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2024夏出場校寸評

[出場校寸評]


<北海道・東北>

*北北海道  白樺学園 9年ぶり4回目

初出場のはずだったセンバツがコロナで霧消し、代わりに開催された交流試合を戦った夏から4年。白樺学園が甲子園に舞い戻る。
エース半沢を中心とする投手力が安定している。北北海道大会決勝ではブーメラン継投も見せて、クラーク国際打線を2点に抑えた。
その投手陣をリードするキャッチャー浅野はこの試合4安打2打点の固め打ち。打撃でもチームを盛り上げる。
白樺のキャッチャーといえば、2011年のけいすけくんを思い出す古株マモノ民もいるだろう。猛暑対策に導入した純白ヘルメットは、その2011年以来の白星につながるか。

*南北海道  札幌日大 初出場

どちらが勝っても初優勝の立命館慶祥との決勝。5回までにこつこつ6点を積み重ね、逃げ切りで甲子園への切符を手にした。
お誕生日はないが、7試合で57得点。連打を武器に南北海道を勝ち上がってきた。
準々決勝以降は小熊が3試合完投とエースに負担をかけがちなチームだけに、序盤に得点して楽に投げさせられるかがカギになる。
札幌という校名だが、所在地はお隣の北広島市。エスコンフィールド開業ですっかり野球の街となった地元に、聖地での活躍を届けたい。

*青森  青森山田 7年ぶり12回目

準決勝まで4試合を49得点1失点と、投打に隙のない戦いぶりで勝ち上がった青森山田だが、決勝はリードを許す展開に。
6回裏に佐藤洸が満塁お誕生日を放って逆転すると、弘前学院聖愛の反撃をなんとかしのいで4-3で逃げ切った。
準々決勝でもふともも君こと原田が八戸学院光星を相手にお誕生日2発など、ここぞの場面での長打が期待できるチームだ。
春には誉の木製バットや砂糖投入戦法でスレを沸かせたみちのくのパワー軍団が、さらに磨きをかけた打棒を甲子園で披露する。

*岩手  花巻東 2年連続12回目

岩手大会で連合チームを仕立てられなかった部員不足の高校に選手をレンタルしたことでも話題になった花巻東。メインチームの方はしっかりと甲子園出場を勝ち取った。
エースの小松や、昨年夏に試合前日のサイドスロー転向ながら好投してスレを驚かせた葛西ら、聖地のマウンドを知る投手が中心になって試合をつくる。
打撃ではメイデンやトゥギャを絡めて着実に1点を取りに行く野球が持ち味。投打がかみ合えば上位進出も見えてくる。
この夏はあの佐々木麟太郎の妹・秋羽を擁する女子野球部が、全国選手権決勝に進出し一足先に甲子園を経験。夏はベスト4が最高の男子もそれに続けるか。

*秋田  金足農 6年ぶり7回目

記念すべき第100回大会に、秋田勢として第1回大会以来の決勝に進んで「金農旋風」を巻き起こしてから6年。紫の「KANANO」の文字が再び甲子園に躍る。
なんといっても注目を集めるのが、2年生エース吉田大輝。あの夏の主人公・吉田輝星の背中を追ってこの学校に入った、7歳下の弟だ。
主将の高橋佳佑も、6年前横浜を相手に逆転3ランお誕生日を放った高橋佑輔の弟。その佑輔はいまコーチとして母校に戻り、聖地での経験を後輩に伝える。
兄たちの甲子園と大きく違うのはやはり球数制限。今夏の秋田大会でも、準決勝は4投手の継投で吉田を温存した。今度は全員野球で再び旋風を起こせるか。

*山形  鶴岡東 2年ぶり8回目

決勝を16安打11得点で快勝し、鶴岡東が2年ぶりの甲子園への切符を手にした。
チームの中心はエースナンバーを背負う櫻井。登板しない時もレフトとして打線に入り、U18日本代表候補にも選ばれる二刀流の逸材だ。
櫻井と決勝で好投した2年生杉浦の二枚看板に加え、5試合で3やらかしと守りも堅い。初戦は聖光学院との隣県対決。平常心で守乱ウイルスを撃退できるか。
鶴岡東といえば、2年前は主人公山田(近江)からお誕生日、5年前はバスターお誕生日など、マモノ民の印象に残る豪打をたびたび見せてきた。豪雨被害を受けたばかりの地元を勇気づける一発も期待される。

*宮城  聖和学園 初出場(春夏通じて)

戦前の創立以来長らく女子校で、今世紀に入って共学化。創部20年、初めて甲子園の土を踏む。
ロースコアの試合で勝ち進んだが、準決勝で突如打線が覚醒して9得点。決勝ではここまで4試合3失点の仙台育英投手陣に、徹底した低め狙いで19安打を浴びせた。
不動の1番ショートを務める主将三浦と、2年生で4番に座る佐藤が打率5割超。甲子園でもつなぐ野球に期待がかかる。
投げては先発斎藤佑からエースの千葉につなぐのが方程式だが、こちらは準決勝以降2試合12失点なのが気がかり。本番までに修正できるか。

