最終更新:ID:DFNplH5VUA 2009年08月05日(水) 00:25:31履歴
※エロ注意
「ぅん…ふあ……あっ!?」
え?なんで止めちゃうの?
「りりり律…。」
ん?
「こんな感じでいいの?」
澪の天然焦らしにあたしはもうたじたじです。
−−−澪の番−−−
あの暑い日から数日が過ぎて、また二人きりになることもあったけど澪はなかなかしてこない。
澪からしてこないからあたしも我慢する。
正直、あの日の澪をまた見たい気持ちはある。
だけど、それでもあたしは我慢する。
もうっ、澪の奴!
今度は私の番だって宣言したくせに〜!!
キスだってたいていあたしからしかしないし…。
絶対に澪からしたいって言わせてやる!!
そんな野望ができたから。
だからあたしは我慢する。
…って思ったけど、もう我慢の限界。
こっからはりっちゃん大作戦でいくぞ!
名付けて!
鳴かぬなら鳴かせてみせようホトトギス作戦だ!
**********
というわけで、あたしは澪の部屋に来ている。
ちなみに澪の両親はあたしの両親と食事に行った。
というかあたしがそうなるように仕組んだ。
策士りっちゃんの凄さを舐めるなよ!?
これも作戦のうちなんだからな。
とりあえずあの日と同じ完全に二人きり状態にする、っていう第一段階は突破だな。
さて、次は…
「みぃ〜お〜!!」
澪の背中に抱き着く。
澪に比べれば、全然小さいけど…これならどうよ!?
「うりうりぃ〜」
胸を澪の背中に押し当てる。
ちなみにあたしはノーブラ。
これが作戦2!
夏の生地の薄い服ならノーブラ効果も絶大なんじゃないかな!
よしっ!
作戦3に移るぞー!
と作戦3に移ろうと、体を離すと、澪があたしを呼んだ。
「なぁ、律。」
「ん?」
「…これは、誘ってるのか?」
おぉ!作戦の効果が出てる!
「いんや、ただ暑いだけだよ。」
あたしは出来るだけ白を切る。
澪を焚き付けるにはもっと焦らさないと…。
ってアレ?
天井が見える…?
「そっか…。律は暑いのか。」
視界に真っ赤な顔をした澪が入ってくる。
「…じゃあ、涼しくした方がいいよな。」
そう言って、あたしのシャツに手をかけた。
「みぉ…?」
あれ?
これってもしかして…
作戦成功?
「な〜んてな!」
・・・へ?
目の前に広がるのは顔は真っ赤なものの、にやりと笑う澪ですた。
「エアコンの温度下げるか」
と言って、澪はあたしの上から退いた。
まっ、まさかの寸止め!?
起き上がって澪を見る。
頬から赤みが少しずつひいてるように見えた。
え?え?え?
み、澪さん…?
さっきあなたはあたしを押し倒しましたよね…?
なにを涼しい顔をしてるんだよ?
…ドキドキしてるあたしが変みたいじゃないか?
なんとなく恥ずかしくなって澪のベッドに体を預けた。
澪の香りがして、余計ドキドキした。
***********
…〜い、…つー。
かん…ねちゃ…か。
…はず…いい…?
ぼーっとした頭に入ってくる途切れ途切れの声。
重たい瞼をゆっくり上げる。
ぼやーっと人の姿が見える。
目をこすりながら澪に尋ねる。
「んあ、あたし、寝ちゃってた?」
ってあれ?
自分に違和感を覚える。
「たっぷり寝てたな。」
くすくす笑いながら言う澪が手に持っている物を見て、違和感の正体がわかる。
「みっみお!カチューシャ返せよお!」
いつの間にかにカチューシャを澪に取られていた。
「カチューシャしてない律が見たくってさ」
まるで小悪魔のように笑う澪に赤面する。
「で、でも…」
「どうした?」
「カチューシャないと…おかしーし。」
澪から目を背けながら呟く。
「おかしくないよ。むしろ…」
澪が言葉を切ったから、そっと顔を上げてみた。
瞬間、感じた温もり。
あっ、澪の唇だ。
柔らかくて、温かくて、心地いい。
左手を頬に添えて、唇を離した澪が微笑んだ。
「むしろ、可愛い。いつも可愛いけどさ。」
澪は恥ずかしがりだから、めったにこういう風にストレートに言うことってほんとに稀なんだ。
だからあたしの心臓がうるさくなってきてるんだ。
「律、さっきはごめんな。」
「さっきって?」
体に体重をかけられた。
あっデジャヴ。
