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夏休みのある日。
律は1人で町中を歩いていた。



律「ちぇ〜。澪は夏期講習かぁ、せっかく遊ぼうと思ったのになぁ!」



今日は軽音部の活動はない日である。





律「唯ならきっと暇してるなっ!唯ん家行こう!」



律は唯の家へ向かった。だが。




律「ごめんく〜ださいっ!ってあれ?っだよぅ。出ないのかよ〜。携帯に掛けてみるかぁ〜。」






というと律は携帯電話を取り出して、唯に電話を掛けた。
手順が違う気もするが、律はこういう人なんだろう。



唯「もしもし〜りっちゃん?」
律「おぅ!私だ〜。今唯の家の前にいるんだけど、どこにいるの〜?」
唯「え?家の前まで来たの!?りっちゃんは、もぅ〜。今ね、私家族と日光にいるんだっ!」
律「え?日光?」
唯「うん!旅行に行ってるんだっ!さっき、猿みたんだ!猿!近づいたら私のアイス持って行かれちゃったの〜」
律「あぁ〜。野生の猿は凶暴だから近づくなよ〜?」
唯「うん!もうね、私猿嫌いになっちゃったよ!りっちゃん!」
律「そうか・・・というワケで、あたしは引き返すよ。じゃあな、唯、お土産よろしく!」
唯「うん!じゃあ、明後日部活で会おうね〜!じゃ!」


ブツ・・・。




律「ふぅ〜。唯がいないんじゃ、キツいよなぁ〜・・・。あ、そうだ!梓ん家行こう!あ、でも梓の家知らないなぁ〜。電話して聞いてみるか!」



梓に電話を掛ける。







梓「もしもし?」
律「あ、梓〜?今から梓ん家行っていい〜?」
梓「え?今からですか?」
律「うん!今から!」
梓「すみません・・・今宿題で詰まってて・・・。」
律「そうか〜。分かったよ〜。突然悪かったな〜」
梓「いえ、また日を改めてお誘いしますね。」
律「おぉ〜!頼んだよ!」
梓「はい、では失礼します。」


ブツ・・・。






律「梓も駄目かぁ・・・。え〜っと、残るは、ムギか。でもあいついつも忙しいからなぁ。きっと望み薄だなぁ。一応携帯に掛けてみるかっ!」


ムギに電話を掛ける。





紬「もしもし?」
律「あ、繋がった!ムギ〜?あたしだよあたし!」
紬「あぁ〜りっちゃん!どうしたの?」
律「あのさ、今ムギって暇?暇だったら一緒に遊ぼうよ〜!」
紬「えぇ、大丈夫わよ。」
律「え?マジで!?本当は冗談です!とか言わない!?」
紬「え?そんなに不思議なことかしら?」
律「う〜ん。まぁいいや!ムギ!ムギん家行っていい?」
紬「え?あぁ、ちょっと聞いてみるわね。待ってて。」


と言うと一旦保留。
「エリーゼのために」が流れてる。
ムギらしいというかなんというか・・・。

律「でも、よく大丈夫だったよなぁ〜?いつもなら携帯でなくて、家に掛けると声の野太い執事が出て・・・。」
紬「りっちゃん?」
律「おわぉ!あ、いつの間に保留とけてたんだ・・・?」
紬「うふふ。りっちゃんったら。あのね、私のお家は大丈夫だって」
律「本当かっ!?やったぁぁ!じゃあ、今から行くね!・・・ってでも、家どこだっけか?」
紬「いいわ、迎えに行かせるから。りっちゃん今どこ?」
律「迎えってな・・・え〜っと、唯の家の前辺りだな〜」
紬「唯ちゃん家ね、分かったわすぐに行かせるからそこで待っててね。」
律「お、おぉ。じゃあ、また後でな。」


ブツ・・・。





律「す、すげぇなぁ、金持ちは。お迎えなんて・・・あぁ、澪の家の人も見習って欲しいぜ。」



待つこと10分。



律「うわぁ!長ぇ・・・!?」


律の目の前に真っ白なリムジンが止まる。



執事「黄色いカチューシャ・・・。間違いありません。田井中律様ですね?」
律「は、ははははぃ!!!」
執事「では、どうぞ、お乗り下さい。」
律「し、失礼しますっ!」


