2chエロパロ板のけいおん! 作品のまとめサイトです。

著者:◆6CQg5aX4tQ氏


7月後半。待ちに待った夏休みの到来ということで澪に遊ぼうと誘ったが、受験勉強だなんだと言われたので勉強会に変更した。
宿題をさっさと終わらせてしまおうという名目で。
まぁ…そんなのはただ澪んちに遊びに行く口実で、この私が真面目に勉強するわけがない。宿題っつーのは写すもんだ!
数ページで飽きた私は雑誌読んだりだらだらしたりで、そんな私を澪はほっといて澪はコツコツと課題を消費している。
「なぁ…暇だよぉ〜〜みお〜。遊ぼうぜー。」
「うるさい。さっきから遊んでばっかで邪魔してるだろ、律は。今年くらいはちゃんと計画的にやれよ、もう受験生なんだぞ!」
「だーいじょぶだって!澪が宿題全部終わったら見してもらうっていう完璧な計画が…」
ゴスン!
「自分でやれ!」
「いって〜…なにも殴ることないだろ。」


「なぁーみおー?」
「澪しゃーん?」
………ついに無視か、こいつ。
「おいっ!シカトすんなっ…て。寝てるし。」
暇をもてあました私の前で無防備な奴め。なんかいたずらしてやろーっと♪
うーん、思いつかないから王道で顔に落書きでもしてやれ。額に「殺」とでも書いてやろうか。

こちら田井中隊員!筆記用具確保!ターゲットは熟睡中!大佐、指示をくれ!

さーてと。ソファーにもたれかかって寝ている澪の顔を眺める。
…こんなにまじまじと見るのもそういえば、あんまりないな。まつげなげーなぁこいつ。
普通に、いや結構美人さんだし。この顔立ちだから一見クールそうだって勘違いされるんだよな。
陶器みたいな肌、綺麗な顔立ち。まさに作り物みたいというかお人形さんみたいというか。つい見とれてしまう。
なんて澪の顔をジロジロ観察していたら、思いもよらない考えが浮かんだ。
それはなんというかいやらしい気持ちからとかじゃなくて、素直に、純粋にただ澪にキスしたいと思った。

なぜかと言われてもしたいからしたい訳で。
澪のことはもちろん好きだけとこの気持ちが恋なのか、それとも思春期にありがちな友情を勘違いしているだけなのかも分からない。
それとこの考えがやっぱり普通じゃないことも。きっとばれたら今までの私たちではいられない。
いっそのこと澪に好きな男でもできればいいんだ、そうすれば諦めがつくかもしれない。…嫌だけど。絶っっ対に嫌だけど。
報われない思いだってわかってるから、せめて…ファーストキスは澪がいい。
…私も澪に負けないくらい乙女チックな考えしてるなー。
こんな言い訳を並べて結局はちゅーしたいだけだ。大丈夫!澪寝てるし、女同士だから冗談だって誤魔化せるって!
なんてことを考えながら、私は人生で一番の勇気を振り絞った。


「…ん、私寝てた?」
「あ、ああ。わわ私もう帰るよ。遅くなっちゃったし!」
「もう?待ってよ。コンビニ行くからついでに途中まで送るよ。」
「い!いいって急いでるし!」


………困った。やばい。恥ずかしくて、つーかさっきの感触がが生々しく浮かんでまともに澪の顔が見れない。
うわぁ〜私の態度いま絶対不自然だって。落ち着け!澪は寝てんだってば!
恥ずかしさと気まずさに自然に早足になっていく。
何かを考える余裕もなくただ無言でふたり並んで道を歩いて行く。なんだか気まずいというか重苦しくて普段の軽口も言えない空気。

「あのさ…律、覚えてる?小学生の時にさ、今日みたいに夏休みにうちに遊びに来たの。」
「へ?さ、さあ。しょっちゅう行ってたから覚えてない。」
「夏休みこどもアニメ劇場みたいの一緒に見てさ、それで…本当に覚えてないのか?」
「全然。そんで?なにどしたの結局。」
「王子様とお姫様が幸せになりましたーってありがちなハッピーエンドの話だったんだけど、それ見て律がマネして私に…………キスしてきた。」
「ほえっ!!!?」
油断して思わず奇声をあげてしまった。。
「…はぁ!?てか、そ、え?嘘だぁ!」
「や、ほんとに。私ばっちり覚えてるもん。」
「うっそお!いつだっけそれって!?え?」
「さっき言ったし。忘れてるならいいよ。」
「いや、ていうか…」


「……………」
「……………」
「……なんで急にその話したんだよ」
「べつに。」
「…起きてた?」
「なにが?」
「さっき!しらばっくれんなよ!顔真っ赤だぞおまえっ!!」
「知らないなにも知らないってば!」
「ああああぁぁあぁあぁぁぁぁぁぁぁあぁぁあぁ!!もぉ〜〜〜恥ずかしくて死ねる!!!」
何故か恥ずかしさからか喧嘩のようになってしまった。
私はしつこく問い詰め澪は必死にしらを切り、二人とも顔を真っ赤にしながら言い合った。
「寝てるときに勝手にするなんて…せめて一言私にことわってからとか・・・だいたい律のせいだろ!」
なんて言って澪は逃げるように去って行く。
…え?なに?ということは「した」こと自体は別にいいの?それって…。
勘違いかも、あーでもないこーでもないという考えが頭の中でぐるぐる駆け巡る。ひとり取り残された私はその場で呆けたように立ちつくしてしまった。


後日、部活中もといティータイム中。
澪が少し席を外しているときに唯が心配そうに尋ねてきた。
「ねぇりっちゃん、澪ちゃんと喧嘩でもしたの?」
「ぶっ!なななnd、なんだよ急に!?」
「だって最近りっちゃんと澪ちゃん変だよ。あんまり話してないし、二人とも避けてるっていうか気まずそうっていうか。澪ちゃんとなにかあったの?」
「なにって…別になんでもねーよ!ばか!」
「え〜心配してるのになんで怒るの〜!?」
「そうですよ、皆でどうしたんだろうって思ってるんです。ていうか律先輩、顔真っ赤ですよ?」
「梓まで…うるせーほっとけ!ほら、澪戻ってきたから練習するぞ練習!!」
「やっぱり変です!」

その様子を見ながら意味深な笑みを浮かべる者が二名。
「怪しい…あの二人、なんかあったわね…」
「あらあらうふふ。ドントコイデース」
「さわちゃん!ムギ!ニヤニヤすんなっ!」

このページへのコメント

いいわ。このまま続けて。(笑)
続きはりっちゃんがモヤモヤしながら告白だよね?

0
Posted by ああもう 2010年10月25日(月) 16:05:01 返信

しらばっくれる澪ちゃんがとっても可愛いです
りっちゃんが思わずチューしたくなるのも仕方ない…
まんざらでもない澪ちゃん萌え
GJでした!

0
Posted by *** 2010年10月19日(火) 01:26:53 返信

めちゃめちゃ良作w
素晴らしき律澪なり。

0
Posted by www 2010年10月18日(月) 22:43:34 返信

いいですなあ(*´ω`*)

0
Posted by ぽん 2010年10月17日(日) 15:20:42 返信

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