2024夏試合結果
第一日 (8月7日)
第一試合 有田工(佐賀) 6−10 滋賀学園(滋賀)
第二試合 英明(香川) 0−1 健大高崎(群馬)
第三試合 岐阜城北(岐阜) 6−9 智弁学園(奈良) (延長11回)
第二日 (8月8日)
第一試合 大阪桐蔭(大阪) 5−0 興南(沖縄)
第二試合 明豊(大分) 4−8 小松大谷(石川)
第三試合 京都国際(京都) 7−3 札幌日大(南北海道)
第三日 (8月9日)
第一試合 花咲徳栄(埼玉) 1−2 新潟産大付(新潟)
第二試合 金足農(秋田) 4−6 西日本短大付(福岡)
第三試合 南陽工(山口) 2−6 菰野(三重)
第四日 (8月10日)
第一試合 中京大中京(愛知) 4−3 宮崎商(宮崎)
第二試合 木更津総合(千葉) 5−8 神村学園(鹿児島)
第三試合 聖カタリナ(愛媛) 0−1 岡山学芸館(岡山)
第四試合 掛川西(静岡) 8−4 日本航空(山梨)
第五日 (8月11日)
第一試合 鳴門渦潮(徳島) 4−8 早稲田実(西東京)
第二試合 聖光学院(福島) 1−2 鶴岡東(山形)
第三試合 大社(島根) 3−1 報徳学園(兵庫)
第四試合 創成館(長崎) 1−0 白樺学園(北北海道)
第六日 (8月12日)
第一試合 熊本工(熊本) 1−2 広陵(広島)
第二試合 富山商(富山) 0−4 東海大相模(神奈川)
第三試合 鳥取城北(鳥取) 0−7 明徳義塾(高知)
第四試合 北陸(福井) 1−7 関東一(東東京)
第七日 (8月13日)
第一試合 長野日大(長野) 1−9 青森山田(青森)
第二試合 石橋(栃木) 5−0 聖和学園(宮城)
第三試合 霞ケ浦(茨城) 5−4 智弁和歌山(和歌山) (延長11回)
第四試合 花巻東(岩手) 0−5 滋賀学園(滋賀)
第八日 (8月14日)
第一試合 健大高崎(群馬) 1−2 智弁学園(奈良)
第二試合 大阪桐蔭(大阪) 0−3 小松大谷(石川)
第三試合 京都国際(京都) 4−0 新潟産大付(新潟)
第四試合 西日本短大付(福岡) 13−0 菰野(三重)
第九日 (8月15日)
第一試合 中京大中京(愛知) 3−4 神村学園(鹿児島)
第二試合 岡山学芸館(岡山) 2−0 掛川西(静岡)
第三試合 早稲田実(西東京) 1x−0 鶴岡東(山形) (延長10回)
第四試合 大社(島根) 5−4 創成館(長崎) (延長10回)
第十日 (8月16日)
第一試合 広陵(広島) 1−8 東海大相模(神奈川)
第二試合 明徳義塾(高知) 2−3 関東一(東東京)
第三試合 青森山田(青森) 5−0 石橋(栃木)
第四試合 霞ケ浦(茨城) 2−6 滋賀学園(滋賀)
第十一日 (8月17日)
第一試合 智弁学園(奈良) 6−3 小松大谷(石川)
第二試合 京都国際(京都) 4−0 西日本短大付(福岡)
第三試合 神村学園(鹿児島) 7−1 岡山学芸館(岡山)
第四試合 早稲田実(西東京) 2−3x 大社(島根) (延長11回)
第十二日 (8月19日)
準々決勝
第一試合 関東一(東東京) 2−1 東海大相模(神奈川)
第二試合 青森山田(青森) 1−0 滋賀学園(滋賀)
第三試合 京都国際(京都) 4−0 智弁学園(奈良)
第四試合 大社(島根) 2−8 神村学園(鹿児島)
第十三日 (8月21日)
準決勝
第一試合 神村学園(鹿児島) 1−2 関東一(東東京)
第二試合 京都国際(京都) 3−2 青森山田(青森)
第十四日 (8月23日)
決 勝 関東一(東東京) 1−2 京都国際(京都) (延長10回)
第一日 (8月7日)
第一試合 有田工(佐賀) 6−10 滋賀学園(滋賀)
二部制に注目が集まる中、13時半までとリミットが決まった2024年の夏の初戦。
有田工のエース・石永の地方大会四死球数に解説の杉浦さんが懸念の声を上げる中、早々によんたま・連打・やらかしで滋賀学園が3点先制。一方の滋賀学園先発・脇本は三者連続みのさんと最高の立ち上がりで不穏な空気が漂う。
ところが有田工のサイレントトリートメント未遂と滋賀学園のふしぎな踊りでネタが大豊作、試合も有田工が3回で初得点を上げると4回には連続内安打やろ笑もあり一挙逆転、スレは大盛り上がり。滋賀学園もすぐさま追いつきシーソーゲームの様相を呈する。
事件が起こったのは8回。送りバントを怒涛の勢いでやらかし無死満塁、球数が120球を超えた石永に代えて一年生の田中を送るも滋賀学園が勢いに乗って一挙4点勝ち越し。9回にもやらかしで2点を失い、最終的に伝説の7Eが有田工のスコアボードに記されることに。
流石に6点の差は大きかった。4回からロングリリーフの滋賀学園・高橋を攻め立て追いつかない程度の得点マニアも満足する追い上げを見せたが、最後はプロ注目の滋賀学園・岩井の華麗な(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!で試合終了。マモノ大暴れの開幕戦であった。
第二試合 英明(香川) 0−1 健大高崎(群馬)
お昼の休憩をはさんで夕方になったのにいまだに暑さが残る第二試合は明るい人になりたいvsBe togetherのネタ校歌高校の対戦。
センバツ優勝の立役者であるBDMを欠いたトゥギャ崎であったが、よく似た投球フォームの下重が安定した立ち上がりを見せる。
英明はこれまた先代のような技巧派投球を見せる清家を擁して対抗。2回には満塁のピンチを背負うも、幻惑の投球で決定打を打たせないピッチング。
スレは伝説の三塁コーチの登場にもりあがりつつも序盤の投手戦を見守る方向で進行。
4回には得意の小技を使って満塁のチャンスをつかんだ英明。青柳監督はここで早めの継投を決断。球速にさらに磨きをかけてきた石垣がホームゲッツーを完成させ、このピンチを切り抜ける。
試合は中盤に入り5回の健大高崎の攻撃。振り逃げ成立で俊足の加藤が出塁すると、お得意のトゥギャでチャンスメイク。
ここで主将箱山の特大のフライはわずかにスタンドには届かずフェンス前で捕球される…
だがこの隙を見逃さなかったのはトゥギャ崎の伝説の三塁コーチだった。フェンスにぶつかってスタンしているレフトを見て加藤に本塁突入を指示。加藤も激走でこれに応え、二塁からの犠牲フライによる生還という珍しいプレーで先制。
試合は後半に入り、両者ランナーは出すものの、石垣清家両投手が粘りのピッチングを見せる投手戦。
百々の足攣りなどの波乱がありつつも、試合はこのまま最終回まで進み、石垣が気迫の150km投球を最終回まで続け、この1点差を守り切った。
英明は破れた形となったが、地方大会成績に現れた堅守と投球術を存分に見せたといえるだろう。
第三試合 岐阜城北(岐阜) 6−9 智弁学園(奈良) (延長11回)
プロ野球のナイター中継もとっくに始まっている時間からスタートした第三試合。
お互い先制点がほしいと宣言する中、先に先制したのは岐阜城北。
智辯学園の智辯和歌山で作ったチャンスを1番の長江がお手本のようなセーフティスク水。さらに竹内のタイムリーで2点先制。
なんとかこれを取り戻したい智弁学園だが、勢いにのった岐阜城北は守備にもファインプレーが出はじめ、ダークホース中本の投球を盛り立てる形で寄せ付けない。
マモリズムを攻撃に活かしたい岐阜城北だが、懲罰交代が功を期したか、智辯学園も田近の投球をバックが盛り立て、追加点を許してくれない。
後半に入り徐々に中本の球を見極めてきた智辯学園。いつもよりテンポの速い本家偽魔曲をバックに7回には悪送球で出たランナーを佐坂がタイムリーで返し1点差に。
8回にも巴田の本日初の長打でいよいよ岐阜城北を捉えに掛かる智辯学園。山崎のレフト前でついに追いついたかと思われたが、ここで岐阜城北外野手河野のファインプレー！岐阜城北は1点のリードを守り切った。
岐阜城北は返す刀で意表を突くセーフティメイデンを決め、トゥギャとHでランナーを三塁に進める。あと1点入るか…という緊張感の中岐阜城北はダブルスチールを敢行。まさかの戦略で1点を獲得。
相手の意表を突く攻撃の連続にスレ住民も「岐阜城北野球うめぇな…」という小学生並みの感想をつぶやくばかり。
いよいよ後がなくなった智辯学園は9回表、ヤケクソ本家偽魔曲を展開。するとすないぽややらかしが絡んで無死満塁の絶好のチャンス、国島の最低限で1点差に詰める。
このチャンスをモノにしなければならない智辯学園、しかし続く八尾の打球はセカンド正面。(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!で試合終了・・・と思いきや1塁セーフの判定。まさかの首の皮一枚つながった智辯は中道のレフト前タイムリーで土壇場で同点に追いつく。高速本家偽魔曲の威力に震えるスレ住民たち。
そのまま裏も抑えてタイブレークに突入。しかし150球近くを投げ、前の回から疲れを見せていたダ―クホース中本の握力は限界だったか。自らのエラーと犠牲フライで2点を失ってしまう。
これによって心が折れてしまったか。ここまで堅実で巧者の野球をしてきた岐阜城北にやらかしが続出。本日絶好調の笹川に5本目のHが出て6−3。
流石にこれで終わりかと思われた10回裏。3番手田中に継投して逃げ切りを図る智辯学園が今度はメイデン処理でやらかし、前の回足を引きずりながらベンチに下がっていた中本が帰ってくると、そこから富田のタイムリー、長江の最低限で再び同点となるが、続く岩田が(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!に倒れこの回終了。
この時点で時刻は21時20分、グラウンド整備が挟まる都合上同じような攻防がもう1イニング続けば最遅終了記録の可能性もあるだけにマモノ民はソワソワ。
11回表、岐阜城北は中本の後を継いでいた亀田がメイデン処理を立て続けにやらかしてしまう。この回最低限でもう1点を失い9−6。
その裏、智辯学園はメイデン処理を慎重にこなしこのループから抜け出すと、続く4番太田の打球はショート正面のライナー(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!となり試合終了。
大会初日だけで24個ものやらかしが乱発した、ある意味高校野球らしい開幕日。その終了時刻は21時36分、最遅記録にはあと4分届かなかった。
【書き手原稿の人の本音】
┼ヽ -|r‐､. ﾚ |
ｄ⌒) ./| _ﾉ __ﾉ
もうマモノさん明日は出なくていいです。
言い訳しておくとタイブレーク突入までは本当に見どころの多い名勝負であった。選手も視聴者も熱闘スタッフも体力と気力の限界だよ。
【推敲した自分の本音】
岐阜城北にとってはあの(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!崩れまでは九分九厘勝ちの試合だったが、微妙な判定にすべてを攫われた。オリンピックでもこういう誤審まがいはよくあることだが、それで勝ちを奪われる側の気持ちってやっぱりたまらないものなのかなと思った。
第二日 (8月8日)
第一試合 大阪桐蔭(大阪) 5−0 興南(沖縄)
二日目は地方大会で圧倒的な破壊力を見せてきた大阪桐蔭と、琉球のドクターK田崎率いる興南のほこたて対決。
序盤はお互いにらみ合いの様相を見せるも、打順が二巡目に突入したあたりで大阪桐蔭がいつもの大阪桐蔭モードに。
吉田宮本の連続タイムリーで3回に2点を奪うと、続く4回にも増田岡田山路の三連打からのどすこい、吉田の本日二本目のタイムリーで5点のリード。
興南も5回には先頭打者を三塁まで送り、 嘉数のセンター前のタイムリーでついに得点かと思われたが、本日躍動の吉田のダイビングキャッチで得点ならず。
興南はこの後も早打ち作戦が功を期さず、大阪桐蔭の二年生投手・中野の前にチャンスすら作らせてもらえない。
大阪桐蔭はみんなだいすきラマルを代打に出したり、積極的な守備交代で経験値を稼ぐなどいつもの横綱相撲。
9回に興南は久高のHで反撃の糸口をつかむも、最後も早打ちにより併殺打を打たされここまで。
春に課題と見られていた守備も鍛え上げてきた大阪桐蔭は盤石の構えで二回戦に進出した。
第二試合 明豊(大分) 4−8 小松大谷(石川)
4年連続出場の明豊と、3年ぶり三度目の出場で初勝利を目指す小松大谷の対決。
前評判では甲子園常連の明豊が圧倒的有利と目されていたが、試合は意外な展開で始まった。
小松大谷の先頭打者、山崎がいきなりヒットで出塁すると、4番東野がタイムリーヒットで先制。
その後二死二三塁の場面で6番嶋田もタイムリーを放ち、初回小松大谷が3点を先制する。
しかし、明豊も黙ってはおらず、その裏に4番舩見、7番的場のタイムリーが出てすぐに3点取り返す。
「これは馬鹿試合か」とにわかにスレは活気づいたが、試合はこの初回以降急速に落ち着く。
4回裏には明豊が二死満塁の場面を作るも、3番芦内がピッチャーゴロに倒れるなど、とにかくお互い本塁が遠くなる。
クーリングタイムを挟んだ6回の裏、明豊の攻撃でようやく試合が動いた。
野田、江藤の連打でチャンスを作り、2番高木がタイムリー。
明豊がこの試合初めて1点を勝ち越す。
しかし7回表、小松大谷はすぐに反撃。無死一二塁の場面、ここまでノーヒットだった田西が強硬策に応え、外野の頭を越える値千金のタイムリー。
その後東野もタイムリーで続き、この回一挙3点を取り、逆転に成功する。
7回裏、小松大谷は先発西川から竹本に継投。この回を三者凡退に抑える。
8回表、二死一三塁の場面で、明豊も野田から寺本にスイッチ。しかし、小松大谷の勢いは止まらなかった。再度田西、東野の連打でさらに2点を追加。
この後は小松大谷の二番手投手、竹本が明豊打線を封じ込め、ゲームセット。
小松大谷は石川県大会で日本航空石川、星稜というセンバツ出場校を破った確かな実力を全国に見せつけ、大きな一勝を手にした。
一方で明豊は昨年夏に続き初戦敗退。夏の甲子園で一勝することの難しさを噛み締める結果となった。
第三試合 京都国際(京都) 7−3 札幌日大(南北海道)
試合開始20分前に発生した地震の影響でNHKが地震報道となったため、BS朝日およびバーチャル高校野球での実況となった第三試合。
初回から京都国際が札幌日大に襲い掛かる。先発の小熊の制球が安定しない中、藤本高岸金本アニキのタイムリー連打で一挙4得点。
3回にもやらかしで貯めたランナーをアニキの二本目のタイムリーで5点差。４回には小熊の後を継いだ島田からも藤本奥井のタイムリーで7得点とほのぼのレイプの様相。
札幌日大も持ち前の打力で京都国際の先発中崎からたびたびHを記録するが、かっこいいデバフの効果か連打を許してもらえずなかなか得点を許してもらえない。
5回には森岡中野の連打で1点を返すも6点差という大差で後半戦に突入。
しかし札幌日大サイドは選手もアルプスも誰一人諦めていなかった。むしろアルプスからの大声援は球場を揺るがさんとするばかりの迫力に。
これに押されたか京都国際はたびたびチャンスを作るも、飛び出し坊やなどの粗が目立ち始め、決定的な差を作ることができない。
しかしエース中崎をはじめ強固な守備陣によって、札幌日大の追撃も許さないつばぜり合いに。
いよいよ6点差のまま最終回。ここでスレ住民から人気のオリジナル曲、Nichidai Prideをヤケクソ気味に演奏する札幌日大。
これに対し二年生の帯川が外野の頭上を越えるスリーベースで応え、4点差に迫る。
しかし反撃はここまで。京都国際は固め打ちと堅守で強豪の安定感を見せながら二回戦突破。
札幌日大は夏の甲子園初勝利とはならなかったが、その熱気に充てられたスレ住民からまた帰ってこいのコールを受けつつ甲子園を後にした。
第三日 (8月9日)
第一試合 花咲徳栄(埼玉) 1−2 新潟産大付(新潟)
第一試合は意外とご無沙汰だった夏の花咲徳栄と初の甲子園出場となった新潟産大付(NSF)の対戦。
先制したのは花咲徳栄。二回裏にプロ注大型ショート石塚がHで出塁すると、トゥギャと二本のタッチアップの石塚システムで堅実な１点。
その後も打球速度の速い当たりを次々と放つ花咲徳栄。やはり夏の花咲徳栄は打のチームかとスレ住民は久々の徳栄野球を噛みしめていたのたが、なかなか得点につながらない。
NSFの内外野は非常に鍛えられており、守備範囲から送球判断まで非常に的確な動きを見せ、花咲徳栄に本塁を踏ませない野球を展開していたのである。
これがマモリズム精神を刺激したか。NSFは花咲徳栄の先発・上原をとらえ始める。
しかし堅守は花咲徳栄のほうも同様。NSFもHは出るが得点を許してもらえない。
試合はまさかのロースコアのまま後半に突入。
NSFは単打攻勢でランナーを三塁まで進めたところで、チノちゃんの心がぴょんぴょんするタイムリーで同点に追いつく。
さらに7回にも単打とトゥギャでランナーを三塁に進めたNSF。4番の多田のタイムリーで勢いそのまま逆転に成功する。
花咲徳栄も変わった田中を打ち崩しに行きたいところであったが、やはりNSFの鉄壁の守備陣がヒット性の打球を次々と撃破していく。
ついに9回の1点ビハインドと追い込まれた花咲徳栄。アルプスは大音量のサスケで盛り立てるも、3凡に抑え込まれゲームセット。
見事ジャイアントキリングを達成したNSF。ワルツ風校歌の演奏が終わらないうちに応援席に駆け付けるほどのうれしい甲子園初勝利。
花咲徳栄も攻守にわたって穴があったわけではない。しかし試合の後半で主導権を握ることができなかった。
第二試合 金足農(秋田) 4−6 西日本短大付(福岡)
プロ野球日本ハムの新庄監督の母校である西日本短大付属。
現オリックスの吉田輝星の母校であり、現在弟の大輝がエースを張っていることでも話題の金足農業の対戦。
強打を掲げる西短に対し、金足農のエース吉田がどのようなピッチングをするかが注目された。
しかし1回裏、吉田はいきなり西短1番奥にヒットをあびる。その後、自身のARAKAKIで奥の三塁への進塁を許してしまう。続く2番井上にタイムリーをあび、1失点。
その後も金足農の吉田はどうにも制球が安定せず、四球などでランナーを出し続けるピッチング。
一方で西短も吉田を攻めきれない。もらったランナーを返せず、5回裏まで試合は硬直する。
5回裏、安打や四球で無死満塁の場面、西短の5番村上が最低限で1点追加。6番斎藤、8番山下にもタイムリーが出てこの回4点を奪う。
西短は先発したエース村上が非常に安定したピッチングを見せ、8回まで金足農打線をほぼ封じ込め、試合はワンサイド気味に。
それなりの点差がついたうえ、よんたまややらかしもあってどうにもリズムが悪い。試合に飽きたスレ住民は縦読みで遊びだす始末。
8回裏、金足農は球数150を超えた吉田を下げ、花田に継投。しかし花田もタイムリーをあび、西短はさらに1点を追加する。
球場とスレの雰囲気が一変したのは9回表の金足農の攻撃時だった。
金足農の近藤が執念のポテンヒットで出塁、薮田が連打で続く。
これを受けて金足農チャンテであるGフレアが流れ出すと、アルプスから内野まで手拍子が伝播し、球場は異様な雰囲気に包まれる。
これに応え、4番中嶋にもタイムリーが出て、とうとう金足農が1点を返す。
なおも勢いは止まらず、5番相馬も最低限の犠牲フライで1点。代打菅原の打球を西短サード高峰がファンブル、さらに1点。7番武藤もタイムリーを放ち、2点差まで詰め寄る。
その後、佐藤は空振り三振に倒れるも、那須がよんたまで出塁。
一発が出れば逆転というところで、打者は6年前逆転スリーランを打った高橋の弟、高橋佳佑。
ここまでノーヒットのキャプテンに終盤の絶好機で打席が回ったが、完全アウェーの状況でも笑顔を捨てなかった西短エース、村上の気迫が勝った。
高橋はセカンドフライに倒れ、試合は4−6でゲームセット。
金足農は最終回、6年前の旋風を想起させる粘りの追い上げを見せたが、反撃が一歩及ばなかった。
西短は2010年以来、14年ぶりの甲子園での勝利。今大会の九州勢の連敗も3で止めることに成功した。
第三試合 南陽工(山口) 2−6 菰野(三重)
春夏通じて初勝利を目指す菰野と、46年ぶりの夏勝利を目指す南陽工業の対戦。両チーム2年生主体という珍しい顔合わせになった。
菰野はそれに加えて4番に三重大会でも一度も出場していない野田を置き、まさかの奇襲4番という作戦？を実行。スレ民も若干戸惑う中で試合が始まった。
1回表、菰野はエンドランを成功させ一死一三塁として、チャンスで野田に回す。野田はピッチャーゴロに倒れたが、ゲッツー崩れの間に1点が入る。
3回表、一死一塁で再度野田に回ると野田はセンター前ヒットを放つ。これを南陽センターの佐伯が悪送球し、その間に再度1点。
4回表にも一死二三塁の場面からショートゴロの間にさらに1点追加。
南陽はどうにも守備がピリッとせず、ズルズルと失点を重ねてしまう。
4回裏、南陽は伊藤がヒットで出塁後、盗塁を試みるが菰野のキャッチャー栗本にマジャられ反撃ならず。
6回表、一死二三塁の場面で中川の当たりを南陽セカンド斉郷が取り損ね、1点が入る。続く菊地もファーストゴロだったが、再度ゲッツー崩れとなりもう1点。
6回裏、南陽は一番丸山がヒットで出塁後、盗塁を試みるがまたもマジャられる。続く斉郷もよんたまで出塁後、またまた盗塁を狙うがあっさりと阻止される。
7回裏、南陽工業の攻撃時、内野安打などで一死一三塁となった場面で、菰野の先発・栄田が突如およる。二連続よんたまでどすこい、南陽工業はようやく1点をあげた。しかし後続が続かず、7回は終了。
8回裏、南陽は3番伊藤がヒットで出塁後、盗塁を仕掛ける。四度目の挑戦にしてようやくタッチを回避し、盗塁に成功する。4番長嶺にもタイムリーが出て、さらに1点を返す。
しかしその後二塁に残った長嶺が何故か三盗を強行、これはさすがに栗本も許さず、盗塁は失敗する。
どれほどマジャられようと頑なに盗塁を狙う南陽工業の奇策、というか奇行にスレ民もドン引き。スレには飛び出し注意AAが貼られまくる事態に。
その後、9回表に菰野は1点を追加し点差を4点に広げる。9回裏南陽工業はランナーを二人出したものの、代打の岩本がショートゴロに倒れてゲームセット。
菰野はうれしい甲子園初勝利。小刻みに得点を重ねたことや、エース栄田の150球の熱投が実った。
南陽工業は、徹底的なゴロ打ちや極端な走塁策などが裏目に出る形になった。
第四日 (8月10日)
第一試合 中京大中京(愛知) 4−3 宮崎商(宮崎)
両者共に創部は100年以上前と歴史ある高校の対決。宮崎県勢にとってはついに47都道府県最後になってしまった令和初勝利を目指す戦いでもある。