○注目選手
斎藤佑樹:名前を見て誰もが思い浮かべただろう同姓同名のあの人が、甲子園優勝投手になった2006年度の生まれ。両親は高校野球に特に興味はなく、偶然の一致とのこと。
現在リポーターを務めるハンカチ王子の取材を受け、ダブル斎藤佑樹の競演は実現するか。そして今大会9年ぶり出場の早実との対戦はあるのか。

*福島  聖光学院 3年連続19回目

2021年に途切れた連続出場を、次はどこまで伸ばせるか。聖光学院が今年も甲子園にやってくる。
お誕生日こそないが、5試合で三塁打7本と長打力は十分。昨年甲子園のマウンドを経験したエース高野ら投手陣を援護して勝利につなげたい。
昨年、一昨年と甲子園では仙台育英に完敗、秋、春の東北大会でいずれも初戦敗退など、近年東北勢相手に苦戦が目立つ。
奇しくも初戦は山形の鶴岡東。嫌なジンクスを振り払って勢いに乗り、福島として53年ぶりの決勝の舞台を目指す。

<関東>

*茨城  霞ケ浦 5年ぶり3回目

昨年夏の茨城大会決勝、3-0で迎えた9回。つかみかけていたはずの聖地への切符は、5失点での逆転負けで消え去った。
4番の羽成らこの時からの主力に、2年生エースの市村や秋に投手転向した眞仲ら新戦力が加わり、終盤に突き放す試合運びで1年前のリベンジを果たした。
高橋監督は「おとなしい子が多くリーダーシップが足りない」と評するチームだが、団結力でカバーして勝ち上がってきた。
くじ運にもたびたび泣かされ、過去3回の甲子園で勝利はない。まず目指すは1勝、智辯和歌山との初戦に臨む。

*栃木  石橋 初出場

昨年春に21世紀枠で出場した県立の進学校。創立・創部100年の節目に悲願の夏初出場を果たした。
ボーイズで全国優勝を経験した入江、作新学院中等部でレギュラーだった伊沢など実績あるメンバーが、文武両道の校風の下に集結。
60年ぶり出場の準決勝で作新、初の決勝では国学院栃木なまず軍団と、スレでもおなじみの強豪私学をいずれも接戦で打ち破り頂点に立った。
チャンスを逃さない攻撃と堅い守りで、校名のイメージ通りの堅実な野球が持ち味だ。
「21世紀枠で出た学校は、強くなって戻ってくる使命がある」と語った福田監督。センバツでは果たせなかった聖地での初得点、初勝利をつかみに行く。

*群馬  健大高崎 9年ぶり4回目

言わずと知れた春の王者だが、群馬大会では夏制覇の経験をもつ桐生第一・前橋育英にいずれも1点差と、甲子園への道は決して平坦ではなかった。
さらに7月末には、BDMこと佐藤が肘の故障のため欠場することが判明。佐藤はこの夏も15イニングあまり投げているが春の3939投球と比べると球数がかさみがちで、やはり本調子ではなかったようだ。
投手力ダウンの分は打撃でカバーするしかない。おなじみ上毛三山に加えて、夏は田中もお誕生日2発の活躍を見せている。
長打力と機動力を融合させ、再び頂点に立つことはできるか。スペクタクルトゥギャ崎の戦いが始まる。

*埼玉  花咲徳栄 5年ぶり8回目

現チームになってから県内では無敗。秋春夏と3連続で同じ顔合わせになった昌平との決勝では、7回終了時6-2から終わってみれば延長10回11-9という死闘を制した。
打線は長打率6割の主将生田目、この夏まだ三振ゼロの石塚を中心に7試合で63点、つまり平均9得点をたたき出しており、「9点がノルマ」説も出た2017年の甲子園優勝時を彷彿とさせる。
投手の枚数もそろっているが、準々決勝は8点のリードをつくって5回でエース上原を降ろしたところリリーフが打ち込まれて延長戦になってしまうなど、継投には少し不安が残る。
その上原も決勝ではマメの影響もあって8回途中で無念の降板となっており、投手陣のやりくりが命運を左右しそうだ。

*千葉  木更津総合 6年ぶり8回目

1-1でタイブレークに突入した市船橋との紙一重の決勝は、10回裏にあっさりと終わった。先頭の絶妙なメイデンに投手が処理を焦り、一塁へ悪送球。二塁ランナーが一気に還った。
守り勝つ野球を実現させたのが投手力だ。速度差50kmの緩急を操る千葉と、多彩な変化球が武器のサイドスロー石沢を中心に、7試合合計で5失点、8四死球と抜群の安定感を見せる。
その投手陣を支えるキャッチャー羽根が3本のお誕生日を放つなど打線はパワー自慢。高打率の1番2番が出塁して中軸で大量点を狙う。
マモノ民に地味総合と言われようと、「明るく泥臭く」がチームのモットーだ。トレードマークの全力校歌を1回でも多く歌いたい。

