2chエロパロ板のけいおん! 作品のまとめサイトです。

Moonlit Lovers(唯×梓)





ゆいあずシリーズ EP9
※『第1次ねこ大戦!』の続き 18禁







「さよなら・・・」




唯先輩の突然の言葉・・・それは私に対する別れの言葉だった・・・




・・・な・・んで・・・?




・・・なぜ?・・・どうして?・・・そんな疑問の言葉ばかりが頭に浮かんでくる。私は突然のさよならに頭がついていかない・・・そして何かの冗談だと思いたかった。でも・・・それは冗談でもなんでもなく、唯先輩の表情を見れば誰の目にも明らかだった。唯先輩の表情にはいつもの暖かさや柔らかさがなく、ただひたすら無表情だったから・・・。瞳には光が宿っておらず、ただ虚空を見つめるだけ・・・そこにはまるで私は写っていなかった。




・・・どう・・して・・・私を見てくれないんですか・・・




いつものように柔らかな笑顔で私を見て欲しい・・・そして優しい声であずにゃんって呼んで欲しかった。でも・・・唯先輩のそれは明確な拒絶・・・別離を意味していた。




「さよなら・・・」




唯先輩はそれ以上の言葉を口にせず、私に背を向けゆっくりと歩き出した。




・・・ま、まってください!・・・ゆいせんぱいっ!・・・




私は唯先輩のあとを追いかける。でも走っても走っても何故か追いつくことができなかった。それどころかさらに距離を離される一方で・・・。

そして私は唯先輩に向かって手を伸ばし・・・





・・・いやっ・・・待って・・・私をおいていかないでっ・・・・・・私を・・・一人にしないでっ・・・








ガバッ

「ゆいせんぱいっ!!!」

・・・手を伸ばし、唯先輩の名を叫ぶ。でもそこに唯先輩の姿はなかったんだ。私はきょろきょろと辺りを見回す・・・そこにあったのは見慣れた自室だけ・・・。部屋は少し薄暗く、カーテンの隙間からは日が差し込んでいた。そこでようやく私は自分の置かれた状況を理解した。

「・・・はぁ・・・はぁ・・・・・・ゆ、夢・・・?」

そう・・・夢だったんだ、今まで見ていたのは全部夢・・・。唯先輩がさよならをいったのも、私に冷たい表情を見せたのも・・・全部・・・全部。私は荒くなっている息を整えるために胸に手を添えると、心臓がバクバクとなっていた。さらに全身汗びっしょりで、喉がカラカラ。どうやら私は相当うなされていたらしい・・・。

・・・しかも私は

「え・・・泣いてるの・・・私・・・?」

頬に触れると、確かに私は涙を流していたのだ。私はゴシゴシと手で涙を拭い、息を整える。そしてさっきの夢について考えた。・・・あれが本当に夢?・・・あまりにもリアルすぎて今でも鮮明に頭の中に残っている。

「嫌な・・・夢・・・」




そして私は夢だということが分かってもなぜか安心できなかった。
それどころか言い知れぬ不安が私の心を支配していたんだ・・・。






**






「はぁ・・・」

どうやら今朝の悪夢は、私にとってかなり衝撃的なものだったらしい。なぜならその日の放課後になってもまだあの夢をひきずっていたから・・・。授業中も今朝の夢を思い出してしまい、溜息が止まらず、先生に指摘されたほどだ。憂にも『大丈夫?』と心配をかけてしまったし・・・。

あんな夢のようなことは絶対にありえない、唯先輩はあんなことは絶対言わない、そう自分の心に言い聞かせても、思考が嫌な方にばかりいってしまい、さらに沈んでしまう・・・今日はその繰り返しだった。ただの夢でここまで落ち込めるなんて、一種の才能かもしれない。

