最終更新:ID:rCb8AFPvEw 2011年12月29日(木) 09:01:40履歴
「・・・ねぇ、梓?」
それは二人でお部屋デートしていた時の事。
私は完全に甘えんぼモードで。
「なんですか、唯さん。」
唯さんに抱っこされて、くつろいでいた。
ほっぺをくすぐる唯さんの髪がくすぐったくって。
振りむいて、ちゅ、ってキスをする。
こんな姿、わかばガールズのみんなに見せたらなんていうかな。
・・・いいもん。二人だけの秘密。
「・・・手、見せて?」
「へっ?」
唯さんの唐突なお願いに私はきょとんとして。
「いいですけど・・・なんでですか?」
「え?・・・そ、そのぅ・・・そう!ちょっと手が冷たいから、暖まりたいんだよ!」
唯さんはあからさまに動揺して汗をたりたりたりと流した。
・・・嘘のつけない人だなぁ。
「じゃ、じゃあ・・・でも、ムギ先輩ほどあったかくないですよ?」
唯さんは私の手を取ってふにふに。
「ふむ。ふむふむ。」
暖まるって言ってた割には、すかしたり、しきりに指を揉んだりしてる。
「あの・・・唯さん?」
「梓の手ってかーわいいねー。」
私はすっごく照れ臭くなって。
「・・・どうも。あの。・・・もういいです、かね?」
唯さんは、はっと何かに気づいて。
「もっ、もうちょっとっ!」
慌ててまた私の指をいじってくる。
「んー・・・よくわかんないなぁ。」
唯さんはいきなりぱく。と私の指を咥えた。
「ちょっ、唯さんっ。・・・あんっ。」
唯さんの舌が指に当たって。
柔らかい粘膜の感覚が伝わってくる。
「ん。ひょっとふわえてみらくて。(ちょっと咥えてみたくて。)」
「や、やぁん、咥えたまま、しゃべらないでくださぁい。」
唯さんの舌がれろれろれろって。
私の指をまさぐる。
ちゅぽんっ。
私は刺激に耐えきれず、指を引っ込めてしまった。
「ああーん、もうちょっと〜。」
唯先輩は私の指を引き抜いた、口をすぼめたままで襲いかかってくる。
「とっ、当初と目的が違っちゃってるじゃないですかっ。」
「いいからいいから。もうちょっとだけ。」
唯さんは執拗に指を咥えようとする。
「だっ、だめです。ギタリストの指先は繊細なんですからっ。・・・あああん、だめぇ。」
唯さんの舌は執拗に私の指先を追いかけてきて。
「ああん、ああん、唯さんっ・・・」
ヘンな気持ちになっちゃうよぅ。
唯さんは突然満足したようにちゅぽん、と私の指先を離して。
「うん。これでよしっ・・・と。」
「え?」
私は中途半端に火をつけられて。
「え?もう・・・終わりですか?」
唯さんは私を振りかえって。
「・・・なぁに、梓?もっとしてほしいの?」
意地悪なニヤニヤ笑いを浮かべて、こしょこしょってくすぐってくる。
「いっ、いや、別に。そんなにえっちな娘じゃありませんから、私。」
・・・ふっ、不覚っ。
唯さんは後ろから私を抱きかかえて、耳をはむはむってする。
「ほんとに?」
服の上から私の胸の敏感な突起を刺激してくる。
なんでこんなに簡単に先っぽっ、分かっちゃ、うのっ。
「ほんと、かな?」
「ゆ、唯さんっ。そこ、だめっ。ああん、だめだめぇ。」
唯さんは左手で私の胸のコードを押さえてしまうと。
右手で私のおへそをピッキングする。
「ああん、そこっ、弱いのっ。」
「だめ?なの?」
・・・て、天才って怖い。
唯さんは無邪気に微笑んで。
「ねぇ、梓?私、したいよ?しちゃ、だめ?」
私はもう堪えられなくて。
「し、しかたないですねぇ。・・・あっ、あっ。そこぉっ。」
唯さんの指がいつの間にか私のショーツを越えて、女の子のあなに侵入してくる。
私のそこはすでに熱くぬかるんでいて。
「素直じゃないね、梓。ほしいの?ほしくないの?」
私はもう沸騰しながら。
「あ、ああん、唯さんっ。お尻はぜったいだめですからねっ。」
唯さんはくすくす笑い。
「なぁんだ。梓、お尻にも欲しかったの?」
「ちっ、違います。だめ、だって、ばぁ、あっあっ。」
「うふふ。ほんとに素直じゃないなぁ。」
そう。
唯さんはいつも素直になれない私を。
抱きしめて。
くすぐって。
愛してくれる。
「ね?梓?キモチいい?」
私は唯さんがくれる刺激に耐えられなくって。
「ゆ、唯さぁん。キモチいいの。私、私、溶けちゃいそうなの。」
「可愛い、梓。もっともっとキモチ良くなって?」
唯さんは。
いつも素直になれない私を。
あっというまに溶かしてしまう。
・・・不思議。
あなたの前では私の外側はあっという間に溶けてしまって。
ほんとうの私をさらけだす。
嵐のような絶頂の後。
「あのね、唯さん。」
「なぁに?梓。」
「悔しいけど大好き。もうどうしようもないくらい、世界で一番、あなたが好き。」
唯さんはぶるるって震えて。
「私もだよ、梓!」
むちゃくちゃに私を抱きしめた。
――――――
それから数日後。
「あ、純ー!こっちこっち。」
横断歩道の向こうから純が駆けてくる。
「おっはよ、梓。早いじゃん。」
にぱ、といつもの笑顔。
今日は12月24日。
私は純と待ち合わせて、平沢家に行くことになっていた。
いつもならクリスマスライブとか、みんなで一緒にパーティとか。
「もしかして、私に早く逢いたくて、眠れなかったの?」
んー・・・と唇を寄せてくる。
「そんなわけないでしょ。私が早いんじゃなくて、純が遅いの。」
そのほっぺをむぎゅ、と両手で挟んで、そっぽを向かせる。
それが今年は私と純、唯さんと憂。それと・・・。
「今年はね、お父さんとお母さんも家にいるんだぁ。」
唯さんはにっこり笑って言った。
「あのね、梓のこと、お父さんとお母さんに紹介したいの。いい、かな?」
「へっ?え、え、え?」
私はうろたえて。
「お父様とお母様に紹介?え?それって?」
「うん・・・その・・・私の恋人として。・・・だめ?」
「へっ?えっ?も、もちろん、だめじゃないです。だめじゃないですよ、うん。」
・・・恋人として。ご両親に紹介。
「そっけないなぁ。私はこんなに梓のこと、愛してるのに。」
私はぴた!と人差し指をその鼻先につきつけて。
「そんなこと言ってると。憂に言いつけちゃうからね。」
純はたちまち笑顔を凍りつかせた。
「あ、あはは。冗談、冗談だよ。もう、当然じゃん。」
「・・・全くもう。」
私だけなのかな。不安に思ってるの。
「ね、ねぇ、純?」
「ん?なーに、梓。」
「純は、その・・・不安になったりしないの?」
純は黙ったまま。とんとんとんっとステップを踏んで。
「怖いよ。」
「えっ・・・」
純は自分の肩を抱いて。
「怖い。憂とのこと、認めてもらえなかったら。どうしよう。」
「じゅ、純。」
私は言葉もなく、立ち尽くした。
振りかえった純は。
「えやっ。」
もういつものように、にぱって笑って抱きついてくる。
「きゃっ。ちょ、ちょっと、純。」
「不安は不安だよ。でも、憂とだったら。」
純は軽くウィンクして。
「なんとかなるんじゃないかって思うよ。梓と唯先輩も同じでしょ?」
ん?とまた笑いかけてくる。
「そ、そうだよね。・・・ありがと、純。」
純はぎゅ、って抱きしめてくれた。
「・・・素直な梓、キモーい。」
「そっ、そんなに素直じゃないかな、私。」
「ま、相手が唯先輩だからねー。そのくらいでちょうどいいんじゃない?」
「・・・そっ、そうかな?」
・・・素直になりたい。
「いらっしゃーい!」
唯さんがいきなり扉を開けて抱きついてくる。
「ゆ、唯さん、あのっ・・・そんな、いきなりっ。」
私はお父様とお母様の目が気になって。
身を竦ませる。
「いらっしゃい、純ちゃーん。」
「やっほー、憂ー。」
純と憂は指をからませる。
・・・そう、これが普通だ。
「唯さん、唯さんっ。そ、そんなに抱きつかれると恥ずかしいですっ。」
「え?だっていつも通りじゃん。」
「・・・きょ、今日はお父様とお母様もいらっしゃるわけですし。」
唯さんはかまわずぐりぐりって抱きついてきて。
「あはは、梓っ、気にしなくっていいよ?」
私は真っ赤になって。
「私が気にするんです!」
素直になれない私はキモチいいその抱擁を引き剥がした。
「いらっしゃい。・・・なんだか照れ臭いな。」
唯さんのお父さんは心なしか赤くなっている。
「まぁまぁ。いいからお入りなさいな。」
唯さんのお母さんが優しく誘ってくれる。
「あなたがあずにゃ・・・梓ちゃんね?」
・・・お母様。今、何と間違えました?
