2chエロパロ板のけいおん! 作品のまとめサイトです。

著者:6-319氏


高校生活1年目があっという間に過ぎ、もう3月半ば
期末テストも終わり春休みを待つばかり
軽音部では来月の新入生歓迎会でのライブに向けて練習中
この前生徒会から軽音部がなくなるかもって言われたから、みんな頑張って練習してる
何が何でも新入部員獲得して実績残さないと!

「う〜んここのリフ難しいな〜・・・澪ちゃーん助けて〜」
「はいはい」

今日の練習は今のところは唯と私だけ
最近の唯はすごく一生懸命練習してる、朝練なんかも始めちゃって
私も負けてられないな!

「やっぱギター弾きながら歌うのは難しいよ〜」
「でも唯は歌うの好きなんだろ?さわ子先生にも特訓してもらったし」
「そうだけど〜・・・新歓ライブでは4曲やるんでしょ?大丈夫かな〜」

私たちのバンドではボーカルは唯が担当
ギター歴1年の唯にボーカル兼任は難しいだろうけど、やる気のある人がやるのがいいと思うし
それに、学際のときみたいになるのは・・・もういやだ!

「そうだ!澪ちゃんも一緒に歌おうよ〜」
「えぇっ!私が?!イヤイヤ、無理だよ!」
「そんなことないって〜。学際のときすごかったし、澪ちゃんの声私好きだな〜」
「そ、そんなこと・・・ないよ。唯のほうがいい声だよ・・・」

私の声が好き、そんな一言にドキッとした。私が歌ったのは学際のとき一度だけだった
そんなたった一度の歌声を覚えてて、好きって・・・そんなこと言われると歌いたくなっちゃう
でも、私は唯の歌声が好きだ。歌うのを嫌がるのは恥ずかしいのもあるけど、唯の歌声を聞けなくなるからというほうが強い
唯の隣で唯の歌声が聞ける、一番の特等席で。その権利を自ら放棄することはしたくない

「確かに私の声がいいのは事実だけどね!でも声の綺麗さでは澪ちゃんに負けるな〜」
「うっ、うぅ・・・褒めすぎだって・・・」
「そんなことないよ〜、ねぇ歌おうよ〜」ゆさゆさ

唯に肩を持たれ体を揺さぶられる。そこまで言われると、一曲ぐらいいいかな・・・

「そ、そこまで言うなら・・・(バンッ)「おっすー、遅れてすまんかった!」
「さっ、遅めのティータイムにしましょ」
「りっちゃんムギちゃんおいーっす!やったーお菓子、お菓子♪」

あれれ、私の決心が流された・・・まぁいいか、歌わずに済んだし


でもまた唯が一緒に歌おうっていってきたときのためにこっそり練習・・・してたのに
律に見つかっちゃった。まぁそこはうまく誤魔化せたけど、恥ずかしかったー
それから律もやる気出して学校に泊り込みで練習することに
これはいい練習ができたなー、さわ子先生が初めて顧問らしく見えたし
でも、一つの目標に向けてみんなが一つになったのってこれが初めてか?
学際のときは唯が声枯れて慌しいままだったから・・・
今の私たちの演奏聞いたら軽音部に入りたいって子もいるよね!

そんなこんなであっという間に新歓ライブ当日

あれから唯は一緒に歌おうと言ってくることはなかった
寂しく感じることもあるけど、安心もしている。これで唯の歌を堪能できる!

ライブも順調に進み、次は新曲「私の恋はホッチキス」だ
この出だしのリフ難しいけど、唯大丈夫かな?
おっ、大丈夫そうだ。練習の成果出てるな・・・って唯歌詞忘れてる!
どうしよう、このままじゃ・・・えーい仕方ない!私だって練習の成果見せてやる!





「うわーん!澪ちゃんありがとー」
「お二人のダブルボーカル素敵でしたよ」
「澪、秘密特訓しててよかったな」
「ふぇ、特訓って?」
「な、何でもないよ!」

ハプニングのおかげで歌ったちゃった・・・
でも少しだけど唯と一緒に歌えた、まぁこれはこれでアリかな


そして放課後

「澪ちゃんどうだった?」
「えっ、何が?」

突然なんだ唯?あっ、今日のライブのことかな

「私のサプライズ!一か八かだったけど、澪ちゃん歌ってくれてよかったー」
「えっ?!まっ、まさかあれって・・・」
「そーだよ、わざと最初歌詞飛ばしたの!」

えぇーっ!そうだったのか?というかなんでそんなことを

「何でそんなことしたんだよ?」
「だってー、こうでもしないと澪ちゃん歌わないと思ったからー」
「え・・・そこまでして私の歌聴きたかったのか?」
「うん!前言ったじゃん、私は澪ちゃんの声好きだってー」
「そ、そうだけど・・・」

でもそこまでしなくても、言ってくれれば練習で一緒に歌ったのに・・・まさか本番でやるなんて

「でも練習で一緒に歌っても・・・」
「それじゃだめなの!ステージで歌うから意味があるの!」
「そ、そうなんだ」

唯の迫力がすごい・・・圧倒されちゃった

「でも唯、なんでステージにこだわるんだ?」
「学際のときの澪ちゃんの歌声、歌う姿、ほんとにキレイで・・・もう一度見たかったから・・・」

今度は急におとなしく・・・でも唯がそんなに私が歌う姿気に入ってたなんて・・・
よし!だったらもう一回

「なぁ唯、もう一度体育館行かないか?」
「えっ、どうして?」
「まだ機材置いたままだから、また演奏できるぞ」
「でも大丈夫かな?」
「もし怒られたときはそのときだ」

あーあ、なんか私悪い子だな。でもたまにはいいよね!・・・あとは唯が乗るかどうか

「・・・そうだよね!だったら澪ちゃんも歌ってよね!」
「あぁ、なんなら私だけで歌ってもいいぞ」
「やったー!だったら私も私だけで歌うね!」
「よし、だったら行くか!」 「おーっ!」

私は唯の声が好き、唯は私の声が好き。そんな両想いもあっていい
これから始まる二人だけのライブ、お互いの好きな声を聞きながら

fin

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