最終更新:ID:7Zto2nSQZg 2009年10月25日(日) 22:04:32履歴
今でも好きだよ。
もう届くはずのない言葉を夜空に投げた。
あなたと過ごした時間は忘れない。
*******
高校3年生となり、律と付き合い始めて1年半が経とうとしていた。
私達もついに受験生。
同じ大学じゃなくても、近くの大学でもいいから傍にいたかった。
「なぁ律、進路決まったのか?」
「ん…まだ。澪は。」
「この辺に行けたらいいなって思ってるんだけど。」
「うっわ。さすが澪だなー。」
いつまでも、こうやってずっと2人で笑ってられると思ってた。
「どうした?澪。」
「なんでもないよ。」
「なんでもあるって顔にかいてあるぞ。」
「むぅ…。」
「悩んでるみたいだな。」
「…最近、あんまりうまくいかなくて。」
「澪!人生七転び八起きだ!楽あれば苦あり、苦あれば楽ありだぞ!」
律はいつも私に気付いてくれた。
どんな些細な変化も見逃さず、いつも私を励ましてくれてた。
だけど私は素直にありがとうって言えなくて、そんな自分が嫌だった。
律は気付いてくれる。私の小さな変化にも。
だけど私は気づかなかった。
律の小さな変化に。
律みたいに、小さな変化に気付けるように頑張ってみたけど、足りなかった。
ごめんね、こんな私で。
今も忘れられない。
約束も何もなしに、私の部屋に来て、遊んで、疲れたら寝る。
そんな律の子猫のような寝顔が。
そして私は呟くんだ。
「いつもありがとな、律。」
こんなときにしか言えなくて。律には届かないありがとうという言葉。
この先もずっと律の隣にいたくて、駆け出してみた…けど、もう遅かった。
「あたし、アメリカに行くんだ。」
「え?」
卒業式、私は志望校に合格した。律も私の志望校の近くを受験するって言っていた。
だから信じて疑わなかった。
律とずっと一緒にいられる未来を。
ごめんね、律。
私は誰よりも律を幸せにできると思っていたんだ。
「なんで?」
「叶えたい夢があるんだ」
「なんで言ってくれなかったの?」
「心配かけたくなかったんだよ。」
「…どい。」
「え?」
「ひどいよ、律!私達、これからどうするの?」
「なぁ澪。言わなくって悪かった。だけど言ったら迷惑だろ。澪には澪の夢があるし、あたしにはあたしの夢がある。」
「ぐすっ…ぅぅ…。」
「だからさ、だからな…。」
「別れよう。」
*******
もし、できるなら今すぐ律のもとへ飛んで行きたいよ…。
もう握られることのない右手をポケットに入れて空を見上げた。
ねぇ律。
今でも好きだよ。
夜空にその言葉は吸い込まれた。
「あ、もしもし唯?」
サークルの飲み会の後、携帯を見ると懐かしい友人からの着信があった。
軽音部はみんなそれぞれの進路に歩み、お互いに連絡を取ることもなくなっていた。
少なくとも私から連絡をすることはなかった。
「あ、澪ちゃん!久しぶり。」
だって、軽音部のことを思い出すと、やっぱり律が出てくるから。
律を忘れることなんてできない。
だって今でも私は、律が好き。
事情を知ってる唯もムギも梓も気を遣ってか、連絡を取っても軽音部の話はしない。
「久しぶりだな、唯。元気にしてるか?」
でも、せっかく連絡をくれたんだからと、私は着信履歴から発信ボタンを押したんだ。
「元気だよ〜。澪ちゃんも元気にしてる?」
久しぶりに聞く唯の声は高校の時と変わらない。
穏やかで、どこか抜けてる。
それを思って自然に笑みがこぼれた。
「何笑ってるのさ〜?」
「いや、唯は相変わらずだなって思ってさ。」
そうやってお互いに笑って、話は弾んだ。
お互いが大学に入学した頃の話から、近況報告まで。
「時に澪ちゃん!」
「ん?」
「今どこにいる?」
「え?今家に帰るとこだけど…?」
もうすぐアパートが見える。
大学に入学するとともに始めた1人暮らし。
最初は寂しかったけど、もう慣れた。
「…ねぇ、澪ちゃん。」
「なに?」
「今日が何の日だかわかる…?」
今日が何の日…。
考えなくても答えは分かる。
今日は後悔の日。
*******
「ねぇ、澪ちゃん。本当に行かないの?」
「これからりっちゃんと会えなくなっちゃうんだよ。」
「もうあまり時間もないですよ。」
3年前の今日の朝。
私の部屋の前にはムギと唯と梓がいた。
ドア越しに3人が私に話しかける。
「私はいいよ。3人で行ってきなよ。」
今日、律は日本を発つ。
明日にはもう、日本に律はいなくなる。
わかってる。これから会えなくなることも。
だけど、それ以上に。
「会えないよ。私は律に、会えないよ。」
『別れよう』
そう言われてからさんざん泣いた。もうぼろぼろの顔。
今日律は旅立つ。だけど、私はそれをどんな顔をして見送ればいいというのだろう。
「会えないよ…。会いたくないよ…。」
あの日から律とは会ってない。
会ったところで今までのようにはできない。
もし、律と会ったら律はどんな顔をするんだろう?