*東東京  関東一 5年ぶり9回目

センバツ出場校として臨んだ夏は、初戦で進学校の芝を相手にいきなり延長戦。しかし終わってみれば最も苦戦したのがこの試合だった。
右の坂井・左の畠中の二枚看板を軸に、5投手の継投で勝ち上がってきた。6試合で四死球は10と高い制球力を示している。
打線は高校通算60HRの4番高橋を中心に長打力があり、リードを許しても落ち着いて取り返す形がつくれている。
センバツは開幕試合で八戸学院光星と延長11回タイブレークの末、やらかしも絡み競り負け。一番短い春になってしまった。悔しさをバネに、一番長い夏にしたい。

*西東京  早稲田実 9年ぶり30回目

準決勝、決勝で日大二と日大三を続けざまに破るという、去年のおか山を思わせるような勝ち上がり方で早稲田実が甲子園への切符を手にした。
2年生左腕の中村がエースナンバーを背負うが、この夏は4試合投げて防御率10.57と極端な乱調。木製バットでお誕生日2発の宇野など強力な打線で取られた分取り返すという、実にマモノスレ的にエンターテイナーな戦いぶりになっている。
国学院久我山との準々決勝が象徴的だ。1回表に3ランで先制されたが、宇野のグラスラなどで3回を終わって12-3。しかしこの9点差をいったん追いつかれ、8回裏のタイムリーが決勝点となった。両校合わせて22四死球、9回表までで終了なのに試合時間は3時間半を超えた。
夏の甲子園は、1年生の清宮を擁してベスト4まで進んだ2015年以来。当時も西東京大会はマモノが大暴れしていたとwikiに残っているが、吉兆と言えるだろうか。

*神奈川  東海大相模 5年ぶり12回目

横浜と東海大相模の二強体勢が崩れて来たかと思われた神奈川だったが、今年は「そんなことないぞ!」という形で
横浜と東海大相模が決勝にコマを進め、東海大相模が二度リードされる苦しい展開ながらも
横浜が何故かピンチの場面で1年生を使うという奇策の失敗もあり見事逆転勝利して甲子園出場を決めた。
神奈川大会のチーム打率0.395と強打でありつつも、身長198cm MAX149km/hのサウスポー藤田 琉生やMAX150kmの福田 拓翔という
強力な二枚看板の投手を誇る。
モンマ門馬から監督を引き継いだ原俊介監督は生徒から「よく泣いています」とイジられるキャラだが、
甲子園では名将となるかハラとなるか。

*山梨  日本航空 3年ぶり7回目

「球出し」や「サヨナラキャンセル」などネタに富んだ山梨予選。その「サヨナラキャンセル」で一度死を味わったことが功を奏したか、チームは一致団結。
当事者である日本航空がそのまま3年ぶりの夢切符を手にした。
決勝の相手は「球出し」の被害者である東海大甲府。下馬評では東海大甲府優勢であった。
能登半島地震の際、日本航空はセンバツ出場を決めていた弟分の日本航空石川に手を差し伸べ、自身のグランドを提供。
その恩返しとばかりに決勝戦には日本航空石川の応援団まで駆け付けた。
その応援を背に東海大甲府の自滅が大半とはいえ試合を終始優位に展開し、投打で圧倒。
3年ぶりの聖地、まずは同校初となるベスト8を目指したいところ。

〇注目選手
金子竜馬・優馬:世にも珍しい、双子でも腹違いでもない同学年兄弟。打順もちゃんと連番である。
ちなみにサヨナラキャンセル事件の準々決勝では、兄・竜馬(4月生まれ)が9回に幻のサヨナラのホーム、弟・優馬(2月生まれ)が11回に真のサヨナラのホームを踏んでいる。

<北信越>

*新潟  新潟産大付 初出場(春夏通じて)

ノーシードながら新潟明訓、日本文理、中越と常連校を次々破る快進撃を見せ、決勝は元プロ選手の監督率いる帝京長岡との対戦。
秋の県大会初戦で10失点して敗れた相手を今度は3安打に抑えてリベンジに成功し、新潟代表は昨年の東京学館新潟に続き春夏通じて初出場となった。
打率5割超えの中村など下位打線からでもチャンスを作り、積み重ねた得点を宮田・田中の投手二枚看板で守り抜くのが必勝パターンだ。
柏崎市からは、これまで21世紀枠で選抜出場はあったが、夏の甲子園は初めて。部員8人の吹奏楽部には近隣校や社会人楽団が助っ人に入り、「オール柏崎」ブラバンで後押しする。