あたしはまた澪に押し倒された。
「こうしたくせに途中でやめちゃって。」
こないだと違って澪に見下ろされる。
綺麗な瞳があたしを見据えてる。
瞳に魅入られたあたしは言葉を発することができなかった。
「律。」
名前を呼ばれるのがこんなに心地よいなんて、思ったことなかった。
「今日は私の番でいいよな?」
**********
いつもと違う澪の姿にあたしはただ頷くしかなかった。
体中の血液が顔に集まってると思えるくらい、顔が熱い。
そんなあたしに澪は微笑んでキスをおとした。
「ねぇ律…。」
目の前にある澪の顔を見て改めて思う。
「私…その…」
可愛い顔してるなって。
「その…私、初めてだから…。」
そして澪のこんな表情を独り占めできるあたしはとんでもない幸せ者だなって。
「うまくできるかわからないけど…」
澪がすごい恥ずかしがりやで一生懸命で真面目だから。
あたしはそれを知ってるから。
「いいよ。澪がしてくれるんならなんでも…。」
両手を澪の頬に添えて、あたしの方に引き寄せて、ちょっと不安そうに言った澪にそう答えるんだ。
「律…。」
うん、やっぱり澪に名前を呼ばれるのって心地いい。
そう思いながら、あたしも澪を呼ぶ。
「みお…。」
少し甘えたように。
「ん」
澪の唇があたしの唇に重なった。
…今日は澪の番だもんな。
澪がおずおずとあたしの口に舌を伸ばす。
あたしも澪にそれを伸ばす。
「ん…んん…ぅん…」
一生懸命に舌を絡ませ、あたしの口内をひっかき回す澪に声を漏らさずにはいられなかった。
あたしの頭は澪で溢れていっぱいになる。
もう、澪しか見えなくなる。
長く深いキス。
唇を離すのが名残惜しいと思えるくらい。
「律…。」
「みぃおぅ…。」
「脱がしていいかな?」
「…うん。」
そっとシャツを脱がしにかかる澪。
あっ、そういえば今日あたしノーブラなんだっけ。
思い出したら恥ずかしくなってきた…。
「あ、律、おまえ…ほんとにノーブラだったのか…?」
「あああ、暑かったからだよ!それに、あたしくらいの大きさなら問題ないじゃん!」
恥ずかしさから自分でもよくわからない言葉を並べる。
そしてあたしも澪の服に手を伸ばす。
澪はそれを受け入れながら、あたしに言うんだ。
「これからはノーブラなんてするなよ。」
「なんで?」
「大きさ関係なく危ないし、私以外がそんな律を見るのはいや。」
ちょっと自分の方に引き寄せて、澪のブラに手をかける。
「もうしないよ。今日はちょっと…。」
澪を誘うという作戦のためだなんて、言えないよな。
「む〜。まいいけど。絶対もうするなよ。」
そう言うと澪はあたしのショーパンに手をかける。
脱がし終わって、お互いにパンツ一丁ってな状態になる。
あたしは澪を引きよせて、強く抱いた。
「へっ!?」
澪が間抜けな声を出した。
「あたしさぁ、こないだのときに思ったんだけど。」
「な、なに?」
「やっぱり、直に抱き合った方が気持ちいいよな!…なんか安心する。澪、あったかい。」
「…わ、私も、私も同じこと思ってた。」
しばらく抱き合った。
互いの素肌を楽しむかのように。
「ん!?」
澪が鎖骨あたりにキスをした。
鎖骨から首筋に、そして頬に、前髪を持ち上げておでこに。
「…そろそろ続きしてもいいかな?」
頷いた瞬間、体に電流が走った。
「ぅひゃう!?」
…うぁぁ。
澪があたしの胸の頂きをペロリと舐めた。
そして口に含もうとする。
「っみぃお!ちょっとまっ…」
「待てないよ?」
澪はそう言うとあたしの胸に食いついた。
「ぅあ……あっ。んん〜」
勝手に漏れ出す声が恥ずかしくって、口を塞ごうとした。
けどできなかった。
澪の手がそれをさせてくれなかった。
「っあ!はぁぁ…ん…」
あたし…感じてるんだ。
澪に舐められて、感じちゃってるんだ。
「はぁっ…んん…ぅあ…」
「!」
甘噛み!?
あたしは澪のまさかの甘噛みやその他諸々でもう…。
「やぁぁっん」
あたし、イっちゃうよ…?
「…ふあ?」
もうほんとにイク寸前、澪は唇を離した。
「ごめんな、律。間違って噛んじゃった。」
え…?
「痛くない?大丈夫?」
これは…俗に言う焦らしプレイってやつなのか?
