総合外来初診の心得21か条
- ACE阻害薬では3〜20%の患者さんに慢性咳そうが生じる.
- 強い乾性咳そうにともなって流涙,眼脂が出現している場合には,麻疹を考えコプリック班をよく検索する.
- 前頸部リンパ節腫脹はA群β溶連菌による急性咽頭炎診断への重要な手がかりとなる.
- 左鎖骨上かリンパ節の腫脹(ウイルヒョウのリンパ節)は悪性腫瘍を強く示唆する所見であるためかならず触診し,見逃すことがないようにする.
- バイタルの変化(脈拍100以上,呼吸数24以上,口腔内体温38℃以上)がなく,胸部聴診所見が正常であれば,胸部X線を用いずとも肺炎を否定できる.
- 待合室で座って待ってられないほどの倦怠感で横になっている場合はインフルエンザの可能性大
- 咳そうを主訴とする患者の最終診断の約7割が急性気管支炎であり次に頻度が高いの疾患は喘息(6%),肺炎(5%)である.
- 咳そうだけで喘鳴などを伴わない気管支喘息を咳喘息(cough variant asthmaと呼ぶ
- 慢性咳そうの原因として頻度の高い疾患は胃・食道逆流症(38%〜87%),後鼻漏(10〜40%),喘息(14〜43%)である.
- アスピリン・NSAIDsはRye症候群・インフルエンザ脳症の発症との関連が示唆されているため,解熱剤としてあせとアセトアミノフェンを用いる.
2006年05月21日(日) 17:08:21 Modified by takomanbo