任盈盈



本名:任盈盈(じん・えいえい)
別名:聖姑
身分:日月神教聖姑
武功:一長一短双剣使い、傳音術等
特技:奏楽、ひよこ飼育(ドラマ版) 等 でもお料理は下手(ドラマ版)
師匠:不明
家族:父・任我行、夫・令狐冲
登場作品:『笑傲江湖』 (邦題:『秘曲笑傲江湖』)


 雪白の頬に紅を散らして彼女は叫んだ。「令狐冲を、殺しなさいッ!」唖然とする令狐冲を前に、彼女は泣き崩れる。「だって、だって、あなたを愛しているから殺すように命令してしまったのよう!」
 あまりに遅い春ゆえにとことん不器用、不器用だからこそともかく一途、才女なのに恋愛に関しては不慣れでそこがとんでもなく愛くるしい。あるときはバッタバッタと敵を斬り倒し、ある時はまっ赤になってもじもじする。そんな娘がこの任盈盈!

 『笑傲江湖』 (邦題:『秘曲笑傲江湖』)のヒロイン。日月神教では聖姑(邦訳では聖女)と呼ばれ信徒の信頼を受ける。武芸と奏楽の達人でもあり、聡明で凛とした美女。残酷で厳しい性格ではあるが、令狐冲を愛することで意志の強さの中に優しさを秘めた女性となっていく。琴と笛をこよなく愛し、その腕から奏でる“清心普善咒”の美しい旋律は、時として損傷した内力をも癒す。

 物語前半では老婆のふりをして、令狐冲にも「婆婆」と呼ばせていた。師父の信頼と小師妹の愛を失い落ち込んでいた彼に琴の演奏を教えて勇気づける。そのことがきっかけで令狐冲と信頼関係を結ぶが、彼はまだ崋山派を破門されていなかったため、正邪の派閥に彼女の心は引き裂かれてしまう。

 一方の令狐冲は崋山派を破門され、流浪の身となる。そして自分の命を救うため少林寺にとらわれた任盈盈を恋愛感情ではなく義侠心から救出する。この時令狐冲の義侠心と武芸に感服し、また愛娘の恋慕の情を察した父・任我行は、彼を仲間に引き入れたい思惑もあり、二人の仲を成就させようと画策する。また、親友の五毒教(五仙教)教主・藍鳳凰や老頭子、祖千秋らも敬愛する聖姑の恋心をかなえようと奔走するのであった。やがて令狐冲も自分を深く愛する健気な彼女に惹かれていく。

 その後も正邪の争いに翻弄されながらも、二人は互いに協力しあい闘い抜いて最後にはめでたく結ばれることとなる。二人が幻の楽譜「笑傲江湖」を奏でまさしく琴瑟相和す鴛鴦夫婦となることで、この長く血塗られた物語も終わりを告げるのであった。

 人前では「令狐冲を殺せ」と息巻くくせに、二人っきりになるとすっかりデレデレになる彼女は、今風に言えば「ツンデレ」キャラであろう。金庸作品中でも高い人気と存在感を誇るヒロインである。

※ もっと彼女について語るぞ! って方はどんどん書き足してください。
2005年08月16日(火) 01:30:01 Modified by kizurizm

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