「はっ、はい。中野梓ですっ。初めましてっ。」
「で、こっちが純ちゃん。」
「・・・鈴木純ですっ。」
純は直立不動の姿勢をとって。
「うっ、憂さんとお付き合いさせていただいてますっ。」
真っ赤になって言い切った。
「あ、私・・・も・・・。」
私も唯さんとお付き合いさせていただいています。
言いたかったけど、恥ずかしくって、思わず口ごもる。
「ふふっ、いいわよ。唯と憂から聞いてるわ。」
唯さんがすかさずどや顔でピースサインを送ってくる。
「・・・ふぅん。」
唯さんのお母さんは品定めをするように私達を見て。
「娘が増えたみたいで嬉しいわ。さ、さ、座って?ごちそう作ったのよ?」
残念ながら、お母様が作ってくれたごちそうは緊張していて、全然味が分からなかった。
「ねぇ、梓。私の部屋、行こうよ。渡したいモノがあるんだ。」
唯さんが緊張で使い物にならない私に助け舟。
「え?えぇ・・・じゃあ。ごちそうさまでした。」
いいの、かな。
「じゃあ私達もお部屋、いこっか。」
憂が純を誘う。
「うん、いいよ。ごちそうさまでした。おいしかったー。」
純はあっさりと席を立つ。・・・ソツがない奴。
「お粗末さま。ねぇ、純ちゃん、梓ちゃん?」
お母様は優しく微笑んで。
「うちの娘たちをよろしくね?」
「あっ・・・は、はい!」
「私はどっちかっていうと、お世話されるほうですけど。」
私はようやくちょっと余裕ができて。
「うん・・・純はそうだよね。」
唯さんは不満そうに。
「わ、私だってお世話するよぅ!」
みんながどっと笑った。
「ふー・・・。」
唯さんの部屋に入って。
私はため息をつく。
いつもは私のウチか、寮の唯さんの部屋。
私は唯さんのご実家の部屋を改めて見渡した。
ぬいぐるみ。可愛い小物。ベッド。
「唯さんの・・・部屋。」
唯さんの部屋自体は何度かお邪魔したことがあったけど。
今日は一段と落ち着く気がした。
「唯さんの匂いがする・・・」
唯さんの匂いに包まれて。
私はベッドに座ってうっとりとしていた。
ぎし。
唯さんもベッドに乗ってきて。
熱い口づけ。
「くぅん・・・唯さぁん.・・・。」
ちゅうって何度も吸い上げられてそれだけで気が遠くなる。
「梓・・・」
唯さんがしつこく舌を絡めてきて。
夢中で私も応じる。
くちゅくちゅくちゅ。
「あーもう!」
ぷはっ。ようやく口づけから解放されて、しびれた頭のまま、唯さんを見上げる。
「可愛いっ。どうしよう、キス、止められないっ。」
唯さんがまた唇を併せてきて。
息が止まるかと思うほどの長いキス。
そのキスが終わる頃には、私はぐにゃぐにゃにされていた。
「あ、ふぁっ、唯さぁん・・・」
カラダの中からぷつぷつと粟立つように。
沸きあがってくる快感。
唯さんの手が私の胸をくすぐってきて。
私の奥がじゅんって熱くなる。
「ゆ、唯さん、待ってっ。待って下さいっ。」
「クリスマスプレゼント、あるんです。クリスマスのうちに渡したいから。」
唯さんはぴた、と手を止めた。
「うふふふー。梓のクリスマスプレゼント、何かなー?」
「そ、そんなに期待されると渡しづらいですね。」
唯さんは足をぱたぱたさせて。
「んーん。梓のプレゼントなら何でも嬉しいよ。早く、早くぅー。」
「そ、それじゃあ、ですね。・・・はい。」
私は用意していた包みを渡す。
「うふふっ。何かなー。開けていーぃ?」
嬉しそうに唯さんは包みをがさがさって鳴らす。
「もちろん。いいですよ。」
唯さんは待ちきれない子供みたいに包みを開けて。
「わぁ・・・手袋だ。手編みなの?これ?」
「はい。慣れてないから、あんまり上手く出来てないんですけど。」
唯さんはさっそく着けてみて。
「わぁ・・・あったかい。あれ?これ紐がついてるよ。」
両手の手袋の間はちょっと長めの紐でつながっている。
「唯さん、いつも片方なくしちゃって、寒そうにしてるから。」
私はちょっと笑って。
「なくさないように、紐でつないじゃったんです。」
唯さんは、むふー!って興奮して。
「これ、手錠だね!私、梓に捕まっちゃった!」
「て、手錠って、唯さん・・・」
唯さんの顔が近付いてきて。
「もう梓の、虜だよ。」
私がそっと目をつぶると。
「愛してる、梓。」
熱い囁きが聞こえて、唇がちゅ、って震える。
「ね、私からも、プレゼントあるんだ。もらってくれる?」
耳元で囁かれて、私はうっとりとしていた。
「ねぇ、こっちきて?」
唯さんはベッドの縁に私を座らせて。
「目を閉じて?・・・そう。いいって言うまで、開けちゃだめだよ?」
目を閉じていると、近くでもそもそと唯さんが動く衣擦れの音がする。
また、なんかびっくりさせようと思って、たくらんでるんだな?
「うん。もういいよ。目、開けて?」
仕掛けに備えて、おそるおそる目を開けると。
私の前に膝まづいた唯さん。
「中野 梓さん。」
差し出す手の先を見ると。
「私と結婚してください。」
小さな銀色の指輪が光っている。
「え?え?えええー?」
唯さんは伏せていた顔を上げて薄目でこっちを見ながら。
「け、結婚っ・・・してくださいっ。」
差し出す手が自信なげに震えている。
・・・この人は。私が拒否する、とでも思っているんだろうか?