「はぁ・・・」

私は溜息をつきながらちょっと考えてみる。
もし・・・もし万が一、あの夢のように唯先輩が私の前からいなくなったら、私はどうなってしまうだろう・・・。
でも、考えてから私は後悔した・・・やっぱり考えるんじゃなかった、と。なぜなら考えた瞬間、胸がズキズキと痛み、頭痛と吐き気がしたから・・・。これ以上考えてしまったら、本当に吐いてしまいそうだった。

(はは・・・ダメだな・・・私・・・)

そして私は思う、もし唯先輩がいなくなってしまったら、私は多分・・・いや間違いなく壊れてしまうだろうと。これはもう完全な依存だ。でも・・・それでいいのかもしれない・・・唯先輩のいない世界で生きていたいなんて思わないから・・・。それくらい『平沢唯』という存在が、私の心の大部分を占めていたんだ。

「あ・・・」

そんなことを考えている内にいつの間にか音楽室の前まで来ていた。ここまで来るまで気付かなかったなんて我ながら末期だと思う。

「・・・・・・」

私は音楽室の扉を見つめながら思う。そうだよ、すぐに唯先輩に会える。この扉を開ければ、唯先輩がきっと私に笑いかけてくれる。そう自分に言い聞かせ、私はドアに手をかけゆっくりと開いていく。この先で私の大好きな笑顔が待っていることを信じて・・・。



でも・・・そこに唯先輩の姿はなかった。



「お、梓遅かったな」

「梓ちゃん、こんにちは」

「おーす、梓!早く一緒にお菓子食べようぜ!」

机に座っていたのは、いつもの調子で話しかけてくる澪先輩、ムギ先輩、律先輩の3人だけ・・・。そしてそれを認識した瞬間、今朝の悪夢が私の頭をよぎった。

・・・私にさよならを言っていなくなってしまう・・・唯先輩を・・・思い出してしまう・・・。



「な・・・んで・・・」

「ん?どうかしたか梓」

私の呟きに、澪先輩が怪訝そうに聞いてくる。

「あ、あの・・・唯先輩は・・・?」

まだ来ていないだけかもしれないとも思ったけど、今の私は聞かずにはいられなかった。

「ああ・・・唯だったら、先に帰ったよ。なんか用事があるとかで・・・梓にも伝えておいて欲しいってさ」

私の問いかけに、律先輩が答える。

(・・・やっぱり・・・)

律先輩が答える前から、なんとなく分かっていた。
こういうときに限って、嫌な予感というものは当たってしまうんだ。

「そ、そうですか・・・わかりました・・・」

私はなるべく動揺を悟られないように普段通り振舞う。でも、そんな振る舞いは意味をなさなかった。

「梓ちゃん?・・・あの・・・何かあったの?」

なぜならムギ先輩が心配そうな顔で私に聞いてきたから・・・。

「な、なんでですか?」

(おかしいな・・・なんで気付かれたんだろ・・・)


「だって・・・梓ちゃんの顔、すごく真っ青よ?」

「え?」

顔が真っ青?・・・自分では分からないからなんとも言えないけど、ムギ先輩が言うにはそうらしい。ムギ先輩の言葉に、律先輩と澪先輩が私の顔を覗き込んでくる。

「うわ、ホントだ!・・・おい大丈夫かよ!」

「うーん、具合が悪いんだったら、無理しないで先に帰ってもいいんだぞ?」






**






結論からいうと、私は澪先輩のその言葉に甘えることにした。こんな情緒不安定な状態で、練習なんてできそうもなかったし、それに少し一人になりたかったから・・・。


私は今、自室のベッドに仰向けで寝転がっていた。カーテンを閉め、電気もつけずに薄暗い部屋の中、私はただ唯先輩のことを考えていた。

・・・思い返してみれば、唯先輩と結ばれてからいろんなことがあったな・・・。

名前で呼び合ったり、意地悪したり、されちゃったり。それに膝枕してもらったり、ケンカしたり・・・他にもいろいろ・・・この1ヶ月ちょっとでホントにたくさんの思い出ができた。と、そんなことを考えていると不意に私の頬を何か冷たいものが伝う。