小芝居とダブルキャプテンで盛り上がりつつも試合序盤はまったり進行。両者ランナーは出すがホームが遠い。
試合が動いたのは4回、中京大中京自慢のクリーンアップの一角・杉山の三盗に対して宮崎商捕手・谷口が悪送球。ARAKAKIも絡んで宮崎商が2点を失う。
このまま勢いに乗りたい中京大中京だったが宮崎商先発・上山も140km/h超えの直球で踏ん張る。
スレ民が中京大中京100勝記念ボールをウキウキでマモノ化させる中、クーリングタイム明けに潮目が変わる。
6回によんたまとHでランナーを貯めると最低限とタイムリーで同点、7回には一番・中村ナイキが先頭で出ると力投の上山がタイムリー。宮崎商が試合をひっくり返す。
ところがそれを黙って見ている中京大中京ではなかった。上山に長打でプレッシャーをかけると4番杉浦・5番仲が連続タイムリー。更に逆転に成功する。
シーソーゲームに持って行きたい宮崎商だったが、継投の中京大中京・田中がそれを許さなかった。8回9回を三凡で片付けゲームセット、中京大中京の真剣味が甲子園に響き渡った。
宮崎商は随所で強さを見せるも遠い遠い令和初勝利まであと一歩及ばず。
第二試合 木更津総合(千葉) 5−8 神村学園(鹿児島)
お誕生日はおろかミルクティーすら未だに0の今大会。
投手力が自慢の木更津総合と圧巻の成績で勝ち上がってきた神村学園の試合は果たして派手なのか地味なのか…というところで、序盤から試合が動く。
木更津総合の左翼手・山口がド派手なダイビングキャッチを見せる中、2回二死満塁から9番・今村がレフト前へ運ぶ。これで神村学園が1点先制するも、3回は木更津総合が負けじと3番・羽根の同点タイムリー。
両者譲らぬ派手な展開になるが、千葉代表の千葉・鹿児島代表の今村の両先発が調子を上げ5回までお互い奪三振ショー。いい守備も出てちょい派手程度に落ち着く。
ところが6回、PL学園のレジェンド中村順司監督の解説でスレと実況が目を白黒させるのを尻目に、木更津総合がHとすないぽでランナーを貯めると4番・井上が右中間真っ二つで2点タイムリー。
その裏、扇の要であるキャッチャー羽根が足の治療から戻ってきたら悪送球・ゴルフ場・ポテンであっという間に神村学園が同点。
かと思えば直後に右翼への大飛球を捕球できず最低限で木更津総合が勝ち越し。更にその裏2番・入耒田が長打で同点というもはや派手とかいうよりよくわからない試合展開に。
先発の千葉はここでお役御免。継投した石沢に神村学園打線が襲いかかる。3番・今岡が初球を叩いてレフトへスリーベース、マモノスレでもすっかりおなじみの4番・正林の打球がやらかしを誘い、二死三塁としてからみんな大好き上川床が上手なセンター前。一挙3点を勝ち越す。
8回にも1点を加え流石に押し切りかと思われたが、9回表にもう一山。H2つにすないぽで無死満塁、お誕生日で同点とド派手な場面を作るがここは今村の粘り腰の(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!、最後は再三攻守備の山口をファーストフライに切って取り試合終了。
マモノあり好投手あり不思議な解説ありとお誕生日以外は大体あった派手な試合は神村学園が勝ちきり。愛の花の強さを全国に見せつけた。
木更津総合は羽根のアクシデントが悔やまれるも、9回の粘りに2年生・川端が148km/hを計測と来年の逆襲に期待がかかる内容に。
第三試合 聖カタリナ(愛媛) 0−1 岡山学芸館(岡山)
男女比が特殊とはいえ名前だけでお嬢様扱いされた聖カタリナと男祭りを地域紹介にブッ込まれた岡山学芸館で序盤からスレではお嬢様と雄嬢様がわらわらと発生。
女子校っぽくない校歌と謎のこんにゃく小芝居と顧問の先生&アナの無茶振りで大いにスレを盛り上げる聖カタリナだが、試合自体はあと一本が出ないお互いヤキモキする展開に。
岡山学芸館の先発・沖田は5回に初Hを許すも後続をきっちり仕留める。するとその裏聖カタリナ先発・有馬から一死満塁を作ると2番・高安がV-ROADを背に最高の最低限。岡山学芸館が先制する。
その後も沖田を中々捉えられない聖カタリナだが、8回先頭の6番・香川が長打で得点圏へ。ｷﾏｼﾀﾜ━━ξﾟ∀ﾟ)ξ━━!!などと大盛り上がりするスレ民だったが、ダメイデン2つで無得点とチャンスを掴めない。
こうなると勝利の女神はそっぽを向く。9回もランナーを出すが牽制死、後続も抑えられゲームセット。
なんだかんだで岡山学芸館は継投で完封。両軍合わせて9安打と貧打と自滅の気はあるものの、両者守りが堅く締まったゲームであった。
聖カタリナは甲子園での一勝が遠い。ξﾟ��ﾟ)ξ＜バントを鍛えてリベンジですわ〜！！
第四試合 掛川西(静岡) 8−4 日本航空(山梨)
共に富士山を有する隣県の対決。現在は山梨県の2勝1敗だそう。
両校応援団が夏休み渋滞で遅れている情報も届く中、掛川西打線が4連打と最高のスタートで早々に3点を先制する。一方の日本航空も噂の同学年な金子兄弟に連打。二死二三塁としてからの打ち取った当たりを掛川西先発・高橋が悪送球、こちらも間髪入れずに2点を返し、すわ馬鹿試合かとスレの期待が高まる。
2回もさっぱり試合は落ち着かない。鼻血治療を挟みつつ走者一二塁のピンチを脱した日本航空先発・高木だが、裏に迎えたチャンスでピンチバンターと交代。それが功を奏して一死二三塁から日本航空1番・平井が逆転のツーベース。高橋もそれ以上の追加点は与えず、4回にはよんたまからタイムリーで掛川西が同点。両校合わせて2回までで10桁、4回までで15桁安打とすっかり馬鹿試合の様相に。
5回表、日本航空3番手・柳沢が両校合わせてやっと初めての三凡を作る。その勢いに乗りたい日本航空だったが、二死一三塁から仕掛けたダブルスチールを掛川西捕手・堀口に読み切られあえなく失敗。前半戦だけで見どころたっぷりの高カロリーな試合となる。
解説のキラキラさんを横にして右京さんが闇に言及するのを楽しみにするマモノスレを尻目に試合が動いたのは7回、二巡目に入った柳沢を掛川西打線が捉える。二死からクリーンナップの三連打とよんたまで一点を勝ち越してなお満塁、迎えた7番・石川が殊勲の2点タイムリー。おまけのお見合いポテンでもう1点と掛川西が4点をリードする。
馬鹿試合では4点などあってないようなものだが、掛川西2番手・増井が日本航空打線の前に立ち塞がる。ランナーを出すもホームには返さず、8回には初めて日本航空が三者凡退。その勢いで9回も3人で締めくくり、闇に包まれる熱戦に終止符を打った。
掛川西は実に60年ぶりの勝利。平成を飛び越えて令和の夜空に勝利の校歌が響き渡った。
日本航空は応援に来てくれたJAL石川に朗報を届けることはできず。2年生の柳沢はこの悔しさをバネにできるか。
第五日 (8月11日)
第一試合 鳴門渦潮(徳島) 4−8 早稲田実(西東京)
鳴門渦潮は7年ぶり、早稲田実業は9年ぶりとお互い久々の夏の甲子園。
序盤から試合が動く。1回裏2本のタイムリーで鳴門渦潮が2点を先制するも、その直後二死満塁からプロ注目の早稲田実業2番・UNOが今大会初(！)のミルクティー。走者一掃で3得点と逆転に成功する。
その後は早稲田実業先発・中村、鳴門渦潮・岡田が踏ん張り得点を許さなかったが、やはり潮目が変わるのはグラウンド整備明けの6回。
(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!崩れの合間に早稲田実業が1点を加えると、その裏久々にHの出た鳴門渦潮が力投を続ける岡田にタイムリー。
7回表のUNOも抑えて、これで岡田も乗っていくかと思いきや後続が4安打集中で2点を追加。これまたその裏に鳴門渦潮も1点を返し6−4とお互い打線が躍動する。
まだまだ喰らいつく姿勢の鳴門渦潮だったが、守備陣にちょいちょいチラ見していたマモノが憑依。8回9回と3やらかしで球数が明らかに安■賞な岡田を援護できず更に2点を突き放す。4点差を追いすがることはできず、こちらは継投の早稲田実業2番手・川上が試合を締めくくった。
前評判通り打線が力を見せた早稲田実業。随分久々の勝利にOB我らが斎藤佑樹も熱闘甲子園で喜んでそう。
鳴門渦潮は0.8■樂の岡田の力投に応えることができず。徳島代表酷使枠多くないですか？
第二試合 聖光学院(福島) 1−2 鶴岡東(山形)
東北対決で東北マモノ民が嘆く中、先手を取ったのは鶴岡東。Hとやらかしでチャンスを作ると4番でエースの桜井が2点タイムリー。
早めに追いつきたい聖光学院、3人の元キャプテンを擁するも中々桜井を打ち崩せない。関係ないって？それはそう。対する聖光学院エース・高野も三振ショーで両者0行進が続く。
拙攻感が漂いつつものらりくらりと聖光学院打線をかわしていく桜井だったが、8回裏でついにピンチ。元キャプテンたちが形を作り一死二三塁から3番・菊池が最低限で1点を返す。
ダメイデン(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!といい形で迎えた聖光学院の最終回、代打鈴木と現キャプテン・佐藤ラマのHでチャンスを作るも最後は元キャプテンの一角・青柳が(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!で試合終了となった。
初の山形-福島隣県対決は山形に軍配。エース桜井が聖光学院を翻弄しきった。
聖光学院は自分たちの野球をできなかったと実況解説も度々言及。甲子園という場所は本当に難しい。
第三試合 大社(島根) 3−1 報徳学園(兵庫)
県人に加えて八百万の神々が大社の応援に来てるとか来てないとか。対するは報徳お馴染み地元の大応援団である。
報徳学園先発はこれまたお馴染み今朝丸師匠だが、初回に大社打線が攻め立てる。
Hとよんたま、(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!コースをやらかしで二死一三塁として5番・下条がタイムリー。返球が変な方向に跳ねる間に一塁走者が生還し、大社があっという間に2点を先制することに。
取り返したい報徳学園だが、大社エース・マニアが絶好調。低めの真っ直ぐがずばずば決まり報徳打線をてんてこ舞いに。一方の今朝丸も2回以降は立ち直り大社打線をクルックル、すっかり投手戦の様相を呈する。
ターニングポイントはラッキーセブン。尻上がりに調子を上げていた今朝丸だったが、先程タイムリーの下条から飛び出し坊やを挟んで3連打、二死一二塁からここまでノーヒットの8番・園山がアウトローの厳しい真っ直ぐを弾き返しレフト前。二塁走者の高橋 蒼空がホームに滑り込み3−0、貴重な貴重な追加点が大社に入った。
今朝丸師匠はここで楽屋に下がることに。後を継いだまたまたお馴染みの間木がきっちり三振に仕留める。
点が入ると試合が動くのが高校野球の常だが、その裏は報徳学園がチャンスメイク。ここまで攻めあぐねていたマニアから2連打、ナイメイからの一死二三塁で大角監督は真木に代打を出す勝負策。しかしマニアがここもさしーんとセンターフライでシャットアウト、7回の攻防は明暗が分かれる形に。
こうなると流れは大社。走りたがりの大社中堅手・藤原とマニアの治療を挟みつつも、しっかり報徳打線に対してマニアがアウトを積み重ねる。9回二死一塁でジャイアントキリングまであと1人……という中で、報徳打線も諦めずに代打・貞岡がタイムリーヒット。アウト後一つを取れない高校野球の面白さが表れたが、同時に残酷さも現れるのがマモノ甲子園。直後の1番・西村の打球をショートがこぼすもまさかのサードランナーがオーバーラン。抜け目なく即座に送球した大社が最後のアウトを取り、激戦に幕を下ろした。
大社は32年ぶりの出場でセンバツ準優勝校に対して堂々の逃げ切り。五紙評価など当てにならないことを証明した。
報徳学園は投手陣の頑張りに応えられず。久しぶりの夏を終えることになった。
第四試合 創成館(長崎) 1−0 白樺学園(北北海道)
三試合目の激闘でお疲れ気味のスレに両チームのブラバンが襲いかかる。エヴァだの新世界だの北酒場だの元祖V-ROADだけでない独自路線の応援歌が甲子園に響きブラバンマニアはホクホク顔。
そんな3回裏、創成館1番・山口が放ったレフトへの打球を白樺学園右翼手・三本木が逸らして一死三塁、続く2番・向弾(ムコウダン)がきっちり最低限で一点を先制。その後は創成館先発・半沢、白樺学園先発・村田の力投と両校の堅守でなかなか得点に結びつかない。
8回、白樺学園は先頭で出たランナーを送って一死二塁。ここで代打に投手登録の神谷ハルクを送るが村田がきっちりさしーん。後続の1番・藤原もいい当たりのセンターフライで無得点。
神谷ハルクはその後打者2人に投げてこちらも凡打に切ってとるが、8回が最後のチャンスだった。先頭で出たランナーを(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!でなくし、最後はさしーんで〆。
少ないチャンスを創成館がモノにした。お馴染みV-ROADは数えるほども流れなかったが今後増やしていけるか。
白樺学園は堅守を見せるも大きな大きなたった一つのミスに泣くことに。
第六日 (8月12日)
第一試合 熊本工(熊本) 1−2 広陵(広島)
2回戦は地域の高校野球を長年引っ張ってきた古株同士の対戦からスタート。
広陵先発・カカオは相変わらずのスロースターター、その影響とは言わないがお互いにランナーを出すも後一本が遠い流れに。
それでも積極的にカカオを攻め立てていた熊本工がまずは先手。5回裏に長打でのランナーを送って8番の先発投手・山本がジエンゴタイムリー。昨日の今朝丸師匠に続きカカオも敗退かとの空気が漂い始める。
今日は指の使い方にご執心の解説・中村順司氏がやっぱりスレとアナを混乱させる中、やっと広陵打線にエンジンがかかったか。7回表、7番・酒井と代打・白髪が塁に出てカカオが送り、1番・濱本がきっちり打者を返すライト前で逆転に成功。
9回には打率8割の代打の切り札・松村が長打、よんたま2つで一死満塁のチャンス。ここで熊本工は山本に代えて2番手・幸を送るが、この2年生がさしーんと外野フライの満点回答、大ピンチを脱する。
こうなると分からなくなるのが高校野球、やらかしとバスターでランナーを貯め、一死二三塁の一打逆転サヨナラと痺れる場面に。
ところが今年のカカオはもう一味違った。ここに来て本日一番力強いピッチングでさしーん2つ、見事にチームに勝利をもたらした。
相変わらず中々ギアが上がらないものの広陵が力を見せた形。最後までチョコたっぷりでいけるか。
熊本工はエースの故障で急遽1番をつけた山本を中心に粘り強さを見せるも、後一歩わずかに届かず。
第二試合 富山商(富山) 0−4 東海大相模(神奈川)
モンマの離脱にめげず甲子園に帰ってきた東海大相模。対するは昨年ベストゲームで華麗な守備を見せた富山商である。
登板は秋以来という福村を先発に送った富山商だが、データがなくても相模打線は流石の対応力。一死一二塁から4番・金本がちょこんと外野に運びあっさりと1点先制する。
一方の東海大相模エース・藤田は140km/h超の真っ直ぐとキレのあるスライダーで二塁すら踏ませぬ奪三振ショー。立ち直った福村、3回から継投した富山商2番手・山本ところてん心太郎も丁寧なピッチングで得点を許さず。5回まで1−0と富山商が食らいついていく。
ところがクーリングタイム明け、相模打線がついに目覚める。6回に山本を7番・和田が捉え追加点。後続の富山商3番手・森がバックの守りもありどうにか凌ぐが、8回に8番・柴田が逆風を切り裂いてライトポール際へのお誕生日、ついに出た大会第1号にスレも大盛り上がり。その勢いで9回にも5番・木村のタイムリーで1点を追加する。
4点は相模投手陣には十分だった。13桁奪三振の藤田に続いて2番手・福田が安打を許しつつもきっちり無失点。眠い校歌がこうしえzzz…
東海大相模は磐石の投手陣に加えて下位打線がお誕生日に長打と躍動。モンマなしでも強いチームを作り上げてきた。
富山商は細かい継投で相模打線をうまくいなすも、得点圏に走者を進めたのが7回・9回の2度だけと去年同様好投手に泣くことに。
第三試合 鳥取城北(鳥取) 0−7 明徳義塾(高知)
U18日本代表の優勝監督になった我らが馬淵、下級生バッテリーと一緒に甲子園に殴り込み。鳥取城北はスシ食いねェ！の魔力を解き放てるか。
1回裏、長打で出たランナーを明徳義塾3番・藤森が最低限。2回も7番・平尾にツーベースを浴びサクッと明徳が2点を先制。
黙って見てはいられない鳥取城北だが明徳義塾先発の2年生・池崎、受ける1年生・里山のバッテリーにサクサク料理されていく。明徳らしい守備も出て完全に馬淵の術中に。
挙句には鳥取城北先発・田中を5回に捉え中軸の活躍で3点を追加。ワンサイドゲームが少ない今大会だが、スレも流石の初戦明徳っぷりに震え上がる。
後半もずっと明徳ペース。鳥取城北2番手・鈴木からも追加点を奪い、守っては球数少なくランナーが出ても(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!とろくに希望を持たせてくれない。
最終的に打っては10桁安打、投げては池崎が95球での完封勝利。磐石の体制で明徳義塾が3回戦へ駒を進めた。
場面がなかっただけかもしれないけどチャンテではなくなったのかスシ食いねェ！は流れず。近年強豪に初戦で当たってばかりの鳥取代表の明日はどっちだ。
第四試合 北陸(福井) 1−7 関東一(東東京)
アルプスから聞こえる謎の奇声にスレが困惑する中、今年のトレンドになりつつある初回攻撃で北陸が先手をとる。二死一三塁から5番・篠田のタイムリーで景気良く先制、センバツでも好投した関東第一・畠中を攻め立てる。
押せ押せの北陸だったが、渾身の小芝居をNHKにぶった斬られた怒りで関東第一の逆襲がスタート。HとFcでランナーを貯めARAKAKIと最低限で一挙逆転。怒りというより北陸へのデバフな気もする。その勢いで4回にも7番・熊谷のタイムリーで追加点、北陸監督が(多分)ブチ切れ。5回にも継投したエース・武田海のARAKAKIで結果1−4、ヤーマン足りてないぞ！の声も飛び交う。
果たしてブチギレ故かフラグ回収か、地方大会やらかしなしの北陸ナインにすっかりマモノが憑依。ポロリあり踏み外しあり挙句プッシュメイデンがサードの頭を越すなどやられたい放題で8回までに1−7、なんだか見てられない雰囲気に。
それでも諦めないのが高校球児のいいところ。9回、元応援団長だという山本にもHが出て一死一二塁とヤーマン足りてそうなチャンスを作る。
しかし4回から継投の関東第一・坂井とバックの壁は厚かった。いい当たりを再三好守備のショート・市川がガッチリ、最後はファールフライでゲームセット。
関東第一は自慢の二枚看板と堅守でセンバツで掴めなかった一勝を手にした。5年ぶりの上位進出へ気合いも入るところ。
北陸も積極性を見せるも地方大会やらかし0がフラグとなってしまった。
第七日 (8月13日)
第一試合 長野日大(長野) 1−9 青森山田(青森)
失点少なく地方大会を勝ち上がってきたりんご名産県の両チーム。変則サイドスローの長野日大先発・山田は失点0という好成績だが、真の山田を決めんとばかりに青森山田打線が襲いかかる。
3回表、メイデン処理を2つやらかしよんたまんるい、6番・橋場がライトに運ぶと7番・蝦名がミルクティー。4点先制で早々に山田をノックアウト。続く4回も継投の長野日大・中島から青森山田1番・佐藤がお誕生日で5−0と試合の主導権を握った。
一方の青森山田先発・関はスイスイと省エネピッチング。ランナーを出しつつも5回までを52球無失点で片付ける。
後半も青森山田はイケイケムード。7回表、先程お誕生日の佐藤にスリーベースが出るなど長打3本で更に4点を追加。長野日大も8回裏に代打・松本がタイムリーを打ったり9回表に連続ピッチャーライナーの珍プレーで雰囲気を作るが、最後まで関を打ち崩せず試合終了。りんごの生産量でも甲子園でも青森が上回った。
青森山田は関が8回1失点、8安打されても無死球無失策とチームとしての強さを見せつけた。
長野日大は頼みの2枚看板が踏ん張れず、久しぶりの勝利はお預けに。
第二試合 石橋(栃木) 5−0 聖和学園(宮城)
初出場同士だが何かと話題はある両校。ピッチャー斎藤佑樹を擁し仙台育英に打ち勝った聖和学園、石橋も作新・国学院なまずと実力校を下してきた。
チーム紹介も良質な小芝居でがっぷり四つ、両校積極的にチャンスを作る中で先手を取ったのは石橋。のらりくらりと相手打線をかわしてきた話題の先発・斎藤佑樹から4回表に8番9番の連打、やらかしも出て4点を先制する。一方の聖和学園も二死満塁を作るも、ここは石橋先発・入江が気を緩めずに無失点。攻防に明暗が分かれる。
その後は初出場を感じさせない好守もあり中々両チーム得点を許さなかったが、7回表二死満塁で聖和学園2番手・千葉の腕が緩んだか牽制悪送球。5-0と石橋が遠かった追加点を手にする。
これで雰囲気も緩くなるかと思いきや入江がそれを許さなかった。毎回のさしーんで10桁奪三振に到達、その勢いで9回を三者凡退。打っては3安打、投げては完封の大活躍で主人公に名乗りをあげた。
振り逃げ・故意落球・マイクパフォーマンスもありマニア大喜びの試合は石橋が押し切り勝ち。センバツ出場の経験値は大きかったか。
聖和学園は随所で力を感じさせるも育英を打ち崩した打力を発揮し切ることができなかった。
第三試合 霞ケ浦(茨城) 5−4 智弁和歌山(和歌山) (延長11回)
みんな大好き智辯和歌山が登場。優勝した2021年以来の勝利を目指すも、甲子園未勝利の霞ヶ浦も黙ってはいられない。
2回表、智辯和歌山先発・松倉を霞ヶ浦7番・雲井がツーベース。続く8番・鹿又の打球が智辯和歌山し内安打やろ笑、霞ヶ浦が先制する。5回表にも二死からラッキー寄りな智辯和歌山で出塁すると3番・羽成の打球を右翼手・福元が智辯和歌山し完全に智辯和歌山。4番・大石にも智辯和歌山が出て3点にリードを拡げる。
どうにか智辯和歌山したい智辯和歌山だが、霞ヶ浦先発・市村のスローカーブの前にどうにも智辯和歌山。5回まで1安打と智辯和歌山な智辯和歌山を見せ、スレでは智辯和歌山の大合唱に。
6回裏にはついに智辯和歌山にチャンス。2番・藤田に智辯和歌山でよんたま挟んで一死一二塁、大音量の魔曲が甲子園に鳴り響く。ところが4番・花田がバッテリー狙い通りのサードゴロ、智辯和歌山することなく(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!で魔曲を不発に終わらせる。