*長野  長野日大 15年ぶり2回目

近年県ベスト4・ベスト8あたりまではコンスタントに勝ち上がるものの甲子園は遠かった長野日大。連続出場を狙った上田西が初戦完封負けなど波乱の長野大会を総合力の高さで勝ち抜いた。
「堅守猛攻」をスローガンとする。6試合でやらかしはわずかに二つ。24盗塁と足も生かしてチャンスメイクし、長打のある山田、斎藤の4番5番で還していくのが基本のパターンだ。
その4番山田は投げても背番号1を背負う。サイドスローからのスライダーが武器。山田と中島の二枚看板で大会通じての失点を2に抑えた。
15年前の前回出場時はベスト16まで進んだが、3試合ですないぽ17個というとんだゴルゴ軍団でスレを震撼させた。今年はコントロールに自信を見せるが、マモノをはね返せるか。

*富山  富山商 2年連続18回目

富山北部との決勝は、4回終了時で5点をリードされる苦しい展開。5回以降は無失点と粘り、8回に5安打のビッグイニングで逆転勝ちを収めた。
富山大会では4人が登板し、全試合で継投の試合運び。決勝も3人のリレーだ。エースの完投に懸けた富山北部とは、そこが終盤の差につながったかもしれない。
打撃ではこの試合ランニングお誕生日の釣、途中出場から2点ツーベースの1年生堂口など、要所要所で長打が出て勝利につながってきた。
昨年は華麗な守備でスレを感嘆させたものの、あと1本が出ず延長12回サヨナラに散った。その4番として3安打と気を吐いた福田が今年も4番に座る。今度こそ自らのバットを勝利につなげたい。

*石川  小松大谷 3年ぶり3回目

春の県大会決勝は、ともにセンバツ出場の星稜と日本航空石川。夏も両校の争いになるかと思われたが、その2校を次々に破って甲子園出場を決めたのが小松大谷だ。
西川、竹本の投手二枚看板が安定している。竹本は準決勝で日本航空石川に1失点完投、西川は決勝で星稜を完封している。
野手は相手に負荷をかける機動力野球と、堅い守りで投手戦をサポート。4番を打つ主将東野は一発も期待できる。
強豪居並ぶブロックに入ったが、被災県の球児は逆境をバネにしてきた。「震災があった年」を、「甲子園初勝利の年」で上書きしたい。

*福井  北陸 2年連続5回目

昨年NHK中継でこすられまくったブレーブスデザインのユニフォームが、この夏も甲子園にやってくる。
まず目につくのは、全5試合でやらかしゼロの守備。地方大会ノーエラーは全出場校中唯一だ。投手陣はMAX149kmの直球とフォークのキレで奪三振を量産するエース竹田海士に加え、オーバースローとアンダースローの二刀流という変則P鳴海など多彩な顔ぶれをそろえる。
投手の層の厚さと守備力を生かした守り勝つ野球で、準々決勝以降、福井工大福井、福井商、敦賀気比と常連校との3連戦をロースコアで制してきた。
エース竹田海や主将小矢は昨年も出場。初戦で優勝校の慶応に力の差を見せつけられたが、学ぶものも多かった。1年間の成果を披露する時が来た。

<東海>

*静岡  掛川西 26年ぶり6回目

旧制中学時代にも出場経験のある伝統校が、長いブランクをこじ開けて夏の切符を手にした。
「野球はチームスポーツ」が合言葉。コントロールが武器の高橋ら投手陣を野手がサポートするマモリズムのチームだ。ピンチになっても最少失点で切り抜けるしぶとさで勝ち上がってきた。
不調で2試合ベンチだった杉山が決勝に先発して5打点を挙げるなど、打線は日替わりでヒーローが生まれている。
前回出場の26年前のチームで主将だった大石監督が、選手時代は届かなかった勝利を目指す。夏の勝利は延長18回引き分け再試合の死闘を勝ち抜いた1964年が最後だ。

*愛知  中京大中京 7年ぶり29回目

決勝はそれまで5試合無失点という戦いぶりで注目された東邦を相手に、初回あっさり2得点。1点差まで詰め寄られた8回には4安打を集めて3点を追加して快勝した。
投手はMAX149kmのエース左腕中井が軸だが、全試合継投での勝ち上がり。計6投手が登板を経験しており、相手に的を絞らせない。
多彩な投手陣をリードする主将杉浦は、打撃でも4番を担うチームの大黒柱。打線は愛知大会6試合で7点、7点、7点、6点、7点、7点とコンスタントに点が取れている。
7年前は継投がことごとく裏目に出て初戦敗退、監督がスレでタカハシ呼ばわりされ学校に脅迫電話が来る事態に。それ以来となる夏の甲子園だが、汚名返上なるか。

*岐阜  岐阜城北 9年ぶり4回目

決勝は9回に両チーム2点ずつ、延長10回も両チーム1点ずつを入れる大熱戦。11回表の1点を守った岐阜城北が県岐阜商を振り切った。
最低でも打率.348というレギュラー野手陣が6試合74安打と打ちまくる上、21盗塁と足も使う。相手に一瞬も気を抜けない試合を強いる強力打線だ。
エース中本は春まで球速140kmに届かなかったが、夏に急成長して144kmを記録。投打がかみ合えば、目標のベスト4も決して夢ではない。
2回戦は9回に4点差を追いつかれてからその裏にサヨナラお誕生日、準々決勝は9回2アウトから2点差をひっくり返すなど、劇的な試合の連続でたどり着いた甲子園。マモノ相手にもドラマを起こせるか。

