2chエロパロ板のけいおん! 作品のまとめサイトです。

著者:別1-319氏


和「何やってるんですか…。」
さ「…あら。」
学校が終わり下校のチャイムが鳴る。夏を満喫した生徒達はYシャツの中に小麦色と白い肌のコントラストを隠す。電車の時間に間に合うようにと掛けていく人。ジャージに着替え部活動に励む人。そんな生徒達を横目にまっすぐ生徒会室に向かう。
時折談笑しながら書類をまとめて行く。文化祭直前。このシーズンになると生徒会室の長机は書類で机を埋め尽くされる。
恵「真鍋さんそっちは終わった?」
和「もう少ししたらキリが付きます。会長達は先に帰っててください。」
恵「そう?じゃあ戸締りだけはよろしくね。」

パタン…

先刻まで人と会話で賑わっていた部室はシンとなる。

…トン、トン。パチン

皆でがやがやしているのも嫌いじゃないけど、こう教室で一人作業するのも好き。
合唱部の歌声や運動部の掛け声。鳥のさえずりを聞きながら暗くなる部屋で企画書をまとめる。
普段ならこの時間くらいに楽器の音が聞こえてくるけど今日は聞こえない。どうやら唯達はお茶だけして早めに切り上げたようね。
和「はあー律ったらまた出し忘れてるじゃないの…」
各有志、部活動による講壇使用届けのファイルを開く。この手ファイルを初見の段階で軽音部が抜けているのは当たり前になった。
目も当てられないくらい物で散乱した机を適当に片して戸締りをし学校を後にする。

時刻は7時をとうに過ぎている。辺りはすっかり真っ暗で学生服を着て歩いている人はほとんど居ない。
書類が入っていつもより重めなスクールカバンを肩に掛け歩く。
唯がいない帰り道にもすっかり慣れたがやっぱり一人で歩くとこの帰路は長く感じる。
和「…?」
薄ベージュのスーツに髪の長い女の人が居る。駅前の荒れた公園にはかなり似合わない人がベンチに座っている。私はそれが誰だかすぐに解った。


和「こんなところで何やっているんですか山中先生。」
さ「あら…?」
我が高人気の女教師。と同時に一部の人間しか知られていない本性を持つさわ子先生。
さ「ちょっとね…。」
先生を演じている時とも軽音部で暴れまくっている時とも違う先生の雰囲気に私は戸惑った。
制服にスーツ。荒れた公園ではかなりシュールな組み合わせである私達。なぜ先生はこんな所にいるのかしら・・・?
さ「そうだ真鍋さん?今日この後用事あるかしら?」
いつもの顔に戻り笑顔で私にこう聞く。
和「え…特にはありませんが…」
さ「今夜だけ教師と生徒の関係を忘れて私に付き合ってくれないかしら?」
和「えっ?」
いきなりの夜遊びの誘い。唐突すぎて驚いたけどたが最近生徒会に集中しすぎて息抜きもできない、いざ遊ぼうとしても唯や澪も学園祭ライブでなかなか捕まらないからたまには気分転換という事で了承した。
さ「じゃあ、親御さんに了承もらってその後ここでまた落ち合いましょう。あ、もちろん私服でくるのよ?」
和「…はい。」
口ではあまり興味なさそうに返事をしたが自然と家までの足取りが軽くなる。さっきは長いと感じた家までの距離も今では凄く短い。
家に着き鞄を置いて着替える。左腕に時計をはめてもう一度さっきの公園へ向かう。
さ「あら、意外と早かったわね。」
和「先生こそ…もう着替えたんですか…」
本性を知っている私はきっと赤や黒の毒々しい私服を着るんだなと予想していたが案外落ち着いていてオフィスカジュアルな格好をしていた。
さ「それじゃあ乗って。あ、煙草は平気?」

初めて”大人の”車に乗る。ふかふかのシート。ドリンクホルダーには携帯灰皿が置いてある。
車内はシンプルでその分暗闇に光る青いオーディオのディスプレイが際立つ。
何の香りだろうかあまり甘くなく少し柑橘系の混じった香水の香りが私の鼻膣をくすぐる。
そんなに緊張しなくていいからと、先生が言ったので私は恐る恐る背中をシートを預けた。
さ「もう一度言うわ。今日は学校のこと忘れてね?」
ハンドルを握りながら私の方を見てウインクする。…なんだかいやな予感がするわ



夜の国道を風を切るように車が走る。何を話せばいいか解らず私は窓に肘をつけて音楽を聴く。年が離れているのに私も知っている曲だった。耳に慣れた音楽を聴きながらめまぐるしく変わる風景を眺めた。
・・・沈黙。しかし居心地が悪いものではなかった。初めての大人との夜遊び。結構楽しみにしている自分が居た。

