最終更新:ID:Jk8BIaAvDA 2010年09月23日(木) 07:30:58履歴
プロローグ
「和ちゃん!」
入学式とホームルームが済んだ後、私は生徒会室に向かおうとする彼女に声をかけた。
「あら、憂じゃない。入学、おめでとう」
「ありがとう、和ちゃん」
和ちゃんを走って追いかけてきたので、ぜぇぜぇ息が切れてしまう。
「そんなに急いで、何か用事があるの?」
「あの、ね?私、高校入る前に、一個だけ決めてたこと、あるの」
「?何のこと?」
迷惑をかけてしまうかもしれないけど、お姉ちゃんは笑顔で許してくれた。
「私、生徒会に入る」
この言葉の重みは、私とお姉ちゃんと和ちゃんにしか分からない。
一つは、私が家事をしなきゃいけないのに放課後の活動に参加するということ。
『今まで憂は頑張り過ぎたんだよ。ごめんね。お姉ちゃんもこれから頑張るから。憂は安心して好きな事をしていいよ』
もう一つ、私が、軽音部じゃなくて、生徒会を選んだということ。
『憂が和ちゃんと一緒にいるだけで、和ちゃんは喜ぶよ。私はいつも家で憂を独り占めしてるから』
「そう……。じゃあ、今日から憂も生徒会役員ね。とりあえず、入りなさい」
和ちゃんは、一番乗りの生徒会室のドアを開けて中に招き入れてくれた。
まだ、しばらく、和ちゃんには秘密の気持ち。
私は、和ちゃんと一緒にいたいから。
「和ちゃん!」
入学式とホームルームが済んだ後、私は生徒会室に向かおうとする彼女に声をかけた。
「あら、憂じゃない。入学、おめでとう」
「ありがとう、和ちゃん」
和ちゃんを走って追いかけてきたので、ぜぇぜぇ息が切れてしまう。
「そんなに急いで、何か用事があるの?」
「あの、ね?私、高校入る前に、一個だけ決めてたこと、あるの」
「?何のこと?」
迷惑をかけてしまうかもしれないけど、お姉ちゃんは笑顔で許してくれた。
「私、生徒会に入る」
この言葉の重みは、私とお姉ちゃんと和ちゃんにしか分からない。
一つは、私が家事をしなきゃいけないのに放課後の活動に参加するということ。
『今まで憂は頑張り過ぎたんだよ。ごめんね。お姉ちゃんもこれから頑張るから。憂は安心して好きな事をしていいよ』
もう一つ、私が、軽音部じゃなくて、生徒会を選んだということ。
『憂が和ちゃんと一緒にいるだけで、和ちゃんは喜ぶよ。私はいつも家で憂を独り占めしてるから』
「そう……。じゃあ、今日から憂も生徒会役員ね。とりあえず、入りなさい」
和ちゃんは、一番乗りの生徒会室のドアを開けて中に招き入れてくれた。
まだ、しばらく、和ちゃんには秘密の気持ち。
私は、和ちゃんと一緒にいたいから。
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