その後ランナーが出ても智辯和歌山(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!で仕留められ、いつぞやの(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!記録を思い出すような智辯和歌山。
やっぱり智辯和歌山は智辯和歌山だったね……という流れがスレを包み込むが、シロクマが流れる8回が智辯和歌山の真骨頂。2番・藤田の打球で智辯和歌山を誘うと、続く3番・高桑が市村のインハイを捉えて値千金の2ランお誕生日。ガラッと空気が変わる……に留まらず、足りんとばかりに木製バットの花田が二者連続どころか実質二球連続の同点お誕生日。(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!の雪辱を果たす一発で智辯和歌山が智辯和歌山たる所以を見せつけ、スレも智辯和歌山で一色な今年一番の勢いに。
9回表は二者連続三球三振を含む三者凡退で智辯和歌山2番手・渡辺が切って取り完全にサヨナラの機運が高まるが、一方の霞ヶ浦2番手・真仲も踏ん張り魔曲の圧で智辯和歌山することもなく無得点。大会1週間ぶりのタイブレークに突入する。智辯和歌山にとってはあの星稜奥川との激闘を繰り広げた2019年大会以来5年ぶりのタイブレーク。
10回、1・2点では足りないと判断したか霞ヶ浦は強攻策。しかし渡辺渾身の真っ直ぐもありランナーを返すことはできず無得点、絶体絶命かと思われたが真仲も負けじと三者凡退で決着はつかず。
11回は下位打線ということもあり手堅く送り一死二三塁。ここで8番・片見、そして9番・真仲が連続のタイムリー内安打。
この真仲のジエンゴが大きかった。智辯和歌山も一死二三塁を作るも、最後は内野ゴロ二つでゲームセット。大熱戦に終止符が打たれた。
霞ヶ浦は嬉しい嬉しい甲子園初勝利。投手陣が智辯和歌山打線を翻弄し、打線もそれに懸命に応えた好ゲームだった。
智辯和歌山はタイブレークに泣くも智辯和歌山の智辯和歌山っぷりを存分に見せつけた。智辯和歌山がゲシュタルト崩壊しそう。
なお、この試合含めて茨城県勢は和歌山県勢に6連勝。相性もあったとはいえ今大会は下剋上は多い。
第四試合 花巻東(岩手) 0−5 滋賀学園(滋賀)
怒涛の3試合目で少々お疲れ気味のスレ。今年の出場校大トリは言わずと知れた常連校の花巻東、7やらかしされた側の滋賀学園がスタンドのふしぎな踊りと共に立ち塞がる。
花巻東は昨年もマウンドを経験した小松を先発に送るも、滋賀学園打線が序盤から捉える。2回表、3連打で1点を先制しなおも二死二三塁で1番・タゴがタイムリー、続く2番・国仲にもヒットであっという間に3得点。早々に小松を諦め2番手・葛西に継投するも、5回に7番・作田と先発投手で8番・脇本のタイムリーが飛び出て5点のリードに。
一方の花巻東、チャンスは作るが滋賀の呪いか飛び出し坊やが頻発し中々ホームが遠い展開。滋賀学園先発・脇本は尻上がりに調子を上げ、バックも(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!で盛り立てて8回まで花巻東打線を無得点に抑え込む。
なんとか望みを繋ぎたい花巻東だが、9回の脇本は完璧の一言。低めにズバリの真っ直ぐとキレキレのスライダー・チャンジアッパで、名門相手に見事な完封劇を披露した。
滋賀学園が開幕戦に続き10桁安打の快勝。滋賀の強豪が近江だけではないところを知らしめた。
49校目の呪いは健在か、花巻東は投打ともに振るわず。やはり初戦は難しい。
第八日 (8月14日)
第一試合 健大高崎(群馬) 1−2 智弁学園(奈良)
一回戦では投手戦を制した健大高崎だったが、本日は先頭打者田中のツーベースをトゥギャで送り高山のタイムリーという電光石火の朝ドラ間先制。
一方智弁学園は飛び出し坊やを挟みながらもなんとかランナーを三塁に進め、田近のジエンゴタイムリーで同点と序盤から試合が動く。
健大高崎は三回で先発の杉山から千手観音フォームの仲本に継投し、ふたたび試合のペースを握ろうとするが、エンジンがかかってきた智弁学園のエース・田近の魔球チャンジアッパを前に、ヒットは出るが得点にはつながらない展開に。
智弁学園は5回にチャンスメーク。しかしここでエースの石垣が登場。一回戦のごとく見事な火消を見せ、再び試合は膠着状態に。
両エースの投げ合いに加えファインプレーも出る非常に見ごたえのある投手戦は、お互いが決定機を作れないまま9回に突入。
智弁学園は高速ヤケクソ魔曲を展開しだすと、巴田がよんたまを選び、西川に謎のポテンヒットが発生するなどマモノの影がちらつく。
箱山の見事なメイデン阻止が飛び出るも、一回戦で５安打を放った佐坂が本日初にして貴重な勝ち越しタイムリーを放つ。
後がなくなった健大高崎であったが、最後まで田近の魔球チャンジアッパを攻略できず、ここで敗退となった。
智弁学園は一回戦で見せた智辯和歌山な守備を (若干)修正した形で三回戦に進出する。
第二試合 大阪桐蔭(大阪) 0−3 小松大谷(石川)
大阪桐蔭の先発は注目の森。いきなり149km/hで球場を沸かせるなど、ストレート中心の力の投球。
小松大谷の先発は一回戦と同じくエース西川。タイミングをずらす投球でフライアウトを量産していく。
一回戦はどちらも攻撃力に振っていた両チームだが、どちらも打線が繋がらず、散発の攻撃を繰り返す形になる。
スレでもゴマちゃんのエラーや三振に盛り上がりつつも、監督がどの教科の先生なのか、というような試合外の話題でまったりと進行していく。
点が入らないままどんどんマニアックになる楽しくなるコーナーを挟み、いよいよ試合は後半へ。
ここまで同レベルのピッチングだと思われていたが、大阪桐蔭の森は球数がかさんでいた。100球近くなってきたころに甘い変化球が混ざり始める。
7回の表、ランナーを溜めてチャンスを作った小松大谷。石浦の鋭い打球をショートが好捕するも送球が大きくそれ、これが本試合初得点になる。
これに動揺したかARAKAKIでピンチを広げた大阪桐蔭の隙を突きたい小松大谷。続く田西の打球は綺麗なセンター返しでもう1点追加。
大阪桐蔭はここでエースの平嶋を投入するが、小松大谷の勢いは止まらず、よんたまARAKAKIで出塁したランナーを西川がジエンゴで返しもう1点。
後がない大阪桐蔭。9回に内山のHで望みをつなぐも、最後は(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!で終了。夏の甲子園での完封負け自体が初どころか、小松大谷西川にまさかの92球のマダックスを喫し2回戦で姿を消した。
小松大谷が一回戦に続く大番狂わせを果たしたが、次戦は智辯学園、まだまだボスラッシュは続く。
第三試合 京都国際(京都) 4−0 新潟産大付 (新潟)
引き続き近畿と北信越のマッチアップとなった第3試合。韓国語とワルツの珍校歌対決でもある。
京都国際の先発は甲子園初登板の西村。1回表、NSFはよんたま2個と焦げくさい立ち上がりの西村を攻めきれず無得点に終わると、そこからずるずると4回までノーH。3回には先頭の戸嶋がよんたまで出塁し、NHKアナが「足の速い打者が出ました！」と盛り上げた直後に牽制飛び出し坊やとなるなど、チャンスも作らせてもらえない。
一方の京都国際もヒットは出てもあと1本足りない展開。チノちゃんの打席だけはスレがうるさくなるものの、それ以外は第2試合の振り返りなどでダラダラと進行する。
5回、NSFはキャッチャー堀田にこの日チーム初安打のツーベースが出たものの、後続は三振申告敬遠ぽｐで無得点。その裏の京都国際は2アウト満塁で4番藤本という絶好の場面を作るも、ここで先発宮田に代わって登板した田中拓朗の前にレフトフライでZGS。直後、たくろうの呪いなのか立てたはずの新スレが一覧から見えないというトラブルまで発生してぐっだぐだのまま迎えた7回裏、ようやく試合が動く。京都国際はお嬢様歓喜のナイメイなどでチャンスを広げて2アウト一、三塁とし、3番沢田がライト前へ。待望の1点が入る。
NSFは続く8回表、1アウトからヒットで出たランナーを負けじとメイデンで送って2アウト二塁とするが、西村のチャンジアッパに打ち取られて無得点。するとその裏、たくろうがメイデン処理をやらかして二、三塁のピンチを招くと、スク水と連打で一挙3得点と突き放されてしまう。
NSFは9回もあきらめず、やらかしヒット振り逃げとあらゆる手段を使って2アウト満塁にこぎつけたものの、最後はさしーんでZGS。京都国際が経験値の高さを見せて3回戦へ駒を進めた。
NSFは小松大谷の番狂わせに続けず。スレの>>1に貼られた「大阪桐蔭戦で一仕事終えたマモノが昼寝を始める」AAは正しかったらしい。
第四試合 西日本短大付(福岡) 13−0 菰野(三重)
西日本短大付 (にしたん)は今回も電撃戦を仕掛ける。奥のよんたま出塁と井上の長打で鮮やかな先制。
建て直していきたい菰野だったが、好投手村上を攻略することができない。
対して菰野の先発・森はいまひとつ制球が安定しない。3回にはよんたますないぽでピンチを作ってしまうと、村上のジエンゴ、斎藤の最低限、そして安田のタイムリー三塁打で大きく引き離されてしまう。
なんとか致命傷でとどめたい菰野はここで森から奥野に継投するも、突如内野の守備が崩壊。全くアウトを取れる気配のないままあれよあれよと失点を重ね、この回8失点のビッグイニングを作ってしまう。
序盤で試合が決まってしまった感もあり、スレでは俳句講座やベスト8予想などの話題がメインに。菰野町がパブリックビューイングを実施しているという悲しい話題や、散水栓に打球がぶつかってイレギュラーなどの珍プレーが飛び出すも驚くほど静かな進行。
試合は後半に入り、7回にも菰野のやらかし祭りが発生し、にしたんは10桁得点。
8回からはエースの栄田が登板するもアフターフェスティバル。そのエイダも9回に3点取られて万事休す。
最後の攻撃に転じたい菰野だったが無慈悲なファインプレーも飛び出し、西日本短大付は今大会最多得点を記録し、宇宙精神の伝播に成功した。
第九日 (8月15日)
第一試合 中京大中京(愛知) 3−4 神村学園(鹿児島)
スレ住民と解説の広瀬さんが打撃戦になると予測していた打のチーム同士の対戦。序盤はお互いランナーを出すも得点は許さない睨み合い。
均衡を先に崩したのは中京大中京。3回に先発の中井がノーアウトのランナーとして出塁すると、メイデンと進塁打で確実に三塁に送ったうえで岡部のタイムリーで先制。
続く4回にもお見合いで出たランナーを三塁に進めたうえでのセーフティスク水でもう1点と技ありの攻撃で着々と得点。
一方の神村学園は飛び出し坊ややチャンスでの凡打などの雑な攻撃が続き、反撃の糸口をつかむことができない。
クーリングタイムを挟んだ6回、ついに神村打線がお目覚め。上川床上手なタイムリーに続き、木下の長打や今村のタイムリーで3得点で一気に逆転。
しかし中京大中京はここで中井から田中へ継投。一球でピンチを切り抜け総崩れの防止に成功する。
1点差の後半戦は前半と同じくお互いチャンスは作るものの、中京大中京は継投で、神村学園は先発今村が踏ん張って得点は許さない緊迫した攻め合い。
9回に神村学園入耒田がレフトスタンドへのお誕生日で貴重な追加点。ここで突き放したいところだが正林の変則(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!などでセーフティな差が作れない。
後がない中京大中京。先頭の羽尻が出塁するとここまでノーヒットの神谷がタイムリーを放ち1点差に詰め寄るも、最後は上川床上手な守備でゲームセット。
強豪同士の高レベルのひりつく攻め合いにちょっとしたやらかしも混じったハイクオリティな試合にスレ住民も満足気である。
第二試合 岡山学芸館(岡山) 2−0 掛川西(静岡)
聖カタリナお嬢様を完封した岡山学芸館に対して今日も掛川西が馬鹿試合よろしくな打力を見せたい、という中で解説の飯塚さんはロースコアの展開予想でこれがドンピシャ。
2回に小田の長打もあり岡山学芸館が1点を先制するが、それ以外は両校堅守でゼロ進行。学芸館のカチカチ内野にはスレ(と何故かいるお嬢様)からも感嘆の声が。あの顔面骨折エースの弟・丹羽、掛川西エース・高橋も力投を続け段々飯塚さんの語彙力が溶けてくる。
学ゲイ館ネタで盛り上がるスレを他所に、7回にはミルクティーを挟んで丹羽が三遊間を割るタイムリーで欲しかった追加点。
どうにかしたい掛川西だが兄に見守られた丹羽は手がつけられなかった。継投する気満々だった監督を尻目に見事な完封勝利。
古謝の不思議タックルなどトラブルもあったが、両校やらかしなしと締まった好ゲーム。
掛川西は大応援団に応えることはできなかったが、県代表に恥じない立派な戦いぶりを見せてくれた。
第三試合 早稲田実(西東京) 1−0 鶴岡東(山形) (延長10回)
【7回まで】
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【7〜9回】
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【10回】
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【ちゃんとした試合結果】
早実がどれくらい鶴岡東に馬鹿試合を展開してくれるかということでワクワクのマモノ民も多い中、マモノスレとしても誠に遺憾ではあるが7回まではまさに無味。3回までお互いパーフェクト、5回までたった3出塁と貧打とも投手戦とも守り合いとも言える状況が続きお互い何も起こらない。スレはまったり通り越して昼寝進行。
7回からはやっとチャンスが作れてマモノスレもお目覚め。ところがスク水ダメイデンだの飛び出し坊やだので堅守ではあるのだがイマイチピリッとしない展開。なんだこれ……という空気を払拭できないままタイブレークに突入する。
10回表の鶴岡東はまさに拙攻、ダメイデンに謎のトゥギャで無得点。その裏の早実はきっちりナイメイ、最後はここまで投げ続けた早実先発・中村が誰にも文句の言わせない外野の頭を越すタイムリー。あっさり試合を決めた。
色々言ったが早実・中村、鶴岡東・櫻井のピッチングは見事。特に中村は中身入れ替えたんじゃないかと言わんばかりの好投であった。
とはいえ何となく釈然としないのでとあるマモノ民の意見を出して〆とする。
「両監督にモリシ賞でいいのでは？」
第四試合 大社(島根) 5−4 創成館(長崎) (延長10回)
今日もアルプスは超満員の大社と名物校長が応援に来ているであろう創成館の対決。
前回好投のマニアは今日も絶好調。2回まで13球パーフェクトと見事なピッチングだが、3回にやらかしから創成館・山口が三遊間を破るタイムリー。創成館が先手を取る。
一方の大社は創成館先発・岡田のサイドスローに手を焼くも、5回のマニアHをきっかけに高橋翔が技ありのライト前で試合を振り出しに。一進一退の試合にスレも満足気。
試合が動いたのは創成館サード武富の華麗な守備でピンチを脱した直後の6回裏。二死二塁から小森山がセンターに弾き返し1点、V-ROADが響く中続く上田のレフトライナーをやらかしてもう1点。大きな2点を創成館が追加し3−1とする。
スレでは野生の藤原が大量発生する中大社の攻撃を凌いでいく創成館エース村田だが、8回にマモノが忍び寄る。一死一二塁からマニアのショートゴロがまさかの悪送球、続く園山がお嬢様方大満足の完璧なスク水。3−3と大社が試合を振り出しに戻す。
完全に試合は総力戦の様相を呈した。村田・マニア両者ピンチを作るも凌ぎにしのぎタイブレークに突入する。
痺れる10回表もマモノは手を緩めなかった。再三好守備の武富が悪送球、続くマニアを打ち取るもスク水職人園山が二度目のパーフェクトスク水。大きい2点を勝ち越す。
しかし当然創成館も一筋縄では終わらない。マニアがメイデン処理を失敗し内野ゴロの間に1点、一死二三塁のサヨナラシーンに。最大の山場がここに来て訪れる。
果たして主人公に名乗りを上げたのはマニアだった。創成館主将・ムコウダンの内野ゴロをバックの守備できっちり取ると、先刻タイムリーを放った小森山を奇しくも本試合の高校野球もっとおもしろくのネタだったスライダーでさしーん。超がつく熱戦に終止符を打った。
痺れる投手戦からのタイブレーク、高校野球の面白さをたっぷり披露してくれた2校に甲子園からもマモノスレからも拍手喝采。
107年ぶりの夏2勝という大きな大きな歴史を刻んだ大社、このまま旋風を巻き起こせるか。
この試合も少なかったチャンスをモノにした創成館だったが、初めての夏2勝にあとほんの僅か届かなかった。
第十日 (8月16日)
第一試合 広陵(広島) 1−8 東海大相模(神奈川)
本大会も第三回戦に突入。一試合目は二回戦で圧倒的な強さを見せた広陵×東海大相模という組み合わせで、スレ住民の間では事実上の決勝戦かともささやかれていた。
東海大相模の先発は前回と同じく藤田。しかし立ち上がりは制球に苦しみ、ランナーを溜めたところでARAKAKI(記録はパスボール)により失点してしまう。
ここに付け込みたい広陵だったが、ストライクの入らない藤田にスク水を仕掛けて空振り、三塁ランナーが飛び出し坊やになってからのみのさんで好機を逃す。
広陵の先発はカカオではなく山口。こちらも序盤はよかったのだが中盤から突然スナイパーと化す。3回の表にはよんたますないぽで貯めたランナーを中村のタイムリーで帰され、逆転を許す。
中盤に入ったところで藤田の投球が落ち着いてくる一方で、山口のほうは4回にもすないぽを出すなどやはり制球が危うい。
5回にピンチの場面でエースのカカオに継投するも、スロースターターで有名なカカオにこの場面は厳しかったか。才田柴田中村に怒涛の三連打を食らい、大きく差を付けられてしまう。
クーリングタイムを挟みさらに冷却されたカカオは6回も調子が上がらず。先頭のランナーをよんたまで出した後、和田日賀藤田に三連続二塁打を許してしまい、すっかり終戦ムードに。
東海大相模は試合の後半で藤田を温存することにも成功し、終始試合を支配したままベスト8へ進出。早起きして試合を見守った住民を眠たくなる校歌が襲った。
広陵高校はスク水や継投など監督の策略が悉く裏目に出た感があり、ナカイ監督は二年連続モリシ賞候補の筆頭に。 「完敗なので。全て監督の責任」という敗戦の弁に住民はうなずくばかりであった。
第二試合 明徳義塾(高知) 2−3 関東一(東東京)
第二試合も初戦を危なげなく勝ち上がった2校による好カード。初戦に引き続き池崎をマウンドに送った明徳に対し、関東一は初戦で野手起用だった坂本が先発という顔合わせに。
初回、内安打でランナーを出すも即(σ・∀・)σで片付けた明徳に対し、関東一は先頭よんたまにやらかしも見せつつなんとか無失点。序盤の流れは明徳かと思われた矢先の2回表、関東一はランナー二塁から小島がライト線のフェンス手前まで飛ばすツーベースで先制点を挙げる。
その裏負けじと明徳は2アウト満塁のチャンスを作るが、フルカウントから打者山畑がセルフジャッジで歩きかけてからのみのさん。流れを手放したように見えたが、続く3回に関東一が早くも坂本から畠中にスイッチすると、すないぽよんたまも交えて再び2アウト満塁。今度は1年生キャッチャーの里山がきっちりレフトへはじき返す2点タイムリーで明徳が逆転に成功する。
対する関東一はアーニャ登場でスレを盛り上げたのち、5回には畠中に代打滝川を送る積極策。滝川が起用に応えてツーベースで出塁すると、堅守の明徳にまさかのタイムリーやらかしが出て試合は振り出しに戻る。
ベンチの馬淵監督の激おこ顔が中継に映って住民が震え上がる中、関東一・米澤監督の攻めの采配は続く。6回は先頭がよんたまで出ると、4番の主砲高橋がバントの構えで実況解説を驚かせ、さらに裏をかいてバスター。これで一、三塁とチャンスを広げ、5番越後が前進守備の内野を抜くセンター返しで関東一が勝ち越す。しかし明徳も続くピンチを、先ほどタイムリーやらかしの平尾の汚名返上ダイビングキャッチ(ここで足を痛めて交代)などで切り抜けてチェンジ。この目まぐるしい攻防の直後に流れたアルプスリポートでは、明徳吹奏楽部はもともと部員6人の上に甲子園に来れたのは1人だけ、残りは大阪学芸中高からの助っ人という衝撃の情報まで明かされスレも加速する。
7回裏、明徳は関東一の3番手・エース坂井から先頭Hとセーフティメイデンでノーアウト一、二塁。ここで馬淵監督が4番竹下の打席にピンチバンターを送る勝負手に出るが、これが痛恨のダメイデンで三塁アウトに。さらに続く長谷川の打球がライト前ヒットと思いきやセカンド小島がダイビングキャッチ、その次の高橋も三遊間への当たりをサード高橋がスライディングキャッチでこの回無得点。明徳のお株を奪うかのようなカチカチ内野に感嘆の声が上がる。
8回裏も明徳は先頭Hからナイメイで得点圏を作るが、坂井が二者連続三振を奪ってチェンジに。ここで手話ニュースが入ってまさかのニュース間試合終了かとスレ民は慌てたが、なんとか間に合った9回裏の明徳の攻撃は三凡。初戦に続いて関東勢の勝利となった。
勝利監督インタビューでアナが畠中(はたなか)を「はたけなか」と呼び間違える放送事故まであり、最後まで見どころたっぷりの熱戦に住民も大満足であった。
第三試合 青森山田(青森) 5−0 石橋(栃木)
関東勢3連勝を狙う石橋と、東北勢最後の生き残り青森山田の対決。先発は青森山田が下山、石橋が柳田と、ともにエース温存の構え。
1回裏青森山田の攻撃、先頭の佐藤洸の打球がフェンスギリギリのレフトフライで早速パワーを見せつけると、その後2アウト二塁として4番原田。高めの直球をフルスイングすると、センター右寄りにスタンドイン。春はフライアウトを量産していたふとももくんに待望のお誕生日が飛び出し、青森山田が幸先よく先制する。
この被弾で平常心を失ってしまったか、柳田は2回の先頭にストレートのよんたまを与えたところで降板、石橋は早くも入江の投入を余儀なくされる。押せ押せの青森山田は蛯名のヒットで一、二塁とすると、続く菊池伊のメイデンは打球が飛びすぎで三塁アウトにされるものの、そこからファーストへの悪送球の間に進塁して二、三塁と、世にも珍しい形で結果メイデンに。その後の内野ゴロで1点を追加する。
