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【定義】

四摂法の一。菩薩衆生を導くため、親愛の心を起こして発する言語。
愛語といふは、衆生をみるにまづ慈愛の心をおこし、顧愛の言語をほどこすなり。おほよそ暴悪の言語なきなり。〈中略〉慈念衆生猶如赤子のおもひをたくはへて言語するは愛語なり。徳あるはほむべし、徳なきはあはれむべし。愛語をこのむよりは、やうやく愛語を増長するなり。〈中略〉怨敵を降伏し、君子を和睦ならしむること、愛語を根本とするなり。むかひて愛語をきくは、おもてをよろこばしめ、こころをたのしくす。むかはずして愛語をきくは、肝に銘じ、魂に銘ず。しるべし、愛語は愛心よりおこる、愛心は慈心を種子とせり。愛語よく廻天のちからあることを学すべきなり、ただ能を賞するのみにあらず。 『正法眼蔵』「菩提薩埵四摂法」巻

なお、この場合の「愛」は、愛欲や渇愛の「愛」ではなく、慈悲に基づく利他としての「愛」を指す。

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