2chエロパロ板のけいおん! 作品のまとめサイトです。

著者:4-239氏


「ん〜・・・ゆい〜、そこはデコだって・・・むにゃ・・・」ごろん
バキッ!

イタッ、なんか尻の下でつぶれたぞ・・・なんだよ人がせっかく気持ちよく寝てたのに
・・・っておいこれ、私のカチューシャじゃねーか!
いつのまにこんなところに・・・確か予備買ってなかったよなー
どうしよ、この前髪では学校いけねーぞ!何かかわりになるもの・・・ゴソゴソ

おっ、これがいいかな・・・赤いヘアピン
これって確か唯がくれたやつだよな。もう使わないからってくれたんだっけ
そういやアイツ、最初は色んなヘアピンしてたけどいつの間にか黄色だけになったよな
どうしてだろ、今日聞いてみようかな・・・

唯の赤いヘアピン・・・唯の・・・唯

唯は軽音部の大事な仲間で、高校にはいってできた一番の親友
これまでとはいないタイプの女の子で、一緒にいてすごく楽しい
すごく気があって、部活中でも遊んでばっかで澪や梓に怒られてばかり
最初は友達として好きだったけど、いつの間にか一人の女の子として好きになっていた
今まで女の子にこんな感情を抱くことがなかったし、この気持ちを唯に伝えようとも思わなかった
だって女の子同士が好きになるのっておかしいし、唯はそんなふうに思ってないだろうし・・・
私はこれからも唯の親友で、そして悪友でいたい。そう思うことで気持ちを閉じ込めていた

・・・っておい、こんな感慨に浸ってるひまじゃないって!急いで髪セットしないと!



―――学校

うーっ、なんかいつもと違う髪形で落ち着かない・・・というか、みんな気付いてくれるかな?
おっ、前で花散らしながら歩いてるのは・・・ムギだっ!よし、ちょっと試してみるか

律「おーっすムギ!」バン
紬「あら、りっちゃん・・・ってどちらさま?」

うぉい!やっぱり分かんねーのかよ・・・というか、声で分かってるんなら私だと思えよ

律「私だよ、田井中律だよ!ほら」ばっ(デコを見せる)
紬「そのおでこは・・・りっちゃん!どうしたのその髪?」
律「いやー、カチューシャ壊しちゃって・・・」

何でデコ見て私だって気付くんだよ!私はデコだけ人間か!


紬「ふふ、唯ちゃんも私と同じリアクションするわよ」
律「そうかなー・・・あっそうだ、ムギ・・」ごにょごにょ
紬「あらあら、りっちゃんのイジワル♪」ニコニコ

ふっふっふ・・・どうせ分からないなら、唯を驚かせてやるぞー



―――2年2組

紬「唯ちゃん、おはよう」
唯「あっ、ムギちゃんおはよー・・・隣の人、誰?」

やっぱり唯も分かんねーのかよ・・・よーし、私の演技力を見ろ!

律「平沢さん、おはようございます」しゃらんら
唯「お、お、おはようございますっ!・・・何、ムギちゃんのお嬢様仲間?」
紬「ふふふ、違うわよ。唯ちゃんの知ってる人よ」
唯「えーっ、私が知ってる人ー?・・・りっちゃん・・・じゃないよねー、おでこ出てないし」
律「ってだからなんでデコで判断するんだよ!」ばっ(デコを見せる)
唯「ほえぇ〜そのおでこはりっちゃん!」

まったく、ムギと同じかよ・・・なんか自分に自信なくした

唯「でもどうして髪型変えたの〜?」
律「いや〜、カチューシャ壊してさー」
唯「ふーん・・・あっ、そのヘアピン私があげたやつだー」
律「おう、他に髪まとめられそうなのなかったから」
唯「よかったねーアッキー!」

えっ、アッキー?もしかしてこのヘアピンのこと?

律「お前ヘアピンにも名前つけてるのかよ」
唯「うん、そうだよ!」

ギターにギー太って名前付けてるのは知ってたけど・・・

律「じゃあその黄色いヘアピンは?」
唯「きぃちゃんだよ!ちなみにりっちゃんのカチューシャはキー君!」

人の物まで名前つかてんのか・・・って君ということは男だよな?唯には私男っぽく見られてんのか?
なんかそれもショックかも・・・


それからは髪のこといじられながら普通に過ごした
部活で澪と梓にも同じリアクションされたけど、そこは省略



―――音楽室

澪「しかし、髪型変えるだけで印象変わるなー」
梓「そうですね、何か女の子っぽいです」

だからー、私は女の子だって!

