過去に書いた小説のまとめと新しく書ければ書いてみたいなと。

こんにちは!
ISO之割男DEATH!
まぁこれはハンドルネームってヤツなんだけどね。
今から俺のwarez人生について書いてみようと思うよ。

俺が割れ物を集め始めたのはリアル消防の頃だったよ。
その頃俺は雑誌「投稿写真」で見たエロゲー紹介の
コーナーに載っていたアニメ絵に萌え萌えしながら
覚え立てのヲナニーをしまくってた。
その前からくりいむれもんとかエロアニメには
興味を持っていたからネ。ギコギコ

それでしばらくは雑誌とかで満足していたけど
そのうちどうしてもエロゲーをやってみたくなったよ。
でも家は貧乏って訳でもないけどオヤヂが全てに関して
決定権を持っている父権封建的儒教精神一家だったから
パソなんて買って貰えそうになかったよ。
年の離れた、すでに家庭持っているアネキもウゼェけど。

でもそんな俺にも運が向いてきたよ。
アネキの旦那、つまり義理の兄貴が会社の仕事で
パソ使い始めて勉強しなきゃいけないから
ついに我が家にも一台パソコンを導入することになったよ。
俺は天にも昇る気持ちだったね。
ところがアニキはDOS/Vマシンを買うとか言いやがる。
会社ではwindows使ってるらしいんだな。
オイオイ。エロゲーっつったらPC98だろ。

それでもDOS/Vが普及し始めた頃で
結構ゲームも移植されていたから
どっちにしろ俺には口出しできそうもないし
とにかくパソが欲しかったから嬉しかったね。
買ったのは黒のブレッツァ
家は東芝に何か恩義でもあるのか家電は全部東芝ダヨ。

アニキに取り入って色々使い方を教えて貰ったよ。
クチウルセェオヤヂも将来のためだとか思って口出ししないしね。
これでみんなが寝静まった頃にエロゲー出来るわけだ。ケケケ。

でもよく考えてみたらソフトがねぇ。
学校の友達はみんな98ユーザーだ。
親友のナカジ○もおじいちゃんにねだってバリュースター
買ってもらって毎日ウハウハエロゲーやってた。
でもソフト借りても出来ない。
小遣いためて買おうにも厳しい家の小遣いじゃたかが知れてる。

そんな時本屋に行ったらある本が目に入った。
「美少女ゲーム完全攻略!」
「ただでゲームが出来ちゃういけないインターネット」
そんな見出しだ。
こ、これは!?
その本の名前は「ゲームラボ
俺は千円もするその本をソッコー買い、家に帰って食い入るように読んだ。
『インターネットで美少女ゲームを手に入れろ!』
凄い。これなら金のない俺でもエロゲーが出来る!

でも家のPCは置いてあるだけで
ネットワークに繋がっては居なかった。
俺はもう我慢が出来なくなりアニキにそれとなく聞いてみた。

「マス○兄さん。インターネットってしたことある?」
アニキはちょっと吃驚しながら
「ええ?カツ○君。どこでそんな言葉知ったんだい?」
「うん。学校で先生が言ってたんだ。」
俺は嘘をついた。
「会社で何度かしたことあるけど。何かあるのかい?」
アニキは何故かヒソヒソ声で言った。
「今度授業で自由研究があるんだけど、
先生がインターネットを使って調べても良いって言ってたんだよ。」
「へ〜最近の学校は進んでるなあ。」
「それで家でも出来ないかな?と思って相談したんだけど。」
「うん。あのパソコンには元からモデムが付いているし
後は電話線を繋いでプロバイダと契約するだけだよ。」
「本当に!?じゃあマス○さんやってくれる?」
「う〜んプロバイダと契約しなければいけないし
お義父さんにも相談しないとなぁ・・・。」

アニキは婿養子ではないのだが同居させて貰っている身なので
いちいち気を使わなければいけないらしい。
俺は「ちぇッ」と舌打ちした。
アニキはそれを見逃さなかったのか妻の弟に馬鹿にされるのが
イヤなのだろう、声を張り上げて宣言した。
「良し。じゃあお義父さんに僕が交渉して上げよう!」
「やったー!さすがお義兄さんだ」
俺の作戦は見事に成功した。ウヒヒヒヒ。

オヤヂへの交渉は学校の勉強の為って事もあって
難なく許可が下りた。
オヤヂは何の事だか分からなかったらしいが
しきりに
「パソコン通信か?マイコンパソコン通信か?」と
尋ねてきてウザかった。適当に相づちうっておいたよ。