私をどんな風に見るんだろう。私に何て話しかけるんだろう。
全てが怖い。ただ怖い。
「澪ちゃん…。」
「澪先輩…。」
「澪ちゃん!でも今日会わないと後悔する日がきっと来るわ。今行かないときっと…」
ムギが言ってることもわかる。理解はしてる。
今日会わなかったことをいつか後悔するって。
分かってる。だけど。
「会えないよ…。もう会えないよ…!」
涙は勝手に流れてきて、声も震える。
頭では分かっていても、心が拒否をする。
「ムギ先輩…。もう時間が。」
「澪ちゃん…。」
「やだっ。やだよ…!」
まるで子供が駄々をこねるように私は泣いた。
「…唯ちゃん、梓ちゃん。行きましょう。」
「でも…」
「これで誰もお見送りに行けなかったらりっちゃんが悲しむわ。」
私と3人を隔たる扉越し。
だけど、ムギの声はいやにはっきりと耳に届く。
「澪ちゃん…。りっちゃんに何か伝えたいことある?」
伝えたいことは、聞きたいことはたくさんあった。
なんでアメリカに行っちゃうの?って。
なんで教えてくれなかったの?って。
そして、今でも私のこと好きなの?って。
だけど、どれも聞けない。
返事が怖くて。なにも聞けない。
伝えたい。今も私は律のことが好きだって。
だけど、伝えた時の律の答えが、表情が想像するだけで怖い。
だから私はムギの問いに答えることができなかった。
「…行きましょう。」
「う、うん。み、澪ちゃん。私、澪ちゃんの分もしっかりお見送りしてくるよ。」
とたとたとドアから離れていく足音がする。
私は頭を抱えて泣いていた。
あけっぱなしの窓から車の音が響いた。
*******
「な、なんで?そんな話するの?」
「え、それは…。」
アパートに着き、階段を上がる。
あれからずっと触れないようにしてきた記憶。
見送りくらい行っておけばよかったって。
どんなに怖くても聞きたいこと聞いて、伝えたいこと伝えればよかったって。
ムギの言葉通り、ずっと後悔してきたこと。
「え?唯?なんて言ったの?聞こえな…」
階段を登り終えた、私は幻を見た。
「り…つ……?」
私の部屋のドアの前に佇む人影。
何度も夢に出てきた忘れられない人。
「澪。」
私を呼ぶ懐かしい声。もう二度と呼ばれることはないはずだった。
嘘だ…。夢だ。私はきっと夢を見ているんだ。
だってあり得ない。律がここにいること。
私の目の前にいるなんて、あり得ない。
「澪…。」
もう1度私を呼ぶ。
律?でもそれはあり得ない。
だって、もう届くわけない。もう会えるわけない。
でも、だって、だって、だって。
「いやっ!!」
私は走りだしていた。
さっき上ってきた階段を駆け降りる。
唯と電話していることも忘れてただ走る。
「澪ッ!!」
だってだってだって、あのとき律は別れようって言った。
そしてアメリカに行っちゃった。
私は見送りにも行かなかった。
なのに、今ここに律がいるわけがない。
いるわけがない!