「ど、どうしよっかなー?」
私は感激して、涙声になっていたけど。
「・・・だ、だめかな?」
唯さんはまた目をつぶって震えている。
ああ、やっぱりだめだ。
私はこの人の前では素直にならざるを得ない。
私は唯さんの差し出す震える手を両手でつつんで。
「嘘、です。・・・いっぱいっ。幸せにしてください。」
唯さんのうれしそうな笑顔。
「あ、梓っ。ありがと。ほんとに愛してる。」
私も嬉しくて。涙が止まらなくって。
「嬉しい。唯さんと結婚できるなんて。」
私の涙が止まらないのを見て、唯さんがなめとってくれる。
「ふふっ・・・くすぐったいです。」
「ね、梓。手、貸して。」
唯さんは震える手で私の左手の薬指に指輪をはめてくれた。
「あれ?すごーい。サイズ、ぴったり、です、ね?」
指輪は大きくもなく小さくもなく。ぴったりと納まる。
「そりゃあね。測ったから!」
唯さんは、どや顔でVサイン。
「え?指のサイズなんか測りましたっけ?」
んー?記憶を探っても出てこない。
唯さんは唇をすぼめて、とんとん、と指で指した。
「あっ・・・あの時ですか?」
ど、道理でっ。左手の薬指ばっかり舐めてくると思ったっ。
「ばれないようにサイズ測るの大変だったんだひょ?」
また口をすぼめて胸を張る。
「そんなに驚かせたかったんですか。」
「えへへ、やっぱりね。サプライズの方がいいでしょ?・・・ね、梓、私の分もあるんだよ。梓にはめてほしいな。」
「ほら、ここの内側に『A to Y』って。私達のイニシャルだよ!」
「ほんとだ・・・日付も入ってる。これ、高かったんじゃないですか?」
「年収の3カ月分だよ!」
ふんす!と唯さんが胸を張る。
「でもね?バイトしたら、その分年収も上がっちゃって・・・最後の方、良く分からなくなっちゃったんだ。」
私はちょっと目をそらして。
「・・・先輩の通う大学が気の毒になってきました・・・」
私は唯さんの横に寝そべって。
「えへへ。キレイですよねー。」
きらきら光る指輪を眺めては悦に入っていた。
「気に入ってくれてよかった。」
唯さんはまたくすぐるようにキス。
「ねぇ、梓?実はプレゼント、もう一つあるんだけど。」
「え?」
唯さんはおずおずともう一つ包みを取り出した。
「そのぅ・・・気に入ってもらえるか・・・」
私は優しい微笑みを浮かべて。
「もう。唯さんからのプレゼントならどんなものだって嬉しいに決まってるじゃないですか。」
唯さんは、ぱぁって。安堵したような笑みを浮かべた。
「ほんとに?良かったぁ。ちょっとえっちなプレゼントだから、嫌がるんじゃないかと思って心配だったんだ。」
「え?えっちな?」
唯さんが包みを開けて取り出したのは豹柄の柔らかい素材でできた二つの輪っか。
メガネのような形をしていて。
よく見るとマジックテープで輪っかの大きさを調節できるようになってるみたい。
「???なんです、これ?とりあえず手触りはいいみたいですけど。」
輪っかの素材はキモチよくって。
私はすりすりって頬ずりする。
「えっと、えっとねぇ?その、あのぅ・・・」
唯さんはめずらしく口ごもった挙句。
両手の指先を気まずそうにちょんちょんと合わせて。
「・・・手枷?」
目をそらしたまま、小さな声でつぶやいた。
「ええええ?手枷ぇぇぇぇ?」
私は思わず大きな声を上げて。
「しーっ。しーっ。声がっ。大きいよ。」
唯さんは人差し指を唇に当てて。
「・・・お隣に聞こえちゃうよ?」
ちょいちょい、と憂の部屋の方の壁を指差す。
私ははっと口を押さえて。
そちらに聞き耳を立てる。
・・・ぎしっ。・・・ぎしぎしぃっ。
気にしなければ全然聞こえないくらいの音。
二人分の体重と・・・その・・・激しい動きにベッドが悲鳴を上げる音。
「ああっ・・・じゅ、純ちゃあん・・・激しすぎるよぅ。あっあっ・・・私もうおかしくなっちゃうぅ・・・」
さらに憂の追い詰められた声がかすかに聞こえてくる。
私は純にいいようにされちゃってる憂を想像して。
「憂ったら・・・キモチよさそう。」
頭の中がねっとりと重たくなってくる。
唯さんがうしろからはみはみって。
私の耳をねぶって甘噛みしてくる。
「ね、ねぇ、梓。私達も、しよ?」
私はゆっくりと唯さんの方を振り向いて。
「唯さん・・・」
「これ、使ってみたい、ですか?」
唯さんはしきりに頷いて。
「うん。うんうんっ。使ってみたいよ。梓、きっと可愛い。」
はっはっはっ、ってまるで子犬みたい。
「しょ、しょうがないですねぇ。」
唯さんはそれを聞くやいなや。
私の服をはぎ取りにかかる。
「ああん、唯さぁん、ちょ、優しくっ。優しくですからねっ。」
唯さんはにっこり笑って。
「ううん、梓。」
「私、全然ガマンできなーいっ!」
「いやぁぁん、唯さぁん。ああんああん、そこいじっちゃだめぇ。」
唯さんは脱がせながら。
舌で舐めて、指でくすぐって。
歯でしごいて、爪でひっかいて。
私を巧みに責めてくる。
私はあっという間にショーツ一枚にされてしまった。
「うふふ、いいの、梓。全部憂と純ちゃんに聞かれちゃってるよ。」
慌てて口を押さえようとした私の手を。
捕らえてあっという間に、豹柄の手枷で後ろ手に拘束する。
「はい、できた!」
唯さんは優しく私の胸の突起を舐め上げて。
「腕、痛くない?梓?」
私はぶるるって身ぶるいしてつぶやいた。
「ああん、唯さぁん。うっ、後ろで手枷するなんて聞いてません。」
「しないなんて言ってないよ?」
唯さんはいつもの甘々な笑顔とは違って。
大人っぽい・・・もっと言うならサディスティックな笑み。
身動きできない私を押し倒して、最後の一枚・・・薄いピンクのショーツをはぎ取りにかかる。
フリルのついた私のお気に入り。
「・・・あれ?」
唯さんはふふって笑って。
「あ・ず・さ。これは何かなぁ?」
私は恥ずかしくって。
顔を覆いたいのに、手は拘束されたまま。
私のお気に入りのショーツはすでに私の愛液でぐっしょりと濡れそぼっていた。
私は降参する以外になくって。
「ゆ、唯さん、ごめんなさいぃ。私、ガマンできなくって。」
真っ赤になって目をそらした。
「えっちなおつゆ、あふれちゃったの。」
「ショーツ、びしょ濡れでキモチ悪いけど、手、縛られちゃっててっ。」
自分でも信じられないくらいえっちなコト、言ってる。
「お願い、脱がせてください。」
腰を浮かせて、ふりふりって、おねだり。
唯さんがごくり、と唾を飲む音が聞こえて。
「梓、えっちだね。」
私は恥ずかしくって身を縮める。
「すごくえっちで。すごく可愛いよ。」
唯さんはするり、と私のショーツを抜き取ると。
ぱく、と口に咥えて。
「おいしい。梓の女の子の味がするよ?」
私は消えてなくなりたくって、一層身を小さくする。
「いやいやっ。そんなコト、言わないで。」
唯さんは縮こまっている私のカラダをぺろぺろって舐めて。
「どこから舐めてほしい、梓?」
私が戸惑って答えられないでいると。
「ふふっ。素直じゃないなぁ。梓はまずここから、だよね?」
私のおへそにちゅうって、キスして。
吸い上げてほじくる。
「く、ひぃん、ああっ、ゆ、唯さぁんっ。」
私は大変な事に気づいて。
慌てて唯さんを制止する。
「う、後ろ手にしばられちゃったらぁっ。」
なのに、唯さんは私の弱点のおへそのとこ。
「声っ、声、ガマンできませんっ。」
舌でぐりぐりってしたかと思うと、ぺろぺろって舌先でくすぐる。
「ふっ、うーっ。んんぅ、ふはっ、ああっ。ん、んむぅうんっ。」
急いで唇を噛んで声を堪えたけど。
どうしたって、呼吸をする時に声が漏れちゃう。
唯さんは目をキラキラさせて。
「可愛い。必死に声堪えてる梓、とっても可愛いよ。」
「・・・いっ、いじわる。ああん、おへそ、もう許してぇ。」
その時。
また隣の部屋から必死に抑えた声が漏れ聞こえてくる。
「・・・ああん、憂ぃ・・・そ、そんなとこ、舐めちゃだめぇ・・・」
私達は思わず目を見合わせて。