「あれ・・・ぐす・・・なんで・・・私・・・うぅ・・・ぐす・・・会いたいよお・・・ゆいせんぱい」

私はポロポロと涙を流しながら、ここにはいない唯先輩を求める。助けて欲しかった・・・この不安で押つぶれそうな心を唯先輩の心で癒してほしかった。そんな気持ちが、私を無意識に行動させていたのかもしれない。

・・・私は携帯を取り出して、唯先輩にメールを打ったいた。


『会いたい』


ただそれだけを打って、送信していた。でも・・・10秒もしないうちに私は後悔した。

(・・・何やってるんだろう・・・私)

自分でも馬鹿みたいだと思ってしまう。こんな訳の分からないメールなんか送って何になるっていうんだ・・・。きっと唯先輩だって、こんなメールなんかで会いに来てくれるわけない。・・・そんなことを考えていると、急に眠気が襲ってきた。

「ゆい・・・せんぱい・・・」


唯先輩の名を呟いたのを最後に私の意識は闇へと落ちていった・・・。






**






「ん・・・ううん・・・あ、れ?」

薄暗かったはずの部屋は今では真っ暗で、カーテンの隙間から月明かりが差し込んでいた。私は、時間を確認するために携帯を見る。すると時刻はすでに夜の9時を回っていた。・・・どうやら私は眠っていたらしく、目を覚ましたのは、あれから4時間近くたってからだった。

「こんなに・・・寝てたんだ・・・」

昨日はあの夢のせいであまり眠れなかったから、寝不足だったのかも知れない。でも、どうして誰も起こしに来なかったんだろう?・・・と、そこまで考えて私はあることを思い出した。

「あ・・・そっか・・・」

そういえば今日、両親は仕事の出張で帰ってこないんだった。朝から嫌なことばかり考えていたせいで、忘れてしまっていた。私は、ベッドから起き上がり、カーテンを開ける。すると真っ暗だった私の部屋が月明かりで多少明るくなった。・・・薄暗いことには変わりなかったけど、何処に何があるかは分かる。

「はぁ・・・」

私は溜息をつきながら、天を見上げ、そこに存在している美しい月を眺める。

「満月かぁ・・・」

そう・・・今日は満月だった。そして私はその満月を見つめながら思う。

・・・私はきっとあの月と同じなんだ・・・。

月は太陽がなければ輝かない・・・そして私にとっての太陽は・・・もちろん…



そんなことを考えていたときだった。
不意に”ピンポーン”と、家のチャイムがなった。

(だれだろう?・・・こんな時間に)

一瞬居留守を使おうかと思ったけど、そういう訳にもいかないので、自室を出て玄関へ向かう。


ガチャっ
そして私はゆっくりとドアを開けた。



そしてその先で待っていたのは・・・






「どう・・・して・・・」






私は目を疑った。なぜなら私の目の前に立っていたのは・・・






「えへへ・・・来たよ、あずにゃん・・・」






私が今一番会いたかった人だったから・・・。


唯先輩はいつもの優しい笑顔で私を見つめてくる。それは私が今日一日ずっと待ち望んでいたものだった。
でも、なぜ唯先輩がここにいるんだろう?・・・気になった私は唯先輩に質問する。

「ど、どうして・・・唯先輩がここに?」

「うん?・・・だってあずにゃん、メールくれたでしょ?・・・会いたいって・・・」

「あ・・・」

そうだった。私が眠りに落ちる前、確かに唯先輩にメールを送った。どうせあんなメール、意味ないだろうと思ってたから自分でもあまり気にしていなかったんだ。

「で、でも・・・あ、あんな訳分かんないメールなんかで・・・」

「わけわかんなくないよ?・・・だって会いたいって書いてあったもん・・・あずにゃん私に会いたかったんでしょ?・・・だったらそれだけで十分だよ」

「・・・・・・」

そう言ってニッコリと微笑む唯先輩に私の目尻が熱くなっていく。・・・今にも涙が溢れそうだった。

「えへへ・・・ホントはね、もっと早くこれればよかったんだけど・・・メールきてるの気付かなくって・・・ごめんねあずにゃん?」

そんなことを言いながらえへへと笑う唯先輩。そして、そんな嬉しい言葉に私の涙腺はついに限界を迎えた。私の頬を伝う涙は止め処なく溢れ、ポタポタと地面を濡らしていく・・・。

