【定義】
坐禅堂を省略した呼称で
僧堂を意味することがある。なお、
僧堂と区別して
坐禅(
禅定)専門の建物を意味するときもある。
可山祖翁、初め禅堂を建てて、規縄を資け始む。 『見聞宝永記』
【内容】
僧堂は、坐禅・睡眠・食事と
大衆の生活全般を行う場所となっているが、禅堂はその中でも特に坐禅だけを行う場所だとされている。また、
日本曹洞宗では江戸時代初期に黄檗宗が『
黄檗清規』を伝えるや、この禅堂と
食堂(
斎堂)を分ける形式が流行ったため、本来の
僧堂の形式に戻すべきではないかと、
清規全般を見直そうとする「
古規復古運動」が、
面山瑞方や
玄透即中(
永平寺50世)などを中心に推進された。
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