最終更新: stiffperson 2011年04月02日(土) 04:30:34履歴
メモ > MSの免疫関連
リツキシマブは病状によって効果が異なる。全身に作用するのではなく、臓器特異的な効果を持つようだ。そして、Th17に対する効果も持っているという研究もある。
EAEマウスの実験において、Th17:Th1比率が高い(Th17が多い)場合に脳への炎症が発生する(Th17の割合と脊髄炎の発症に関連はなかった)という研究から、
脳の炎症、例えば脳幹症状などを抑える効果があるのかも、と思えるがそれに言及した文献は見つけていない。
もしかすると、SPSの場合でも目や口のような脳幹症状、あるいはPERMに対しリツキシマブが効きやすく、
体幹や近位四肢に対しては効果が弱い、のかもしれないが、SPSやPERMとTh17との関与を研究した文献も見つけていない。
- Differential regulation of central nervous system autoimmunity by TH1 and TH17 cells Nature Medicine 14, 337 - 342 (2008)
(TH1とTH17細胞による中枢神経系自己免疫の差別的な調整)
- Rituximab Therapy Reduces Organ-Specific T Cell Responses and Ameliorates Experimental Autoimmune Encephalomyelitis PLoS ONE 6(2): February 16, 2011
(リツキシマブ治療は臓器特異的T細胞応答を減らして、実験的自己免疫脳脊髄炎(EAE)を改善する)
- (要約のみ)The anti-CD20 antibody rituximab reduces the T helper 17 response Arthritis and rheumatism. 2011 Mar 11.
(抗CD20抗体リツキシマブは、Tヘルパー17応答を減らす。)
- Rituximab - Multiple Sclerosis Trust
再発寛解型MS(RRMS)ではリツキシマブ投与群に有意な差が認められたが、原発性進行性MS(PPMS)では効果が見られなかった。ただし、若年層では効果があるという分析もあるとのこと。
リツキシマブは病状によって効果が異なる。全身に作用するのではなく、臓器特異的な効果を持つようだ。そして、Th17に対する効果も持っているという研究もある。
EAEマウスの実験において、Th17:Th1比率が高い(Th17が多い)場合に脳への炎症が発生する(Th17の割合と脊髄炎の発症に関連はなかった)という研究から、
脳の炎症、例えば脳幹症状などを抑える効果があるのかも、と思えるがそれに言及した文献は見つけていない。
もしかすると、SPSの場合でも目や口のような脳幹症状、あるいはPERMに対しリツキシマブが効きやすく、
体幹や近位四肢に対しては効果が弱い、のかもしれないが、SPSやPERMとTh17との関与を研究した文献も見つけていない。
スフィンゴシン1-リン酸受容体(S1PR)調節剤。
- ノバルティスのフィンゴリモドをFDAが承認 ノバルティス ファーマ株式会社 2010年9月28日
- Fingolimod (FTY720) ameliorates experimental autoimmune encephalomyelitis (EAE): II. FTY720 decreases infiltration of Th17 and Th1 cells into the central nervous system in EAE Inflammation and Regeneration.(日本炎症・再生医学会) 30(6) 542-548: Nov, 2010
(フィンゴリモド(FTY720)は実験的自己免疫脳脊髄炎(EAE)を改善する:II。FTY720はEAEで中枢神経系にTh17とTh1細胞の浸入を減少させる)
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