「え?・・・え?・・・ど、どうしたのあずにゃん?・・・どっか痛いの?」

いきなり涙を流し始めた私に、唯先輩はおろおろと慌てている。

「ち、ちが・・ぐす・・・違うんです・・・ぐす・・・わ、私・・・その・・・」

「あずにゃん・・・」

私は涙をこらえるのに必死で言葉を上手く伝えられない。・・・でもそんな私に、唯先輩は何も聞かず包み込むように抱きしめてきた。そして小さな子供をあやすように優しく頭を撫で始める・・・。

「大丈夫だよ・・・あずにゃ・・・・・あずさ・・・私がそばにいるからね?」

「う・・・ぐす・・・うぅ・・・うあぁぁぁぁぁ!!」


そんな唯先輩の優しさに、私はここが外だってことも忘れて、まるで子供のように大声を張り上げて泣き出してしまう。そして私が泣き止むまでの間、唯先輩は優しく頭を撫で続けていてくれた・・・。






**






「唯先輩・・・さっきはごめんなさい・・・あんなに泣いちゃって・・・」

「いいよ〜、そんなこと気にしなくても・・・」

あれから少したって泣き止んだ私は、そのまま外にいるわけにもいかなかったので唯先輩を自室に招きいれた。私達は電気も付けずに、ベッドの上で寄り添うように腰掛けている・・・そんな私達を月明かりだけが照らしていた。

私は、唯先輩の胸に顔をうずめ、頬ずりする。柔らかくて暖かくてすごく甘い匂いがする。唯先輩はちょっとだけくすぐったそうにして、優しく微笑んでいた。

「でも、ビックリしちゃったよ、いきなり泣き出しちゃうから」

「え、えと・・・それは・・・」

「何か・・・辛い事でもあったのかな?・・・えと・・・無理には聞かないけど・・・できれば話して欲しいな。私はいつだってあずさの力になるからね?」

「・・・ゆい・・・」

唯はニッコリと微笑み、優しい言葉をかけてくれる。私のわがままでここまで来てもらっただけで嬉しいのに、どうしてこの人はここまで優しくなれるんだろう。・・・でもそうは思ったけど、きっとこれこそが『平沢唯』という存在なんだと思う。そんな唯だからこそ私は好きになったんだから・・・。

「やっぱり・・・ダメかな?」

「い、いえ・・・あの・・・実は・・・その・・・」

私は全部話すことにした。これ以上唯に心配をかけたくなかったし、なにより私自身の心がもう限界だったから・・・。そして私は今朝の夢のことから今日一日の自分のことをゆっくりと話し始める。そんな私の話を唯は黙って聞いていてくれた。

「夢を・・・見たんです。ゆいが私の前からいなくなる・・・夢・・・。夢の中のゆいは・・・冷たい表情で私にさよならを言うんです・・・そして、私の前から・・・いなく・・・」

「・・・・・・・・・・」

そこまで言ったところで、私はまた涙を流していることに気付いた。そして唯は、そんな私の肩をそっと抱き、頭を撫でていてくれた・・・。唯がそばにいることをその身で実感して安心した私は、さらに話を続ける。

