2chエロパロ板のけいおん! 作品のまとめサイトです。

「みんな、今日はありがとーっ!」

ステージの上の唯さんは、ほんとにかっこいい。
「や、やっぱり先輩方、すごいですね。」
「本当。すごい迫力。」
隣で菫と直がつぶやく。
今日は放課後ティータイムのライブに、わかばガールズのみんなと来ていた。
今度の学祭に向けて刺激になれば、と思って。
「へへーん。当ったり前でしょ。放課後ティータイムと言えば本番に強い事で有名なんだから。きゃー!澪せんぱーい!」
無駄に胸を張る純。
「純が威張ることじゃないでしょ。しかも微妙に褒めるポイントおかしいし。」
「・・・お、お姉ちゃん、がんばれー!」
真っ赤になって憂が応援してる。

・・・あれ?

「純。憂。あんたたち、そういうのはいいの?」
「へ?」
「何が?」
きょとん、とする二人。
「いや、だって。『きゃー!澪せんぱーい!』とか『お姉ちゃん、がんばれー!』とか。」
私はちょっと赤くなって。
「やきもち・・・妬いたりしないの?」
憂と純は顔を見合わせて。
「まっさかー。これはあくまでファンっていうだけだから。」
「妬いたりしないよー。応援してるだけだもん。」
「「ねー?」」
二人はそのまま、抱きついてキスしそうだったから。
「こ、こらこらっ。あんまり人前でいちゃいちゃしないのっ。」
「「えー?」」
不満そうな二人の視線の先を追うと。
「あ・・・だめ、でした?」
気まずそうな直。
菫に至っては向こうを向いてあわててシャツのボタンを閉じている。

「最後の曲はみんなで歌うよーっ!!・・・Come with me!」

私はステージの上で弾ける唯さんを見上げて。
・・・唯さぁん。
私もいちゃいちゃしたいよぅ。
心の中で哀願した。

最近、純と憂だけじゃなくて。
直と菫までなんとなくいい雰囲気になって。
いちゃいちゃしてるのを見るとたまらなくうらやましくなる。
しかも私も唯さんもライブを控えて忙しくなって。
ここのところ、ろくに会う時間を取れなくなっていた。

ライブの後。
「ほら、楽屋は1人で行ってきなよ。」
純がくい、と背中を押してくれる。
「え、みんなは行かないの?純、澪先輩、久しぶりなのに・・・」
憂がにっこり微笑んで。
「お邪魔、でしょ?いっぱい、お姉ちゃんに甘えてくれば?」
「純・・・憂・・・」
私は感激してしまって。
「そ、そんなコト、言って。ホントは早く二人きりになりたいだけでしょ?」
慌てて目をそらすと、ふ、と直と目が合って。
「あ・・・だめ、でした?」
その向こうでは、菫が慌てて衣服を直していた。

楽屋・・・と言っても小さなライブハウスだから。
小さなスペースに数組のバンドが押し込まれた控え室の前は人でごった返していた。

これじゃ、しばらく入れそうにないや。
私はちょっと通路の壁にもたれて待っていることにした。
みんな、どのバンドがお目当てなのかなぁ。
待っている間、通路の喧騒に耳を立てる。
「あ、あの娘じゃない?放課後ティータイムのボーカルやってた。」
「ほんとだ。かーわいい。・・・唯ちゃん、だっけ?」
「私、サインもらっちゃおうかなぁ。」
他の人も聞こえる内容から判断するに、放課後ティータイムのファンみたいだった。

・・・そっか。
唯さんのファン、いっぱいいるんだ。

私は放課後ティータイムの人気を嬉しく思う気持ちと裏腹に。
「どうもありがとう〜。これからもよろしくね!」
一人一人丁寧に応じる唯さんがどこか遠くに行ってしまったように感じて。
「・・・寂しく、ないもん。」
一人でつぶやいた。

ファンの方、一人一人に挨拶を終えた唯さんは、通路の端にいた私に気付いて。
「あ、梓ぁ!」
ぱぁっと明るく笑って、駆け寄ってきた。
「待っててくれたんだぁ!嬉しいっ!」
そしていつものようにばーって抱きついて。
「あ、はい。・・・相変わらず、ライブはすごいんです、ね。」

「あ、梓ちゃん。」
「梓。来てくれてたんだな。」
「おぅ、中野ォ!」
先輩方も声をかけてくれる。
私は唯さんに抱きつかれたまま、会釈をする。
「どもです。あの、ライブ、素敵でした。」

「うふふふー。梓がね、見ててくれてるの、ステージから見えてたよぅ?」
唯さんはかまわず、すりすりってする。
「え?ほんとですか?あんなに混んでたのに?」
「うん。えっとね、3番入り口の近く。わかばガールズのみんなと一緒だったでしょ?」
「・・・正解です。」
うん。確かに3番から入った気がする。
入ったはいいものの、圧倒的なライブの熱気に押されて。
端の方で見てた私は、背が低いこともあって識別はかなり難しかったはず。
「ふふふ。梓レーダーがね、びびびって反応したんだ。」
唯さんは私を抱きしめてぐりぐりぐりってする。
「・・・梓、レーダー、ですか。」
この人はやっぱり天才だ。どうすれば私が喜ぶか、全部分かってる。
「梓レーダー・・・」
私はもう一度つぶやいて。
唯さんが『梓は特別だよ』って言ってくれたのが嬉しくて。
嬉しくてたまらなくて、唯さんの腕の中に身を委ねる。

「ごめんね、梓ちゃん。この後、さわ子さんと約束してて。お先に失礼するわね。」
ムギ先輩がキーボードを抱えて、手をひらひら、と振る。
すると律先輩が澪先輩に目で合図して。
「・・・だな。私と澪もこれからいいトコ行くんで、これで。」
「え?いいトコって・・・」
想像してしまって。ぼむって、頬が熱くなる。
「わ、わぁぁ!行かないからな!寮の部屋に帰るだけだから!」
「えー?寮の部屋でたっぷり楽しみたいの?」
澪先輩は真っ赤になって。
「ば、ばかっ。明日、朝から講義があるんだぞ。」
律先輩は澪先輩のお尻を後ろから撫で回して。
「サボればいいじゃーん。・・・じゃな、梓。」
私にそっとウィンク。
「やっ、ちょ、こら、どこ触ってんのっ・・・き、来てくれてありがとな、梓。」
「ゆーい?後片付けはよろしくー。」
「えー?ずるいよ、律っちゃん。」
唯さんがぷぅ、とふくれるのも構わず。
「こ、こらっ。ああん、ここじゃだめっ・・・だめだったらぁ・・・」
澪先輩の甘い悲鳴を残して、お二人は扉の向こうに消えた。

「まったく、ライブの後、疲れてるのはみんな同じなのにさ・・・」
唯さんがぶーたれながら、ティータイムの後片付けを始める。
「あ、私、手伝いますよ。」
私は鼻歌を歌いながら、紙コップとお皿を集めていく。
「あ。ありがとー。梓。」
唯さんは私を優しく見つめた。
私はふ、とその視線に気付いて。
「や、やだ。なんかついてます?」
はにかんで、目を逸らす。
「んーん。何にも。」
唯さんは、ふふって笑って。
「・・・元気になった?梓。」
「えっ・・・」
「会った時。泣きそうな顔してた。」
触れて。
抱き寄せて。
ぎゅうってしてくれる。