プロバイダとの契約も無事にすんで、
ようやくインターネットが出来るようになった。
俺はオヤヂとアネキの見ている前で
適当に社会科の授業に関係ありそうな言葉を検索して
出てきた内容をノートに書き写した。
後ろでアネキが「カツ○が真面目に勉強するなんてねぇ。」
とニヤニヤしながら言うのでちょっとドキッとした。
アネキの勘は妙に鋭い。
するとオヤヂが「何にでも興味を持つのは良い事だ。
これから情報化社会になるのだからサザ○も見習いなさい。」
と珍しく俺の肩を持った。
アネキは神妙に「ハ〜イ」と頷いた。やれやれ。

さて夜になってみんなが寝静まった頃。
自分の部屋を抜け出してPCの前へ。
電源を付けるとHDDの音がとてつもなく大きく聞こえて
吃驚したが、なーに見つかったら勉強で気になる事があったから
ちょっと調べていたと言えば問題ないだろう。
早速ネットに繋いであの雑誌に書いてあったURLを打ち込む。
出た出た。ウヒヒヒ

けど、結果から言えばこの日は上手く行かなかった。
行った先にはお目当てのエロゲーが何本も置いてあるのだけど
ダウンロードしようとダウンロードページに行くと
いくつもリンク先が書かれておりどれを落として良いのか分からない。
モニタの明かりで雑誌を読んでみると
『サイズの大きいファイルは圧縮分割してあることがほとんどで・・・』
と書かれている。
うわーこれ全部落とさなければだめなのか。
しかも圧縮って・・・
試しに一つ落としてみた。
ダウンロードのやり方はアニキがやっていたので真似してみる
右クリックでファイルを保存、と。
だがダウンロードはなかなか終わらない。
ドキドキしながらしばらく待っていたが途中でダイアログが出てしまった。
ダウンロードに失敗しました
ええ!?あんなに長い時間かけたのに、また最初からか〜
これは朝までかかっちゃうなぁ。俺はその日は諦めることにした。
でもなんだか悔しいのでアイコラとか無修正とか検索して
ウヒヒな画像を見ているうちになんだかブラウザがいっぱい開いてしまって
パソコンが動かなくなってしまった。しょうがないので電源を切って寝た。

次の日学校から帰った俺はあの雑誌をもう一度良く読んでみることにした。
すると、ダウンロードするためには何か専用のソフトが必要な事。
そのソフトを使えば途中で回線が切れてしまっても途中からやり直せる事。
しかもURLを登録しておけば後は自動でDLしてくれる事。
いくつものファイルを一遍に落とせる事が分かった。
そのソフトがあるページも書いてある。ゲットライトって言うらしい。
よーし。今夜こそ!と思っていたら思わぬ事件が起こった。

アネキが昨日オヤヂに言われた事を気にして自分でもPCの使い方を
アニキに習おうとしたらしい。
ところが電源を付けると
「正しくwindowsが終了されていないため・・・」
の画面になってしまった。
そういえば昨夜面倒になって電源をいきなり落としてしまったのだ。
こんな画面が出てしまうとは。俺は壊れてしまったのかと思い
泣きべそをかいた。すると義兄が
「大丈夫だよ。壊れてはいないみたいだ。ちゃんと教えた通りに
OSを終了させないとダメだよ。」と言ってくれた。
「ごめんなさい〜。昨日すっかり忘れてしまって・・・」
するとアネキが「もう触らせなくしちゃうわよ!」と言った。
クソ。今に見ていろよ。

その場を何とかやり過ごし、
アネキがPCの使い方を習うのを後ろで見ながら俺は考えた。
アネキがいじれるようになってしまったら
俺がエロゲーやったりエロサイトに行ってるのがばれてしまう
気を付けなくては。自分専用のPCが欲しいなぁ。
俺の部屋は妹と一緒だがまだ小学校低学年の妹は
ダウンロードしているだけならなんだか分からないだろう。
でもこのブレッツァを買うだけでも家族会議が開かれたほどだ。
消防の俺専用のPCなんて夢物語だと思った。

しかし現状を考えてみるととにかくエロゲーがばれるとまずい。
ダウンロード出来たとしてそれを隠し続けることが出来るだろうか?
友達の家のパソコンではソフトがインストールしてあり
ちょっと見ればエロゲーが入っていることがばっちり分かってしまう。
そんなことではまずい。何とかしなくては。
今の所アネキはメールとネットサーフしかしないようだし
とりあえず今夜は念願のダウンロードをしよう。

