ジョイ・ラック・クラブ その2

チャプター1

  • やがて女と白鳥は数千里の大洋を渡った アメリカに首をのばしながら
女は白鳥にこう言った アメリカで私に似た娘を産むわ
女の価値を 夫のゲップの大きさで測る国ではない
人から見下されぬように 娘には完璧なアメリカ英語を学ばせる
娘はいつも満腹悲しみの入る余地がないよう
自らが望む以上になった白鳥を与え 母の思いを伝えよう

新しい国に着くと移民局のひとは白鳥をとりあげ
腕をふって講義する彼女に一枚の羽を投げ返した
それからずっと女は娘にこう言いたいと望み続けてきた
ただの羽と思わないで 私の願いと共に遠くから渡ってきたのだから

  • 母が死んで4ヶ月

  • 私の席は東家(トンチャ)東は物事のはじまる方角

  • 母と教会の女友達の ジョイ・ラック・クラブ アンメイおばさん リンドおばさん インインおばさん
過去30年間彼女たちは麻雀卓を囲み食べ笑いおしゃべりに花を咲かせた

  • ユダヤ式の麻雀(作戦のない下手な麻雀)中国式のは頭を使う(捨てる牌を頭に入れておく)
あんたたちアメリカ娘には区別がつかない?

  • 娘たちに母親の夢が伝わらぬことを心配していた
  • 中国語はやめて ズルされてもわからない

  • 自分の娘には何でもなれる才能があると思っていた母
  • 母に分からせようと思った 私は天才ではなく私は私だってことを
  • ここは中国じゃないわ私は自由よ
  • 娘には2種類 親に従うか従はないか この家で暮らせるのは従う方
  • 重慶に着いた時は全て失っていた
  • あの二人を見つける事が母の夢だった
  • 中国語の手紙が読めないジューン
  • 本当の内容とは違う事を伝えるおばさんたち
  • 翡翠のペンダントをしているおばさんたち

チャプター2
  • 母親に捨てられたのは同じ
2006年10月11日(水) 19:47:07 Modified by rudoman2005




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