「唯さん・・・私っ・・・」
私は唯さんの胸の中で嗚咽していた。
「ひぐっ・・・しばらくずっと会えなくてっ。」
唯さんが私の髪を優しく撫でてくれる。
「唯さんはみんなの人気者で、私だけのものじゃないんだ、なんてっ・・・」
「考えちゃいけないの、分かってるの。だけど、だけどっ。」
「考えるの、止まらなくてっ。・・・唯さんを遠くに感じちゃってっ・・・」
「ばか、ですよね。で、もっ・・・」
唯さんはもう一度。
私をぎゅうって抱きしめた。
「梓は、ばか、なんかじゃないよ。」
「・・・寂しくさせちゃってごめんね。でも私だって。」
「逢いたくて逢いたくて。おかしくなりそうだったよ?」
唯さんは私が泣き止むまで。ずっと抱いててくれた。

「ねぇ。梓?」
「・・・はい。唯さん。」
「今度の梓の土日。私にちょうだい?」
泣き止んだ私に唯さんはいたずらっぽく笑って。
「かわりに私の土日。梓にあげる。」
「二人っきりで、さ?どっかに行っちゃおうよ。」
「私達のこと、誰も知らないところで。思いっきりいちゃいちゃしよう?」
私はその言葉が嬉しくて。嬉しくて嬉しくて。
「・・・はい。思い切り甘えさせて下さい。」
「じゃ、決まり。詳しい事は後で連絡するね。」
「あ、はい。・・・え?てことは、唯さんが?」
「当たり前だよ!梓が感激するプランをご用意させていただきます!」
だいじょーぶかなー・・・
うやうやしく敬礼する唯さんを前にそう口に出すのは、はばかられたので。
「・・・はいはい。じゃあ期待してます。」

そしたら急に唯さんが優しく見つめてきて。
あっという間に私を蕩けさせる。
「梓・・・」
「唯さん・・・」
二人の唇が近づく。

「あのー・・・お二人さん?」

すっかり二人だけの世界に入っていた私達は、跳ねるようにばばっと離れる。
「・・・悪いんだけど・・・そろそろ鍵閉めて帰ってもいい?」
ライブハウスのオーナーの河上さんは真っ赤になって目をそらしながら言った。
「すっ、すみませんすみませんっ。」
私達もそろって真っ赤になって。
慌ててライブハウスを出た。

後日。意を決して私は教室で憂と純に声をかけた。
言わなくちゃ。唯さんとの時間を取りたいから練習休みたいって。
・・・言いづらいなぁ。
普段がみがみと練習練習って言っている私にとって、それは非常に言いづらい事だった。

「あ、あのね。純。憂。」
「なーに?梓?」
「何ー?梓ちゃん。」
二人の屈託のない笑顔が私を口ごもらせる。
・・・言わなきゃ。
「あ、あのね?今度の土日、練習、休んでもいいかなぁ。」
「ええっ?練習魔の梓が?どういう風の吹き回し?」
「う、うん。・・・あのね。・・・ちょっと私用で。」
私は真っ赤になって、もじもじしながら。
「おおーう!じゃあ土日、練習休みってこと?」
純は興奮した口調で言って、がたん、と席を立って。
「これは菫と直にも伝えてこなくっちゃあ!それじゃっ!」
そう言うと一目散に駆け出していく。
「え、ちょ、ちょっと純。・・・行っちゃったぁ。」
私の都合だけで練習休みにするの、言い出しづらかったのに。
「・・・純ちゃんは純ちゃんなりに気を使ったんだよ、梓ちゃん。」
机に突っ伏したまま、ふふって憂が見上げてくる。
「いつも梓ちゃん、部長がんばってるんだもの。たまにはわがまま、言ってもいいと思うなぁ。」

・・・お見通し、かぁ。

「うん。ありがと、憂。・・・甘えちゃう、ね?」
「だけど・・・純は本当に練習サボれるの、嬉しかっただけじゃないかなぁ。」
憂はちょっと額に汗をして。
「うん・・・その可能性もなきにしもあらず、かなっ。」
可愛らしい笑みを乗せて小動物のように首を傾げる。
「私も純ちゃんとどこかに行こうかなぁ。菫ちゃんと直ちゃんもデートするんじゃない?」
「だから梓ちゃんも。気兼ねなく行っておいでよ。」

・・・なんでバレてるのー?

憂は黙ってニコニコしてる。
ほんとに。ほんとに天才って怖い。

こうして。
私は後顧の憂いなく、唯さんとの旅行に行けることになった。
結局、前日に電話しても唯さんはどこに行くのか教えてくれなかった。
「秘密だよ、秘密!内緒だよ!しー!だよ!」
「だって、海とかなら水着はまだ早いにしてもタオルとかいるし、山だったら虫除けとかいるじゃないですか。」
「・・・うー。確かに虫除けはあったほうがいい、かな。」
「あ、じゃあ山なんですね。」
じたばた、と電話の向こうで慌てる気配がして。
「な、なんでもないよ!うん。いりそうな物は私が持っていくから。」
ほんとに隠し事するの、下手なんだから。
「じゃあ、お任せしていいですか?着替えだけ持って行きますね?」
・・・心配だから一つだけ確認しておこっと。

「唯さん?ちなみにパスポートはいらないんですよね?」

「梓ー!こっちこっち!」
待ち合わせの時間は朝早く。
私がまだ人通りもまばらな待ち合わせの駅前に行くと、唯さんは既に待っていて。
「ごめんなさい。待たせちゃいました?」
「う、ううん。今、来たとこだよ。」
「・・・ほんとに?」
ほんとに嘘、下手だなぁ。
「ふふっ。目、赤いですよ。眠れなかったんですね?」
唯さんはちょっと赤くなって、こくり、と頷く。
私はそれを見て、たまらなく愛しくなって。
「そんなに楽しみにしててくれたんですか?」
唯さんは嬉しそうにえへへ、と笑って。
ちらちら、とこちらを見ながら、照れたように。
「もちろんだよ、梓。き、今日は一段とまた・・・可愛いね!」
私はゆったりの長袖Tシャツにオレンジのタイトのミニに、縦ボーダーのニーハイ。
Tシャツには可愛い猫のシルエット。
「そ、そうですか?」
良かった、気に入ってもらえて。
「ふふっ。やっぱり、むったん、持ってきたんだ。」
唯さんは私が右肩に背負っているギターケースに目を向けて。
「ゆ、唯さんがギー太、持ってくると思ったから。仕方なく、です。」
そういう唯さんも、やっぱりギー太を持って来てる。
「えへへ。梓なら言わなくても持ってくると思ってたんだぁ。」
私はちょっとむくれて見せて。
「もう。だったら昨日確認した時に言ってくださいよ。私がむったん、持ってこなかったらどうするつもりだったんですか?」
「のんのん。違うよ、梓。」
「言わなくても持ってきてくれたのが重要なんだよ。」
唯さんは優しい目で私を見つめて。

「・・・つまり、私達、通じ合ってるってコト。」

そして、私に抱きつくと、んー・・・と頬ずりをした。
「ふふっ、あずにゃん分補給〜。」
「もうっ。しょうがないですねぇ。」
私は嫌がるふりをして。
唯さんの柑橘系の甘い香りを胸いっぱいに吸い込んだ。

唯さんはだぶっとしたグレーのニットのチュニックにダークブルーのくしゅくしゅのレギンス。
ちらり、と見えるボーダーのシャツがアクセントになっている。
「唯さんは今日、ちょっと大人っぽいですね。素敵です。」
「えへへー。でしょ?梓と久しぶりのお泊まりだから。」
私達はきょろきょろ、と辺りに人影がないのを確認して。
「・・・張り切っちゃったんだ。」
唯さんはつい、と私のあごを上げさせて。
「すっごい楽しみで。昨日は全然眠れなかった。」
唯さんの唇が近づいてくる。
「・・・私も、です。昨日、お布団に入ってから。早く朝にならないかなぁって。」
私達の唇が重なって。
私達は思うがまま、求め合った。