*三重  菰野 16年ぶり3回目

「コモノ」の名前がネタにされがちな菰野だが、今年のチームはむしろ「ワカモノ」といった趣。1ケタ背番号を背負う9人全員が2年生だ。
5試合で失点4の投手力が武器。特に不動のエースである栄田は準決勝・決勝を連続完封、2試合の四死球は合わせて3個と安定した制球力を見せる。
打撃では打率.538の松山らクリーンナップが好調だが、下位打線もたびたびチャンスをつくり、得点パターンが多彩だ。
30年以上チームを率いた監督が、三重大会直前に体罰発覚で解任されるという大事件を乗り越えてたどり着いた甲子園。監督も選手もフレッシュな顔ぶれで、春夏通じて初勝利を狙う。

<近畿>

*滋賀  滋賀学園 15年ぶり2回目

7年前と8年前の春にタレント集団でスレを賑わせた滋賀学園が今年久し振りに聖地に帰ってきた。
夏将軍の近江高校の存在もあり、夏は意外にもこれが2回目の出場。それでも近年は県内での近江高校のライバルポジションを確かにしており実力は十分。
今年は投手と守備が特色のこのチームが滋賀=近江という印象を変えることが出来るか。

*京都  京都国際 2年ぶり3回目

センバツは青森山田にサヨナラ負けで初戦敗退。しかし春の近畿大会で優勝するなど、そこからの上積みが大きいチームだ。
まずウイルス性肝炎で秋を棒に振った主将藤本が復帰した打線はこの夏大爆発。準々決勝から3試合連続10桁得点の猛攻で一気に頂点へ上り詰めた。
投げてはエース中崎に加え、2年生西村が台頭。春は智弁和歌山、夏は龍谷大平安に完投勝利を収めている。
朝夕2部制の試験導入で、甲子園初戦はナイター。2年前、点灯試合の末延長11回サヨナラで散った無念を晴らして勝ち上がれるか。

*大阪  大阪桐蔭 2年ぶり13回目

履正社との準決勝を5回コールドで終わらせると、決勝は東海大大阪仰星を3-1の投手戦で下した。展開を問わない横綱相撲はさすがの大阪桐蔭といったところか。
トップバッターの禁止カード境を始め、打率4割以上が4人。主砲ラマルの前にランナーをためて相手にプレッシャーをかけていきたい。
投手ではエースナンバーの平嶋が2試合5.1イニングの登板にとどまり、代わって西谷監督もうなる成長を見せたのが2年生の森。189cmの長身から繰り出す球威で決勝では15三振を奪った。
センバツでは報徳学園にシュビノサを見せつけられて敗退。今度は大阪大会7試合を通じてやらかし一つという実績をひっさげ、万全の態勢で挑む。

○注目選手
徳丸快晴:3年前の夏、智弁対決を制して優勝した智弁和歌山の4番・徳丸天晴の弟。「両投げ左打ち」で、外野を守る時は左、内野に入る時は右で投げる。
夏の打率は.583とまさに雲一つない活躍ぶり。兄以上に晴れ渡りそうなてるてる坊主を思わせる名前で、大谷の天敵枠としても期待される。

*兵庫  報徳学園 6年ぶり16回目

夏の出場は記念大会で東兵庫代表として出た2018年以来。その時の西兵庫代表、明石商を決勝で破って6年ぶりの切符を手にした。
センバツでは2年連続準優勝の成績を残しているだけに、夏は少しごぶさただったのは意外に思われるかもしれない。
今朝丸を中心とする継投と報徳伝統の堅守の実力は、マモノ民もよくご存じのところ。兵庫大会7試合中、5試合を零封で勝ち上がっている。
甲子園で目指すは、もちろん春のリベンジ。打倒健大高崎、そして優勝だ。
今年は朝夕二部制が試験導入され、点灯試合も増える見込み。ダークネスアゲホイが再び甲子園に響き渡るか。

*奈良  智弁学園 2年連続22回目

春の県大会では、準々決勝で天理に2-8と完敗。その時のスコアボードを学校のグラウンドに掲げる臥薪嘗胆精神で夏に臨んだ。
再び準々決勝で相まみえた天理に今度は5-2でリベンジし、勢いのまま2年連続出場を果たした。
素振り1日1000回で鍛えた打線は、低反発バットながら長打力を発揮。1番佐坂は2打席連続お誕生日も見せており、先制パンチが期待できる。
5試合でやらかしは二つ、投手陣はエース田近に加えて浅井・田中も安定している。守備とブルペンを1人に背負わせていると言われた昨年とは一味違うチームで頂点を目指す。