「澪っ!待って!」
じゃあ何?夢?夢なら覚めて。
夢で律に逢うと嬉しい。だけど苦しい。切ない。
目が覚めるといつも泣いてる。
だったら夢の中でさえ逢わない方がいい。
夢なら覚めて。こんなのあるわけないんだから。
「待てって!澪。」
律は私の腕をつかんだ。
逃げようと思えば、振りほどこうと思えばできる。
なのに体は動かない。
近くの電灯が律の顔を照らす。
そこには律がいて、私の腕をつかんでいた。
律の顔を直視した瞬間、涙があふれ出す。
「お、おい、澪?」
夢で逢うといつもそう。
私は律の影から逃げる。
夢の中の律はそんな私を追いかけてきて、捕まえる。
顔あげると律が驚きながら、やれやれって笑ってくれてた。
だけど、私が律に触ろうとすると律は消えちゃう。
そして夢から覚める。
「泣くなよ〜?」
「だって、夢だもん。こんなの夢だもん。」
きっと私が触れようとしたら消えちゃう。
もう大学生にもなったのに、私は子供みたいに泣いて、声が震えてしまう。
律がやれやれって顔をした。
「澪。」
律の手が私に伸びる。
だめ、消えちゃう。
「これでも、夢だって思うか?」
律は私の頬をつねって、笑った。
「い、いはい…。」
「痛いってことは夢じゃないだろ。」
じゃ、じゃあ本物の律?
「ただいま、澪。」
********
これは夢じゃなくて現実らしい。
だけど、現実だとしたらもっとおかしい。
だって、律と私はあの日別れた。
そして律はアメリカに行った。
「じゃ、そこの公園でも行くか。」
でも、この律は消えない。
夢じゃない。現実なんだ。
公園のベンチに腰掛けて、そのあとは沈黙。
いろいろ聞きたいのに言葉が出てこない。
「なぁ、澪。」
この沈黙を破ったのは律だった。
「ごめんな。」
私はそのごめんの意図が分からなくて混乱する。
なんで?何に?律は謝ってるんだろう?
「あたし、澪を傷つけた。好きなのに傷つけた。」
やっぱり夢かもしれない。だって律がこんなこと言うわけないもん。
だって律は私に別れようって言った。
「ごめんな。あたしがそれに気付いたのは3年前の今日だった。見送りに来たムギたちに澪の様子を聞いて、あたしはやっと自分がしでかしたことに気付いたんだ。」
律はもう1度ごめんと繰り返した。
私は律が何を言っているのかわからなくて呆然とするほかになかった。
「澪はもう、あたしのことなんて嫌いになっちゃった…よな。」
さっきの反応からするとさ、と続けて律は溜息をついた。
「ほんと、馬鹿だな。あたし。」
言葉がのどに引っ掛かって出てこない私に律は続ける。
「…なぁ澪。澪は今好きな人いるか?」
そう言った律の表情はすごく真剣で、だけど切なさを帯びていた。
私は頭を縦に振った。
「そうだよな…。あれから3年も経つんじゃ当たり前か。」
再び私たちの間に沈黙が生まれる。
昔の私たちなら沈黙も苦じゃなくて、心地よかった。
だけど、今は重苦しい空気が漂っているだけだった。
言わなきゃ。言わなきゃ。言わなきゃまた後悔する。
「あ、あのさ。」
渇いた喉からやっと声が出て、私はあの日以来、夢以外で初めて律に話しかける。
「なんで、律はアメリカに行ったの?叶えたい夢って…?」
3年前の別れの理由。律のアメリカ行き。律の叶えたい夢。
ずっとずっと知りたかった。
「ん…。今の澪には関係ないかもしれないな。」
「関係ないなら話してよ。」
「…言えないよ。今更。」
「なんで、教えてくれないの?あの時も。今も…!」
いろいろな思いがこみ上げてきて涙が出る。
どうして律は私に話してくれないんだって。
私には言えないってどういうことだよって。
「ねぇ、律。私ずっと後悔してたよ。律の見送りに行かなかったこと。伝えたいこと伝えられなかったこと。聞きたいこと聞けなかったこと。」
何も答えない律に私は言う。涙は止まらないし、声もおかしい。
でも、今はそんなの関係ない。
今度は後悔しないように、私は言うんだ。
どんなに怖くても。どんな結果が待ってようと。