しばらくの間、つながっていた私達は。
唇が離れた後も見詰め合って。
「・・・行こっか。」
「はい・・・。」
一瞬を惜しむかのようにぴったり寄り添い合って、駅へと向かった。

・・・幸せ。

お弁当は車内で買うことにして、お菓子と飲み物だけを買って。
私達は二人きりで。
私達の町を離れた。

「梓っ。こっちこっち!一番前!」
「はいはい。引っ張らないでください。」
表面上は抑えていたけど。
私も内心はウキウキしていた。
切符の行き先からすれば、私達の町から2時間ほど離れた高原で少しは知られた駅。
だけど、それほど有名というわけでもなく。
土日とはいえ、車両には他に人影もなく、私達の貸切状態のまま、電車は動き出した。
「ね、唯さん。そろそろどんなところか教えてください。」
一番前の車両の一番前の席に陣取って。
3つある座席の窓際に唯さんが座り、真ん中に私。
通路側の席に唯さんが持ってきたお菓子の山。
行ったことのないそこには何があるのか全く分からなくて。
「だめだめ。ついてからのお楽しみ、だよ。」
唯さんはにっこり笑って。
「ねぇ・・・それより、梓・・・」
「へ?」
唯さんの柔らかいカラダが私に覆いかぶさってきて。
え?え?え?
パニックに陥ったまま、唯さんの唇が私の唇を奪う。
「ん、んんんーーー?」
唯さんは一旦唇を離して。
「梓、梓っ。しー!しーだよっ!」
人指し指を唇にあてて、私を制する。
私は倒した背もたれの隙間から後ろをうかがいながら。
「ゆっ、唯さん。でもこんなとこで、するんですか?」
声を潜めて、唯さんに尋ねる。
どうやらこの車両には他に誰も乗ってないみたい。
でもいつ誰が入ってきても不思議はない。
「・・・梓のえっち。『する』なんて、キス以上のコトもしたいの?」
「そ、そんなことは言ってません!」
思わずちょっと声が大きくなって慌てて口を抑える。
「大丈夫。誰もいないみたいだし。なんのために一番前にしたと思ってるの?」
「そ、そんな目的があったんですかっ・・・ん、んむぅ・・・」
文句を言おうとした私の唇はまたふさがれて。
唯さんの舌が入ってきて。
たちまち私を夢中にさせる。
「ふ、むん・・・ちゅ・・・うン・・・」
カラダの力が抜けて、甘やかな吐息を漏らすだけになった私に。
唯さんの手がカラダをまさぐってくる。
その手が私のTシャツを脱がそうとするから。
私は口をふさがれたまま、懸命にその手を抑える。
いくら抵抗しても、唯さんの指が触れる度。
私はどんどん蕩かされて。
・・・もう、陥落寸前。

「ゆ、唯さんっ・・・お願い、ここでは脱がさないで。」
ふい、と唇を離して私は唯さんに懇願する。
「誰か来ちゃったら・・・恥ずかしいです・・・」
唯さんは、ぷぅ、とふくれて、不満そうな顔。
「だってだって、梓が可愛過ぎてガマンできないよ。」
小声で文句を言いながら、その隙にシャツの裾から手を入れてきて。
「ねぇねぇ。いいでしょ?ねぇ?」
お腹をすべすべって撫でて。
私の弱点のおへそのとこ。
くりくりって指でいじってくる。
「あっ・・・ふぅん、ゆ、唯さん、だめぇっ・・・」
私は蕩けそうになりながら、懸命に唯さんの手を捕らえて。
「脱がさなくても、いいんです。だって・・・」
太ももの合わせ目に導く。
唯さんの指がショーツの上を滑って。
「クロッチのとこ・・・開いてるんだもん。」
私は穿いているオープンクロッチのショーツに開いた穴の合わせ目をくつろげて。
「・・・ここから、触って?」
唯さんの指を導く。
ぷちゅ。
唯さんの指が私のぬかるみの中に沈んで。
「ん・・・ふぅっ・・・ぁぁっ・・・くぅん。」
声が漏れそうになって私は慌てて左手の指に齧りついてこらえる。
「え?・・・えええ?」
唯さんは私のスカートの中を覗き込んで。
「お、おおー・・・そうか。こういうことだったんだねー。」
私は真っ赤になって目をそらした。
「い、いやっ。恥ずかしいから、あんまり見ないで下さい。」
「ふふっ。こんなえっちなショーツ穿いてるのに見ないで、なんて言ってもダメだよ?」
唯さんはからかうように、私の女の子のとこに、ふぅって息をかける。

「ち、違うもん。唯さんがどうせ求めてくるだろうと思って・・・だから仕方なく、だもん。」

突然、唯さんの指が、ぬぬぬっって入ってくる。
私はその刺激に耐えかねて。
「きっ、ひぃん・・・くぅ、くぅん・・・」
慌ててまた左手の指に齧りつく。
「ふぅん。こんなになっちゃってるのに?欲しくて欲しくてしょうがなかったんでしょ?」
「ち、違うもん・・・」
「でも私が求めてくるって。また通じてたんだね。求められるの期待してた?」
「違うもん。違うもん。」
唯さんの指が激しく抜き差しされて。
ちゅぶちゅぶちゅぶって、私を責める。
「いやっ・・・お、と、立てな・・・いぃんっ。」
唯さんの指が二本に増えて。
「ああっ・・・き、きつっ・・・」

何かしゃべったら大きな声が出ちゃいそう。
ああっ、ぐりぐりしないで。
も、もうあふれちゃう。

「梓のちっちゃいあな、いっぱいに広がって、一生懸命しゃぶってる。ねぇ、待ち遠しかったんでしょ?」
唯さんの指がちょっと止まって。
私はえっちに濁った頭で必死に声を潜める。
「だ、だって。唯さんにしばらく触ってもらえなかったんだもん。」
下から唯さんがいたずらっぽく見上げて。
「すごいよ、梓。せっかく前開きのショーツなのに、あふれてびしょ濡れになっちゃいそう。」
「い、いやぁ・・・濡れちゃったら困るからぁ・・・」
だめだよ。
「唯さぁん。あの・・・そのぅ。」
そんなはしたない事、言っちゃだめ。

「おねがい・・・舐めてぇ。」

蚊の鳴くような声でおねだりすると。
唯さんはぶるるって身震いして。
「も、もちろんだよ、梓っ。」
がっつくように私の股間に顔を埋(うず)める。
「あっ、あっ、あんまり激しくしないで・・・」
だけど唯さんの額は私のタイトなミニスカートにひっかかって。
「あン・・・くぅぅんっ。」
唯さんの舌先がかすめるように私の敏感なところを舐めていく。
私はそれだけで、舐められたとこに電流が走って。
背もたれにカラダを投げ出して、粗い息をつく。

「はーっ・・・はーっ・・・はーっ・・・」

唯さんはしばらくふがふが、と私のミニスカートと格闘して。
「んもー!舐めにくぅい!」
私は唯さんの舌で散々つつかれて。
つつかれる度、カラダに電流が走って。
「ゆ、唯さぁん・・・私、もうだめぇ・・・」
イキそうでイケないもどかしさに、私は小さく泣き声をあげた。
唯さんは、むー・・・と考えて。
「そっか!梓!靴、脱いで?」
言うや否や、有無を言わせず、私のスニーカーを剥ぎ取って。
「これをこうしてっ・・・と。」
私の両足首を掴んで、大きく開かせて。
私が座っている座席の両方のひじ掛けに引っ掛ける。
「い、いやぁん、唯さん、こんな格好っ・・・」
「んふ。丸見え。」
タイトのミニスカートは自然にまくれ上がって。
両足はM字にぱっくりと開かれている。
オープンクロッチのショーツから覗く私の女の子のとこは全てさらけ出されて。
物欲しそうにひくひくしちゃってる。
「これでたっぷり舐めてあげられるね、梓。」
唯さんのねっとりとした舌が私の敏感な突起を舐めあげる。
「あっ、唯さんっ・・・ちょっとまっ・・・あうんっ。」
嬌声が漏れそうになって必死に口を抑える。
「〜〜〜ぅんっ・・・ぁ〜〜〜ぁんっ。」
は、恥ずかしいのにぃ。
唯さんの舌が這い回るのに併せて、より強い刺激を求めて私の腰が蠢く。

