2chエロパロ板のけいおん! 作品のまとめサイトです。

著者:別2-164氏


「みおー、今日暇?家行っていい?」
最近唯と遊んでばかりで私に無関心だった律が誘いの声をかけに教室にきた。

久しぶりの好きな人の誘いはどうしても断りたくなかったが和と遊びに行く約束をしていたので和にアイコンタクトを送る。
私が律に想いを寄せていることを知っている和はすぐにいいわよ、と言うように頷いてくれた。

「用事あるならいいんだけど…ゆ「暇だよ。」
律が唯の名前を出そうとするのを遮る。
私を頼ってくれたことがとても嬉しかったし、律の口から唯という名前を聞きたくなかった。

「よかった!あ、和も一緒に帰る?」
「私は唯と帰るからいいわ。
じゃあ澪、また明日ね。」
そういって和は唯のいる二階の教室へと向かっていった。

和が唯と帰るって言ったときの律、悲しそうな顔してたな。
幼なじみだからそれくらいすぐに分かってしまう。
ある意味わかりすぎて辛いんだけど。
そんなことを思いながら靴箱に向かう。

「で、なんの用事だ?」
今はテスト期間…となると律の頼み事は1つしかない。
確認も含めて律に問いかける。
「ら、来週の日曜さ………」
なんだかいつもと違う。
それに日曜ならテストも終了後だ。
「バレンタインだろ?
唯にチョコレート…作りたいなって。」
声を裏返しながらしどろもどろに話す律になんだか笑ってしまった。
「ばかみおー!笑うな!真剣なんだからな!澪がダメなら憂ちゃんにお願いしようと思ってたんだけど…」
「ごめんごめん、律がお菓子づくりなんて珍しいなぁと思って。」
本当は律が可愛くて、と言いたかったがこの空気が崩れるのが怖くて言えなかった。
「そうだけど…あいつ甘いもの好きだしさ、なんか作ってやりたいんだ。」
好きな人が自分でない人に渡すチョコレートを一緒に作るのは複雑な気分ではあるが、頬を少し染めてうつむく律の頼みを断るわけにはいかなかった。

「ほんと澪ん家ってなんでもあるよな。」
「そんなことないよ、チョコレートはたまたま私も作ろうと思って買ってただけ。」
「ほうほう。澪しゃんは誰にあげるのかな〜♪」
お前だよ、と思いながらさっさと作るぞ!と想いをげんこつにして返した。

「澪、それとって。」
ふいに手が触れる。
ドキッとして思わず後ろを向いてしまう。
やだ、律はこれくらいなんとも思ってないのに。

「うぁっと…」
「………律!」
律の手付きはあぶなっかしくて、見てられるものじゃなかった。
でも、唯に対する一所懸命さがとても伝わってきた。
こんなに思われている唯が羨ましい。

「できた!」
「やっとだな…もう遅いけど泊まってく?」
「唯が嫌がるからなぁ。」
「なら、仕方ないか。」
聞いた自分が馬鹿だった。
自分を痛め付けただけだ。
しょんぼりしていると再び律の声が耳に入る。

「澪、手出して。」
「ん?はい。」
手のうえに何かが置かれる。
「…これ、今作ったチョコレート…」
「澪にはいつもお世話になってるからお礼!…っていってもこの材料とか全部澪のなんだけどな。」
少し笑みを浮かべながら言う律の顔はいつもの何倍も可愛かった。
小さな1つのチョコレート、でも私にとったら世界で一番のチョコレート。

「ありがとう、家まで送ってく。」
「寒いしいいよ!風邪ひいたら悪いし。」
「この間風邪うつしたのはどこのどいつだ。ほら行くぞ!」


おわり

このページへのコメント

内容、一緒・・・

0
Posted by 京汰 2010年02月19日(金) 17:02:19 返信

無題(唯×律V)と重複してね?

0
Posted by *** 2010年02月18日(木) 23:17:39 返信

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