さ「はい着いたわよー。」

シートベルトを外し肩を鳴らしふーと息つく先生。
さ「と、その前にー」
ニヤリと笑い鞄から化粧ポーチを出す。薄ベージュの口紅を手に持ち私の頬へ手を添える。
さ「やっぱり元がいいからこれでも十分ね。」
口紅が私の唇をなぞる。私の息が先生の手に掛かってるのかと思うとなんとなく恥ずかしくてつい呼吸を止める。
さ「真鍋さんは落ち着いているから未成年には見えないけどいちおうね。」
そういって軽く化粧をされて車から降りる。

和「あの…ここは…?」
少し古びたビル。入り口付近ににはガラの悪そうな人たちが煙草を吸いビンを握り締めながら雑談している。
さ「ライブハウスよ。今日は私の友達がブッキングしているの。」
へえ。そういえばこの人は桜ヶ丘のOBで軽音部に所属していたと唯が言っていた。一度唯達の前で演奏したらしいが澪曰くいろんな意味ですごいらしい。
さ「着いてから言うのも悪いけどこうゆう所大丈夫?」
和「はい。」
さ「ヤニの匂いや爆音で最初は慣れないとおもうけど我慢してね?」
ガチャリといかにも重そうな分厚い扉を開ける。そこには色とりどりのライトとバンドマンがー…

と思いきやまた大きな扉。
さ「クス…クラブハウスは音漏れ防止の為二重ドアなのよ。」
キョトンとした私の顔を見て先生は笑いながらドアを開ける。

う、耳が痛いぐらいの音。勢いよくドアを閉めたはずなのにアンプから放たれる音によってドアの音はかき消された。
汗びっしょりでマイクにシャウトをぶつけるボーカル。それに向け右腕を上げる観客。ストロボが目をチカチカさせる。煙草がすごく煙たい。
先生に手を握られ店の奥へと連れて行かれる。

さ「とりあえずここで見ましょう」
耳元で言われる。先生は壁に背をつけて腕を組み。顔でリズムを取る。私も真似して後ろで手を組み壁に体重を預ける。
最初は居心地が悪かったがしばらくすると耳も鳴れ普段は関わる事の無さそうな”不良”のバンドマンのMCを聞きながら思わず笑いがこぼれる自分がいた。
さ「真鍋さんは優等生だから気が引けると思うけど居てみると楽しいでしょ?」
和「クス…そうですね。寧ろ好きなのかも知れません。唯がギターにはまるのもわかる気がします。」
さ「そう。良かったわね。じゃあ、次のバンドで弾けるわよ〜!」
そういって先生は眩しい光の中に飛び込んでいった。






さ「ふ〜私も年かしら?身体が痛いわ…」
和「あんな事すれば誰だってそうなります。びっくりしましたよ、先生いきなり人に向かって突進して行くもんですから。」
さ「あれはモッシュって言うのよ。ダイブなんて成功するととても気持ち良いわよ〜。」
そんな話をしながら手に持っている液体を飲む。・・・これはアルコール。
先生に進められ躊躇しながらも飲む。私は自分でも真面目な方かと思っていたけどそうでもないみたいだわ。
さ「真鍋さんは筋道間違ったことしなければ多少のおべべは許してくれそうね」
和「これ(酒)の事ですか?まあ今時高校生になれば誰もが一度は口にしていますでしょうしね。」
少し固めのプラスチックのカップに入った赤橙の液体。先生のくれたお酒はすごく甘かった。

ライブハウスを後にし、また車に乗る。シートに深く腰を落とし左腕を窓枠に載せる。二回目の先生の車はさっきよりも大分リラックスして乗れた。
久しぶりに生演奏を聞いた先生は上機嫌で鼻歌を歌いながら車を発進させる。

ふと時計を見る。23:12。まさかこんな時間まで外で歩いているなんて昨日までの私じゃ信じられなかったわ。

さっきのライブハウスと似た雰囲気の店へ入る。どうやらバーみたい。長いカウンター。バックにはたくさんのビン。
店内は週末だというのに人はあまり居ない。カウンター席の高い椅子に座る。足が付かなくて違和感を感じる。
・・・本当にこの人は学校の事を忘れているみたいだわ・・・。
マ「お、さわ子久しぶりだな。」
マスターだと思われる人に話しかけられる。
さ「私の生徒よ。桜ヶ丘のね。軽めに作ってあげて。」
マ「おいおい堂々と未成年連れてくるなよ相変わらずだな。」

どうやら顔馴染みらしく立派な髭を生やした男は私にニッコリ笑みを浮かべ、カットオレンジの刺さったグラスを私に差し出した。
軽く会釈をして本日2杯目のお酒を口にする。
先生の前にはボトルと氷が置かれていた。