*和歌山  智弁和歌山 2年ぶり27回目

昨夏の和歌山大会初戦敗退というどん底から這い上がり、智弁和歌山が甲子園に帰ってくる。
今年の特徴はなんといっても投手力。
フラグ回避のため最高球速は伏せるが、速球派の5投手がそろい、決勝戦九回裏まで失点0のまま勝ち進んだ。
決勝戦の失点も野手のやらかしが原因なので、結局投手陣は和歌山大会トータルで自責点0、防御率0.00というとんでもない成績で甲子園に乗り込む。
打撃力も、木製バット使いの誉高い四番花田、勝負強い五番松嶋、突如打撃が覚醒した六番上田、スーパー一年生枠の七番松本虎太郎など迫力満点。
懸念点は、投手陣が5人全員右投げ本格派のみということと、決勝戦九回裏二死満塁の場面で突如やらかし失点してしまったことか。
諸々の汚名をまとめて返上できるかは、今大会の戦いにかかっている。

<中国>

*岡山  岡山学芸館 5年ぶり3回目

春の県大会初戦で関西に敗れて夏はノーシード。決勝でその関西を1点差で下して甲子園出場を決めた。
安定した投手力で相手に流れを渡さない。エース沖田は22イニングを投げて四死球ゼロと抜群の制球力。今大会好調の丹羽は防御率0.44を記録している。
「学芸館の丹羽投手」に見覚えがあるマモノ民もいるかもしれない。5年前の前回出場時、初戦にピッチャー返しを食らって顔面骨折したものの、次戦も先発した鉄人丹羽くんの弟である。
攻撃では足を絡めた積極策が持ち味だ。創志学園戦では敵将モンマの「アグレッシブ・ベースボール」よりもアグレッシブに行くと佐藤監督が宣言。エンドランから2点を先制して勢いづいた。甲子園でもアグレッシブを貫いて勝ち進めるか。5年前を大きく超えるベスト8を目標に掲げる。

*広島  広陵 2年連続25回目

広島の頂点を決める広島商との伝統の一戦、決勝点は2点タイムリーエラーだった。広陵が紙一重の戦いを制し、4季連続の甲子園出場を勝ち取った。
1年生から背番号1を背負ってきたご存じ高尾もこれが最後の夏。カカオ100%投球は健在だが、春は高尾が2試合完投したため出番のなかった控え投手も夏に台頭してきた。
その筆頭が、決勝で好リリーフを見せた山口だ。広島大会全6試合に登板し、先発ありブーメランありという便利屋活躍でチームを支えている。
猛暑対策のため、白基調のユニフォームを新調した。勝ち進んで長い夏になればなるほど、投手層も新ユニもその効果を発揮するはずだ。

*鳥取  鳥取城北 6年ぶり6回目

秋、春の県大会に続き決勝は米子松蔭との顔合わせとなったが、8回まで相手と同じ安打数ながら得点はマリア様戦法の1点のみ。1-4と追い詰められて迎えた9回にしかし、ドラマが待っていた。
7番からの下位打線が3連打でまず1点を返すと、1番も内野安打で続きノーアウト満塁に。ここから牽制死+三振で2アウトとなり流れを手放したかと思いきや、3番平山がレフト線を破る2点ツーベース。敬遠をはさんで5番橋本のタイムリーで大逆転サヨナラ勝ちを果たした。
ミラクルを起こした寿司打線に加え、投手力も充実している。4試合に7人が登板して防御率は1.29だ。
ここ数年の実績もあり、初戦の相手が明徳義塾と決まると「鳥取のくじ運」がネットでバズった。それでもこの決勝のように、あきらめず粘れば勝機はきっとある。

*島根  大社 32年ぶり9回目

1917 (大正6)年に島根から初めて、全国中等学校優勝野球大会に出場した杵築中が前身。甲子園球場100周年の夏に、「鳴尾球場で初開催の大会」に名を刻んだ学校が4元号出場を果たした。
左腕エース馬庭が準々決勝以降3試合を完投。初戦と合わせて31イニングを4失点と安定したピッチングを見せる。
6試合でやらかしは1個だけと守りは堅く、29盗塁は東海大相模と並んで出場校数トップで、1試合あたりでは最多。「1点を取りにいき、1点を取らさない」がスローガンだ。
決勝ではソロムラン2発の石見智翠館に対し、よんたま→トゥギャ→メイデン→スク水のマリア様戦法で決勝点を挙げた。夏では93年ぶりになるベスト8を目標に、磨き上げたスモールベースボールで挑む。

*山口  南陽工 14年ぶり4回目

決勝は下関国際のエース伊東を打ちあぐねていたが、8回裏2アウトランナーなしから突如よんたますないぽと崩れた隙を逃さず、タイムリー2本で2点差を逆転。14年ぶりに夏の山口を制した。
2年生主体の面々をまとめる身長157cmの主将丸山は「絶対あきらめないのがチームのモットー」という。桜ケ丘との3回戦では延長10回裏に3点差をひっくり返してサヨナラ勝ち。
そこから3試合連続で1回表に先制される珍記録を作ってしまうが、全て逆転する試合運びでモットーを体現してきた。
かつて南陽工のエースだった、後のカープの守護神・津田恒美のような絶対的選手はいない。それでも全員が一丸となって、津田のチーム以来46年ぶりの夏の白星を目指す。

