2chエロパロ板のけいおん! 作品のまとめサイトです。

著者:13-918氏


本日、二月十四日は、女性が好きな人に対してチョコレートを贈る、聖バレンタインデーなる日だ。
けど、私に好きな人なんていない。第一、好きってアレでしょ? Loveのほうの好きでしょ?
っていったらフツーは異性ってことでしょ?
だとすれば、女子校に通っている私にとっては、今日なんかは無縁とも言っていいだろう、そう思っていた。
でも、今は違う。
現に今、こうして昨日手間暇かけて作ったハート型のチョコレートが鞄に入っている。
誰に渡すかって? そりゃもちろん秘密……ってもったいぶらないで言っちゃうか。
これ、部活仲間でもあり、今でも親友である、幼馴染みの彼女に渡すんだ。

そもそも、彼女を好きになったのは、高校に入学してからだった。
中学までの彼女も、十分魅力的だったけど、高校入ってからは激変した。
可愛さを残したまま、どんどん綺麗になっていくその容姿。
部活じゃいつも一所懸命で輝いていて。
試験前には勉強を教えてくれと頼むと、快く引き受けてくれる、優しく頼れる性格。
ふと気がつけば、目で追ってる。想ってる。いつの間にか好きになってた。
性別なんて関係ない。だって人を好きになる、愛する気持ちに男だの女だの意味がないと思うんだ。
だって、彼女が男でも女でも、曲がりなりにも彼女を愛するこの気持ちに、変わりはないから。
だからこの気持ちを彼女に伝えよう。
と、そんなときにやってきましたバレンタインデー。ナイスタイミング。
偶然にもそれを知ったのが昨日だったから、急いでチョコを買いに行って、急ぎながらも丁寧にチョコを作って。
でも、もし彼女に好きな人がいるんだとすれば、このチョコも気持ちも、贈らない。
だって迷惑極まりないじゃん? しかも私、女だし。
だから、まずは彼女の真意を訊くことから。
携帯をとりだして彼女を呼ぶ。すると、彼女も明日私に用があるらしいとのこと。

で、やってきました彼女の家。彼女は私のこの気持ちを知ってか知らずかすんなりと部屋にあげてくれた。
「なぁ、澪……」
「ん、なんだ?」
私は早速、単刀直入に本題を切りだした。
「澪ってさ、その、好きな人っているか?」
「どうしたんだよ、藪から棒に」
「いいから、答えてくれよ」
少しの間考える素振りをして、彼女はようやく口を開いた。
「いるよ」
驚愕。まさか、澪に、そんな。一体、いつどこで……。
「そっか……で、好きな人がいる澪は、今日なんで私に用があるのかな?」
「あぁ、それは律に渡すものがあるから」
そう言いながら澪は後ろに回していた手を私に差し出す。
そこには真っ赤な包装紙で包まれ、淡いピンクのリボンで結ばれた、ハートを象った箱が。
「え、これって……?」
「ずっと前からさ、伝えようかと思ってたんだけど……踏ん切り、つかなくてさ」
まだ状況を理解できず、きょとんとしている私に向かって澪は続ける。
「今日がいい機会だと思って呼んだんだ。で、律」
「えっ!?」
「……ずっと、好きでした」
えっ? 好きでした? 誰が? 澪が? 私に?
「澪っ!」
感極まった私は、気づいたときには澪に抱きついて泣きじゃくっていた。
「よかった……グスッ。澪に好きな人っててっきり男でも出来てたのかなって……」
「おいおい、女子校でどうやったら男が出来るんだよ」
「そ、そーだけどぉ……」
「それに、どんなにいい男がいたとしても、私には律がいればそれでいい」
「みおぉぉぉ……」
すごく居心地がよくて、そのまましばらくの間、私は澪に抱かれていた。