「その夢をひきずって、今日一日・・・胸がズキズキして・・・。そして分かったんです・・・私はゆいがいなくなってしまったら、きっとダメになっちゃうって・・・」

「・・・・・・・・・・」

私は黙って話を聞き続ける唯に問いかける。

「や、やっぱり・・・おかしいですよね?・・・ただの夢なのに・・・」

でも唯は、そんな私の言葉に首を横にふった。

「ううん・・・ぜんぜんおかしくなんてないよ?・・・たとえ夢でも・・・あずさは辛かったんだよね?・・・苦しかったんだよね?」

唯はそんなことを言いながら優しい微笑みで私を見つめてくる。

「それにね?・・・私だって・・・もしあずさがいなくなっちゃったら、きっとおかしくなっちゃうよ・・・」

「・・・ゆい・・・」

唯は私をギュッと抱きしめ、耳元で優しく囁く。

「だいじょぶだよ・・・あずさ、私はどこにも行かない・・・あずさの前から絶対いなくなったりしないから・・・ずっとそばにいるから・・・」

唯のその言葉で、私は自分の心を支配していた不安がすぅーっと消えていくのを感じた。私は、唯が自分と同じ気持ちでいてくれていることが、ただ純粋に嬉しかった。そしてその嬉しさと同じくらい愛しさが溢れ出してくる。

・・・私は唯の瞳を見つめた。

・・・唯も同じように見つめてくれる。

言葉はもう必要なかった。
潤んだ瞳・・・上気した頬・・・私達はゆっくりと瞳を閉じ、顔を近づけていく・・・。




そして月明かりの下・・・私達の影が今一つになった・・・。







**






「んっ・・・ちゅ・・・」

「・・・ちゅ・・・はぁ・・・」

私達は何度も何度も唇を押し付けあう。ちゅっちゅっと啄ばむようなキスを繰り返し、やがて角度を変えながら唇の感触を確かめあう。5分・・・いや10分くらいしていただろうか・・・そんな短くも長いキスが終わり、私達はゆっくりと離れる。でも、本当はもっとキスしていたかった。そしてもうキスだけじゃ我慢できないくらい身体が熱くなっていた・・・。

・・・唯が欲しい・・・唯に求められたい・・・

「・・・ゆい・・・抱いて・・・ください・・・」

「・・・・・・・・・・」

唯は何も答えない。そして答える代わりに優しく微笑みまた私にキスをする。まるでそれが答えだと言わんばかりに・・・・。

「んっ・・・ちゅぴ・・・ちゅ・・・ちゅる・・・」

唯の舌が私の唇を割って口内に侵入してくる・・・。そして私の舌と触れ合い、どちらからともなく絡めていく。

・・ぴちゃ・・くちゅ・・

「んんっ・・・くちゅ・・・ちゅる・・・ん・・・はぁ・・・」

私達はキスをしながら、お互いの服を脱がせていく。そして全ての服を脱がせきった私達は、生まれたままの姿で抱きしめあい、さらに深くキスをする。お互いの唾液が混ざり合いくちゅくちゅとイヤらしい水音を奏でていた。

さらに唯は私の頭を優しく撫でながら、髪留めを外していく。ツインテールだった私の髪が下ろされると同時に、唯はゆっくりと私をベッドに押し倒し、唇を離した。・・・私達の唇は唾液の糸で繋がれ、やがて切れる。

「はぁ・・・ふぅ・・・あずさって、髪下ろしてるとちょっと大人っぽくなるね」

「・・・そ、そんなこと・・・ないです・・・」

シーツに広がった私の髪を見ながら、唯はそんなことを言ってくる。大人っぽいなんて言われたのは初めてだったから、ちょっと照れてしまった。・・・でも、大人っぽいっていったら、唯だってそうだ。月明かりに照らされた唯の顔はいつもの愛らしいものとはどこか違っていて・・・とても綺麗で、神秘的だった。

「・・・大好きだよ・・・あずさ・・・」

「・・・うん・・・」

唯は、優しく愛の言葉を囁くと、私の首筋にキスを落とす。そして両手で、お世辞にも大きいとは言えない私の胸に触れるとゆっくりと揉み始めた。

「・・・ちゅ・・・ん」

「んぁっ!・・・はぁ・・・あぁ・・・」

私は唯の愛撫に甘い吐息を漏らす。唯の舌が私の首筋を舐めながら、つつぅーっと胸の方に下りていく。やがて胸の先端に辿り着き、乳首を舐め始める。さらに反対側の乳首を空いた手で摘みながらクリクリと転がした。