<四国>

*香川  英明 2年連続4回目

準決勝までの4試合で2失点の英明に対し、35得点の高松商という顔合わせの決勝。4-3のシーソーゲームを制した英明が2年連続出場を決めた。
主将にして3完投のエース清家が目を引くが、準決勝は清家を温存しながらアルティメットクラッシュ三本松を0に抑えるなど控えも充実している。
打線は昨年スレを沸かせたドドが健在だが、飛ばないバットも考慮してスモールベースボールを徹底。決勝もスク水2本など小技でものにした。
初戦の相手は春の覇者健大高崎、しかも大会初日とあっては否応なしに注目が高まる。大観衆の下であがる凱歌はトゥギャザーではなく「明るい人になりたい」だ。

*徳島  鳴門渦潮 7年ぶり8回目

甲子園経験校2校の合併で設立。合併後初出場でネットニュースに校名を誤植されマモノ民の大喜利の餌食になってから7年、鳴門渦巻渦潮が甲子園に帰ってくる。
絶対的エース岡田が4完投……というより、コールド勝ちした準々決勝の最後アウト2個以外は全て岡田が投げている。打っても4番で、初戦はチームの2得点いずれも自分がホームを踏み、準決勝ではお誕生日など、個人軍ぶりは出場校随一だろう。
そんなチームの決勝の相手は、センバツでの好投も記憶に新しい吉岡が全試合完投している阿南光。エース対決を延長タイブレークに持ち込んで逆転サヨナラという粘り勝ちを収めた。
主将は「阿南光の分も勝ちたい」と意気込む。春の阿南光はエース温存を狙った準々決勝で代わりの先発がKOされて敗退したが、こちらの行方はいかに。

*愛媛  聖カタリナ 初出場

秋、春と県大会初戦敗退のチームは全くのノーマークだったが、夏は2回戦で今治西にサヨナラ勝ちすると一気に勢いがついた。
原動力となったのは190cmの長身エース有馬。決勝はその有馬が終盤につかまったものの、ワンポイントブーメランなどの奇策も投入して何とか逃げ切った。
団結力の陰には暗い過去がある。2年前の秋に発覚した野球部寮での集団暴力事件。加害側も被害側も退部者が相次ぐ中、当時の1年生、つまり今の3年生が卒業するまで部員の勧誘禁止の処分が下った。現チームの夏が終われば、部はゼロからの再スタートとなる。
甲子園での活躍以上に、未来の野球部のために残せるものはない。その姿を見た中学生がきっと後輩になってくれると信じる。

*高知  明徳義塾 2年ぶり23回目

「壁」対「困難」の対決になった高知大会決勝。センバツ出場の高知のWエースの一角・平を攻略し、明徳義塾が2年ぶりに甲子園に帰ってくる。
この日のチーム5得点のうち4点を稼いだ立役者が2年生の藤森。背番号11ながら初戦で代打ヒットを放つと、打率5割7打点と勝負強い打撃でチームを引っ張った。
投げてもエースナンバーの内山ではなく、背番号10の2年生池崎が3完投。馬淵監督の起用方針は、「短期決戦はノッている選手を使う」とシンプルだ。
高校野球のイニング短縮案が浮上して波紋を呼ぶ今大会。7イニング制のU-18W杯で日本代表を優勝させた馬淵監督の采配はいかに。

<九州・沖縄>

*福岡  西日本短大付 3年ぶり7回目

現チームでは勝てていなかった強敵福岡大大濠との決勝、2-2で迎えた8回裏。ここまで不調に悩んでいたキャッチャー山下のバットから値千金の3ランお誕生日が飛び出し、夏の切符をたぐり寄せた。
チーム打率.381を誇る強力打線だが、中でもトップの打率.522を誇るのはエース村上だ。登板しない場合もレフトとして打線に入る。
2年生にも5割バッターの井上蓮や二塁打三塁打を量産している安田、斉藤らがおり、ここに正捕手の復調が加われば鬼に金棒といえる。
32年前に全国制覇を果たしたが、以降の夏の福岡勢はベスト8が最高。新しい歴史を刻めるか。

*佐賀  有田工 2年ぶり3回目

県立工業校対決となった決勝。タイムリー内野安打で勝ち越した1点差を守り切り、2年連続出場を狙った鳥栖工を下した。
秋・春の大会では登板せず、徹底した走り込みで鍛えてエースに成長した石永が躍動。5試合中4試合で先発、3完投でチームを引っ張った。
打率5割の川尻をはじめ俊足好打の選手が並ぶ打線は、梅崎監督いわく「全員が1番バッター」。どこからでも出塁し、足でかき回して投手を援護したい。
2年前は主将かんばるのがんばりなどが印象的だったが、コロナの影響で開会式にも出られず、甲子園を楽しみきれなかった。今度は晴れの開幕試合。完全燃焼で勝利をつかむ。

