曹洞禅・仏教に関するwikiです。人名・書名・寺院名・思想・行持等々について管理人が研究した結果を簡潔に示しています。曹洞禅・仏教に関する情報をお求めの方は、まず当wikiからどうぞ。

【定義】

〇夕錣稜呂里海函G呂砲癲感度が良い馬、鈍い馬などがあるが、それを譬えにして、人が仏道に入るにも、様々な違いがあること。
道元禅師の『正法眼蔵』の巻名の一。95巻本では85巻、12巻本では9巻。説時・説所は不明。

【内容】

釈尊の説法がまだ、発動される前にそれに気づいて仏道に目覚めるような者を「如世間良馬見鞭影而行」とした道元禅師は、『雑阿含経』や『大般涅槃経』に説かれる「四種の馬」について採り上げて「これ阿含の四馬なり。仏法を参学するとき、かならず学するところなり」、或いは「これを涅槃経の四馬となづく。学者ならはざるなし、諸仏ときたなはざるおはしまさず」として重要視すべきことを指摘される。

なお、道元禅師は、馬の調教を仏陀による弟子への指導であると見て、以下のように説かれる。
しるべし、調馬師の法におほよそ四種あり。いはゆる、触毛・触皮・触肉・触骨なり。これなにものを触毛せしむるとみえざれども、伝法の大士おもはくは、鞭なるべしと解す。しかあれども、かならずしも調馬の法に鞭をもちいるもあり、鞭をもちいざるもあり、調馬かならず鞭のみにはかぎるべからず。

通常であれば、鞭を使って調教される者があるが、鞭を使わなくても、自ら良くなるような馬=修行者もあるとしている。
如来世尊調御丈夫またしかなり。四種の法をもて一切衆生を調伏して、必定不虚なり。

如来の別号には、「調御丈夫」というのがあるが、まさに馬の調教のように、人を良く導くことを示した言葉である。
この生老病死を為説するによりて、一切衆生をして阿耨多羅三藐三菩提の法をえせしめんがためなり。これ如来世尊、調伏衆生、必定不虚、是故号仏調御丈夫なり。

また、12巻本『正法眼蔵』は、基本的に草案本(下書き)のものが多かったようで、この「四馬」巻も以下のような奥書がある。
建長七年乙卯夏安居日、御草案を以って書写、これ畢わんぬ。懐弉一校了。

これを見ると、完成稿は存在しなかったようである。

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

管理人/副管理人のみ編集できます