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キュトスの姉妹 / 結界の六十二妹

メギンゼルとも。『骨蝶』、『異獣将軍』の異名を持つ。
蝶を模した赤い軍配を持つ。

キュトスの姉妹の26番目。赤い蝶を全身に群がらせた鉛色の骸骨の姿をしている。
大地の球化のさいに行方不明になっていたが、第一次地獄開放事件の際、異獣の群とともに再び姿を現した。

性質

能力

赤い蝶及び異獣を統率すること。

八陣(「銀羽根」、「火斑」、「九断」、「血車」、「鬼鋏」、「惨歯」、「仏雪崩」、「無明蝶」)を変幻自在にもちいて戦場を支配したと伝えられる。

これはおそらく【猫騎士】の用兵理論(ドクトリン?)を拡大発展させたもの。一糸の乱れもなく潮のように押し寄せる異形の軍勢はカーズガンを絶望させ、「地獄の門をくぐらずとも私はすでに地獄にいる」と言わせた。

行い

第一次地獄解放事件

第一次地獄開放事件で地獄の門を防衛し、これを攻略しようとする紀人と人間の混成軍(大将はカーズガン)と戦った。

行方不明以前

彼女は大地の球化の際に行方不明になるまで、赤い蝶を纏わせてはいなかった。

彼女は温厚な性格であったが、死者へ冒涜を行うものに対しては一族郎党皆殺しにしたため、人間からは恐れられ、危険視されていた。

とはいえ、その注目度はさほど高くなく、むしろ凶悪な姉妹が他にもいるので存在そのものは軽視されていた。

その彼女が何故強力且つ凶悪な存在となって帰ってきたのか、空白の時間に何があったのか、それは不明である。

トルソニーミカとの関わり

メギンジェルは柔らかな仮面と手袋をしている。
これはまるで生きているかのように瑞々しく、仮面や手袋であることを見破れず本物の顔や手と思い込む者が多い。それもそのはず、仮面にはめ込まれた目には生き生きとした光が宿り、鼻は呼吸を模して空気を出し入れし、口は言葉を発するたびにごく自然に動き出す。
手袋は白磁のようでありながら同時に血色もよく、メギンジェルの本物の手についた肉であるかの
ごとく、どんな形にしても不自然に強張ったり皺がよったりはしない。
彼女はこれらの逸品を原始魔女トルソニーミカから入手した。
代価は異獣イウワァバイ。「黒衣の怪人」の異名を持つイウワァバイは人間と見分けがつかないほどそっくりな姿をした、たいへん珍しい異獣であった。

関係

地獄においては大地の中心の九十九騎士の一人、マネプヌルと対立する。

累卵の記述項

累卵の記述項
1-26メギンジェル

『骨蝶』『異獣将軍』

・誕生した時から異獣に好かれる性質だった。
・自らの肉体ならぬ骨体にコンプレックスを持っていた為、魔女トルソミーニカと契約して顔と手を手に入れ、代償として最も親しかった異獣イウワァバイを手放した。
・大地が球化したとき地割れに飲み込まれて長く行方不明になっていた。

大地の球化の際、彼女の強大な潜在能力を妬んだ毒花によって大地の亀裂の中に突き落とされる。
メギンジェルは彼女を激しく憎悪したが、閉ざされた大地から脱出する術は無かった。
彼女は地中深くで一匹の赤い蝶と出会っていた。蝶の名前はミエス=ファナ?といい、呪祖レストロオセが禁忌の術法を用いて召し上げた紀人であった。
ミエス=ファナはメギンジェルと長い事話し続けていた。それは他愛の無い雑談であったが、長年の会話は二人に決して壊れる事の無い絆を与えていた。
紀なる蝶はレストロオセの勅命により地上へ侵攻する尖兵となることを宿命付けられていた。
ミエス=ファナは万猫殿と交信し、猫たちの知識を吸収する能力を持っていた。
彼女の持つ猫の知識はレストロオセ勢力に多大な恩恵を与えていた。その先鋭的な戦術理論は地上のものとは全く異質な、それでいて優れたものであった。
だがミエス=ファナは生来の優しい性格から戦いを忌んでいた。
ミエス=ファラからの懇願にあっさりと承諾し、地獄の異獣たちを率いる将軍となったメギンジェル。
猫騎士たちが用いる戦術理論を親友から継承し、それを独自に改良し発展したメギンジェルには、天性の軍略の才が備わっていた。
ミエス=ファナはその眷属獄烙蝶?たちの指揮権をメギンジェルに委ね、億に上る軍勢を率いたメギンジェルはカーズガンら紀人軍との決戦に赴いたと言う。

とはいえ、レストロオセの尖兵となったつもりは彼女には全くなかった。彼女の心に在るのはただ親友の力になりたいと言う願いのみ。永い暗闇の生活の中で、唯一の光であったミエス=ファナはメギンジェルにとって何者にも代えがたく、そしてなによりも優先すべき相手だった。

紀元の神々が召還した紀人カーズガンとその仲間達。メギンジェルはその恐るべき用兵術でカーズガンを追い詰めたが、アルセミア大断層?で彼が行った奇策によって敗退を余儀なくされる。

最終的にカーズガンとの一騎打ちに破れて逃亡するが、そこで彼女が見たのはレストロオセによって命令の無視を咎められて処罰される親友の姿だった。
呪祖の怒りがミエス=ファナの身体を焼く。
メギンジェルは激昂するが、親友を人質にとられてはレストロオセに従う他は無い。
こうして、メギンジェルは叛心を持ちつつもレストロオセに従うようになったのだと言う。

表記ゆれ

メギンジュエル、メギンユエル

関連

不死蝶?紀神を助けた礼に不死をもらった蝶。メギンジェルと対とされる夢と再生の象徴。

八陣

「銀羽根」
「火斑」
バター犬のようなもの
「九断」
「血車」
「鬼鋏」
「惨歯」
高速回転するサーベルタイガーのようなもの
「仏雪崩」
「無明蝶」
ヅィフィラー:メギンジェルの愛らしい子供。やる気や希望を封じる事ができる。

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