。
一方ペガソスの場には強力モンスターが2体、伏せカードもあり次ターンにはタイムカプセルも開く」
( ´・ω・)「・・・・どうしようもないじゃないですか・・・」
(;,(★)ゞ(★) 「一枚のカードが戦況を変える事もある…私のターン、デ ス テ ィ ニ ー ド ロ ー !!」
( ´・ω・)「ここで早すぎた埋葬辺りを引ければ…」
('A`) 「いや、ライフ足りなくて自滅だから」
(;,(★)ゞ(★) 「ふふふ・・少し君のショウとやらを盛り上げてあげようではないか」
川 ゜⊆ Θ 川「?」
(;,(★)ゞ(★) 「君の技をアレンジさせてもらうよ…」
(;,(☆)ゞ(☆) 「フューチャー・マインド・スキャン!!ダディクール!!」
川 ゜⊆ Θ 川「・・・・」
(;,(★)ゞ(★) 「次のターンの君の心の中が手に取るようにわかる…私の勝利は確定した、青年よ。
デュエルという神聖な戦いにイカサマを持ち込んだ君にはそれなりの罰が下るだろう」
観客「ざわ・・・ざわ・・・」
(;,(★)ゞ(★) 「私はカードを一枚セットし、ターンエンドだ。」
川 ゜⊆ Θ 川「HAHAHA、良かったのは威勢だけだったようデ〜スね。
モンスなし、伏せカードたったの1枚で勝ったとはジョークもほどほどにしてほしいデ〜ス」
(;,(●)ゞ(●) LP:200、手札1 場:なし 伏せカード*1
川 ゜⊆ Θ 川 LP:2250、手札0 場:ブルーアイズトゥーン(攻)、ブラマジガールトゥーン(攻) トゥーンワールド、タイムカプセル 伏せカード*1
( ´・ω・)「あの伏せは間違いなくシリンダーですね」
('A`) 「…」
( ´・ω・)「下級モンスターを引いたならセットするはずですし、使える魔法・トラップを引いたなら使うか伏せるはずです。
最悪、状況に合わないカードだったとしてもブラフとして伏せるはずです。
つまり、ダディさんは不幸にも上級モンスターを引いてしまい、シリンダーに全ての望みを託したのでしょう。」
('A`) 「河井君、遊戯王歴はどれくらいだい?」
( ´・ω・)「まだ1ヶ月くらいですが…」
('A`) 「では仕方ないな。あの伏せカードには、他にも色々可能性がある。
わかりやすく例えれば、ドローカードが和睦の使者だったら2枚とも伏せるかね?」
( ´・ω・)「…?」
('A`) 「もし2枚とも伏せたら、相手がトゥーン破壊を覚悟で大嵐等を使用してきた場合、
和睦は発動できてもシリンダーが無駄になってしまう。
場合により、なんでもかんでも伏せればいいというものではないのだよ」
( ´・ω・)「な、なるほど…メモメモ」
('A`) (いや、メモするほどの事じゃ…しかしあの伏せ、一体なんだ…?シリンダーではない気がするが…)
('A`)「おっと言い忘れていた。真のデュエリストである君達には言うまでもないと思うが、
ダディの戦略がわかっても口には出さず、心の中だけに留めておいてくれ。ここが一応、最大の山場なんだ」
川 ゜⊆ Θ 川「さて、このターンで勝負が決まりそうデ〜ス、私のターン、ドロー!」
その瞬間、ペガソスの顔が狂喜にゆがんだ。
川 ゜⊆ Θ 川「HAHAHA、どうやらデュエルの神は私に味方しているようデ〜ス。
このカードで、ユーを完全に封じるコンボが完成しマ〜シタ」
川 ゜⊆ Θ 川「まずは私のドローフェイズ終了時、伏せていたトラップカード、刻の封印を発動しマ〜ス」
《刻の封印》 通常罠
次の相手のドローフェイズをスキップする。
観客「ざわ・・卑怯すぎる・・・ざわ・・」
('A`) 「…このバトルシティでは制限されていないものの、大抵の大会では禁止級のカード…」
( ´・ω・)「ダディさんは、あの1枚の手札と伏せカード1枚で2ターンも耐えなきゃいけないって事ですね!?」
川 ゜⊆ Θ 川「これでユーが和睦の死者を伏せていようと、ホーリーライフバリアーを伏せていようと、
1ターン命が延びるだけデ〜ス」
(;,(★)ゞ(★) 「・・・・・」