「なんで律がアメリカに行くのかも、なんでそれを教えてくれなかったのかも全部全部聞きたかった。だけど、私は弱くて、律と会うのが怖くてできなかった。」
たくさん聞きたいことがある。たくさん伝えたいこともある。
だけど、私が今1番聞きたいこと。今1番伝えたいことは1つだけ。
「私は律がアメリカに行ってからも、ずっとずっと…今でも律が、律のことが好き…!律は、私のこと好きじゃなくなっちゃったの…?」
3年間ずっとため込んでいた想い。
もう届かないって封じ込めようとした想い。
だけど、消えなかった想い。
紛れもない、私の気持ち。
「…うっ……。」
「律?」
「…うぅ……。みおぉぅ…。」
律は私の涙が移ったように涙を流した。
私はそんな律を抱えるように抱きしめた。
律の体は今も変わらずあたたかくて、本当に本当の律だって、また思う。
「澪…。あたしも、あたしも今も澪が好き。大好きだ。」
律は体を起こして私を見て言った。
何度も何度も望んでいた言葉。
絶対ないって、あり得ないって思っていた言葉。
あの日怖くて聞けなかった質問。そして理想の答え。
それが今、聞けた。
いつの間にかにとまっていた涙がまた溢れ出す。
「ねぇ澪…。だから、結婚しよ。」
**********
「は?」
「い、いやかな?」
久しぶりの再会に、2度目の告白。
そして復縁。
夢ですら叶わなかった出来事に感動していた私に律は言った。
『結婚しよ。』
け、結婚って。気が早いんじゃない?
ていうか今のプロポーズ?
「い、いやじゃないけど…。」
「けど、なんだよ?」
「プ、プロポーズって言うのはもっと…さぁ。」
いやいやいや、私!
言いたいのはそんなことじゃないだろ!
脳内で自分に突っ込みをいれると律はふむ、と言って目を細めた。
「なるほど、澪はムードが足りないとおっしゃりたいのかな?」
「えっと…ち、ちが…」
言おうとした言葉は止められた。
律の唇によって。
約3年ぶりの律とのキス。
初めてキスした時みたいにドキドキした。
唇を離して律は笑った。
「結婚しよ。」
********
詳しい話は澪の部屋でしようよ。
ということで、私は律と歩きだす。
もう繋がれることはないと思ってた右手を律の左手と繋いだ。
「えへへ。」
「ん。」
「なんか幸せ感じた。」
「奇遇だな。私も同じこと思ってたよ。」
二人で顔を見合わせて笑った。
まるで昔に戻ったみたい。
今、私は幸せだ。
アパートに戻るとドアの前には
「もーぅ。りっちゃんたち遅いよ。」
「待ちくたびれちゃいましたよ。」
「うふふ。久しぶりね、りっちゃん、澪ちゃん。」
なぜか唯、梓、ムギがいた。
「え?なんで唯たちがここにいるんだ?」
あ、そういえば唯と電話してたんだっけ。
何て事を今更思い出す。
「今日はお祝いだよ!パーティーだよ!」
「こんな時間だけど、久しぶりにティータイムなんてどうかしら?」
「まぁまぁ、細かいことは気にしないで、中に入りましょうよ。」
状況が分からないまま私は4人を中に招き入れた。
ムギの準備を梓が手伝い、唯がにこにこと笑っている。
まるで、高校時代に戻ったみたいだ。
「りっちゃん!その様子からすると、うまくいったのかな?」
唯が律に尋ね、律はブイサインを作って応じた。
あー…つまり、私だけが今日のことを知らなかったんだな。
「はい、じゃあお茶にしましょう。」
**********
久しぶりのティータイム。
今はもう気兼ねなく高校の話をすることもできて、とても盛り上がった。
そして今に至る。
私とムギ以外はもう夢の中。
二人で布団をかけてやり、私ももう寝ようとするとムギが私を止めた。
「りっちゃんはどこまで話したの?」
ベランダに出て開口一番、ムギは私に聞いた。
「えっと…結婚がどうとか。」
結婚という言葉を口に出すと恥ずかしくなった。
「そう…。じゃあなんでアメリカに行ったかはまだ話してないのかしら?」
「え?うん。」
「りっちゃんはね、澪ちゃんと結婚するためにアメリカに行ったのよ。」
風が吹いた。
私たちが別れる理由の律のアメリカ行きは、結婚のためだった…?