「ふふふ、梓、分かってる?ここの穴もさっきから、ひくひくってしてるよ?」
唯さんの指が突然私のお尻の穴を襲う。
「こんな紐みたいな下着じゃ。隠しきれないよねぇ。」
唯さんの言う通り。
オープンクロッチのえっちな下着は。
お尻の穴を申し訳程度に覆う紐のようなデザイン。
「こっち、にも、ほひぃの?」
唯さんは舌を尖らせて。
器用にその紐をよけて、私の小さなすぼまりを犯す。
「いやっ、いやっ、汚いからぁ・・・な、舐めないでぇ。」
私は誰かに聞かれないか、恐れおののいて、声を潜める。
「美味しいよ、梓。食べちゃいたい。」
舐められてほぐされたお尻の穴に、唯さんは楽しそうに歯を立てて。
かじかじかじって。甘噛み。

ぜ、全部響いちゃうぅ。

「唯さぁん。お願い、こっち。」
私はたまらなくなって。
自分の指で女の子の穴を弄(いら)う。
「ああん・・・こっちもいじって。」
私はもう意地を張ることもできなくなって。
甘えた声でおねだりする。
ぷちゅぷちゅぷちゅ、ちゅちゅちゅ。
お尻を舐めてる唯さんと目があって。
その鼻の先で、私の指が激しく蠢いている。
「っぅ・・・ああん、私、イっちゃう。イっちゃうよぅ。」
私はそのえっちな光景に昂ぶって。
潜めた声で唯さんに訴える。

唯さんは私の手をつかまえて。
「あっ・・・唯、さん?」
「ごめんね。ここ焦らしすぎちゃったよね。」
唯さんの舌が溜まっている私のおつゆを掬い取る。
それだけで、私は軽く達してしまって。
「あ、ああああん・・・もっと、もっとがいいの。」
でももっと欲しくって。
切なく腰を揺する。
唯さんはそんな私を優しく見上げて。
「声。出ちゃわないようにガマンして?」
私は慌てて、また指を咥える。
それを確認すると、唯さんはちゅうって。
私の股間にキスをする。

あ、あ、あ、あ。

「んふ。きれいなピンク。すっかり開いちゃってるね、梓。」
唯さんの舌が私のひだひだのところを這い回って。
「・・・ひもひいーぃ?(きもちいーぃ?)」
女の子の穴に入ってきて、くりんって舐め回す。
「んっ、ぅーーーっ。・・・くぅん、ん、むーーーっ・・・」
ど、どうしてこんなに感じちゃうのぉ・・・
快楽を感じる神経をむき出しにして舐められてるみたい。
私はたまらずのけぞって座席の背もたれに身を投げ出した。
唯さんは野獣の瞳で、追いかけてきて。
貪るように私を舐めつくす。
「ひ、ああああん・・・く、ひっ、ん、んぅーーーーっ・・・」
私はひとたまりもなく。
嬌声が漏れそうになって両手で口を抑えたまま、くぐもった声を上げて。
列車の座席の上で蕩けてしまった。

絶頂の余韻で、ひくんひくんって震えている私に。
「ねぇねぇ。私も今日のために準備してきたんだぁ。」
唯さんが取り出したのは、お正月にお年玉ってさわ子先生からもらった無線ローター。
「あっ・・・唯さん、そ、れはぁっ・・・ああっ・・・」
M字に開かれた脚を閉じる間もなく。
激しい快楽の嵐の後で、だらしなく緩んでいた私の女の子の穴はやすやすとピンク色の塊を飲み込んでいく。
「ああん、そ、そんなの、まだ無理ぃ・・・あ、うっ・・・」
その塊は測ったように、私の一番奥の一番感じるところに当てられて。
すぐに振動を始めて、私のカラダの奥にうずくような快感を送り込んでくる。
「ね、梓。ここ、好きでしょ?もっと強くがいい?」

その時。
私達のはるか後方で、うぃぃ・・・ん、と自動扉の開く音がして。
「ご乗車ありがとうございます。乗車券、特急券を拝見させていただきます。」

「ひ、あぅっ・・・」
私のおなかの中がきゅきゅきゅって引き攣ったように収縮して。
私は懸命に右手の人差し指を噛んで、絶頂の悲鳴を堪える。
慌てて自分の席に戻った唯さんは、私のおつゆで濡れた口元をぺろり、と舌でぬぐって。
「えへへ。お邪魔が入っちゃったね。」
私は足を席から下ろして、懸命に身支度を整えるのに精一杯。
車掌さんの足音が聞こえてくる。
おなかの中ではまだローターがやわやわと振動を与えていて。

・・・ま、まさか、ね。唯さん。

私が不安そうに見上げると。
唯さんは『任せて!』って自信ありげに目で合図して。
ローターのコントローラーのツマミを強くする。
「・・・???!!!」
や、やっぱりぃ・・・
声も上げられず、私は送られてきた快楽の渦に絡め取られないよう、四肢をつっぱって堪える。

「失礼します。切符を確認させていただきます。・・・お連れ様、お具合でも?」
すっかり熱くなっちゃったカラダで、呼吸を整える間もなく。
恥ずかしくて。私は目を閉じたままでいたけど。

「あ、大丈夫です。ね、梓?」

唯さんの声。
・・・いぢわる。声を出したら、イっちゃいそうなの、分かってるくせに。
しぶしぶ私が目を開けた時、お腹の中でローターがさらに蠢きを強めた。
ああっ・・・そんなぁっ・・・
私はぶるるって身震いしながら、必死に声を絞り出した。
「んいっ・・・ほ、ほんとに大丈夫ですぅ・・・ご心配な、くぅ・・・」
車掌さんはいぶかしげに。
私達の切符をチェックして。
「そうですか。では。」
車掌さんが行ってしまった後。
「ふふっ・・・ねぇ、梓。キモチ良かった?」
私は快感に振るえながら。
「ゆ、唯さん・・・その前に、コレ、止めてぇ・・・さっきから、さっきから、ずっとイっちゃってるのぉ・・・」
唯さんはにっこりと笑って。
「えー?まだもう1個あるのに?」
もう一つローターを取り出して。
「ねぇねぇ、梓。どこにして欲しい?」