さ「あー癒しのマイホーム着いたわ〜」
和「お邪魔します・・・。」

とろとろと20分ぐらい歩きようやく先生の家に着く。あの後先生はボトルを空にした。マスターと楽しそうに談笑するのを横目に私はちびちびと酒を飲む。
グラスを空けるとすかさず新しい酒を出される。先生は私にお酒を出される度自分で一口味見をしてから私に渡す。
一回、小さめのコップにブラウンの液体が入った酒を出されたが先生がこれは真鍋さんには勿体無いと言って取り上げられた。

一人暮らしのアパート。小さく段差のほぼない玄関で靴を脱ぐ。揃え様としたらふらっとした。・・・いけない、いけない。頭は冷静だけど身体は結構きてるみたい。
一人暮らしの女の部屋はこんな感じなのかと悪いと思いながらもついつい部屋を観察してしまう。そういえば唯は去年の学祭の時に先生の家にお邪魔したみたいね。
数ある生徒の中で私の知っている中じゃ先生の部屋に上がったのは二人。変な優越感に浸ってしまった。
空けた窓から綺麗な空気が入る。机の学校関係と思われる書類が散乱している。部屋の片隅には異様な形のした白いギターがたまに弾くのだろうか綺麗なまま置いてある。
キッチンの横にはビールの空き缶やゴミがまとめて置いてあり割と片付けてある。
ドアを開けて寝室に案内される。下の階に響かないよう音を立てないように歩く。
さ「悪いけど、今日私と同じでいいわよね?」
なんの事だと思ったけどベットから手招きしているのを見て納得した。上着を脱いで眼鏡を外し先生の布団に失礼する。

右半身が温かい。人とくっ付いて寝るなんていつ振りだろう。両手を広げる先生に私は身体を丸めできるだけ邪魔にならないようにする。
和「・・・なんで今日私を誘ったんですか?」
ずっと気になっていた。
さ「ふふ、なんでだと思う・・・?」
お互い裸眼で近すぎる距離で見つめ合う。公園で見かけたときの先生の表情が忘れられないでいた。
和「何か・・・あったのですか?」
さ「昔の男に偶然会ってちょっと寂しい気持ちに浸っていたのよ。」
前髪をくしゃりと掻き上げ明後日の方向を見る先生。
そう。確か去年のクリスマス会の時直前に別れたみたいな事を言っていた。
付き合った事のない私には昔の恋人にあった気持ちは理解できない・・・。
さ「・・・誘ったのは誰でも良かったのよ。」
和「・・・そうですか。」
さ「なんてね。確かに会ったのは偶然だけど、優等生のあなたの仮面を外してみたくて。」
和「・・・仮面・・・ですか?」
さ「解らない?普段とは違うあなたが見たかったのよ。まああんまり変わってなかったけどね。」
不思議な人だ。軽音部や合唱部の生徒ならともかくなぜあまり関わりのない私に構うのだろう。
さ「真鍋さん。いや、和ちゃん・・・?」
和「え、あ・・・はい。」
さ「嫌だったら嫌って言ってね。すぐに止めるから。」


そう言って先生は上半身をゆっくり起こし私の身体に腕を回して抱きよせた。
シンとした部屋の中、衣擦れの音がやけに響く。
和「え・・・」
クスリと笑い服の上から背中を撫で回させる。
和「あのっ…」
ピタリと手が止まる。
さ「もう一度言うわ。嫌になったら嫌と言って。」

そう言ってまた手が動く。明らかにただのスキンシップではない手の動き。先生は布団を床へと退かし私に馬乗りになる。
両手を私の顔の横に起き、じっと見つめる。先生の長い髪がカーテンのように私を囲む。
視界に閉じた先生の目が広がり、そして近づいていく。
和「っん・・・」
そっと唇を塞がれる。柔らかい・・・。私も目を閉じ視覚を消し触感だけで先生を感じる。
ゆっくり離されクスリと笑い私を見つめる。髪の毛を耳に掛けまた私に覆いかぶさる。二度目のキス。
ファーストキスだった。先生は唇を離し私にそっと呟く。
さ「初めて・・・かしら?」
和「え、・・・はい・・・」
消え入りそうな言葉で返事をする。
先生はそう。と呟くき自分で服を脱ぐ。
シャツを脱いだ瞬間ふわっと先生の香りがした。
十代の未熟な肌とは違い身体のできあがった艶のある大人の肢体を目の前に心臓が高鳴る。
さ「触ってみて・・・」
和「・・・」
恐る恐る先生の胸に手を当てる。予想以上に柔らかい。
手のひらにさっきのライブハウスで感じた振動が伝わる。
さ「・・・どう?」
和「・・・心臓…うるさいです・・・」
先生ちょっと照れ笑いをする。
さ「貴女の手・・・とても熱いわ。」
そう言って胸にある私の手に自分の手を重ねる。先生の手こそ・・・熱いじゃないの。
溶けそうな笑顔を見せ私の髪を撫で回す。
さ「綺麗な髪ね・・・伸ばさないの?」
和「面倒なんで・・・」

