2chエロパロ板のけいおん! 作品のまとめサイトです。

著者:5-33氏


「でねー、それが澪ちゃんで〜」

「ふふ、澪らしい渡し方ね」

「で、りっちゃんそれをラブレターだと思ったんだってー」

「まぁ、確かに勘違いするかもね」

唯が楽しそうに話すのは軽音部で起こった出来事
唯と話すときは軽音部についての内容が多くなった
そして、こうして唯といれる時間は減っていた
しかしお互い成長していくなかでこれは仕方がないこと
そう自分に言い聞かせるようにしていた

軽音部に入って唯は変わった
前と比べて自立できてるように感じた
その変化が嬉しくもあり、悲しくもあるけど・・・

でも、唯にとって軽音部の人たちとの出会いは非常にいいことだった
そして、私にとっても

「唯は変わったよね」

「えーっ、そお?」

「えぇ、前とは別人みたい」

「そうかなー?私は私だよーっ!」

いつものように明るく笑いながらそう言う、確かに根っこの部分は変わらない
変わったのは幹の部分。前はふらふら揺れていたけど、今はどっしりとしてきた
まぁ、ふらふらすることもたまにはあるけど・・・

新たな出会いと唯の変化について考えてると、ある歌の歌詞が頭の隅に浮かんできた



「ねぇ唯、"糸"って歌知ってる?」

「糸〜・・・あっ!桜井さんが歌ってたヤツだ!」

「それはカバーね。元は中島みゆきの歌なんだけど・・・」

「そうなんだ!それで、その歌がどうしたの?」

「えぇ、その歌の最後にね"逢うべき糸に出逢えることを人は仕合せと呼びます"ってあるのよ」

「ふんふん」

「でね、私たちは澪たちに会うべくして会って、その出会いは幸せなことなんだなって思ったのよ」

唯が軽音部に入ったこと、唯を通して軽音部の人たちに出会えたことは偶然かもしれない
そして私が唯に出会えたことも・・・でもこれは必然でもあって、それがお互いにとって良い出会いとなった

「う〜んなるほど〜・・・深いね」

あら、腕組みして考え出しちゃった・・・そんなに難しい内容だったかしら・・・

「この歌って、人を糸に表してるんだよね?」

「えぇ、そうだけど」

「だったら、私の糸は和ちゃんの糸と結ばれてるね!」

「えっ?!・・・」

この子は突然なんてことを・・・でもそう言ってもらえ、嬉しくもあった

「だって私と和ちゃんずっと一緒だし、もうこれって結ばれてるよね!」

そう言いながら唯は私の手を握ってきた。手から唯の体温が伝わってくる
やっぱりこの子は変わってない、昔のまま・・・私が知ってる、私の唯だ

・・・これからもこのままで、変わらないあなたでいてね

「これからもよろしくね、和ちゃん!」

「えぇよろしくね、唯」

――縦の糸は唯、横の糸は私。交わる糸と結ばれることを私は幸せと呼びます

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