結局。
目的の駅に着くまで。
私は唯さんにそこがどんなところなのか聞き出すことはできなかった。

「うわぁ・・・すっごーい。」
駅から出て少し歩いただけで。
辺りは一面の緑で、目が痛いくらい。
「へへへ。すごいでしょ。インターネットで調べて、絶対梓と一緒に来たかったんだ。」
「へっ?唯さんが?インターネット?」
唯さんはむっとして。
「わ、私だって大学生だから。パソコンくらい使えるよ?」
「ほんとですか?」
「ほんとだよ!大学の課題だってパソコン使うのあるんだからね!」
「ふーん?」
私が見上げると唯さんはちょっと目を逸らして。
「・・・ちょ、ちょっとだけ澪ちゃんに手伝ってもらったけど、さ。」
「ね、唯さん。目的地はまだ遠いんですか?」
「うん。ちょっとね。歩くんだけど。梓、大丈夫?」
「え?まぁ、唯さんが歩ける距離なら大丈夫だと思いますケド。」
唯さんはくふふって笑って、私に耳打ち。
「だって、電車の中であんなに何度もイっちゃったから、さ。」
私のお尻をくりくりって撫で回して。
「・・・腰、抜けちゃったんじゃない?」
私は電車の中の痴態を思い出して、真っ赤になった。
「もう!ばか!えっち!抜けてませんからねっ!」
「恥ずかしがらなくてもいいじゃん。可愛かったよ〜。」
ひとしきりじゃれあった後。
「できるだけ静かな場所がいいと思って。目的地は小さいコテージなんだ。」
「食事も何も自分でやらなきゃいけないんだけど。二人っきりで過ごせるんだよ。」
「わぁ・・・素敵。」
私はうっとりとしてつぶやいた。
「俄然元気出ちゃった。早く行きましょう?」
「へへ。周り、何にもないみたいだよ。」
「あ!じゃあ買出ししていかなきゃいけないですね。晩御飯、何がいいですか?」
「オムライス!オムライスがいい!」
「はいはい。じゃあ、オムライスにしましょう。・・・あ。」
私はある事に気付いて。
「唯さん。この先、お店なさそうですけど・・・」
「え?」
唯さんが青ざめる。
私はふふって笑って。
「・・・駅前にお店、ありましたよ。戻って、買い直し、ですね。」
唯さんと一緒なら戻る道も楽しく。
私達は久しぶりに他愛もないお喋りを楽しんだ。
最近どうしてた、とか。あのテレビ、面白かった、とか。
一つ一つがとても貴重で。私達にはとても大切な事だった。

そんなこんなでコテージに着いたのは、もう夕方。
その小さなコテージは森の中で。
ほんとには周りには何もなくって。
「疲れたーっ!」
「疲れましたねー。でも、素敵なところ。」

高原に来たら必ずやっておかなければならないことがある。
「やっほーーーーっ!」・・・ヤッホーーー・・・ホーーー
静かな高原に山彦が響く。
私達二人の他。音を立てる者は誰もいない。
二人っきり。

「唯さん。」
「なぁに、梓?」
「・・・連れてきてくれてありがとう。」
私達の影が一つに重なる。
世界中に。
私達二人しかいなくなったみたいだった。

「遅くなっちゃったね。夕飯、作らなきゃ。」
唯さんが疲れた顔で、つぶやく。
私は唯さんをソファに座らせて。
「私が作りますから。唯さんは座って休んでて下さい。」
「え?そんな、ダメだよ、梓だって疲れてるのに。」
じたばたと暴れる唯さんを抑え付けて。
「こんな素敵なとこへ連れてきてくれたお礼です。ごちそうさせて下さい。」
ソファの後ろから抱きしめて、ほっぺに、ちゅ。
「それに。この後、可愛がってくれるんでしょ?」
照れくさくって、ふい、と離れると。
唯さんはキスしたほっぺを抑えて呆然としてた。
私は優しくふふって笑って、身を翻して台所へ向かった。

鶏肉は焼きすぎないように。
べったりしないように、ご飯と鶏肉は別で炒める。
チキンコンソメと隠し味に鶏ガラスープの素。
卵にはふんわりさせるためのマヨネーズ。
「ふふっ。おいしくなーれ。」
たっぷりの愛情を込めて。渾身のオムライスを2人前。
仕上げにケチャップでハートマーク。

「・・・あれ?」
ここで私はおかしなコトに気がついた。
・・・唯さん、襲ってこない。
いつもだったら、急に後ろから抱きついてきて、ふにふにと私のささやかな胸を刺激したり。
どこかからエプロンを出してきて、「ねぇねぇ、裸エプロン。裸エプロンがいいよぅ。」って、しつこく迫ってきたり。
そんな妨害工作がまったくない。
私はオムライスを2つテーブルに並べて。
「・・・唯、さ、ん・・・」
ソファの方を覗き込んで、押し黙る。
痛いほどの静寂。
「くぅ・・・くぅ・・・」
ソファに近づくと、唯さんの可愛い寝息が聞こえてくる。
「・・・えへへ。可愛い。」
私は唯さんを起こさないように。
そっと隣に座って、しばし、その寝顔を眺める。
あ・・・でも、オムライス、冷めちゃう。
ぷにぷに。
柔らかいほっぺを指でつついて。

「ゆーい、さん。」

唯さんは可愛くうにゅうにゅと応える。
起きる気配のない唯さんに。
私はちょっとイタズラしたくなって。

「唯さんってば。」

軽く唇に、ちゅ。
・・・まだ起きない。

「うふふ。唯さんが悪いんですからね。」

えっちなキスしちゃおう。
『ん・・・あ、梓!?』
真っ赤になってうろたえる唯さんを思い浮かべて、ほくそ笑む。
「ゆーいさん。」
私は唯さんに口づけて。
その唇を割ろうと舌を伸ばした。
すると、がばって唯さんが抱きついてきて。
「んっ?・・・んーんっ・・・」
たちまちのうちに舌を絡め取られて。
たっぷり蕩かされてようやく唯さんが離してくれる。
唯さんはぺろり、と唇を舐めて。
「ごめん。寝ちゃってた。」
「ん・・・いいんです。今回、唯さん、がんばってくれたんですもん。」

私は優しく微笑んで唯さんの頬を撫でる。
「・・・それよりいつから起きてたんです?」
「え?つい今さっきだよ。」
「んもう。梓ったら積極的なんだから。」
唯さんが顔を赤らめる。
「無意識に舌、入れてたってコトですか?」
「そう!これは本能!本能だよ。」
私は諦めたように笑って。
「唯さんにはもう敵いません。」
負けず嫌いの私が。敵わないのが嬉しい、なんて。
「晩御飯、食べちゃいましょう。冷めちゃいます。」

「ごちそうさまー!おいしかった!」
「ふふっ。良かった。お粗末さまでした。」
私は手早く2人分の食器を片付けて。
「ありがと。いっぱい愛情こもってたよ。」
唯さんがソファで両手を広げて迎えてくれる。
私はぽすん、と大好きなその場所に飛び込んで。
「当たり前です。こんなに唯さんのこと、好きなんだもの。」
すりすりって、唯さんに頬ずり。
私達はどちらからともなく、キスを交わして。
「・・・静か、ですね。」
「ほんと、だね。」
遠くに静かに虫の声が聞こえる程度。
私達は黙ったまま。
キスをしたり、ソフトにタッチしたり。
静かに「二人きり」を楽しんだ。

「ねぇ。梓?」
「せっかくギー太とむったん持ってきたんだし。弾いてみない?」
「ふふふ。唯さんから練習、誘われるのはこれで二度目ですね。」
そう。初めてはあの合宿の夜。
必死に練習してたあなたが気になって。
無邪気に抱きつかれて、ドキドキして。
でもあの頃より。あなたのこと、ずっと好きになってる。
「どうせならベランダでやろうよ。」
唯さんが言って。
私達はベランダに出てみた。
外は街頭一つなく、部屋の中の明かりがかすかに私達を照らす。
「う、わぁぁぁ・・・」
それなりに音楽をやってきて。
人並み以上には抒情的な表現力には長けているつもりだったけど。
降るような満天の星空を前にして、私は言葉を失って。