律が車内に案内された。
中にはおいしそうな、お菓子やケーキがずらりと並んでいる。


執事「どうぞ、ご自由にお召し上がり下さい。」
律「え!?いいんですか?こんな高そうなもの。」
執事「紬お嬢様からの願いでございますから構いません。」
律「じゃ、じゃあ頂きます。(そういえば、朝何も食べないで家出てきたからなぁ、腹減ったな。)」





ブゥゥン。
リムジンが豪邸の前に止まる。
紬が門の前で律を出迎える。



紬「いらっしゃい、りっちゃん。ってまぁ。」
律「おぃ〜すムギ〜!来たぜ〜!」



無邪気な子どものように笑顔を振りまく律の口の周りには大量のクリームがついていた。



紬「もう、りっちゃん、クリームが付いてるわよ。」


紬が律の口の周りを拭いてあげる。



律「お、さんきゅ〜な!」
紬「うふふ。りっちゃんって子どもみたいね。」
律「むっ!子どもっていうな〜!これでも姉なんだぞっ!」
紬「ふふっ。立ち話もなんだし、上がりましょう。」
律「お、おぅ!おじゃましまぁ〜すっ!ってでけぇ!!!」
紬「そんなに驚かなくてもっ・・・。」



大きい広間を通って紬の部屋にたどり着く。




律「へぇ〜ここがムギの部屋かぁ!広いなぁ!!あたしの部屋の何倍だろ〜?」
紬「今、お茶出すから待っててね。」
律「おう。悪いなっ。」


というと紬は部屋から出ていった。



律「ムギ・・・実は部屋にやましいもの隠してたりしないかな〜?ちょっと覗いちゃお〜。」


というと律は紬の部屋の引き出しの色々な所に手を付け始めた。



律「む?これはピアノのテキストか。あ、これは、ピアノの賞状。凄いなムギ・・・。おっ!これは新しい曲かっ!う〜ん。すげぇ。でも、もうちとこの辺ドラムの盛り上げが欲しいかなぁ〜。」



と、色々と手を付けていると、下着が入っている引き出しを発見する。


律「ほぉほぉ、ムギはいつもピンクを履くんだなっ。案外黒とかありそうだけど、それはないよなぁっ〜!」
紬「・・・りっちゃん、何してるの・・・?」
律「おわぁ!む。む、ムギ!?い、いや、それは、その・・・え〜と。」


必死でごまかそうとするも、律が手に持っているのは紬の・・・。



紬「りっちゃん・・・もしかして、その下着が欲しいの?」
律「え?あ?そう!うん!欲しくて見入っちゃってた〜!あ〜はははは・・・。」
紬「それはね、アメリカの有名な下着会社のものなの、今じゃ手に入らないと思うわ・・・。ごめんなさい。」
律「あ、あぁ。そうなの。うん、いや、あたしもごめんね。(まぁ、うまくごまかせたみたいだからいっか!)」
紬「りっちゃん!そんなものはしまってこれやりましょうよ!これ!」
律「あ、あぁいいよ!(ってそれはいつぞやの人生ゲームじゃん!もしかして2人でやるのかな・・・?)」
紬「やったぁ〜!じゃあ、りっちゃん何色の車がいい?」
律「じゃあ黄色で・・・。」
紬「うん!私はピンクね!」



そして、紬と2人だけのガチンコ人生ゲームが始まった。


律「(う〜ん。つまらない。人生ゲームって大人数でやるから楽しいのに、このコきっとそれ分かってないよ・・・。だって、今、すごい楽しそうなんだもんなぁ〜。)」
紬「さぁりっちゃんの番よっ!ルーレット回して!」
律「あ、あぁ。えいっ!」
紬「何が出るかなっ?何が出るかなっ?」
律「(案外ムギも子どもなんだなっ。こう見るとムギも無邪気だな)」
紬「5!いち、にぃ、さん、しぃ、ごっ!あ!りっちゃん結婚だわ〜!おめでとう!」
律「ありがとうっ・・・。」
紬「楽しいね!りっちゃん!」
律「あ、あぁ。(いや、全然つまらないけど、ムギのこの無邪気な笑顔を見るとなんか、許してきちゃうなっ・・・。)」