紬「うふふ、このりっちゃんもいいかも」ニコニコ

ってムギまで!まぁ評判いいみたいだし、このままでいいかな

唯「だめだよっ!黄色いカチューシャしてるりっちゃんのほうがいいよ!」バンッ!

うおっ、びっくりした!・・・って、唯は前のほうがいいんだ
まぁ唯がそう言うなら元に戻すけど

澪「ん、まぁそうだよな・・・」ニヤニヤ
梓「確かにそっちのほうが律先輩らしいですよね」ニヤニヤ
紬「そうよね唯ちゃんの言うとおりだわ」ニコニコ

なんだよみんなして・・・さっきはいいって言ってたのに
しかもニヤニヤして何か気持ち悪いぞ

唯「そうだ、帰りにカチューシャ買いに行こうよ!」
律「お、おぉ・・・」

まぁ今日買いに行こうと思ってたから構わないけど

澪「あっ、私は今日はちょっと・・・なぁ梓」ニヤニヤ
梓「そうですね・・・ねぇムギ先輩」ニヤニヤ
紬「そうね・・・だから二人で行って」ニコニコ
唯「うん、分かった!」
律「了解ー」

なんか知らんけど唯と二人きりで買い物できるぞ!
・・・3人がニヤニヤしてるのが気になるけど


―――雑貨屋

律「えーっと、カチューシャはどこかな・・・」
唯「あっ、これかわいいー」
律「おいおい、私の買い物じゃないのかよ」
唯「えへへー、ついでついで♪」

まったく、無邪気な唯は可愛いな。そういや二人っきりでどっか行くのって初めてか
普段は軽音部で活動してたからあんま意識したことないけど、二人だけだと緊張するかも・・・
いや、大丈夫だ。いつも通りでいいんだ、そういつも通りで・・・

唯「りっちゃーん、あったよー・・・っておーいりっちゃーん!」
律「・・・はっ!あ、どうした唯?」
唯「もーっ、カチューシャあったよ。ちゃんと聞いてた?」プクーッ
律「おぉ、悪い悪い聞いてた聞いてた」

自分の世界にはいってたぜ・・・おぉ、頬を膨らました唯も可愛いな
というか、唯そのものが可愛いのか

律「ん〜・・・たまには違う色にしてみるかなー」

小さいころからずっと黄色の使ってたな
ただ好きな色だから黄色ばっかだったけど、成長したし変えてみてもいいかも

唯「だーめっ、りっちゃんは黄色のカチューシャなの」
律「う?うん、そっか」

まぁ唯がそう言うならそれでいいけど
しかしやけに黄色にこだわるなー


―――帰り道

唯「明日からそれ着けてね〜」
律「おぉ、付き合ってくれてありがとな」
唯「いいんだよ〜、私が言いだしっぺだしっ!」

はぁ、唯と二人っきりの時間も終わりか・・・このままどっか行きたいけど、まだ高校生だし早く家に帰さないとな
っと、そういや朝の疑問をここで聞いておくか。すっかり忘れてたけど



律「なぁ唯」
唯「なぁに?」
律「お前最初は色んなヘアピンしてたのに、いつの間にかずっと黄色しか着けなくなったけど何で?」
唯「えっ・・・それは、その・・・」モジモジ

うぉ、恥ずかしそうにする唯も可愛い・・・何か顔も赤くなってるし、いったいどうした?

唯「えっとね・・・好きな人が好きな色・・・だから」
律「・・・へぇー・・・」

はい終わった・・・私の恋は終わりました・・・
そりゃそうだよなー、唯ほど可愛い子が好きな人の一人や二人いてもおかしくねーよな
いや、二人いたらマズイか・・・そんなことより、唯に思ってもらえるなんて幸せなヤツだな・・・

律「唯に好きだと思ってもらえるなんて、幸せなヤローだな」
唯「わ、私の好きな人は男の人じゃないよ!」

えーっ、まさかのカミングアウト!ということは、唯は女が好きってことかー
まぁ、それでも私には脈なしだろうけど

律「へ、へー・・・もしかして、私が知ってる人?」
唯「う、うん・・・」

あー、顔真っ赤にして下向いちゃったよ
私が知ってる人・・・やっぱ和か?でも黄色って感じじゃないよな
澪はそんな明るい色好きじゃないし、梓か?ムギ?まさかさわちゃん?!
・・・やっぱ和が自然だよな

律「好きな人ってやっぱ・・・和?」

あーあ、何言っちゃってんだろ・・・まぁここではっきりして貰ったほうがいいか
それにキッパリ諦められる・・・あれ、唯がすごい驚いた顔してる。これは図星か?