「・・・すごいねー。これ全部、私達の物だよ。」

「私達の物・・・じゃあないと思いますけど。」
私はおかしくて、くすくす笑い。
唯さんくらいの天才になると、こんな表現になるんだ。
「ううん、私達の物だよ。全部の星が私達を祝福してる。」
大真面目な口調で唯さんが言うから。
思わず私は隣にいる愛しい人に目を移す。
唯さんは最初すごく真面目な顔で私を見つめてて。
「・・・気がしない?」
にっこりと。私の大好きな笑顔を浮かべる。
私はもう一度空の星達に目を移して。
「そうですね。唯さんに言われたら、そんな気がしてきました。」
唯さんにそっと寄り添った。

ギー太とむったんを取り出して。
簡単に音あわせをした後。
唯さんは即興でギー太を鳴らし始めた。
静かで、綺麗な旋律。
「ラ、ラ、ラ、ラーラー。」
私を目で促して歌い始めた。
「ら、ら、ら、らーらー・・・」
私はぎこちなく、むったんで唯さんを追いかける。
「ル、ル、ル、ルールー。」
  「ル、ル、ルールー・・・」
私達の歌声は次第に一つになる。
「ラ、ラ、ラ、ラーラー。」
 「ラ、ラ、ラ、ラーラー。」
「「ル、ル、ル、ルールー。」」
私達の声がぴったり重なった時。
唯さんは私の瞳を見つめて楽しそうに笑って。
黙ってギー太をかき鳴らす。
私は優しくむったんで包み込む。
唯さんの生み出すリードギターに私のリズムギターが絡み合う。

不思議。
唯さんが次、どんな風に弾くのか、私にどんな風に弾いてほしいのか、みんな分かっちゃう。
多分2度やれって言われても絶対できない。
私達はギターを通じて、キスをして。抱きしめて。愛し合った。

しばらく夢中でデュエットした後。
私達は仰向けに転がって星空の祝福を受けていた。
唐突に唯さんが切り出す。
「ねーぇ?梓。」
「この間のライブの時ねぇ?なんか、物足りなかった。」
「え?大成功だったじゃないですか。」
私はライブの時の盛り上がりを思い出した。
でも、唯さんはころん、と床に寝転がって。
「なんか足りないなって。ううん、きっと何が足りないかは分かってた。」
私は唯さんに付きあって、その隣に身体を横たえる。
「それは梓の音なんだ。それが足りないなって。ずっと思ってた。」
唯さんの声以外には何も聞こえなくて。
さっきまでかすかに聞こえていた虫達の声も今は押し黙って。

この世界にたった一つの。私の大好きな音。

「・・・今、セッションして。確信したよ。」
唯さんの声が響いて。
唯さんの手が優しく私の頬を撫でて。
唯さんの瞳が熱く私の瞳を見つめてる。
「私の音は梓の音がないと本当じゃないんだって。」

「だからね?梓。これからも私の傍で。音、奏でてて。」
唯さんは私の大好きな暖かい笑顔を浮かべて。
「そしたら私。私達。どこまでだって行ける気がするよ。」

ほろり、と。
私の瞳から大粒の涙があふれた。
「嬉しいっ・・・。」
唯さんが私をパートナーに選んでくれたこと。
それが嬉しくて涙が止まらなくなった。
「唯さん。ずっとずっと。傍にいさせて下さい。」

「・・・ふふっ。まずは受験、がんばってね?あ、梓は私と違って心配ないか。」
てへへ、と唯さんがはにかんだように笑う。
私はあふれてくる涙が止められなくって。
「あ、当たり前です。一生懸命勉強して。」
「絶対絶対ぜーったい。N女子大に入って唯さんに追いついてみせるんだから。」
「うん。早く私を捕まえて?」
私は唯さんを抱きしめて。
「もう。絶対逃がさないんだから。」
優しく優しくキスをした。

ちゅ、ちゅ、ちゅ、ってキスを繰り返しているうち。
唯さんの手が私の胸をまさぐる。
とたんに恋人同士の情熱的なキス。
Tシャツがたくし上げられて、私のささやかなブラのホックがふつん、って外される。
息ができないほど、激しく舌を吸われて。
汗ばんだ裸の胸に唯さんの指がそっと触ってくる。
「ひゃうっ・・・ああん、唯さん、ちょ、ちょっと待って。」
背筋からぞくぞくぞくって快感が上がってきて。
おなかの中に熱いかたまりが沸いてくる。
「だめ。もう待てない。・・・もっと可愛い梓が、見たいよ。」
唯さんの舌が私の乳首をくりくりくりって苛めてきて。
峻烈な刺激が私を翻弄する。
「お願い、唯さん。汗、いっぱい掻いちゃったし、あの・・・」
私は必死にスカートの中に忍び込んでくる唯さんの手を抑えて。
「電車の中で。いっぱいイかされちゃたから、そのぅ・・・」
真っ赤になって目を逸らす。
「・・・する前に、お風呂、入らせてください。」
「んー。どうしよっかなー。」
唯さんはいたずらっ子の瞳で。
「んー・・・えいっ。」
私のTシャツを捲り上げて。頭の上でくるくるって丸める。
「ぷぁっ・・・ゆ、唯さん?」
私はかろうじて首だけ出して、とんでもない事に気がついた。
私のTシャツは長袖で途中まで脱がせてくるくるってまとめられちゃったから。
ゆるい手枷みたいになっちゃってる。
当然両腕は上げられたまま、固定されて。
「ちょ、唯さん、脱がせるなら全部脱がしてくださいっ!」
汗を掻いているわきの下に風を感じて、私はぶるるって戦慄した。
「あらん。梓。脱がせてほしい、なんて。おねだり?」
唯さんはサディスティックに、にっこり笑って。
「んふ。可愛い。もう・・・」
私の細い腰を抱きしめて。
「もうガマンできないよ。いいでしょ、梓?」
無防備にさらけ出されたわきの下に顔を埋める。
「あっ・・・まっ、待ってぇ・・・唯さんっ。」
慌てて絡まったTシャツから腕を抜いたけど。
侵入を許してしまったわきの下は守る術がない。
途端にれろれろれろって、唯さんの舌が這い回る。
「あっあっあっ・・・ああん、唯さぁん、だめぇ。汚いよぅ。」
次から次へとわきの下からの刺激が私を溶かしていく。
「ううん、梓の味がするよ?とっても美味しい。」
分かってる。唯さんはきっと次は私のショーツを剥ぎ取って。
えっちなおつゆと汗の匂いで充満してる私の女の子のとこに顔を埋めるつもりなんだ。
そ、それだけは阻止しなくっちゃ。
「唯さぁん。お願い、恥ずかしいの。ああんっ・・・許してぇ。」
私はいやいやをするように腰を振って。
泣き声で哀願した。

ぴた、と唯さんは動きを止めて。
おそるおそる私を見上げる。
その瞳はさっきまでのギラギラしたサディスティックな瞳とは打って変わって。
心配そうな瞳が『泣かせちゃった?』と私を伺っている。
「じゃっ、じゃあー・・・」
今度は唯さんの瞳が遊んでほしい子犬みたいな瞳になる。
「わっ、私に洗わせてくれる?」
あんまりにも必死なその姿に、私は思わず。
「う・・・いいですよ。・・・あっ、でも嗅いだりするのはナシですからね!」

「うふふ。梓、早く早くぅ。」
「・・・あっ、あっ、唯さんっ。絶対匂い嗅いじゃダメですよっ。」
急かす唯さんを横目に。
私は汗の匂いに気を付けながら慎重に服を脱ぐ。
最後にショーツに手をかけた時、既に裸になった唯さんが、すごく熱い視線を送ってきているのに気付いて。
「こ、こらっ。そんなに見られたら、恥ずかしいです!」
「だってだって。つい見ちゃうよ。そんなえっちな下着穿いてるのに。」
私はオープンクロッチの下着を穿いていたことを思い出して。
「〜〜〜!もう!唯さんは先に入っててください!」
「えー!?分かった!もう見ない!見ないからぁ!」
騒ぐ唯さんを先にお風呂に押し込んで。
そっと湿っている小さなショーツを脱ぐ。
私は長い黒髪をタオルでまとめて。
とっておきの替えの下着を唯さんに見つからないようにバスタオルで包む。
「・・・これも気に入って・・・もらえるよね、きっと。」
ぽんぽん、とバスタオルを叩いて、私は浴室に向かった。

