2chエロパロ板のけいおん! 作品のまとめサイトです。

著者:5-253氏


「あ〜ずにゃ〜ん♪」
私はいつものようにあずにゃんに後ろから抱きついた。
あずにゃんは嫌がることはあっても、私の腕を振りほどこうとはしない。
それどころか、私の腕にそっと手を重ねてくれる。
それが嬉しくて。

あずにゃんの髪からいい香りが漂ってくる。
あずにゃんの可愛い顔がすぐそばにある。
あずにゃんの匂いが私の鼻孔と心をくすぐって。
あずにゃんの体温が、私の体温と調和していくような…。

変な感覚が私を襲う。

これをなんて言えばいいんだろう?
ただただ、この子が愛おしい。


「せ、先輩は何でいつも私に抱きついてくるんですか?」

「あずにゃんが好きだから。」

即答できる。
あずにゃんが好きだって。
可愛くて、愛おしくて、大切で。

「んん…。」

「あずにゃん?」

密着した体から伝わってくるのは震え。
あずにゃんの震え。







「唯先輩ぃ〜。」
あずにゃんはそう言って、小さな嗚咽を漏らした。

「あずにゃん!?どうしたの!?」
驚いて顔を近づける。

「唯先輩はいつもずるいですよぅ。」
「え?」
私の腕をあずにゃんが強く握った。
「唯先輩?わかりますか?…唯先輩にこうされてる時、私はいつも心臓がバクバク鳴るんですよ?」
あずにゃんは頬も目も真っ赤にしてて。
「そして、胸が苦しくなるんですよ?」
腕から力が消える。
あずにゃんが私の腕を振りほどき、私を正面に見据えた。
「私は先輩が好きです。大好きです。それはlikeじゃない好き。」

あずにゃんの、いや、梓は涙まで綺麗だった。

愛おしい。

今度は正面から抱きついた。

「梓。大好きだよ。私も、おんなじ。」

そう耳元で囁いて、私は梓の涙を舐めとった。
梓の涙も愛おしく思えた。






おしまい

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