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ブランク (澪×律)





・゜゚・*:.。..。.:*・゜律SIDE゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*



「あらあら…これは帰り送ってあげた方がいいかもしれないわね」
「うぃっひっく、澪ちゃんこんなにお酒弱いとはねー」
「唯、お前飲み過ぎ」

気付くと時計は10時を回っている

高校を卒業してから一年
高校三年時のクラスで盛大に同窓会を開くことになり
なんとか集まった懐かしい面子にさわちゃんまで加わって同窓会が開かれた
午後5時から始まったクラス同窓会は7時でお開きとなり各自二次会だのなんだのと自由行動になって
私たちは軽音部で二次会をしようということでさわちゃんのオススメの店へフライデーナイトと繰り出した
(ちなみにさわちゃんはクラス担任として他の子達と飲みに行ったようだ)

「うっ…ふぅ…」
「澪ぉ、だいじょーぶかぁ?」

真っ赤になって突っ伏している澪の背中をさすってやる
居酒屋は広くもなく狭くもなくうるさくもない、かといって静かすぎない雰囲気のいい店だった
そんな個室に大学生になった私たち四人、なんだか部室にいた頃と空気は全然変わらない
変わったのは口にしている物がスイーツじゃなくてスウィートなアルコール…
いや、それだけじゃなく皆それぞれちょっぴり大人になってキレイになった
本当はここに梓もいれば完璧なんだけど、まぁそれは来年のお楽しみかな

「…りーつ…」
「なんだよ」
「んー…なんでもにゃい…」
「おい」

しょーがないなこの酔っぱらいは…
各々の大学に入ってからは皆それぞれの生活が忙しくてなかなか四人仲良くティータイムというわけにもいかなかった
毎日顔を合わせていたのが嘘のようにプッツリと会えなくなった分
久しぶりに会えて皆テンションが上がった
まぁ私は大学でいつも介抱係だし、いつものペースで酔わない程度にお酒を少々
紬はほんのり上気しているがお酒には強いようだ
唯は完璧なザルだな…1人でどんだけ飲んでんだよ、どうせ唯のことだから太らないんだろうけど
そして澪は…ご覧の通り3杯でもうベロベロ

「さて、もう11時だ、澪もこんなだし今日はお開きにするか!」
「そうね♪」
「うぃっーす」
「う、うーん…」

割り勘でいこうと話がまとまると唯がいきなり金がないとか言い出してムギが今度返してくれればいいからとお金を出す
なーんてお約束の一悶着の後私たちは空気の冷たい夜の街に出た

「ふー、涼しくて気持ちいい〜」

唯が伸びをするとムギも伸びをした

「久しぶりに皆に会えてよかったわ♪」
「うん!すっごく楽しかったよ〜!また絶対会おうね!今度は旅行とかしよっ!」
「いいねぇ〜、ついでに演奏でもしてみっか?久しぶりにさ!」

そんな会話をしている間も澪は私の肩に頭を乗せて時々頷くだけだった

「じゃあ私終電無くなっちゃうからこれで…」
「あ、私も電車だよ〜!ムギちゃん一緒に帰ろ♪」

ムギと唯は電車か…ここで私は澪を家へ送るという面倒な作業について考えた
ここから澪の家まで行くとなると結構時間かかるな…私も明日朝早いし…
今一人暮らししてるんだけど、家、ここから近いんだよなぁ