一方の石橋は、下山のコーナーを丁寧に突くピッチングの前に、ヒットは出るが本塁が遠い。5回には先頭Hで出したランナーが守備妨害を取られてアウトなど運も向かず、点差以上の差が感じられる展開でスレはすっかり静かに。
すると力投していた入江も山田打線に捉えられはじめる。5回のよんたますないぽで招いた満塁のピンチはしのいだが、6回には連打、7回には二塁打2本でそれぞれ1失点。じわじわと差が開く。
青森山田は7回から余裕の継投も見せ、そのまま逃げ切り勝ち。3年連続の東北勢決勝進出に向け一つ前進した。
石橋は結局6回以降ノーヒットに終わってしまい、主人公入江の物語はほろ苦い幕切れを迎えた。
第四試合 霞ケ浦(茨城) 2−6 滋賀学園(滋賀)
言わずと知れた琵琶湖vsその名の通り霞ヶ浦の湖対決。
智辯和歌山を智辯和歌山にした霞ヶ浦先発・市村を滋賀学園が攻めたてる。初回初Hから4番・岡田のスリーベースでアルプスのふしぎな踊りを背にさくっと1点、2回4回にも小刻みに得点、代わった2番手・真仲から連打で更に2点で5回表6−0と一方的な展開に。やはり琵琶湖には敵わないのか……と接戦を期待していたスレにもどんよりとした空気が漂う。
追いすがりたい霞ヶ浦だが、5回裏に突如マモノが憑依した滋賀学園先発・脇本のやらかし2つで6−となるも2番手・土田に後続をきっちり抑えられてチャンスを活かせない。
そのままズルズルと0を並べたが、後がない9回になって霞ヶ浦打線が粘り腰。連打の後ボークマニア総立ちのボークで無死二三塁、ゴロの間に1点を返す。ボークキャプでスレがこの試合一番盛り上がる中、二死一二塁まで漕ぎ着けるもファーストゴロをギリギリで土田がカバーしゲームセット。
滋賀学園は今日も遊撃手・岩井を筆頭に堅守。加えてサイクル未遂岡田、好投の土田と選手が躍動し準々決勝に向けて万全の体勢か。
霞ヶ浦も後半持ち味を見せるが8回まで1安打ではどうにもならなかった。
第十一日 (8月17日)
第一試合 智弁学園(奈良) 6−3 小松大谷(石川)
準々決勝を見据えてか小松大谷は大阪桐蔭にマダックスのエース・西川を温存。残った投手陣に智辯学園打線が襲いかかる。初回から4番・中道がタイムリー、3回4回5回と長短打にスク水も絡めて計6得点。
小松大谷も2回に3安打集中で2点と勢いを感じさせるも、消えたファースト事件や飛び出し坊やで少々雑なプレーも出て流れを引き寄せられない。
怒涛の展開になったのは球数を考慮してか田近を下げた8回表。安心のゴマちゃんこそアウトになるも2番手・巴田がよんたますないぽ、3番手・北村もよんたまんるい。ここで待望のショックリーが代打で登場し会場もスレも大盛り上がり。
ところがチャンス撤退襲来が響く中、ショックリーは惜しいファールの後さしーん、後続もこの回3人目となる4番手・田中の前に凡退。色々あった回は無得点に。
こうなると4点は遠い。9回に小松大谷4番・東野のタイムリーで意地の1点を返すも、ゴマちゃんの代打で出た森田が(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!で試合終了。ゴマちゃんが見たかったって奥島さんじゃないんだから
智辯学園は準優勝の2021年以来のベスト8。決勝の相手だった智辯和歌山の分まで勝ち上がりたいが田近以外が踏ん張れるか。
小松大谷は大阪桐蔭戦よりもプレーに荒さが窺えるも立派な成績。被災地にも楽しい時間を届けられただろう。
第二試合 京都国際(京都) 4−0 西日本短大付(福岡)
試合前から母校にしたんの応援に来たBIGBOSSの登場で大盛り上がり。この調子で試合も盛り上げていきたいところだが、序盤は完全に京都国際ペース。2回にARAKAKIとタイムリーで2点を先制するとその後も押せ押せムード、5回には満塁スク水(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!でチャンスを潰すが長打で1点。
にしたんもHは出るが好守と京都国際先発・中崎のスライダーとダメイデンにあと一本を出せない。応援したい気持ちが強すぎるのか、日ハムがデーゲームなのに会場から中々出ない新庄をスレも心配し始める。
OBにいいところを見せるべく京都国際の猛攻を凌いできたにしたんだが、中崎のスライダーに14桁奪三振と最後までクルックル。恐らく新庄も球場を出たであろう9回に一死一二塁のチャンスを作るが、最後はいい当たりのサードゴロで幕引きとなった。
京都国際は走攻守全てにいいところが出るというチーム力の高さを見せた形。近畿の有名どころが敗退する中優勝候補に名乗りを挙げた。
にしたんも解説した飯塚さんウキウキの諦めないプレーで最後まで甲子園を沸かせた。敗因チャンテとBIGBOSSのプレッシャーじゃね？
第三試合 神村学園(鹿児島) 7−1 岡山学芸館(岡山)
昨年おか山の日大クエストを打ち砕いた神村学園に同じ岡山県勢の岡山学芸館が挑む。
序盤からお互い積極攻勢。出会い頭に岡山学芸館エース・沖田から守りたがりの今岡がタイムリー、岡山学芸館もよんたま二つから内野ゴロで同点。
4回にはどすこい含めて神村学園が2点を加えるがまだどうにかなる……というところで、完全に神村打線が勢いづいたのが5回。すないぽHよんたまで無死満塁、上川床がPZGSマニアの希望を打ち砕く上手なタイムリー。更に前進守備が裏目に出て2点を追加、この回一挙4点で7−1に。
序盤バタついていた神村学園先発・早瀬だが、これだけリードを貰えば流石に落ち着いたか。バックの堅い守備もあり5回裏を両チーム合わせて初めての三者凡退で片付ける。
クーリングタイム明けに試合が荒れて欲しいスレと岡山学芸館だが、逆にすっかり落ち着いた展開に。早瀬は9回も三者凡退で片付けなんだかんだで1失点完投、今日も愛の花が甲子園にひらいた。
神村学園は持ち前の連打と堅守に支えられて岡山代表に2年連続の快勝。会心の当たりではないものの、ついに初Hが出た正林の調子が今後のカギを握りそう。
岡山学芸館もお嬢様方絶賛のメイデン等持ち味を見せるが、あと一つ投打が噛み合わなかった。
第四試合 早稲田実(西東京) 2−3 大社(島根) (延長11回)
もはや街に人も神も残っていないであろう大社と、お馴染みの大応援団をアルプスに抱える早稲田実業。ベスト8最後の椅子に座るのはどちらか。
マニア・中村両エースは今日も先発。先手を取ったのは大社、やらかしから5番・下条のタイムリーで1点先制。その後もチャンスを作るがあと一歩のところで中村が踏ん張る。
マニアもランナーを出すが今日も流石の粘り腰。5回までは全く互角と言っていい試合に。
6回表、早稲田側にご存知OB清宮がデーゲームを終えて観戦に加わる中、ついにマニアに大ピンチ。連打から厳しくいったインコースがすないぽになり一死満塁、ここで6番・国光がギリギリの内野ゴロで同点。しかし続く中村をさしーん、同点で止める。
ここから守り合いになるかと思いきや、7回表に大事件が。8番・内囿のセンター前への打球をスレに大人気・藤原がまさかの後逸、そのまま実質ランニングお誕生日。試合を決めかねない一点が早実に入る。
一気に土俵際に追い詰められた大社だが、中村の前に最後の一本が出ない。一方ここに来てマニアにも完全に火が入り、1人のランナーも許さない完璧な投球。
ここまでですらベストバウト候補だが9回裏、マモノ来訪とともにとんでもない山場が訪れた。先頭マニアの打球がやらかし、続く園山がパーフェクトメイデン、高橋弟が意地のスク水(記録は犠打失)で同点に。更に一死二三塁と完全にサヨナラのシーンで、早稲田実業は守備交代でレフトに入った1年生西村がピッチャーの右横に入る内野5人体制の凄まじい奇策。それが功を奏したのか本日猛打賞の藤江はその西村へのゴロになりアウト、送球間にホームを狙ったランナーもアウト。プロでもめったに見ない記録「レフトゴロ」からのサヨナラ阻止にスレも3回戦一番の盛り上がりに。
両チームにとっては2試合連続のタイブレーク。10回表、大社の守りは園山の完璧なメイデン処理を含めてダメイデンが二つ。続くUNOをマニアが抑える。早実も裏のメイデンをきっちりダメイデンにとり、大社クリーンナップを2番手・川上がシャットアウト。11回に突入する。
11回表の早実は強行策、しかしこれが再三好プレーの園山の元へ。サードを踏んで(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!、一年生代打・金城がよんたまで出塁するも限界の近いマニアが最後に踏ん張り5番・山中をショートフライ。ここも0でしのぎ、もはや泣いているスレと石飛監督とマニアと甲子園。
あらゆる感情が渦巻く11回裏、この夏初打席のピンチバンター・安松の打球が完璧なスネークライン。どちらが勝っても文句なし、野球ドラマチックと言わんばかりの試合に決着をつけたのが主人公・マニア。無死満塁で見事にセンター前へ運びサヨナラゲーム、月が見守る甲子園を万雷の拍手で包んだ。
高校野球かくあるべしと言わんばかりの両校の死闘に、八百万の神々もご照覧か超満員の甲子園が揺れに揺れた。大社は93年ぶりのベスト8、五紙評価オールCという圧倒的下馬評を覆し戦前の目標を見事達成した。
試合序盤は大社寄りだったスレも終盤はどちらもよくやったと早実にも最高級の賛辞。
これだからマモノ甲子園はやめられない。
(なお、新庄 (完封負け)・日本ハム (完封負け)・清宮 (サヨナラ負け)で0勝3敗とは言ってはいけない)
第十二日 (8月19日)
準々決勝
第一試合 関東一(東東京) 2−1 東海大相模(神奈川)
【忙しい人向け】
642 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[sage] 2024/08/19(月) 09:28:00.882 ID:IgrGWgBI0
(守備)かため
(内容)濃いめ
(得点)少なめ
今年も楽しみな準々決勝、初戦は関東勢同士の戦いに。
東海大相模・藤田、関東第一・畠中の両先発が持ち味を発揮し上々のピッチング、しかし何よりも特筆すべきは両校の守備。お互いヒット性の当たりを何度も処理し、高校野球もっと面白くのコーナーでは「両チームの守備のよさ」で好守備集が紹介されるほど。マモノスレもうっま…とひたすら感嘆の声。
例えバットが低反発になっても高校球児というのはすごいもので、やはりこういった試合を動かすのはお誕生日。6回にもお互い好守備が出た直後の7回、関東第一4番・高橋が初球を捉えて左中間深いところへの先制弾。重い重い一点が関東第一に入る。
これで崩れるかと思いきや両チームまだまだ好投&好守備。両先発90球とサクサクながらレベルの高い試合は9回に突入。
関東第一5番・越後の香草類で一死二塁にした場面で東海大相模・原監督は藤田から福田にスイッチ、これが結果的に裏目に出る。出会い頭のARAKAKIからギリギリ頭を超えない内安打やろ笑で2−0に。
これが致命傷だった。9回裏、Hと意表を突いたセーフティメイデンで一死一二塁で本日チーム初めて(！)の得点圏、ここで(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!コースを試合初めて(！)のやらかしが出て2−1。
なおも二死二塁、一発出ればサヨナラの場面を作るも最後は昨日お誕生日の金本を関東第一二枚看板のもう一角・坂井がレフトフライに打ち取った。
マモノスレ20年近い歴史の中でも異常事態とすら言える守り合いに両チームへ惜しみない拍手が。準々決勝の名に相応しい好ゲームを見せてくれた。
関東第一は馬淵明徳に守備で勝った姿を存分に見せつけた形。まさに守り勝つ野球で優勝を狙う。
東海大相模はモンマ抜きでのベスト8、これからも甲子園を沸かせてくれそうだ。
第二試合 青森山田(青森) 1−0 滋賀学園(滋賀)
ここまで全て10桁Hの滋賀学園、対するはガチムチ原田を要する青森山田。どちらの打線に軍配が上がるか。
先発は滋賀学園・土田、青森山田・下山と両チームエースを温存。期待に応え土田は青森山田打線を二塁も踏ませぬ好投、下山も相手のやらかしに助けられながら3回無失点での粘投。
青森山田は早々に継投策でエースの関が登場。5回二死一二塁とピンチを作るも滋賀学園1番・タコ大将のライト前Hを右翼手・佐藤の好返球でしのぎ、大谷が襲来する中お互い無得点で折り返し。
度重なるピンチを凌ぎ続けた青森山田だが、7回裏についにチャンス。消えたファースト事件で出たランナーをメイデン・結果メイデンで二死三塁、今大会未だHのない5番・吉川が継投のエース・脇本からレフト前へ。先制点は攻め続けた滋賀学園ではなく青森山田に。
たかが1点、されどあまりに重い1点。滋賀学園は9回も一死二塁と同点のチャンスを作るが最後は関がきっちりと締めて幕引きとなった。
ワンチャンスをモノにした青森山田、わずか4安打での勝利。東北2校目の優勝に向けて流石の粘り腰を発揮した。
滋賀学園は全試合10桁安打まであと一つ、その一つが出れば分からなかったが指先でスルリ。青森山田打線に6回2安打と好投の土田はまだ2年生、来年の雪辱は成るか。
第三試合 京都国際(京都) 4−0 智弁学園(奈良)
3試合目は近畿対決。智辯学園も夏の優勝は未経験、お互い初優勝を目指す。
智辯学園先発は一年生の杉本。「図太さ」に期待したとは小坂監督の言だがこれが大成功……しかけたのだが、3回にHやらかしARAKAKIで無死二三塁のピンチ。どうにかアウトを一つ取るがここで継投、浅井が後続をギリギリで抑え成功？くらいに。
ところが4回裏、やらかしを取り返す意地のプレーで負傷した智辯学園二塁手・今井が交代した直後だった。京都国際8番・奥井が一塁線を破るタイムリー、続く9番・西村の打球がセカンドへのイレギュラー。京都国際が2点を先制、5回にもファーストへのイレギュラーがあり3−0とする。マモノさん？
一方の智辯学園もやらかしやらHやらでチャンスは作るが京都国際先発・西村の前にホームが遠い。両チーム飛び出し坊やの頻繁もありなんだか智辯和歌山を感じ始めるスレ。
切り替えたい智辯学園だが、解説の杉本さんが度々言及するようにどうにも流れが悪い。投げては三凡を取れず打てば(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!守備のちょうど前と京都国際のペースから抜け出せない。挙げ句タイムリーやらかしも出てもう完全に智辯和歌山。
結局西村以外はブルペンに行くこともなく京都国際が智辯学園に完封勝利と相成った。
京都国際は今日も10桁安打。二枚看板が安定しているだけに、ダメイデンや飛び出し坊やと荒さが出た部分を修正して次に臨みたいところ。
ツキもなかったとはいえ流石に拙攻気味だった智辯学園、ちょっとペースの上がった本家偽魔曲も魔力が足りなかったか。
第四試合 大社(島根) 2−8 神村学園(鹿児島)
Q：神の存在を信じますか？ A：甲子園に来てた。
片や名前に神、片や出雲大社からの快進撃ともはや神々の戦いで最後のベスト4が決まる。
激戦の名残かマニアはベンチスタート。先発岸がどこまで耐えられるか、というところで先手を取ったのは大社。走りたすぎる藤原がよんたま、実際走って結果メイデンが二つでマリア様。
一方神村学園も積極攻勢、岩下・上川床の連打から木下がタイムリーで同点。大社も岸の早いクイックもあり石原のマジャ2つでチェンジと序盤から目まぐるしい展開に。
4回表には岸に限界が。大事に行こうとしすぎたか、怒涛のよんたま4つでどすこい。しかし継投した山本が高橋とわたその守備に助けられZGSに。
その裏、高橋そらたそのHにFcを挟んで職人園山のスリーバントが神村学園先発・今村の悪送球を誘い同点。なおも無死二三塁を作るが、ここは継投した早瀬と二塁手・増田がきっちりホームアウトを二つ。
大ピンチを脱すると今度は山本がよんたまからのエンドランで無死一二塁、ここで満を持してマニアが登場する。(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!をやらかして1点を失うものの、後続をきっちり打ち取って5回終了時3−2。大谷も観戦する中一進一退のゲームが展開される。
6回裏に職人園山がスリーバントスク水を失敗した直後だった。疲れかはたまた大谷の影響か、7回表浮いてきたマニアの直球を捉えて正林・岩下・上川床が3連続タイムリー。今大会好投を続けたマニア相手に一挙4点を追加し、続く8回も今岡にタイムリーで8−2に。
翻って早瀬はスライダーを軸に見事な投球、得点圏にランナーを置いても落ち着いて的を絞らせない。
迎えた最終回、懸命の大声援が大社アルプスから響く中藤原がトゥギャり高校野球という青春に最後の最後まで大盛り上がり。すないぽ挟んで一死満塁まで漕ぎ着けるが、最後は高梨がセカンド(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!、大社の夏が終わりを告げた。
聖地以西からやってきた2校、ベスト4最後の座は神村学園に。島根県民半分来てるんじゃないかという勢いの大社アルプスをジンギスカンの音色と共に弾き返した。段々調子を上げてきた正林と不安定な今村次第の頂点になるか。
エースマニアを中心にタレント揃い、今大会の主人公枠で大いに甲子園とマモノスレを沸かせてくれた大社。地元と八百万の神々に捧ぐ最高の夏だった。
第十三日 (8月21日)
準決勝
第一試合 神村学園(鹿児島) 1−2 関東一(東東京)
どこが勝っても初優勝のベスト4。打の神村学園と守の関東第一、王座への切符を得るのは果たしてどちらかか。
関東第一先発はまさかの今大会初登板・大後。スレからもなぜここまで隠していたと声が漏れるピッチングで神村打線を封じるが、やはりキーマンはこの2人か。4回表に正林がHで出塁、上川床が今日も上手なセンター前でここまで全試合タイムリーのとんでもない記録。神村学園が先制する。
一方の神村学園先発・今村は前回登板からきっちり修正、よんたまは出すも5回までノーノーと上々のピッチング。いよいよマモノスレの消滅を覚悟し始めるスレ。
空気を変えたい関東第一は6回頭から坂井にスイッチ、その甲斐あってか本日2安打の上川床を抑えたその裏だった。
7回裏ついに今村から初H、ナイメイを挟んで7番・熊谷が一塁線を破るタイムリー二塁打。これを右翼にいた正林がジャッグルする間に一死三塁、ここで8番・市川の打球を前進守備の二塁・増田が取りこぼす。
グラウンドかはたまた己の心に潜むマモノか、致命的な2点で関東第一が逆転に成功する。
後が無くなった神村学園、9回の先頭は正林だったがここも難しい打球を二塁手・小島が処理しアウト。続く岩下・上川床は連打で二死一二塁、ここでこの夏初登場の代打・玉城の打球はセンター前へ。
忍び寄る9回のマモノ、しかしねじ伏せたのは関東第一の守備だった。中堅手・飛田の返球はドンピシャのストライク送球、ホームで同点のランナーがタッチアウト。解説・青山さんも大絶賛のビッグプレーで劇的な幕引きとなった。
今日も関東第一は3安打とHは出ず、しかしそれを物ともせぬ凄まじい堅守での勝利。決勝という舞台で自分たちの持ち味を発揮できるか。
神村学園も上手な上川床を中心に存分に実力を発揮したが、キーマン正林があと一歩調子が上がらず。悔しい悔しい2年連続のベスト4となった。
なお小田監督的には特にマモノにやられた感はなし。でもまあ多分マモノスレは許された、多分。
第二試合 京都国際(京都) 3−2 青森山田(青森)
マモノスレの存続が守られて住民が胸をなでおろす中始まった準決勝第二試合。
京都国際は休養十分なエース中崎を先発起用するが、初っ端から制球が定まらずいきなり二連続よんたま。
この隙を逃さない青森山田。パティシエ原田のタイムリーと吉川の木製最低限で2点先制。
一方で青森山田の先発下山もすないぽ祭りでいまひとつの安定感。しかし京都国際はこの隙を攻めることに失敗。
中盤に入り両投手が安定してくると、試合は膠着状態に。なんとか序盤のミスを取り返したい京都国際だが、肝心なところで飛び出し坊やなどの細かいミスが飛び出し、得点が遠い展開。
クーリングオフタイムを挟み青森山田は関に継投。ここで京都国際打線が爆発。三谷沢田の連打でチャンスを作ると、長谷川のタイムリーで同点、そしてハットリくんの最低限で逆転に成功。
なんとか反撃と行きたい青森山田だが、5回から継投した西村の投球を前に快打が出ない。
試合は1点差の睨み合いのまま9回に突入。青森山田はふともも君のよんたまで戦闘出塁するも、(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!でチャンスを潰してしまいお通夜状態。
そのまま試合は京都国際が制してセンバツのリベンジを果たした。青森山田はクーリングオフ継投と後半の拙攻とID:xSzpqiNO0の予想が響いた形となった。
かくして決勝の舞台は古都VS現都の対決となる。令和の関ヶ原を制するのは関東の堅守か関西の猛攻か。
第十四日 (8月23日)
決勝
関東一(東東京) 1−2 京都国際(京都) (延長10回)
新旧首都決戦となった決勝戦。京都国際はエース中崎、関東第一は技巧派畠中の先発。
立ち上がりはどちらも良好。当たり前のように好守備も飛び出し、大方の予想通り締まった試合になる予感。
総合力の高い京都国際が序盤Hを重ねる姿勢を見せるが、やはりそこは鉄壁の関東第一。連打を許さずむしろ先の塁からアウトを淡々と取っていくような職人芸。
京都国際もエース中崎が絶好調、1イニングの平均時間がクーリングタイム以下という決勝戦にあるまじき驚異の3939進行で試合は後半に進む。
魔のクーリング明けの京都国際の攻撃、先頭の加藤が出ると絶妙なメイデンがスネークラインでお嬢様を絶頂させる内野安打となり絶好のチャンス。
ここで決まるかと思われたが、関東第一の畠中が踏ん張り無得点。
その裏の関東第一も飛田の内野安打とトゥギャでチャンスメーク。しかし京都国際の中崎もエンジン全開で切り抜ける。
クーリングオフ明けの緊張感のある攻防を経て、関東第一は坂井へ継投。京都国際はタイプの異なる投手を前にタイミングが合わない。
一方の京都国際は中崎が続投。若干およる場面を見せるもこちらも無失点ピッチングを続ける。
お互い無得点のまま試合は9回に突入。京都国際は藤本Hが先頭出塁し、メイデンを挟んで三塁まで進み先制のチャンス。しかしここも坂井が踏ん張り無得点。
関東第一も先頭ランナーを出し、一二塁のチャンス。京都国際は二死までたどり着くが、ここでマモノがショートに憑き二死満塁となる。