「・・・ふふっ。純ちゃんと憂、攻守交代しちゃったみたいだね。」
唯さんが微笑みながらつぶやく。
私はちっちゃい声で。
「わ、私達も攻守交代しませんかぁ?」
言うだけ言ってみた。
「攻守?交代?」
唯さんはにっこりと笑って。
「・・・ねぇ、梓?」
ゆっくりと服を脱いでいく。
私は何が起こっているのか分からず。
「私もここ、濡れちゃったの。」
唯さんは真っ白なショーツだけの姿になって。
「・・・舐めてくれる?」
真っ赤になっておずおずと脚を開く。
唯さんの真っ白いふともも。
その合わせ目にある一際白いショーツ。
私はそこから眼が離せなくなって。
両手を後ろで縛られた不自由なカラダを揺すって、そこに舌を伸ばす。
「ああん、梓ぁ。お願い、焦らさないで。」
唯さんは、きゅ、って両足で私の頭を抱きしめる。
「わぷっ・・・ん、ふむぅ、んっ・・・ん・・・」
私は押しつけられたショーツの上から、懸命に舌を動かす。
攻守交代どころか。
私、無理矢理舐めさせられちゃってる。
・・・唯さんにご奉仕させられちゃってるんだ。
「んっ・・・おいしい?梓。」
唯さんがとろん、とした目で聞いてくる。
「はい。おいしいです。・・・唯さんのえっちなおつゆ。」
私は夢中で唯さんの白いショーツを舐め上げ、吸い尽くす。
「あうんっ・・・でもね、梓。」
唯さんはお尻のほうからぷりんってショーツを脱いで。
「私のショーツもびしょびしょになっちゃった・・・ね、直に舐めてぇ。」
うっとりとした口調で言う。
唯さんの女の子はぱっくりと開いていて。
私が唇を近付けるとちょっと震えて。
「唯さんの、可愛い。今、舐めてあげますね?」
唯さんがこくん、て小さくうなづく。
ちゅぴ。
唯さんが大きくのけ反って。
「ああん、い、いいよぅ。梓、もっと強くして?」
両手で私の頭をそこに押しつける。
「ん、んぷっ。んむぅう、ふぅん。」
むせかえるような唯さんのえっちな匂い。
舐め取っても舐め取ってもあふれてくる唯さんの愛液を必死で飲み下す。
「あ、梓ぁっ。全部舐めてっ。飲んでぇっ。」
唯さんはぶるるってカラダを震わせて。
ぐったりとなって果ててしまった。
「キモチよかったですか?唯さん。」
両腕を拘束されている私は、にわかにカラダを起こすことができなくて。
ぐったりとしている唯さんの女の子に舌を伸ばして、お掃除。
「やん・・・うんっ・・・やぁん、梓。イタズラしないでぇ。」
「イタズラじゃないです。お掃除、ですよぅ。」
まだ敏感になっちゃってる唯さんの女の子をくすぐっているうち。
またお隣の声が漏れてくる。
「・・・あっあっだめっ・・・汚いよぅ、そんなとこ・・・」
私達は目を見合わせて。
「唯さぁん。おつゆ、こっちにも垂れちゃってますよ?」
私は舌を伸ばして。
くりくりって、唯さんのお尻の穴をくすぐる。
「ひゃうっ・・・だ、だめっ!今、そんなとこされたらぁっ。」
その言葉に私は興奮して、止まらなくなる。
「嬉しい。キモチいいんですね。・・・もっとしてあげますぅ。」
「・・・あっあっ、やぁっ、ほじくっちゃだめぇっ。」
唯さんはまたあっという間に昇り詰めてしまった。
「キモチ、よかったぁ・・・」
私はなんとかずり上がって。
「ほんとですか?良かったぁ。」
満足そうな恋人に微笑みかける。
「うん。梓、とっても上手だったよ。ありがと。キモチよくしてくれて。」
唯さんはぺろぺろ、と私の顔を舐めてくる。
「あん。くすぐったいです。」
「ふふっ。だって私のえっちなおつゆでべとべとになっちゃってる。」
私はくすぐったさに身を縮めて。
「・・・ね、ねぇ、唯さん。」
そっと恋人の顔を伺う。
「そろそろ、これ、外していただけたらなー・・・なんて?」
唯さんは満面の笑みを浮かべた。
「あれ?梓、ここ、すごいコトになってるよ?」
唯さんは私をひっくり返してあお向けにさせて。
わざと女の子のとこを覗き込んで、からかうように指でつついてくる。
「あっあっ・・・だって、ご奉仕させられてる間、ずっと触ってもらえなかったんだもの。」
唯さんは私の女の子の穴から蜜をすくいとって。
「もう。素直じゃないんだから。たっぷり可愛がってあげるね。」
言いながら、中指を挿しいれてくちゃくちゃって。
おなかの中、擦り上げられる。
私は後ろ手に縛られたカラダを震わせて。
必死に唇を噛みしめる。
「くふっ、く、くぅぅぅぅんっ、あああっ、いやいや、声、ガマンできないっ。」
唯さんは、んー・・・とちょっと考えて。
「ねぇ、梓?自分のと私のおつゆとどっちを味わいたい?」
唯さんはぐっしょり濡れちゃってる私のピンクのショーツをくるくると丸めつつ、優しく笑う。
「え?え?どういうコトです?」
唯さんは黙って丸めたショーツを私の口に押し当てる。
私は全てを悟って。
「・・・あの。唯さんのがいいです。」
諦めて、丸めた唯さんの白いショーツを咥えさせてもらう。
「んむぅ・・・」
ああん・・・唯さんの女の子の味と匂い、いっぱい。
いっぱい嗅がされて、いっぱい舐めさせられて。
私はたまらなくなって。
腰をぷりぷりと振っておねだり。
唯さんは嬉しそうに。
「うふふ。やっと素直になってくれたね、梓っ。」
唯さんの指が入ってきて。
私はくぐもった嬌声を上げる。
「ん、んんーっ!んぅ、んふぅ・・・んっ、んっ、んっ、ぁんっ・・・」
じゅる。
噛みしめているショーツに唾液が溜まって。
・・・ちゅうっ。
たまらず、それをすすり上げる。
唯さんの味と唯さんの匂い。
味わっているとたまらないキモチになる。
「んふ。梓、もうあふれてる。」
唯さんはわざと耳元で。
「・・・えっち。」
からかうように囁く。
抱きしめるように、唯さんの指が、女の子のとことお尻から入ってきて。
「!!・・・ん、んっ、んっ・・・んはぁっ・・・んぁん、んきゃうっ。」
沸騰した私は唯さんの腕の中で不自由なカラダを跳ねまわらせる。
口の中のショーツが吸い切れない唾液が滴ってきて、私の胸を、おなかを濡らす。
それは愛液のようで。
ぬるぬるって。
唯さんと私のカラダをぬめらせる。
「んーっ・・・んーっ、んーっ、んーっ・・・んんんん!」
私はくぐもった声を上げる事しかできず。
真っ白になってしまった。
ごぽ。
激しい絶頂の後。
ようやくショーツが引き抜かれて。
「・・・あ、あ、あ、唯さぁん。」
私は舌を出しておねだり。
唯さんがやさしく舌を吸い上げる。
私はすっかり満たされた気分になって。
「・・・大好き。」
呟いて唯さんに身を委ねる。
「私も。大好きだよ、梓。」
優しくちゅ、ってしてくれる。
「・・・二つとも素敵なクリスマスプレゼントでした。」
私は背中の腕を揺すって。
「ね、唯さん。私、もう一度指輪見たい。腕、ほどいて下さい?」
下から潤んだ目でお願い。
唯さんは、うー、と唸って。
「・・・だめ。」
「へっ?」
「だめ。梓が可愛すぎて、私、ガマンできない。」
私はようやく唯さんが何を言っているか理解して。
「ちょ、ちょっと待って下さい。私、まだ余韻に浸りたくってっ。」
唯さんは完全に野獣の目。
「梓、素直じゃないなぁ。」
くふふ、って喉の奥で唯さんが笑う。
「あっ、だめだめっ、違うの、唯さん、これは素直になれないんじゃなくて、ほんとにっ・・・あっ、いきなり二本もっ、ゆびっ・・・」
私は腰の奥からざわついてくる快感に戦慄しながら。
「せ、せめて何か咥えさせてぇっ・・・このまま狂わされたら、純と憂どころかっ。」
唯さんが慌てて今度は私のショーツを丸め始める。
「・・・お父様とお母様にも聞こえちゃいますっ。」
・・・おしまい。
それは二人でお部屋デートしていた時の事。
私は完全に甘えんぼモードで。
「なんですか、唯さん。」
唯さんに抱っこされて、くつろいでいた。
ほっぺをくすぐる唯さんの髪がくすぐったくって。
振りむいて、ちゅ、ってキスをする。
こんな姿、わかばガールズのみんなに見せたらなんていうかな。
