2chエロパロ板のけいおん! 作品のまとめサイトです。

著者:◆C/oSFSeeC2氏


初めはこんなはずじゃなかった。
「あっ・・・んぃっ・・・み・・・みおぅ・・・激しすぎるよぉぅ・・・」
初めて澪と体を重ねた時。
澪は何にも知らなくて。
あたしにされるがままになっていたのに。
いつのまにか。
「ふふっ・・・律、かわいーよ。・・・キモチいい?・・・知ってるよ、律、ここ好きだもんね。」
これだからまじめで一途な奴は困る。

彼女はあっという間に私のやることを真似、私のツボを探り、私を追い詰めるようになった。
「・・・あっ、ゆびぃ・・・にほん、だめっ・・・すぐきちゃうよぉぅ」
彼女の長い指が中に入ってくる。リズムを刻む。
「これ・・・分かる?『ふわふわ』だよ。」
敏感なところを指が動き回る。爪弾かれる。その度、カラダの中全部、かき回される。
おかしくなりそう。『ふわふわ』のメリハリの利いたベースのリズム。
薄く目を開けると目の前に真っ赤になった澪の真剣な顔。
「んぅっ・・・ひ、ん・・・も、もぅだめぇぅっ!んんんん!」
寸前でキスで塞がれて。そのまま上り詰める。行き場を失った澪のリズムがあたしの体の中で跳ね回る。
息が苦しくなるまで。あたし達はつながっていた。
澪はあたしから指を抜いて、不思議そうに見る。
「・・・律、すごいよ。こんなになってる。」
ばか。恥ずかしさで顔が熱くなる。
でもあたしは頭の中が澪の刻んだ『ふわふわ』のリズムで一杯で、ツッコむことすらできなかった。


普段は・・・今も人前では相変わらずの恥ずかしがりのくせに。
いつのまにか。
「えへへ・・・なんか嬉しいな。律があたしでこんなになってくれるなんて。」
・・・ああもう。その笑顔、反則だろ。かわいすぎだよ、澪。
「なんかさ、演奏と似てるよね。初めはなかなかいい音が出ないんだけど、一生懸命やってるとさ、そのうち、どんどん良くなってくるんだ。」
普段のクールな澪とは違う澪。こんなに饒舌で表情豊かな、あたししか知らないかわいい澪。
・・・んん?
「・・・ちょっと待った。今、あたしとエリザベス一緒にしたでしょ?」
んむ?と口ごもる澪。ちょっと拗ねてそっぽ向いてやる。
「いやっ・・・律、そういう意味じゃなくってさ。」
「あたしとエリザベス、どっちが大事なの?」よよ、と泣き崩れるフリ。
「ばっばか。・・・そんなの分かってるだろ。」
「・・・うん。知ってる。でも言って?」
澪はあたしの反撃にんぐっ・・・と詰まって目をそらした。あー、耳まで真っ赤になってんぞ、澪。
「りつ 。」
「・・・なに?」
澪はもう一度あたしに向き直って。
「呼んだんじゃないよ。律が大事なの。世界で一番律が大事。どうしていいか分からないくらい、あなたが好きよ。」
そういうと澪は真っ赤になったまま、あたしの胸に飛び込んできた。
・・・殺す気か。
もうあたし、幸せ過ぎて死んじゃうぞ。


あたし達はしばらくキスしたり、撫であったりして、その幸せを確かめていた。
ほんとだね、澪。
いつのまにか。
あたしも澪がいなくなったらどうしていいか分からないよ。
だから、ごくごく自然に澪をぎゅうと抱きしめた。
「大好きだ、澪。・・・死ぬまで一緒にいようぜ。」
澪の動きがぴくん、と止まる。・・・あれ?ついノリで恥ずかしいこと言っちゃった?
澪がもぞもぞとあたしの腕の中から這い出してきて、ちらちらとこっちを見ながら言った。
「・・・あのさ・・・もしかして、それって・・・プロポーズ?」
・・・そうか。そう言われればその通りだな。指輪もなんにも用意してないけど許してよ。
「そう。・・・澪とずっとこうして・・・音奏でたいんだ。・・・・ダメか?」
澪はまた真っ赤になってしばらくモジモジしていたが、がばっと目を上げた。
「・・・澪?」
・・・あ、またスイッチ入ってる。
「もう離さないからね。覚悟しなさい、律。」
長い長いキス。お互いに舌をからめあい、口の中を愛撫しあう。
「ね・・・アンコール、しよ?」
普段はあんなに恥ずかしがりのくせに。スイッチの入った澪は誰にも止めらんない。
ライブで歌ってる時だってそう。澪はノセてやればデキるコなんだ。
「アンコール、するぅ。・・・もっと、もっとして?」
あたしもスイッチ入っちゃった。いつもは出ない甘えた声。
「・・・ふふ。じゃ、ゴーマニね。」
澪が長い指をチラつかせながらささやく。
・・・さっき一回イッちゃったからまだこっちは敏感になってるってのに・・・絶対Sだ、コイツ。
あっという間に押し寄せる。澪の刻むリズム。
ああ、正確で一途でいつもまっすぐ。澪のリズムはキモチいい。
「ふっ・・・ん・・・ゴーマニすごいぃ・・・」
でも澪にいつまでもやられっぱなしは癪だし。もう限界近いし。
あたしはそっと澪の敏感な部分に手を伸ばす。
「・・・セッションしよ・・・澪、ついてきて。」