一発決めたいところで熊谷の当たりはヒット性の打球！しかしライトの長谷川にファインプレーが出てスリーアウト。ついに史上初の決勝タイブレークに突入。
京都国際はリリーフ兼代打の西村がバントの構えからの強行策で無死満塁のチャンス。ここで坂井がどすこいしてしまい、つまようじが京都国際に立つ。
これを受けた米澤監督はマシンガン守備シャッフルを展開。京都国際が三谷の最低限でさらに1点を奪うも、２失点のみで切り抜けることに成功する。
後がない関東第一だが、その裏の攻撃でいきなり変わった西村にマモノが憑依。こちらも無死満塁のチャンスを作ると堀江のショートゴロ間で1点返す。
ここにきてよんたまんるいで一挙逆転のチャンスも、ここでハットリくんに攻守が飛び出しツーアウト。西村はそのまま坂本から三振を奪いゲームセット。
今大会投打守備の総合力で非常に安定感を見せた京都国際が106回大会を制し、甲子園には日本語訳が学校から提供された校歌が響き渡った。
敗れた関東第一もその守備力は決勝でも遺憾なく発揮。スコアレスゲームからのタイブレークに突入させるなど、優勝級の健闘であったといえるだろう。
第一試合 有田工(佐賀) 6−10 滋賀学園(滋賀)
第二試合 英明(香川) 0−1 健大高崎(群馬)
第三試合 岐阜城北(岐阜) 6−9 智弁学園(奈良) (延長11回)
第二日 (8月8日)
第一試合 大阪桐蔭(大阪) 5−0 興南(沖縄)
第二試合 明豊(大分) 4−8 小松大谷(石川)
第三試合 京都国際(京都) 7−3 札幌日大(南北海道)
第三日 (8月9日)
第一試合 花咲徳栄(埼玉) 1−2 新潟産大付(新潟)
第二試合 金足農(秋田) 4−6 西日本短大付(福岡)
第三試合 南陽工(山口) 2−6 菰野(三重)
第四日 (8月10日)
第一試合 中京大中京(愛知) 4−3 宮崎商(宮崎)
第二試合 木更津総合(千葉) 5−8 神村学園(鹿児島)
第三試合 聖カタリナ(愛媛) 0−1 岡山学芸館(岡山)
第四試合 掛川西(静岡) 8−4 日本航空(山梨)
第五日 (8月11日)
第一試合 鳴門渦潮(徳島) 4−8 早稲田実(西東京)
第二試合 聖光学院(福島) 1−2 鶴岡東(山形)
第三試合 大社(島根) 3−1 報徳学園(兵庫)
第四試合 創成館(長崎) 1−0 白樺学園(北北海道)
第六日 (8月12日)
第一試合 熊本工(熊本) 1−2 広陵(広島)
第二試合 富山商(富山) 0−4 東海大相模(神奈川)
第三試合 鳥取城北(鳥取) 0−7 明徳義塾(高知)
第四試合 北陸(福井) 1−7 関東一(東東京)
第七日 (8月13日)
第一試合 長野日大(長野) 1−9 青森山田(青森)
第二試合 石橋(栃木) 5−0 聖和学園(宮城)
第三試合 霞ケ浦(茨城) 5−4 智弁和歌山(和歌山) (延長11回)
第四試合 花巻東(岩手) 0−5 滋賀学園(滋賀)
第八日 (8月14日)
第一試合 健大高崎(群馬) 1−2 智弁学園(奈良)
第二試合 大阪桐蔭(大阪) 0−3 小松大谷(石川)
第三試合 京都国際(京都) 4−0 新潟産大付(新潟)
第四試合 西日本短大付(福岡) 13−0 菰野(三重)
第九日 (8月15日)
第一試合 中京大中京(愛知) 3−4 神村学園(鹿児島)
第二試合 岡山学芸館(岡山) 2−0 掛川西(静岡)
第三試合 早稲田実(西東京) 1x−0 鶴岡東(山形) (延長10回)
第四試合 大社(島根) 5−4 創成館(長崎) (延長10回)
第十日 (8月16日)
第一試合 広陵(広島) 1−8 東海大相模(神奈川)
第二試合 明徳義塾(高知) 2−3 関東一(東東京)
第三試合 青森山田(青森) 5−0 石橋(栃木)
第四試合 霞ケ浦(茨城) 2−6 滋賀学園(滋賀)
第十一日 (8月17日)
第一試合 智弁学園(奈良) 6−3 小松大谷(石川)
第二試合 京都国際(京都) 4−0 西日本短大付(福岡)
第三試合 神村学園(鹿児島) 7−1 岡山学芸館(岡山)
第四試合 早稲田実(西東京) 2−3x 大社(島根) (延長11回)
第十二日 (8月19日)
準々決勝
第一試合 関東一(東東京) 2−1 東海大相模(神奈川)
第二試合 青森山田(青森) 1−0 滋賀学園(滋賀)
第三試合 京都国際(京都) 4−0 智弁学園(奈良)
第四試合 大社(島根) 2−8 神村学園(鹿児島)
第十三日 (8月21日)
準決勝
第一試合 神村学園(鹿児島) 1−2 関東一(東東京)
第二試合 京都国際(京都) 3−2 青森山田(青森)
第十四日 (8月23日)
決 勝 関東一(東東京) 1−2 京都国際(京都) (延長10回)
第一日 (8月7日)
第一試合 有田工(佐賀) 6−10 滋賀学園(滋賀)
二部制に注目が集まる中、13時半までとリミットが決まった2024年の夏の初戦。
有田工のエース・石永の地方大会四死球数に解説の杉浦さんが懸念の声を上げる中、早々によんたま・連打・やらかしで滋賀学園が3点先制。一方の滋賀学園先発・脇本は三者連続みのさんと最高の立ち上がりで不穏な空気が漂う。
ところが有田工のサイレントトリートメント未遂と滋賀学園のふしぎな踊りでネタが大豊作、試合も有田工が3回で初得点を上げると4回には連続内安打やろ笑もあり一挙逆転、スレは大盛り上がり。滋賀学園もすぐさま追いつきシーソーゲームの様相を呈する。
事件が起こったのは8回。送りバントを怒涛の勢いでやらかし無死満塁、球数が120球を超えた石永に代えて一年生の田中を送るも滋賀学園が勢いに乗って一挙4点勝ち越し。9回にもやらかしで2点を失い、最終的に
流石に6点の差は大きかった。4回からロングリリーフの滋賀学園・高橋を攻め立て追いつかない程度の得点マニアも満足する追い上げを見せたが、最後はプロ注目の滋賀学園・岩井の華麗な(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!で試合終了。マモノ大暴れの開幕戦であった。
第二試合 英明(香川) 0−1 健大高崎(群馬)
お昼の休憩をはさんで夕方になったのにいまだに暑さが残る第二試合は明るい人になりたいvsBe togetherのネタ校歌高校の対戦。
センバツ優勝の立役者であるBDMを欠いたトゥギャ崎であったが、よく似た投球フォームの下重が安定した立ち上がりを見せる。
英明はこれまた先代のような技巧派投球を見せる清家を擁して対抗。2回には満塁のピンチを背負うも、幻惑の投球で決定打を打たせないピッチング。
スレは伝説の三塁コーチの登場にもりあがりつつも序盤の投手戦を見守る方向で進行。
4回には得意の小技を使って満塁のチャンスをつかんだ英明。青柳監督はここで早めの継投を決断。球速にさらに磨きをかけてきた石垣がホームゲッツーを完成させ、このピンチを切り抜ける。
試合は中盤に入り5回の健大高崎の攻撃。振り逃げ成立で俊足の加藤が出塁すると、お得意のトゥギャでチャンスメイク。
ここで主将箱山の特大のフライはわずかにスタンドには届かずフェンス前で捕球される…
だがこの隙を見逃さなかったのはトゥギャ崎の伝説の三塁コーチだった。フェンスにぶつかってスタンしているレフトを見て加藤に本塁突入を指示。加藤も激走でこれに応え、二塁からの犠牲フライによる生還という珍しいプレーで先制。
試合は後半に入り、両者ランナーは出すものの、石垣清家両投手が粘りのピッチングを見せる投手戦。
百々の足攣りなどの波乱がありつつも、試合はこのまま最終回まで進み、石垣が気迫の150km投球を最終回まで続け、この1点差を守り切った。
英明は破れた形となったが、地方大会成績に現れた堅守と投球術を存分に見せたといえるだろう。
第三試合 岐阜城北(岐阜) 6−9 智弁学園(奈良) (延長11回)
プロ野球のナイター中継もとっくに始まっている時間からスタートした第三試合。
お互い先制点がほしいと宣言する中、先に先制したのは岐阜城北。
智辯学園の智辯和歌山で作ったチャンスを1番の長江がお手本のようなセーフティスク水。さらに竹内のタイムリーで2点先制。
なんとかこれを取り戻したい智弁学園だが、勢いにのった岐阜城北は守備にもファインプレーが出はじめ、ダークホース中本の投球を盛り立てる形で寄せ付けない。
マモリズムを攻撃に活かしたい岐阜城北だが、懲罰交代が功を期したか、智辯学園も田近の投球をバックが盛り立て、追加点を許してくれない。
後半に入り徐々に中本の球を見極めてきた智辯学園。いつもよりテンポの速い本家偽魔曲をバックに7回には悪送球で出たランナーを佐坂がタイムリーで返し1点差に。
8回にも巴田の本日初の長打でいよいよ岐阜城北を捉えに掛かる智辯学園。山崎のレフト前でついに追いついたかと思われたが、ここで岐阜城北外野手河野のファインプレー！岐阜城北は1点のリードを守り切った。
岐阜城北は返す刀で意表を突くセーフティメイデンを決め、トゥギャとHでランナーを三塁に進める。あと1点入るか…という緊張感の中岐阜城北はダブルスチールを敢行。まさかの戦略で1点を獲得。
相手の意表を突く攻撃の連続にスレ住民も「岐阜城北野球うめぇな…」という小学生並みの感想をつぶやくばかり。
いよいよ後がなくなった智辯学園は9回表、ヤケクソ本家偽魔曲を展開。するとすないぽややらかしが絡んで無死満塁の絶好のチャンス、国島の最低限で1点差に詰める。
このチャンスをモノにしなければならない智辯学園、しかし続く八尾の打球はセカンド正面。(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!で試合終了・・・と思いきや1塁セーフの判定。まさかの首の皮一枚つながった智辯は中道のレフト前タイムリーで土壇場で同点に追いつく。高速本家偽魔曲の威力に震えるスレ住民たち。
そのまま裏も抑えてタイブレークに突入。しかし150球近くを投げ、前の回から疲れを見せていたダ―クホース中本の握力は限界だったか。自らのエラーと犠牲フライで2点を失ってしまう。
これによって心が折れてしまったか。ここまで堅実で巧者の野球をしてきた岐阜城北にやらかしが続出。本日絶好調の笹川に5本目のHが出て6−3。
流石にこれで終わりかと思われた10回裏。3番手田中に継投して逃げ切りを図る智辯学園が今度はメイデン処理でやらかし、前の回足を引きずりながらベンチに下がっていた中本が帰ってくると、そこから富田のタイムリー、長江の最低限で再び同点となるが、続く岩田が(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!に倒れこの回終了。
この時点で時刻は21時20分、グラウンド整備が挟まる都合上同じような攻防がもう1イニング続けば最遅終了記録の可能性もあるだけにマモノ民はソワソワ。
11回表、岐阜城北は中本の後を継いでいた亀田がメイデン処理を立て続けにやらかしてしまう。この回最低限でもう1点を失い9−6。
その裏、智辯学園はメイデン処理を慎重にこなしこのループから抜け出すと、続く4番太田の打球はショート正面のライナー(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!となり試合終了。
大会初日だけで24個ものやらかしが乱発した、ある意味高校野球らしい開幕日。その終了時刻は21時36分、最遅記録にはあと4分届かなかった。
【書き手原稿の人の本音】
┼ヽ -|r‐､. ﾚ |
ｄ⌒) ./| _ﾉ __ﾉ
もうマモノさん明日は出なくていいです。
言い訳しておくとタイブレーク突入までは本当に見どころの多い名勝負であった。選手も視聴者も熱闘スタッフも体力と気力の限界だよ。
【推敲した自分の本音】
岐阜城北にとってはあの(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!崩れまでは九分九厘勝ちの試合だったが、微妙な判定にすべてを攫われた。オリンピックでもこういう誤審まがいはよくあることだが、それで勝ちを奪われる側の気持ちってやっぱりたまらないものなのかなと思った。
第二日 (8月8日)
第一試合 大阪桐蔭(大阪) 5−0 興南(沖縄)
二日目は地方大会で圧倒的な破壊力を見せてきた大阪桐蔭と、琉球のドクターK田崎率いる興南のほこたて対決。
序盤はお互いにらみ合いの様相を見せるも、打順が二巡目に突入したあたりで大阪桐蔭がいつもの大阪桐蔭モードに。
吉田宮本の連続タイムリーで3回に2点を奪うと、続く4回にも増田岡田山路の三連打からのどすこい、吉田の本日二本目のタイムリーで5点のリード。
興南も5回には先頭打者を三塁まで送り、 嘉数のセンター前のタイムリーでついに得点かと思われたが、本日躍動の吉田のダイビングキャッチで得点ならず。
興南はこの後も早打ち作戦が功を期さず、大阪桐蔭の二年生投手・中野の前にチャンスすら作らせてもらえない。
大阪桐蔭はみんなだいすきラマルを代打に出したり、積極的な守備交代で経験値を稼ぐなどいつもの横綱相撲。
9回に興南は久高のHで反撃の糸口をつかむも、最後も早打ちにより併殺打を打たされここまで。
春に課題と見られていた守備も鍛え上げてきた大阪桐蔭は盤石の構えで二回戦に進出した。
第二試合 明豊(大分) 4−8 小松大谷(石川)
4年連続出場の明豊と、3年ぶり三度目の出場で初勝利を目指す小松大谷の対決。
前評判では甲子園常連の明豊が圧倒的有利と目されていたが、試合は意外な展開で始まった。
小松大谷の先頭打者、山崎がいきなりヒットで出塁すると、4番東野がタイムリーヒットで先制。
その後二死二三塁の場面で6番嶋田もタイムリーを放ち、初回小松大谷が3点を先制する。
しかし、明豊も黙ってはおらず、その裏に4番舩見、7番的場のタイムリーが出てすぐに3点取り返す。
「これは馬鹿試合か」とにわかにスレは活気づいたが、試合はこの初回以降急速に落ち着く。
4回裏には明豊が二死満塁の場面を作るも、3番芦内がピッチャーゴロに倒れるなど、とにかくお互い本塁が遠くなる。
クーリングタイムを挟んだ6回の裏、明豊の攻撃でようやく試合が動いた。
野田、江藤の連打でチャンスを作り、2番高木がタイムリー。
明豊がこの試合初めて1点を勝ち越す。
しかし7回表、小松大谷はすぐに反撃。無死一二塁の場面、ここまでノーヒットだった田西が強硬策に応え、外野の頭を越える値千金のタイムリー。
その後東野もタイムリーで続き、この回一挙3点を取り、逆転に成功する。
7回裏、小松大谷は先発西川から竹本に継投。この回を三者凡退に抑える。
8回表、二死一三塁の場面で、明豊も野田から寺本にスイッチ。しかし、小松大谷の勢いは止まらなかった。再度田西、東野の連打でさらに2点を追加。
この後は小松大谷の二番手投手、竹本が明豊打線を封じ込め、ゲームセット。
小松大谷は石川県大会で日本航空石川、星稜というセンバツ出場校を破った確かな実力を全国に見せつけ、大きな一勝を手にした。
一方で明豊は昨年夏に続き初戦敗退。夏の甲子園で一勝することの難しさを噛み締める結果となった。
第三試合 京都国際(京都) 7−3 札幌日大(南北海道)
試合開始20分前に発生した地震の影響でNHKが地震報道となったため、BS朝日およびバーチャル高校野球での実況となった第三試合。
初回から京都国際が札幌日大に襲い掛かる。先発の小熊の制球が安定しない中、藤本高岸金本アニキのタイムリー連打で一挙4得点。
3回にもやらかしで貯めたランナーをアニキの二本目のタイムリーで5点差。４回には小熊の後を継いだ島田からも藤本奥井のタイムリーで7得点とほのぼのレイプの様相。
札幌日大も持ち前の打力で京都国際の先発中崎からたびたびHを記録するが、
5回には森岡中野の連打で1点を返すも6点差という大差で後半戦に突入。
しかし札幌日大サイドは選手もアルプスも誰一人諦めていなかった。むしろアルプスからの大声援は球場を揺るがさんとするばかりの迫力に。
これに押されたか京都国際はたびたびチャンスを作るも、飛び出し坊やなどの粗が目立ち始め、決定的な差を作ることができない。
しかしエース中崎をはじめ強固な守備陣によって、札幌日大の追撃も許さないつばぜり合いに。
いよいよ6点差のまま最終回。ここでスレ住民から人気のオリジナル曲、Nichidai Prideをヤケクソ気味に演奏する札幌日大。
これに対し二年生の帯川が外野の頭上を越えるスリーベースで応え、4点差に迫る。
しかし反撃はここまで。京都国際は固め打ちと堅守で強豪の安定感を見せながら二回戦突破。
札幌日大は夏の甲子園初勝利とはならなかったが、その熱気に充てられたスレ住民からまた帰ってこいのコールを受けつつ甲子園を後にした。
第三日 (8月9日)
第一試合 花咲徳栄(埼玉) 1−2 新潟産大付(新潟)
第一試合は意外とご無沙汰だった夏の花咲徳栄と初の甲子園出場となった新潟産大付(NSF)の対戦。
先制したのは花咲徳栄。二回裏にプロ注大型ショート石塚がHで出塁すると、トゥギャと二本のタッチアップの石塚システムで堅実な１点。
その後も打球速度の速い当たりを次々と放つ花咲徳栄。やはり夏の花咲徳栄は打のチームかとスレ住民は久々の徳栄野球を噛みしめていたのたが、なかなか得点につながらない。
NSFの内外野は非常に鍛えられており、守備範囲から送球判断まで非常に的確な動きを見せ、花咲徳栄に本塁を踏ませない野球を展開していたのである。
これがマモリズム精神を刺激したか。NSFは花咲徳栄の先発・上原をとらえ始める。
しかし堅守は花咲徳栄のほうも同様。NSFもHは出るが得点を許してもらえない。
試合はまさかのロースコアのまま後半に突入。
NSFは単打攻勢でランナーを三塁まで進めたところで、チノちゃんの心がぴょんぴょんするタイムリーで同点に追いつく。
さらに7回にも単打とトゥギャでランナーを三塁に進めたNSF。4番の多田のタイムリーで勢いそのまま逆転に成功する。
花咲徳栄も変わった田中を打ち崩しに行きたいところであったが、やはりNSFの鉄壁の守備陣がヒット性の打球を次々と撃破していく。
ついに9回の1点ビハインドと追い込まれた花咲徳栄。アルプスは大音量のサスケで盛り立てるも、3凡に抑え込まれゲームセット。
見事ジャイアントキリングを達成したNSF。ワルツ風校歌の演奏が終わらないうちに応援席に駆け付けるほどのうれしい甲子園初勝利。
花咲徳栄も攻守にわたって穴があったわけではない。しかし試合の後半で主導権を握ることができなかった。
第二試合 金足農(秋田) 4−6 西日本短大付(福岡)
プロ野球日本ハムの新庄監督の母校である西日本短大付属。
現オリックスの吉田輝星の母校であり、現在弟の大輝がエースを張っていることでも話題の金足農業の対戦。
強打を掲げる西短に対し、金足農のエース吉田がどのようなピッチングをするかが注目された。
しかし1回裏、吉田はいきなり西短1番奥にヒットをあびる。その後、自身のARAKAKIで奥の三塁への進塁を許してしまう。続く2番井上にタイムリーをあび、1失点。
その後も金足農の吉田はどうにも制球が安定せず、四球などでランナーを出し続けるピッチング。
一方で西短も吉田を攻めきれない。もらったランナーを返せず、5回裏まで試合は硬直する。
5回裏、安打や四球で無死満塁の場面、西短の5番村上が最低限で1点追加。6番斎藤、8番山下にもタイムリーが出てこの回4点を奪う。
西短は先発したエース村上が非常に安定したピッチングを見せ、8回まで金足農打線をほぼ封じ込め、試合はワンサイド気味に。
それなりの点差がついたうえ、よんたまややらかしもあってどうにもリズムが悪い。試合に飽きたスレ住民は縦読みで遊びだす始末。
8回裏、金足農は球数150を超えた吉田を下げ、花田に継投。しかし花田もタイムリーをあび、西短はさらに1点を追加する。
球場とスレの雰囲気が一変したのは9回表の金足農の攻撃時だった。
金足農の近藤が執念のポテンヒットで出塁、薮田が連打で続く。
これを受けて金足農チャンテであるGフレアが流れ出すと、アルプスから内野まで手拍子が伝播し、球場は異様な雰囲気に包まれる。
これに応え、4番中嶋にもタイムリーが出て、とうとう金足農が1点を返す。
なおも勢いは止まらず、5番相馬も最低限の犠牲フライで1点。代打菅原の打球を西短サード高峰がファンブル、さらに1点。7番武藤もタイムリーを放ち、2点差まで詰め寄る。
その後、佐藤は空振り三振に倒れるも、那須がよんたまで出塁。
一発が出れば逆転というところで、打者は6年前逆転スリーランを打った高橋の弟、高橋佳佑。
ここまでノーヒットのキャプテンに終盤の絶好機で打席が回ったが、完全アウェーの状況でも笑顔を捨てなかった西短エース、村上の気迫が勝った。
高橋はセカンドフライに倒れ、試合は4−6でゲームセット。
金足農は最終回、6年前の旋風を想起させる粘りの追い上げを見せたが、反撃が一歩及ばなかった。
西短は2010年以来、14年ぶりの甲子園での勝利。今大会の九州勢の連敗も3で止めることに成功した。
第三試合 南陽工(山口) 2−6 菰野(三重)
春夏通じて初勝利を目指す菰野と、46年ぶりの夏勝利を目指す南陽工業の対戦。両チーム2年生主体という珍しい顔合わせになった。
菰野はそれに加えて4番に三重大会でも一度も出場していない野田を置き、まさかの奇襲4番という作戦？を実行。スレ民も若干戸惑う中で試合が始まった。
1回表、菰野はエンドランを成功させ一死一三塁として、チャンスで野田に回す。野田はピッチャーゴロに倒れたが、ゲッツー崩れの間に1点が入る。
3回表、一死一塁で再度野田に回ると野田はセンター前ヒットを放つ。これを南陽センターの佐伯が悪送球し、その間に再度1点。
4回表にも一死二三塁の場面からショートゴロの間にさらに1点追加。
南陽はどうにも守備がピリッとせず、ズルズルと失点を重ねてしまう。
4回裏、南陽は伊藤がヒットで出塁後、盗塁を試みるが菰野のキャッチャー栗本にマジャられ反撃ならず。
6回表、一死二三塁の場面で中川の当たりを南陽セカンド斉郷が取り損ね、1点が入る。続く菊地もファーストゴロだったが、再度ゲッツー崩れとなりもう1点。
6回裏、南陽は一番丸山がヒットで出塁後、盗塁を試みるがまたもマジャられる。続く斉郷もよんたまで出塁後、またまた盗塁を狙うがあっさりと阻止される。
7回裏、南陽工業の攻撃時、内野安打などで一死一三塁となった場面で、菰野の先発・栄田が突如およる。二連続よんたまでどすこい、南陽工業はようやく1点をあげた。しかし後続が続かず、7回は終了。
