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著者:5-865氏


"びゅうぅ〜〜〜〜…"

少しばかり強めの春の風が一迅、埃を巻き上げて吹きぬけていく

「痛っ――」
「お、どーした?ムギ」
「ちょっと、埃が目に――」
「ふーん、どれどれ…」

様子を見ようと、律が紬の顔を覗き込んだ瞬間
律の鼻をコロンの甘い香りがくすぐったかとおもうと、すぐ目の前には悪戯そうに微笑う
紬の顔があって――

「んっ―――」
「…――っ!?」

一瞬、何をされたのか理解できなかった律だったが、唇に残る甘く柔らかな感触は、それ
以上に雄弁に事実を物語っていた。そして、律の理解が現実に追いついてくるにつれ、
身体が奥から熱を帯びてくるのを実感してしまう。

「――ム、ムギっ!?」
「ふふ…接触事故みたいなものですよ、りっちゃん。無防備に、顔を近づけすぎでしたから――」
「な、なんだよ、それ…ゴミが目に入ったんじゃないのかよ…」
「ええ、目に埃が入ったのは本当ですよ。とても痛かったですし、間近でりっちゃんの顔が
見れなくて残念でしたもの」

そう言って茶目っ気たっぷりにウインクしてみせる紬に、律は思わず顔が引きつってくる
のを実感していた。

「ムギ、お前――」
「ちょっとした接触事故ですから、ノーカウントでいいですよ、りっちゃん」
「ノーカウントって…」
「もちろん誰にも話しませんよ。もちろん、澪ちゃんにも、ね。」

クス、と小さく笑い、何事もなかったように、ウェーブのかかった亜麻色の髪を揺らし
ながら背中を向けてしまった紬の、その表情は律の方からは窺うことはできなかった。

「…何なんだよ、いったい…」

(END)

このページへのコメント

むぎゅうのキャラいいな

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Posted by yue 2009年07月11日(土) 01:05:47 返信

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