そして、すっかり落ち着いた私は澪に訊いてみる。
「で、このチョコは貰ってもいいのか?」
「あ、当たり前だ。そのために作ったんだから」
私はチョコを手にとって、まじまじと見つめる。
見るからに、じっくりと時間をかけて作ったものだと分かる。見た目がそう物語っている。
「そっか……サンキュ。私も澪に渡したいものがあるんだ。ちょっと後ろ向いてて」
そう言って澪が後ろを向くのを確認してから、私は鞄から律特製のチョコを取り出した。
「ん、もうこっち向いてもいいよ」
こっちを振り向いた澪の顔が、驚きに満ちていた。
「私も澪のことが好き。大好き。だから……受け取って欲しい」
「い、いいのか?」
「そのために作ったんだから」
さっき誰かさんが言った台詞をそのまま返す。
「ありがとう」
頬を朱に染めながら私にお礼を言う澪……やべ、襲っちゃいそう。
「で、澪はどうしたい?」
「どうしたいって? なにが?」
「ずっと、私のことが好きだったんだろ? なんかないのか?」
「……親友から恋人って関係になりたい、かな」
「うん、私も澪と恋人になりたい。でも、澪とこういうこととかしたい」
言い終わると同時、私は澪を抱き寄せて口づけた。
「ダメ?」
澪は首をふるふると振って返事をする。
「ダメじゃない、むしろしたい」
何を思ったのか、澪は私が渡したチョコの箱を開封すると、中身のチョコを口でくわえると。
「んっ」
なんて言って目を閉じた。これって……アレだよな。うん、アレっしょ。アレしかないっしょ。
そう逡巡していたら、待ちかねたのか、澪が私の首に腕を回してがっちりロックすると、澪のほうから口づけてきた。
「んちゅ…ちゅぅ…ちゅる……」
「うん、いいよ。……今日、親は旅行で居ないから」
「親不在を利用して、娘が恋人を家にあげてるって知ったら親御さん、悲しむだろうなぁ」
茶化しながら言ったら、嬉しいような恐ろしいような返事が。
「大丈夫だよ。家の親と律、仲良いじゃん。それに親はもう知ってるだろうし」
「え、まじ?」
「うん」
「親公認ですか……」
そんな会話の最中、ふと時計を見たらもう九時で。澪もそれに気づいたらしく。
「もう九時か。律、お腹空いたか?」
「チョコのせいで血糖値上がりまくり」
「私もお腹空かないからさ、もう寝ちゃおっか」
当然、ただ寝るのではない訳であって、そんなこんなしてるうちに終わってしまったバレンタインデーなのであったとさ。
澪の口内で溶けたチョコを吸うようにキスを交わす。私の口の端から溢れて垂れたチョコを澪が舌で掬い取って。
無意識の内に澪の手を握って、指を絡めて。そのままベッドに押し倒して。そのまま、ずっとキスをしていた。
ようやく、互いのチョコがなくなったときに、澪は微笑みながら言った。
「ごちそうさま」
その笑顔に私はクスッと笑って、こう返した。
「私も、ごちそうさま。
ねェ、今日……泊まってっていい?」
「うん、いいよ。……今日、親は旅行で居ないから」
「親不在を利用して、娘が恋人を家にあげてるって知ったら親御さん、悲しむだろうなぁ」
茶化しながら言ったら、嬉しいような恐ろしいような返事が。
「大丈夫だよ。家の親と律、仲良いじゃん。それに親はもう知ってるだろうし」
「え、まじ?」
「うん」
「親公認ですか……」
そんな会話の最中、ふと時計を見たらもう九時で。澪もそれに気づいたらしく。
「もう九時か。律、お腹空いたか?」
「チョコのせいで血糖値上がりまくり」
「私もお腹空かないからさ、もう寝ちゃおっか」
当然、ただ寝るのではない訳であって、そんなこんなしてるうちに終わってしまったバレンタインデーなのであったとさ。

このページへのコメント

最後の方ワロタ(笑)

0
Posted by ななし 2010年02月18日(木) 01:29:53 返信

作者が重複を謝罪してたよ

0
Posted by 名無し 2010年02月16日(火) 02:16:30 返信

これって、わざと2回同じ文描いてるの?

0
Posted by 名無し 2010年02月15日(月) 19:40:30 返信

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

Wiki内検索

どなたでも編集できます