「あはぁ・・・んん・・・やぁ・・・あんっ!」

私はその甘い刺激に喘ぎ声を上げることしかできない。

「ん・・・ちゅぴ・・・あずさ・・・気持ちいい?」

「あん・・・は、はい・・・気持ち・・・いいです・・・」

そんな私の言葉に気を良くしたのか、唯の愛撫はさらに激しさを増していく。乳首を弄っていた手を下の方にもっていき、私の足を広げた。そしてその間にある秘部を手で撫で回しながら、薄い恥毛の間にある割れ目に触れる。

くちゅっ・・・

「ひぅっ!」

いきなり敏感なところを触れらことで私は甲高い声をあげてしまう。・・・私のそこはすでにびしょびしょに濡れていた。たぶん唯とキスしてたころから、濡れていたんだと思う・・・。唯とのキスは脳がとろけそうなほど甘くて気持ちいいものだから・・・。

「えへへ・・・すごいびしょびしょだよ?・・・もっと気持ちよくしてあげるからね?」

「あ、あのっ・・・」

「ん、なーに?」

「あの・・・私も・・・ゆいのこと気持ちよくしてあげたいですっ・・・」

確かに唯の言葉には惹かれるが、私ばかり気持ちよくなってばかりじゃいやだった。

「うーん・・・私はあずさのこと気持ちよくしてあげたいんだけど・・・あっ、そうだ!」

「?」

唯は何かを思いついたようで、寝転がっている私の顔を跨いで、お尻を顔の方に向けてくる。・・・そう、いわゆるシックスナインという体位だった。

「えへへ・・・ちょっと恥ずかしいけど、これなら一緒にできるよね?」

(・・・ごくっ・・・)

私は思わず喉をならす。唯が何か言っているようだったけど、私の耳には届いていなかった。・・・目の前に唯のアソコが・・・そう考えただけで私の理性は溶けていってしまうのだ。

「・・・はぁ・・・はぁ・・・」

私はあまりにも卑猥な光景に息が荒くなってくる。そして無意識の内にアソコに舌を伸ばしてしまっていた。早く唯が欲しくて欲しくてたまらなかったから・・・。

「ちゅうっ・・・れろ・・・ちゅ・・・ちゅる・・・ちゅぷ・・・」

「ひゃうんっ!・・・あ、あずさ・・・ちょ・・・あんっ・・・いきなり・・・ひゃっ」

唯のアソコを指で開き勢いよく舌を這わせ、唯の味を楽しむ。唯は、いきなりの甘い刺激に甲高い喘ぎ声を上げる。・・・私は必死になって唯のアソコを舐め回す。すると膣内からとろとろと愛液が溢れ出してきて、私はそれを舌ですくいコクンコクンと飲み下していく。

「あぁっ・・・あんっ!・・・くぅ・・・ひゃんっ・・・ああっ・・・うぅ・・・わ、私だってぇ・・・ちゅうっ」

唯もただされているだけじゃなかった。私の愛撫に負けじと、唯も私のアソコに吸い付いてくる。
・・・その瞬間私の身体に電流が流れ、身体がビクンと跳ねる。

「ひうんっ!・・・あはぁっ・・・ちゅ・・・ちゅぷ・・・れろ・・・あんっ・・・んはぁ・・・」

「ちゅうっ・・・くちゅ・・・ちゅぅ・・・ちゅっ・・・」

そのあまりの気持ちよさに、唯のアソコを舐めていた舌が一瞬止まる。
でも、唯の愛撫に負けないよう、私も舐めるのを再開する。

「あんっ!・・・ひゃぅ・・・くぅん・・・あんっ・・・き、気持ちいいれふか・・・ゆいっ・・・?」

「ひゃんっ・・・う、うん・・・すごく気持ちいいよぉ・・・も、もっとしてぇ・・・あずさぁ・・・ちゅぴ・・・れろ・・・」

唯が感じていてくれるのが嬉しくて、私は舌を膣内へ差し入れ、激しく膣内を蹂躙する。唯の方も私と同じようにアソコを攻め始めた。私たちの間からくちゅくちゅとイヤらしい音が木霊し、行為の激しさを物語る。私達はお互いの性器を激しく愛撫し、絶頂への階段を駆け上がっていく・・・。