唯「まだ・・・分かんないの?」
律「へ・・・何が?」

何が、唯の好きな人って和じゃないの?それとも違うの?

唯「もうっ!私の好きな人はりっちゃんだってことだよ!」


・・・ハイ?唯の好きな人は・・・ワタシ?・・・

律「えっ・・・それ、マジ?」
唯「マジだよ、大マジ!」

えええええぇ!そうだったの・・・っていうかそりゃそうだよなー
あんな黄色黄色してんのになんで私を最初から除外してんだよ!
イヤイヤイヤ、普通自分だと思わないでしょー。どんだけ自信家だよ
あ、うわスッゲー今混乱してる

唯「で、りっちゃんはどうなの?」
律「えっ、何が?」
唯「もーっ、告白の答え!私が好きなの?嫌いなの?」

そんなの・・・答えは決まってるよ!

律「す、好きだよ!だーい好き!」

うわああああぁ言っちゃったー!でもホントだし
まさか唯から告白されるなんて・・・んっ、あれ・・・これって両想い?

唯「そうなんだーっ、良かったー」
律「い、いいいつから?いつから私を好きだった・・・」
唯「ん〜分かんない!気がついたら好きだった」

あぁ、私と同じか・・・でもよかったー

唯「りっちゃんはいつから好きだったの?」
律「私も・・・分かんない」
唯「そうなんだ、私と同じだね!」ニコッ

うおお、私だけに向けられる唯の笑顔・・・たまらん!



唯「そーだっ!りっちゃん、カチューシャ出して」
律「お、おぉ・・・(ガサガサ)はい」
唯「で、髪をセットして・・・できた」
律「あ、ありがと・・・」
唯「やっぱりっちゃんはコレだよね!」

このデコ丸出しの感覚・・・やっぱこっちがいいな

唯「ほら、これでおそろい」

唯が指差したのは黄色いヘアピン、黄色は私が好きな色
しかし、理由がわたしだったとはな・・・思い切って聞いてみてよかったな
じゃなきゃいつまでも友達の域を脱せずにいたな

律「おぉ、そうだな」
唯「これから毎日着けてきてね、私も着けるから」
律「あぁ、分かったよ」

恋人からそう言われたらそうするしかないだろ
こりゃ予備も買っとかないと

唯「じゃっ、手ぇつないで帰ろーっ」
律「うん」ぎゅっ

あぁ、夢見たいだけど夢じゃない。今の私は世界一の幸せものだよな

黄色いヘアピンとカチューシャ、これが私と唯の恋人であることの証明

律「これからよろしくなー、唯」
唯「こちらこそ!」

明日からの学校が更に楽しくなるぞーっ!
まずは軽音部で報告しなきゃな、あいつら驚くぞ!


―――律と唯の後方

澪「ふぅ、やっと両想いになったか」
梓「もう、両想いなのバレバレなのにお互い気付いてなかったんですよねー」
紬「その鈍さがいいんじゃない?」
澪「まぁな、しかし今日の唯は積極的だったな」
梓「そうですね。いつもの律先輩がいいって、おもわずにやけちゃいましたよ」
澪「私もだ」
紬「あれで何も思わないりっちゃんは相当の鈍感ね」
澪「しまいには唯は自分以外が好きとか思うしな」
梓「でも無事両想いになりましたし、明日から楽しみです!」
澪「あぁ、明日は思いっきり驚いてやろうな」
紬「まぁ、澪ちゃんたら」
梓「明日が楽しみです!」

三人「ふっふっふ・・・」ニヤニヤ

このページへのコメント

いやもう、いっそ「じゅるり…」とか入れたらどうですかね?

0
Posted by とある学生の百合信者 2011年03月12日(土) 00:39:18 返信

唯律最高!
おもしろかったっす。
もっと唯律SS増えないかなー。

0
Posted by ( 2009年06月27日(土) 18:45:21 返信

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