2chエロパロ板のけいおん! 作品のまとめサイトです。

著者:青太郎氏


「……なんだって?」
「だから将来設計はあるのかと聞いているんだ」
 俺の部屋きた教師は真剣な顔でそう聞いてきた。んなこといってもなあ……。
「別に今が楽しけりゃそれでいーよ。何? お前何か色々考え始めちゃった系?」
 するとこいつは気恥ずかしそうに頭をぽりぽりかいてから、
「まあ、な。やっぱり今のうちに貯金とか色々しておかないと、と思っている」
「いいんじゃねーの。なんなら無利子で貸してやるよ。困った時は言いな」
「すまない」
「いいってことよ。最近は繁盛してるんだ」
「? お前のとこは出来高だったか?」
 不思議そうだな。まあ、お前はきっと関わることはないし、似合わねえだろうから言わねえがな。お前は誠実すぎんだよ。

 俺と違ってな。


 最終章


 ――――それよりギターまた始めたんだろ? 指見りゃわかるぞ。
 ――――ああ。だが、また組むかどうかまでは……。
 ――――いいさ。それだけで一歩前進――いや、後退というべきか――ともかく、いいことにかわりはねえぜよ。
 ――――そうか。いや、そうだな。


 ……徐々に、本当に少しずつだけど、状況はよくなっている。いや、正しくは戻ってきているってとこか。
また昔みたいに、四人集まって、バカ騒ぎして……あのころはそれが当たり前だと思ってたのにな。
今ではそれがすげえお宝に思えてしかたがない。ったく、俺様もを年くったってことか。
ああいやだいやだ。大人にナリタクナーイ。
「まあ、普段の行いがいいと幸運ってのはあっちからやってくるもんだ」
 教師の去った後、俺様は買ったばかりの50インチの薄型テレビのスイッチを押す。
いやあ、最近のテレビは映像がきれいだねえ。ブラウン管とは違うのだよ、ブラウン管とは。
あ、そうだ。アレの最新作買ってこのテレビでやろうっと。ハードも新型がでることだし。
ネット環境もパソコン室のを流用させてもらってるからオンも心配ナッシングだぜ。
『じゃあ、見ててください。俺の変身』
 はあ。これもそろそろ終わりかあ。さびしくなるぜ。
最近リファインされたのがあるけど、あれは違うよなあ、どう見ても。
 扉の開く音がした。スピーカーからではない、マイルームのそれから、だ。
俺様はそっちを一瞥し、すぐに視線を戻す。
「寒いからさっさと閉めろ」
 この時期、巷はやれクリスマスだやれ大晦日だと騒ぎ、活気づいている。
しかし思い出してほしい。持てない奴や部屋から出てこない奴のことを。
奴らにはそれが苦痛でしかたがないことを。どうか、思い出してほしい。それが私の望みです。
『なれたんだね。究極の力を、持つ者に……』
 うっひょー。いよいよクライマックスだぜとっつあん。しかし寒くないのかねえ、この人。
「…………。……できちゃった」
「なにが。今いいとこなんだけど」
「…………赤ちゃん」
「あっそ。それで?」
「それでって……」
「産むの? 堕ろすの? あ、金は出してやるから俺に迷惑かけるなよ」
 まったく。俺も人がいいっていうか、太っ腹っていうか……。
この世知辛い世の中で貴重な存在だよね。
「あー、でも手間とコスト考えるとあっちの方がいいよなあ、やっぱり。お前もその方がいいよな?」
「でも、産んでほしいって……」
「俺が言った? じゃあ今撤回するわ」
 俺様は懐にたんまりある福沢氏の中から数十枚取り出して、そっちへ投げた。
「あ、ちゃんと領収書もらってこいよ」
 物語は壮絶な殴り合いへと発展する。なんか、こう、ぐっと来るね。
人間の本能っていうか、なんか心理的なものに訴えかけているっていうかさ……。
「…………次でラストかあ」
 番外編的なのがあるらしいけど、実質次で最後。
名残惜しいぜ。でも見なきゃ、前に進めないんだぜ。
「ああ、まだいたのか」
 扉のあたりを見れば、まだそこに突っ立っていた。
顔面蒼白で、時折、ヘンに震えている。トイレでも我慢してるのか?
「待てよ、今なら中に出し放題的なシチュエーションじゃね?」
 やることはいつもと変わらないけど、そういうのを楽しむのが紳士(通称じゃない意味で)ってもんだ。
「ほら、さっさとケツ出せ」
 靴を脱がせて座敷にうつ伏せにした後、スカートをめくってパンツをさげる。
ぬらすのめんどいからローションをぶっかけて準備完了。
「ん……んん。ふぅ、んっ。ん〜っ」
 ヤりはじめは前戯に燃えるんだろうが、最近はめんどくさくて仕方がない。
さっさと突っ込んでしまいたいのだよ、私は。
「はあっ、あふっ。ふあ……っ! ああ……」
 けれどこれがヒトのあるべき姿だとは思わんかね、諸君。
愛とか意思疎通だとかは所詮後付け設定にすぎんよ。某ロボットアニメのファーストのごとく。
「あんっ、あっ、んあっ。はぁ、あっ」
 このように暇さえあればずっこんばっこんするのが生物らしいではないか。
というか、少子化で困ってるならなおさらじゃね? とか思ふ。
「ん……ぅ。んっ、んん。はぁ――――ッ。……はぁ」
 まあ、俺様の場合は子孫繁栄とかあんまし興味ねえんだけどな。
あの教師はそういうことに関心があるみたいだけど。
「ん……。んん〜〜。ああっ。あ……っ」
 ていうか二股だっけ? あいつ。まったくけしからん。
ああ、でも、あいつがそういうことに興味持てるようになったのは成長したってことなのかもな。
ふむ、認めたくないものだな、ダチの女性経験というものは。
「はぁっ、ふぁ、はふ、んっんん……」
 ああ、そうだ。二股のさらに姉妹丼だ。チキショー! 
うらましいぞこんちきしょう! それなんてエロゲ? じゃねえかバッキャロ―!
「んうう……ッ。っはぁ、〜〜〜〜ッ。あ……ああ……」
 俺様ももう一人……いや、夢はでっかく持とう。
そうだな、13人の妹キャラを集めて戦わなければ生き残れ……ちょっと違うか。
「ひゃん! あっ……はぁ……。んっ……」
 こいつも締まりとか感度はいいんだけど、基本マグロだからなあ。
なんかマンネリ? でも遊んでる系は俺様的にやだなあ。
やっぱあれだよな、清楚なのを俺好みに調教する的な……そんな感じがいいよね。
「うっ、あぐっ。――――ッ! あ……はぁ。うあ……ぁ」
 しかしどうすっかなあ。あんまりやりすぎると面倒なことになるし、
かといってこの楽園を楽しまないのはどうかしている。はてさて、どうしたものか。
「あんっ、ひゃっ、ああ……っ。はぁ……」
 ああ、そうだ。バンドのことも考えなきゃいけないんだ。ふうむ。
俺様は多忙だぜ。まったく、できる男ってのは辛いなあ。そう思うだろ? お前も!
「ふぁ……。あっ。あぁっ……ン。んっんっ、っあ」
 あ、さらに思い出した。これ録画すんの忘れ―た。まあ、いっか。
今までのと大して変わらんし。ああ、でも固定客ついてるからもとはとれるんだよなー、どうしようかしら。
「あん、ハア、あ。ふっ……あ。んん……。んっんっ、はぁ」
 そろそろキツくなってきたので、ピストンを奥の方で激しくさせる。それを感じ取った穴がヒクつく。
「あ……ッ。あぁああ――――ッ」
 ドピュッ ビュルルッ