2人だけの人生ゲームは律が勝った。
そろそろお昼の時間のようです。




紬「りっちゃんお昼ご飯の時間よ?」
律「えっ?いいのか〜?上がらせてもらった上にご飯まで・・・。」
紬「全然いいのよ〜。」
律「そうか?ならお言葉に甘えるよ!」
紬「わぁ、嬉しい!りっちゃんとランチタイム〜。」
律「(何がそんなに嬉しいんだろう?)」



お昼ご飯はいつも紬が食事している大広間で食べた。
高級レストラン並の料理が出され、律は終始「うまい!」と言って黙々と食べ続けるのであった。




律「くはぁぁ!食べたぜぃ〜。」
紬「どう?おいしかった?」
律「さっきから何度も言ってるだろ?超うまかった〜!!!」
紬「お口に合ってよかったわ。あんなに綺麗に食べて貰えるとシェフも嬉しいはずよ。」
律「そうか〜?是非また食べてみたいなぁ〜!」
紬「そうね。」
律「あ、そうだ、ムギ〜。あたし澪に見せようと思ってこんなん持ってきたんだけどさ〜。見る?」
紬「ホラー映画ね?いいわよ。見ましょう。映写室に案内するわ。」
律「あるのかよっ!ってかムギはこういうの怖くないの?」
紬「少しは怖いけど、面白そうじゃない?」
律「まぁね。あたしはこの映画好きだよ!」
紬「うふふ。気になるわ、どんな物か。」
律「ていうか、よく映写室なんてのがあるなぁ〜。」
紬「お父様の趣味でね。今はもう使ってないけど、昔はよく面白い映画を見せて貰ってたわ。」
律「へぇ〜。いいなぁ。あたしなんて映画館に月1くらいでしか行ったことないよ〜。」
紬「うふふ。それが普通なのね・・・。」
律(ん?なんだろ?今ムギ少し悲しそうな顔してたな・・・?)」
紬「さて、着いたわよ。・・・ちょっと来て貰えるかしら?」


紬は近くにいた執事に律の持ってきたDVDを渡し、映写室の扉の鍵を受け取り、開けた。
紬の家の映写室は普通の映画館となんの変わりもなかった。


律「普通の映画館じゃん!!!」
紬「そうよ。お父様が、映画館に行く暇なかったから映画館と同じような作りにしていたの。」
律「なるほど〜。んじゃ、ここも映画館みたいに暗くなったりするのか??」
紬「ええ。もちろん。」
律「おっ。なんだかちょっと気分が出てきたぞ!」


そして上映開始。
紬は途中で目を伏せたり、たまに律の腕にすがったりしていた。
一方の律は、大画面で見るホラー映画に集中して瞬きすら忘れているようなかんじだった。


律「いやぁ〜迫力あったなぁ!でも、一番怖いところで執事さんがすぅっと出てきてポップコーンを渡しに来たときはさすがに驚いたなぁ。」
紬「ごめんなさいね。後から彼には言っておくわ。私もビックリしたもの。」
律「あん時のムギ、いつもと凄い声変わってたよなぁ。凄い高くなってた。」
紬「もう、りっちゃん!」
律「あはははは。」
紬「次は何しようかしら・・・りっちゃん?どうしたの?」
律「・・・あれ、プールだよな・・?」
紬「えぇ、そうよ?」
律「入りたいっ!!!」
紬「え?でもりっちゃん水着・・・。」
律「あるっ!!!」
紬「・・・準備がいいのね?」
律「いい!夏の日はだいたいこのリュックの中に入れて持ち歩いてるっ!」
紬「うふふ。りっちゃん。じゃあ、入ろうかしら?」



というと、更衣室まで案内された。
更衣室には大きめのバスルームがあった。




律「うぉ!更衣室にお風呂ついてんのかよぅ!」
紬「えぇ。シャワーだけで充分なのに・・・。」
律「うへぇ〜!水が気持ちいいぜっ!」
紬「りっちゃん、そんな真水にしたら風邪ひくわよ〜。」
律「大丈夫!見て見てムギー!鮭の滝登りっ!」
紬「あははっ。面白い!」
律「・・・・・。」