思った通り、そこはもうしとどに濡れていた。
さっそく指を挿し入れてみる。1本。2本。
「んあっ・・・お・・・うんっ・・・あうっ」
綺麗な髪。たちまち澪の背中が弓なりになる。長い黒髪がはらり、と乱れる。
ほんとに澪って素敵。リズムを叩けばシンプルで素直な反応を返してくれる。
「あ、りつっ・・・そこ・・・そこいいのぉっ」
知ってるよ。勉強は澪には敵わないけど。澪のことならなんだって覚えられるよ。
いい音。あたしは夢中になってリズムを刻む。
「あ、ああん、りつぅ・・・もっ、だめっ、はんっ・・・」
かわいい。澪、こんなになってるのに、まだリズムキープできてるね。
澪の長い指もあたしの中で必死に旋律を奏でてる。あたしも澪にしか聞かせない声を出す。
「もっとぉ、もっとかき回してぇ・・・みおのゆび、たまんないよぉ・・・」
澪にかき混ぜられてぐちゃぐちゃになったまま、あたしもゴーマニ後半のハイテンションなドラムを刻む。

せっぱつまったみおのこえ。
「やっ、おっきぃのくるぅ・・・いっしょにっ、きてっ、きてぇっ・・・」
せまってくるみおのひとみのなかに、とろけきったあたしのかお。
もうなにもかんがえらんない。
「みお、みお、みおぅ・・・」
「りつっ、りつ、りつっ・・・」
お互いの名前を呼んで。かみつくようにキスをして。
目の前が真っ白になった。


「・・・どう?キモチ良かった?」
澪はスイッチが切れて、いつもの恥ずかしがりに戻っていた。
枕に顔を埋めて耳まで真っ赤になっている。
「・・・知らない。」
もうちょっといじめてやれ。
「なんだよー。・・・けっこういい感じのセッションだと思ったのになー。ねー、澪ちゅわん。」
あ、さらに赤くなった。さっきの自分の大胆な振る舞いを思い出しているらしい。
「あたしはすっごく良かったよ。澪のリズム、伝わってきた。」
それだけ言ってしばらく澪を待った。カラダに刻まれた澪のリズムを反芻しながら。
「・・・はしりすぎ、なんだよ。」
・・・あらん。そこぉ?
「もしかして・・・あんまし良くなかった?」
澪は相変わらず枕に突っ伏したまま。
「いつか言ったろ。・・・あたし、走り気味でもさ。やっぱ活きが良くてパワフルな律のドラム、好きなんだよ。」
澪しゃん・・・
あたしはうつぶせになったままの相棒に抱きついた。
「なになに?聞こえなかったー!もいっかい言って〜!」
「・・・あーもう!やだ!二度と言わない!」
「いやーん、けちー。やだやだ、もういっかいー!ねー、みおちゅわーん!」
お約束。いつものあたしらのペース。
でも。じたばたする澪をぎゅ、と抱きしめた。
「うそだよ。聞こえてた。・・・愛してる。」
澪は背中を向けたまま、ぴくん、と動きを止め。そして蚊の泣くような声で言った。
「・・・あたしも。律のこと、大好き。」
かっ・・・かわいすぎだろー。
ただ、この後真っ赤になって枕を抱きしめるお姫様からおやすみのキスをもらうまで1時間を要した。

澪の寝顔を見ながら。「好き」でも「愛してる」でもなく。素直に思った。

ありがと、澪。あたしの一番好きな曲。




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後日談。

「みんな、ありがとーっ!じゃ、次!今日、最後の曲行くよ!」
MCの唯の一言にファンの皆様から不満が上がる。
えー!やだー!もっといこーぜ!
・・・ありがたやありがたや。
「みんな!・・・しーーーーーーーっ!」
唯のMCも上達したなぁ。思わず静まり返る場内。
「・・・Listen!」
唯がボーカル担当の澪に振る。
みんなと目を合わせてあたしのドラムから入る・・・って、あれぇ?
澪は突然くるりとあたしの方へ振り向き、近寄ってきた。ちょ、おまっ、歌っ・・・
その後ろで唯があわてて歌い出す。

潤んだ瞳と真っ赤な顔。やたらに色っぺぇ。
「り、りつぅ・・・バスドラ、やばい・・・やばすぎるよぅ。」
澪はまっすぐにあたしに向かって。それと分かるようにベースの指使いを見せ付ける。
あたしはドラムを叩きながら、澪の指から目が離せなかった。
ライブ中だというのに、カラダの奥が熱くなる。
唯が歌う『Listen』のファーストフレーズを遠くに聞きながら。

・・・どうしよう、火、ついちゃった。

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