・・・いいもん。二人だけの秘密。
「・・・手、見せて?」
「へっ?」
唯さんの唐突なお願いに私はきょとんとして。
「いいですけど・・・なんでですか?」
「え?・・・そ、そのぅ・・・そう!ちょっと手が冷たいから、暖まりたいんだよ!」
唯さんはあからさまに動揺して汗をたりたりたりと流した。
・・・嘘のつけない人だなぁ。
「じゃ、じゃあ・・・でも、ムギ先輩ほどあったかくないですよ?」
唯さんは私の手を取ってふにふに。
「ふむ。ふむふむ。」
暖まるって言ってた割には、すかしたり、しきりに指を揉んだりしてる。
「あの・・・唯さん?」
「梓の手ってかーわいいねー。」
私はすっごく照れ臭くなって。
「・・・どうも。あの。・・・もういいです、かね?」
唯さんは、はっと何かに気づいて。
「もっ、もうちょっとっ!」
慌ててまた私の指をいじってくる。
「んー・・・よくわかんないなぁ。」
唯さんはいきなりぱく。と私の指を咥えた。
「ちょっ、唯さんっ。・・・あんっ。」
唯さんの舌が指に当たって。
柔らかい粘膜の感覚が伝わってくる。
「ん。ひょっとふわえてみらくて。(ちょっと咥えてみたくて。)」
「や、やぁん、咥えたまま、しゃべらないでくださぁい。」
唯さんの舌がれろれろれろって。
私の指をまさぐる。
ちゅぽんっ。
私は刺激に耐えきれず、指を引っ込めてしまった。
「ああーん、もうちょっと〜。」
唯先輩は私の指を引き抜いた、口をすぼめたままで襲いかかってくる。
「とっ、当初と目的が違っちゃってるじゃないですかっ。」
「いいからいいから。もうちょっとだけ。」
唯さんは執拗に指を咥えようとする。
「だっ、だめです。ギタリストの指先は繊細なんですからっ。・・・あああん、だめぇ。」
唯さんの舌は執拗に私の指先を追いかけてきて。
「ああん、ああん、唯さんっ・・・」
ヘンな気持ちになっちゃうよぅ。
唯さんは突然満足したようにちゅぽん、と私の指先を離して。
「うん。これでよしっ・・・と。」
「え?」
私は中途半端に火をつけられて。
「え?もう・・・終わりですか?」
唯さんは私を振りかえって。
「・・・なぁに、梓?もっとしてほしいの?」
意地悪なニヤニヤ笑いを浮かべて、こしょこしょってくすぐってくる。
「いっ、いや、別に。そんなにえっちな娘じゃありませんから、私。」
・・・ふっ、不覚っ。
唯さんは後ろから私を抱きかかえて、耳をはむはむってする。
「ほんとに?」
服の上から私の胸の敏感な突起を刺激してくる。
なんでこんなに簡単に先っぽっ、分かっちゃ、うのっ。
「ほんと、かな?」
「ゆ、唯さんっ。そこ、だめっ。ああん、だめだめぇ。」
唯さんは左手で私の胸のコードを押さえてしまうと。
右手で私のおへそをピッキングする。
「ああん、そこっ、弱いのっ。」
「だめ?なの?」
・・・て、天才って怖い。
唯さんは無邪気に微笑んで。
「ねぇ、梓?私、したいよ?しちゃ、だめ?」
私はもう堪えられなくて。
「し、しかたないですねぇ。・・・あっ、あっ。そこぉっ。」
唯さんの指がいつの間にか私のショーツを越えて、女の子のあなに侵入してくる。
私のそこはすでに熱くぬかるんでいて。
「素直じゃないね、梓。ほしいの?ほしくないの?」
私はもう沸騰しながら。
「あ、ああん、唯さんっ。お尻はぜったいだめですからねっ。」
唯さんはくすくす笑い。
「なぁんだ。梓、お尻にも欲しかったの?」
「ちっ、違います。だめ、だって、ばぁ、あっあっ。」
「うふふ。ほんとに素直じゃないなぁ。」
そう。
唯さんはいつも素直になれない私を。
抱きしめて。
くすぐって。
愛してくれる。
「ね?梓?キモチいい?」
私は唯さんがくれる刺激に耐えられなくって。
「ゆ、唯さぁん。キモチいいの。私、私、溶けちゃいそうなの。」
「可愛い、梓。もっともっとキモチ良くなって?」
唯さんは。
いつも素直になれない私を。
あっというまに溶かしてしまう。
・・・不思議。
あなたの前では私の外側はあっという間に溶けてしまって。
ほんとうの私をさらけだす。
嵐のような絶頂の後。
「あのね、唯さん。」
「なぁに?梓。」
「悔しいけど大好き。もうどうしようもないくらい、世界で一番、あなたが好き。」
唯さんはぶるるって震えて。
「私もだよ、梓!」
むちゃくちゃに私を抱きしめた。
――――――
それから数日後。
「あ、純ー!こっちこっち。」
横断歩道の向こうから純が駆けてくる。
「おっはよ、梓。早いじゃん。」
にぱ、といつもの笑顔。
今日は12月24日。
私は純と待ち合わせて、平沢家に行くことになっていた。
いつもならクリスマスライブとか、みんなで一緒にパーティとか。
「もしかして、私に早く逢いたくて、眠れなかったの?」
んー・・・と唇を寄せてくる。
「そんなわけないでしょ。私が早いんじゃなくて、純が遅いの。」
そのほっぺをむぎゅ、と両手で挟んで、そっぽを向かせる。
それが今年は私と純、唯さんと憂。それと・・・。
「今年はね、お父さんとお母さんも家にいるんだぁ。」
唯さんはにっこり笑って言った。
「あのね、梓のこと、お父さんとお母さんに紹介したいの。いい、かな?」
「へっ?え、え、え?」
私はうろたえて。
「お父様とお母様に紹介?え?それって?」
「うん・・・その・・・私の恋人として。・・・だめ?」
「へっ?えっ?も、もちろん、だめじゃないです。だめじゃないですよ、うん。」
・・・恋人として。ご両親に紹介。
「そっけないなぁ。私はこんなに梓のこと、愛してるのに。」
私はぴた!と人差し指をその鼻先につきつけて。
「そんなこと言ってると。憂に言いつけちゃうからね。」
純はたちまち笑顔を凍りつかせた。
「あ、あはは。冗談、冗談だよ。もう、当然じゃん。」
「・・・全くもう。」
私だけなのかな。不安に思ってるの。
「ね、ねぇ、純?」
「ん?なーに、梓。」
「純は、その・・・不安になったりしないの?」
純は黙ったまま。とんとんとんっとステップを踏んで。
「怖いよ。」
「えっ・・・」
純は自分の肩を抱いて。
「怖い。憂とのこと、認めてもらえなかったら。どうしよう。」
「じゅ、純。」
私は言葉もなく、立ち尽くした。
振りかえった純は。
「えやっ。」
もういつものように、にぱって笑って抱きついてくる。
「きゃっ。ちょ、ちょっと、純。」
「不安は不安だよ。でも、憂とだったら。」
純は軽くウィンクして。
「なんとかなるんじゃないかって思うよ。梓と唯先輩も同じでしょ?」
ん?とまた笑いかけてくる。
「そ、そうだよね。・・・ありがと、純。」
純はぎゅ、って抱きしめてくれた。
「・・・素直な梓、キモーい。」
「そっ、そんなに素直じゃないかな、私。」
「ま、相手が唯先輩だからねー。そのくらいでちょうどいいんじゃない?」
「・・・そっ、そうかな?」
・・・素直になりたい。
「いらっしゃーい!」
唯さんがいきなり扉を開けて抱きついてくる。
「ゆ、唯さん、あのっ・・・そんな、いきなりっ。」
私はお父様とお母様の目が気になって。
身を竦ませる。
「いらっしゃい、純ちゃーん。」
「やっほー、憂ー。」
純と憂は指をからませる。
・・・そう、これが普通だ。
「唯さん、唯さんっ。そ、そんなに抱きつかれると恥ずかしいですっ。」
「え?だっていつも通りじゃん。」
「・・・きょ、今日はお父様とお母様もいらっしゃるわけですし。」
唯さんはかまわずぐりぐりって抱きついてきて。
「あはは、梓っ、気にしなくっていいよ?」
私は真っ赤になって。
「私が気にするんです!」
素直になれない私はキモチいいその抱擁を引き剥がした。
「いらっしゃい。・・・なんだか照れ臭いな。」
唯さんのお父さんは心なしか赤くなっている。
「まぁまぁ。いいからお入りなさいな。」
唯さんのお母さんが優しく誘ってくれる。
「あなたがあずにゃ・・・梓ちゃんね?」
・・・お母様。今、何と間違えました?