「あんっ!・・・ちゅぴ・・・や・・・ひゃんっ・・・ちゅ・・・くちゅ・・・あはぁんっ・・・も、もう・・・い、いっちゃうっ・・・」

「じゅるうううっ・・・あぁ・・・れろ・・・わ、私も・・・も、もう・・・あ、あずさぁぁ・・・」

どちらももう限界だった。
絶頂を悟った私達は、アソコの先端でぷっくりと硬く勃起しているクリトリスに思い切り吸い付く。

じゅるるるーーーー!!!

「「んっ!・・・んっ!・・・んんーーーーー!!」」

その瞬間、私達は同時に絶頂を向かえた。でも、息をつく暇もなく私達はさらなる快楽を求め始める。

「はぁ・・・はぁ・・・きもち・・・いいよぉ・・・あずさぁ・・・ねぇ、もっと気持ちよくなろ?」

「はぁ・・・はぁ・・・は、はい・・・もっと・・・もっとぉ・・・」

唯は一旦私から下り、私の脚を抱えて、またぐように腰を前へ差し入れてくる。そしてお互いの股間同士がくちゅっと密着した。・・・いわゆる貝合わせというやつである。

「んっ!」

「ああぁっ・・・」

私と唯の秘部がお互いの粘膜を加えるように絡み合う。密着したまま腰を動かせば、腰が跳ね上がるほどの快感が股間から全身に突き抜けて行った。

ぐちゅっ・・・ぐちゅっ・・・くちゃっ・・・

「あ、あんっ!・・・あ、あずさのアソコ・・・ぬるぬるしてて・・・す、すごく気持ちいいよぉ!」

「ひゃぁ!・・・くはぁっ!・・・んっ・・・あんっ!・・・いいよぉ・・・も、もっとぉ・・・ゆいぃ!」

私達はさらに腰を振る。愛液にまみれた割れ目同士が擦れ合い、ぐちゅぐちゅとイヤらしい音をさせていた。もうどちらの腰かも分からないほど、激しく腰を動かし、快楽を求める私達。あまりにも気持ちよすぎて腰の動きを止めることができなかった。

ぐちゅっ・・・ずちゅっ・・・くちゃっ・・・

「あんっ!・・・ひゃんっ!・・・こ、こんな・・・あんっ!・・・気持ちいいの・・・はじめてだよぉっ!」

「ひゃぁんっ!・・・ゆ、ゆいぃ・・・あんっ!・・・私・・・私・・・も、もう・・・」

「う、うん・・・うん・・・あんっ!・・・い、いいよっ・・・ひゃんっ・・・いっしょにっ・・・いっしょにイこっ?」

一度イッたばかりだというのに、またも絶頂が近づいてきた私達は、ラストスパートをかけさらに激しく腰を動かす。そして何度も擦られて皮が根元まで剥け切ったクリトリス同士を押し付け合った瞬間・・・

「「んっ!・・・んぁああああああああああああああああっ!!!」」

・・・私達は絶頂を向かえ、膣内からぷしゃぁぁっと愛液が噴出し、お互いのアソコを濡らしていく。そんな中、私達は抱きあうようにしてベッドに倒れこんだ。


朦朧とする意識の中で、私達はちゅっと触れるだけのキスをするとそのまま抱きしめあっていた・・・






**






「・・・・・・・・」

「・・・・・・・・」

あれから少し時間がたって、生まれたままの姿でベッドに横になっている私達。
このまま唯のぬくもりを感じながら眠ってしまうのもいいかもとか思ったんだけど、唯は何を思ったのか、不意に左手を天井にかざした。月明かりに照らされ、薬指にはまっている指輪が淡く煌いている。そして手をかざしたまま唯は優しく言葉を紡いでいく・・・。