川 ゜⊆ Θ 川「さらに私はスタンバイフェイズに移行、この瞬間2ターンが経過した事によりタイムカプセルを破壊し、
中に保存されていたカードを手札に加えマ〜ス」
ペガソスはタイムカプセルを墓地に送り、除外されていたカードを手札に加えようとして…
川 ゜⊆ Θ 川「どうせこのターンで勝負はついてしまうので、このカードが何なのか教えてあげまショ〜ウ。
私がタイムカプセルに入れておいたのは…速攻魔法、防御輪デ〜ス」
('A`) 「何っ!」
( ´・ω・)「あれは確か、トラップによるダメージを0にするカード…」
('A`) 「ああ・・・これでシリンダーはおろか、相打ち狙いの破壊輪でもペガソスは倒せなくなってしまった…
炸裂装甲でもトゥーンのどちらか一方残ってしまうし、つり天井は条件を満たしていない…」
( ´・ω・)「スケープゴートなんて可能性は?」
('A`) 「ウボァ…トゥーンには直接攻撃能力がある…全く無駄だ…」
( ´・ω・)「そ、そんなぁ…もうダディさんの負けは決定と言う事ですか!?」
('A`) 「いやそんな事はない、可能性はまだあるはずだ…とりあえず、ミラーフォースという手はある」
( ´・ω・)「なるほど!いやむしろそれに違いありませんって!!」
('A`) 「気になるのは、ペガソスがこのデュエルで除去魔法をまだ一度も使用していないと言う事だ…まさかとは思うが…」
川 ゜⊆ Θ 川「2ターン前、ユーは私のトリックを全て見破ったと言いマ〜シタ。
私はミレニアムOPアイに絶対の自信がありマ〜シタ・・
しかし、優秀なデュエリストは常に非常事態に備えておくものデ〜ス。
あの時、私は2ターン後を考え、シリンダー対策に、このカードをタイムカプセルに入れておいたのデ〜ス」
( ´・ω・)「なかなかやりますね…」
('A`) 「敵に感心してどうする。トゥーンデッキは性質上、自分のライフが減りやすい。
これくらいの対策はあってもそれほどおかしくはない」
川 ゜⊆ Θ 川「これでユーの勝つ可能性はほぼ0になりマ〜シタ。
しか〜し、優秀なデュエリストはどんな小さな可能性も見逃しまセ〜ン。
ユーのようなヘボデッキにミラーフォースが入っているとは思えまセ〜ンが、0とは言い切れまセ〜ン。
さらに、ほかにもこの状況を切り抜けるカードが伏せてある可能性もありマ〜ス。そこで…」
('A`) 「まさか・・まさかな・・・」
川 ゜⊆ Θ 川「私はメインフェイズに移行、そして手札から、たった今ドローしたサイクロンを発動しマ〜ス!!!」
観客('A`)( ´・ω・)「!!!!!!!!!!!!!!!」
(;,(★)ゞ(★) 「ふふふ…やはり先ほど私が読んだ、『未来の君の心』は予想通りだったよ。
ミレニアムOPアイやら超能力やら小型カメラやら、そんな物に頼らなくても君程度のデュエリストの心は読める・・
今まで相手の手札を見ながら、伏せカードも全て把握しながらデュエルをしてきた人間が、
謎の伏せカードに行き当たった時取る行動…それは、自分が負ける可能性を0にする事…
君がなんらかの手段で私の伏せカードを破壊してくる事は予想していた…」
('A`)(サイクロンをトリガーに発動するカード…?ま、まさかアレか…?しかし普通あんなカードをデッキには…)
(;,(★)ゞ(★) 「終わりだ!私は君のサイクロンにチェーンし、手札より魔法の筒を捨て・・・・
カウンタートラップ発動、アヌビスの裁き!!ダディクール!!」
《アヌビスの裁き》 カウンター罠
手札を1枚捨てる。相手がコントロールする「フィールド上の魔法・罠カードを破壊する」効果をもつ
魔法カードの発動と効果を無効にし破壊する。その後、相手フィールド上の表側表示のモンスター1体を破壊し、
そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手プレイヤーに与える事ができる。
('A`)(やっぱり!!!!!111)
(;,(★)ゞ(★) 「サイクロンを無効化し、さらに君のブルーアイズ・トゥーン・ドラゴンを破壊する!!