「はっ、はい。中野梓ですっ。初めましてっ。」
「で、こっちが純ちゃん。」
「・・・鈴木純ですっ。」
純は直立不動の姿勢をとって。
「うっ、憂さんとお付き合いさせていただいてますっ。」
真っ赤になって言い切った。
「あ、私・・・も・・・。」
私も唯さんとお付き合いさせていただいています。
言いたかったけど、恥ずかしくって、思わず口ごもる。
「ふふっ、いいわよ。唯と憂から聞いてるわ。」
唯さんがすかさずどや顔でピースサインを送ってくる。
「・・・ふぅん。」
唯さんのお母さんは品定めをするように私達を見て。
「娘が増えたみたいで嬉しいわ。さ、さ、座って?ごちそう作ったのよ?」
残念ながら、お母様が作ってくれたごちそうは緊張していて、全然味が分からなかった。
「ねぇ、梓。私の部屋、行こうよ。渡したいモノがあるんだ。」
唯さんが緊張で使い物にならない私に助け舟。
「え?えぇ・・・じゃあ。ごちそうさまでした。」
いいの、かな。
「じゃあ私達もお部屋、いこっか。」
憂が純を誘う。
「うん、いいよ。ごちそうさまでした。おいしかったー。」
純はあっさりと席を立つ。・・・ソツがない奴。
「お粗末さま。ねぇ、純ちゃん、梓ちゃん?」
お母様は優しく微笑んで。
「うちの娘たちをよろしくね?」
「あっ・・・は、はい!」
「私はどっちかっていうと、お世話されるほうですけど。」
私はようやくちょっと余裕ができて。
「うん・・・純はそうだよね。」
唯さんは不満そうに。
「わ、私だってお世話するよぅ!」
みんながどっと笑った。
「ふー・・・。」
唯さんの部屋に入って。
私はため息をつく。
いつもは私のウチか、寮の唯さんの部屋。
私は唯さんのご実家の部屋を改めて見渡した。
ぬいぐるみ。可愛い小物。ベッド。
「唯さんの・・・部屋。」
唯さんの部屋自体は何度かお邪魔したことがあったけど。
今日は一段と落ち着く気がした。
「唯さんの匂いがする・・・」
唯さんの匂いに包まれて。
私はベッドに座ってうっとりとしていた。
ぎし。
唯さんもベッドに乗ってきて。
熱い口づけ。
「くぅん・・・唯さぁん.・・・。」
ちゅうって何度も吸い上げられてそれだけで気が遠くなる。
「梓・・・」
唯さんがしつこく舌を絡めてきて。
夢中で私も応じる。
くちゅくちゅくちゅ。
「あーもう!」
ぷはっ。ようやく口づけから解放されて、しびれた頭のまま、唯さんを見上げる。
「可愛いっ。どうしよう、キス、止められないっ。」
唯さんがまた唇を併せてきて。
息が止まるかと思うほどの長いキス。
そのキスが終わる頃には、私はぐにゃぐにゃにされていた。
「あ、ふぁっ、唯さぁん・・・」
カラダの中からぷつぷつと粟立つように。
沸きあがってくる快感。
唯さんの手が私の胸をくすぐってきて。
私の奥がじゅんって熱くなる。
「ゆ、唯さん、待ってっ。待って下さいっ。」
「クリスマスプレゼント、あるんです。クリスマスのうちに渡したいから。」
唯さんはぴた、と手を止めた。
「うふふふー。梓のクリスマスプレゼント、何かなー?」
「そ、そんなに期待されると渡しづらいですね。」
唯さんは足をぱたぱたさせて。
「んーん。梓のプレゼントなら何でも嬉しいよ。早く、早くぅー。」
「そ、それじゃあ、ですね。・・・はい。」
私は用意していた包みを渡す。
「うふふっ。何かなー。開けていーぃ?」
嬉しそうに唯さんは包みをがさがさって鳴らす。
「もちろん。いいですよ。」
唯さんは待ちきれない子供みたいに包みを開けて。
「わぁ・・・手袋だ。手編みなの?これ?」
「はい。慣れてないから、あんまり上手く出来てないんですけど。」
唯さんはさっそく着けてみて。
「わぁ・・・あったかい。あれ?これ紐がついてるよ。」
両手の手袋の間はちょっと長めの紐でつながっている。
「唯さん、いつも片方なくしちゃって、寒そうにしてるから。」
私はちょっと笑って。
「なくさないように、紐でつないじゃったんです。」
唯さんは、むふー!って興奮して。
「これ、手錠だね!私、梓に捕まっちゃった!」
「て、手錠って、唯さん・・・」
唯さんの顔が近付いてきて。
「もう梓の、虜だよ。」
私がそっと目をつぶると。
「愛してる、梓。」
熱い囁きが聞こえて、唇がちゅ、って震える。
「ね、私からも、プレゼントあるんだ。もらってくれる?」
耳元で囁かれて、私はうっとりとしていた。
「ねぇ、こっちきて?」
唯さんはベッドの縁に私を座らせて。
「目を閉じて?・・・そう。いいって言うまで、開けちゃだめだよ?」
目を閉じていると、近くでもそもそと唯さんが動く衣擦れの音がする。
また、なんかびっくりさせようと思って、たくらんでるんだな?
「うん。もういいよ。目、開けて?」
仕掛けに備えて、おそるおそる目を開けると。
私の前に膝まづいた唯さん。
「中野 梓さん。」
差し出す手の先を見ると。
「私と結婚してください。」
小さな銀色の指輪が光っている。
「え?え?えええー?」
唯さんは伏せていた顔を上げて薄目でこっちを見ながら。
「け、結婚っ・・・してくださいっ。」
差し出す手が自信なげに震えている。
・・・この人は。私が拒否する、とでも思っているんだろうか?