「ねぇ・・・あずさ・・・?」

「ん・・・なんですか・・・?」

「約束・・・したよね?」

約束・・・その言葉で私は、その指輪を手にした日のことを思い出す。
その日は私達が結ばれた日・・・私達にとって何よりも大切な日だったから・・・。

そして・・・


『・・・ずっと、いっしょにいよう・・・』


・・・そんな願いを込めて、私達はこの指輪に誓ったんだ。
忘れるわけが無い。私にとって・・・いや私達にとって命と同じくらい大切な約束・・・。

(うん、そうだったよね・・・不安になる必要なんて、最初からなかったんだ・・・)

私は微笑み、唯の柔らかな胸に顔をうずめた。そんな私に唯はニッコリと笑顔を見せる。そして左手をゆっくりと下ろし、話しを続けた。

「ねえねえ・・・もう一個約束してもいいかなぁ?」

「え・・・?」

なにをだろう?・・・そう思った私だったけど・・・

「えーと・・・私、平沢唯は・・・中野梓を一生愛し続けることを誓います・・・」

「・・・ゆ、ゆい・・・」

「・・・えへへ〜、な〜んてね?」

・・・それはとても嬉しい言葉だった。だから私も唯と同じように約束の言葉を紡ぐ・・・。

「じゃあ、私も約束します。・・・私、中野梓は・・・平沢唯を一生愛し続けることを誓います・・・」

「も、もう・・・あずさったらぁ・・・」

「・・・ふふ、私もな〜んてね、ですよっ♪」


私達はニッコリと微笑みあい、そしてどちらからともなく唇を重ねあう・・・それは、私達の誓いのキスでした・・・。


「あずさ・・・」

「?」

「・・・愛してる」


「・・・はい・・・私も愛してます・・・ゆい・・・」



愛の言葉を囁き合いながら私は思う・・・。





―――貴女に出会えて本当によかった、と―――







おしまい






あとがき
完結したので前中後に分かれてましたが繋げました。
いやただ消しただけなんですけどね。

このページへのコメント

次回作ちょうきたいします!
ここまで涙を流したのはリトバス以来だゼ・・・・w
あなたについていきます!
頑張って次回作書いてください!

0
Posted by ゆいあずさいこー! 2011年05月20日(金) 20:06:33 返信

最初の夢で情緒不安定にさせた上に、最後に感動させやがりましたねw久しぶりに涙流したと思います!
素晴らしかったです!今年から神戸の甲南の中1ですが(マジで聞いてねーよ)、友達に広めようと思います!

あと、名無しさんへ。無視できない性分なので言います。
出来ればそういうことは言わないで下さい。かなり悲しいので><
もしかしたら荒らしちゃったかもしれません、ごめんなさい!

0
Posted by とある学生の百合信者 2011年03月12日(土) 00:26:47 返信

良く今まで我々が天皇陛下と皇国のためにがんばって忠義を果たしてくれましたね。同じ天皇陛下の臣民として心より誇りに感じれました。
貴方の作品に出会えて本当に嬉しく思います。
最後に、共に祝いましょう。
天皇陛下万歳\(^O^)/
日本皇国万歳\(^O^)/
又何処でお会いしましょう…

0
Posted by 日本皇民及び平民 2011年01月02日(日) 23:52:42 返信

相変わらずのテンポの良さで、面白かったです。

最近、正義の唯あずが少ないので、飢えています笑
次回作も、早く読みたいな!

0
Posted by ponyo 2009年10月23日(金) 04:22:02 返信

このシリーズ最後まで読んでしまった!面白かったです。続編期待してます。

0
Posted by ゆいあず最高 2009年09月03日(木) 16:07:38 返信

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

Wiki内検索

どなたでも編集できます