「おい、澪、家帰らないとヤバイ?」
「う?うーん…どうかな…どぉーしてぇ…?」
「もう11時だしさ…私の家ここから近いんだけど泊まっていく?」

澪は私の肩に乗せていた頭を持ち上げ瞑っていた目を薄く開いた

「いくー…」



「着いたぞー、たっだいまぁ」

一人暮らしだから誰もいないけどね

「澪!靴脱げ靴!」
「あ…ああゴメン…」

フラフラしているけど涼しい夜道を歩いた間にさっきよりは酔いが覚めたみたいだ、あくまでさっきよりは

「散らかってるけど気にしないで…」
「…相変わらず汚いなぁ律の部屋は…」
「って、う、うっさい!ちょっと玄関で待ってろ!片づけるから!」

澪はケタケタ笑いながら私が必死に床に放りだされた服やら雑誌やらを片づけるのを眺めてる


「みーおー、何か飲むー?」
「んー、何でもいいー」

先に風呂に入った私は髪を乾かしながら冷蔵庫を漁りお風呂場の澪に話しかける
澪はまだアルコールが残っているみたいだったけど風呂に入ると言って勝手に入ってしまった

「ふー、いいお湯でした」
「ほい、リンゴジュース…って!!」
「サンキュ〜♪」

澪が全裸で出てきたのでビックリした…ダメだ、やっぱまだ酔ってるなコイツ
とりあえず余っていたパジャマを貸してやると澪はいそいそと着替えた

「んー…なんか眠いよりつぅ…」
「じゃあもう寝ようか、私も明日朝早いんだよ」
「寝ちゃお寝ちゃおー…」

懐かしいフレーズをこんなとこで使うなよ酔っぱらい…なんて思いながらクスッとしてしまった、不覚!
部屋の中央を陣取っているテーブルを退かして予備で置いてあった布団を引っ張り出して敷く
肝心の澪はリンゴジュースを飲みながらボーっと見ている

「じゃあ澪は布団ね」
「えーベッドがいいー」
「ダメだ、ベッドは私の」

以前ベロベロに酔った友達にベッドを貸したことがあったけど見事に寝ゲロをされて酷い目にあったので
それ以来酔っぱらいにベッドは貸すまいと私は自分に固く誓ったのだった
だからいくら澪でもこれだけは譲れない

「それじゃ電気消すぞー」
「ふわーい」

私はベッドに横になり目を閉じた
明日は9時からバイト…ってことは7時半には起きて準備しないとな、澪はどうしようか
そんなことを考えているとベッドがギシッと音を立て傾くのを感じた
自分から眠いとか言っておいて…ベッドを奪いに来たのか?

「…ねぇーりつぅー」
「ベッドは譲らないぞぉ」

返事がない
私は首に何かくすぐったい感覚を覚えて目を開いた
どうやら首に触れたものは長い黒髪のようだ…
そして、暗くてよくは見えないけど、澪が私に覆い被さっていることに気付いた

「…なんだよ」
「りつ…久しぶりに会って、私気付いたんだ…」

正直私もお酒を飲んで軽く体が怠いので早く寝たかった
澪の呂律の回らない話には乗り気じゃなく投げやり気味に答える

「何に…」
「だぁーいじなことぉー」
「なんだよそれ…」

「…りつのことがだーい好きってことぉ」


「…はぁ?」


澪がここまで酔っぱらっているなんて思わなかった
暗い中私は目を見開いたけど澪の顔はよく見えない

「…分かったよ、もういいから寝よ?もう12時過ぎてるよ」

澪の腕と思われる部分に手を掛け布団に戻るよう促す

「む…りつはなーんにも分かってない!」

澪は少し声を張り上げた、隣に聞こえたらどうすんだよ
近所迷惑になる前に早くこいつを寝かせないといけないな

「あぁーもう、はいはい、いいから寝ッ……?」

一瞬、唇に熱くて柔らかいものが触れた

「…へ?」

「バカ律…」

暗闇の中で私は自分の唇の感覚を疑る、まさかそんな、ねぇ?

「…ばーか、ばかばかばか…」

澪の囁きが近くなったと思ったら今度はさっきより強く何かが私の唇に押し当てられた
それは熱くて、柔らかくて、リンゴの味で
酒臭かった

「なんでこんなにかわいいんだよぉばかぁ」


・゜゚・*:.。..。.:*・゜澪SIDE゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*



「ちゅ…ちゅ…ん…ちゅ…」

律の唇をついばむように何度も優しく唇を押し当てる

「りつぅ…ちゅ…」

暗闇の中、ぼんやりと見える律の顔、唇を探して唇を落とす

「み、みお、や、ん、やめろっって…」

律が喋れないよう優しいキスで妨害する
戸惑っているような困った律の声、可愛い

一年ぶりに会った律は相変わらず元気でお調子者で、可愛かった
高校の時も可愛かったけど、あんまり会えなかったせいかな?
なんだかちょっと大人っぽくなったように思えてたまらなく可愛いく感じた

「澪、も、か、勘弁、んっ」

ダメ、止めてやんない
こんなとこで止められるわけ無いだろ?