夜になり、俺は昨晩のようにPCの前に座り
今度はまず『ゲットライト』を落とすことにした。
今度は順調に落ちてきた。落ちてきた物をどうすれば良いのか
分からなかったがとりあえずダブルクリックすると
なんだかダイアログが出て解凍が始まった。
落としたページの説明を読むと圧縮してあるので解凍をと
書かれている。なんだこれが解凍ってヤツか。
解凍されて出来たファイルを今度はダブルクリックしてみる。
すると突然英語のダイアログが出た。どうしよう?
もう自暴自棄になりNOじゃない方のボタンを押し続けた。
するとフィニッシュの文字が現れたので安心した。
ゲットライトはアイコンが出来たようだけど
便利そうだったから落としたって言えば良いだろう。
誰もいじらないだろうし。

とりあえずアイコンをクリックして起動してみる。
雑誌には窓の中にURLをドラッグ&ドロップすれば
自動的にダウンロードが始まると書いてある。
試しに昨夜失敗した一番上のURLを落としてみよう。
しかし窓の中にファイル名は表示される物の何も起こらない。
あれ?雑誌を読んでみるが何も書いてない。
窓の上を見るとラジカセの再生ボタンのような物がある。
これかな?押してみるとダイアログが出てダウンロードが始まった。
やった!成功だ。後は同じようにURLを登録していけば良い。
だが俺はふとファイル名の横の
時間らしき物が表示されているところを見る。
カウントダウンされている。
ひょっとするとこれが予定時間かな?あと・・・40分?

さすがに全部は落とせないので
4個ぐらい登録して待ってみることにした。
一体何日かかるんだ。それに電話代だって。
俺は泣きそうになった。せっかくここまでがんばったのに
諦めなきゃいけないのか。
ダウンロードしている間暇なのでゲットライトについて
色々検索してみることにした。すると詳しい解説サイトと
日本語化出来るパッチがあるのを見つけた。
よし。明日やろう。でも落とすのに何日かかるんだろう?
雑誌によれば違法ファイルは消されてしまうことが多いらしい。
消される前に落とし切れるだろうか?俺は不安になってきた。

今日は4個のファイルを落とした。でも全部で107個の内の4個。
それでも2時間近くかかってしまった。これを毎日繰り返したら
電話代だって馬鹿にならない。それに見つかってしまうだろうし。
どうやらゲットライトはマシンさえ起動しておけば
勝手に落としてくれるらしいから夜寝る前に起動して落とし
朝起きて電源を切れば良いのだがそんなに長い時間繋いで置いたら
凄い電話代になってしまうだろうし、ばれたときは明らかに
俺が使ったと思われるだろう。そうしたらせっかく手に入れた
PCが、インターネットが。

次の日学校から帰ってくるとアネキが子供を迎えに行ってくれと言う。
リカちゃんの家に遊びに行っているらしい。
アネキの命令には逆らえないので迎えに行く。
リカちゃんの家はお父さんが船員をしていていつもいない。
奥さんとリカちゃんが二人で暮らしている。
そのうち犯してやろうとか妄想するのだがアネキが怖いから実行しない。
リカちゃんの家に付くといつも庭で遊んでいる二人の姿が見えない。
庭から覗くと何やら奥の部屋で二人で何かしている。
家に入っていくと、タラちゃんとリカちゃんは二人でPCに向かい
驚いたことにインターネットをしていた。
後ろには奥さんがいて色々教えていたが。

「何してるんですか?」
「あらカツオ君。インターネットよ。」
「ええ!?」
「家は主人が船乗りで海外が多いでしょ。
電話代も馬鹿にならないからメールで連絡取り合うようにしたの。」
「へ〜進んでる〜。」
「最近ではあたしもずいぶん覚えて夜は毎晩主人とチャットしてるの。」
「ええ!?電話代大変じゃないですか?」
「大丈夫よ。夜はテレホーダイに入っているの。」

奥さんが言うにはテレホーダイと言うサービスに入れば
夜11時から朝8時まで二つの番号に繋ぎっぱなしで良いと言う。
なんて素敵なシステムなんだ。俺はドキドキしてしまった。
まさに俺のためにあるようなサービスじゃないか。
しかしテレホーダイも当然タダではなく金がかかる。
帰り道、俺はウザイタラちゃんの声を無視しながら考えた。
どうやったらテレホーダイに加入することが出来るだろう。
いくら得だとは言ってもメールと
ほんの少しのネットサーフしかしない家族を説得できるだろうか。
何しろ俺の月の小遣いの3倍近い金額がかかってしまうのだ。
プロバイダ料金でさえ義兄の少ない小遣いから出しているというのに。
従量制を無制限にしようと声高に主張したのは俺なのだ。
この上テレホーダイの金までは払って貰えないだろう。