律がじっと紬のことを見つめる。


紬「・・・りっちゃん?」
律「ムギ・・・お前・・・案外胸おっきいんだなっ!」
紬「え?そんな・・・りっちゃん。」
律「合宿の時は澪が目立って気が付かなかったが・・・なんか、悔しい!それ、くれ!」
紬「もう、りっちゃん!そういう話はやめようよ。」
律「え?そう?ムギ今すごい顔赤いけどぉ〜?」
紬「からかわないでっ!さ、泳ぎましょう。」


というと律の腕を紬が勢いよく掴みプールへ引っ張っていった。


律「うぉっ!?って、ムギ以外に力強っ・・・」
紬「さぁ、りっちゃん!お水がぬるくて気持ちいいわよ!」


律が言い終わる前に紬は律の腕を掴みながらプールへ飛び込んだ。



ボシャーーン!!!



律「ごほっごほっ・・・。うぅ・・・鼻に水が入ったぁ!何するんだよっムギ〜!」
紬「鼻にお水が入らないようにするには、お水に入る瞬間に鼻から勢いよく息を出すのよ。そうすれば大丈夫。」
律「そういうのじゃなくてだな・・・。ん〜っ?あれってボールか?」
紬「そうよ。」
律「なぁムギ!水球やんね?水球!」
紬「面白そうだわ!やりましょう!」



その後ちょうどおやつを食べていい頃合いだなと感じるくらいの時間から日が下がるくらいまでの時間ずっと律と紬はプールで遊んでいた。



律「遊びつかれっちゃったなぁ〜。ムギ、腹へったぁ〜。」
紬「あら?じゃあ夕ご飯も済ませていく?」
律「うん!食べるっ!」
紬「りっちゃん、すごい目が輝いているわよ。」


その後すぐ大広間まで行き。
あっというまにおいしそうな夕食が並び、これまた律は終始「うまい!」といい綺麗に食べた。



律「おぉ、もうこんな時間か。ムギ、あたしそろそろ帰るよ。みんな心配するしさ。」
紬「・・・・。」
律「ムギ〜?どうした〜?」
紬「あ、明日も私用事がないんだっ!」
律「え?それがどうかした?」
紬「だから、りっちゃん・・・今日泊まっていかない・・・?」
律「え?今日?でもさすがに悪いよ〜。朝からお邪魔してこんな時間までいさせていただいたんだから。」
紬「いいのっ!別にご飯くらいならいくらでも出せるわ!」
律「えぇ・・・。分かったよ。今、家に電話してみるよ。」
紬「あ、ありがとう!りっちゃんっ!」
律「そんなに嬉しいのか〜?っておぅわっ!」


紬が律に勢いよく飛びつく。
その反動で律が押し倒される。


律「うぅ・・・ムギ・・・苦しい・・・。」
紬「あ、あらっ!ごめんなさぃっ!ちょっと嬉しくて興奮しちゃったわ・・・。」
律「うぅ・・・。もぅ、頼むぜムギ〜。」


電話に出たのは律の母親で普通に大丈夫と言われた。



律「okだってよ。だがしかし、あたしなにも持ってきてないぞ〜。」
紬「大丈夫よ。全部揃ってるから自由に使っちゃって。」
律「あぁ。っていうか、なんか普通のお泊まりじゃなくて、ホテルに来たみたいだなぁ。」
紬「うん、そうなの・・・。さぁりっちゃん!お風呂に行きましょう。」
律「(ん?またムギ悲しい顔したぞ?なんか変なこと言っちゃったかな?あたし。)そうだなっ!あんなにプールで遊んでたからプールの水臭いな〜。」




