多人数で神話を創る試み『ゆらぎの神話』の、徹底した用語解説を主眼に置いて作成します。蒐集に於いて一番えげつないサイトです。

書物

幻想博物誌(げんそうはくぶつし)は、我々の住む世界に存在しない動物植物について記した書物
パケロ・アグレロ・クロイイ?
融月社

記述

レタス

たとえば、彼らの宇宙にあって我々の宇宙にないものに「レタス」というものがある。
これは家庭の食卓にも頻繁に上がるごく標準的な植物であり、つまり野菜の一種である。
他にキャベツという野菜も存在するが、両者は見た目が酷似しているので注意されたし。
(総じて質感はレタスの方が柔らかいと言われる) 

 はおおよそ虎や獅子、豹の幼獣のごとき姿をしていると伝えられる。
 体はしなやかで平衡感覚に優れ、どんな高いところから逆さ向きに落としても、必ず安全に着地できるという。ラダムストンの『エクリーオベレッカ』では、浮遊城から落とされた男が、3つの願いの1つで猫に変身することで無事に降り立っている。
 人間にはない感覚器官を持つと言われ、タルルペリー?の『東方地理誌?』では、ひざの上で眠っていた猫が突然に起き上がり、虚空を見据えたとある。ミアスカには尻尾が九つある猫の伝説があり、神秘学者クリープ・フェーン?はこれを猫が持つ感覚器官の数としている。すなわち、眼、耳、鼻、舌、肌、髭、眉間、尾、肉球である。ヒューティウス?の『凱旋記?』では、髭を切られた猫が失明したようになって泉に落ちる様が描かれている。オウィ?は猫の頭を持つシャルマキヒュを描いた。
 このライオンのフェアリーは人間のそれに似て不可思議であり、とらえどころがない。好奇心を持って人間に近づき、おおむね友好的であるが、ふとした気まぐれで手痛い目に合わされることもしばしばである。ペリム?の民話には、猫の示す地面を掘って二度金貨を手に入れた男が、三度目には熱湯の噴出を浴びる話がある。リグローサ?の伝承では、猫を敵に回したら錘のついた紐をすばやく動かすと、目をくらますことができるといわれている。また、猫は水を渡ることができないため、川に飛び込めば逃れられるとも言う。リルクリンデ?の『猫に恋した青年?』では、主人公ガルデンフィはマタタビという霊草によって猫を魅惑する。
 猫はしばしば、魔法使いによって連れられていると言う。皇帝エーゼンティウスは、猫が幼獣の姿をしているのは獣が獣となる以前の状態、パンゲオンを表すものであり、猫を原初の混沌のシンボルと解釈している。豹はパンゲオンから生まれた、空を飛ばない最初の生物である。
 ゲルンジ夫人は猫が何千といる世界の話を書いている。この世界にははトカゲという指でつまめるほどの亜竜しかおらず、猫はトカゲを見つけ出しては戯れに襲う。

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