 エピローグ
 
 大あくびをして俺は澪と寺の門をくぐる。腹の子の供養をしたいんだと。
無神論者の俺様は拒否したんだが、土下座されたので、心の広い俺様はきてやったのだ。俺やさしー。
 水なんたらかんたらの前で澪が合掌したので、俺様もそれにあわせてやる。
ねみい。まったく、休日労働なんて俺の主義じゃないぜ。
「ごめんね。産んであげられなくて、ごめんね……」
 ボタボタ涙を垂らしているこいつの隣で、俺は盛大にため息を吐いた。
 着メロが鳴っているのに気付き、携帯を取り出す。おお、わが友ではないか。
「おはろぉ」
『おはようございます。クリスマスパーティのお誘いです』
「ほうほう。メンツは?」
『もちろん四人で』
「オーケーオーケー」
 へー。よくあのカタブツたちが納得したねえ。
『つきましては打ち合わせも含めて二人で会いませんか?』
 基本的にこういうイベント関係の作業は俺とこいつの役回りだ。
あの二人じゃコーディネートが不安で不安で。
「わかった。今からそっち行くわ」 
『よろしいのですか?』
「いいのいいの。どうせ暇だったし。んじゃまたな」
『ええ。それではお待ちしております』
 ケータイをしまい、俺はいまだにだらだら落涙している女をそのままに、寺をおさらば。
まあ、ここまで付き合ってやったんだ。感謝はされても恨まれることはあるまい。特別手当が欲しいくらいだぜ。
 ふと、空を見上げる。
 そこにはまるで俺の行く末を照らすように、燦然と太陽が輝いている。
 俺はその祝福のような陽光を浴びつつ、来る宴会を思い浮かべながら、上機嫌で石段を下った。


 


 ベースルート  〜ハッピーエンド〜 
    

【おしまい】

このページへのコメント

どう見てもバットエンドだと思う・・・

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Posted by 名無し 2009年10月01日(木) 00:45:03 返信

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