「ど、どうしよっかなー?」
私は感激して、涙声になっていたけど。
「・・・だ、だめかな?」
唯さんはまた目をつぶって震えている。
ああ、やっぱりだめだ。
私はこの人の前では素直にならざるを得ない。
私は唯さんの差し出す震える手を両手でつつんで。
「嘘、です。・・・いっぱいっ。幸せにしてください。」
唯さんのうれしそうな笑顔。
「あ、梓っ。ありがと。ほんとに愛してる。」
私も嬉しくて。涙が止まらなくって。
「嬉しい。唯さんと結婚できるなんて。」
私の涙が止まらないのを見て、唯さんがなめとってくれる。
「ふふっ・・・くすぐったいです。」
「ね、梓。手、貸して。」
唯さんは震える手で私の左手の薬指に指輪をはめてくれた。
「あれ?すごーい。サイズ、ぴったり、です、ね?」
指輪は大きくもなく小さくもなく。ぴったりと納まる。
「そりゃあね。測ったから!」
唯さんは、どや顔でVサイン。
「え?指のサイズなんか測りましたっけ?」
んー?記憶を探っても出てこない。
唯さんは唇をすぼめて、とんとん、と指で指した。
「あっ・・・あの時ですか?」
ど、道理でっ。左手の薬指ばっかり舐めてくると思ったっ。
「ばれないようにサイズ測るの大変だったんだひょ?」
また口をすぼめて胸を張る。
「そんなに驚かせたかったんですか。」
「えへへ、やっぱりね。サプライズの方がいいでしょ?・・・ね、梓、私の分もあるんだよ。梓にはめてほしいな。」
「ほら、ここの内側に『A to Y』って。私達のイニシャルだよ!」
「ほんとだ・・・日付も入ってる。これ、高かったんじゃないですか?」
「年収の3カ月分だよ!」
ふんす!と唯さんが胸を張る。
「でもね?バイトしたら、その分年収も上がっちゃって・・・最後の方、良く分からなくなっちゃったんだ。」
私はちょっと目をそらして。
「・・・先輩の通う大学が気の毒になってきました・・・」
私は唯さんの横に寝そべって。
「えへへ。キレイですよねー。」
きらきら光る指輪を眺めては悦に入っていた。
「気に入ってくれてよかった。」
唯さんはまたくすぐるようにキス。
「ねぇ、梓?実はプレゼント、もう一つあるんだけど。」
「え?」
唯さんはおずおずともう一つ包みを取り出した。
「そのぅ・・・気に入ってもらえるか・・・」
私は優しい微笑みを浮かべて。
「もう。唯さんからのプレゼントならどんなものだって嬉しいに決まってるじゃないですか。」
唯さんは、ぱぁって。安堵したような笑みを浮かべた。
「ほんとに?良かったぁ。ちょっとえっちなプレゼントだから、嫌がるんじゃないかと思って心配だったんだ。」
「え?えっちな?」
唯さんが包みを開けて取り出したのは豹柄の柔らかい素材でできた二つの輪っか。
メガネのような形をしていて。
よく見るとマジックテープで輪っかの大きさを調節できるようになってるみたい。
「???なんです、これ?とりあえず手触りはいいみたいですけど。」
輪っかの素材はキモチよくって。
私はすりすりって頬ずりする。
「えっと、えっとねぇ?その、あのぅ・・・」
唯さんはめずらしく口ごもった挙句。
両手の指先を気まずそうにちょんちょんと合わせて。
「・・・手枷?」
目をそらしたまま、小さな声でつぶやいた。
「ええええ?手枷ぇぇぇぇ?」
私は思わず大きな声を上げて。
「しーっ。しーっ。声がっ。大きいよ。」
唯さんは人差し指を唇に当てて。
「・・・お隣に聞こえちゃうよ?」
ちょいちょい、と憂の部屋の方の壁を指差す。
私ははっと口を押さえて。
そちらに聞き耳を立てる。
・・・ぎしっ。・・・ぎしぎしぃっ。
気にしなければ全然聞こえないくらいの音。
二人分の体重と・・・その・・・激しい動きにベッドが悲鳴を上げる音。
「ああっ・・・じゅ、純ちゃあん・・・激しすぎるよぅ。あっあっ・・・私もうおかしくなっちゃうぅ・・・」
さらに憂の追い詰められた声がかすかに聞こえてくる。
私は純にいいようにされちゃってる憂を想像して。
「憂ったら・・・キモチよさそう。」
頭の中がねっとりと重たくなってくる。
唯さんがうしろからはみはみって。
私の耳をねぶって甘噛みしてくる。
「ね、ねぇ、梓。私達も、しよ?」
私はゆっくりと唯さんの方を振り向いて。
「唯さん・・・」
「これ、使ってみたい、ですか?」
唯さんはしきりに頷いて。
「うん。うんうんっ。使ってみたいよ。梓、きっと可愛い。」
はっはっはっ、ってまるで子犬みたい。
「しょ、しょうがないですねぇ。」
唯さんはそれを聞くやいなや。
私の服をはぎ取りにかかる。
「ああん、唯さぁん、ちょ、優しくっ。優しくですからねっ。」
唯さんはにっこり笑って。
「ううん、梓。」
「私、全然ガマンできなーいっ!」
「いやぁぁん、唯さぁん。ああんああん、そこいじっちゃだめぇ。」
唯さんは脱がせながら。
舌で舐めて、指でくすぐって。
歯でしごいて、爪でひっかいて。
私を巧みに責めてくる。
私はあっという間にショーツ一枚にされてしまった。
「うふふ、いいの、梓。全部憂と純ちゃんに聞かれちゃってるよ。」
慌てて口を押さえようとした私の手を。
捕らえてあっという間に、豹柄の手枷で後ろ手に拘束する。
「はい、できた!」
唯さんは優しく私の胸の突起を舐め上げて。
「腕、痛くない?梓?」
私はぶるるって身ぶるいしてつぶやいた。
「ああん、唯さぁん。うっ、後ろで手枷するなんて聞いてません。」
「しないなんて言ってないよ?」
唯さんはいつもの甘々な笑顔とは違って。
大人っぽい・・・もっと言うならサディスティックな笑み。
身動きできない私を押し倒して、最後の一枚・・・薄いピンクのショーツをはぎ取りにかかる。
フリルのついた私のお気に入り。
「・・・あれ?」
唯さんはふふって笑って。
「あ・ず・さ。これは何かなぁ?」
私は恥ずかしくって。
顔を覆いたいのに、手は拘束されたまま。
私のお気に入りのショーツはすでに私の愛液でぐっしょりと濡れそぼっていた。
私は降参する以外になくって。
「ゆ、唯さん、ごめんなさいぃ。私、ガマンできなくって。」
真っ赤になって目をそらした。
「えっちなおつゆ、あふれちゃったの。」
「ショーツ、びしょ濡れでキモチ悪いけど、手、縛られちゃっててっ。」
自分でも信じられないくらいえっちなコト、言ってる。
「お願い、脱がせてください。」
腰を浮かせて、ふりふりって、おねだり。
唯さんがごくり、と唾を飲む音が聞こえて。
「梓、えっちだね。」
私は恥ずかしくって身を縮める。
「すごくえっちで。すごく可愛いよ。」
唯さんはするり、と私のショーツを抜き取ると。
ぱく、と口に咥えて。
「おいしい。梓の女の子の味がするよ?」
私は消えてなくなりたくって、一層身を小さくする。
「いやいやっ。そんなコト、言わないで。」
唯さんは縮こまっている私のカラダをぺろぺろって舐めて。
「どこから舐めてほしい、梓?」
私が戸惑って答えられないでいると。
「ふふっ。素直じゃないなぁ。梓はまずここから、だよね?」
私のおへそにちゅうって、キスして。
吸い上げてほじくる。
「く、ひぃん、ああっ、ゆ、唯さぁんっ。」
私は大変な事に気づいて。
慌てて唯さんを制止する。
「う、後ろ手にしばられちゃったらぁっ。」
なのに、唯さんは私の弱点のおへそのとこ。
「声っ、声、ガマンできませんっ。」
舌でぐりぐりってしたかと思うと、ぺろぺろって舌先でくすぐる。
「ふっ、うーっ。んんぅ、ふはっ、ああっ。ん、んむぅうんっ。」
急いで唇を噛んで声を堪えたけど。
どうしたって、呼吸をする時に声が漏れちゃう。
唯さんは目をキラキラさせて。
「可愛い。必死に声堪えてる梓、とっても可愛いよ。」
「・・・いっ、いじわる。ああん、おへそ、もう許してぇ。」
その時。
また隣の部屋から必死に抑えた声が漏れ聞こえてくる。
「・・・ああん、憂ぃ・・・そ、そんなとこ、舐めちゃだめぇ・・・」
私達は思わず目を見合わせて。
「・・・ふふっ。純ちゃんと憂、攻守交代しちゃったみたいだね。」