*長崎  創成館 2年連続4回目

昨年夏の甲子園で1勝を挙げた創成館。出場メンバーの中に2人だけいた2年生がともにチームの柱へと成長、連続出場に導いた。
星稜戦の2番手で投げた村田は、エースとして26イニング1失点と安定したピッチングを見せる。沖縄尚学・東恩納から2安打を放った向段が現チームの主将だ。
チーム打率は.255で長打も少なく、ビッグイニングはあまりない。好調な2〜4番のバットで1点1点を積み上げるのが得点パターンだ。
上位打線にチャンスを回すべく、決勝1試合だけで7個のメイデンを記録。ロースコアの粘り合いに持ち込んで、昨年を超えるベスト8を目指す。

*熊本  熊本工 3年ぶり23回目

決勝の相手はセンバツ出場の勢いを駆って夏の初出場を狙った熊本国府だったが、熊本工が伝統校の貫禄を見せて23回目の出場を決めた。
2年生の山本が背番号1を背負う。多彩な変化球を操り、全5試合で先発し3完投。計4失点4四球とコントロール抜群だ。
実はプロ注の3年生廣永が夏の初戦1イニング投げたところで疲労骨折によりリタイアしたことによる急造エースなのだが、それを感じさせない活躍でチームを引っ張っている。
打線は決勝で三塁打3本など長打があり、コンスタントに得点が期待できる。メンバー外ながら関西入りしグラウンド整備などサポートに徹する廣永のためにも、早めの得点で投手が楽に投げられる展開にしたい。

*大分  明豊 4年連続10回目

4年連続出場は今大会で最長。コロナ以降の夏の甲子園を皆勤している唯一の学校だ。
1番木村、2番高木がともに打率4割超えの打線はとにかくつながる。決勝は先制直後に逆転される嫌な流れだったが、6回に大量9得点で試合を決めた。
投げては準決勝まで17イニングを無失点の野田が不動のエース。決勝も完投したが6失点と少々お疲れ気味か。野田を休ませられる試合を作れるかがポイントだ。
3日連続で順延になった初戦をしっかりコールドで勝ち切って流れに乗った。近年大谷の襲撃が続く甲子園の、いい予行演習になったかもしれない。

*宮崎  宮崎商 3年ぶり6回目

富島との決勝戦は、点を取れば裏にすぐ取り返される緊迫感のある展開。9回表、宮崎商・小倉の三塁打から主将・谷口が最高の最高の最低限で試合を決めた。
低反発バットの影響で、宮崎大会全チームを通じてお誕生日はわずか3本。そんな中で、少しでも遠くに打球を飛ばそうという意識が勝利につながったといえる。5試合で二塁打7本三塁打6本、チーム唯一のお誕生日はこの日の先制点だ。
「3年ぶり出場」だが、その実態はあまりに残酷だ。2021年夏の宮崎商はコロナ感染のため不戦敗。グラウンドにも立てず、テレビの向こうでは初戦の相手のはずだった智弁和歌山が優勝していた。
「先輩たちのためにも、絶対勝つ」。チームの思いは一つだ。無念を晴らすには1試合じゃ足りない。

*鹿児島  神村学園 2年連続7回目

昨年夏に2年生主体のチームで甲子園ベスト4まで進んだのだから、この結果は当然と言えるか。鹿児島大会は神村学園が敵なしの強さを見せた。
春に甲子園のライトスタンドにたたき込んだ正林を打線の中心に据えるが、夏のチームはアベレージフォルム。お誕生日はないものの、地方大会打率.403は全出場校中トップだ。
投げては二枚看板の今村、早瀬が決勝、準決勝をそれぞれ完投しているが、場合によっては上川床上手をマウンドに送るなど選択肢は多い。初戦の3失点以降は一点も取られていない。
不安があるとすれば、センバツの敗因になった守備か。小田監督は初戦の展望としてマモリズムを掲げたが、果たして。

*沖縄  興南 2年ぶり14回目

エナジック、ウェルネス、KBC。横文字の新興校がベスト4に顔をそろえた沖縄大会だが、最後は常連校の興南が地力を見せた形だ。
プロ注の147km左腕田崎を中心に投手力が充実。決勝ではやらかしが絡んで3点差を追いつかれたものの、相手のルンバにも助けられタイブレークを制した。
我喜屋監督によると、今年のチームはゴーヤーチャンプルー。そのココロは「沖縄生まれが力を合わせて、相手に苦い思いをさせる」とのこと。
大会前からさっそく食べ物フラグが立ってしまったが、なんくるないさー精神で臨みたいところ。
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2024年08月13日(火) 23:50:29 Modified by tsurai_desu




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