と頭に浮かんだけど、澪の表情にはそういう感じがしなくって。むしろ心配そうにあたしを見つめる。
いつものあたしだったら、きっと澪の奴を茶化してるだろうな。
だけど…、今は。
身体が疼いてしょうがなかった。
早く澪に続きがして欲しかった。
「だいじょぉぅぶ。」
上手く喋れなかった。
「だからぁ…。」
頭もまだ変。
だっていつものあたしならこんな喋り方しないし、冗談以外でこんなこと言わない。
「もっとぉ…してほしぃ」
今はただ、澪が欲しかった。
それ以外の望みがないくらいに。
澪はあたしにキスをおとす。
ただ触れるだけのキスなのに、すごく心も体も感じてしまう。
あぁ…あたし、愛されてるんだな。
「愛してるよ、律。」
唇を離してから紡がれた澪の言葉が、あたしの心とリンクして。
自然と笑顔が零れる。
「あたしも。愛してる。」
きっとお互いに素面じゃ絶対言えない言葉。
きっとこんな時にしか言えないから。
「愛してるよ、澪。」
あたしはもう1度繰り返した。
澪と目があった。
そんな気がした。
「んん!?…」
何回目かのキス。
絡み合う舌、混じり合う吐息、すべてがあたしを刺激する。
もうキスだけでイケそうなくらいあたしはおかしい。
「!」
澪がつーっとパンツをなぞった。
澪に口をふさがれてなかったら絶対にすごい声出してた。
唇を離した澪は、不思議そうに尋ねる。
「なぁ律。なんか湿ってるよ。」
カッと顔が熱くなる。
こういうことを素で言うから澪は困る。
「しししし、湿っててもいいんだよ。みみみ澪だってあんときめちゃくちゃ濡れてたぞ!」
「え!?そそそ、そうなのか…?」
なにお互いにどもってんだよ、って突っ込みたくなる。
「だけど、すごいぞ?なんか湿ってるというよりは、ぐっしょりって感じで。」
なにこれ?
天然言葉攻めってやつ?
「も、もう分かったから!続けてよぅ。」
もうこんな恥ずかしさに耐えきれなかった。
だからそう言った。
なのに返ってきた言葉は、
「続けるって言っても…。この後どうすればいいんだ?」
「あたしがこないだしたみたいにしてくれればいいよぅ!」
「・・・あんま記憶なくって」
…蛇の生殺しってこういうことを言うんじゃなかろうか?
「じゃあ教えて。」
「な、何を?」
「律がしてほしいことを言ってよ。そしたら私やるからさ。」
さっきから澪の天然Sっぷりが炸裂してるな。
っていうかこれって…おねだりってやつですか?
ええっと…。
もう、してもらいたくてしょうがない状態なんだけど…。
こんなこと、口に出せるかあ!!
あたしは澪を引きよせて、体をずらした。
口で言えないなら体に教えればいいんじゃないか!
そう思ったから。
「ふぇ!?」
こないだと同じように澪のパンツをなぞってみる。
なんだよ、人のこと言えないくらい濡れてるじゃないか。
「澪だってけっこう濡れてるぞ」
澪は顔を真っ赤にした。
そっとパンツをおろすと、澪もあたしのをおろした。
お互いに生まれたままの姿になる。
あたしは澪に唇を寄せた。
あぁやっぱ、澪とのキスは気持ちいい。
それを再確認してからあたしは澪の秘所に手を伸ばした。
「あぁぅ…り、つ…?」
澪が声を上げ、あたしは少し満足感を得る。
「んぁ…あ。はぁっ…み、みお!?」
油断してた。
澪はあたしを真似て、指を動かす。
「あっ!や、はあぁぁん。」
ベースやってるだけあって器用に指を動かしてくる。
さっきまでの興奮もあってあたしは、もう限界ギリギリってとこだった。
だけど、どうせなら澪も一緒にイかせたい。
あたしは最後の力を振り絞る勢いで、指を動かして。
「あっ!んあ!ふぁ・・・」
澪の中に指をさしこんだ。
その瞬間、あたしの中にも澪が入ってきて。
「〜〜〜〜〜〜〜〜」
あたしたちは果てた。
***************
「なぁ、澪。」
横で寝てる澪にあたしはどうしても聞きたいことがあった。
「どうして最初は途中でやめたんだ?」
澪は顔をぴたりとあたしの体に寄せて、何かを呟いた。
「ん?聞こえないぞ―。」
澪はあたしから少し顔を離して言った。
「は、ははは、恥ずかしくなっちゃったんだよ!途中で。」
それで放置プレイになったのか。
澪らしいっちゃ澪らしいけど。
「だ、だけど…。」
だけど・・・?
「律が拗ねちゃったかな?って思って…。」
顔を真っ赤に染めて体をあたしに密着させる澪の頭をなでながら澪の言い訳に耳を傾けた。
「律が寝ちゃって、ちょっと焦ったんだけど。寝てるんならカチューシャ外してもいいかな。って思って。」
「なんでカチューシャになるんだよ。」
「カチューシャしてない時の律が可愛いから。外したら、私、止められなくなっちゃって。」
なに恥じらいながら、こっちが恥ずかしくなるようなこと言ってるんだよ。
あぁもう!
「澪。」
「ん」
こっちに顔を向けた澪にキスをした。
とりあえず今日あたしが学んだことは、カチューシャが澪にスイッチを入れるってことと、澪は天然Sだってこと。
特に澪の天然Sっぷりにはこれからも振り回されるわけだけど、それはまた別の話。
おしまい
このページへのコメント
夏の日の続きですね。
やっぱ最高です!!
澪さん、恐ろしい子!!
これからも律は澪の天然Sっぷりに振り回されればいいと思います
続きが読みたい〜!
描写がエロくてガン勃ちですた