唯さんが微笑みながらつぶやく。
私はちっちゃい声で。
「わ、私達も攻守交代しませんかぁ?」
言うだけ言ってみた。
「攻守?交代?」
唯さんはにっこりと笑って。
「・・・ねぇ、梓?」
ゆっくりと服を脱いでいく。
私は何が起こっているのか分からず。
「私もここ、濡れちゃったの。」
唯さんは真っ白なショーツだけの姿になって。
「・・・舐めてくれる?」
真っ赤になっておずおずと脚を開く。
唯さんの真っ白いふともも。
その合わせ目にある一際白いショーツ。
私はそこから眼が離せなくなって。
両手を後ろで縛られた不自由なカラダを揺すって、そこに舌を伸ばす。
「ああん、梓ぁ。お願い、焦らさないで。」
唯さんは、きゅ、って両足で私の頭を抱きしめる。
「わぷっ・・・ん、ふむぅ、んっ・・・ん・・・」
私は押しつけられたショーツの上から、懸命に舌を動かす。
攻守交代どころか。
私、無理矢理舐めさせられちゃってる。
・・・唯さんにご奉仕させられちゃってるんだ。
「んっ・・・おいしい?梓。」
唯さんがとろん、とした目で聞いてくる。
「はい。おいしいです。・・・唯さんのえっちなおつゆ。」
私は夢中で唯さんの白いショーツを舐め上げ、吸い尽くす。
「あうんっ・・・でもね、梓。」
唯さんはお尻のほうからぷりんってショーツを脱いで。
「私のショーツもびしょびしょになっちゃった・・・ね、直に舐めてぇ。」
うっとりとした口調で言う。
唯さんの女の子はぱっくりと開いていて。
私が唇を近付けるとちょっと震えて。
「唯さんの、可愛い。今、舐めてあげますね?」
唯さんがこくん、て小さくうなづく。
ちゅぴ。
唯さんが大きくのけ反って。
「ああん、い、いいよぅ。梓、もっと強くして?」
両手で私の頭をそこに押しつける。
「ん、んぷっ。んむぅう、ふぅん。」
むせかえるような唯さんのえっちな匂い。
舐め取っても舐め取ってもあふれてくる唯さんの愛液を必死で飲み下す。
「あ、梓ぁっ。全部舐めてっ。飲んでぇっ。」
唯さんはぶるるってカラダを震わせて。
ぐったりとなって果ててしまった。
「キモチよかったですか?唯さん。」
両腕を拘束されている私は、にわかにカラダを起こすことができなくて。
ぐったりとしている唯さんの女の子に舌を伸ばして、お掃除。
「やん・・・うんっ・・・やぁん、梓。イタズラしないでぇ。」
「イタズラじゃないです。お掃除、ですよぅ。」
まだ敏感になっちゃってる唯さんの女の子をくすぐっているうち。
またお隣の声が漏れてくる。
「・・・あっあっだめっ・・・汚いよぅ、そんなとこ・・・」
私達は目を見合わせて。
「唯さぁん。おつゆ、こっちにも垂れちゃってますよ?」
私は舌を伸ばして。
くりくりって、唯さんのお尻の穴をくすぐる。
「ひゃうっ・・・だ、だめっ!今、そんなとこされたらぁっ。」
その言葉に私は興奮して、止まらなくなる。
「嬉しい。キモチいいんですね。・・・もっとしてあげますぅ。」
「・・・あっあっ、やぁっ、ほじくっちゃだめぇっ。」
唯さんはまたあっという間に昇り詰めてしまった。
「キモチ、よかったぁ・・・」
私はなんとかずり上がって。
「ほんとですか?良かったぁ。」
満足そうな恋人に微笑みかける。
「うん。梓、とっても上手だったよ。ありがと。キモチよくしてくれて。」
唯さんはぺろぺろ、と私の顔を舐めてくる。
「あん。くすぐったいです。」
「ふふっ。だって私のえっちなおつゆでべとべとになっちゃってる。」
私はくすぐったさに身を縮めて。
「・・・ね、ねぇ、唯さん。」
そっと恋人の顔を伺う。
「そろそろ、これ、外していただけたらなー・・・なんて?」
唯さんは満面の笑みを浮かべた。
「あれ?梓、ここ、すごいコトになってるよ?」
唯さんは私をひっくり返してあお向けにさせて。
わざと女の子のとこを覗き込んで、からかうように指でつついてくる。
「あっあっ・・・だって、ご奉仕させられてる間、ずっと触ってもらえなかったんだもの。」
唯さんは私の女の子の穴から蜜をすくいとって。
「もう。素直じゃないんだから。たっぷり可愛がってあげるね。」
言いながら、中指を挿しいれてくちゃくちゃって。
おなかの中、擦り上げられる。
私は後ろ手に縛られたカラダを震わせて。
必死に唇を噛みしめる。
「くふっ、く、くぅぅぅぅんっ、あああっ、いやいや、声、ガマンできないっ。」
唯さんは、んー・・・とちょっと考えて。
「ねぇ、梓?自分のと私のおつゆとどっちを味わいたい?」
唯さんはぐっしょり濡れちゃってる私のピンクのショーツをくるくると丸めつつ、優しく笑う。
「え?え?どういうコトです?」
唯さんは黙って丸めたショーツを私の口に押し当てる。
私は全てを悟って。
「・・・あの。唯さんのがいいです。」
諦めて、丸めた唯さんの白いショーツを咥えさせてもらう。
「んむぅ・・・」
ああん・・・唯さんの女の子の味と匂い、いっぱい。
いっぱい嗅がされて、いっぱい舐めさせられて。
私はたまらなくなって。
腰をぷりぷりと振っておねだり。
唯さんは嬉しそうに。
「うふふ。やっと素直になってくれたね、梓っ。」
唯さんの指が入ってきて。
私はくぐもった嬌声を上げる。
「ん、んんーっ!んぅ、んふぅ・・・んっ、んっ、んっ、ぁんっ・・・」
じゅる。
噛みしめているショーツに唾液が溜まって。
・・・ちゅうっ。
たまらず、それをすすり上げる。
唯さんの味と唯さんの匂い。
味わっているとたまらないキモチになる。
「んふ。梓、もうあふれてる。」
唯さんはわざと耳元で。
「・・・えっち。」
からかうように囁く。
抱きしめるように、唯さんの指が、女の子のとことお尻から入ってきて。
「!!・・・ん、んっ、んっ・・・んはぁっ・・・んぁん、んきゃうっ。」
沸騰した私は唯さんの腕の中で不自由なカラダを跳ねまわらせる。
口の中のショーツが吸い切れない唾液が滴ってきて、私の胸を、おなかを濡らす。
それは愛液のようで。
ぬるぬるって。
唯さんと私のカラダをぬめらせる。
「んーっ・・・んーっ、んーっ、んーっ・・・んんんん!」
私はくぐもった声を上げる事しかできず。
真っ白になってしまった。
ごぽ。
激しい絶頂の後。
ようやくショーツが引き抜かれて。
「・・・あ、あ、あ、唯さぁん。」
私は舌を出しておねだり。
唯さんがやさしく舌を吸い上げる。
私はすっかり満たされた気分になって。
「・・・大好き。」
呟いて唯さんに身を委ねる。
「私も。大好きだよ、梓。」
優しくちゅ、ってしてくれる。
「・・・二つとも素敵なクリスマスプレゼントでした。」
私は背中の腕を揺すって。
「ね、唯さん。私、もう一度指輪見たい。腕、ほどいて下さい?」
下から潤んだ目でお願い。
唯さんは、うー、と唸って。
「・・・だめ。」
「へっ?」
「だめ。梓が可愛すぎて、私、ガマンできない。」
私はようやく唯さんが何を言っているか理解して。
「ちょ、ちょっと待って下さい。私、まだ余韻に浸りたくってっ。」
唯さんは完全に野獣の目。
「梓、素直じゃないなぁ。」
くふふ、って喉の奥で唯さんが笑う。
「あっ、だめだめっ、違うの、唯さん、これは素直になれないんじゃなくて、ほんとにっ・・・あっ、いきなり二本もっ、ゆびっ・・・」
私は腰の奥からざわついてくる快感に戦慄しながら。
「せ、せめて何か咥えさせてぇっ・・・このまま狂わされたら、純と憂どころかっ。」
唯さんが慌てて今度は私のショーツを丸め始める。
「・・・お父様とお母様にも聞こえちゃいますっ。」
・・・おしまい。
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このページへのコメント
新作きてたああああああああ
最高です。
これに尽きる。
結婚指輪!
おめでとう、唯梓!
そして、ごちそうさまでしたぁ!
大変おいしゅうございました。
ごちそうさまです!
ごちそぉぉおおおぉぉ
さまでしたぁあああぁぁぁ!!!!!