『審判』もんだい
冒頭の「この青年の不幸」とは?
1.冒頭の「私たちすべてが共有しているある不幸」とはなにか?
2.自分が二郎と同じ境遇だったら、結婚相手に「不必要な殺人」をしたという真実を伝えられるか?/自分の結婚相手が二郎と同じ境遇だったら、「不必要な殺人」をしたという真実を伝えられても結婚できるか?(心から愛せるか?ならよかった)
3.国の滅亡についてどう考えるか?
- 不必要な殺人をしたことを結婚相手にあえて自白したことで、自分で自分を裁いたこと。それによって自分の幸せよりも贖罪を選んだこと。
- 罪が絶対に発覚しない事でありながら、贖罪意識から自分の幸せである婚約者を手離し、国も捨て罪をおかした中国でずっと生きる道を選んだ事。
1.冒頭の「私たちすべてが共有しているある不幸」とはなにか?
- 殺人が日常になってしまった現実。帝国主義思想に支配された不幸。
- 私たちとは日本人を指していると思った。帝国主義の日本、戦争で多くの命を奪った日本、敗戦国の日本。その日本の日本人である以上、ずっとその事実を背負って生きていかなければならない。日本人であるがために、私たちはその日本が負けた、おかした事への屈辱や贖罪意識を少なからず感じてしまう事、世界に「〜した日本」という認識をされる事がこの後ずっと付きまとう事が不幸と思いました。
- 状況によって心をつらぬけない事
2.自分が二郎と同じ境遇だったら、結婚相手に「不必要な殺人」をしたという真実を伝えられるか?/自分の結婚相手が二郎と同じ境遇だったら、「不必要な殺人」をしたという真実を伝えられても結婚できるか?(心から愛せるか?ならよかった)
- 不必要な殺人をしたことを伝える前にずっと苦しんでいたくらいなのだから、何も伝えないまま結婚していたら死ぬまで苦しむと思う。その真実を打ち明けることは相手にとって酷なことではあるが、いつか知られてしまう日が来るかもしれないから、伝えないでいるよりは伝えた方がいい気がした。すべてを打ち明けたときに結婚を拒絶されれば、それ以上その相手とは関わることはないと思う。もし受け入れてもらえたならしっかりとその罪と向き合っていきたいと思う。
- たとえどんな状況であれ人を殺した事実は変わらない。人を殺そうとした時の心理がまたいつか、何かの拍子で出てくるかもわからないし、殺された側の事を考えると、自分も相手の罪と背負うと同時に、恐怖が常につきまとってしまう。自分だったらこの相手に会う事すら、拒絶すると思います。相手がその罪にどう向き合っていくかを見届ける余裕もない。
3.国の滅亡についてどう考えるか?
- 近代以前は国家の腐敗した時期を狙って内部や外部から国家を滅ぼしていたが、近代以降は国家が健全な状態であろうと、外部から領土や利権をめぐり崩壊へ働きかけていることが多いように感じた。国家の滅亡は、その国家がなぜ滅亡したか、など制度的な問題を考えさせるきっかけになり、次代以降の国家の更なる発展に貢献することが出来ると思う。
- もし自分の国が絶望したら、とても大きな絶望感を感じてしまうと思う。しかしある程度の生活がその後送っていける場合なら杉の友人のように国が滅びるのは歴史では何回もあった事だと事実を受け入れて、亡くなった国は懐かしむだけになってしまうと思う。次に住むべき場所が悪くなければ、国という単語は気にしないと思う。
2006年06月18日(日) 17:53:25 Modified by rudoman2005