「お、おじゃましまーす。」
唯さんは向こうを向いて、先にシャワーを使っている。
「・・・もう、見てもいーい?」
私はしばらく迷って。
「見ても、いい、ですよ。」
真っ赤になって、でも手を後ろで組んで。
恥ずかしくて、閉じたまぶたの向こうで唯さんが息を飲むのが分かる。
「あ、梓・・・」
ぱたたたたっ。
落ちる水音で唯さんが近づいてくるのが分かる。
「だ、だって、洗ってくれるんでしょう?」
私は石鹸を含んだ唯さんの指が私のカラダを滑るのを想像してしまって。
ぶるるって身震いをする。
「震えて、るの?」
すぐ近くで唯さんの声がして。
ひくんってカラダを固くする。
「だいじょうぶ、です。恥ずかしいだけ。」

「・・・シャワー、かけてもいい?」
ほっとしたような唯さんの声。
目を開けると、優しい唯さんの眼差し。
「とっても綺麗だよ、梓。」
暖かいシャワーに続いて。
ボディソープを纏わせた唯さんの指が私を襲う。
「ん、んぃっ・・・くぅん・・・」
唯さんの指は予想をはるかに上回ってキモチ良くて。
「ふふふ。キモチいいの?梓。」
拒もうとする私のカラダを唯さんの指がくちゅくちゅくちゅってして。
「ん、ああっ・・・いやいやっ、どうしてこんなに感じちゃうのぉ?」
「当たり前だよ。指先に『愛してる』、込めてるもん。」
唯さんは私をぐっと抱き寄せて。
耳たぶをはみはみってしゃぶって。
「ねぇ?腕、頭の上で組んでくれたら。もっとイイことしてあげる。」
熱く耳元で囁く。
「ああん、いやいやっ・・・こんな格好、恥ずかしい・・・」
言葉とは裏腹に。私の両手はおずおずと上げられて。
頭の上で腕を組む。
すると私の全てがさらけ出される。
ぷりぷりに張り詰めて震えている小さな乳房も。
シャワーで濡れそぼっている、黒い茂みも。
その奥に息づくピンク色の女の子のとこも。
全部明るい浴室の光で、唯さんの視線に晒されてる。
「あああん、唯さん。あんまり見つめないで。おかしくなっちゃう・・・」
焼け付くような唯さんの視線をカラダじゅうに感じて。
私はくねくねとカラダをくねらせた。
「うふふ。可愛いよ、梓。」
「うんと、いやらしいコト、してあげる。」
唯さんはそう熱く囁くと。
私のカラダをがばって抱きしめる。
「あっ・・・あんあん・・・ゆ、唯さぁん、そ、そんなぁっ・・・」
唯さんの指が。掌が私をまさぐる。
私はいやいやをするように頭を振って。
「ああっ、ああっ。それ、好きなのっ。」
唯さんが私のおなかをつるりと撫でて。おへそをくりゅくりゅって苛める。
ふぁさぁっ・・・
私の髪をまとめていたタオルがほどけて。
黒髪が流れ落ちる。
それに構わず、ぐったりと身を反らす私に。
唯さんはたっぷりとボディソープを振りかけて。
「うふふ。これからどういうこと、されちゃうか、分かる?梓?」
そして唯さんは自分のカラダにもボディソープをまぶして。
「・・・はい。唯さん。」
「だって私達。通じ合ってるんですもの。」
「ふふっ。二人きりだから、声、ガマンしなくていいからね?」
唯さんがにかっと笑った途端。
ぬるぬるぬるぅっ・・・
唯さんの胸が。おなかが。腰が押し付けられて。
ソープで滑っていく。
「あ、あはぁっ・・・いやぁっ・・・えっちな声、出ちゃうよぅ・・・あっあっ、電気走るぅっ。」
唯さんはむちゃくちゃにカラダをすりつけてくるようでいて。
繊細に位置を合わせて、往復の度、私達の乳首があたるようにしてくる。
私はその度、胸から走る電気に、なす術もなく背筋をわななかせた。
ぐったりとなった私を抱きとめて。
「うふふ。続きは、お風呂出てからにしよっか。」
・・・つ、続き?
唯さんは怯えた目で見上げる私にウィンク。
「まだまだ夜は長いよ、梓っ。」
私は唯さんにキスをして。
「はい。いっぱいいっぱい可愛がって下さい。」

私達はキスをしたまま、浴室を出て。
「あ。唯さん。私。髪をかわかさなきゃいけないから。先に出ててください。」
「えー?やだよ。一緒に出ようよ。」
だだをこねる唯さんの唇を奪って。
「んもう。困らせないで下さい。すぐに行きますから、ねっ。」

私は唯さんがぶーたれながらソファの方に行ったのを確認して。
しまっておいた、とっておきの下着を身に着けた。

「・・・お待たせ。唯さん。あ、あの。笑わないで下さいね?」
私はととと・・・っと歩み出た。
私が着ているのは白とピンクの花柄のベビードール。
胸にふわふわのフリルの付いたやつだ。
「今日のために背伸びしてがんばってみたんですけど。どう、ですか?」
私は真っ赤になってうつむいた。
そしたら唯さんがぎゅってしてくれて。
「すっごく可愛い。でも梓。」
まじめな顔でつぶやいた。
「こんなの、着てこられたら。私、もうガマンできない。」
「・・・すぐに脱がしちゃうけど。いいの?」

私は唯さんの腕をするりと抜けて。
「私を捕まえられたら。いいですよ。」
唯さんはきょとんとしていたけど。
「よーし!梓!覚悟しろー!」
舌なめずりして、すっかり狼の瞳。
私はわざとベビードールをめくりあげて。
「狼さーん。赤頭巾ちゃんは狼さんの好きな紐パンですよー。」
唯さんの眼が野獣のようにぎらり、と輝いて。
「こ、こらっ。またそんなちっちゃいショーツ穿いて!よーし。捕まえたら、梓。おしおきだね!」
「うふふ。捕まえられたら、ですよ?」

狩りはあっさり終わって。
私はベランダに出たところで、狼に捕まってしまった。
「きゃあっ。・・・ああ、捕まっちゃいました。」
唯さんは待ちきれない様子で、私にキスをする。
「うふふ。捕まえた。」
「ねぇ。もう食べてもいい?食べてもいい?」
首筋をキスがちゅちゅちゅ、って降りてきて。
「ええ?唯さん、ここでしちゃうの?」
満天の星空の元。
私と唯さんは息を荒げて見つめあった。
唯さんはベランダのテーブルの上に私を押し倒して。
「だって。もうガマンできないよ?」
「・・・私も、です。約束。おしおきして下さい。」
「・・・脱がせて。」
狼さんは、なんともいえない表情をして。
むちゃくちゃにキスを降らせてくる。