「日本じゃ、同性婚できないでしょ。それで、りっちゃんが私に相談してきたの。海外で認められてる国とか地域もあるみたいよ。って教えてあげたら調べたみたいで。それで、アメリカに行くって言う話になったのよ。」
本当に私は何も知らなかった。
近い未来のことばっかり考えてた。
律の叶えたい夢はこれだったんだ。
「アメリカには同性婚が認められている州があってね。そこで…、って澪ちゃん?」
私はまた泣いていた。
いったい今日は何回泣けば私の涙は止まるのだろう。
「ごめん、ムギ。嬉しくて。でもなんであいつは教えてくれなかったんだ?」
“内緒でいきなり結婚しよって言ったら澪の奴、泣いて喜ぶぜ”
「って言ってたの。澪ちゃんを驚かせるつもりだったのよ。」
「それで“別れよう”になるのか…。」
「私がそれを知ったのは空港だったの。みんなの前で怒ったわ。なんでそんなこと言ったのって。」
“澪に言ったら、澪も来るかもしれないだろ。そしたら、あたしきっと澪に甘えちゃうって思って。”
「もっと言い方があったと思うけど。りっちゃんは考えてなかったみたいね。」
“そんな別れ方をして、澪ちゃんが他の人と付き合っちゃったりしたらどうするの?”
“え…?”
「そこで、やっと自分と澪ちゃんの立場を理解したみたいなの。だけどね、」
“で、でも、澪があたしを嫌いになるなんてこと…ないよ。少なくともあたしは絶対ずっと澪が好きだ。”
「って言ってね、」
“もしこっちに帰ってきた時、澪に恋人がいたとしたらそういう運命なんだって受け入れるよ”
「って言ったのよ。それで、今日に至るわけ。だから唯ちゃんも梓ちゃんも知ってたのよ。今日のこと。」
それで、唯も梓もにやにやしてたのか。
「澪ちゃんとりっちゃんはちゃんと運命の糸で結ばれていたのね。」
ムギが空に向かって呟いた。
運命の糸か…。
「じゃあ、澪ちゃん。私たちも寝ましょうか。」
「ムギ、ありがとうな。」
中に入る時、ムギに呟いた。
私は何も知らなかった。
律の寝顔を見ながら思う。
律の気持ちも努力も。
でも、いきなり別れようはないぞ。
「ばかりつ。」
でもそんな律が
「好きだよ。結婚…しよっか。」
このページへのコメント
好きな人いる?の質問に首を縦に、のこのシーン。澪が首を縦に振るのは当たり前。だって律のことがまだ好きだから。
ちゃんと冒頭でも言ってますしね。
まぁ、律の立場で考えたら、首を縦に振る=他に好きな人ができた、と思うのは当然かもしれないけどね。
泣ける良さげな話でした!新婚旅行はどこに行くのかな?新婚生活読んでみたいです!
(*´ω`*)結婚!
澪は今好きな人いるの?に対して首を縦にふった だから好きな人=律でいいじゃん
首を縦に振った=今の澪に恋人が居る、ということ
かと思ってガッカリだった部分でした。
(でも結局律とは一緒になれるってことならOK〜)
そのあたりの整合性がとれてなくて少し残念です。
でもGJ!!!