デュエルの神の裁きを受けるのだ、ダディクール!!」
フィールド上に巨大なアヌビス像が現れ、ブルーアイズryを飲み込んだ。そして像の目がかっと見開き…
川 ゜⊆ Θ 川「ちょ、ちょっとタンマデ〜ス!!手札より速攻魔法、防御輪をはつd」
(;,(★)ゞ(★)('A`)「カウンタートラップに速攻魔法はチェーンできないぜ!!!(ダディクール!!)」
アヌビス像の目から一筋の光線が放たれ、ペガソスに命中した。
川 ゜⊆ Θ 川 LP:2250→0
川 ゜⊆ Θ 川「そ、そんな…アンビリーバブル・・・」
ダディはペガソスの方へ向かい…
(;,(●)ゞ(●) 「さあ、約束どおりパズルカード2枚をいただこう」
川 ゜⊆ Θ 川「きっとこれは夢デ〜ス…」
(;,(●)ゞ(●) 「…聞こえていないようだな。それから賭けカードだが…ブルーアイズトゥーンなど必要ない」
そういうとダディはペガソスの墓地を確認し…
(;,(●)ゞ(●) 「代わりにこのカードをいただこう。
そうそう、もし君がまだデュエリストを続けるならば、自分を完全な初心者だと思うことだな。
今まで君が行ってきたのはデュエルではなかったのだ。ダディクール!!」
そこまで語ると、ダディは手に入れた2枚のパズルカードと1枚の賭けカードを手に持ち、河井君の方へと向かった。
('A`)(…なぜだろう…今は、あの男と顔をあわせるべきではない気がする…)
ドクオはそっとその場を離れた。
('A`)(いつか、あの男ともデュエルをする日が来るのだろうか…)
( ´・ω・) 「おめでとうございます!!」
(;,(●)ゞ(●)「うむ、ありがとう。そうそう、君が負けてしまった時、ペガソスが君の肩を叩いて慰めていたのも、
トリックに気づく一つのきっかけだったんだ」
( ´・ω・) 「あ、あの時カメラを回収してたんですね…ところでその手に持ってるサウザンドアイズサクリファイス…
僕に返すとか言うつもりですね?
やめてください、ペガソスのトリックに気づけなかった僕が馬鹿だったんです…それはあなたの物です…」
(;,(●)ゞ(●)「何か勘違いをしているようだね」
( ´・ω・) 「えっ?」
(;,(●)ゞ(●)「私は先ほどのダンディ・タップダンスで少々のどがかわいたので、缶コーヒーでも買おうと思ったのだ」
( ´・ω・) 「・・・?」
(;,(●)ゞ(●)「しかしあいにくと手持ちのキャッシュがない。
そこで、このサウザンドryを100円でぜひ買い取ってもらえないだろうか?」
( ´・ω・) 「だ、ダディさん・・・う、うぅ・・・」
観客の間から静かな拍手が巻き起こった。
ダディはサウザンドryを河井君に渡すと、計4枚のパズルカードを持ち、その場を去りかけた。
( ´・ω・) 「・・・で、でも100円じゃ缶コーヒー買えませんよ・・・」
(;,(○)ゞ(○)「な、何…!?私の在籍していた大学では、90円で買えたというのに…」
そしてダディは再び、町の雑踏の中へと消えていった…
<バトルシティ ダディ編 〜EPISODE 02〜、完>
⇒「バトルシティ ダディ編 〜EPISODE 03〜」へと続く
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