「ここの、首元の紐をほどくと、一気に脱げちゃうんです。」
私は唯さんの手をとって、首元へ誘った。
「・・・唯さん、ほどくの、好きでしょ?」
唯さんは目をキラキラさせて。
「大好物だよ!」
ベビードールをするり、と脱がせたら。
むしりとるように、私のブラをはぎとる。
「ああん、ほんとに食べられちゃう。」
私は思わず両手で胸を覆う。
唯さんは、サディスティックに微笑んで。
私の両手を捕らえて、上げさせる。
「おいしそう。いただきまーす。」
唯さんは夢中になって、貪るように私の胸を犯す。
「あっ・・・ひぃ、ああん・・・」
ちろちろちろと舐められて。
「ああん、ああん、どうしよう、声、止まらないぃん・・・」
私はたまらず、唯さんの頭を抱きしめる。
「声出してもいいよ、梓。ここにいるのは私達二人きり。」
唯さんが急に愛撫を止めて。
私達二人が押し黙ると。
静寂が私達を包む。
「電車の中みたいに。声ガマンしなくってもいいんだよ?」
「私の一番好きな歌。歌って?梓。」
「・・・嬉しい。唯さん。」
「いっぱいいっぱい歌わせて?」

唯さんの手が私のショーツに伸びて。
しゅるり、と片側の紐がほどける。
「うふふ。ここ。お手入れ、してるんだ?」
私のアンダーヘアの脇のとこ。
私が剃った後を唯さんの舌がぺろぺろって舐めて。
「あっ・・・ゆ、唯さん、そこだめっ・・・あーっ。あーっ。」
私はたまらず弓なりにのけぞった。

「だって、だって、唯さん、紐パン好きなんだもん・・・お手入れしないと、その・・・」
私は消え入りそうな声でつぶやいた。
でも唯さんはそんな私の腰を抱きしめて。
「お手入れしないと・・・はみ出しちゃう?」
ぺろぺろぺろってまた舌で苛めてくる。
私は真っ赤になって身をすくめて。
「あああん、いっ・・・い、いじわる。」
「うふふ、でも嬉しい。私のためにこんなちっちゃいショーツ、穿いてくれたんだ。」
唯さんはいつのまにかもう片側の紐もほどいていて。
その小さな布切れを剥ぎ取る。
「興奮してるの、梓?」
私は真っ赤になって。こくん、とうなずく。
「うふふ。そうだよね。ここ、もうむき出しになっちゃってる。」
「あ、あ、あ、唯さぁん。」
ガマンできなくなって、甘えた声を出す。
「綺麗なピンク。もう白いの、いっぱい出てる。」
「ああ、もうっ・・・お願いですっ。」

唯さんがいきなりそこに顔を埋めて。
ぬるり、と舌が入ってきて。掬い取り、舐め回して。
「ん、はぁっ・・・あああっ。女の子のとこ、キモチいいよぅっ。あ、う、あ、うぅっ、と、融けちゃうっ。」
私の一番感じるところ、むき出しにしちゃう。
「くひぃっ・・・ふっ、ん、ふっ、ん、あああん、そんなっ。同時にされたら、おかしくなっちゃうよぅ。」
唯さんの指がくつろげられた私の女の子の穴に入ってくる。
しとどに濡れたそこは。
ほとんど抵抗せずに指の出し入れを受け入れる。
「ああんああん、唯さん、私、イっちゃうの。私、すぐにイっちゃうのぉっ・・・」
静かな高原に私の悲鳴だけが響く。
満天の星達に見られながら。私は絶頂に達してしまった。

ひくひくって、快感の余韻に震える私に唯さんが優しく覆いかぶさってきて。
「ねぇねぇ、梓?次はこっちだよ?」
くりくりってお尻の穴を刺激する。
「・・・ああん、唯さぁん・・・私まだイったばっかりでぇ・・・」
「ね、梓。膝立てて。お尻つきだして?」
私はぼんやりと濁った頭で私は言われた通りにする。
「ああん・・・こうですかぁ?」
すると、私のお尻の穴にぬぬぬって。唯さんの舌が入ってくる。
「う、あっ・・・ああん、唯さん、お尻はだめぇっ。き、汚いよう・・・ああん、ああんっ。だめぇっ!」
私はすぐに追い詰められて。
切羽詰った声を上げる。
「うふふ。梓ったら、お尻でイっちゃうんだ?」
今度は唯さんの指が二本入ってきて。
中をぐりぐりぐりって、苛める。
「あああん、いやいやっ。ん、ん、んっ・・・ああ、どうしてっ。どうしてお尻キモチいいのぉ?」
「んふ。こうしたら、どーお。梓。」
唯さんの指を二本も飲み込んで、きつきつになっている私のお尻を慰めるように舌でぺろぺろってされて。
「んっ、ふぅんっ、ああん、だめっ!いやいや、どうしよう、私、私っ・・・」
とどめに、かじかじって甘噛みされる。
「あーーーーーーっ・・・」
私はたまらず、大きな声をあげて。
目の前が真っ白になって。
私はぐにゃぐにゃになって、うつ伏せに突っ伏した。

結局それから。
一晩中、愛し合って。
私達は二人きりを満喫した。
・・・はずだった。

帰り道。
「唯さん、腕、組んでもいいですか?」
「うん。いいよ。・・・梓、今日は積極的だねっ。」
唯さんは右腕を差し出して。
「だって。もうすぐ二人っきり、終わっちゃうんだもん。満喫しなくっちゃ。」
私は思いっきり唯さんに甘えて。
歩きながらキスとかしちゃったり。
坂道を下った曲がり角。

ばったり。

そんな効果音が聞こえてきそう。
「あ、あれ?憂?純?」
私は慌てて、居住まいを正す。
「す、菫と直まで・・・どうして、ここに?」

「や、やぁ。奇遇だねー。」
沈黙に耐えかねて、純が棒読みで答える。

「さっ、昨夜は、おっ、お楽しみでしたねっ。」
憂の言ってはならない一言に菫は耐えかねて。
「ぶ、部長っ・・・わ、私、なんにも。なんにも聞いてませんからーっ!」
真っ赤になって坂道を駆け出す。
直は無言で。真っ赤になってうつむいている。

「あ、あのさ。ほんとに。わざとじゃないんだよ?まったくの偶然で。お隣だっただけだから。」
純の虚しいフォローが高原に響く。

私は言葉もなく、ぱくぱく、と唯さんに訴える。
「わっ、ワタシノセイジャナイヨー?」
唯さんは慌ててぶんぶんと首を振って。

「もっ、もう!なんで私ばっかり、こんな目に遭うのーーーっ?」
「・・・あうのーーーっ・・・アウノーーーっ・・・ノー・・・」
静かな高原にきれいに私の悲鳴の山彦が響いた。




おしまい!(泣)

このページへのコメント

久しぶりの唯梓待ってました!
今回もお二人はらぶらぶでしたね(´∀`*)
これからも素敵な唯梓をよろしくお願いします!

0
Posted by 鯖猫 2012年06月07日(木) 05:31:56 返信


いや〜、久しぶりの唯梓でしたね!
私唯梓大好きなので書いてくれて嬉しいです。

今回は梓がかなり積極的でしたね(笑)
キャラの心情が回を重ねるごとに変わっていくのがとても楽しみです!

更新楽しみにしています!

0
Posted by メニケル 2012年06月05日(火) 07:37:45 返信

萌えたー!
声が出せない電車の中と出してもいいコテージとシチュエーションの違いで梓の反応が違う所が面白い!
それと梓が可愛過ぎ!
本編が終わってもぜひ続けてください。

0
Posted by ああもう 2012年05月31日(木) 18:34:14 返信

今回の作品もなかなか…♡
梓のデレデレが最高でした!
"狼さんご用心"や"ジェットコースターな恋"、"罠と魔法とあなたと私"みたいに同じ環境なんだけれども、それぞれのカップルがそれぞれの味でイチャイチャしてるのが分かるような話の構成、大好きです。もっと増やして欲しい!毎回更新楽しみにしてます(*^_^*)

0
Posted by 律澪LOVE 2012年05月30日(水) 02:32:39 返信

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