律の唇を舌で舐め上げ開けて欲しいと無言で懇願するけど予想以上に強情でなかなか開いてくれない
業を煮やした私は律の可愛らしい大きさの胸にそっと手を当て軽く掴んだ

「んぅぅッッ!!!澪ッ!!!」

ドン!

強い力で押しのけられ危うくベッドから転げ落ちそうになる

「な、なんなんだよ!なんなんだよお前ぇ…ッ!」

息の荒い苦しそうな声で律が掴みかかってきた
肩を掴まれ揺すられて頭がフラフラする
体に力が入らない

「バカッ!澪のバカッ…ッッうぅッ…ぅえ…」

ぼやーっとした頭がハッとする

律、もしかして、泣いてる…?

「りつ…泣いてる…?」
「ふっ、ぅぐっ…うっ…」

私はフラフラと立ち上がり部屋の電気をつけた
律は私の思った以上に顔を涙でグシャグシャにして泣いていた

「ばかぁ…冗談もっ…大概にしろぉ…っ!!!」

律の痛々しい泣き声で酔いが一気に覚めた
同時に頭に上がっていた血も一気に引く
私、なんてことしたんだろう…

「ごめん、律、ごめんね、本当にごめん…」

駆け寄って律を抱き寄せようとするが律はベッドの上で涙をゴシゴシと手で拭きそっぽを向いてしまった


無言


しばらく気まずい空気が流れいよいよ今度は私の目から涙が零れ始めた

「…うっ…ひっく…律ぅ…ごめんねぇっ…」

自分からあんなことしておいて泣き出すなんて自分でも馬鹿げてると思うけど
零れてくる涙は止まらなかった
律に拒否されたのは紛れもない事実なのだから

「んな!?なんで澪が泣いてんだよ…?」
「だ、だって…ぅっぅぅぅ…」

嫌われてしまった、そんな言葉が私の頭をグルグル回って一層涙が零れ出る
すると思いがけないことに、律は私の体に手を回し強く抱きしめた

「泣くなよ…こっちこそ、なんかビックリしちゃって、オーバーになっちゃった、ゴメン」

なんで律が謝るんだろう…律が謝る必要なんてないよ、って言おうと思ったのに
律の体温が心地よくて私はそのまま睡魔に意識を奪われた

「律ぅ…大好きぃ…」


・゜゚・*:.。..。.:*・゜律SIDE゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*



「ね、寝たしこいつ…」

あんだけすごい勢いでキ、キスしてきたと思ったら
次は泣き始めて、今度は寝落ち…
それにしてもさっきっから私のこと、好きって、本気なんだろうか?

「澪ぉー…好きって冗談だよなぁ…?」

澪の寝顔に問いかけるがすっかり夢の国へ旅立ってしまったみたいだ

「酔っぱらってただけだよなぁ…?」

そうであって欲しい気持ちと、そうだったらちょっと寂しい気持ちが同時に湧き上がり複雑な気分になる
バカバカしい!女同士だぜ?ありえないっしょ常識的に考えて
でも…もし澪が本気なら…

「あー!!もう!バカか!バカだ私!早く寝よっ!」

完全にぐっすりと眠っている澪をなんとか持ち上げ布団に寝かせてやり
電気を消してベッドに横になった

「…〜〜〜〜!!!澪のバカヤロ〜〜〜!!」

澪の唇の柔らかさを思い出して私はなかなか寝付けなかった

・゜゚・*:.。..。.:*・゜   ゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*






ひとまず
続きは書けたら書きます

このページへのコメント

(*´ω`*)百合カワユス

0
Posted by (*´ω`*) 2009年11月18日(水) 10:41:30 返信

続きが気になる〜
続きが見たいよ!!!

0
Posted by 名無し 2009年08月05日(水) 21:16:18 返信

続ききになる〜!

0
Posted by topo 2009年08月05日(水) 21:04:12 返信

ノンケ律受け最高!
澪がお酒の力もあって攻め攻めなのが良いですね
普段は出来ないけど、好き過ぎてやってしまった感がまたなんともいえない感じで好きです

これから律がどう動いていくか気になります!

0
Posted by 名無し 2009年08月03日(月) 09:21:24 返信

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