8回裏、南陽は3番伊藤がヒットで出塁後、盗塁を仕掛ける。四度目の挑戦にしてようやくタッチを回避し、盗塁に成功する。4番長嶺にもタイムリーが出て、さらに1点を返す。
しかしその後二塁に残った長嶺が何故か三盗を強行、これはさすがに栗本も許さず、盗塁は失敗する。
どれほどマジャられようと頑なに盗塁を狙う南陽工業の奇策、というか奇行にスレ民もドン引き。スレには飛び出し注意AAが貼られまくる事態に。
その後、9回表に菰野は1点を追加し点差を4点に広げる。9回裏南陽工業はランナーを二人出したものの、代打の岩本がショートゴロに倒れてゲームセット。
菰野はうれしい甲子園初勝利。小刻みに得点を重ねたことや、エース栄田の150球の熱投が実った。
南陽工業は、徹底的なゴロ打ちや極端な走塁策などが裏目に出る形になった。
第四日 (8月10日)
第一試合 中京大中京(愛知) 4−3 宮崎商(宮崎)
両者共に創部は100年以上前と歴史ある高校の対決。宮崎県勢にとっては
小芝居とダブルキャプテンで盛り上がりつつも試合序盤はまったり進行。両者ランナーは出すがホームが遠い。
試合が動いたのは4回、中京大中京自慢のクリーンアップの一角・杉山の三盗に対して宮崎商捕手・谷口が悪送球。ARAKAKIも絡んで宮崎商が2点を失う。
このまま勢いに乗りたい中京大中京だったが宮崎商先発・上山も140km/h超えの直球で踏ん張る。
スレ民が中京大中京100勝記念ボールをウキウキでマモノ化させる中、クーリングタイム明けに潮目が変わる。
6回によんたまとHでランナーを貯めると最低限とタイムリーで同点、7回には一番・中村ナイキが先頭で出ると力投の上山がタイムリー。宮崎商が試合をひっくり返す。
ところがそれを黙って見ている中京大中京ではなかった。上山に長打でプレッシャーをかけると4番杉浦・5番仲が連続タイムリー。更に逆転に成功する。
シーソーゲームに持って行きたい宮崎商だったが、継投の中京大中京・田中がそれを許さなかった。8回9回を三凡で片付けゲームセット、中京大中京の真剣味が甲子園に響き渡った。
宮崎商は随所で強さを見せるも遠い遠い令和初勝利まであと一歩及ばず。
第二試合 木更津総合(千葉) 5−8 神村学園(鹿児島)
お誕生日はおろかミルクティーすら未だに0の今大会。
投手力が自慢の木更津総合と圧巻の成績で勝ち上がってきた神村学園の試合は果たして派手なのか地味なのか…というところで、序盤から試合が動く。
木更津総合の左翼手・山口がド派手なダイビングキャッチを見せる中、2回二死満塁から9番・今村がレフト前へ運ぶ。これで神村学園が1点先制するも、3回は木更津総合が負けじと3番・羽根の同点タイムリー。
両者譲らぬ派手な展開になるが、千葉代表の千葉・鹿児島代表の今村の両先発が調子を上げ5回までお互い奪三振ショー。いい守備も出てちょい派手程度に落ち着く。
ところが6回、PL学園のレジェンド中村順司監督の解説でスレと実況が目を白黒させるのを尻目に、木更津総合がHとすないぽでランナーを貯めると4番・井上が右中間真っ二つで2点タイムリー。
その裏、扇の要であるキャッチャー羽根が足の治療から戻ってきたら悪送球・ゴルフ場・ポテンであっという間に神村学園が同点。
かと思えば直後に右翼への大飛球を捕球できず最低限で木更津総合が勝ち越し。更にその裏2番・入耒田が長打で同点というもはや派手とかいうよりよくわからない試合展開に。
先発の千葉はここでお役御免。継投した石沢に神村学園打線が襲いかかる。3番・今岡が初球を叩いてレフトへスリーベース、マモノスレでもすっかりおなじみの4番・正林の打球がやらかしを誘い、二死三塁としてからみんな大好き上川床が上手なセンター前。一挙3点を勝ち越す。
8回にも1点を加え流石に押し切りかと思われたが、9回表にもう一山。H2つにすないぽで無死満塁、お誕生日で同点とド派手な場面を作るがここは今村の粘り腰の(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!、最後は再三攻守備の山口をファーストフライに切って取り試合終了。
マモノあり好投手あり不思議な解説ありとお誕生日以外は大体あった派手な試合は神村学園が勝ちきり。愛の花の強さを全国に見せつけた。
木更津総合は羽根のアクシデントが悔やまれるも、9回の粘りに2年生・川端が148km/hを計測と来年の逆襲に期待がかかる内容に。
第三試合 聖カタリナ(愛媛) 0−1 岡山学芸館(岡山)
男女比が特殊とはいえ名前だけでお嬢様扱いされた聖カタリナと男祭りを地域紹介にブッ込まれた岡山学芸館で序盤からスレではお嬢様と雄嬢様がわらわらと発生。
女子校っぽくない校歌と謎のこんにゃく小芝居
岡山学芸館の先発・沖田は5回に初Hを許すも後続をきっちり仕留める。するとその裏聖カタリナ先発・有馬から一死満塁を作ると2番・高安がV-ROADを背に最高の最低限。岡山学芸館が先制する。
その後も沖田を中々捉えられない聖カタリナだが、8回先頭の6番・香川が長打で得点圏へ。ｷﾏｼﾀﾜ━━ξﾟ∀ﾟ)ξ━━!!などと大盛り上がりするスレ民だったが、ダメイデン2つで無得点とチャンスを掴めない。
こうなると勝利の女神はそっぽを向く。9回もランナーを出すが牽制死、後続も抑えられゲームセット。
なんだかんだで岡山学芸館は継投で完封。両軍合わせて9安打と貧打
聖カタリナは甲子園での一勝が遠い。ξﾟ��ﾟ)ξ＜バントを鍛えてリベンジですわ〜！！
第四試合 掛川西(静岡) 8−4 日本航空(山梨)
共に富士山を有する隣県の対決。現在は山梨県の2勝1敗だそう。
両校応援団が夏休み渋滞で遅れている情報も届く中、掛川西打線が4連打と最高のスタートで早々に3点を先制する。一方の日本航空も噂の同学年な金子兄弟に連打。二死二三塁としてからの打ち取った当たりを掛川西先発・高橋が悪送球、こちらも間髪入れずに2点を返し、すわ馬鹿試合かとスレの期待が高まる。
2回もさっぱり試合は落ち着かない。鼻血治療を挟みつつ走者一二塁のピンチを脱した日本航空先発・高木だが、裏に迎えたチャンスでピンチバンターと交代。それが功を奏して一死二三塁から日本航空1番・平井が逆転のツーベース。高橋もそれ以上の追加点は与えず、4回にはよんたまからタイムリーで掛川西が同点。両校合わせて2回までで10桁、4回までで15桁安打とすっかり馬鹿試合の様相に。
5回表、日本航空3番手・柳沢が両校合わせてやっと初めての三凡を作る。その勢いに乗りたい日本航空だったが、二死一三塁から仕掛けたダブルスチールを掛川西捕手・堀口に読み切られあえなく失敗。前半戦だけで見どころたっぷりの高カロリーな試合となる。
解説のキラキラさんを横にして右京さんが闇に言及するのを楽しみにするマモノスレを尻目に試合が動いたのは7回、二巡目に入った柳沢を掛川西打線が捉える。二死からクリーンナップの三連打とよんたまで一点を勝ち越してなお満塁、迎えた7番・石川が殊勲の2点タイムリー。おまけのお見合いポテンでもう1点と掛川西が4点をリードする。
馬鹿試合では4点などあってないようなものだが、掛川西2番手・増井が日本航空打線の前に立ち塞がる。ランナーを出すもホームには返さず、8回には初めて日本航空が三者凡退。その勢いで9回も3人で締めくくり、闇に包まれる熱戦に終止符を打った。
掛川西は実に60年ぶりの勝利。平成を飛び越えて令和の夜空に勝利の校歌が響き渡った。
日本航空は応援に来てくれたJAL石川に朗報を届けることはできず。2年生の柳沢はこの悔しさをバネにできるか。
第五日 (8月11日)
第一試合 鳴門渦潮(徳島) 4−8 早稲田実(西東京)
鳴門渦潮は7年ぶり、早稲田実業は9年ぶりとお互い久々の夏の甲子園。
序盤から試合が動く。1回裏2本のタイムリーで鳴門渦潮が2点を先制するも、その直後二死満塁からプロ注目の早稲田実業2番・UNOが今大会初(！)のミルクティー。走者一掃で3得点と逆転に成功する。
その後は早稲田実業先発・中村、鳴門渦潮・岡田が踏ん張り得点を許さなかったが、やはり潮目が変わるのはグラウンド整備明けの6回。
(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!崩れの合間に早稲田実業が1点を加えると、その裏久々にHの出た鳴門渦潮が力投を続ける岡田にタイムリー。
7回表のUNOも抑えて、これで岡田も乗っていくかと思いきや後続が4安打集中で2点を追加。これまたその裏に鳴門渦潮も1点を返し6−4とお互い打線が躍動する。
まだまだ喰らいつく姿勢の鳴門渦潮だったが、守備陣にちょいちょいチラ見していたマモノが憑依。8回9回と3やらかしで球数が明らかに安■賞な岡田を援護できず更に2点を突き放す。4点差を追いすがることはできず、こちらは継投の早稲田実業2番手・川上が試合を締めくくった。
前評判通り打線が力を見せた早稲田実業。随分久々の勝利にOB我らが斎藤佑樹も熱闘甲子園で喜んでそう。
鳴門渦潮は0.8■樂の岡田の力投に応えることができず。徳島代表酷使枠多くないですか？
第二試合 聖光学院(福島) 1−2 鶴岡東(山形)
東北対決で東北マモノ民が嘆く中、先手を取ったのは鶴岡東。Hとやらかしでチャンスを作ると4番でエースの桜井が2点タイムリー。
早めに追いつきたい聖光学院、3人の元キャプテンを擁するも中々桜井を打ち崩せない。
拙攻感が漂いつつものらりくらりと聖光学院打線をかわしていく桜井だったが、8回裏でついにピンチ。元キャプテンたちが形を作り一死二三塁から3番・菊池が最低限で1点を返す。
ダメイデン(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!といい形で迎えた聖光学院の最終回、代打鈴木と現キャプテン・佐藤ラマのHでチャンスを作るも最後は元キャプテンの一角・青柳が(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!で試合終了となった。
初の山形-福島隣県対決は山形に軍配。エース桜井が聖光学院を翻弄しきった。
聖光学院は自分たちの野球をできなかったと実況解説も度々言及。甲子園という場所は本当に難しい。
第三試合 大社(島根) 3−1 報徳学園(兵庫)
県人に加えて八百万の神々が大社の応援に来てるとか来てないとか。対するは報徳お馴染み地元の大応援団である。
報徳学園先発はこれまたお馴染み今朝丸師匠だが、初回に大社打線が攻め立てる。
Hとよんたま、(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!コースをやらかしで二死一三塁として5番・下条がタイムリー。返球が変な方向に跳ねる間に一塁走者が生還し、大社があっという間に2点を先制することに。
取り返したい報徳学園だが、大社エース・マニアが絶好調。低めの真っ直ぐがずばずば決まり報徳打線をてんてこ舞いに。一方の今朝丸も2回以降は立ち直り大社打線をクルックル、すっかり投手戦の様相を呈する。
ターニングポイントはラッキーセブン。尻上がりに調子を上げていた今朝丸だったが、先程タイムリーの下条から飛び出し坊やを挟んで3連打、二死一二塁からここまでノーヒットの8番・園山がアウトローの厳しい真っ直ぐを弾き返しレフト前。二塁走者の高橋 蒼空がホームに滑り込み3−0、貴重な貴重な追加点が大社に入った。
今朝丸師匠はここで楽屋に下がることに。後を継いだまたまたお馴染みの間木がきっちり三振に仕留める。
点が入ると試合が動くのが高校野球の常だが、その裏は報徳学園がチャンスメイク。ここまで攻めあぐねていたマニアから2連打、ナイメイからの一死二三塁で大角監督は真木に代打を出す勝負策。しかしマニアがここもさしーんとセンターフライでシャットアウト、7回の攻防は明暗が分かれる形に。
こうなると流れは大社。走りたがりの大社中堅手・藤原とマニアの治療を挟みつつも、しっかり報徳打線に対してマニアがアウトを積み重ねる。9回二死一塁でジャイアントキリングまであと1人……という中で、報徳打線も諦めずに代打・貞岡がタイムリーヒット。アウト後一つを取れない高校野球の面白さが表れたが、同時に残酷さも現れるのがマモノ甲子園。直後の1番・西村の打球をショートがこぼすもまさかのサードランナーがオーバーラン。抜け目なく即座に送球した大社が最後のアウトを取り、激戦に幕を下ろした。
大社は32年ぶりの出場でセンバツ準優勝校に対して堂々の逃げ切り。五紙評価など当てにならないことを証明した。
報徳学園は投手陣の頑張りに応えられず。久しぶりの夏を終えることになった。
第四試合 創成館(長崎) 1−0 白樺学園(北北海道)
三試合目の激闘でお疲れ気味のスレに両チームのブラバンが襲いかかる。エヴァだの新世界だの北酒場だの元祖V-ROADだけでない独自路線の応援歌が甲子園に響きブラバンマニアはホクホク顔。
そんな3回裏、創成館1番・山口が放ったレフトへの打球を白樺学園右翼手・三本木が逸らして一死三塁、続く2番・向弾(ムコウダン)がきっちり最低限で一点を先制。その後は創成館先発・半沢、白樺学園先発・村田の力投と両校の堅守でなかなか得点に結びつかない。
8回、白樺学園は先頭で出たランナーを送って一死二塁。ここで代打に投手登録の神谷ハルクを送るが村田がきっちりさしーん。後続の1番・藤原もいい当たりのセンターフライで無得点。
神谷ハルクはその後打者2人に投げてこちらも凡打に切ってとるが、8回が最後のチャンスだった。先頭で出たランナーを(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!でなくし、最後はさしーんで〆。
少ないチャンスを創成館がモノにした。お馴染みV-ROADは数えるほども流れなかったが今後増やしていけるか。
白樺学園は堅守を見せるも大きな大きなたった一つのミスに泣くことに。
第六日 (8月12日)
第一試合 熊本工(熊本) 1−2 広陵(広島)
2回戦は地域の高校野球を長年引っ張ってきた古株同士の対戦からスタート。
広陵先発・カカオは相変わらずのスロースターター、その影響とは言わないがお互いにランナーを出すも後一本が遠い流れに。
それでも積極的にカカオを攻め立てていた熊本工がまずは先手。5回裏に長打でのランナーを送って8番の先発投手・山本がジエンゴタイムリー。昨日の今朝丸師匠に続きカカオも敗退かとの空気が漂い始める。
今日は指の使い方にご執心の解説・中村順司氏がやっぱりスレとアナを混乱させる中、やっと広陵打線にエンジンがかかったか。7回表、7番・酒井と代打・白髪が塁に出てカカオが送り、1番・濱本がきっちり打者を返すライト前で逆転に成功。
9回には打率8割の代打の切り札・松村が長打、よんたま2つで一死満塁のチャンス。ここで熊本工は山本に代えて2番手・幸を送るが、この2年生がさしーんと外野フライの満点回答、大ピンチを脱する。
こうなると分からなくなるのが高校野球、やらかしとバスターでランナーを貯め、一死二三塁の一打逆転サヨナラと痺れる場面に。
ところが今年のカカオはもう一味違った。ここに来て本日一番力強いピッチングでさしーん2つ、見事にチームに勝利をもたらした。
相変わらず中々ギアが上がらないものの広陵が力を見せた形。最後までチョコたっぷりでいけるか。
熊本工はエースの故障で急遽1番をつけた山本を中心に粘り強さを見せるも、後一歩わずかに届かず。
第二試合 富山商(富山) 0−4 東海大相模(神奈川)
モンマの離脱にめげず甲子園に帰ってきた東海大相模。対するは昨年ベストゲームで華麗な守備を見せた富山商である。
登板は秋以来という福村を先発に送った富山商だが、データがなくても相模打線は流石の対応力。一死一二塁から4番・金本がちょこんと外野に運びあっさりと1点先制する。
一方の東海大相模エース・藤田は140km/h超の真っ直ぐとキレのあるスライダーで二塁すら踏ませぬ奪三振ショー。立ち直った福村、3回から継投した富山商2番手・山本
ところがクーリングタイム明け、相模打線がついに目覚める。6回に山本を7番・和田が捉え追加点。後続の富山商3番手・森がバックの守りもありどうにか凌ぐが、8回に8番・柴田が逆風を切り裂いてライトポール際へのお誕生日、ついに出た大会第1号にスレも大盛り上がり。その勢いで9回にも5番・木村のタイムリーで1点を追加する。
4点は相模投手陣には十分だった。13桁奪三振の藤田に続いて2番手・福田が安打を許しつつもきっちり無失点。眠い校歌がこうしえzzz…
東海大相模は磐石の投手陣に加えて下位打線がお誕生日に長打と躍動。モンマなしでも強いチームを作り上げてきた。
富山商は細かい継投で相模打線をうまくいなすも、得点圏に走者を進めたのが7回・9回の2度だけと去年同様好投手に泣くことに。
第三試合 鳥取城北(鳥取) 0−7 明徳義塾(高知)
U18日本代表の優勝監督になった我らが馬淵、下級生バッテリーと一緒に甲子園に殴り込み。鳥取城北はスシ食いねェ！の魔力を解き放てるか。
1回裏、長打で出たランナーを明徳義塾3番・藤森が最低限。2回も7番・平尾にツーベースを浴びサクッと明徳が2点を先制。
黙って見てはいられない鳥取城北だが明徳義塾先発の2年生・池崎、受ける1年生・里山のバッテリーにサクサク料理されていく。明徳らしい守備も出て完全に馬淵の術中に。
挙句には鳥取城北先発・田中を5回に捉え中軸の活躍で3点を追加。ワンサイドゲームが少ない今大会だが、スレも流石の初戦明徳っぷりに震え上がる。
後半もずっと明徳ペース。鳥取城北2番手・鈴木からも追加点を奪い、守っては球数少なくランナーが出ても(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!とろくに希望を持たせてくれない。
最終的に打っては10桁安打、投げては池崎が95球での完封勝利。磐石の体制で明徳義塾が3回戦へ駒を進めた。
第四試合 北陸(福井) 1−7 関東一(東東京)
アルプスから聞こえる謎の奇声にスレが困惑する中、今年のトレンドになりつつある初回攻撃で北陸が先手をとる。二死一三塁から5番・篠田のタイムリーで景気良く先制、センバツでも好投した関東第一・畠中を攻め立てる。
押せ押せの北陸だったが、渾身の小芝居をNHKにぶった斬られた怒りで関東第一の逆襲がスタート。HとFcでランナーを貯めARAKAKIと最低限で一挙逆転。
果たしてブチギレ故かフラグ回収か、地方大会やらかしなしの北陸ナインにすっかりマモノが憑依。ポロリあり踏み外しあり挙句プッシュメイデンがサードの頭を越すなどやられたい放題で8回までに1−7、なんだか見てられない雰囲気に。
それでも諦めないのが高校球児のいいところ。9回、元応援団長だという山本にもHが出て一死一二塁とヤーマン足りてそうなチャンスを作る。
しかし4回から継投の関東第一・坂井とバックの壁は厚かった。いい当たりを再三好守備のショート・市川がガッチリ、最後はファールフライでゲームセット。
関東第一は自慢の二枚看板と堅守でセンバツで掴めなかった一勝を手にした。5年ぶりの上位進出へ気合いも入るところ。
北陸も積極性を見せるも地方大会やらかし0がフラグとなってしまった。
第七日 (8月13日)
第一試合 長野日大(長野) 1−9 青森山田(青森)
失点少なく地方大会を勝ち上がってきたりんご名産県の両チーム。変則サイドスローの長野日大先発・山田は失点0という好成績だが、真の山田を決めんとばかりに青森山田打線が襲いかかる。
3回表、メイデン処理を2つやらかしよんたまんるい、6番・橋場がライトに運ぶと7番・蝦名がミルクティー。4点先制で早々に山田をノックアウト。続く4回も継投の長野日大・中島から青森山田1番・佐藤がお誕生日で5−0と試合の主導権を握った。
一方の青森山田先発・関はスイスイと省エネピッチング。ランナーを出しつつも5回までを52球無失点で片付ける。
後半も青森山田はイケイケムード。7回表、先程お誕生日の佐藤にスリーベースが出るなど長打3本で更に4点を追加。長野日大も8回裏に代打・松本がタイムリーを打ったり9回表に連続ピッチャーライナーの珍プレーで雰囲気を作るが、最後まで関を打ち崩せず試合終了。りんごの生産量でも甲子園でも青森が上回った。
青森山田は関が8回1失点、8安打されても無死球無失策とチームとしての強さを見せつけた。
長野日大は頼みの2枚看板が踏ん張れず、久しぶりの勝利はお預けに。
第二試合 石橋(栃木) 5−0 聖和学園(宮城)
初出場同士だが何かと話題はある両校。ピッチャー斎藤佑樹を擁し仙台育英に打ち勝った聖和学園、石橋も作新・国学院なまずと実力校を下してきた。
チーム紹介も良質な小芝居でがっぷり四つ、両校積極的にチャンスを作る中で先手を取ったのは石橋。のらりくらりと相手打線をかわしてきた話題の先発・斎藤佑樹から4回表に8番9番の連打、やらかしも出て4点を先制する。一方の聖和学園も二死満塁を作るも、ここは石橋先発・入江が気を緩めずに無失点。攻防に明暗が分かれる。
その後は初出場を感じさせない好守もあり中々両チーム得点を許さなかったが、7回表二死満塁で聖和学園2番手・千葉の腕が緩んだか牽制悪送球。5-0と石橋が遠かった追加点を手にする。
これで雰囲気も緩くなるかと思いきや入江がそれを許さなかった。毎回のさしーんで10桁奪三振に到達、その勢いで9回を三者凡退。打っては3安打、投げては完封の大活躍で主人公に名乗りをあげた。
振り逃げ・故意落球・マイクパフォーマンスもありマニア大喜びの試合は石橋が押し切り勝ち。センバツ出場の経験値は大きかったか。
聖和学園は随所で力を感じさせるも育英を打ち崩した打力を発揮し切ることができなかった。
第三試合 霞ケ浦(茨城) 5−4 智弁和歌山(和歌山) (延長11回)
みんな大好き智辯和歌山が登場。優勝した2021年以来の勝利を目指すも、甲子園未勝利の霞ヶ浦も黙ってはいられない。
2回表、智辯和歌山先発・松倉を霞ヶ浦7番・雲井がツーベース。続く8番・鹿又の打球が智辯和歌山し内安打やろ笑、霞ヶ浦が先制する。5回表にも二死からラッキー寄りな智辯和歌山で出塁すると3番・羽成の打球を右翼手・福元が智辯和歌山し完全に智辯和歌山。4番・大石にも智辯和歌山が出て3点にリードを拡げる。
どうにか智辯和歌山したい智辯和歌山だが、霞ヶ浦先発・市村のスローカーブの前にどうにも智辯和歌山。5回まで1安打と智辯和歌山な智辯和歌山を見せ、スレでは智辯和歌山の大合唱に。