律「おほぉ!すんげぇ〜!合宿で行った時よりでけぇ!!!」
紬「あそこは別荘だから。露天風呂もあるわよ。」
律「おっ!あれかっ!行こうぜ!」
紬「うん!」



ちょいと長めの入浴をすまし、ムギの部屋に戻る。




律「あれ?ベッドが一つ増えてる・・・。あれ?ムギ。」


紬は部屋の隅っこで携帯で誰かに電話していた。どうやら怒っているようである。



紬「なんで余計なことするのっ!なんで私の部屋に入ったの!りっちゃん驚いちゃうじゃない!うぅ〜〜。」
律「(ムギも大変なんだなぁ、うん。)」




その後紬と律は部屋で軽音部のことなどを語っていた。
紬の作曲を律が手伝ったり、チェスをやったり、再びガチンコ人生ゲームをやったり。
そして2人がそれぞれのベッドへ着き、あとは寝るだけとなった。
部屋は消灯し、2人はそれぞれのベッドで横になっている。

律「今日は楽しかったな、おやすみムギ。」
紬「おやすみなさい、りっちゃん。」
律「・・・なぁ、ムギ。さっき悲しい顔してたろ?何かあったのか〜?」
紬「え?そうかしら?・・・えぇ、そうかもしれないわね。」
律「そうだよ。何かあったの?あたしでいいなら聞くよ。」
紬「あのね、りっちゃん・・・私はね、小さい頃からこういう生活をしてるから、飽き飽きしてたの。周りもそう、私がお嬢様だからってみんなお嬢様、お嬢様って言って・・・。」
律「・・・。」
紬「幼稚園だって、小学校だって、中学校だって、お嬢様だけが通えるところに行かされて・・・仲のいい友達はたくさんいたわ。でもね、あのコたちはやっぱり、私が思う「友達」じゃなかったの。」
律「・・・うん。」
紬「私は普通の生活がしたかった・・・。お嬢様って言われる生活じゃなくて、普通の女の子がしているように、駅前の喫茶店でおいしい物を食べたり、ショッピングを楽しんだり、楽しいお話をたくさんして笑ったり・・・。」
律「ムギ・・・。」
紬「だから私は家族や、親戚、上の人の反対を押し切って桜ヶ丘高校に入学したの。本当の友達に会って普通の女の子のような生活ができたらいいなぁ。って。」
律「・・・。」
紬「そしたらやっと会えたの。本当の友達に・・・。そして毎日楽しく過ごせることも出来た。本当に嬉しかった・・・。私がこうして望んでいた生活が出来るようになったのは、あなたのおかげよりっちゃん。」
律「え?あたし?」
紬「そう。りっちゃんがあの時、私を熱心に軽音部勧誘くれなかったら今の私はいないもの。」
律「お、そうなのか・・・。」
紬「だから私は、りっちゃんに感謝してる。もの凄く・・・。」
律「ムギ・・・。」


律が起き上がり紬の前に行く。



紬「りっちゃん?」
律「あたしもムギには感謝してるよ。」
紬「え?」
律「あたしが軽音部を休んだとき、あたし、前の日にくだらないことして、みんなの空気壊しちゃったから、みんな怒ってるのかな?あたしをまた仲間に入れてくれるのかな?ってすごい不安だったの。」
紬「・・・え?」
律「みんながあたしの変わりを考えたとき、ムギが熱心にみんなを説得してくれたんだろ?あたしの変わりはいないって。」
紬「・・・誰に聞いたの?」
律「唯にな。」
紬「恥ずかしい・・・唯ちゃんったら。」
律「だからムギにはあたしも凄く感謝してるよ。・・・ありがとう。」
紬「んっ!?」


紬の唇に律の唇が重なる。
紬は暗くて何をされているのか分からなかったが、数秒して律が自分の唇にキスしていることが分かった。


紬「ん・・・・。」

紬は安心したかのようにベッドに倒れる。
それにつられて律も唇を重ねたままベッドに倒れる。
時計の秒針が周するくらいの時間、そうしていた。
律の唇が紬の唇から離れる。



