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クラッシュ・バンディクー ブッとび3段もり!

 やってます。「ブッとび3段もり!」を。

 リアルタイムでやったのは1、2、3、レーシング、カーニバルの5作品でしたかね。1と2はコンプリートしましたけど、3は全部のプラチナトロフィー(「ブッとび3段もり!」では、PS3やPS4のトロフィーシステムとの混同を避けるためか、「レリック」という名前になっています)をとるのを諦めました。その後ダウンロード版みたいなのが発売され、もう一回3をやったんですが、やっぱり全てのプラチナトロフィーをとることはできませんでした。でも、サファイアトロフィーをなくすことはできたので、満足しました。弟の知り合いに3のプラチナトロフィーを全部とった化物がいるそうですけど、乱数調整みたいなことまで必要になってくるそうです。TASか。


 他方で、レーシングとカーニバルは難しすぎてコンプリートを諦めた記憶があります。
 

 ノーティードッグの、出世作です。その後同社のジャック×ダグスター、インソムニアックゲームズのスパイロとラチェクラなど、似たような人外が主人公のファンシーなアクションゲームがたくさん出てきたんじゃないでしょうか。間違いなく洋ゲー復権の一里塚になった画期的な作品でした。
 ただまあ、クラッシュそれ自体に目新しさはほとんどありません。筆者は、マリオシリーズと非常に似た作品だと思っています。どちらも、ステージクリア型のアクションゲームなんです。100個集めると残機が増えるリンゴはマリオシリーズのコインでしょうし、壊すとリンゴが出てくる「ハコ」はマリオシリーズにおけるブロックでしょう。操作もシンプルで、ジャンプからの踏みつけが主要な攻撃手段の一つになっています。作動させるとハコやブロックが実体化するスイッチなんかはマリオワールドに似たようなものがあったし、レーシングやカーニバルみたいな派生作品の展開もマリオカートやマリオパーティに対応しています。こう書くとスーパードンキーコングシリーズにも似ていますけど、こっちもマリオを意識したもんでしょう。
 とはいえ、クラッシュはヒットしました。新機軸がそれほどないのにヒットしたのは、きちんとおもしろいからです。ものすごく堅実に、作られています。アクションゲームとして、高レベルな楽しさでまとまっているのです。難易度は高いんですけど、おもしろいアクションゲーム特有の何回でも挑戦したくなる中毒性があります。きちんとやり直す気を奪わない程度の難易度に徹底的に調整してあるということでしょう。まあ、あんまり中身のあることは言えないんですけどね。

 だからこそ、微妙な作品(4や5)でシリーズ全体がコケてしまったのは惜しい限りです。
 「ブッとび3段もり!」は、1、2、3のハイクオリティなリマスター版になっていますので、シリーズのファン、マリオ的なアクションゲームのファンは手を出して間違いはありません。
 新要素の一つとして、1や2にも3のようなタイムアタックが導入されています。プラチナは、やっぱり難しいです。そもそも素でやっても難しめのコースをノーミスでクリアしないと記録がつかないので、その時点で難しいんですけどね。何度も何度も挑んで、コースの内容とどこでどう操作をするかを指に叩き込む必要があります。何十回とやっていけばだんだんと前に進んでいくので、根気さえありゃあなんとかなりますよ。
 一番難しいのは、1のDLCの「あらしのしろ」というステージです。ただここは、よっぽど慎重にならなければ普通にノーミスクリアをするだけでゴールドのレリックは入手できるので、必要なのは根気と試行錯誤のマインドだけです。3,4時間もずっとやっていれば大丈夫じゃないですかね。2や3はクラッシュの操作が増えてだんだんできること(2のスライディングとスライディングジャンプ、3の2段ジャンプと竜巻スピンアタック)ととれる進路が増えていくので、タイムアタックも楽になります。逆に、2や3の操作に慣れてから1に戻ると地獄だと思いますけどね。トロコンを目指す人は若い順にやっていくのが一番いいと思いますよ。

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