6回裏にはついに智辯和歌山にチャンス。2番・藤田に智辯和歌山でよんたま挟んで一死一二塁、大音量の魔曲が甲子園に鳴り響く。ところが4番・花田がバッテリー狙い通りのサードゴロ、智辯和歌山することなく(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!で魔曲を不発に終わらせる。
その後ランナーが出ても智辯和歌山(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!で仕留められ、いつぞやの(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!記録を思い出すような智辯和歌山。
やっぱり智辯和歌山は智辯和歌山だったね……という流れがスレを包み込むが、シロクマが流れる8回が智辯和歌山の真骨頂。2番・藤田の打球で智辯和歌山を誘うと、続く3番・高桑が市村のインハイを捉えて値千金の2ランお誕生日。ガラッと空気が変わる……に留まらず、足りんとばかりに木製バットの花田が二者連続どころか実質二球連続の同点お誕生日。(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!の雪辱を果たす一発で智辯和歌山が智辯和歌山たる所以を見せつけ、スレも智辯和歌山で一色な今年一番の勢いに。
9回表は二者連続三球三振を含む三者凡退で智辯和歌山2番手・渡辺が切って取り完全にサヨナラの機運が高まるが、一方の霞ヶ浦2番手・真仲も踏ん張り魔曲の圧で智辯和歌山することもなく無得点。大会1週間ぶりのタイブレークに突入する。智辯和歌山にとってはあの星稜奥川との激闘を繰り広げた2019年大会以来5年ぶりのタイブレーク。
10回、1・2点では足りないと判断したか霞ヶ浦は強攻策。しかし渡辺渾身の真っ直ぐもありランナーを返すことはできず無得点、絶体絶命かと思われたが真仲も負けじと三者凡退で決着はつかず。
11回は下位打線ということもあり手堅く送り一死二三塁。ここで8番・片見、そして9番・真仲が連続のタイムリー内安打。
この真仲のジエンゴが大きかった。智辯和歌山も一死二三塁を作るも、最後は内野ゴロ二つでゲームセット。大熱戦に終止符が打たれた。
霞ヶ浦は嬉しい嬉しい甲子園初勝利。投手陣が智辯和歌山打線を翻弄し、打線もそれに懸命に応えた好ゲームだった。
智辯和歌山はタイブレークに泣くも智辯和歌山の智辯和歌山っぷりを存分に見せつけた。智辯和歌山がゲシュタルト崩壊しそう。
なお、この試合含めて茨城県勢は和歌山県勢に6連勝。相性もあったとはいえ今大会は下剋上は多い。
第四試合 花巻東(岩手) 0−5 滋賀学園(滋賀)
怒涛の3試合目で少々お疲れ気味のスレ。今年の出場校大トリは言わずと知れた常連校の花巻東、7やらかしされた側の滋賀学園がスタンドのふしぎな踊りと共に立ち塞がる。
花巻東は昨年もマウンドを経験した小松を先発に送るも、滋賀学園打線が序盤から捉える。2回表、3連打で1点を先制しなおも二死二三塁で1番・タゴがタイムリー、続く2番・国仲にもヒットであっという間に3得点。早々に小松を諦め2番手・葛西に継投するも、5回に7番・作田と先発投手で8番・脇本のタイムリーが飛び出て5点のリードに。
一方の花巻東、チャンスは作るが
なんとか望みを繋ぎたい花巻東だが、9回の脇本は完璧の一言。低めにズバリの真っ直ぐとキレキレのスライダー・チャンジアッパで、名門相手に見事な完封劇を披露した。
滋賀学園が開幕戦に続き10桁安打の快勝。滋賀の強豪が近江だけではないところを知らしめた。
49校目の呪いは健在か、花巻東は投打ともに振るわず。やはり初戦は難しい。
第八日 (8月14日)
第一試合 健大高崎(群馬) 1−2 智弁学園(奈良)
一回戦では投手戦を制した健大高崎だったが、本日は先頭打者田中のツーベースをトゥギャで送り高山のタイムリーという電光石火の朝ドラ間先制。
一方智弁学園は飛び出し坊やを挟みながらもなんとかランナーを三塁に進め、田近のジエンゴタイムリーで同点と序盤から試合が動く。
健大高崎は三回で先発の杉山から千手観音フォームの仲本に継投し、ふたたび試合のペースを握ろうとするが、エンジンがかかってきた智弁学園のエース・田近の魔球チャンジアッパを前に、ヒットは出るが得点にはつながらない展開に。
智弁学園は5回にチャンスメーク。しかしここでエースの石垣が登場。一回戦のごとく見事な火消を見せ、再び試合は膠着状態に。
両エースの投げ合いに加えファインプレーも出る非常に見ごたえのある投手戦は、お互いが決定機を作れないまま9回に突入。
智弁学園は高速ヤケクソ魔曲を展開しだすと、巴田がよんたまを選び、西川に謎のポテンヒットが発生するなどマモノの影がちらつく。
箱山の見事なメイデン阻止が飛び出るも、一回戦で５安打を放った佐坂が本日初にして貴重な勝ち越しタイムリーを放つ。
後がなくなった健大高崎であったが、最後まで田近の魔球チャンジアッパを攻略できず、ここで敗退となった。
智弁学園は一回戦で見せた智辯和歌山な守備を (若干)修正した形で三回戦に進出する。
第二試合 大阪桐蔭(大阪) 0−3 小松大谷(石川)
大阪桐蔭の先発は注目の森。いきなり149km/hで球場を沸かせるなど、ストレート中心の力の投球。
小松大谷の先発は一回戦と同じくエース西川。タイミングをずらす投球でフライアウトを量産していく。
一回戦はどちらも攻撃力に振っていた両チームだが、どちらも打線が繋がらず、散発の攻撃を繰り返す形になる。
スレでもゴマちゃんのエラーや三振に盛り上がりつつも、監督がどの教科の先生なのか、というような試合外の話題でまったりと進行していく。
点が入らないままどんどんマニアックになる楽しくなるコーナーを挟み、いよいよ試合は後半へ。
ここまで同レベルのピッチングだと思われていたが、大阪桐蔭の森は球数がかさんでいた。100球近くなってきたころに甘い変化球が混ざり始める。
7回の表、ランナーを溜めてチャンスを作った小松大谷。石浦の鋭い打球をショートが好捕するも送球が大きくそれ、これが本試合初得点になる。
これに動揺したかARAKAKIでピンチを広げた大阪桐蔭の隙を突きたい小松大谷。続く田西の打球は綺麗なセンター返しでもう1点追加。
大阪桐蔭はここでエースの平嶋を投入するが、小松大谷の勢いは止まらず、よんたまARAKAKIで出塁したランナーを西川がジエンゴで返しもう1点。
後がない大阪桐蔭。9回に内山のHで望みをつなぐも、最後は(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!で終了。夏の甲子園での完封負け自体が初どころか、小松大谷西川にまさかの92球のマダックスを喫し2回戦で姿を消した。
小松大谷が一回戦に続く大番狂わせを果たしたが、次戦は智辯学園、まだまだボスラッシュは続く。
第三試合 京都国際(京都) 4−0 新潟産大付 (新潟)
引き続き近畿と北信越のマッチアップとなった第3試合。韓国語とワルツの珍校歌対決でもある。
京都国際の先発は甲子園初登板の西村。1回表、NSFはよんたま2個と焦げくさい立ち上がりの西村を攻めきれず無得点に終わると、そこからずるずると4回までノーH。3回には先頭の戸嶋がよんたまで出塁し、NHKアナが「足の速い打者が出ました！」と盛り上げた直後に牽制飛び出し坊やとなるなど、チャンスも作らせてもらえない。
一方の京都国際もヒットは出てもあと1本足りない展開。チノちゃんの打席だけはスレがうるさくなるものの、それ以外は第2試合の振り返りなどでダラダラと進行する。
5回、NSFはキャッチャー堀田にこの日チーム初安打のツーベースが出たものの、後続は三振申告敬遠ぽｐで無得点。その裏の京都国際は2アウト満塁で4番藤本という絶好の場面を作るも、ここで先発宮田に代わって登板した田中拓朗の前にレフトフライでZGS。直後、
NSFは続く8回表、1アウトからヒットで出たランナーを負けじとメイデンで送って2アウト二塁とするが、西村のチャンジアッパに打ち取られて無得点。するとその裏、たくろうがメイデン処理をやらかして二、三塁のピンチを招くと、スク水と連打で一挙3得点と突き放されてしまう。
NSFは9回もあきらめず、やらかしヒット振り逃げとあらゆる手段を使って2アウト満塁にこぎつけたものの、最後はさしーんでZGS。京都国際が経験値の高さを見せて3回戦へ駒を進めた。
NSFは小松大谷の番狂わせに続けず。スレの>>1に貼られた「大阪桐蔭戦で一仕事終えたマモノが昼寝を始める」AAは正しかったらしい。
第四試合 西日本短大付(福岡) 13−0 菰野(三重)
西日本短大付 (にしたん)は今回も電撃戦を仕掛ける。奥のよんたま出塁と井上の長打で鮮やかな先制。
建て直していきたい菰野だったが、好投手村上を攻略することができない。
対して菰野の先発・森はいまひとつ制球が安定しない。3回にはよんたますないぽでピンチを作ってしまうと、村上のジエンゴ、斎藤の最低限、そして安田のタイムリー三塁打で大きく引き離されてしまう。
なんとか致命傷でとどめたい菰野はここで森から奥野に継投するも、突如内野の守備が崩壊。全くアウトを取れる気配のないままあれよあれよと失点を重ね、この回8失点のビッグイニングを作ってしまう。
序盤で試合が決まってしまった感もあり、スレでは俳句講座やベスト8予想などの話題がメインに。菰野町がパブリックビューイングを実施しているという悲しい話題や、散水栓に打球がぶつかってイレギュラーなどの珍プレーが飛び出すも驚くほど静かな進行。
試合は後半に入り、7回にも菰野のやらかし祭りが発生し、にしたんは10桁得点。
8回からはエースの栄田が登板するもアフターフェスティバル。そのエイダも9回に3点取られて万事休す。
最後の攻撃に転じたい菰野だったが無慈悲なファインプレーも飛び出し、西日本短大付は今大会最多得点を記録し、宇宙精神の伝播に成功した。
第九日 (8月15日)
第一試合 中京大中京(愛知) 3−4 神村学園(鹿児島)
スレ住民と解説の広瀬さんが打撃戦になると予測していた打のチーム同士の対戦。序盤はお互いランナーを出すも得点は許さない睨み合い。
均衡を先に崩したのは中京大中京。3回に先発の中井がノーアウトのランナーとして出塁すると、メイデンと進塁打で確実に三塁に送ったうえで岡部のタイムリーで先制。
続く4回にもお見合いで出たランナーを三塁に進めたうえでのセーフティスク水でもう1点と技ありの攻撃で着々と得点。
一方の神村学園は飛び出し坊ややチャンスでの凡打などの雑な攻撃が続き、反撃の糸口をつかむことができない。
クーリングタイムを挟んだ6回、ついに神村打線がお目覚め。上川床上手なタイムリーに続き、木下の長打や今村のタイムリーで3得点で一気に逆転。
しかし中京大中京はここで中井から田中へ継投。一球でピンチを切り抜け総崩れの防止に成功する。
1点差の後半戦は前半と同じくお互いチャンスは作るものの、中京大中京は継投で、神村学園は先発今村が踏ん張って得点は許さない緊迫した攻め合い。
9回に神村学園入耒田がレフトスタンドへのお誕生日で貴重な追加点。ここで突き放したいところだが正林の変則(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!などでセーフティな差が作れない。
後がない中京大中京。先頭の羽尻が出塁するとここまでノーヒットの神谷がタイムリーを放ち1点差に詰め寄るも、最後は上川床上手な守備でゲームセット。
強豪同士の高レベルのひりつく攻め合いにちょっとしたやらかしも混じったハイクオリティな試合にスレ住民も満足気である。
第二試合 岡山学芸館(岡山) 2−0 掛川西(静岡)
聖カタリナお嬢様を完封した岡山学芸館に対して今日も掛川西が馬鹿試合よろしくな打力を見せたい、という中で解説の飯塚さんはロースコアの展開予想でこれがドンピシャ。
2回に小田の長打もあり岡山学芸館が1点を先制するが、それ以外は両校堅守でゼロ進行。学芸館のカチカチ内野にはスレ(と何故かいるお嬢様)からも感嘆の声が。あの顔面骨折エースの弟・丹羽、掛川西エース・高橋も力投を続け段々飯塚さんの語彙力が溶けてくる。
学ゲイ館ネタで盛り上がるスレを他所に、7回にはミルクティーを挟んで丹羽が三遊間を割るタイムリーで欲しかった追加点。
どうにかしたい掛川西だが兄に見守られた丹羽は手がつけられなかった。継投する気満々だった監督を尻目に見事な完封勝利。
古謝の不思議タックルなどトラブルもあったが、両校やらかしなしと締まった好ゲーム。
掛川西は大応援団に応えることはできなかったが、県代表に恥じない立派な戦いぶりを見せてくれた。
第三試合 早稲田実(西東京) 1−0 鶴岡東(山形) (延長10回)
【7回まで】
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【7〜9回】
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【10回】
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【ちゃんとした試合結果】
早実がどれくらい鶴岡東に馬鹿試合を展開してくれるかということでワクワクのマモノ民も多い中、マモノスレとしても誠に遺憾ではあるが7回まではまさに無味。3回までお互いパーフェクト、5回までたった3出塁と貧打とも投手戦とも守り合いとも言える状況が続きお互い何も起こらない。スレはまったり通り越して昼寝進行。
7回からはやっとチャンスが作れてマモノスレもお目覚め。ところがスク水ダメイデンだの飛び出し坊やだので堅守ではあるのだがイマイチピリッとしない展開。なんだこれ……という空気を払拭できないままタイブレークに突入する。
10回表の鶴岡東はまさに拙攻、ダメイデンに謎のトゥギャで無得点。その裏の早実はきっちりナイメイ、最後はここまで投げ続けた早実先発・中村が誰にも文句の言わせない外野の頭を越すタイムリー。あっさり試合を決めた。
色々言ったが早実・中村、鶴岡東・櫻井のピッチングは見事。特に中村は中身入れ替えたんじゃないかと言わんばかりの好投であった。
とはいえ何となく釈然としないのでとあるマモノ民の意見を出して〆とする。
「両監督にモリシ賞でいいのでは？」
第四試合 大社(島根) 5−4 創成館(長崎) (延長10回)
今日もアルプスは超満員の大社と名物校長が応援に来ているであろう創成館の対決。
前回好投のマニアは今日も絶好調。2回まで13球パーフェクトと見事なピッチングだが、3回にやらかしから創成館・山口が三遊間を破るタイムリー。創成館が先手を取る。
一方の大社は創成館先発・岡田のサイドスローに手を焼くも、5回のマニアHをきっかけに高橋翔が技ありのライト前で試合を振り出しに。一進一退の試合にスレも満足気。
試合が動いたのは創成館サード武富の華麗な守備でピンチを脱した直後の6回裏。二死二塁から小森山がセンターに弾き返し1点、V-ROADが響く中続く上田のレフトライナーをやらかしてもう1点。大きな2点を創成館が追加し3−1とする。
スレでは野生の藤原が大量発生する中大社の攻撃を凌いでいく創成館エース村田だが、8回にマモノが忍び寄る。一死一二塁からマニアのショートゴロがまさかの悪送球、続く園山がお嬢様方大満足の完璧なスク水。3−3と大社が試合を振り出しに戻す。
完全に試合は総力戦の様相を呈した。村田・マニア両者ピンチを作るも凌ぎにしのぎタイブレークに突入する。
痺れる10回表もマモノは手を緩めなかった。再三好守備の武富が悪送球、続くマニアを打ち取るもスク水職人園山が二度目のパーフェクトスク水。大きい2点を勝ち越す。
しかし当然創成館も一筋縄では終わらない。マニアがメイデン処理を失敗し内野ゴロの間に1点、一死二三塁のサヨナラシーンに。最大の山場がここに来て訪れる。
果たして主人公に名乗りを上げたのはマニアだった。創成館主将・ムコウダンの内野ゴロをバックの守備できっちり取ると、先刻タイムリーを放った小森山を奇しくも本試合の高校野球もっとおもしろくのネタだったスライダーでさしーん。超がつく熱戦に終止符を打った。
痺れる投手戦からのタイブレーク、高校野球の面白さをたっぷり披露してくれた2校に甲子園からもマモノスレからも拍手喝采。
107年ぶりの夏2勝という大きな大きな歴史を刻んだ大社、このまま旋風を巻き起こせるか。
この試合も少なかったチャンスをモノにした創成館だったが、初めての夏2勝にあとほんの僅か届かなかった。
第十日 (8月16日)
第一試合 広陵(広島) 1−8 東海大相模(神奈川)
本大会も第三回戦に突入。一試合目は二回戦で圧倒的な強さを見せた広陵×東海大相模という組み合わせで、スレ住民の間では事実上の決勝戦かともささやかれていた。
東海大相模の先発は前回と同じく藤田。しかし立ち上がりは制球に苦しみ、ランナーを溜めたところでARAKAKI(記録はパスボール)により失点してしまう。
ここに付け込みたい広陵だったが、ストライクの入らない藤田にスク水を仕掛けて空振り、三塁ランナーが飛び出し坊やになってからのみのさんで好機を逃す。
広陵の先発はカカオではなく山口。こちらも序盤はよかったのだが中盤から突然スナイパーと化す。3回の表にはよんたますないぽで貯めたランナーを中村のタイムリーで帰され、逆転を許す。
中盤に入ったところで藤田の投球が落ち着いてくる一方で、山口のほうは4回にもすないぽを出すなどやはり制球が危うい。
5回にピンチの場面でエースのカカオに継投するも、スロースターターで有名なカカオにこの場面は厳しかったか。才田柴田中村に怒涛の三連打を食らい、大きく差を付けられてしまう。
クーリングタイムを挟みさらに冷却されたカカオは6回も調子が上がらず。先頭のランナーをよんたまで出した後、和田日賀藤田に三連続二塁打を許してしまい、すっかり終戦ムードに。
東海大相模は試合の後半で藤田を温存することにも成功し、終始試合を支配したままベスト8へ進出。早起きして試合を見守った住民を眠たくなる校歌が襲った。
広陵高校はスク水や継投など監督の策略が悉く裏目に出た感があり、ナカイ監督は二年連続モリシ賞候補の筆頭に。 「完敗なので。全て監督の責任」という敗戦の弁に住民はうなずくばかりであった。
第二試合 明徳義塾(高知) 2−3 関東一(東東京)
第二試合も初戦を危なげなく勝ち上がった2校による好カード。初戦に引き続き池崎をマウンドに送った明徳に対し、関東一は初戦で野手起用だった坂本が先発という顔合わせに。
初回、内安打でランナーを出すも即(σ・∀・)σで片付けた明徳に対し、関東一は先頭よんたまにやらかしも見せつつなんとか無失点。序盤の流れは明徳かと思われた矢先の2回表、関東一はランナー二塁から小島がライト線のフェンス手前まで飛ばすツーベースで先制点を挙げる。
その裏負けじと明徳は2アウト満塁のチャンスを作るが、フルカウントから打者山畑がセルフジャッジで歩きかけてからのみのさん。流れを手放したように見えたが、続く3回に関東一が早くも坂本から畠中にスイッチすると、すないぽよんたまも交えて再び2アウト満塁。今度は1年生キャッチャーの里山がきっちりレフトへはじき返す2点タイムリーで明徳が逆転に成功する。
対する関東一はアーニャ登場でスレを盛り上げたのち、5回には畠中に代打滝川を送る積極策。滝川が起用に応えてツーベースで出塁すると、堅守の明徳にまさかのタイムリーやらかしが出て試合は振り出しに戻る。
ベンチの馬淵監督の激おこ顔が中継に映って住民が震え上がる中、関東一・米澤監督の攻めの采配は続く。6回は先頭がよんたまで出ると、4番の主砲高橋がバントの構えで実況解説を驚かせ、さらに裏をかいてバスター。これで一、三塁とチャンスを広げ、5番越後が前進守備の内野を抜くセンター返しで関東一が勝ち越す。しかし明徳も続くピンチを、先ほどタイムリーやらかしの平尾の汚名返上ダイビングキャッチ(ここで足を痛めて交代)などで切り抜けてチェンジ。この目まぐるしい攻防の直後に流れたアルプスリポートでは、明徳吹奏楽部はもともと部員6人の上に甲子園に来れたのは1人だけ、残りは大阪学芸中高からの助っ人という衝撃の情報まで明かされスレも加速する。
7回裏、明徳は関東一の3番手・エース坂井から先頭Hとセーフティメイデンでノーアウト一、二塁。ここで馬淵監督が4番竹下の打席にピンチバンターを送る勝負手に出るが、これが痛恨のダメイデンで三塁アウトに。さらに続く長谷川の打球がライト前ヒットと思いきやセカンド小島がダイビングキャッチ、その次の高橋も三遊間への当たりをサード高橋がスライディングキャッチでこの回無得点。明徳のお株を奪うかのようなカチカチ内野に感嘆の声が上がる。
8回裏も明徳は先頭Hからナイメイで得点圏を作るが、坂井が二者連続三振を奪ってチェンジに。ここで手話ニュースが入ってまさかのニュース間試合終了かとスレ民は慌てたが、なんとか間に合った9回裏の明徳の攻撃は三凡。初戦に続いて関東勢の勝利となった。
勝利監督インタビューでアナが畠中(はたなか)を「はたけなか」と呼び間違える放送事故まであり、最後まで見どころたっぷりの熱戦に住民も大満足であった。
第三試合 青森山田(青森) 5−0 石橋(栃木)
関東勢3連勝を狙う石橋と、東北勢最後の生き残り青森山田の対決。先発は青森山田が下山、石橋が柳田と、ともにエース温存の構え。
1回裏青森山田の攻撃、先頭の佐藤洸の打球がフェンスギリギリのレフトフライで早速パワーを見せつけると、その後2アウト二塁として4番原田。高めの直球をフルスイングすると、センター右寄りにスタンドイン。春はフライアウトを量産していたふとももくんに待望のお誕生日が飛び出し、青森山田が幸先よく先制する。
この被弾で平常心を失ってしまったか、柳田は2回の先頭にストレートのよんたまを与えたところで降板、石橋は早くも入江の投入を余儀なくされる。押せ押せの青森山田は蛯名のヒットで一、二塁とすると、続く菊池伊のメイデンは打球が飛びすぎで三塁アウトにされるものの、そこからファーストへの悪送球の間に進塁して二、三塁と、世にも珍しい形で結果メイデンに。その後の内野ゴロで1点を追加する。
一方の石橋は、下山のコーナーを丁寧に突くピッチングの前に、ヒットは出るが本塁が遠い。5回には先頭Hで出したランナーが守備妨害を取られてアウトなど運も向かず、点差以上の差が感じられる展開でスレはすっかり静かに。
すると力投していた入江も山田打線に捉えられはじめる。5回のよんたますないぽで招いた満塁のピンチはしのいだが、6回には連打、7回には二塁打2本でそれぞれ1失点。じわじわと差が開く。
青森山田は7回から余裕の継投も見せ、そのまま逃げ切り勝ち。3年連続の東北勢決勝進出に向け一つ前進した。