目が合いまた唇に蓋をされる。耳に軽く息を吹きかけられる。
先生の手が私のボタンを丁寧に外していく。

その手が開いたシャツの間に入る。
和(ん・・・)
自分で触るのは平気なのに触れられると恥ずかしい。胸の形をなぞる様に触れるか触れないかぐらいの微妙なタッチ。
両胸が先生の手の内に支配され段々と身体が熱くなる。
さ「和ちゃん感じているの?」
和「はい・・・なんだか頭がぼーとして・・」
さ「・・・そう。」

含み笑いをする先生。凄く色気のある表情だった。


・・・ギィー・・・バタンッ!

さ・和「!?」

開いていたドアが急に強く閉まったのだ。びっくりした。動悸が凄い。
さ「・・・今日はここまでにしておきましょう。」
気分がしらけたらしい。
そう言って先生は私の額にキスをし、丁寧にボタンを掛けなおす。
床から布団を引っ張り私の上に掛ける。
さ「ちょっと水飲んでくるわね。」
そう言ってそそくさと服を着て部屋を出た。

ーパタン・・・
夕方。生徒会室で閉じられたドアと同じ音。部屋で一人の私。
今は凄く寂しい。

ドアの向こうで蛇口から水の流れる音が聞こえる。
私はしばらく呆然としていた。明らかに物足りない気持ちでいた。
和「今日”は”か・・・」
夕方の私はきっとこんな事になろうとは想像すらしていなかっただろう。
初めての空間に案内され、鼓膜が犯されるぐらいの音に酔いしれ飲んだこともない物を喉に流し、そして誰も見る事のできない・・・先生が友達と話している横顔。
たった数時間でこんなにも惹かれてしまった。唯には大人びていると言われるけど全然子供じゃないの・・・私。
なんとなく両腕を上に上げる。その腕が顔に影を作る。小さな自分の両腕を見つめる。右手に残る先生の胸の感触が私の心臓を熱くさせた。

布団に潜ると先生の匂い。車内でした香水の香りが微かにする。
先生がさっきまで居た場所はまだ暖かさが残ってる。

不思議な気分・・・。生徒会や唯に頼られる私。人に甘えられることのない私には先生の扱い方が分からなかった。
きっと自分は甘えるのが苦手なんだろう。そして人に甘える機会もなかった。

その時扉のほうから光が入る。
ああ数時間前までは他人だったあの人。
足音も立てずベットに近づく。ギシっと腕をベットに付き布団を捲られ私の顔が空気に触れる。
にっこり笑う先生の顔があったから私は上半身だけ起こしてキスをした。
さ「あら・・・随分私になついたみたいね?」
嬉しそうに先生は言う。
和「どうやらそうみたいですね。さっきの続きします・・・?」
さ「ふ・・・あなたの仮面の奥ってこんな顔だったのね・・・すごく綺麗だわ」
ベットが一段沈む。衣服がフローリングの木目を隠していく。ああこのまま重なり合って離れなくなって溶けてしまいたい。
さ「可愛いわね・・・。これからもずっと一緒に居てくれる・・・?」
絶頂を向かえ呼吸の落ち着かない私に先生はそう言って綺麗な指を私の指に絡める。
傍に居て欲しいと言う気持ちは本当なのだろう。だから私も素直に返事をした。


和「はい。・・・例え誰かの変わりでも。」




窓から風吹き、散らかった机から採点中の答案用紙が宙を舞う。口元でニヤリと笑い、顔を見る。先生は一瞬動じたがニッコリと作り笑いを浮かべた。
さ「分かっていたのね?それでもいいのね・・・?」
和「・・・はい」
分かっています。大人の気まぐれの遊びに堕ちる私も馬鹿だけどそれでもいいから先生が欲しいと感じたの。
だって私も先生を利用しているのだから・・・。

暗闇の中、手探るようにお互いを求め合う。

ー・・・ピチャ・・・。ー・・・ピチャン

扉の向こうで締め切られていない蛇口から水滴がシンクに落ちる音が聞こえる。
目が暗さに慣れ先生の表情が見える。




この日から誰も・・・唯も知らない私と先生の関係が始まった。




終わり

このページへのコメント

いぃ…すごくいぃ…

0
Posted by ゆいあず 2012年06月22日(金) 04:50:00 返信

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

Wiki内検索

どなたでも編集できます