紬「りっちゃん・・・。」
律「ムギの唇の味・・・・甘かったな。それになんだかいい臭いがしたっ!」
紬「・・・突然どうしたの?驚いちゃったわ。」
律「なんかな〜、この前昼のロードショーテレビで見てたらある洋画で、サンキューとかいいながら男の人が女の人にキスしてこうやってベッドに押し倒してたんだっ!」
紬「それを・・・真似したんだ?」
律「おぅ!澪にやろうとしたらゲンコツ喰らったけどなっ!」
紬「うふふっ、りっちゃん。なら今度は唯ちゃんにやってみれば?」
律「そうだなっ!案外唯はキスうまかったり?」
紬「まさか、あの唯ちゃんがね。」
律「だよなっ!でも、ムギには本当に感謝してるんだぜっ!ありがとなっ!」
紬「こちらこそ。ありがとう。」





律と紬の夜は終わった・・・。






そして、翌週の月曜日、音楽室。



律「あのなぁ!あたしこの間の土曜ムギん家泊まったんだぜ〜!」
唯「えぇ!いいなぁ!りっちゃんだけズルいぃ!」
律「いいだろっ?唯だって同じ頃日光にいたんだからっ!」
唯「あ、そっか、それもそうだね〜!」
梓「扱いやすい人だな〜。・・・でもムギ先輩よくお家空いていましたね?」
紬「えぇ。その時はたまたま空いてたのよ。でもりっちゃんが来てくれたおかげで、暇をしなくてすんだわ。」
澪「ムギ、楽しそうでよかったな。」
紬「えぇ。ホントに楽しかったわ〜。」
唯「ムギちゃん!私も今度憂を連れて行くね!」
紬「ごめんなさい、もうあと三ヶ月はお家空いてないの・・・。」
唯「ガビーン!・・・りっちゃん・・・運がよかったんだね・・・。」
律「あぁ!こう見えてもあたしはくじの特等を当てたことがあんだぜっ!」
唯「えぇ〜!すごいねぇ!」
梓「何のくじだったんですか?」
律「なんか、知らないキャラクターの。」
梓「えぇ?なんでそんなくじやったんですかっ?」
律「なんか、洋服買った時おつりが曖昧でな〜。目に付いたからやったんだ。」
澪「それで当てた知らないキャラクターのどでかい人形、まだうちに置きっぱなしなんだが、いつとりにくるんだ?」
律「あぁ、もうあれいらない。澪にあげる。」
澪「いるか!あんな無駄に場所をとるもの!あんなにでかいと捨てるのもお金かかるんだぞっ!」
律「じゃあ、澪やっといて〜。」
澪「自分でやれっ!」



その後ずっと音楽室は楽しい会話で盛り上がっていた。




紬「りっちゃん、ありがとう。」













〜おまけ〜






律「唯〜、ちょっといい?」
唯「りっちゃんなぁに?ってちょっ!」


紬と同じようにキスをしながら床に押し倒す。



唯「ぷはぁ!りっちゃん!?」
律「ねぇ〜、このままちょっとだけ我慢してよ〜。」
唯「りっちゃん、チュウが好きなの?なら私も頑張るよっ!」
律「ん!?(案外勢い強い・・・。)」






後日



律「唯のやつ、案外うまかったぜ・・・。」
紬「えぇ?嘘っ!?」















〜おしまい〜




















どうも。
また書いてみました。
予告していた通りに律×紬が書けました!
やっつけな所もありますが、我慢して見てやってください;;


今回、いままでの作品にはありましたが、インパクトが薄かった部分を濃くしてみました。
その証拠がやはり最後のキスです。
僕は正直こういったものを書くのは得意ではございませんが、頑張ってみました!
最後の唯のキスがうまいということはオマケですが、なんでうまいのか?とかは勝手に想像してみてください(笑)

まさか、憂と!?とか、まぁ、一応あれはオマケ扱いですw


さて、次回は唯×憂を書けたらいいなぁと思います。
予定ですので実際書けるかわかりませんが・・・。


それといままで書いた作品も一応紹介しておきます!

唯と律のドタバタ喜劇とムギの優しさを描いてみた「唯ちゃんとりっちゃん(輸言う)」

梓の澪への気持ちを描いた「しるし」



です。



個人的に唯ちゃんとりっちゃんは読んでて楽しくなりますw

もし時間があって「しょうがないから見てやるよ」と言った心優しい方がいたらみてみてやってください。




では、失礼します!

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