石橋は結局6回以降ノーヒットに終わってしまい、主人公入江の物語はほろ苦い幕切れを迎えた。
第四試合 霞ケ浦(茨城) 2−6 滋賀学園(滋賀)
言わずと知れた琵琶湖vsその名の通り霞ヶ浦の湖対決。
智辯和歌山を智辯和歌山にした霞ヶ浦先発・市村を滋賀学園が攻めたてる。初回初Hから4番・岡田のスリーベースでアルプスのふしぎな踊りを背にさくっと1点、2回4回にも小刻みに得点、代わった2番手・真仲から連打で更に2点で5回表6−0と一方的な展開に。やはり琵琶湖には敵わないのか……と接戦を期待していたスレにもどんよりとした空気が漂う。
追いすがりたい霞ヶ浦だが、5回裏に突如マモノが憑依した滋賀学園先発・脇本のやらかし2つで6−となるも2番手・土田に後続をきっちり抑えられてチャンスを活かせない。
そのままズルズルと0を並べたが、後がない9回になって霞ヶ浦打線が粘り腰。連打の後ボークマニア総立ちのボークで無死二三塁、ゴロの間に1点を返す。ボークキャプでスレがこの試合一番盛り上がる中、二死一二塁まで漕ぎ着けるもファーストゴロをギリギリで土田がカバーしゲームセット。
滋賀学園は今日も遊撃手・岩井を筆頭に堅守。加えてサイクル未遂岡田、好投の土田と選手が躍動し準々決勝に向けて万全の体勢か。
霞ヶ浦も後半持ち味を見せるが8回まで1安打ではどうにもならなかった。
第十一日 (8月17日)
第一試合 智弁学園(奈良) 6−3 小松大谷(石川)
準々決勝を見据えてか小松大谷は大阪桐蔭にマダックスのエース・西川を温存。残った投手陣に智辯学園打線が襲いかかる。初回から4番・中道がタイムリー、3回4回5回と長短打にスク水も絡めて計6得点。
小松大谷も2回に3安打集中で2点と勢いを感じさせるも、消えたファースト事件や飛び出し坊やで少々雑なプレーも出て流れを引き寄せられない。
怒涛の展開になったのは球数を考慮してか田近を下げた8回表。安心のゴマちゃんこそアウトになるも2番手・巴田がよんたますないぽ、3番手・北村もよんたまんるい。ここで待望のショックリーが代打で登場し会場もスレも大盛り上がり。
ところがチャンス
こうなると4点は遠い。9回に小松大谷4番・東野のタイムリーで意地の1点を返すも、ゴマちゃんの代打で出た森田が(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!で試合終了。
智辯学園は準優勝の2021年以来のベスト8。決勝の相手だった智辯和歌山の分まで勝ち上がりたいが田近以外が踏ん張れるか。
小松大谷は大阪桐蔭戦よりもプレーに荒さが窺えるも立派な成績。被災地にも楽しい時間を届けられただろう。
第二試合 京都国際(京都) 4−0 西日本短大付(福岡)
試合前から母校にしたんの応援に来たBIGBOSSの登場で大盛り上がり。この調子で試合も盛り上げていきたいところだが、序盤は完全に京都国際ペース。2回にARAKAKIとタイムリーで2点を先制するとその後も押せ押せムード、5回には満塁スク水(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!でチャンスを潰すが長打で1点。
にしたんもHは出るが好守と京都国際先発・中崎のスライダー
OBにいいところを見せるべく京都国際の猛攻を凌いできたにしたんだが、中崎のスライダーに14桁奪三振と最後までクルックル。恐らく新庄も球場を出たであろう9回に一死一二塁のチャンスを作るが、最後はいい当たりのサードゴロで幕引きとなった。
京都国際は走攻守全てにいいところが出るというチーム力の高さを見せた形。近畿の有名どころが敗退する中優勝候補に名乗りを挙げた。
にしたんも解説した飯塚さんウキウキの諦めないプレーで最後まで甲子園を沸かせた。
第三試合 神村学園(鹿児島) 7−1 岡山学芸館(岡山)
昨年おか山の日大クエストを打ち砕いた神村学園に同じ岡山県勢の岡山学芸館が挑む。
序盤からお互い積極攻勢。出会い頭に岡山学芸館エース・沖田から守りたがりの今岡がタイムリー、岡山学芸館もよんたま二つから内野ゴロで同点。
4回にはどすこい含めて神村学園が2点を加えるがまだどうにかなる……というところで、完全に神村打線が勢いづいたのが5回。すないぽHよんたまで無死満塁、上川床がPZGSマニアの希望を打ち砕く上手なタイムリー。更に前進守備が裏目に出て2点を追加、この回一挙4点で7−1に。
序盤バタついていた神村学園先発・早瀬だが、これだけリードを貰えば流石に落ち着いたか。バックの堅い守備もあり5回裏を両チーム合わせて初めての三者凡退で片付ける。
クーリングタイム明けに試合が荒れて欲しいスレと岡山学芸館だが、逆にすっかり落ち着いた展開に。早瀬は9回も三者凡退で片付けなんだかんだで1失点完投、今日も愛の花が甲子園にひらいた。
神村学園は持ち前の連打と堅守に支えられて岡山代表に2年連続の快勝。会心の当たりではないものの、ついに初Hが出た正林の調子が今後のカギを握りそう。
岡山学芸館もお嬢様方絶賛のメイデン等持ち味を見せるが、あと一つ投打が噛み合わなかった。
第四試合 早稲田実(西東京) 2−3 大社(島根) (延長11回)
もはや街に人も神も残っていないであろう大社と、お馴染みの大応援団をアルプスに抱える早稲田実業。ベスト8最後の椅子に座るのはどちらか。
マニア・中村両エースは今日も先発。先手を取ったのは大社、やらかしから5番・下条のタイムリーで1点先制。その後もチャンスを作るがあと一歩のところで中村が踏ん張る。
マニアもランナーを出すが今日も流石の粘り腰。5回までは全く互角と言っていい試合に。
6回表、早稲田側にご存知OB清宮がデーゲームを終えて観戦に加わる中、ついにマニアに大ピンチ。連打から厳しくいったインコースがすないぽになり一死満塁、ここで6番・国光がギリギリの内野ゴロで同点。しかし続く中村をさしーん、同点で止める。
ここから守り合いになるかと思いきや、7回表に大事件が。8番・内囿のセンター前への打球をスレに大人気・藤原がまさかの後逸、そのまま実質ランニングお誕生日。試合を決めかねない一点が早実に入る。
一気に土俵際に追い詰められた大社だが、中村の前に最後の一本が出ない。一方ここに来てマニアにも完全に火が入り、1人のランナーも許さない完璧な投球。
ここまでですらベストバウト候補だが9回裏、マモノ来訪とともにとんでもない山場が訪れた。先頭マニアの打球がやらかし、続く園山がパーフェクトメイデン、高橋弟が意地のスク水(記録は犠打失)で同点に。更に一死二三塁と完全にサヨナラのシーンで、早稲田実業は守備交代でレフトに入った1年生西村がピッチャーの右横に入る内野5人体制の凄まじい奇策。それが功を奏したのか本日猛打賞の藤江はその西村へのゴロになりアウト、送球間にホームを狙ったランナーもアウト。プロでもめったに見ない記録「レフトゴロ」からのサヨナラ阻止にスレも3回戦一番の盛り上がりに。
両チームにとっては2試合連続のタイブレーク。10回表、大社の守りは園山の完璧なメイデン処理を含めてダメイデンが二つ。続くUNOをマニアが抑える。早実も裏のメイデンをきっちりダメイデンにとり、大社クリーンナップを2番手・川上がシャットアウト。11回に突入する。
11回表の早実は強行策、しかしこれが再三好プレーの園山の元へ。サードを踏んで(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!、一年生代打・金城がよんたまで出塁するも限界の近いマニアが最後に踏ん張り5番・山中をショートフライ。ここも0でしのぎ、もはや泣いているスレと石飛監督とマニアと甲子園。
あらゆる感情が渦巻く11回裏、この夏初打席のピンチバンター・安松の打球が完璧なスネークライン。どちらが勝っても文句なし、野球ドラマチックと言わんばかりの試合に決着をつけたのが主人公・マニア。無死満塁で見事にセンター前へ運びサヨナラゲーム、月が見守る甲子園を万雷の拍手で包んだ。
高校野球かくあるべしと言わんばかりの両校の死闘に、八百万の神々もご照覧か超満員の甲子園が揺れに揺れた。大社は93年ぶりのベスト8、五紙評価オールCという圧倒的下馬評を覆し戦前の目標を見事達成した。
試合序盤は大社寄りだったスレも終盤はどちらもよくやったと早実にも最高級の賛辞。
これだからマモノ甲子園はやめられない。
第十二日 (8月19日)
準々決勝
第一試合 関東一(東東京) 2−1 東海大相模(神奈川)
【忙しい人向け】
642 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします[sage] 2024/08/19(月) 09:28:00.882 ID:IgrGWgBI0
(守備)かため
(内容)濃いめ
(得点)少なめ
今年も楽しみな準々決勝、初戦は関東勢同士の戦いに。
東海大相模・藤田、関東第一・畠中の両先発が持ち味を発揮し上々のピッチング、しかし何よりも特筆すべきは両校の守備。お互いヒット性の当たりを何度も処理し、高校野球もっと面白くのコーナーでは「両チームの守備のよさ」で好守備集が紹介されるほど。マモノスレもうっま…とひたすら感嘆の声。
例えバットが低反発になっても高校球児というのはすごいもので、やはりこういった試合を動かすのはお誕生日。6回にもお互い好守備が出た直後の7回、関東第一4番・高橋が初球を捉えて左中間深いところへの先制弾。重い重い一点が関東第一に入る。
これで崩れるかと思いきや両チームまだまだ好投&好守備。両先発90球とサクサクながらレベルの高い試合は9回に突入。
関東第一5番・越後の香草類で一死二塁にした場面で東海大相模・原監督は藤田から福田にスイッチ、これが結果的に裏目に出る。出会い頭のARAKAKIからギリギリ頭を超えない内安打やろ笑で2−0に。
これが致命傷だった。9回裏、Hと意表を突いたセーフティメイデンで一死一二塁で本日チーム初めて(！)の得点圏、ここで(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!コースを試合初めて(！)のやらかしが出て2−1。
なおも二死二塁、一発出ればサヨナラの場面を作るも最後は昨日お誕生日の金本を関東第一二枚看板のもう一角・坂井がレフトフライに打ち取った。
マモノスレ20年近い歴史の中でも異常事態とすら言える守り合いに両チームへ惜しみない拍手が。準々決勝の名に相応しい好ゲームを見せてくれた。
関東第一は馬淵明徳に守備で勝った姿を存分に見せつけた形。まさに守り勝つ野球で優勝を狙う。
東海大相模はモンマ抜きでのベスト8、これからも甲子園を沸かせてくれそうだ。
第二試合 青森山田(青森) 1−0 滋賀学園(滋賀)
ここまで全て10桁Hの滋賀学園、対するはガチムチ原田を要する青森山田。どちらの打線に軍配が上がるか。
先発は滋賀学園・土田、青森山田・下山と両チームエースを温存。期待に応え土田は青森山田打線を二塁も踏ませぬ好投、下山も
青森山田は早々に継投策でエースの関が登場。5回二死一二塁とピンチを作るも滋賀学園1番・タコ大将のライト前Hを右翼手・佐藤の好返球でしのぎ、大谷が襲来する中お互い無得点で折り返し。
度重なるピンチを凌ぎ続けた青森山田だが、7回裏についにチャンス。消えたファースト事件で出たランナーをメイデン・結果メイデンで二死三塁、今大会未だHのない5番・吉川が継投のエース・脇本からレフト前へ。先制点は攻め続けた滋賀学園ではなく青森山田に。
たかが1点、されどあまりに重い1点。滋賀学園は9回も一死二塁と同点のチャンスを作るが最後は関がきっちりと締めて幕引きとなった。
ワンチャンスをモノにした青森山田、わずか4安打での勝利。東北2校目の優勝に向けて流石の粘り腰を発揮した。
滋賀学園は全試合10桁安打まであと一つ、その一つが出れば分からなかったが指先でスルリ。青森山田打線に6回2安打と好投の土田はまだ2年生、来年の雪辱は成るか。
第三試合 京都国際(京都) 4−0 智弁学園(奈良)
3試合目は近畿対決。智辯学園も夏の優勝は未経験、お互い初優勝を目指す。
智辯学園先発は一年生の杉本。「図太さ」に期待したとは小坂監督の言だがこれが大成功……しかけたのだが、3回にHやらかしARAKAKIで無死二三塁のピンチ。どうにかアウトを一つ取るがここで継投、浅井が後続をギリギリで抑え成功？くらいに。
ところが4回裏、やらかしを取り返す意地のプレーで負傷した智辯学園二塁手・今井が交代した直後だった。京都国際8番・奥井が一塁線を破るタイムリー、続く9番・西村の打球がセカンドへのイレギュラー。京都国際が2点を先制、5回にもファーストへのイレギュラーがあり3−0とする。マモノさん？
一方の智辯学園もやらかしやらHやらでチャンスは作るが京都国際先発・西村の前にホームが遠い。両チーム飛び出し坊やの頻繁もありなんだか智辯和歌山を感じ始めるスレ。
切り替えたい智辯学園だが、解説の杉本さんが度々言及するようにどうにも流れが悪い。投げては三凡を取れず打てば(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!守備のちょうど前と京都国際のペースから抜け出せない。挙げ句タイムリーやらかしも出てもう完全に智辯和歌山。
結局西村以外はブルペンに行くこともなく京都国際が智辯学園に完封勝利と相成った。
京都国際は今日も10桁安打。二枚看板が安定しているだけに、ダメイデンや飛び出し坊やと荒さが出た部分を修正して次に臨みたいところ。
ツキもなかったとはいえ流石に拙攻気味だった智辯学園、ちょっとペースの上がった本家偽魔曲も魔力が足りなかったか。
第四試合 大社(島根) 2−8 神村学園(鹿児島)
Q：神の存在を信じますか？ A：甲子園に来てた。
片や名前に神、片や出雲大社からの快進撃ともはや神々の戦いで最後のベスト4が決まる。
激戦の名残かマニアはベンチスタート。先発岸がどこまで耐えられるか、というところで先手を取ったのは大社。走りたすぎる藤原がよんたま、実際走って結果メイデンが二つでマリア様。
一方神村学園も積極攻勢、岩下・上川床の連打から木下がタイムリーで同点。大社も岸の早いクイックもあり石原のマジャ2つでチェンジと序盤から目まぐるしい展開に。
4回表には岸に限界が。大事に行こうとしすぎたか、怒涛のよんたま4つでどすこい。しかし継投した山本が高橋とわたその守備に助けられZGSに。
その裏、高橋そらたそのHにFcを挟んで職人園山のスリーバントが神村学園先発・今村の悪送球を誘い同点。なおも無死二三塁を作るが、ここは継投した早瀬と二塁手・増田がきっちりホームアウトを二つ。
大ピンチを脱すると今度は山本がよんたまからのエンドランで無死一二塁、ここで満を持してマニアが登場する。(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!をやらかして1点を失うものの、後続をきっちり打ち取って5回終了時3−2。大谷も観戦する中一進一退のゲームが展開される。
6回裏に職人園山がスリーバントスク水を失敗した直後だった。疲れかはたまた大谷の影響か、7回表浮いてきたマニアの直球を捉えて正林・岩下・上川床が3連続タイムリー。今大会好投を続けたマニア相手に一挙4点を追加し、続く8回も今岡にタイムリーで8−2に。
翻って早瀬はスライダーを軸に見事な投球、得点圏にランナーを置いても落ち着いて的を絞らせない。
迎えた最終回、懸命の大声援が大社アルプスから響く中藤原がトゥギャり高校野球という青春に最後の最後まで大盛り上がり。すないぽ挟んで一死満塁まで漕ぎ着けるが、最後は高梨がセカンド(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!、大社の夏が終わりを告げた。
聖地以西からやってきた2校、ベスト4最後の座は神村学園に。島根県民半分来てるんじゃないかという勢いの大社アルプスをジンギスカンの音色と共に弾き返した。段々調子を上げてきた正林と不安定な今村次第の頂点になるか。
エースマニアを中心にタレント揃い、今大会の主人公枠で大いに甲子園とマモノスレを沸かせてくれた大社。地元と八百万の神々に捧ぐ最高の夏だった。
第十三日 (8月21日)
準決勝
第一試合 神村学園(鹿児島) 1−2 関東一(東東京)
どこが勝っても初優勝のベスト4。打の神村学園と守の関東第一、王座への切符を得るのは果たしてどちらかか。
関東第一先発はまさかの今大会初登板・大後。スレからもなぜここまで隠していたと声が漏れるピッチングで神村打線を封じるが、やはりキーマンはこの2人か。4回表に正林がHで出塁、上川床が今日も上手なセンター前でここまで全試合タイムリーのとんでもない記録。神村学園が先制する。
一方の神村学園先発・今村は前回登板からきっちり修正、よんたまは出すも5回までノーノーと上々のピッチング。いよいよマモノスレの消滅を覚悟し始めるスレ。
空気を変えたい関東第一は6回頭から坂井にスイッチ、その甲斐あってか本日2安打の上川床を抑えたその裏だった。
7回裏ついに今村から初H、ナイメイを挟んで7番・熊谷が一塁線を破るタイムリー二塁打。これを右翼にいた正林がジャッグルする間に一死三塁、ここで8番・市川の打球を前進守備の二塁・増田が取りこぼす。
グラウンドかはたまた己の心に潜むマモノか、致命的な2点で関東第一が逆転に成功する。
後が無くなった神村学園、9回の先頭は正林だったがここも難しい打球を二塁手・小島が処理しアウト。続く岩下・上川床は連打で二死一二塁、ここでこの夏初登場の代打・玉城の打球はセンター前へ。
忍び寄る9回のマモノ、しかしねじ伏せたのは関東第一の守備だった。中堅手・飛田の返球はドンピシャのストライク送球、ホームで同点のランナーがタッチアウト。解説・青山さんも大絶賛のビッグプレーで劇的な幕引きとなった。
今日も関東第一は3安打とHは出ず、しかしそれを物ともせぬ凄まじい堅守での勝利。決勝という舞台で自分たちの持ち味を発揮できるか。
神村学園も上手な上川床を中心に存分に実力を発揮したが、キーマン正林があと一歩調子が上がらず。悔しい悔しい2年連続のベスト4となった。
なお小田監督的には特にマモノにやられた感はなし。でもまあ多分マモノスレは許された、多分。
第二試合 京都国際(京都) 3−2 青森山田(青森)
マモノスレの存続が守られて住民が胸をなでおろす中始まった準決勝第二試合。
京都国際は休養十分なエース中崎を先発起用するが、初っ端から制球が定まらずいきなり二連続よんたま。
この隙を逃さない青森山田。パティシエ原田のタイムリーと吉川の木製最低限で2点先制。
一方で青森山田の先発下山もすないぽ祭りでいまひとつの安定感。しかし京都国際はこの隙を攻めることに失敗。
中盤に入り両投手が安定してくると、試合は膠着状態に。なんとか序盤のミスを取り返したい京都国際だが、肝心なところで飛び出し坊やなどの細かいミスが飛び出し、得点が遠い展開。
クーリング
なんとか反撃と行きたい青森山田だが、5回から継投した西村の投球を前に快打が出ない。
試合は1点差の睨み合いのまま9回に突入。青森山田はふともも君のよんたまで戦闘出塁するも、(σ・∀・)σｹﾞｯﾂ!!でチャンスを潰してしまいお通夜状態。
そのまま試合は京都国際が制してセンバツのリベンジを果たした。青森山田はクーリングオフ継投と後半の拙攻とID:xSzpqiNO0の予想が響いた形となった。
かくして決勝の舞台は古都VS現都の対決となる。令和の関ヶ原を制するのは関東の堅守か関西の猛攻か。
第十四日 (8月23日)
決勝
関東一(東東京) 1−2 京都国際(京都) (延長10回)
新旧首都決戦となった決勝戦。京都国際はエース中崎、関東第一は技巧派畠中の先発。
立ち上がりはどちらも良好。当たり前のように好守備も飛び出し、大方の予想通り締まった試合になる予感。
総合力の高い京都国際が序盤Hを重ねる姿勢を見せるが、やはりそこは鉄壁の関東第一。連打を許さずむしろ先の塁からアウトを淡々と取っていくような職人芸。
京都国際もエース中崎が絶好調、1イニングの平均時間がクーリングタイム以下という決勝戦にあるまじき驚異の3939進行で試合は後半に進む。
魔のクーリング明けの京都国際の攻撃、先頭の加藤が出ると絶妙なメイデンがスネークラインでお嬢様を絶頂させる内野安打となり絶好のチャンス。
ここで決まるかと思われたが、関東第一の畠中が踏ん張り無得点。
その裏の関東第一も飛田の内野安打とトゥギャでチャンスメーク。しかし京都国際の中崎もエンジン全開で切り抜ける。
クーリングオフ明けの緊張感のある攻防を経て、関東第一は坂井へ継投。京都国際はタイプの異なる投手を前にタイミングが合わない。
一方の京都国際は中崎が続投。若干およる場面を見せるもこちらも無失点ピッチングを続ける。
お互い無得点のまま試合は9回に突入。京都国際は藤本Hが先頭出塁し、メイデンを挟んで三塁まで進み先制のチャンス。しかしここも坂井が踏ん張り無得点。
関東第一も先頭ランナーを出し、一二塁のチャンス。京都国際は二死までたどり着くが、ここでマモノがショートに憑き二死満塁となる。
一発決めたいところで熊谷の当たりはヒット性の打球！しかしライトの長谷川にファインプレーが出てスリーアウト。ついに史上初の決勝タイブレークに突入。
京都国際はリリーフ兼代打の西村がバントの構えからの強行策で無死満塁のチャンス。ここで坂井がどすこいしてしまい、つまようじが京都国際に立つ。
これを受けた米澤監督はマシンガン守備シャッフルを展開。京都国際が三谷の最低限でさらに1点を奪うも、２失点のみで切り抜けることに成功する。
後がない関東第一だが、その裏の攻撃でいきなり変わった西村にマモノが憑依。こちらも無死満塁のチャンスを作ると堀江のショートゴロ間で1点返す。
ここにきてよんたまんるいで一挙逆転のチャンスも、ここでハットリくんに攻守が飛び出しツーアウト。西村はそのまま坂本から三振を奪いゲームセット。
今大会投打守備の総合力で非常に安定感を見せた京都国際が106回大会を制し、甲子園には日本語訳が学校から提供された校歌が響き渡った。
敗れた関東第一もその守備力は決勝でも遺憾なく発揮。スコアレスゲームからのタイブレークに突入させるなど、優勝級の健闘であったといえるだろう。
2024年08月23日(金) 20:49:38 Modified by nanashisan2017
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