家に帰るとテレホーダイのことが気になって
ごはんを食べていても上の空だった。でもこれをクリアしないと
俺はいつまでたってもエロゲーでオナニする事が出来ない。
困ったなぁ。でもとりあえず今夜もダウンロードはしておこう
ちりも積もれば山となる。
見ていると食後にアネキがダイエットの事をネットで調べたりしていた。
みんなネットを使っているんだ。
少しずつならばれることもないだろう。一日一時間。200円・・・。
でもそれだと半月でテレホーダイに手が届く金額になってしまうのだ。
何とかなら無い物だろうか?素直にオヤヂに相談、いやダメに決まってる。
テストで百点取ったらとかもっと勉強をとか言われるに決まってる。

それでも夜になり起き出してダウンロードすることにした。
しかしPCのある部屋の前まで行くと襖から明かりが漏れている。
しまった。まだ時間が早かったか。俺は部屋に引き返そうかと思ったが
何か様子がおかしいので襖の隙間から部屋を覗いてみた。
すると昨晩の俺のようにPCの明かりだけ付けて座っているヤツがいる。
オヤヂだった。
モニタを見てみると金髪のネエチャンが大股開いている。
うわ。とんでもない物を見ちゃったなぁ。しかもオヤヂ
「良いチチしているノォ。ハァハァ。」などと独り言まで呟いている。
マンガじゃないんだから。俺はオヤヂのオナニなど見たくないので
部屋に帰ろうとした。しかしハッと思い立った。
これは利用できるのではないのか?

俺は気づかれないように襖をそーっと開けて部屋の中に入った。
パツ金ネエチャンに夢中なオヤヂは気が付きもしない。
我が父ながら情けない、イヤ遺伝だろうなぁ。俺も気を付けなくては。
戦中戦後を経験した人はコンプレックスからか金髪に弱い。
俺はオヤヂの背中を見ながらもの悲しい気持ちにおそわれた。
だが感傷に浸っている場合ではない。
オヤヂの真後ろに立ち「お父さん何してるの?」と声をかけた。
オヤヂはハッと振り返った。モニタの青白い光に照らされた
オヤヂの顔は情けない陰影が刻まれ、頭上に立った大事にしている
一本の髪の毛はヘナヘナと情けなく見えた。

「カ、カツオ?」
オヤヂは驚愕しあわてて背中でモニタを隠そうとした。
「こんな時間に何しとるんだ!子供は寝る時間だろう!?」
こんな状況では家長としてのいつもの威厳が逆に情けなく感じられる。
「トイレに行こうと思ったらパソコンの電気がついていたから
消し忘れたのかと思って見に来たんだ。」
「そ、そうか。もう寝なさい!」オヤヂはそれを言うのが
精一杯であった様だ。
「うん。お休みなさい。」俺は当初の予定を変更した。
オヤヂがあまりにも哀れに思えたからだ。
同じ遺伝子を持つ者としてこれ以上責められなかったのだ。
すると背を向けた俺にオヤヂが言った。
「おまえ新しいグローブが欲しいと言っていたな。」

俺はオヤヂに顔を向けないようにしてニヤッと笑った。
もう一台パソコンが欲しい。そう喉まで出かかって
それを押しとどめた。今はそれじゃない。
「ううん。グローブはもう良いんだ。」
「そうか。いや最近勉強もがんばっているようだからな。
何か他に欲しい物はないか?」
「欲しいって言うか・・・」
俺はオヤヂにテレホーダイのことを話した。
「みんなも得だと思うんだよね。結構やってるみたいだし。」
「そうか。じゃあ来月からそれに入ろう。」
やった!俺は心の中でガッツポーズをした。
「じゃあもう寝なさい。」
「うんお休みなさい。」

寝床に入ってからも俺は嬉しくて眠れなかった。
こんなに早くテレホーダイに加入できるとは。
来月からバリバリダウンロードするぞ!心の中で誓った。
しかしまだ家の中にはアネキと言う最大の敵がいる。
これからアネキもPCの操作を覚えていくだろう。
そうしたら色々見つかってしまう。
俺はさっきのオヤヂの後ろ姿を思い出し
あんな様だけは人に見られたくないものだと思った。
と同時にオヤヂにとてつもなくすまないことをしてしまった気がした。

割男-2-雌伏編へ続く

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